2024年11月24日
宙わたる教室 第7話 浮遊惑星のランデブー
宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) NHKドラマ10 毎週火曜日午後10時放送 全10話 『第7話 浮遊惑星のランデブー』(ランデブーは、出会い、待ち合わせ、ドッキングなどの意味)
教室に火星をつくれないか。
火星のランパート・クレーターを定時制高校の実験室で再現する。
リム:クレーター作成実験で、鉄の玉を砂地に落とすと、砂がはじかれて、円形に穴があき、その穴のふちが盛り上がるのですが、その盛り上がった部分をリムと呼ぶ。
ランパート・クレーター:リムのまわりに、エジェクタ堆積物が花びらみたいに広がった状態をいう。
エジェクタ:排出。エジェクタ堆積物を研究者は、『ローブ』と呼ぶ。
定時制高校の実験室で火星の重力をつくる。
藤竹先生にいやがらせをしてくる高島礼子さんが演じる大学教授の名前が、石神怜生(いしがみ・れい)というのですが、原作の小説では、『M大学の教授』としか表示されていませんでした。だから、わたしが小説を読んだ時は、男性の教授だと思いこんでいました。
実験です。
みんなで工夫する。(くふうする:あれこれ考えて、いい結果につなげる)。
お金がないから工夫する。
知恵を絞る(しぼる)。
実験ボックスの話が出ます。
以下は小説に書いてあったことです。
実験ボックス(大きいほうの木箱→透明のアクリル容器に変更した。側面が扉のように開く。長辺40cmの箱である)にデジタルカメラをつける。
コンピューター準備室の角(すみ)に、角材で組まれた櫓(やぐら)がある。
天井パネルが2枚はずされている。
その穴に、櫓(やぐら)の頭が少しつっこんでいる。
天井の穴から、自転車のホイールが下半分だけ見える。
櫓(やぐら)の高さは3mである。
滑車にワイヤーが釣り下がっている。ワイヤーの片方に実験ボックス、もう片方におもりの役目を果たす小箱が付いている。
火星の重力は、0.38Gである。
その持続時間は、0.6秒である。
実験ボックスの中に、標的の砂(砂を火星の地表として、0.38Gの環境をつくって、隕石にたとえた金属球を撃ち込むのでしょう)を入れたプラスチック容器を入れる。
実験ボックスが滑車で落下する間に、上から金属球の弾(たま)を打ち込んで、クレーターをつくる。
実験ボックスの上に、金属球の発射装置を付ける。実験ボックスと金属球の発射装置は、一体である。両者は一体となって落下する。
発射装置は、スプリング式空気銃の仕組みを応用したものとする。
発射装置はアルミ製の筒で、長さは20cmぐらい、内部に、強力なばねとピストンが仕込まれている。(こどものころ、竹でつくった水鉄砲みたいです)
押しつぶしたばねが、元に戻る力で(伸びる)ピストンを押し出し、圧縮された空気が弾を撃ち出す。
この発射装置が、実験ボックスの上ぶたに金具で取り付けられている。
アクリル製実験ボックスの箱の上に、アルミの筒が立っている。アクリル箱の上ぶたには、筒から弾を通すための丸い穴が開いている。
引き金にばねを取り付ける。収縮したばねが動かないように小さな金属の留め金でとめる。留め具と櫓の最上部とを紐(ひも)でつなぐ。実験ボックスが、紐の長さまで落下したときに、留め具がはずれて、ばねが引き金を引いて隕石にたとえた球が、火星の地表にたとえた砂に向かって発射される。
紐は、細くてがんじょうなチェーンにした。チェーンの長さで、引き金を引くタイミングを調整する。誤射を防ぐ安全装置も装着した。製造業を職としていた長嶺省造さんのアイデアと技術です。ストッパーである留め具はアルミ製にした。
名取佳純について、学力優秀な姉とあきらめやすい妹である自分の話が出ます。
『すっごい、くやしくて、そんなことないって言い返して……』
自分の気持ちを相手に言葉でちゃんと伝える。佳純は佳純、姉と比べることはないと、越川アンジェラが佳純を励まします。
石神怜生(いしがみ・れい))教授が、JAXA(ジャクサ。宇宙開発研究機構)の担当責任者(藤竹先生の友だち)に対して、時間を守れとか、予定である時間通りにさっさとやれと叱責します。しっせき。𠮟りつけるように圧力をかける。予定通りに仕事が進んでいないので、担当責任者は非常にあせっています。
研究や実験における『時間』については、時間をかけるもので、急ぐものではありません。あせって失敗すると後始末が大変です。ときに人命がからんだりもします。
期限はありません。そのときの担当者が亡くなったら、次世代の人間が研究や実験を引き継ぎます。
藤竹先生の言葉です。
『自分の居場所は、自分で決めるよ』
『僕には、僕の信念があります。それを証明するだけです』
藤竹先生は、こんなやつらにできるわけがないというメンバーを集めて、実験を成功させて発表して、晴れの舞台をメンバーに踏ませてやりたいのです。今まで、学歴の低い人間を見下してきた大学上層部にいる人間を驚かせて、人間の実力を証明したいのです。人間は学歴じゃないということをアピール(主張)したいのです。だから、藤竹先生は、定時制高校の教師になったのです。(だけど、それはそれで、メンバーからの反発があります。自分たちをできそこないと位置付けて実験するのは良くないと)。
名取佳純が、コンピューターオタクである昼間部の男子高校生に言います。
『(火星探査車)オポチュニティ(を)知ってます? わたしのお守りみたいな存在です』
定時制高校の生徒である名取佳純(なとり・かすみ。起立性調節障害。父母離婚。母が親権者なるも、母は、姉をひいきして、妹の佳純を差別する。佳純をやっかい者扱いする)。
名取佳純は、定時制高校の教室を火星とし、保健室をハブ(火星での宇宙飛行士の居住施設)とする。名取佳純は、ハブ(保健室)でしか、呼吸ができない。
名取佳純は、EVAで(エバ:宇宙服を着ての施設外活動)、教室(ハブを出て火星の空間)に行く。決死の覚悟がいる。
過換気:発作的に息苦しくなって、呼吸が早くなる。
過呼吸:緊張、ストレスで、呼吸の深さが増加する。
火星探査車である『オポチュニティ』は、地球から遠く離れた火星で、ひとりぼっちでがんばった。火星の写真をたくさん撮って、地球に送ってくれた。ドラマでは、オポチュニティが撮影した火星の青い夕焼けが紹介されます。
オポチュニティは、2003年(平成15年)7月に打ち上げられ、2004年(平成16年)に火星に到着した。運用期間3か月の予定だったが、気がつけば、15年間火星での旅を続けてくれた。
2018年(平成30年)、オポチュニティは、大規模な砂嵐に襲われて、太陽電池がダウンして、機能が停止した。
2019年(平成31年)2月、NASA(アメリカ航空宇宙局)は、ミッション終了を宣言した。
オポチュニティは、調査中に、前輪を一つ失ったり、砂だまりにはまりこんだり、原因不明の電力低下に見舞われたり、数々の困難に直面したが、克服し続けた。
『この子(オポチュニティ)は、自分の後ろに続く轍(わだち)を見て、ただ孤独を感じたわけではないのだ。きっと、もう少しだけ前へ進もうと思ったに違いない……』。
オポチュニティの背後には、地球に応援してくれる仲間がいた(NASAのスタッフメンバー)。この子(名取佳純)にも、仲間が必要だ(定時制高校科学部の生徒が仲間です)。
教室に火星をつくれないか。
火星のランパート・クレーターを定時制高校の実験室で再現する。
リム:クレーター作成実験で、鉄の玉を砂地に落とすと、砂がはじかれて、円形に穴があき、その穴のふちが盛り上がるのですが、その盛り上がった部分をリムと呼ぶ。
ランパート・クレーター:リムのまわりに、エジェクタ堆積物が花びらみたいに広がった状態をいう。
エジェクタ:排出。エジェクタ堆積物を研究者は、『ローブ』と呼ぶ。
定時制高校の実験室で火星の重力をつくる。
藤竹先生にいやがらせをしてくる高島礼子さんが演じる大学教授の名前が、石神怜生(いしがみ・れい)というのですが、原作の小説では、『M大学の教授』としか表示されていませんでした。だから、わたしが小説を読んだ時は、男性の教授だと思いこんでいました。
実験です。
みんなで工夫する。(くふうする:あれこれ考えて、いい結果につなげる)。
お金がないから工夫する。
知恵を絞る(しぼる)。
実験ボックスの話が出ます。
以下は小説に書いてあったことです。
実験ボックス(大きいほうの木箱→透明のアクリル容器に変更した。側面が扉のように開く。長辺40cmの箱である)にデジタルカメラをつける。
コンピューター準備室の角(すみ)に、角材で組まれた櫓(やぐら)がある。
天井パネルが2枚はずされている。
その穴に、櫓(やぐら)の頭が少しつっこんでいる。
天井の穴から、自転車のホイールが下半分だけ見える。
櫓(やぐら)の高さは3mである。
滑車にワイヤーが釣り下がっている。ワイヤーの片方に実験ボックス、もう片方におもりの役目を果たす小箱が付いている。
火星の重力は、0.38Gである。
その持続時間は、0.6秒である。
実験ボックスの中に、標的の砂(砂を火星の地表として、0.38Gの環境をつくって、隕石にたとえた金属球を撃ち込むのでしょう)を入れたプラスチック容器を入れる。
実験ボックスが滑車で落下する間に、上から金属球の弾(たま)を打ち込んで、クレーターをつくる。
実験ボックスの上に、金属球の発射装置を付ける。実験ボックスと金属球の発射装置は、一体である。両者は一体となって落下する。
発射装置は、スプリング式空気銃の仕組みを応用したものとする。
発射装置はアルミ製の筒で、長さは20cmぐらい、内部に、強力なばねとピストンが仕込まれている。(こどものころ、竹でつくった水鉄砲みたいです)
押しつぶしたばねが、元に戻る力で(伸びる)ピストンを押し出し、圧縮された空気が弾を撃ち出す。
この発射装置が、実験ボックスの上ぶたに金具で取り付けられている。
アクリル製実験ボックスの箱の上に、アルミの筒が立っている。アクリル箱の上ぶたには、筒から弾を通すための丸い穴が開いている。
引き金にばねを取り付ける。収縮したばねが動かないように小さな金属の留め金でとめる。留め具と櫓の最上部とを紐(ひも)でつなぐ。実験ボックスが、紐の長さまで落下したときに、留め具がはずれて、ばねが引き金を引いて隕石にたとえた球が、火星の地表にたとえた砂に向かって発射される。
紐は、細くてがんじょうなチェーンにした。チェーンの長さで、引き金を引くタイミングを調整する。誤射を防ぐ安全装置も装着した。製造業を職としていた長嶺省造さんのアイデアと技術です。ストッパーである留め具はアルミ製にした。
名取佳純について、学力優秀な姉とあきらめやすい妹である自分の話が出ます。
『すっごい、くやしくて、そんなことないって言い返して……』
自分の気持ちを相手に言葉でちゃんと伝える。佳純は佳純、姉と比べることはないと、越川アンジェラが佳純を励まします。
石神怜生(いしがみ・れい))教授が、JAXA(ジャクサ。宇宙開発研究機構)の担当責任者(藤竹先生の友だち)に対して、時間を守れとか、予定である時間通りにさっさとやれと叱責します。しっせき。𠮟りつけるように圧力をかける。予定通りに仕事が進んでいないので、担当責任者は非常にあせっています。
研究や実験における『時間』については、時間をかけるもので、急ぐものではありません。あせって失敗すると後始末が大変です。ときに人命がからんだりもします。
期限はありません。そのときの担当者が亡くなったら、次世代の人間が研究や実験を引き継ぎます。
藤竹先生の言葉です。
『自分の居場所は、自分で決めるよ』
『僕には、僕の信念があります。それを証明するだけです』
藤竹先生は、こんなやつらにできるわけがないというメンバーを集めて、実験を成功させて発表して、晴れの舞台をメンバーに踏ませてやりたいのです。今まで、学歴の低い人間を見下してきた大学上層部にいる人間を驚かせて、人間の実力を証明したいのです。人間は学歴じゃないということをアピール(主張)したいのです。だから、藤竹先生は、定時制高校の教師になったのです。(だけど、それはそれで、メンバーからの反発があります。自分たちをできそこないと位置付けて実験するのは良くないと)。
名取佳純が、コンピューターオタクである昼間部の男子高校生に言います。
『(火星探査車)オポチュニティ(を)知ってます? わたしのお守りみたいな存在です』
定時制高校の生徒である名取佳純(なとり・かすみ。起立性調節障害。父母離婚。母が親権者なるも、母は、姉をひいきして、妹の佳純を差別する。佳純をやっかい者扱いする)。
名取佳純は、定時制高校の教室を火星とし、保健室をハブ(火星での宇宙飛行士の居住施設)とする。名取佳純は、ハブ(保健室)でしか、呼吸ができない。
名取佳純は、EVAで(エバ:宇宙服を着ての施設外活動)、教室(ハブを出て火星の空間)に行く。決死の覚悟がいる。
過換気:発作的に息苦しくなって、呼吸が早くなる。
過呼吸:緊張、ストレスで、呼吸の深さが増加する。
火星探査車である『オポチュニティ』は、地球から遠く離れた火星で、ひとりぼっちでがんばった。火星の写真をたくさん撮って、地球に送ってくれた。ドラマでは、オポチュニティが撮影した火星の青い夕焼けが紹介されます。
オポチュニティは、2003年(平成15年)7月に打ち上げられ、2004年(平成16年)に火星に到着した。運用期間3か月の予定だったが、気がつけば、15年間火星での旅を続けてくれた。
2018年(平成30年)、オポチュニティは、大規模な砂嵐に襲われて、太陽電池がダウンして、機能が停止した。
2019年(平成31年)2月、NASA(アメリカ航空宇宙局)は、ミッション終了を宣言した。
オポチュニティは、調査中に、前輪を一つ失ったり、砂だまりにはまりこんだり、原因不明の電力低下に見舞われたり、数々の困難に直面したが、克服し続けた。
『この子(オポチュニティ)は、自分の後ろに続く轍(わだち)を見て、ただ孤独を感じたわけではないのだ。きっと、もう少しだけ前へ進もうと思ったに違いない……』。
オポチュニティの背後には、地球に応援してくれる仲間がいた(NASAのスタッフメンバー)。この子(名取佳純)にも、仲間が必要だ(定時制高校科学部の生徒が仲間です)。