2024年11月02日
団地のふたり 第8回・第9回 NHKBSドラマ
団地のふたり 第8回・第9回 NHKBSドラマ 毎週日曜日午後10時から
『第8回』
団地の建て替え問題と、団地に住む老齢者の未来、いざというときの対処に関する話題でした。
現実味があります。
あとは、老齢者が後世に引き継ぎたい意思が紹介されます。
断捨離の話が出ます。
いらないものをネットの不用品売買で売ってしまう。
今回は、名取裕子さんの背後からの姿絵、セミヌードの絵を売ります。(売れました)
死んだときのために、周囲に迷惑をかけないように身辺整理をするのです。
団地の建て替え話はおおむね建て替えをする方向で進みます。
クレーマーの男性もいろいろごたごたはあるのですが、建て替えに賛成の意向です。
されど、大半の住民である高齢者たちの意向は、『建て替えしてもいいけれど、あたしが死んでからにしてもらいたい』。建て替え開始後、ほかの場所に住んで、完成後再入居することは、いろいろ大変です。
賃貸と分譲が混在している大規模団地だそうです。
ふと考えたのですが、一般的な分譲マンションの建て替えもさきざき大変そうです。
いろいろな問題ごとの相談窓口が、小泉今日子さんと小林聡美になっています。
出戻り、親と居候の立場のふたりです。ただ、五十代とはいえ、団地内では若い世代です。
ひとり暮らしの高齢者が自宅で亡くなっていたという話はあんがいよくあることです。
あまりに数が多すぎて、ニュースにもなりません。
古い団地には、エレベーターがないので、救急搬送時にたいへんです。
ストレッチャーが使えないので、シートのようなもので下から支えて人力で階段を降ります。
ときおり思うのですが、ご家族がない人が、具合が悪くなった時はどうするのだろうかと思います。
お金だけですべてが解決するわけではありません。お金がいくらあってもやりにくいことはあります。入院時の保証人とか、お金や役所の介護保険利用の事務的な手続きとか、他人に頼むにしても限界があります。
熱中症で救急搬送されたクレーマーのおじいさんである東山さんが言います。『何で助けた。わたしはひとりで死んでもいい(団地の自分の部屋で。むしろこのまま死んでしまいたかった)』
エアコンが壊れていたけれど、修理をしなかったら、熱中症になってしまったそうです。
クレーマーである東山さんはまじめな人です。団地組織に対して、いろいろあれこれ注文を出したから、荒れていた団地内の環境が整理整頓され美しくなったそうです。
団地愛があります。東山さんの現役時は、建築学科の大学教授だったそうです。団地の建設にも関わったそうです。その後離婚されて、団地でひとり暮らしを始めたそうです。『団地とともに死ぬ覚悟はできている』。ドラマのタイトルに通じるものがあります。
(別のこととして)
先日読んだ本が、『黄色いマンション 黒い猫 小泉今日子 新潮文庫』です。かなりいい内容でした。小泉今日子さんのエッセイをまとめた本です。赤裸々(せきらら。飾らない、丸裸の)な実生活のことが書いてあります。びっくりすることが多い。
本を読んだり、ほかの人の文章を読んだりすることで、知らなかったことを知る、『学び』の喜びや嬉しさ(うれしさ)があります。
本を読むことで、別の人生を体験できる楽しみがあります。
『第9回』
団地の建て替えが決まって、立ち退き話、思い出話です。
なつかしい昭和時代の歌謡曲がいくつも出てきます。
よみがえる青春時代です。
なつかしい。
みんな若かった。
老齢になって、心身の調子が思わしくなくなって、建て替え後の団地に戻ることができない人もいます。
そういう人は、こどもたちを頼ったり、こどものほうからいっしょに住まないかと誘いがあったりもします。
人生の最期(さいご)をどこで迎えるか。
病院のベッドの上、施設のベッドの上、できれば、自宅のどこかで、お昼寝をするように楽に逝きたいものです。(いきたい)。
同居してくれないか、あるいは、近居できないかと、話ができる親族がいる人は、身内がだれもいない人よりも安心感があります。
お金だけでは対応できないこともあります。入院でも、施設入所でも、役所や医療・福祉業者とのやりとりに事務手続きをしてもらえる人が必要です。預貯金や年金を動かすやりとりも同様です。病院や施設に着替えを届けてもらうこともあります。たいてい親族がやってくれます。
ノエチ(小泉今日子さん)は、離婚したので、現在は未婚でこどももいないので、高齢のご両親が、ノエチさんの老後を心配します。とりあえず、娘が住む家は確保しておいてあげたい。
佐久間さん(由紀さおりさん)は、団地に53年間住んだ。
当初、『鉄筋住宅』に憧れた(あこがれた)。
当時の美智子妃殿下が視察に来られた。
団地に住めることが素敵なことだった。
いいことばかりではなかったと思いますが、そういうことはあったと思います。
お料理ドラマです。
おにぎりお弁当がおいしそうです。
クレーマーの東山さん(ベンガルさん)が、まわりの人たちと打ち解けられて良かった。
始まりがあれば、終わりがあります。次回が最終回です。
ほのぼのとする、あったかい物語です。小泉さんと小林さんのおふたりがおもしろいなあ。
『第8回』
団地の建て替え問題と、団地に住む老齢者の未来、いざというときの対処に関する話題でした。
現実味があります。
あとは、老齢者が後世に引き継ぎたい意思が紹介されます。
断捨離の話が出ます。
いらないものをネットの不用品売買で売ってしまう。
今回は、名取裕子さんの背後からの姿絵、セミヌードの絵を売ります。(売れました)
死んだときのために、周囲に迷惑をかけないように身辺整理をするのです。
団地の建て替え話はおおむね建て替えをする方向で進みます。
クレーマーの男性もいろいろごたごたはあるのですが、建て替えに賛成の意向です。
されど、大半の住民である高齢者たちの意向は、『建て替えしてもいいけれど、あたしが死んでからにしてもらいたい』。建て替え開始後、ほかの場所に住んで、完成後再入居することは、いろいろ大変です。
賃貸と分譲が混在している大規模団地だそうです。
ふと考えたのですが、一般的な分譲マンションの建て替えもさきざき大変そうです。
いろいろな問題ごとの相談窓口が、小泉今日子さんと小林聡美になっています。
出戻り、親と居候の立場のふたりです。ただ、五十代とはいえ、団地内では若い世代です。
ひとり暮らしの高齢者が自宅で亡くなっていたという話はあんがいよくあることです。
あまりに数が多すぎて、ニュースにもなりません。
古い団地には、エレベーターがないので、救急搬送時にたいへんです。
ストレッチャーが使えないので、シートのようなもので下から支えて人力で階段を降ります。
ときおり思うのですが、ご家族がない人が、具合が悪くなった時はどうするのだろうかと思います。
お金だけですべてが解決するわけではありません。お金がいくらあってもやりにくいことはあります。入院時の保証人とか、お金や役所の介護保険利用の事務的な手続きとか、他人に頼むにしても限界があります。
熱中症で救急搬送されたクレーマーのおじいさんである東山さんが言います。『何で助けた。わたしはひとりで死んでもいい(団地の自分の部屋で。むしろこのまま死んでしまいたかった)』
エアコンが壊れていたけれど、修理をしなかったら、熱中症になってしまったそうです。
クレーマーである東山さんはまじめな人です。団地組織に対して、いろいろあれこれ注文を出したから、荒れていた団地内の環境が整理整頓され美しくなったそうです。
団地愛があります。東山さんの現役時は、建築学科の大学教授だったそうです。団地の建設にも関わったそうです。その後離婚されて、団地でひとり暮らしを始めたそうです。『団地とともに死ぬ覚悟はできている』。ドラマのタイトルに通じるものがあります。
(別のこととして)
先日読んだ本が、『黄色いマンション 黒い猫 小泉今日子 新潮文庫』です。かなりいい内容でした。小泉今日子さんのエッセイをまとめた本です。赤裸々(せきらら。飾らない、丸裸の)な実生活のことが書いてあります。びっくりすることが多い。
本を読んだり、ほかの人の文章を読んだりすることで、知らなかったことを知る、『学び』の喜びや嬉しさ(うれしさ)があります。
本を読むことで、別の人生を体験できる楽しみがあります。
『第9回』
団地の建て替えが決まって、立ち退き話、思い出話です。
なつかしい昭和時代の歌謡曲がいくつも出てきます。
よみがえる青春時代です。
なつかしい。
みんな若かった。
老齢になって、心身の調子が思わしくなくなって、建て替え後の団地に戻ることができない人もいます。
そういう人は、こどもたちを頼ったり、こどものほうからいっしょに住まないかと誘いがあったりもします。
人生の最期(さいご)をどこで迎えるか。
病院のベッドの上、施設のベッドの上、できれば、自宅のどこかで、お昼寝をするように楽に逝きたいものです。(いきたい)。
同居してくれないか、あるいは、近居できないかと、話ができる親族がいる人は、身内がだれもいない人よりも安心感があります。
お金だけでは対応できないこともあります。入院でも、施設入所でも、役所や医療・福祉業者とのやりとりに事務手続きをしてもらえる人が必要です。預貯金や年金を動かすやりとりも同様です。病院や施設に着替えを届けてもらうこともあります。たいてい親族がやってくれます。
ノエチ(小泉今日子さん)は、離婚したので、現在は未婚でこどももいないので、高齢のご両親が、ノエチさんの老後を心配します。とりあえず、娘が住む家は確保しておいてあげたい。
佐久間さん(由紀さおりさん)は、団地に53年間住んだ。
当初、『鉄筋住宅』に憧れた(あこがれた)。
当時の美智子妃殿下が視察に来られた。
団地に住めることが素敵なことだった。
いいことばかりではなかったと思いますが、そういうことはあったと思います。
お料理ドラマです。
おにぎりお弁当がおいしそうです。
クレーマーの東山さん(ベンガルさん)が、まわりの人たちと打ち解けられて良かった。
始まりがあれば、終わりがあります。次回が最終回です。
ほのぼのとする、あったかい物語です。小泉さんと小林さんのおふたりがおもしろいなあ。
2024年11月01日
わたしの、本のある日々 小林聡美
わたしの、本のある日々 小林聡美(こばやし・さとみ) 毎日文庫
著者は読書家だと思って読み始めましたが、書いてあることは反対です。
本はあまり読まない。本屋にもあまり行かない。僭越(せんえつ)きわまりないとあります。せんえつ:出過ぎたこと。
この本の成り立ちです。
2016年(平成28年)から、週刊誌、『サンデー毎日』に、月に一度連載してきたものをまとめた。月に2冊読んで、それについてなにかしらを書いた。
連載は、約6年間続いた。
2021年(令和3年)に単行本が出た。
2024年(令和6年)に文庫本が出た。
5つのくくりがあって、たくさんの項目があります。
『Ⅰ 出会いと気づきの日々』、『Ⅱ 言葉のふしぎ』、『Ⅲ 先輩たちの本』、『Ⅳ 愉しいひとり暮らし(たのしいひとりぐらし)』、『Ⅴ それからの日々』とあります。
『Ⅰ 出会いと気づきの日々』
たくさんの短い文章が並んでいます。文のかたまりひとつずつに2冊、本の紹介があります。
全体で、318ページあります。読んで、わたしが関心をもった部分について、書いてみます。
猫の7歳は人間でいうと44歳だそうです。著者の飼い猫ですが、体重が7kgもあるそうです。
そういえば、NHKBSドラマ、『団地のふたり』で著者と共演している小泉今日子さんも愛猫家でした。お互いに話が合うのでしょう。
そのドラマがきっかけで、先日は小泉今日子さんのエッセイ本を読みました。『黄色いマンション 黒い猫 小泉今日子 新潮文庫』でした。赤裸々(せきらら。ありのまま)に実生活について書いてあったのでびっくりしました。
秋田の乳頭温泉(にゅうとうおんせん):秋田県と岩手県の県境、秋田県の田沢湖の東にある。標高600m~800mに位置する。
シンプルな文章です。ゆえに、脳みそに残らないということはあります。
う~む。内容がどうかなあ。エッセイとしての出来栄えが浅いような。
横尾忠則さん(グラフィックデザイナー。1936年(昭和11年)生まれ。88歳)が、70歳になったときに、『したいことしかしない』と決めたそうです。したくないことをしていたことに違和感があられたようです。わたしも、そうありたい。
『テレビのニュースは大抵(たいてい)うんざりするものばかりで……』(同感です。あおりすぎです。あおる:おおげさに騒ぐ。大騒ぎする。なんというか、かれらは、テレビとか投資で、未来はこうなるとか予測を強い調子で言いますが、わたしはそういったことを信じません。かれらは、予想がはずれても知らん顔をしています。そして、かれらの予想はたいていはずれます。
本では、この部分のエッセイに、『急がない人生』とタイトルが付けられています。
紹介されている本で、自分も読んでみようと思った本です。(以降あとから読んだ文章の分も追加していきます)
『ぼくの鳥あげる 佐野洋子・作 広瀬弦・絵 幻戯書房(げんきしょぼう)』(絵本作家の佐野洋子さんも亡くなってしまいました。2010年(平成22年)。72歳没。代表作として、『百万回生きたねこ』)。
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか 堀内都喜子 ポプラ新書』
『ねこはい』と、『ねこはいに』、南伸坊 青林工藝社(せいりんこうげいしゃ)
『倍賞千恵子の現場 倍賞千恵子 PHP新書』
『私は私のままで生きることにした キム・スヒョン ワニブックス』
『いやよいやよも旅のうち 北大路公子 集英社文庫』
『ぼくは犬や ペク・ヒナ ブロンズ新社』と、『あめだま ペク・ヒナ ブロンズ新社』
『神さまの貨物 ジャン=クロード・クランベール 河野万里子・訳 ポプラ社』
著者は、2019年に、フィンランドと日本の外交関係樹立百周年記念の親善大使のひとりに任命されたそうです。
フィンランド人は自分の時間を大切にする。家族と過ごす。趣味を楽しむ…… 上下関係をつくらない、性別関係なく平等の機会がある…… とあります。
いろんな本をたくさん紹介してくれる本です。
本を、『観察』してあります。
『Ⅱ 言葉のふしぎ』
ハイブロウ:教養や学識のある人。
俳句はけして、年寄りのものではない。
『ふたつの夏 谷川俊太郎・佐野洋子 小学館』という本が紹介されています。
以前、佐野洋子さんの文章を読んだことがあります。谷川俊太郎さんが、自分を追いかけてくるので怖い。逃げなきゃ、みたいな趣旨で書いてありました。おふたりは夫婦だったのですが、離婚されています。人生いろいろあります。(婚姻期間1990年(平成2年)-1996年(平成8年))
スピリチュアルについて宇宙をからめた本のことが書いてあります。わたしはスピリチュアルを信用しません。
なにもないところに、なにかがあるようなことにして、なにもないのに悩む。
時間のムダです。なにもないのに悩むことはありません。ないのに、あるとするから、混乱するのです。ないものは、ないのです。
猫の話が多い。
メラミンスポンジ:メラミンフォームという素材でつくられているスポンジのこと。水あかを落とすのに効果がある。
『Ⅳ 愉しいひとり暮らし(たのしいひとりぐらし)』
燻し銀(いぶしぎん):加工して灰色にした銀細工。華やかさはないが、実力や魅力がある。
著者は、ひとり者のせいか、『ひとりで暮らす本』の紹介が多い。(三谷幸喜さんと結婚されていたことは初めて知りました。離婚されています)
それから、猫好きで、猫の本が多い。
あと、フィンランドに関する本が多い。
フィンランドには、『シス』というものがあるそうです。シス:決してあきらめず、安易な道に逃げない強い心、困難に立ち向かう勇敢さ、忍耐、不可能を可能にする、氷のように冷たい決意=折れない心だそうです。
そして、俳句の話題が多い。
『Ⅴ それからの日々』
テレビ画面の字幕機能について書いてあります。
著者は、自分でテレビ画面に字幕を出すように設定するのですが、そのこととは別にして、わたしは、テレビ画面の文字表示がうっとうおしいと感じている人です。
小さな親切大きなお世話です。画面に文字やデータ(とくに野球中継のときがうっとおしい)がいっぱいすぎて、見たい映像がだいなしです。だから、テレビ画面を見るときは、文字を見ないようにしています。
甘いものが好き。両親は糖尿病だそうです。
長生きの話が出ます。
『巻末対談 酒井順子×小林聡美 わたしたちの、本のある日々』
内容は、あちこち話が飛んで、あまり中身がありませんでした。
全国各地で暮らしたことがないおふたりです。
おふたりとも、東京以外には住んだことがないそうです。
地理的なこととして、人生における世界は狭くなります。
おふたりとも、狭く深い世界で暮らされていると感じたのです。
著者は読書家だと思って読み始めましたが、書いてあることは反対です。
本はあまり読まない。本屋にもあまり行かない。僭越(せんえつ)きわまりないとあります。せんえつ:出過ぎたこと。
この本の成り立ちです。
2016年(平成28年)から、週刊誌、『サンデー毎日』に、月に一度連載してきたものをまとめた。月に2冊読んで、それについてなにかしらを書いた。
連載は、約6年間続いた。
2021年(令和3年)に単行本が出た。
2024年(令和6年)に文庫本が出た。
5つのくくりがあって、たくさんの項目があります。
『Ⅰ 出会いと気づきの日々』、『Ⅱ 言葉のふしぎ』、『Ⅲ 先輩たちの本』、『Ⅳ 愉しいひとり暮らし(たのしいひとりぐらし)』、『Ⅴ それからの日々』とあります。
『Ⅰ 出会いと気づきの日々』
たくさんの短い文章が並んでいます。文のかたまりひとつずつに2冊、本の紹介があります。
全体で、318ページあります。読んで、わたしが関心をもった部分について、書いてみます。
猫の7歳は人間でいうと44歳だそうです。著者の飼い猫ですが、体重が7kgもあるそうです。
そういえば、NHKBSドラマ、『団地のふたり』で著者と共演している小泉今日子さんも愛猫家でした。お互いに話が合うのでしょう。
そのドラマがきっかけで、先日は小泉今日子さんのエッセイ本を読みました。『黄色いマンション 黒い猫 小泉今日子 新潮文庫』でした。赤裸々(せきらら。ありのまま)に実生活について書いてあったのでびっくりしました。
秋田の乳頭温泉(にゅうとうおんせん):秋田県と岩手県の県境、秋田県の田沢湖の東にある。標高600m~800mに位置する。
シンプルな文章です。ゆえに、脳みそに残らないということはあります。
う~む。内容がどうかなあ。エッセイとしての出来栄えが浅いような。
横尾忠則さん(グラフィックデザイナー。1936年(昭和11年)生まれ。88歳)が、70歳になったときに、『したいことしかしない』と決めたそうです。したくないことをしていたことに違和感があられたようです。わたしも、そうありたい。
『テレビのニュースは大抵(たいてい)うんざりするものばかりで……』(同感です。あおりすぎです。あおる:おおげさに騒ぐ。大騒ぎする。なんというか、かれらは、テレビとか投資で、未来はこうなるとか予測を強い調子で言いますが、わたしはそういったことを信じません。かれらは、予想がはずれても知らん顔をしています。そして、かれらの予想はたいていはずれます。
本では、この部分のエッセイに、『急がない人生』とタイトルが付けられています。
紹介されている本で、自分も読んでみようと思った本です。(以降あとから読んだ文章の分も追加していきます)
『ぼくの鳥あげる 佐野洋子・作 広瀬弦・絵 幻戯書房(げんきしょぼう)』(絵本作家の佐野洋子さんも亡くなってしまいました。2010年(平成22年)。72歳没。代表作として、『百万回生きたねこ』)。
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか 堀内都喜子 ポプラ新書』
『ねこはい』と、『ねこはいに』、南伸坊 青林工藝社(せいりんこうげいしゃ)
『倍賞千恵子の現場 倍賞千恵子 PHP新書』
『私は私のままで生きることにした キム・スヒョン ワニブックス』
『いやよいやよも旅のうち 北大路公子 集英社文庫』
『ぼくは犬や ペク・ヒナ ブロンズ新社』と、『あめだま ペク・ヒナ ブロンズ新社』
『神さまの貨物 ジャン=クロード・クランベール 河野万里子・訳 ポプラ社』
著者は、2019年に、フィンランドと日本の外交関係樹立百周年記念の親善大使のひとりに任命されたそうです。
フィンランド人は自分の時間を大切にする。家族と過ごす。趣味を楽しむ…… 上下関係をつくらない、性別関係なく平等の機会がある…… とあります。
いろんな本をたくさん紹介してくれる本です。
本を、『観察』してあります。
『Ⅱ 言葉のふしぎ』
ハイブロウ:教養や学識のある人。
俳句はけして、年寄りのものではない。
『ふたつの夏 谷川俊太郎・佐野洋子 小学館』という本が紹介されています。
以前、佐野洋子さんの文章を読んだことがあります。谷川俊太郎さんが、自分を追いかけてくるので怖い。逃げなきゃ、みたいな趣旨で書いてありました。おふたりは夫婦だったのですが、離婚されています。人生いろいろあります。(婚姻期間1990年(平成2年)-1996年(平成8年))
スピリチュアルについて宇宙をからめた本のことが書いてあります。わたしはスピリチュアルを信用しません。
なにもないところに、なにかがあるようなことにして、なにもないのに悩む。
時間のムダです。なにもないのに悩むことはありません。ないのに、あるとするから、混乱するのです。ないものは、ないのです。
猫の話が多い。
メラミンスポンジ:メラミンフォームという素材でつくられているスポンジのこと。水あかを落とすのに効果がある。
『Ⅳ 愉しいひとり暮らし(たのしいひとりぐらし)』
燻し銀(いぶしぎん):加工して灰色にした銀細工。華やかさはないが、実力や魅力がある。
著者は、ひとり者のせいか、『ひとりで暮らす本』の紹介が多い。(三谷幸喜さんと結婚されていたことは初めて知りました。離婚されています)
それから、猫好きで、猫の本が多い。
あと、フィンランドに関する本が多い。
フィンランドには、『シス』というものがあるそうです。シス:決してあきらめず、安易な道に逃げない強い心、困難に立ち向かう勇敢さ、忍耐、不可能を可能にする、氷のように冷たい決意=折れない心だそうです。
そして、俳句の話題が多い。
『Ⅴ それからの日々』
テレビ画面の字幕機能について書いてあります。
著者は、自分でテレビ画面に字幕を出すように設定するのですが、そのこととは別にして、わたしは、テレビ画面の文字表示がうっとうおしいと感じている人です。
小さな親切大きなお世話です。画面に文字やデータ(とくに野球中継のときがうっとおしい)がいっぱいすぎて、見たい映像がだいなしです。だから、テレビ画面を見るときは、文字を見ないようにしています。
甘いものが好き。両親は糖尿病だそうです。
長生きの話が出ます。
『巻末対談 酒井順子×小林聡美 わたしたちの、本のある日々』
内容は、あちこち話が飛んで、あまり中身がありませんでした。
全国各地で暮らしたことがないおふたりです。
おふたりとも、東京以外には住んだことがないそうです。
地理的なこととして、人生における世界は狭くなります。
おふたりとも、狭く深い世界で暮らされていると感じたのです。