2018年10月02日
男はつらいよ (第7作~第10作)
男はつらいよ (第7作~第10作)
第7作 奮闘篇 1971年 昭和46年4月
新潟県越後から始まります。
上越新幹線はありませんから蒸気機関車での中学卒業生集団就職、駅での別れシーンです。
寅の生みの親のミヤコ蝶々さんが登場します。
青森出身の知的障害者という役柄で、榊原るみさんが登場します。
田中邦衛さんが若い。名作「北の国から」が撮影される前のことです。榊原るみさんが卒業した学校の先生という役柄です。
青森も昔は遠かった。
障害者の雇用について話題にされています。昔はすきま仕事があてがわれることもありましたが、効率化優先のIT化によって仕事がなくなった印象です。最近のニュースでは、障害者の雇用率をごまかしていたと話題になりました。
路線バスには女性の車掌さんが乗って切符を売っています。
例によって、寅さんの結婚話が出て壊れていくわけですが、結婚ってなんだろうと考えながら観ていました。
第8作 寅次郎恋歌 1971年 昭和46年12月
年齢31歳、3年前に夫死去、小学校3年生男児あり、喫茶店のママに恋をする車寅次郎です。
ワンパターン化してきていますが、今回は、親族たちとの対立シーンがけっこうきつい。
底辺に、男尊女卑とか、女性差別、学歴差別への抵抗があります。
さくらのだんなさんひろしさんの母親が亡くなるわけですが、葬儀に黒い礼服を着てこない寅さんに批判が集まります。葬式は別として、最近は、結婚式での黒い礼服着用へのこだわりはうすらいでいます。
この映画を観て寅さんの真似をした男性もいることでしょう。しかし、不安定な生活が待ち受けています。映画と現実の区別はできるおとなになりたい。
子どもさんの内向的な性格は片親のせいというお母さんのセリフがあります。そういうことはあるでしょう。
頑固で融通のきかないおじいさんとお孫さんとのふれいあいがいい。ふたりの間をとりもつ寅さんの言動がいい。
印象に残った単語として、「口実」があります。なにかを為すために口実を持ち出す。
第9作 1972年 昭和47年8月
吉永小百合さんの登場です。年代の差なのか、わたしには、顔が同年齢ぐらいの時代の桜田淳子さんに見えます。
ロケ地は金沢兼六園と陶芸家の住む愛知県春日井の設定ですが撮影地は岐阜県多治見市とあります。
中庭でつがいのニワトリが土をつつく様子、昔ながらの牛乳瓶、月給袋の現金手渡し、まだ、週休二日制ではないなど、なつかしいものが映像で次々と出てきます。
北陸路、路線バスの中の若い女子と寅さんとのばか騒ぎは、歳をとってからふりかえると、その後の苦労も思い出され、胸にじーんとくるものがあるでしょう。
大勢集まっての話の中身はくだらなくておもしろい。
吉永さんの父親が偏屈な小説家の設定で、自分ではお湯も沸かせないとあります。それでは小説は書けないでしょう。吉永さんは、悩みをかかえてかげりのある女性を演じています。父親を甘やかしてはいけません。
「ディスカバー・ジャパン:1970年昭和45年からの国鉄の国内旅行を勧めるキャンペーン」
第10作 1972年 昭和47年12月
大和撫子のような八千草薫さんの登場です。現在87歳でご健勝で舞台もなさっている。お手本にしたい。
今回の作では、珍しく、八千草さんが寅さんとの結婚にOKなのに、寅さんは勘違いもあって、八千草さんと大学の先生とを結婚させようとする。恋敵を支える役どころです。
なつかしい風景があります。蒸気機関車での移動、三輪車で遊ぶ男の子たち、パーマネント屋、学歴ではなく、中卒でも実力主義、インテリという言葉、歌として、「君恋し」、「どうにもとまらない」、寅次郎と源公の体のぶつけあいが楽しい。
第7作 奮闘篇 1971年 昭和46年4月
新潟県越後から始まります。
上越新幹線はありませんから蒸気機関車での中学卒業生集団就職、駅での別れシーンです。
寅の生みの親のミヤコ蝶々さんが登場します。
青森出身の知的障害者という役柄で、榊原るみさんが登場します。
田中邦衛さんが若い。名作「北の国から」が撮影される前のことです。榊原るみさんが卒業した学校の先生という役柄です。
青森も昔は遠かった。
障害者の雇用について話題にされています。昔はすきま仕事があてがわれることもありましたが、効率化優先のIT化によって仕事がなくなった印象です。最近のニュースでは、障害者の雇用率をごまかしていたと話題になりました。
路線バスには女性の車掌さんが乗って切符を売っています。
例によって、寅さんの結婚話が出て壊れていくわけですが、結婚ってなんだろうと考えながら観ていました。
第8作 寅次郎恋歌 1971年 昭和46年12月
年齢31歳、3年前に夫死去、小学校3年生男児あり、喫茶店のママに恋をする車寅次郎です。
ワンパターン化してきていますが、今回は、親族たちとの対立シーンがけっこうきつい。
底辺に、男尊女卑とか、女性差別、学歴差別への抵抗があります。
さくらのだんなさんひろしさんの母親が亡くなるわけですが、葬儀に黒い礼服を着てこない寅さんに批判が集まります。葬式は別として、最近は、結婚式での黒い礼服着用へのこだわりはうすらいでいます。
この映画を観て寅さんの真似をした男性もいることでしょう。しかし、不安定な生活が待ち受けています。映画と現実の区別はできるおとなになりたい。
子どもさんの内向的な性格は片親のせいというお母さんのセリフがあります。そういうことはあるでしょう。
頑固で融通のきかないおじいさんとお孫さんとのふれいあいがいい。ふたりの間をとりもつ寅さんの言動がいい。
印象に残った単語として、「口実」があります。なにかを為すために口実を持ち出す。
第9作 1972年 昭和47年8月
吉永小百合さんの登場です。年代の差なのか、わたしには、顔が同年齢ぐらいの時代の桜田淳子さんに見えます。
ロケ地は金沢兼六園と陶芸家の住む愛知県春日井の設定ですが撮影地は岐阜県多治見市とあります。
中庭でつがいのニワトリが土をつつく様子、昔ながらの牛乳瓶、月給袋の現金手渡し、まだ、週休二日制ではないなど、なつかしいものが映像で次々と出てきます。
北陸路、路線バスの中の若い女子と寅さんとのばか騒ぎは、歳をとってからふりかえると、その後の苦労も思い出され、胸にじーんとくるものがあるでしょう。
大勢集まっての話の中身はくだらなくておもしろい。
吉永さんの父親が偏屈な小説家の設定で、自分ではお湯も沸かせないとあります。それでは小説は書けないでしょう。吉永さんは、悩みをかかえてかげりのある女性を演じています。父親を甘やかしてはいけません。
「ディスカバー・ジャパン:1970年昭和45年からの国鉄の国内旅行を勧めるキャンペーン」
第10作 1972年 昭和47年12月
大和撫子のような八千草薫さんの登場です。現在87歳でご健勝で舞台もなさっている。お手本にしたい。
今回の作では、珍しく、八千草さんが寅さんとの結婚にOKなのに、寅さんは勘違いもあって、八千草さんと大学の先生とを結婚させようとする。恋敵を支える役どころです。
なつかしい風景があります。蒸気機関車での移動、三輪車で遊ぶ男の子たち、パーマネント屋、学歴ではなく、中卒でも実力主義、インテリという言葉、歌として、「君恋し」、「どうにもとまらない」、寅次郎と源公の体のぶつけあいが楽しい。
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