2024年04月30日

テーブルマナーの絵本 髙野紀子・作

テーブルマナーの絵本 髙野紀子・作 あすなろ書房

 本のカバーも本体表紙も絵がきれいです。こどもさん向けの絵本です。
 食べ物や食事をするときの道具が美しく描かれています。

 登場してくるのは、くまさんやうさぎ、きつね、たぬきなどのキャラクターです。

 ごはんを食べるときのマナー(礼儀作法)を教えてくれる絵本です。

 表紙をめくると、ごはんのふたは左に、おみそ汁のふたは右にと書いてあります。(そうか、自分はこれまで間違えていなかった。ほっとしました)

 くまさんの(たぶんクマだと思います)おばあさんが、マナーを教えてくださいます。

 13ページにある、『手で持って食べる器』に、日本そばのつけ汁、さしみなどのしょうゆ皿、てんぷらのつけ汁の器があって、手で持って食べていもいいということを知りませんでした。

 14ページに、『返し箸(はし。箸の上で食べ物をとって配る)』は、よくないことですというのも初めて知りました。やめましょうとあります。

 15ページ、江戸前ちらし寿司のばあい、寿司ネタを小皿のおしょうゆにつけながら食べるということも知りませんでした。熊太郎じいさんは、長いこと生きてきましたが、まだまだ知らないことがたくさんあります。
 うな重のふたは、器の下にしいてもOKだそうです。

 17ページには、ざぶとんの座り方が書いてあります。ざぶとんの手前にすわってから、両手で体を支えながら前に進んで座るそうです。ふむふむ、なるほど。

 こどもさん向けのマナー本です。
 食事時にやんちゃやっちゃいけないと教えます。
 まわりにいる人たちに迷惑をかけちゃいけないのです。
 まず、『和食』、次に『洋食』、それから、『外食』と項目が分かれています。

 焼き魚の食べ方が役立ちます。
 頭の後ろからしっぽに向かって食べる。次に骨をはずして、骨を上に置く。次に左側から反対側にある身の部分を食べる。なるほど。

 あいさつもちゃんとする。『いただきます』、『ごちそうさま』です。

 お箸(はし)の持ち方の説明もあります。

 日本茶の入れ方・飲み方、くわえて、和菓子の食べ方もあります。

 もう1回あいさつの説明があります。よその家に行ったときのあいさつです。
 『こんにちは!』、『ありがとうございます』、『さようなら』
 
 こちらの絵本は、マナーだけではなくて、お料理の本でもあります。お菓子づくりの説明も少しあります。

 カトラリー:洋食で、ナイフ・フォーク、スプーンなどのことを、カトラリーというそうです。

 洋食の食べ方は、熊太郎のにがてな世界です。
 洋食のマナーは、読んでいるだけで疲れてきました。

 外食のマナーがあります。
 ルールがいっぱい書いてあります。
 『回転寿司店』でのことが、書いてあります。
 以前、SNSの投稿で、回転寿司店でひどい迷惑行為をした高校生が、お店や世間の人たちから、徹底的にたたかれたことがありましたが、この絵本を読んでおけばよかったのにと思ったのです。こどものうちに、絵本をしっかり読んでおくことはだいじなことです。

 裏表紙を見ました。
 まんなかにお皿があって、左右にフォークとナイフがたくさん並べてあります。
 外側に置いてあるものから使うそうです。
 そういうレストランに行ったことが何度かありますが、もうずいぶん前のことで、どこからナイフとフォークを手にしたのか覚えていません。
 結婚式に呼ばれて行ったときかもしれません。
 もう歳をとってきたので、最近は、結婚式よりもお葬式に行くことのほうが増えました。

 手を洗う、『フィンガーボール』のことが出てきました。
 たしか、小学生の頃の道徳の授業で、フィンガーボールの水を間違えて飲んでしまった人の話を聞きました。マナーを知らずに、間違ってしまった人をばかにしてはいけないという趣旨のお話だった記憶です。

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