2023年02月19日

ドアがあいて… エルンスト・ヤンドゥル・作

ドアがあいて… エルンスト・ヤンドゥル・作 ノルマン・ユンゲ・絵 斉藤洋(さいとう・ひろし)・訳 ほるぷ出版

 訳者の斉藤洋さんのシリーズものが好きです。『ルドルフとイッパイアッテナ』(のらねこのお話です)それから『白狐魔記(しらこまき)』(きつねのお話です)があります。

 表紙カバーの絵を見ます。
 病院での診察待ちに見えます。
 さらに『おもちゃ病院』を思い出します。(本当にそういう病院があります。壊れたおもちゃを修理してくれます。ボランティアの人たちが運営しています)
 十年ぐらい前に活動されているところを何度か見たことがあります。出張修理でした。メンバーは年配の人が多かった。
 
 読み終えて、今度会う親戚の、もうすぐ二歳の男の子にこの絵本をプレゼントすることにしました。いい本です。文字数が少ないので、ちいさな子向けです。

 最初のページは、くらーい感じ。
 なんて暗い待合室なのでしょう。

 診察室のドアがあいて、中から、てんとう虫のおもちゃが出てきました。
 体が良くなって出てきたように見えます。

 次のページをめくります。
 ペンギンのおもちゃが、診察室に入っていきました。
 待合室で待っているのは、アヒル、クマ、カエル、ピエロのどれもどこかが壊れている、あるいは、調子が悪いおもちゃです。
 診察室のドアがしまって、待合室で待っているのは4人になりました。

 診察室のドアがあいて、ペンギンが出てきました。
 元気そうです。

 片足がないようなヒヨコが診察室に入っていきます。
 診察室には、だれのパパもママもいません。

 よし!
 これでよし!
 診察室のドアがあいて、ヒヨコが出てきました。
 ちゃんと二本足になりました。

 クマもがんばれ!
 待合室で、カエルがあおむけになりました。おもしろい。
 
 楽しい。
 絵の中の照明は暗いけれど、待合室の部屋の雰囲気は明るい。
 
 がんばれカエルくん!
 なんだか、意外に楽しい絵本です。

 暗い待合室でひとりぼっちになったピエロが泣いている。
 最後のシーンは、おおぜいで拍手じゃないか。(はずれました)
 
 うぉーー ぴょーん! おもしろい!!

 ぼくの番だ。
 がんばれーー
 最後はどう落とすのだろう(オチ:お話の締めくくり)

 よかったねーー
 おもちゃびょういん。
 ほっとしました。
 病院ぎらいのこどもさんに向けた心あたたかい絵本でした。  

Posted by 熊太郎 at 06:51Comments(0)TrackBack(0)読書感想文