2018年05月20日

なずずこのっぺ?

なずずこのっぺ?(なに これ?) カーソン・エリス フレーベル館 2018課題図書

タイトルを見て、なかみを読んで面食らいます(驚いて、どうしていいのかわからなくなる。)。
書いてあることの意味がわからないからです。
昆虫語(虫のことば)なので、調べようがありません。
自分で想像します。参考までに、本の帯に数語だけ翻訳があります。
わっぱど がららん→さっぱり、わからん(読み手のほうがわからん。)
ダンダノビ→はしご
じゃじゃこん!→ばいばい
コロジン→中年オヤジみたいな虫
ムクジャランカ→タランチュラみたいな大きなクモの虫

物事の根本的なことを考える哲学的な本だろうかと思い読み始めました。
 
ページをめくります。
見開き2ページの左側に書いてある木の枝は、幹が戦車で、枝が戦車の主砲に見えます。

「なずずこのっぺ?」 はリズム感があっておもしろい。方言のようです。意味は、「なに、これ?」
答が、「わっぱど がららん(わからん)」 カゲロウトンボみたいな2匹の虫が話し合っています。

また、ページをめくります。
右側のページに、芽が出た状態の植物が書いてあります。
土の下にある種から芽が出たのです。
何の花が咲くのか楽しみです。

ページをめくります。
さっきの戦車の砲台に虫のさなぎがぶらさがっています。最初のページから登場していた毛虫くんがてるてるぼうずのように主砲にぶらさがって羽化の準備に入りました。何の虫に化けるか楽しみです。以下、わたしの勝手な翻訳です。

甲虫その1:(植物の芽を指して) これ なんだ?
甲虫その2:プクロニじゃないか。
テントウムシ:プクロニってなんだ。
甲虫その2:わからん。

植物の成長を巡って、
甲虫その2:だんだんのびてきた。
甲虫その1:ぐんぐんのびた。
テントウムシ:コロジンに聞いてみよう。

おや! 横になっていた樹木の年輪部分が家のドアのように開きました。びっくり。
甲虫その1:コロジン あのね。
甲虫その2とテントウムシ:はしごちょうだい。
 
学者みたいなメガネのイモムシおじさん:(はしごをもちだして)さあ、どうぞ。
甲虫その2:はしご、もってきた!
テントウムシ:はしごの登場だ!

甲虫2:のんびりしましょう。
甲虫1:これはいいアイデアだった。
テントウムシ:のんびりしましょう。
 
夜、輝く満月を見上げながらバイオリンを弾くのは、甲虫1だろうか。昔の童話・民話ではキリギリスだった。

みんなが木材を持ち出したとき、木材を薪(たきぎ)にしてキャンプファイアーでもやるのかと思った。芽が出てのびた植物まで燃えてしまう。

左手に大きなクモが現れました。(このクモなあに。こわいよー)
右のページでは、楽しい秘密基地づくりです。
甲虫その1:アイデア出していこう!

ほう、巨大クモが基地をクモの巣で囲みはじめる。
甲虫たちは、秘密基地を巨大クモに奪われる。
テントウムシ:巨大クモだ。
甲虫その2:にっくき 巨大クモ
甲虫その1:アイデアがだめになる。
カゲロウトンボ:巨大クモ

<順番に大きなものに支配されていくのですが、巨大クモは、巨大な鳥に食われます。弱肉強食の自然界が描かれています。>
虫たちは、目をおおい、うつむいている。

虫たち:巨大クモがいなくなった!

右ページの植物に大きな赤い花が咲きます。
虫たちは数が増えて、かつ、喜んでいます。

ムカデみたいな虫:花を指さしながら、なに それ?
複数の虫が、「ル、なんとか)」
メガネ学者イモムシ:コロバンか。

ルンバボンが、なにか幼児向けの歌にあった。ブンバボンだったっけ。
ダンスミュージックです。

物語と植物の最盛期がありましたが、やがて、寿命が訪れます。赤い花の植物は倒れます。
さなぎは、夜に飛ぶ蛾(ガ)になりました。
四季が終わります。1年が終わります。

やがて春がきますが、前の春とは違います。
植物はたくさんの種を地面に落としました。
たくさんの芽が出てきました。
伝承と継続、発展があります。

ほとんどが、解読不能な虫ことばです。

最後のページの「じゃじゃやこん」は、「ばいばい」です。

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