2022年07月30日

相棒 シーズン14 第8話「最終回の奇跡」第9話「秘密の家」

相棒 シーズン14 第8話と第9話 動画配信サービス

「第8話 最終回の奇跡 2015年(平成27年)12月9日放送分」
 最終回というのは、マンガの連載の最終回です。
 最終回にある最後の場面と実際に起きた殺人現場のシーンが同じなのです。

 45分間の放映時間のうち、23分30秒付近でお話の仕掛けに気づきました。
 その後も、全体の8割ぐらいは、察しがつきました。(さっしが(展開が)つきました)
 されど、残りの2割は気づけませんでした。
 犯人はだれなのか?
 なかなか見ごたえのある最後でした。

 人気女性漫画家(事故で車いす)の著作権マネジメント会社社長40歳男性が、連載漫画の最終シーンと同じ状態で殺されて発見されます。
 犯人はだれだ? というミステリーです。

 殺人シーンを予言したという話題性があります。
 殺人の予言です。
 (偶然ではないのかと思いましたが偶然ではありませんでした)

 まあ、お金もうけに目がくらんだ男がうらみをもたれて殺されたのです。
 
 女性漫画家もヘンです。
 宗教のようになっています。
 『紙の前に座ると神さまがおりてくる』
 『ひとりで神さまの声と向き合う』
 『(マンガの)原稿は漫画家にとって、こどもと同じです。(杉下右京には)見せられません』

 キーワード(鍵を握る言葉が)『神は細部に宿る』(死体の指先に付いた血の描写)

 お金もうけのことしか頭にない経営者が悪人として殺されることが物語の柱になることが多い。

 ドラマチックに仕上げてあります。

 しかたがないのでしょうが、俳優さんが漫画家に見えませんでした。女優さんには見えました。


「第9話 秘密の家 2015年(平成27年)12月16日放送分」
 組対五課:そたいごか。暴力団を取り締まる組織犯罪対策部の所属。五課は、銃器と薬物を担当する。『マトリ』は、厚生労働省の麻薬取締部の職員(麻薬取締官。特別司法警察職員で拳銃の使用や家宅捜索、逮捕ができる)で、別組織になる。ときおり芸能人や有名人が逮捕される。

 権力者というのは、自分の思い(願望)をとげるために、いくらでも「現象」を操作する。
 自分が理想とする「状態」を人工的につくろうとする。
 出世に興味のない人間(杉下右京)は、自分にとっては(権力者にとっては)用事のない人間だそうです。

 なにせ、変則的な事件です。
 誘拐事件の被害者が、被害を隠します。(身代金を支払って、誘拐された身内を取り戻します)警察には通報しません。
 さらに、犯人と被害者に親族関係があります。

 義父から、娘婿がお金を脅し取るのです。(おどしとる)
 
 父親は、娘婿が気に入らないそうです。
 わたしも娘をもつ父親ですが、父親というものは、娘が結婚したいと言って連れてくる男が、どんな人間であっても「おめでとう」と言って声をかけるしかないのです。それが、父親の役割なのです。  

2022年07月28日

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く 藻谷浩介

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く 藻谷浩介(もたに・こうすけ) NHK広島取材班 角川新書

 2013年(平成27年)初版の本ですが、2021年(令和3年)に24版で、よく売れている本なので読んでみたい気持ちになりました。
 内容についての前知識は何もありません。
 まず、いつものように、1ページずつめくりながら、全部のページをめくってみます。

(1回目の本読み)
 まずは、長い「はじめに」があります。長文です。あとから読みます。
 最後の一行が気になりました。『人類が100年も信じてきた「常識」を打ち破る大胆不敵な提案……(なにやらぶっそうな勢いがありますが、なにかを目的として、画期的な手法を見せてもらえるのだろうという期待が膨らみました)』

 次に目次があります。目次を読み終えて、自然と共存しながら暮らしていた60年から70年前の自分がこどもだったころのことが思い出されました。
 今は、いろいろなエネルギーがありますが、自分がこどものときにはありませんでした。それでも人間は生きていけました。
いなかでは、どこの家でもたいてい根っこは農家とつながっていて、自給自足、物々交換、親族同士助け合いのパターンで暮らしていました。
 農家でなくても近所の土地を借りて野菜や果実をつくって、商売用ではなく、自宅や親戚、近所で分け合って食べていたりもしました。それが、日本人庶民の基本的な暮らし方でした。(戦時下にあるウクライナの人たちが、薪(まき)を熱源にして、お鍋でスープのような食べ物をつくっている映像を見て、昔の日本と同じだと思いました。昔は、七輪(しちりん)を使うことが多かった)
 目次だけに目をとおしていて、そんなことを思いました。

 71ページに『合言葉は、「打倒! 化石燃料」』とあります。化石燃料とは、石炭、石油、天然ガスです。
原子力も事故が怖い。
人間の思うようには人間の営みはうまくいっていません。

 109ページには、木造の高層ビルの写真があります。
 構築物の強度はだいじょうぶだろうか。とくに地震が起きた時に地震の揺れに負けないかが気になります。

 122ページまで目をとおして、ものすごい文章量です。
 (こういうとき)わたしは、流し読みをしてしまいます。そして、気になったところでは、繰り返し読みをします。
 
 瀬戸内海のこととか、島々とか、中国山地とかの文字が目に飛び込んできます。
 昔読んだ宮本常一さんの本と似た雰囲気があります。
(以下は、2012年の読書メモです)
 忘れられた日本人 宮本常一 岩波文庫
 宮本常一:1981年(昭和56年)73歳没。民俗学者
 淡々と読み続けて、さきほどガソリンスタンドで読み終えました。
 民俗学者で、小学校の先生だったそうです。昭和56年に亡くなっていますが、本のほうは48刷まで発行され続けています。もう60年ぐらい前の日本各地の生活について、古老から聞いた話が綴られています。
 地域の決め事は全員が賛成するまで延々と何日もかけて話し合われるとか、こどもをもらったりもらわれたりとか、おおらかな男 女の関係とか。興味深いものです。現代人が知らない日本人のかつての姿があります。
 進歩の影で、退化していくものがある。退化によって、人間という生物は滅んでいく。現代人に対する警告でしょう。

157ページに地方から都市部への人口流出グラフがあります。
 大阪万博(1970年 昭和45年)あたりから、地方の若い人たちが、大都市部へ流れるようになったことがわかります。
 農林水産業(第一次産業)の後継ぎがいなくなりました。

 無縁社会という言葉が204ページに出てきます。
最近思う不思議なこととして、葬儀のありようが変わりました。
 コロナ禍もありますが、家族葬が増えて、つながりが少し離れた親族は葬儀に来なくなりました。
 世間で有名な人の葬儀にはお参りしても、血族や姻族で自分がつながる親族のお参りはしない。変な世の中です。

 254ページまできて、初めて、肝心なことを忘れていることに気づきました。
 そもそも『里山資本主義』って何? (これから読んでみます)

 298ページに『2060年の明るい未来』と書いてあります。
 2060年には、自分は必ず死んでいます。
 自分の子孫が不安のない世の中になっていてほしい。

(2回目の本読み)
 「まえがきの部分を読みながら」
 自分でできることは自分でやる。
 人に頼むとお金が消えていく。
 12ページに『かたぎの経済』を目指すとあります。かたぎ:心がしっかりしていてまじめ。
 年金に頼る暮らしのサブシステム:お金がかからない生活ということなのでしょう。

 「目次」の部分を読みながら」
 おもしろそうです。『マッチョな経済からの解放』とあります。
 マネーに依存しないサブシステムとあります。里山資本主義というのは、主体ではなく、補助的なやり方と受け止めました。

 「第一章 世界経済の最先端、中国山地 を読みながら」
 国名の中国ではなく、広島、岡山、兵庫 あたりの中国山地なのでしょう。
 
(つづく)

 116ページまで読みました。
 岡山県真庭市(まにわし)がどのあたりにあるのか調べました。
 鳥取県の大山(だいせん16歳の時に登ったことがあります)の南東にある山間部の町でした。
 エネルギーとして、木材を利用するお話です。
 化石燃料(石炭とか石油とか)から脱却するのです。
 タイミングがいいのか、今は、ロシアがウクライナに侵攻したため、世界中が原油高で悩んでいます。インフレの嵐です。物価高騰です。
 本の中では、化石燃料をやめて、木材を活用しようというメッセージが放たれて(はなたれて)います。木材本体を消費するのではなく、利子部分を使います。だから、持続可能な活動なのです。
 ロシアが、天然ガスの供給を人質にとって、ヨーロッパ諸国を脅しているという話が書いてあります。今まさに、そのことがドイツほかヨーロッパ諸国で起きています。(90ページあたり)
 10年前に書かれた本ですが、今の時代にぴったり合っています。

 されど、読んでいて思うのですが、日本で、里山の木々を利用しようというニュースは聞きません。
 国会議員からなにか提案があったという記憶もありません(ただ、本では、法律の制定があったと記述されています)

 オーストリアが理想の国として書いてあります。(されど、テレビで、オーストリアも天然ガスに依存しているというようなことが、ドイツ南部のバイエルン州がらみで報道されていました。ウクライナ危機で天然ガスの取り合いです)
 オーストリアの国の大きさが北海道ぐらいと聞いて、そんなに小さいのかと驚きました。調べたら人口は893万人ぐらいでした。

 『木質バイオマス発電』岡山県真庭市での取り組み事業です。
 ごみだった木くずを集めて発電に利用する。木くずから生まれる燃料がペレットです。(木くずの小さな固まり。小さな円柱形をしている。小粒の棒)
 
 話は違いますが、今観ているテレビ番組「旅猿」で、お笑いタレントメッセンジャーの黒田さんと東野・岡村コンビが、明石タコの煮汁(捨てていた)からふりかけとか、スープ、しょうゆをつくれないかと出資して取り組んでいます。動機が金もうけで、環境保護ではないのですが、捨てていたものを利用するというやり方は同じです。

 1960年代:昭和35年から昭和44年。

 「たたら製鉄」というのは、以前テレビ番組「旅猿」で観たことがあります。以下そのときの視聴メモの一部です。
 東野・岡村の旅猿 島根県の旅 動画配信サービス
 刀鍛冶(かたなかじ)の場所を訪れて体験をします。『奥出雲たたらと刀剣館』
 たたら:昔の製鉄法。
 『かわりばんこ』の由来ですという説明文が興味深かった。
 足踏み式で、風を起こします。足で踏んで風を送ります。炎をつくる炉(ろ)になっています。金属を溶解する設備。

 戦後、日本人はお金に目がくらんだ(心を銭儲けに奪われた)。
 身近な資源である山の木を見捨てたと読み取れる記述です。

 庄原市(しょうばらし):広島県北東部。尾道の北。エコストーブを利用している。裏山の木が燃料。原価0円の暮らしを追求するそうです。すごい。
 お金をかけない暮らしをする。野草を食べる。自宅の畑で野菜をつくる。農薬は使わない。
 おもしろい言葉があります。
 「高齢者」は「光齢者」
 「市民」ではなく「志民」。(なるほど)

 オーストリアの記述です。
 調べたところ、やはりオーストリアもロシアから天然ガスを輸入しているそうで、今回のウクライナ侵攻の影響を受けて経済が低下しているそうです。輸入全面禁止には応じられないようです。
 (自分が思うに『両立』とか『共存』が必要です。どちらかいっぽうだけということは人間界では無理なのです)
 打倒化石燃料の気持ちはもちつつも、しばらくは、両用でいきたい。

 読んでいて思い出す別の本があります。
 木をふんだんに使った建築物をつくる隈研吾さんの本です。そのときの感想メモの一部です。
 建築家になりたい君へ 隈研吾(くま・けんご) 河出書房新社(かわでしょぼうしんしゃ)
 1970年の大阪万博における派手な建築物を否定されています。
 『勝つ建築』の時代は、大阪万博のときがピークで、大阪万博のときに終わったのです。
 『勝つ建築』は、力尽きたのです。万博のテーマ『人類の進歩と調和』は苦しいテーマ設定だと解説があります。進歩と調和の 同時達成は、無理なのです。
 著者は『負ける建築』を目指します。

 1989年(平成元年)に冷戦の終結。ソビエト連邦の崩壊。

 文章に、楽観的すぎるような文脈があります。
 里山の木の利用が一方的にいいことだと攻めてくる文章です。
 なにごとも物事には二面性があります。
 人は、ふたつのことの板挟み(いたばさみ)になっていつも悩みます。

 CLT:クロス・ラミネイテイテッド・ティンバー。直角に張り合わせた板。木造高層建築物に使う。4階建て、5階建てなどで使う。地震に強い耐久性があるそうです。
 109ページの写真を見ていると、ツーバイフォー住宅のイメージが湧きました。

 人間が生きていくの必要なものは? というくだり(話)があります。
 わたしは『空気と水と食べもの、そしてコミュニケーション(人間同士のつながり)』だと思っています。
 こちらの本では『生きるのに必要なのは、水と食料と燃料(そして、お金じゃないと強調されています)』
 説明の設定の時期は、2011年(平成23年)東日本大震災から二年後の2013年(平成25年)です。
 コミュニケーションの件については、役立つものとして、121ページに記述があります。助け合いです。さらに、154ページに、もつべきものはお金ではなく、人の絆(きずな)だと主張があります。

 ペレット発電:製材くずの再利用。
 集成材:複数の板を結合させたもの。

 読んでいて、昔のドラマ『北の国から』を思い出しました。
 なにかの自然災害で電気が使えなくなるのですが、もともと自力で生活している黒板五郎宅では、なんの影響もなかったのです。自家発電があった記憶です。それも風力発電です。

 『里山資本主義』の対極にあるのが『マネー資本主義』です。
 以前類似の本を読んだ記憶があります。
 『人新世の「資本論」(ひとしんせいのしほんろん) 齋藤幸平 集英社新書』
 以下が、読んだ時の感想メモの一部です。
 『近代化によって経済は成長したが、「人新世(ひとしんせい)」の時代に入り、地球は環境危機に直面している』でいいようです。
 石炭や石油などの化石燃料の消費によって、人類は、膨大な二酸化炭素を地球上に排出している。
 森林や植物による二酸化炭素の吸収が追いつかないので、地球を温暖化させるガスが、地球をおおっている。
 この本に書いてあるのは、地球温暖化による地球の危機を訴える内容で、お金もうけに走る資本主義を続けていると、資本主 義が破たんすると同時に、地球が地球でなくなる環境におかれるということなのだろうという目安をつけて読んでみます。
 資本主義は、経済成長をあきらめることができない。
 資本主義は、気候変動対策ができない。
 資本主義は、限界を迎える。
 二酸化炭素を大量に排出しているのは『富裕層』で、貧困層は排出量が少ない。
 大量生産・大量消費をやめる。

 今読んでいるこちらの本の中身は、以降、地方のいなかで、独自の農林水産業をしている方たちを紹介していきます。

(つづく)

 読み終えました。
 10年前に書かれた本です。
 10年前の時点から、こらから50年間は、こうあるべきではないだろうかという内容で提案がありますがので、すでに経過した10年間をふりかえりながら読むと感慨深いものがあります。
 燃料関係と食料の安定確保についていえば、今年、ロシアのウクライナ侵攻が始まってから、世界的に不安定になっています。本の中では、戦争が起こることは予想されていませんが、資本主義経済(マッチョな二〇世紀と表現があります。また、マネー資本主義という表現もあります)ではやがてゆきづまるときがくるというような示唆は(しさ。指摘。予測)はあります。
 僻地の(へきち。過疎地(かそち))の空家利用についての提案があります。じっさいそのような施策をとっている自治体は広がっています。
 人づきあいが少なった『無縁社会』について書いてあります。
 親の年金を頼るこどものことが書いてあります。親が死んでも年金が必要だからと親の死を隠すという行為も最近はみられるようになりました。

 10年前財政危機になったギリシャはどうなったのだろう。
 国民には重い負担が今も残っているようです。

 本の内容はおもに、広島県、岡山県、鳥取県あたりの山あいの地域のことが書いてあります。
 子育てをするにしても雇用の場が必要です。
 
 いろいろ提案があります。
 読んでいて、うーむ。むずかしいという気分になります。
 人間は千差万別です。画一的にひとつのやり方の範囲内に人をまとめるのはなかなか大変です。
 提案の実現は、個々の人の意識で決まります。
 ①生計維持のしかた ②生きがい ③暮らし方
 人はそれぞれ、思考(考え)、志向(しこう。すききらい)、なくて七癖(ななくせ。片寄った好み)があります。
 豊かさはお金のあるなしではないという考えはありますが、基本的にはやはり生計維持の基本は『お金』です。

 「ふるさとに帰れなくなったホームレス」は、ホームレスからすると、同情なんてしてもらいたくないと反発されそうです。

 スマートシティ(小口電力を効率的に運用する)
 太陽光、風力を発電に利用する。
 都会のスマートシティと地方の里山資本主義を提案されています。

 日本の産業の発展は、中学卒業後都会に出てきて、一生懸命働いた人たちのおかげというのは事実です。
 加えて、学力があっても家が貧しくて、大学への進学をあきらめて、中小企業でしっかり働いて来た優秀な人材のおかげでもあります。
 
 本の後半は、経済の話が続きます。
 自分にとってはうとい(知らない)世界なので、書いてあることがわかりませんが、わかる人が読むと興味深い内容でしょう。

 米ドルの話があります。
 自分がこどもころ、1ドルは360円の固定でした。
 その後、変動相場制になりましたが、結婚したころは、180円前後だった記憶です。新婚旅行で外国へ行くのに、旅行会社の人と、ずいぶん安くなりましたねぇと会話したことを覚えています。
 戦後からの長い貧困体験のある経験豊富な年配者からみると、今の日本の暮らしは、上等に思えるのです。

 『自然との共生』で結ばれています。

 強い口調での問題提起が続きました。
 読み手としては、数々の提案を実行する能力をもつ立場にないので、答えようがないということはあります。
 少子高齢化についても記述があります。
 国債の残高の話もあります。
 10年前、新型コロナウィルスとか、ロシアのウクライナ侵攻は、当然、予測できていません。
 インフレ(値上げ)のことにも触れてあります。
 読み終えて、未来のことを予測はできても、そのとおりにならないこともままあるという気分になりました。まさかというような、起こらないであろうということが起きるという実感はあります。  

Posted by 熊太郎 at 07:20Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2022年07月27日

イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質 安宅和人

イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質 安宅和人(あたか・かずと) 英治出版

 書評の評判が良かったので、読んでみることにしました。
 タイトルの意味は、今はまだわかりません。
 イシューというのは「発行」とか「出版」ということだろうか。
 まだ、わかりません。

(つづく)
 1回目の本読みです。
 わたしは、実用書を読むときは、とりあえず、すべてのページを最後まで、ゆっくりながめながら読みます。最後までたどりつくと、読んだような気分がして楽になれます。

 イシュー:この本の場合は『結果』と読み取るようです。結果から始めよです。結論ありきだろうか。それはそれで不完全な部分があります。(書評や感想を読むとどうもそうではないようです。イシューの意味は、複数のグループ間にある『未解決問題』もうひとつが『グレーゾーンにある問題』というような説明があります。なかなかややこしそうです。また、183ページに『答えありきではない』とあります)
 目標は、生産性の高い仕事をすることらしい。

 悩むと考えるは違うというところから始まります。なるほど。
 悩む:答えが出ないことを前提にして「考えるふり」をすることとあります。
 考える:答えが出る。建設的に考えを組み立てることとあります。

 読み始めて、なにかしら、感情をもつ人間的なものからは遠ざかって行って、人工知能アンドロイドロボットを目指すかのような不安がないわけでもありません。

 利根川進:なつかしいお名前です。1987年ノーベル賞受賞(生理学・医学賞)新聞やテレビニュースで話題になりました。

 ページをめくりながら思うのは、カタカナ言葉が多そう。
 書いてあることを自分は理解できないかも。
 なにかとなにかを比較して、違いを述べる手法が多いような。
 
 なんというか、頭がいいということ=(イコール)幸せということではありません。
 むしろ、頭が良すぎて、不幸になるということはありそうです。
 
 いろいろと、逆転の発想がありそうな本です。

(2回目の本読み)
 
 うーむ。自分の意見ですが、人間関係は、数式のようには解けません。

(つづく)

 99ページまで読みました。
 一読(いちどく)しても何が書いてあるのかがわかりません。
 また、単語の意味調べをせっせとやっています。

 生産性が高い人の共通点:スピードが速いわけではない。
 (コツコツやるということだろうか。その後、要点を正確に早く把握することと読み取りました)

 脳神経科学(ニューロサイエンス)

 ツール:道具
 アウトプット:成果(その後のページの記述として「時間ベースで考えるのかアウトプットベースで考えるのか」という表現があります)
 インプット:投下した労力・時間

 イシュー:読みながら自分なりに『要点(ポイント。何に答えを出すべきなのか)』『到達点(あるべき姿)』と考えますが、はっきりしません。

 攻めの文章が続きます。

 マッキンゼー:著者が勤めていた会社名。経営コンサルティング会社。本部はニューヨークにある。

 箇条書きのマニュアル提示です。
 『一般常識を捨てる』(凡人にはできませぬ)
 
 イシューとは『AとB両方の条件を満たすもの』だそうです。(ピンときません)

 マトリクス:縦軸と横軸のある表

 犬の道:労働量にこだわること。たとえば、長時間むだな残業をすること(精神論的長時間労働は、むだというような指摘あり。 ただ、簡略化の勧めでは、わたしには「省略」「手抜き」「ゆとり教育を受けた世代」というイメージが生まれます)

 バリューのある仕事:価値のある仕事。

 ふたつのことを並べて、分析、評価するパターンが多い。物事をふたつに分ける理論をもつ思考です。
 「労働者(レイバラ―。肉体労働者)」と「ワーカー」
 「サラリーマン(時間拘束で収入を得るのは、レイバラ―と同じ)」と「ビジネスパーソン(仕事をコントルールするハンドルを握る人。マネジメントが仕事)」
 「ビジネスパーソン」と「プロフェッショナル」
 レイバラ―(肉体労働者、サラリーマン)では生産性が高い人にはなれないそうです。(昭和40年代から50年代前半の考え方は、職場が家で、社員が家族でした。長時間職場にいることはふつうのことでした)
 
 最近の人の傾向として「頭はよいが、反応がデジタル的で深みがない」とあり、デジタル的とはなんぞやです。アナログではないということか。まあ、人工知能アンドロイドロボットみたいな若い人は増えました。お店で質問しても無言で、お客に対して、指であっちと指す若い女性もいます。しゃべらないあなたは、日本語がしゃべれない外国人かと文句を言いたいときがあります。

 本のつくりですが、文字が小さい。老眼にはつらい。
 どういうわけか、ページの下に大量の余白がとってあります。なにか意図があるのでしょうが、理由はわかりません。

 ロジカル・シンキング:論理的に考えるということでいいのでしょう。
 フレームワーク思考:なんのことだろう。枠組み、考え方。事柄を公式みたいなものに当てはめて問題解決を図るというようなイメージをもちました。
 まずは、「一次情報」として現場を見なさいという著者の意見には賛成します。

 なにかしら、相反することが書いてある文章に思えます。
 無駄をなくして、直線的に答えにゆきつくという趣旨だろうかと思って読んでいますが、書いてある内容は、チェックしておくべきステップは飛ばしてはいけないというふうに読み取れます。つまり、時間をかけるべきところには、時間をかける。

 『イシュー』を日本語で書いて欲しい。

 レセプター:受容体。タンパク質。細胞の表面にある。物質や光を選択的に受容する。

 グルーピング:やりやすいようにグループに分ける。

 新しいことが良いことというものでもありません。
 新しいからすべてうまくいくというものでもありません。
 長く生きてきて気づいたことがあります。
 何年やっても、やる人が入れ替わるだけで、やっていることは同じです。
 人間というのは過ちを繰り返す生き物なのです。(たとえば戦争)

 不思議なこととして、集客ができないことがわかっているのにオープンしたがる施設計画があります。
 長年そこで生活している人間には集客力がない施設だとわかることが、よそで生活している人間にはわからないらしい。
 オープンして、閑古鳥(かんこどり。お客が来ない)を経験して、ようやくわかるパターンがあります。

 イシュー:本当に意味のある問題のこと(103ページにあります。わかりにくい日本語です)
 
 解の質:解釈とか説明、答えの内容の水準ということだろうか。

 ストーリーライン:筋書か。「結論に至るメッセージの流れ」だそうです。

 物事を理解するために自分は「スライス(細かく横に切っていく)」という作業をします。
 この本では、ゆで卵を使って、上手に説明してあるので感心しました。
 単純にゆで卵を金太郎あめのようにスライスするのではなく、黄身と白身に分けるというような思考です。なるほど。

 この本が目的とする対象物として『お金のやりくりをどうするのか』なのだろうと考えました。
 
 ニーズ:要望、欲求、要求、需要、必要など。
 
 セグメント:断片、部分、パート(一部分)

 なにかしら、プロ野球の新庄監督の脳みその中にある世界を解説してあるような雰囲気があります。営業活性化が目標です。

 115ページに「電子商品券」というものが出てきます。
 今使用されている名古屋の「金シャチマネー」のことだろうと考えました。

 コンセプト:概念、観念
 エコノミクス:経済学
 フェーズ:段階、局面、区切り

 サブイシュー:本体のイシューを分解して見えてくるのがサブイシューだそうです。よくわかりません。
 もう一度ページを戻って再確認します。イシューとは『本当に意味のある問題』のことである。

 MECE(ミーシ―):ダブリもなければ、モレもない状態。
 シナジー:複数の協力で高い効果が生まれること。
 
 130ページにあるアニメ洋画『Mr.インクレディブル』は観たことがあります。
 そのときの感想記録です。この本と関係がありそうな気がします。
 (以下感想メモの一部 2012年)
 MR.インクレディブル 映画 テレビ録画
 昨年ベストセラーとなったアップルの創始者スティーブ・ジョブズの本を読んでから観たいと思っていた映画でした。ピクサーという会社が製作に関与しているディズニー映画なのですが、ピクサーはスティーブ・ジョブズ氏が関わった会社です。
 「インクレディブル」というのは英語で、とても信じられないとか、ものすごくすばらしいという表現と受け取ります。
 スーパーヒーローが自殺目的で高層ビルから飛び降りた男性を助けたところ、大きなお世話と男性から裁判で訴えられ、社会問題となり、他にもいたスーパーヒーローたちを含めて、能力使用禁止の命令を受けて、ひっそりと暮らすようになる。
 スーパーヒーロー=スティーブ・ジョブズ氏と重なります。同様の能力をもつ妻と娘と息子、それから赤ちゃんが登場します。
 映画は家族の一致団結にこだわります。ジョブズ氏は生みの親を憎んでいました。反面、養父母への感謝は強かった。そんなことを下地に鑑賞しました。感慨が湧きました。

 物事を分析して、図や絵を描いて(かいて)、問題点に対する解答を示すための本だろうか。

 スキル・アセット・スケール:技能・財産? 資源? ・大きさ。うむ。よくわかりません。

 絵コンテ:イラスト、スケッチによる流れ図。

 『分析とは、並べて、比べること』

 170ページに今年自分が読んだ本が出てきました。
 いい本でした。今年読んで良かった一冊です。
 『赤めだか 立川談春著 扶桑社』

 マイクロレベル:小さい点。
 シナプス:接合部

(つづく)

 プレゼン:自分の企画や提案を人前で発表すること。
 この本を読むと、公式に従って資料の形をつくり、プレゼンに臨む(のぞむ)と読み取れます。

 うーむ。
 書いてあることを、できる人と、できない人がいると思います。
 できない人を切り捨てることはできません。
 できない人も使っていくのが組織です。
 だれしも、得手不得手はあります。
 互いに足りない部分を補い合って進めていくのがチームワークです。

 『限られた時間で、いかにバリュー(価値)のあるアウトプット(成果)を効率的に生み出すか』が目標です。

 ヘッジをかける:リスク(危機、損失など)が起こった時のために危機回避策・軽減策を用意しておく。

 196ページまできました。
 ここまでのことで、自分なりにこの本を判断しました。
 ビジネスで収益を得るためのプランを構築するための手法が『イシューからはじめよ(本当に意味のある問題を情報から見つけ出して分析・検討・プラン組みをする)』ということだと理解します。
 真実を見極めて、計画を立てて、行動する。
 要注意事項のひとつとして「ていねいにやり過ぎない」
 むだな時間の消費を「犬の道」とたとえてあります。
 シンプルに仕上げる。(単純。わかりやすい。簡素)
 本によるとそこに「本質的」が加わるそうです。
 対立するAとBがあって、お互いの妥協点(だきょうてん。合意点)を最高の水準で設定する。それは、グレーゾーンに属することが多い。
 白と黒の世界があって、純白では生きられない(メンタル病になる)、真っ黒では逮捕される。だからグレーゾーンで生きることを選択する。目的は金もうけですが…… それぞれの超えてはいけない線は、がんこに越えない(こえない)とも考えを広げることができます。
 
 メッセージドリブン:〇○をもとにした。メッセージをもとにした。
 ポリシー:方針
 
 言葉の意味調べが続きます。
 ちょっと疲れてきました。

 GE:ゼネラルエレクトリック株式会社。米国の複合企業。
 シックスシグマ:品質管理のためのフレームワーク
 
 エレベーターテスト:短時間で上司にプレゼンをすること(エレベーター乗車中に)というたとえ。(むずかしい。自分は、いつどこでなにがどうしたという説明しか頭に浮かびません。あるいは、単語数語で強い印象と記憶を上司に与える手法があると思います)
 企画をピラミッド構造にして、最上部にあることを伝えるとあります。(なるほど)

 読んでいて思ったことです。
 株式投資をするときの思考に生かせるような気がしました。
 自分の感情と論理的に向き合う世界であれば、活用できます。
 思考方法に、他者が入ると混乱します。
 
 ベネフィット:利益。
 コンサルティング:解決策ほかを助言する。
 オケージョン:場面。
 ファーストステップ:第一段階
 チャート:図、表、グラフ。ゴールまでの経路
 コンプリートワーク:完璧な仕事。やりきったという成果。
 フィー:報酬、料金、手数料など。
 コミットメント:責任をもってやりとげることを約束する。
 自己ドライブ:自己管理。
 
 ここまでの感想のひとつです。
 自分がやるべきことを人にやらせようとする人が多い中、この本では、あくまでも自分自身でしっかり仕事をしていこうという心意気が感じられて好感をもちました。
 プロフェショナルという言葉が出てきますが、そういう世界で生きていきたい人向きの本です。かなり厳しい思いはすることになりますが、達成感はあるでしょう。
 自分は学校で「結果よりも経過が大事と習いました」されど利潤の追求をする現実社会では違っていました。結果がすべてで、経過は無視されるのです。
 この本では、プロフェショナルの世界では、途中経過の努力は、いい成果が出せなければ評価されないと解説があります。事実です。
 
 バックグラウンド:人生の背景
 
 世の中は誤解と錯覚でできあがっているということが前提です。
 事実を正確に見る目をもつ。
 自分はどうするのか考える。
 ニセ情報にだまされちゃいけない。

 仕事で成功するために、やるべきことを見つけてやるということが、イシューからはじめよということだと思いました。

 「犬の道」とは、根性論で、強制されるムダな時間と理解しました。

 2010年(平成22年)に書かれた本です。
 もう12年ぐらいが経ってしまいました。
 43刷でよく売れている本です。  

Posted by 熊太郎 at 07:20Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2022年07月25日

鉄人28号 動画配信サービス

鉄人28号 動画配信サービス

 自分がまだ6歳ぐらいのときの記憶として、このマンガの最終回のシーンが脳みそに残っています。
 正太郎少年がリモコン(鉄人28号の操縦機)を両手に持って、テレビを見ているこどもたちに語りかけます。
 語りの趣旨として『鉄人28号はこれで終わりになりますが、このリモコンはいつまでもみなさんの心の中に残ります』みたいなセリフでした。当然、涙しました。
 そのシーンを再び見ることができるかもしれないと期待して動画を探しましたがありませんでした。そのかわりに、作品を2種類見つけたので見ました。
 わたしが見た白黒放送は、1963年(昭和38年)以降に放送されています。地方によって放送時期が異なったり、再放送もあったりしたのでしょう。

 『1980年(昭和55年)放送分 太陽の使者 鉄人28号』
 なんだか、自分がちっちゃいころに見たものと違います。
 たしか歌は、ビルの街にガオー みたいな歌詞で、ダダダダダーンとなんとかかんとかだったような気がします。
 登場人物の顔の絵も記憶と違います。
 脳みその奥底に沈んでいた思い出です。認知症の防止にいいかもしれません。

 1990年代の設定で、太陽エネルギーで世界制覇をする悪党集団がいます。
 アメリカ合衆国のスペースシャトルの絵が出ます。(スペースシャトルは、現在では、もう引退してしまいました)
 絵が洗練されていてきれいです。
 ハンマーパンチ! 力強い音楽と歌です。応援歌ですな。
 ラジコンみたい。
 自分が昔このマンガ動画を見た時の記憶にあるリモコン(操縦機)とは形が異なります。
 正太郎くんは、鉄人の手のひらにのって空中を飛んで移動します。
 まあ、あんな重たそうな鉄の塊は(かたまりは)空中には浮かべないだろうなあという感想をもちました。


 もうひとつ動画がありました『2004年の作品(平成16年) 鉄人28号』
 ああ、こちらが記憶にある動画です。
 歌も昔聴いた歌と同じです。
 リモコンの形も同じです。
 なつかしい。

 第二次世界大戦の戦後をひきずっています。
 空襲のシーンです。
 脱脂粉乳(だっしふんにゅう):給食で飲んでいました。たいていの人はまずかったと言います。わたしはおいしかったです。わたしは変わり者のようです。ただし、豆乳はにがてです。中学生のころは、母方の祖母に命じられて、豆乳をつくる道具があるのですが、長時間ハンドルを回して豆をすりつぶして豆乳をつくって、できあがった豆乳を家族で飲んでいました。その作業を思い出すので豆乳はもういいと思ってしまうのです。

 映像の中に、8ミリフィルムの映写機です。今は見かけなくなりました。
 戦犯という言葉が出ます。戦争犯罪者です。
 昭和30年ころの東京の風景です。東京タワーはまだ建設途中の絵です。(昭和33年完成1958年)
 けっこうシリアス(まじめな)な内容です。
 タイトル「罪と罰」は、ドストエフスキー作品のようなタイトルです。バックグランドミュージックもクラッシク曲のようです。重々しい。
 精神論が強い。死ぬ美学とか。厳しい父親と息子の関係とか。
 太平洋戦争のことが出ます。歴史書を読むようです。
 
 民話『泣いた赤鬼』パターンがあります。だまして、去る。友人のために去る。

 女性軽視のような女性のセリフがあります。『いい男(たぶん優しくて、いっしょにいれば、お金に苦労しないで済む男)を見つけて、元気なこどもをいっぱい産むわ』女性は男性の付属物のような意識が浸透していた時代です。女性は後継ぎの男子を産むための道具扱いが当時の常識なのです。
 
 マンガ映像に富山県にある黒部ダムが出てきます。(水力発電専用ダム)
 17歳の時に見学したことがあります。紅葉がきれいな時期でした。
 いろいろと、時の流れを感じました。
 今ここで、生きていられるだけでも幸せです。  

2022年07月21日

出川哲朗の充電バイクの旅 兵庫県香住港から京都府天橋立

出川哲朗の充電バイクの旅 兵庫県香住港(かすみこう)から京都府天橋立(あまのはしだて) テレビ番組

 京都府にある天橋立には行ったことがないので、いつかは行ってみたいと思っていて、この番組を見ました。
 バス旅の太川陽介さんの出身地が天橋立あたりとも聞きました。(京丹後市出身きょうたんごし)
 福井県の若狭湾には何度か行ったことがあります。若狭湾の西に丹後半島があります。若狭湾は海や海岸線の景色が美しいところです。引き続きの陸地で海岸線である丹後半島も映像で見ていてとてもきれいでした。

 食べ物がおいしそうでした。
 『ベニズワイガニ』『タケノコ』『但馬牛(たじまぎゅう)』『トリガイ』『岩ガキ』自然の幸がいっぱいです。
 
 空も海もきれいです。
 砂浜で、髪が長いけれどたぶん男の子の小学生が5回連続でバク転をしてくれました。みごとです。パチパチパチ(拍手)
 いつも出川哲朗さんたちとこどもさんたちとのやりとりがおもしろい。こどもは乱暴にからんできますが、出川さんたちも上手におもしろく返します。
 男の子のギャク「タカスクリニック」が良かった。笑いました。
 見ていて楽しい。平和なのがいい。

 『小天橋(しょうてんきょう)』という地名を聞いて、ああ、だから『天橋立(あまのはしだて)』だとピンときました。小さな天橋立と大きな天橋立という比較だそうです。

 ゲストで出ていたファーストサマーウィカさんが、さわやかで良かった。
 ドローンの上から下を見下ろす撮影映像も雄大で楽しめました。
 
 ふたごの妊婦さんに出会って『安産になーあれ』
 後半のゲストの田中直樹さんは時間帯が身近かったけれど一生懸命さが伝わってきて好感をもちました。時間がなくて、リフト乗り場に着いたときはリフトの営業が終わっていてお気の毒でした。

 『伊根の舟屋(いねのふなや。1階が海に面していて船をとめる。車の駐車場みたいです』の家屋のつくりは独特で風情がありました。
 「じゅうでんけん(重要伝統的建造物群保存地区)」と呼ばれる地区ですな。
 海水で家屋がよく痛まないものだと感心します。

 充電バイクだとけっこうな距離がある二泊三日の旅でした。
 おつかれさまでした。  

2022年07月20日

東野&岡村の旅猿 和歌山でマグロの解体ショーへの旅

東野&岡村の旅猿 和歌山でマグロの解体ショーへの旅 動画配信サービス

 ゲストのジミー大西さんのおばかな芸がおもしろい。笑えます。
 大西さんが、和歌山は父方の実家ですと話すのですが、その間、岡村さんが、大西さんのズボンの上からチンチンに手をあてて、大西さんが『ふるさとー』と郷愁をこめながら小さく叫びます。
 なにやら、こどものころ、大阪のスピードが合わなくて、和歌山串本の祖父母宅に預けられていたそうです。和歌山は自分にとって落ち着く場所だそうです。人生いろいろあります。
 コンクリートジャングルの都会は、とがった矢印のようになって競争する社会です。
 いっぽういなかは、予定調和で、まあるく協調する社会です。どちらも一長一短はあります。

 昨年より、マグロの解体をやろうという企画でここまできています。
 岡村さんが大阪堺で高価な包丁を買い(1本4万円)、このあいだは、サバをさばきました。今回はマグロの解体を見学して、最終目標は、青森県大間の(おおまの)マグロを釣って、岡村さんがそのマグロをさばくそうです。どこまでが本気なのかわかりません。

 岡村さんの包丁で、ジミー大西さんが自分のベルトに穴を開けようとしたそうです。
 ジミー大西さんは、最近やせて、腹筋がついて、ウェストが縮んだそうです。(ちぢんだ)
 実際は、高価な包丁は使用せずにベルトに穴を開けることができたようです。

 レンタカーをだれが運転するかです。
 ジミー大西さんは、自分が運転すると言われましたが、東野さんがやめてほしそうで、東野さん自身が運転するとはねかえしました。なんでもジミー大西さんは、ワイパーの動きで眠たくなってしまうそうです。どっちにしてもジミー大西さんの運転は怖そうです。

 三人は、食事として、かやくごはんとうどんを食べました。
 おいしそうでした。
 ジミー大西さんが、ラップを練習していて、ラップで熊切あさ美さんにプロポーズしたというようなお話で盛り上がりました。
 リズムとかメロディーが、むかしはやった『さかなやの おっさんが へをこいた ぶり』によく似ていると岡村さんが冷やかします。(からかう)

 次は、マグロの刺身にあるお醤油を買いに行きます。
 しょうゆの醸造所(じょうぞうしょ)です。
 岡村さんがこどもさん用のサイズの法被を(はっぴを)着て見学します。よく似合っていました。

 和歌山が『パンダ県』というフレーズは初めて聞きました。
 白浜にあるアドベンチャーワールドのパンダが有名です。

 ジミー大西さんのだめさかげんが、観ていて、心の安らぎにつながります。

(つづく)

 和歌山県白浜観光大使ブラックマヨネーズ吉田さんのお勧めで『生かげろう』というお菓子を食べに行きます。フルーツのサンドイッチのような洋菓子の食べ物でした。

 このあとの岡村隆史さんとジミー大西さんによるマグロの解体練習があります。
 ふたりとも真剣にチャレンジしておられました。
 ジミー大西さんが岡村隆史さんに何度も『おめでとう!』を連発されたのが、感じが良かった。(解体にチャレンジできておめでとうです)
 胴体部分を背中から切るところなど、岡村隆史さんは仕事がていねいでした。
 80kgもある大きなマグロで、岡村隆史さんが、自分の体と同じぐらいの大きさがあると驚いていました。マグロを切る包丁もかなり大きい。

 映像を観ていて、いつか自分も白浜に行ってみようという気持ちになりました。
 パンダがいるアドベンチャーワールドにも行ってみたい。
 白浜は縁が無くてこれまでに行ったことがありません。
 心身がまともなうちに夫婦で余生を楽しみたい。

(つづく)

 NHKのチコちゃんに叱られるのときの岡村隆史さんよりも旅猿のときの岡村さんのほうがリラックスしていていい感じです。最近はチコちゃんのほうは見ていません。飽きてしまいました。(あきて)
 岡村さんが料理したメバチマグロをみんなで食べます。ぶあついマグロのお刺身です。
 加えて、師匠が料理したクロマグロの刺身も食べます。赤身、中トロ、大トロです。中トロがおいしそうです。映像を見ているだけで口の中にじわーっと味がしてきたような感覚がありました。

 アドベンチャーワールドでパンダを見ます。
 イルカショーまであることは知りませんでした。
 自分の自宅からは遠いところにあるレジャーランドというイメージがあるのですが、時間的には、鉄道で、自宅から長野駅ぐらいまでに行くときの時間に30分ぐらい足した時間ぐらいで行けるようです。
 いつか行ってみたい。
 パンダは7頭もいるそうです。黒柳徹子さんが喜びそうです。

 東野さんが運転するレンタカーの中で、小芝居のような会話だけのミニコントが繰り広げられます。
 立てこもりの犯人と人質女性、警察らしき職員とのまあ、ばかばかしい会話です。
 演じている三人とも善人の性格です。
 
 ウユニ塩湖という人間の陰と背景が美しく写真映像に撮れる天神崎という海岸へ着きました。
 夕映えが始まる前ですが、わいわい言いながら写真撮影に取り組むみなさんの姿を見ていて、生きているなあという感じがしました。

 東野さんの夕陽よりも宿で休憩したいという要望が通りました。
 ジミー大西さんも『ひとりにしてくれ』も実感がこもっていて良かった。
 だれしも、長時間ずっと撮影カメラを向けられていたらイヤになるでしょう。

(つづく)

 温泉に何度も入ります。ふだんなら、静かにゆっくり入りたいだろうにと、配慮したい気持ちになります。テレビだから、騒がねばならないようです。ショートコントをやらねばなりません。たいへんです。

 クジラ料理が出ます。おいしいそうです。
 ジミー大西さんが当地で暮らしていた頃は、よく食べたと発言されます。自分も熊本県の半農半漁の集落で暮らしていた6歳ぐらいのころは、よく食べました。冷たくておいしかった。
 クジラの肉は、自分が成長するにつれて、目にすることがなくなりました。
 
 ふと思う。岡村さんはなぜ、マグロの解体をしたいのだろう。
 なにか、目標を決めて、達成するということが、岡村さんの人生を送るパターンになっているようです。

 三人さんが、和室で料理を食べながら談笑している姿を見ていて思ったことです。
 人はこうやって(談笑して)少しずつ歳をとって体が弱っていって人生の最後を迎える。

 ジミー大西さんが、大きなエビフライを食べる時に、変な食べ方をします。
 ナイフとフォークとおはしを使って食べます。
 
 ジミー大西さんは独特です。
 岡村さんのゆかたのサイズ『特小(とくしょう)』というのが、ジミー大西さんにとって、笑いのツボにはまって、一晩じゅう笑いがとまらなかったそうです。
 小学生が着るようなサイズのゆかたで、なにかしら、相手をばかにするようなことが気に入ったらしく、笑い続けていました。
 へんな人です。標準からはずれた人を差別するという人間の本性がむき出しの人です。まあ、ご自身も同じタイプなのにと思うのです。