2024年11月17日
宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 第6話
宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) NHKドラマ10 毎週火曜日午後10時放送 第6話 全10話
『第6話 コンピューター室の火星』
小説は読んだので、どうしても、小説と重ねて映像を観てしまいます。
小説は、内容が細かく、大量の情報が書いてあります。
映像は、内容がかなり希薄です。ドラマでは、演者の演技で、テーマを強く主張するように表現してあります。
火星の重力は、地球のだいたい40%だそうです。
科学部員のみんなは、研究発表の内容に対して、あきらめムードです。
『納得できませんね(藤竹先生の言葉)』。
地球でも、火星の重力をつくることができることに気づきます。
定時制高校の部屋に火星のクレーターをつくる。
メンバーは実験装置として、重力を可変する装置をつくるのですが、小説だと文章なので、どのような装置なのか、読み手である自分で想像することになります。
わたしは、絵を描いてみましたが、細かいところでわからない部分がありました。
ドラマは映像なので、装置の姿を映像の中に見ることができます。
今回、自転車のホイールとか、重力をつくるためのおもりのような箱を見て、なるほどと理解することができました。ただ、今回の映像だけでは、装置の全容はわかりませんでした。
本を読んだ時の文章だと、以下のような内容で表現してありました。
トロ舟:一般的には、セメントをこねる容器に使用するようです。長さ1m四方ぐらいのプレスチック容器のようです。長方形かもしれない。
乾燥珪砂(かんそうけいしゃ):石英の粒(つぶ)。陶磁器、ガラスの原料。
クレーターの形成実験:鉄球をトロ舟に落とす。鉄球が隕石(いんせき)のつもり。鉄球は、直径4cm、3cm、2cmがあるが、藤竹は、4cm以上のものがほしいらしい。
高さ2mから直径4cmの鉄球を珪砂に落とすと、鉄球がくぼみに沈んで頭を出す。頭のまわりに、輪ができる。砂が持ち上げられて、放出された砂がたまる。たまった砂が盛り上がった部分を、『リム』という。くぼみは直径が10cmぐらい。
鉄球の運動エネルギーとクレーターの直径には、比例関係がある。そこからスクーリング則(そく)という話になるのですが、わたしには理解できません。規則的なものがあるのでしょう。
科学部のメンバーはさらに、砂の固まりを加工して(お湯で溶かした寒天を流し込んである)、色付けをした砂を地層のように扱います。下から、緑色、青色、赤色、茶色とし、火星の地面を表現します。そこへ鉄球を落とします。同心円状に飛び散った4色の砂の飛び散り方の規則性を調べます。
次は、鉄球の発射装置の図面です。溶接やネジやバネをつくる製造業をしていた長嶺省造のアイデアが登場します。上等なパチンコ、下に向けて撃つとあります。
鉄球発射装置は、台のような形で、トロ船の上に設置する。アルミの4本足の上に木の板の台がある。台のまんなかに穴が開いている。穴の中に直径20cmの塩ビ管が通してある。
塩ビ管の上に、幅広ゴムが十文字に設置してある。このゴム紐(ひも)の弾力で、鉄球を飛ばす。
塩ビ管の下に、速度測定装置(光センサー使用)が取り付けてある。
3m50cmの高さが必要になるから、コンピューター準備室の天井のパネル板をはずして、実験装置をつくる。滑車を利用する。数か月間、同室を利用する。
この装置のことを、『重力可変装置』と呼ぶ。火星の重力を再現する。
直径50cm~60cmのプラスチック製たらいに、粒(つぶ)が非常に細かい砂が入れてある。砂は、火山灰のつもりである。砂は、水気(みずけ)を含んでいる。砂の火山灰が100gに水が56gでつくってある。越川アンジェラがなんどもチャレンジして適度な火山灰をつくった。
櫓(やぐら)のようなもの:メンバーいわく、『秘密兵器』。てっぺんに自転車のホイールがはめてある。
ホイールには、金属の細いワイヤーがかけてある。ワイヤーの両端に金具で木製の箱が取り付けてある。片方は長辺が40cmほどの箱で、もう片方は、一片15cmの箱で、小さい箱のほうが軽い。これを、『重力可変装置』と呼ぶ。大きいほうの木箱を、『実験ボックス』と呼ぶ。大きいほうの木箱を落下させる。底に4cm角ほどの加速度計が取り付けてある。小さいほうの箱は、おもりの役割を果たす。火星の重力が発生するように砂を入れてある。(地球の0.38倍)
火星は意外に小さい。半径が地球の半分ぐらいしかない。大気は二酸化炭素で、地表の気圧は地球の0.6%しかない。休眠状態の微生物とか、地中で生きている生命体がいる可能性はある。寒い。赤っぽい地面ばかりしかない。質量は地球の10分1。
加速度計:物体の加速度を測定する装置。1万円ぐらい。
話をドラマに戻します。
家庭が壊れている昼間部の男子高校生がいます。
彼は、コンピューターオタクです。
コンピューターの大会で、優秀な成績をとることを目指しています。
両親の離婚、中学生弟のひきこもり、家の中で暴れて、物にあたりちらす弟、母親や兄に暴力は振るわないものの、家の中はメチャクチャです。孤独と怯え(おびえ)と拒否があります。定時制高校のメンバーに冷たく当たる昼間部の男子高校生です。メンバーをバカ扱いです。だめな人間です。
素直だったこどもの心が折れて、狂暴な少年になる。心が屈折していく。
折れ曲がった心をまっすぐに戻す。
そんなことが表現されています。
『第6話 コンピューター室の火星』
小説は読んだので、どうしても、小説と重ねて映像を観てしまいます。
小説は、内容が細かく、大量の情報が書いてあります。
映像は、内容がかなり希薄です。ドラマでは、演者の演技で、テーマを強く主張するように表現してあります。
火星の重力は、地球のだいたい40%だそうです。
科学部員のみんなは、研究発表の内容に対して、あきらめムードです。
『納得できませんね(藤竹先生の言葉)』。
地球でも、火星の重力をつくることができることに気づきます。
定時制高校の部屋に火星のクレーターをつくる。
メンバーは実験装置として、重力を可変する装置をつくるのですが、小説だと文章なので、どのような装置なのか、読み手である自分で想像することになります。
わたしは、絵を描いてみましたが、細かいところでわからない部分がありました。
ドラマは映像なので、装置の姿を映像の中に見ることができます。
今回、自転車のホイールとか、重力をつくるためのおもりのような箱を見て、なるほどと理解することができました。ただ、今回の映像だけでは、装置の全容はわかりませんでした。
本を読んだ時の文章だと、以下のような内容で表現してありました。
トロ舟:一般的には、セメントをこねる容器に使用するようです。長さ1m四方ぐらいのプレスチック容器のようです。長方形かもしれない。
乾燥珪砂(かんそうけいしゃ):石英の粒(つぶ)。陶磁器、ガラスの原料。
クレーターの形成実験:鉄球をトロ舟に落とす。鉄球が隕石(いんせき)のつもり。鉄球は、直径4cm、3cm、2cmがあるが、藤竹は、4cm以上のものがほしいらしい。
高さ2mから直径4cmの鉄球を珪砂に落とすと、鉄球がくぼみに沈んで頭を出す。頭のまわりに、輪ができる。砂が持ち上げられて、放出された砂がたまる。たまった砂が盛り上がった部分を、『リム』という。くぼみは直径が10cmぐらい。
鉄球の運動エネルギーとクレーターの直径には、比例関係がある。そこからスクーリング則(そく)という話になるのですが、わたしには理解できません。規則的なものがあるのでしょう。
科学部のメンバーはさらに、砂の固まりを加工して(お湯で溶かした寒天を流し込んである)、色付けをした砂を地層のように扱います。下から、緑色、青色、赤色、茶色とし、火星の地面を表現します。そこへ鉄球を落とします。同心円状に飛び散った4色の砂の飛び散り方の規則性を調べます。
次は、鉄球の発射装置の図面です。溶接やネジやバネをつくる製造業をしていた長嶺省造のアイデアが登場します。上等なパチンコ、下に向けて撃つとあります。
鉄球発射装置は、台のような形で、トロ船の上に設置する。アルミの4本足の上に木の板の台がある。台のまんなかに穴が開いている。穴の中に直径20cmの塩ビ管が通してある。
塩ビ管の上に、幅広ゴムが十文字に設置してある。このゴム紐(ひも)の弾力で、鉄球を飛ばす。
塩ビ管の下に、速度測定装置(光センサー使用)が取り付けてある。
3m50cmの高さが必要になるから、コンピューター準備室の天井のパネル板をはずして、実験装置をつくる。滑車を利用する。数か月間、同室を利用する。
この装置のことを、『重力可変装置』と呼ぶ。火星の重力を再現する。
直径50cm~60cmのプラスチック製たらいに、粒(つぶ)が非常に細かい砂が入れてある。砂は、火山灰のつもりである。砂は、水気(みずけ)を含んでいる。砂の火山灰が100gに水が56gでつくってある。越川アンジェラがなんどもチャレンジして適度な火山灰をつくった。
櫓(やぐら)のようなもの:メンバーいわく、『秘密兵器』。てっぺんに自転車のホイールがはめてある。
ホイールには、金属の細いワイヤーがかけてある。ワイヤーの両端に金具で木製の箱が取り付けてある。片方は長辺が40cmほどの箱で、もう片方は、一片15cmの箱で、小さい箱のほうが軽い。これを、『重力可変装置』と呼ぶ。大きいほうの木箱を、『実験ボックス』と呼ぶ。大きいほうの木箱を落下させる。底に4cm角ほどの加速度計が取り付けてある。小さいほうの箱は、おもりの役割を果たす。火星の重力が発生するように砂を入れてある。(地球の0.38倍)
火星は意外に小さい。半径が地球の半分ぐらいしかない。大気は二酸化炭素で、地表の気圧は地球の0.6%しかない。休眠状態の微生物とか、地中で生きている生命体がいる可能性はある。寒い。赤っぽい地面ばかりしかない。質量は地球の10分1。
加速度計:物体の加速度を測定する装置。1万円ぐらい。
話をドラマに戻します。
家庭が壊れている昼間部の男子高校生がいます。
彼は、コンピューターオタクです。
コンピューターの大会で、優秀な成績をとることを目指しています。
両親の離婚、中学生弟のひきこもり、家の中で暴れて、物にあたりちらす弟、母親や兄に暴力は振るわないものの、家の中はメチャクチャです。孤独と怯え(おびえ)と拒否があります。定時制高校のメンバーに冷たく当たる昼間部の男子高校生です。メンバーをバカ扱いです。だめな人間です。
素直だったこどもの心が折れて、狂暴な少年になる。心が屈折していく。
折れ曲がった心をまっすぐに戻す。
そんなことが表現されています。