2022年06月09日
東野&岡村 旅猿21 ワンちゃんと軽キャンピングカーの旅
東野&岡村 旅猿21 ワンちゃんと軽キャンピングカーの旅 動画配信サービス
最近見る旅番組は『千鳥の相席食堂』と『モヤモヤさまぁ~ず2』です。
『ブラタモリ』と『鶴瓶の家族に乾杯』も観ます。
『旅猿』は、動画配信サービスで観ます。
気楽な旅番組が好みです。
リラックスすることができます。
力が抜けているぐらいがいい。
ゆるい雰囲気がいい。えびすよしかずさんがいなくなった路線バスの旅は、鬼のような形相で追っかけっこをして、感情むき出しで闘うシーンばかりになりました。長時間観続けるのが、しんどくなってきたので、最近は見ていません。
第1話
先週、静岡県浜名湖にある舘山寺温泉(かんざんじ)に行ってきました。
ワンちゃん同伴可能なホテルとか、ワンちゃんの美容院がありました。
そんなことを思い出しながら、この番組を観ました。
この映像にある宿泊地は、神奈川県内の山の中でした。
浜名湖がそばにある舘山寺(かんざんじ)とは、だいぶ雰囲気が違います。
ゲストは、お笑いコンビオードリーの春日俊彰さんです。
まずは、ワンちゃんを調達しなければなりません。
東野幸治:白い子犬。ミルクちゃん。(見た目が可愛い)
岡村隆史:ブルドックぽい小型犬。ぶるんちゃん。(散歩では歩くことを嫌がる。ドッグカフェでは、春日俊彰さんのダンディのおかずを横取りして食べてしまいました)
春日俊彰:ちょっと大きな毛むくじゃらの犬。ダンディくん。(最初は春日さんのいうことをきかなかったけれど、だんだんなついてきて、最後は春日さんのことを心配するような態度をしていました。やはり愛情をこめて接すればなつきます)
それぞれ軽自動車のキャンピングカーを1台ずつ選びました。自分達で運転しながら、キャンプ場をめざします。
持田香織さんが第一子を出産した。岡村隆史さんが結婚した。そんな情報が流れます。
映像を見ながら、自殺してしまったダチョウ俱楽部のメンバーの顔が目に浮かびます。
出川哲朗さんの充電バイクの旅にゲスト出演されていました。たしかに、ゲストの上島竜兵さんの目つきが、映像を見ていて、おかしいなと見えるときがありました。
思い詰めないでほしかった。
旅猿メンバーたちは、みんな楽し気に(たのしげに)、遊ぶように仕事をしています。
映像には出ませんでしたが、ドッグカフェで、34匹も犬を連れていたお客さんがいたそうです。すごい。(これを書いた翌日におかしいなと思って映像を見なおしたら、岡村隆史さんが「3匹4匹連れている人もいた」とコメントされていました。それを34匹と聞き間違えていました。ああ、歳をとってきて、耳がだんだん聞こえづらくなってきています)
第2話
高速道路を降りたところで、春日俊彰さんが運転する車が高速を降りそこなって、はぐれてしまいました。(そういうことってあります)
神奈川県内にある海老名(えびな)サービスエリアで再会できました。(海老名サービスエリアには、車で数回立ち寄ったことがあります。とっても大きなサービスエリアで、たいてい混んでいます)
ワンちゃんも高速道路移動の時は、ときおり休憩が必要な様子です。
岡村さんの子犬の「ぶるん」は、移動中の軽キャンピングカー車内で気持ち良さそうに眠っていました。(いびきもかいていたそうです)
春日俊彰さんが、大きな犬のダンディをだっこして車から降りてきたのでびっくりしました。
ワンちゃんといっしょにいちご狩りです。
春日俊彰さんのダンディは大きいので入場できないそうです。
東野さんの「ミルク」と岡村さんの「ぶるん」は小型犬なので、だっこカバンに入れて移動します。
春日俊彰さんが、筋肉でいちご狩りをします。
春日俊彰さんのわざがすごい。
ひじの内側でイチゴの枝みたいになったかたまりをちぎって、はさんだまま口に近づけて食べました。
第3話
キャンプなので、自分たちでつくります。夕食は冷凍食品のオンパレードになりましたが、どれもおいそうでした。「うまい!」の連発です。
キャンプ場まで来る途中のスーパーで買ったお肉は大きくて、ぶ厚くて、最初は固そうに見えましたが、焼けたらやわらかでよかった。
犬は夜行性なのだろうか。
人間と暮らしている犬は、人間化するような気がします。
食事は一日何食なのだろうか。
二食ぐらいだと思いますが、人間化して三食もありか。
犬たちは、おなかがすいて、はらぺこのようで、がつがつ食べていました。
朝起きて、野生のシカがいるような山奥です。
たいへんだなあ。
狭い車内で、寒かったそうです。車中泊だそうです。
春日俊彰さんが、はだかにになってフィジカルサラダという野菜サラダをつくります。
なんだか、夜のナイトクラブのショーを早朝に見せられているようでした。おもしろいかというと、「とくに(可も無し、不可もなし)」という感想です。
寒い中の冷たい朝ごはんで気の毒でした。
春日俊彰さんの相棒である大きな犬の「ダンディ」が、だんだん人間ぽくなるのがおもしろかった。
最近見る旅番組は『千鳥の相席食堂』と『モヤモヤさまぁ~ず2』です。
『ブラタモリ』と『鶴瓶の家族に乾杯』も観ます。
『旅猿』は、動画配信サービスで観ます。
気楽な旅番組が好みです。
リラックスすることができます。
力が抜けているぐらいがいい。
ゆるい雰囲気がいい。えびすよしかずさんがいなくなった路線バスの旅は、鬼のような形相で追っかけっこをして、感情むき出しで闘うシーンばかりになりました。長時間観続けるのが、しんどくなってきたので、最近は見ていません。
第1話
先週、静岡県浜名湖にある舘山寺温泉(かんざんじ)に行ってきました。
ワンちゃん同伴可能なホテルとか、ワンちゃんの美容院がありました。
そんなことを思い出しながら、この番組を観ました。
この映像にある宿泊地は、神奈川県内の山の中でした。
浜名湖がそばにある舘山寺(かんざんじ)とは、だいぶ雰囲気が違います。
ゲストは、お笑いコンビオードリーの春日俊彰さんです。
まずは、ワンちゃんを調達しなければなりません。
東野幸治:白い子犬。ミルクちゃん。(見た目が可愛い)
岡村隆史:ブルドックぽい小型犬。ぶるんちゃん。(散歩では歩くことを嫌がる。ドッグカフェでは、春日俊彰さんのダンディのおかずを横取りして食べてしまいました)
春日俊彰:ちょっと大きな毛むくじゃらの犬。ダンディくん。(最初は春日さんのいうことをきかなかったけれど、だんだんなついてきて、最後は春日さんのことを心配するような態度をしていました。やはり愛情をこめて接すればなつきます)
それぞれ軽自動車のキャンピングカーを1台ずつ選びました。自分達で運転しながら、キャンプ場をめざします。
持田香織さんが第一子を出産した。岡村隆史さんが結婚した。そんな情報が流れます。
映像を見ながら、自殺してしまったダチョウ俱楽部のメンバーの顔が目に浮かびます。
出川哲朗さんの充電バイクの旅にゲスト出演されていました。たしかに、ゲストの上島竜兵さんの目つきが、映像を見ていて、おかしいなと見えるときがありました。
思い詰めないでほしかった。
旅猿メンバーたちは、みんな楽し気に(たのしげに)、遊ぶように仕事をしています。
映像には出ませんでしたが、ドッグカフェで、34匹も犬を連れていたお客さんがいたそうです。すごい。(これを書いた翌日におかしいなと思って映像を見なおしたら、岡村隆史さんが「3匹4匹連れている人もいた」とコメントされていました。それを34匹と聞き間違えていました。ああ、歳をとってきて、耳がだんだん聞こえづらくなってきています)
第2話
高速道路を降りたところで、春日俊彰さんが運転する車が高速を降りそこなって、はぐれてしまいました。(そういうことってあります)
神奈川県内にある海老名(えびな)サービスエリアで再会できました。(海老名サービスエリアには、車で数回立ち寄ったことがあります。とっても大きなサービスエリアで、たいてい混んでいます)
ワンちゃんも高速道路移動の時は、ときおり休憩が必要な様子です。
岡村さんの子犬の「ぶるん」は、移動中の軽キャンピングカー車内で気持ち良さそうに眠っていました。(いびきもかいていたそうです)
春日俊彰さんが、大きな犬のダンディをだっこして車から降りてきたのでびっくりしました。
ワンちゃんといっしょにいちご狩りです。
春日俊彰さんのダンディは大きいので入場できないそうです。
東野さんの「ミルク」と岡村さんの「ぶるん」は小型犬なので、だっこカバンに入れて移動します。
春日俊彰さんが、筋肉でいちご狩りをします。
春日俊彰さんのわざがすごい。
ひじの内側でイチゴの枝みたいになったかたまりをちぎって、はさんだまま口に近づけて食べました。
第3話
キャンプなので、自分たちでつくります。夕食は冷凍食品のオンパレードになりましたが、どれもおいそうでした。「うまい!」の連発です。
キャンプ場まで来る途中のスーパーで買ったお肉は大きくて、ぶ厚くて、最初は固そうに見えましたが、焼けたらやわらかでよかった。
犬は夜行性なのだろうか。
人間と暮らしている犬は、人間化するような気がします。
食事は一日何食なのだろうか。
二食ぐらいだと思いますが、人間化して三食もありか。
犬たちは、おなかがすいて、はらぺこのようで、がつがつ食べていました。
朝起きて、野生のシカがいるような山奥です。
たいへんだなあ。
狭い車内で、寒かったそうです。車中泊だそうです。
春日俊彰さんが、はだかにになってフィジカルサラダという野菜サラダをつくります。
なんだか、夜のナイトクラブのショーを早朝に見せられているようでした。おもしろいかというと、「とくに(可も無し、不可もなし)」という感想です。
寒い中の冷たい朝ごはんで気の毒でした。
春日俊彰さんの相棒である大きな犬の「ダンディ」が、だんだん人間ぽくなるのがおもしろかった。
2022年06月08日
相棒 シーズン14 第2話と第3話
相棒 シーズン14 第2話と第3話 動画配信サービス
仕事優先の生活が長らく続き、20年間ぐらい、テレビはニュースと天気予報を見るぐらいでした。
定年退職して、浦島太郎のような気分で、テレビを見るようになりました。
こんなおもしろくていいドラマの番組があったのかと思ったのが『相棒』でした。
知らずに過ごした20年間を取り戻すように、最初の回から観始めて、シーズン13まできたところで、いつもDVDを借りていたお店が閉店しました。
知り合いに聞いたところ、アマゾンのファイアー・スティックというものをテレビの裏に装着すると動画配信サービスで、過去の番組を観ることができることを知り、ネットで購入して設定して、観始めました。
けっこう楽しいです。『相棒』だけではなくて、自分が小中学生ぐらいのころによく観ていたドリフターズの『8時だよ全員集合!』を見て、なつかしい思い出にひたったりもしています。アイドル歌手のみなさんが若々しい。その後、人それぞれご苦労なさいました。亡くなっている方の映像も残っています。こういうことができる時代が来るとは、予想もしていませんでした。
先月、夫婦で長野県の善光寺でお参りをしたあと、同県の松本市へ移り、松本城見学をしたあとに路線バスのバス停を探して歩いていたら、吹奏楽オーケストラが演奏する『ボレロ』が聞こえてきて、なんだろうと音が聞こえるところへ近づいていったら、そこに『相棒』で杉下右京を演じておられる水谷豊さんご本人と女優の檀れいさんをお見かけしました。
水谷豊さんが松本市を撮影の舞台にした映画をつくったという内容で、映画のトークショーというやりとりをされていました。オーケストラは地元の高校生のみなさんでした。(映画の題名は『太陽とボレロ』ですが、感想や評価をみると、賛否両論あるようです。試写会を見られた方は酷評が多く、映画が公開されたあとの感想では、大半は好評ですが、一部に否定的な意見も目立ちます)
そのときの水谷豊さんは『相棒』の杉下右京と同じ雰囲気のしゃべりかたで、高価な上着と靴とメガネをかけてかっこよく、檀れいさんは、小顔の美しい女性でした。おふたりが、キラキラと輝いて見えました。
そんなことを思い出しながら、『相棒』シーズン14の第1話は、ずいぶん前に動画配信サービスで観たので、続きの第2話から観始めました。
第2話 或る相棒の死(あるあいぼうのし) 2015年10月21日放映分(平成27年)
冠城亘(かぶらぎ・わたる)役の反町隆史(そりまち・たかし)さんは、今春で、現実には『相棒』を卒業されましたが、自分にとっては、これからが始まりです。
あいかわらず、相棒だからといって、ふたりは、仲良しの関係ではありません。
杉下右京が、反町隆史さんが演じる冠城亘を『同居人』と表現します。
話の題材は、警察署内部の裏金づくりの摘発です。
不祥事、不正があります。組織的な悪事です。
現在ジャーナリストで元警察署職員が縊死します。(いし。くびつり)
自殺か? 他殺か? です。(当然、他殺です)
観終わって、すごいなあという感動がありました。
身が引き締まる思いです。
格闘シーンの映像もうまい。
味方だと思っていた人が、敵だったといういうことはあります。
だから、相手を信用して、情報をベラベラしゃべってはいけないということがあります。
このドラマの世界は『組織』がステージです。
表現のポイントとして、同じ人間でも、善人の部分と、悪人の部分が同居しているのが『人間』ということです。
あれやこれやの表現が細かくて行き届いています。
頭脳内でパズルを楽しみます。
すごい。かっこいい。
なるほど。
どこまでが本当なのか疑いたくなります。なんとでもころがせます。
職業人の心構えがあります。
『報告』というものは、これから〇〇しますではなく、すでに〇〇をしましたが報告です。
だれが考えてもあたりまえのことは、いちいち指示をあおぐのではなく、さっさとやって済ますのです。
出世の順番にこだわるのが、組織人です。
セリフとして「かれらが守ったのは、あなたではなく、組織です。」
組織第一主義です。
『悪』のある部分もある人間を描くドラマです。
利用する。利用し合う。
まあ、ひどい話と言えば、ひどい話です。
久しぶりにこのドラマを観ました。(第1話を観たのは調べたら3月でした。これを書いている今は5月下旬です)
久しぶりに角田課長(かくたかちょう)たちのいる事務部屋のメンバーを見てほっとしました。
確か小柄な男性で、特命係の小部屋の向こうにある大部屋にいる刑事役の人は、以前ニュースで亡くなったと聞きました。(そのときは、相棒というドラマの内容を知りませんでした)
鑑識役の六角精児さんの存在もありがたい。
先日葛飾北斎の本を読んだのですが、葛飾北斎の集中力と杉下右京の集中力が共通のものだと感じました。
杉下右京のセリフでおもしろかったのが、相棒の冠木(かぶらぎ)に対して『(敵にやられて)ところで、君、弱いんだね(腕っぷしが)』
『手帳』『万年筆』『メガネ』『お茶』『コーヒー』『紅茶』など、伏線がいっぱいです。
第3話 死に神 2015年10月28日放映分(平成27年)
自殺願望者を自殺に導くという犯人の個性を、深くえぐるように浮かび上がらせます。
ネットの掲示板がからみます。
以前、実際にALSという病気の女性を殺害して逮捕された医師を思い出します。
これがヒントだったのだろうか。
ゆえにタイトルが『死に神』なのです。
死に神であり、悪魔であり、殺人鬼です。複数の犠牲者がいます。
『世の中には、死んだほうが幸せな人間がいる』というセリフは不気味です。
『(自殺のほう助(手助け)は)人助けです』だそうです。
『職場でいじめられて死にたいです』
そんなことで死なないでほしい。
いじめられたらこぶしをあげてたたかえばいい。
できないならスパンとやめればいい。
かなりややこしい話でした。
セリフ言葉の重ねるところ、くりかえすところが、リズムがあっていい。
例として、杉下右京の「気になりますねぇ」に別の人が「気になりますねぇ」
仕事優先の生活が長らく続き、20年間ぐらい、テレビはニュースと天気予報を見るぐらいでした。
定年退職して、浦島太郎のような気分で、テレビを見るようになりました。
こんなおもしろくていいドラマの番組があったのかと思ったのが『相棒』でした。
知らずに過ごした20年間を取り戻すように、最初の回から観始めて、シーズン13まできたところで、いつもDVDを借りていたお店が閉店しました。
知り合いに聞いたところ、アマゾンのファイアー・スティックというものをテレビの裏に装着すると動画配信サービスで、過去の番組を観ることができることを知り、ネットで購入して設定して、観始めました。
けっこう楽しいです。『相棒』だけではなくて、自分が小中学生ぐらいのころによく観ていたドリフターズの『8時だよ全員集合!』を見て、なつかしい思い出にひたったりもしています。アイドル歌手のみなさんが若々しい。その後、人それぞれご苦労なさいました。亡くなっている方の映像も残っています。こういうことができる時代が来るとは、予想もしていませんでした。
先月、夫婦で長野県の善光寺でお参りをしたあと、同県の松本市へ移り、松本城見学をしたあとに路線バスのバス停を探して歩いていたら、吹奏楽オーケストラが演奏する『ボレロ』が聞こえてきて、なんだろうと音が聞こえるところへ近づいていったら、そこに『相棒』で杉下右京を演じておられる水谷豊さんご本人と女優の檀れいさんをお見かけしました。
水谷豊さんが松本市を撮影の舞台にした映画をつくったという内容で、映画のトークショーというやりとりをされていました。オーケストラは地元の高校生のみなさんでした。(映画の題名は『太陽とボレロ』ですが、感想や評価をみると、賛否両論あるようです。試写会を見られた方は酷評が多く、映画が公開されたあとの感想では、大半は好評ですが、一部に否定的な意見も目立ちます)
そのときの水谷豊さんは『相棒』の杉下右京と同じ雰囲気のしゃべりかたで、高価な上着と靴とメガネをかけてかっこよく、檀れいさんは、小顔の美しい女性でした。おふたりが、キラキラと輝いて見えました。
そんなことを思い出しながら、『相棒』シーズン14の第1話は、ずいぶん前に動画配信サービスで観たので、続きの第2話から観始めました。
第2話 或る相棒の死(あるあいぼうのし) 2015年10月21日放映分(平成27年)
冠城亘(かぶらぎ・わたる)役の反町隆史(そりまち・たかし)さんは、今春で、現実には『相棒』を卒業されましたが、自分にとっては、これからが始まりです。
あいかわらず、相棒だからといって、ふたりは、仲良しの関係ではありません。
杉下右京が、反町隆史さんが演じる冠城亘を『同居人』と表現します。
話の題材は、警察署内部の裏金づくりの摘発です。
不祥事、不正があります。組織的な悪事です。
現在ジャーナリストで元警察署職員が縊死します。(いし。くびつり)
自殺か? 他殺か? です。(当然、他殺です)
観終わって、すごいなあという感動がありました。
身が引き締まる思いです。
格闘シーンの映像もうまい。
味方だと思っていた人が、敵だったといういうことはあります。
だから、相手を信用して、情報をベラベラしゃべってはいけないということがあります。
このドラマの世界は『組織』がステージです。
表現のポイントとして、同じ人間でも、善人の部分と、悪人の部分が同居しているのが『人間』ということです。
あれやこれやの表現が細かくて行き届いています。
頭脳内でパズルを楽しみます。
すごい。かっこいい。
なるほど。
どこまでが本当なのか疑いたくなります。なんとでもころがせます。
職業人の心構えがあります。
『報告』というものは、これから〇〇しますではなく、すでに〇〇をしましたが報告です。
だれが考えてもあたりまえのことは、いちいち指示をあおぐのではなく、さっさとやって済ますのです。
出世の順番にこだわるのが、組織人です。
セリフとして「かれらが守ったのは、あなたではなく、組織です。」
組織第一主義です。
『悪』のある部分もある人間を描くドラマです。
利用する。利用し合う。
まあ、ひどい話と言えば、ひどい話です。
久しぶりにこのドラマを観ました。(第1話を観たのは調べたら3月でした。これを書いている今は5月下旬です)
久しぶりに角田課長(かくたかちょう)たちのいる事務部屋のメンバーを見てほっとしました。
確か小柄な男性で、特命係の小部屋の向こうにある大部屋にいる刑事役の人は、以前ニュースで亡くなったと聞きました。(そのときは、相棒というドラマの内容を知りませんでした)
鑑識役の六角精児さんの存在もありがたい。
先日葛飾北斎の本を読んだのですが、葛飾北斎の集中力と杉下右京の集中力が共通のものだと感じました。
杉下右京のセリフでおもしろかったのが、相棒の冠木(かぶらぎ)に対して『(敵にやられて)ところで、君、弱いんだね(腕っぷしが)』
『手帳』『万年筆』『メガネ』『お茶』『コーヒー』『紅茶』など、伏線がいっぱいです。
第3話 死に神 2015年10月28日放映分(平成27年)
自殺願望者を自殺に導くという犯人の個性を、深くえぐるように浮かび上がらせます。
ネットの掲示板がからみます。
以前、実際にALSという病気の女性を殺害して逮捕された医師を思い出します。
これがヒントだったのだろうか。
ゆえにタイトルが『死に神』なのです。
死に神であり、悪魔であり、殺人鬼です。複数の犠牲者がいます。
『世の中には、死んだほうが幸せな人間がいる』というセリフは不気味です。
『(自殺のほう助(手助け)は)人助けです』だそうです。
『職場でいじめられて死にたいです』
そんなことで死なないでほしい。
いじめられたらこぶしをあげてたたかえばいい。
できないならスパンとやめればいい。
かなりややこしい話でした。
セリフ言葉の重ねるところ、くりかえすところが、リズムがあっていい。
例として、杉下右京の「気になりますねぇ」に別の人が「気になりますねぇ」
2022年06月06日
日本の一番長い日 邦画
日本の一番長い日 邦画 2015年 2時間16分 動画配信サービス
先日テレビ番組『徹子の部屋』のゲストが、小説家夏目漱石氏のお孫さんで、半藤末利子(はんどう・まりこ)さんという方が出ておられました。ご主人が、小説家の半藤一利(はんどう・かずとし)さんで、代表作が『日本の一番長い日』と紹介があり、興味が湧き、映画を観てみました。
第二次世界大戦終戦の昭和天皇による玉音放送(ぎょくおんほうそう)が流された日である昭和20年8月15日の前日に、こんな緊張感が張り詰める事件があったことを、60年以上生きてきて、初めて知りました。けっこうショックを受けました。
日本軍上層部の一部がクーデター(戦争を継続するという目的で反乱)を起こそうとします。玉砕(ぎょくさい)です。負けるとわかっていても、日本国民が死に絶えるまで戦うと強烈に主張する人たちがいました。恐ろしいことです。
宮城事件(きゅうじょうじけん)という事件を扱っています。宮城(きゅうじょう)は、皇居です。天皇の住むところ。旧江戸城。
観終える頃に感じたことです。
この映画は、この映画をつくった監督のための映画であろう。
監督の頭の中にある世界を映像化してある。
実際の状況とは異なるものがあるでしょう。
以下時系列で感じたことです。
第二次世界大戦終末期で、日本の敗戦は確実です。
1945年8月15日正午(昭和20年)の玉音放送(ぎょくおんほうそう。天皇の肉声(録音)による戦争終結を語る放送)は、平穏に行われたと思っていましたが、ずいぶんな、どたばた騒ぎが内部で起こっています。皇居周辺で、軍部内の対立があります。
この頃はまだ、家庭にテレビはありません。1953年(昭和28年)が、NHKによるテレビ放送の開始です。
当時の日本国をコントロールしていた関係者の皆さん方の、なんとかしなきゃという思いがあったことは伝わってきます。
ただ、内輪もめは見苦しい。(みぐるしい)
終戦にすることが話し合いで決定しているのに、まだ戦おうとするグループがいます。
ひどい人たちです。本土決戦! と息巻いています。国民の命は無視です。戦争に負けたら、自分たちが責められて罪を負わされて処刑されるからいやだと思っているとしか思えない言動です。
映画が始まって10分ぐらいがたって、悲しい結末が見える展開になりました。
役所広司さんが演じる本土決戦を主張していた陸軍大将(陸軍大臣)が、終戦の決定に反対意思を示したが、願いが成就(じょうじゅ)しなかった責任をとって、軍人たちの反乱(クーデター)を抑えるために、自決しています。
観ていて疑問に思って調べたのですが、陸軍と海軍は出てくるのですが、空軍は出てこないのです。
空軍という組織はなく、陸軍と海軍の両方に飛行隊がありました。陸軍飛行戦隊と海軍航空隊でした。現在の自衛隊では、航空自衛隊です。
神風特別攻撃隊(特攻隊)は、海軍の所属でした。2531人が亡くなっています。むごい。
1945年(昭和20年)5月25日の東京大空襲のシーンが出てきます。
先日読んだ笑点の林家木久扇(はやしや・きくおう)さんの本に、東京大空襲を体験したことが書いてありました。一連の空襲では約10万人の方が亡くなったそうです。『バカのすすめ 林家木久扇(はやしや・きくおう) ダイヤモンド社』
映像は会議室での暗いシーンが多い。
そのとき、どれほどの情報量があったのか疑問なやりとりです。
広島と長崎に原子爆弾が落とされているのに、戦争続行強硬派の態度は、かたくなに戦いを続けることを主張します。
一億枕を並べても(国民全員が死体になっても)戦争を続けると言い張ります。とんでもないことです。あなたたちの道連れにはなりません。
箱の中にいる人たちです。
皇居周辺を囲む箱です。
箱の中に広がりはありません。
箱の中で時間が経過していきます。
箱の中の空間と時間で毎日の生活を送っている人たちです。
現在の政治家、官公庁職員も同様でしょう。
箱の中でやることが、日本全体に影響を及ぼします。
決断は、天皇がするのか。
みんなが決断から逃げているように見えます。
はっきりした物言いをしません。
だれだれが言ったからそうしようです。
人間の本質があります。指導者に(リーダーに)責任を押し付けて、自分の責任を回避するのです。自分は、生き残りたいのです。
耳に残ったいい言葉として、ナポレオンの前半は良かった。後半はだめだった。(独裁者になった)。現在のロシア大統領のようでもあります。
意地とかメンツとか建前(たてまえ)にこだわって興奮している戦争続行を言い張る兵士たちを見ていると、君たちだけでやってくれと言いたくなります。
いわゆる庶民は、したたかで、しぶとい。
生き残るためには、形を変えて生きていきます。
翻意(ほんい。気持ちをときには正反対に切り替える)です。
サムライの戦国時代を含む大昔から、よくあることです。
きのうの敵は、今日は味方です。
庶民は、強い者になびく。
保護してくれるものに寄りかかります。
映像は、演劇を観ているようです。
セリフに強い勢いはあるのですが、何を言っているのか、意味をとれません。
言葉とか、単語がむずかしい。
「国体(こくたい)」とは何? 国のありかた。国家の状態だそうです。
国体護持の確証(こくたいごじのかくしょう)とはなに? 日本国民による政治形態の維持は、終戦後も継続される。あわせて、天皇制も継続が保障されると、自分は理解しました。映画では、天皇陛下がそのことを信じるので(戦争相手国の意思としてなにがしかの意思表示情報があったようすです)、敗戦ということで終戦にしようと、天皇陛下が陸軍大将に話をしています。
『これはこうでなければならない』という考え方は、破滅につながる呪文(じゅもん)です。
決定は、感情を抜いて物事を判断できる人にまかせたほうがいい。
何人も自決していきますが、死んで責任を果たしたことになるとは思えません。
戦争は、終わるのがむずかしいということがわかります。
戦いたい人は洗脳されています(せんのう。暗示をかけられて、言動をコントロールされている)
神風というのは、人の命を守ってくれる風ではないのか。反対になっています。
真夏なのに、映像の中の人たちが来ているのは、春・秋の服です。現実的ではありません。
松坂桃李(まつざか・とおり)さんの演技が決まっています。何かがのりうつっているようです。
字句に(じくに)こだわる話ばかりが続きます。
勝負事は、負けるとつらい。
昭和天皇はこのとき何歳であられたのだろうか。調べました。43歳でした。そして、平成天皇が11歳であられました。
映像では、対立ばかりが続きます。
反逆軍人たちの強気な意識が表現されます。
ゆえに重い緊張感が続きます。
陸軍大将はなぜ、妻に電話をしないのか。(効果的なラストシーンを迎えるための伏線でした)
この時代ですから、移動手段は、自転車です。
観ていて、軍人が政治を行ってはいけないという気持ちになりました。
武器をもっている人間が政権を握ると、安易に武力行使の道を選択しがちです。
武力で解決できるものはない。
やられたほうの憎しみ、うらみは、永久に消えません。ウクライナの人が言っていました。絶対に忘れない。絶対に許さない。
平和的な文民統制が必要です。
映像の中は、大混乱になりました。
陸軍大将(陸軍大臣)の言葉として『わたしが死ねば、ひとつの幕引きになるさ』『死ぬのはオレひとりだ。いらん(あなたの命はいらない)』
組織の意に反して、兵隊である一部の部下たちは、ボスである大将の命を奪ったのです。
それでいいのか。
旗頭(はたがしら)を失うということは、事業が消えるということです。
日本の絶望の底を描いた映画でした。
先日テレビ番組『徹子の部屋』のゲストが、小説家夏目漱石氏のお孫さんで、半藤末利子(はんどう・まりこ)さんという方が出ておられました。ご主人が、小説家の半藤一利(はんどう・かずとし)さんで、代表作が『日本の一番長い日』と紹介があり、興味が湧き、映画を観てみました。
第二次世界大戦終戦の昭和天皇による玉音放送(ぎょくおんほうそう)が流された日である昭和20年8月15日の前日に、こんな緊張感が張り詰める事件があったことを、60年以上生きてきて、初めて知りました。けっこうショックを受けました。
日本軍上層部の一部がクーデター(戦争を継続するという目的で反乱)を起こそうとします。玉砕(ぎょくさい)です。負けるとわかっていても、日本国民が死に絶えるまで戦うと強烈に主張する人たちがいました。恐ろしいことです。
宮城事件(きゅうじょうじけん)という事件を扱っています。宮城(きゅうじょう)は、皇居です。天皇の住むところ。旧江戸城。
観終える頃に感じたことです。
この映画は、この映画をつくった監督のための映画であろう。
監督の頭の中にある世界を映像化してある。
実際の状況とは異なるものがあるでしょう。
以下時系列で感じたことです。
第二次世界大戦終末期で、日本の敗戦は確実です。
1945年8月15日正午(昭和20年)の玉音放送(ぎょくおんほうそう。天皇の肉声(録音)による戦争終結を語る放送)は、平穏に行われたと思っていましたが、ずいぶんな、どたばた騒ぎが内部で起こっています。皇居周辺で、軍部内の対立があります。
この頃はまだ、家庭にテレビはありません。1953年(昭和28年)が、NHKによるテレビ放送の開始です。
当時の日本国をコントロールしていた関係者の皆さん方の、なんとかしなきゃという思いがあったことは伝わってきます。
ただ、内輪もめは見苦しい。(みぐるしい)
終戦にすることが話し合いで決定しているのに、まだ戦おうとするグループがいます。
ひどい人たちです。本土決戦! と息巻いています。国民の命は無視です。戦争に負けたら、自分たちが責められて罪を負わされて処刑されるからいやだと思っているとしか思えない言動です。
映画が始まって10分ぐらいがたって、悲しい結末が見える展開になりました。
役所広司さんが演じる本土決戦を主張していた陸軍大将(陸軍大臣)が、終戦の決定に反対意思を示したが、願いが成就(じょうじゅ)しなかった責任をとって、軍人たちの反乱(クーデター)を抑えるために、自決しています。
観ていて疑問に思って調べたのですが、陸軍と海軍は出てくるのですが、空軍は出てこないのです。
空軍という組織はなく、陸軍と海軍の両方に飛行隊がありました。陸軍飛行戦隊と海軍航空隊でした。現在の自衛隊では、航空自衛隊です。
神風特別攻撃隊(特攻隊)は、海軍の所属でした。2531人が亡くなっています。むごい。
1945年(昭和20年)5月25日の東京大空襲のシーンが出てきます。
先日読んだ笑点の林家木久扇(はやしや・きくおう)さんの本に、東京大空襲を体験したことが書いてありました。一連の空襲では約10万人の方が亡くなったそうです。『バカのすすめ 林家木久扇(はやしや・きくおう) ダイヤモンド社』
映像は会議室での暗いシーンが多い。
そのとき、どれほどの情報量があったのか疑問なやりとりです。
広島と長崎に原子爆弾が落とされているのに、戦争続行強硬派の態度は、かたくなに戦いを続けることを主張します。
一億枕を並べても(国民全員が死体になっても)戦争を続けると言い張ります。とんでもないことです。あなたたちの道連れにはなりません。
箱の中にいる人たちです。
皇居周辺を囲む箱です。
箱の中に広がりはありません。
箱の中で時間が経過していきます。
箱の中の空間と時間で毎日の生活を送っている人たちです。
現在の政治家、官公庁職員も同様でしょう。
箱の中でやることが、日本全体に影響を及ぼします。
決断は、天皇がするのか。
みんなが決断から逃げているように見えます。
はっきりした物言いをしません。
だれだれが言ったからそうしようです。
人間の本質があります。指導者に(リーダーに)責任を押し付けて、自分の責任を回避するのです。自分は、生き残りたいのです。
耳に残ったいい言葉として、ナポレオンの前半は良かった。後半はだめだった。(独裁者になった)。現在のロシア大統領のようでもあります。
意地とかメンツとか建前(たてまえ)にこだわって興奮している戦争続行を言い張る兵士たちを見ていると、君たちだけでやってくれと言いたくなります。
いわゆる庶民は、したたかで、しぶとい。
生き残るためには、形を変えて生きていきます。
翻意(ほんい。気持ちをときには正反対に切り替える)です。
サムライの戦国時代を含む大昔から、よくあることです。
きのうの敵は、今日は味方です。
庶民は、強い者になびく。
保護してくれるものに寄りかかります。
映像は、演劇を観ているようです。
セリフに強い勢いはあるのですが、何を言っているのか、意味をとれません。
言葉とか、単語がむずかしい。
「国体(こくたい)」とは何? 国のありかた。国家の状態だそうです。
国体護持の確証(こくたいごじのかくしょう)とはなに? 日本国民による政治形態の維持は、終戦後も継続される。あわせて、天皇制も継続が保障されると、自分は理解しました。映画では、天皇陛下がそのことを信じるので(戦争相手国の意思としてなにがしかの意思表示情報があったようすです)、敗戦ということで終戦にしようと、天皇陛下が陸軍大将に話をしています。
『これはこうでなければならない』という考え方は、破滅につながる呪文(じゅもん)です。
決定は、感情を抜いて物事を判断できる人にまかせたほうがいい。
何人も自決していきますが、死んで責任を果たしたことになるとは思えません。
戦争は、終わるのがむずかしいということがわかります。
戦いたい人は洗脳されています(せんのう。暗示をかけられて、言動をコントロールされている)
神風というのは、人の命を守ってくれる風ではないのか。反対になっています。
真夏なのに、映像の中の人たちが来ているのは、春・秋の服です。現実的ではありません。
松坂桃李(まつざか・とおり)さんの演技が決まっています。何かがのりうつっているようです。
字句に(じくに)こだわる話ばかりが続きます。
勝負事は、負けるとつらい。
昭和天皇はこのとき何歳であられたのだろうか。調べました。43歳でした。そして、平成天皇が11歳であられました。
映像では、対立ばかりが続きます。
反逆軍人たちの強気な意識が表現されます。
ゆえに重い緊張感が続きます。
陸軍大将はなぜ、妻に電話をしないのか。(効果的なラストシーンを迎えるための伏線でした)
この時代ですから、移動手段は、自転車です。
観ていて、軍人が政治を行ってはいけないという気持ちになりました。
武器をもっている人間が政権を握ると、安易に武力行使の道を選択しがちです。
武力で解決できるものはない。
やられたほうの憎しみ、うらみは、永久に消えません。ウクライナの人が言っていました。絶対に忘れない。絶対に許さない。
平和的な文民統制が必要です。
映像の中は、大混乱になりました。
陸軍大将(陸軍大臣)の言葉として『わたしが死ねば、ひとつの幕引きになるさ』『死ぬのはオレひとりだ。いらん(あなたの命はいらない)』
組織の意に反して、兵隊である一部の部下たちは、ボスである大将の命を奪ったのです。
それでいいのか。
旗頭(はたがしら)を失うということは、事業が消えるということです。
日本の絶望の底を描いた映画でした。
2022年06月03日
静岡県にある浜名湖を楽しむ
静岡県にある浜名湖を楽しむ
昨年秋に、高齢でどちらも障害者だった義父母を、2か月続けて天国へと見送りました。
6年間ぐらい続いた介護がなくなって、夫婦で日帰りドライブに行ける時間がとれるようになりました。無事(ぶじ)に見送ることができて、今はほっとしています。
昔、自家用車で何度か立ち寄った浜名湖サービスエリアの美しい景色が忘れられず、久しぶりに訪れてみることにしました。
愛知県内の自宅から自家用車でいっきに行けば、1時間ちょっとぐらいで行けますが、歳をとってきて、途中で休憩をとらないと運転で体が疲れます。トイレが近くなったのも理由のひとつです。
息子がまだ小学生だったころは、ふたりで、浜名湖のそばにある釣り堀まで自宅からノンストップで行っていましたが、今はもうそういうことができる体力はありません。ゆっくり、ゆったり、のんびり行くドライブ旅です。
まず、舘山寺(かんざんじ)に立ち寄って昼食と観光をしてから、帰路で、浜名湖サービスエリアに立ち寄りました。
次の写真は、午前中の小雨がお昼過ぎにきれいにあがって、すがすがしい青空が広がった帰路での浜名湖サービスエリアの風景です。
青空に浮かぶ白い雲が美しい。
浜名湖の湖面では、遊覧船が周遊していました。知床遊覧船の沈没事故以来、旅先での偶発的な事故に警戒心をもつようになりました。
事業者の方には、どうか、金もうけ第一主義ではなく、観光客の命を守るための安全運航最優先主義でお願いします。
次の写真で見ている方向は、舘山寺(かんざんじ)がある地域です。
左手に東名高速道路の橋脚があって、その右にある分かれたふたつの陸地の間にはロープウェイがかけられています。
次の写真にある男女のカップルが愛を誓い合う愛の鐘を初めて観たのは、2009年(平成21年)の大みそか(12月31日)だったという自分の記録が残っています。
ずいぶん永い年月がたちました。
写真には写っていませんが、この場所に行く途中、この場所から少し離れた手前の屋根のあるところに、愛のプレート販売のためのガチャガチャの機器がおいてあります。筆記用具のペンもあります。
プレートには、真剣にラブラブのコメントが書いてあります。絶対結婚しよう!とか、ずっといっしょにいたい、というメッセージが多い。どうか、その気持ちをいつまでも継続してほしい。
次の写真は、舘山寺の公営無料駐車場のそばにあるジェットコースターです。
このあたりは、どうも、火曜日・水曜日がお休みらしく、この日(5月31日火曜日)は、地域全体がひっそりとしていました。遊園地もお休みでした。空中をツバメが飛んでいました。
写真の中の看板に書いてある昼食バイキングでおひるを食べる予定でしたが、そこもお休みでした。残念。
そのかわり、うなぎ料理専門店で、地元名物うなぎのひつまぶしをいただきました。自分へのごほうびに奮発しました。たいへんおいしかったです。食べて良かった。満足しました。さんしょの香り、そして、梅との組み合わせが抜群でした。舌が喜んでいました。
人は、おいしいものを食べると、今まで生きてきて良かったと思う時があります。そんな気持ちになれました。もう死んでしまいたいと思う人がいたら、値段が高くてもいいから、どうかおいしいものを召し上がってみてくださいとアドバイスを送ります。
次の写真は、今年のお正月にテレビ番組『出川哲朗の充電バイクの旅』で、出川哲朗さんとゲストのさまぁ~ず三村さんが立ち寄ったことがある舘山寺です。(かんざんじ)
自分もおふたりがおまいりした眼病にいいという穴大師(あなたいし。ほら穴の中に仏さまがおられました)でおまいりしました。石仏(せきぶつ)は弘法大師がつくられたそうです。(弘法大師:空海。774年-835年)
また、お寺さんの以前の建物は、兵火で焼失してしまったそうですが、そのときの建物は、現在のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出てくる源頼朝の命により(めいにより。指示により)つくったそうです。
本殿に向かって右側にどういうわけか、『エヴァンゲリオン』の絵があって不思議でした。あとで調べたら、地元の鉄道会社と共同企画でスタンプラリーのイベントがあったようです。この日が(5月31日)が最終日でした。
次の写真の橋は『志ぶき橋(しぶきばし)』という町のシンボルとなる橋だそうです。
そばに説明の看板があって、浜名湖大遠泳のことが書いてありました。昨年亡くなった義母が、戦時中こどもだったころ、愛知県の南知多(知多半島にある地域)へ疎開(そかい)して、こどもたちで遠泳をしたことがあると話していたことを思い出しました。
ここも青空に浮かぶ白い雲がきれいです。
次の写真は、舘山寺の山の上にあった菩薩様(ぼさつさま)の像です。
高さが16メートルあるそうです。
この記事の最初にある浜名湖サービスエリアから、この仏像が立っているのを遠くに見ることができました。
この写真を撮った時は、まだ、午前中の雨雲が残っていたので、空が幻想的に流れています。
舘山寺(かんざんじ)の町には、30年ぐらい前に仕事で来たことがあります。
以前ここにあった『九重(ここのえ)』という高級ホテルが閉館されたことを帰宅してから知りました。現在同ホテルの建物はカバーでおおわれていて、解体工事をしているそうです。
昭和のバブル景気のころは、にぎわっていた温泉街だったと思います。もしかしたら、数年前のインバウンド(中国方面からの大量の訪日観光客)のときも外国人旅行者が多かったのではなかろうかと察します。
コロナ禍(か。災難)がおさまって、またにぎやかになるといいですね。
平日なので観光客はまばらでした。
散策しているのは、わたしたちのような年配の夫婦、こどもさんたちがもうおとなの親子連れ、中年カップルの人たち、年配女性のひとり旅のようすでした。
近くには、遊園地とか動物園、海水浴場(海水と淡水が混じっている)があるので、夏休みとか週末土・日の休みには、ちびっこ連れの家族が遊びに来るのでしょう。
ワンちゃんと泊まれるホテルとか、ワンちゃんの美容室もありました。
自宅テレビの動画配信サービスで観た『東野&岡村の旅猿 ワンちゃんと軽キャンピングカーの旅』という番組を思い出しました。オードリーの春日さんがゲストでした。キャンプをした場所は、神奈川県でした。
ペット同伴可能なホテルとかキャンプ場が喜ばれる時代になりました。
平和がなによりです。
昨年秋に、高齢でどちらも障害者だった義父母を、2か月続けて天国へと見送りました。
6年間ぐらい続いた介護がなくなって、夫婦で日帰りドライブに行ける時間がとれるようになりました。無事(ぶじ)に見送ることができて、今はほっとしています。
昔、自家用車で何度か立ち寄った浜名湖サービスエリアの美しい景色が忘れられず、久しぶりに訪れてみることにしました。
愛知県内の自宅から自家用車でいっきに行けば、1時間ちょっとぐらいで行けますが、歳をとってきて、途中で休憩をとらないと運転で体が疲れます。トイレが近くなったのも理由のひとつです。
息子がまだ小学生だったころは、ふたりで、浜名湖のそばにある釣り堀まで自宅からノンストップで行っていましたが、今はもうそういうことができる体力はありません。ゆっくり、ゆったり、のんびり行くドライブ旅です。
まず、舘山寺(かんざんじ)に立ち寄って昼食と観光をしてから、帰路で、浜名湖サービスエリアに立ち寄りました。
次の写真は、午前中の小雨がお昼過ぎにきれいにあがって、すがすがしい青空が広がった帰路での浜名湖サービスエリアの風景です。
青空に浮かぶ白い雲が美しい。
浜名湖の湖面では、遊覧船が周遊していました。知床遊覧船の沈没事故以来、旅先での偶発的な事故に警戒心をもつようになりました。
事業者の方には、どうか、金もうけ第一主義ではなく、観光客の命を守るための安全運航最優先主義でお願いします。
次の写真で見ている方向は、舘山寺(かんざんじ)がある地域です。
左手に東名高速道路の橋脚があって、その右にある分かれたふたつの陸地の間にはロープウェイがかけられています。
次の写真にある男女のカップルが愛を誓い合う愛の鐘を初めて観たのは、2009年(平成21年)の大みそか(12月31日)だったという自分の記録が残っています。
ずいぶん永い年月がたちました。
写真には写っていませんが、この場所に行く途中、この場所から少し離れた手前の屋根のあるところに、愛のプレート販売のためのガチャガチャの機器がおいてあります。筆記用具のペンもあります。
プレートには、真剣にラブラブのコメントが書いてあります。絶対結婚しよう!とか、ずっといっしょにいたい、というメッセージが多い。どうか、その気持ちをいつまでも継続してほしい。
次の写真は、舘山寺の公営無料駐車場のそばにあるジェットコースターです。
このあたりは、どうも、火曜日・水曜日がお休みらしく、この日(5月31日火曜日)は、地域全体がひっそりとしていました。遊園地もお休みでした。空中をツバメが飛んでいました。
写真の中の看板に書いてある昼食バイキングでおひるを食べる予定でしたが、そこもお休みでした。残念。
そのかわり、うなぎ料理専門店で、地元名物うなぎのひつまぶしをいただきました。自分へのごほうびに奮発しました。たいへんおいしかったです。食べて良かった。満足しました。さんしょの香り、そして、梅との組み合わせが抜群でした。舌が喜んでいました。
人は、おいしいものを食べると、今まで生きてきて良かったと思う時があります。そんな気持ちになれました。もう死んでしまいたいと思う人がいたら、値段が高くてもいいから、どうかおいしいものを召し上がってみてくださいとアドバイスを送ります。
次の写真は、今年のお正月にテレビ番組『出川哲朗の充電バイクの旅』で、出川哲朗さんとゲストのさまぁ~ず三村さんが立ち寄ったことがある舘山寺です。(かんざんじ)
自分もおふたりがおまいりした眼病にいいという穴大師(あなたいし。ほら穴の中に仏さまがおられました)でおまいりしました。石仏(せきぶつ)は弘法大師がつくられたそうです。(弘法大師:空海。774年-835年)
また、お寺さんの以前の建物は、兵火で焼失してしまったそうですが、そのときの建物は、現在のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出てくる源頼朝の命により(めいにより。指示により)つくったそうです。
本殿に向かって右側にどういうわけか、『エヴァンゲリオン』の絵があって不思議でした。あとで調べたら、地元の鉄道会社と共同企画でスタンプラリーのイベントがあったようです。この日が(5月31日)が最終日でした。
次の写真の橋は『志ぶき橋(しぶきばし)』という町のシンボルとなる橋だそうです。
そばに説明の看板があって、浜名湖大遠泳のことが書いてありました。昨年亡くなった義母が、戦時中こどもだったころ、愛知県の南知多(知多半島にある地域)へ疎開(そかい)して、こどもたちで遠泳をしたことがあると話していたことを思い出しました。
ここも青空に浮かぶ白い雲がきれいです。
次の写真は、舘山寺の山の上にあった菩薩様(ぼさつさま)の像です。
高さが16メートルあるそうです。
この記事の最初にある浜名湖サービスエリアから、この仏像が立っているのを遠くに見ることができました。
この写真を撮った時は、まだ、午前中の雨雲が残っていたので、空が幻想的に流れています。
舘山寺(かんざんじ)の町には、30年ぐらい前に仕事で来たことがあります。
以前ここにあった『九重(ここのえ)』という高級ホテルが閉館されたことを帰宅してから知りました。現在同ホテルの建物はカバーでおおわれていて、解体工事をしているそうです。
昭和のバブル景気のころは、にぎわっていた温泉街だったと思います。もしかしたら、数年前のインバウンド(中国方面からの大量の訪日観光客)のときも外国人旅行者が多かったのではなかろうかと察します。
コロナ禍(か。災難)がおさまって、またにぎやかになるといいですね。
平日なので観光客はまばらでした。
散策しているのは、わたしたちのような年配の夫婦、こどもさんたちがもうおとなの親子連れ、中年カップルの人たち、年配女性のひとり旅のようすでした。
近くには、遊園地とか動物園、海水浴場(海水と淡水が混じっている)があるので、夏休みとか週末土・日の休みには、ちびっこ連れの家族が遊びに来るのでしょう。
ワンちゃんと泊まれるホテルとか、ワンちゃんの美容室もありました。
自宅テレビの動画配信サービスで観た『東野&岡村の旅猿 ワンちゃんと軽キャンピングカーの旅』という番組を思い出しました。オードリーの春日さんがゲストでした。キャンプをした場所は、神奈川県でした。
ペット同伴可能なホテルとかキャンプ場が喜ばれる時代になりました。
平和がなによりです。
2022年06月01日
セカイを科学せよ! 安田夏菜
セカイを科学せよ! 安田夏菜(やすだ・かな) 講談社
35ページまで読んだところで感想を書き始めます。
レアケース(あまり事例がないことがら)の話という印象を受けます。
日本人だけれど、ハーフなので、外国人の外見(がいけん)をしている。
外国人に見えるけれど、ほとんど日本育ちで、外国語はしゃべれない。
そんなことで、いろいろと困っている。
そんな中学生たちのお話のようです。
じっさいには、自分は、ハーフと呼ばれる人と会ったことがありません。テレビで見るだけです。
あまりない事例を主題にもってきている本が読書感想文の課題図書に選ばれる傾向にはあります。なにか、趣旨があるのでしょう。
14ページに両親の国籍が異なる夫婦に生まれたこどもの気持ちが書いてあります。自分は何者(ナニモノ)なのだろうという疑問と悩みがあります。
自分たちの世代は『ハーフ』とか『クォーター(4分の1)』と聞きましたが、今は『ダブル』とか『ミックス』とも言うようです。いずれも差別言葉になるのだろうか。相手を差別しているという実感はありません。
ふと、本のカバーを見たら、登場人物のことが書いてありました。
中学校の話です。本の中身のことも含めて、まとめて書いてみます。
堤中学校(つつみちゅうがっこう) 科学部電脳班(活動場所はパソコンルーム。校舎の3階にある) 3年生2人 2年生3人のところへ、山口アビゲイル華奈が転校して入部して、2年生が4人になります。
パソコンのタイピングとか操作を練習するクラブらしい。
本のカバーをめくると、裏表紙に登場人物の絵が描いてあります。なかなかいい。左手に虫メガネを持っているのが、山口アビゲイル華奈(はな)でしょう(アメリカ黒人系女子中学生)、山口アビゲイル華奈の右側で右手を上げているのが、藤堂ミハイル(ロシア系美男子王子さまのような顔)です。そのふたりの下で、やめてよ!言っているようなポーズをとっているのが、水野梨々花(みずの・りりか。藤堂ミハイルの幼なじみ)ですな。
藤堂ミハイル:中学2年生男子。父親は日本人、母親はロシア人(ロシアのウクライナ侵攻による戦争中の今、これを読むのはなにかしら微妙な気持ちになります)外見はイケメンでかっこいい。女子から王子さまとも呼ばれる中学2年生男子です。白人系の外国人に見られる。でも、顔はいいけれど、女子には無愛想(ぶあいそう)です。ねくらでクヨクヨしているタイプだそうです。
モスクワにロシア人のおじさんがいる。
自分は、日本人だと思っている。
おだやかで優しかった兄の話が出ますが、過去形です。(亡くなったのだろうか(読み続けて、どうも引きこもりに近いみたいです))(102ページに兄の名前が「ユーリー」で出てきます。藤堂ミハイルより4歳半ぐらい年上の兄はロシアの人になったようです。ロシアのウクライナ侵攻で戦争になっている今この本を読むと複雑な思いにかられます。二重国籍の人はたしか、二十歳になる頃ぐらいまでに、どちらかの国籍を選択するという国籍法の規定があったと思います。どちらかといえば和風の顔立ちをした植物が大好きだったお兄さんだそうです)
山口アビゲイル華奈(やまぐち・あびげいる・はな):中学2年生女子。転校生。藤堂ミハイルのクラスに入る。イメージとして、プロテニスプレーヤーの大坂なおみさんの容貌(ようぼう。姿形(すがたかたち))です。(たぶんアフリカ系アメリカ黒人の父親)と日本人母親のハーフ、肌はコーヒー色。がっちり体形。この子が、虫が好きなのです。変わっています。
以前、太川陽介さんと村井美樹さんの路線バスと鉄道の対決旅で、村井美樹さんチームに参加した女性タレント井上咲楽さん(いのうえ・さくらさん)の言動と重なる部分があります。(昆虫食が好きな人です。この本の設定にはないでしょうが、虫が大好きというところはよく似ています。ただ、食べるのが好きなのが井上咲楽さんです(61ページに虫を食べるような話が出て来ておやッと思いましたが、カナヘビがワラジムシを食べる話でした。だけど、山口アビゲイル華奈さんは、人間が食べるなら油で揚げると(あげる)のがいいと提案します))
『蟲(むし)』が好きだそうです。蟲は、昆虫以外の生きものを含むそうです。(クモ、ヘビ、カエルなど)
科学部生物班という所属に入ります。(活動場所は、理科準備室)たったひとりの班員です。
山口アビゲイル華奈の母方祖母は日本人で、高校の理科の先生だったそうです。そういえば、高校の授業科目で『生物』がありました。
水野梨々花(みずの・りりか):藤堂ミハイルと幼なじみだか、とくべつ恋人関係があるわけではなさそうです。水野梨々花は、地道な努力は嫌いで、派手なパフォーマンス(演技、披露)は好きな性格だそうです。和風美人顔だそうです。なんだか、この物語の登場人物はみんなかっこいい。マンガっぽい雰囲気ありです。
鎌田仁(かまた・じん):2年生男子。難関高校を目指して進学塾に通っている。つねに勉学優先。
大橋涼(おおはし・りょう):3年生男子。クラブ活動である科学部電脳班の部長。ツーブロックの頭髪(段差がある髪型)で、長身の優男(やさおとこ。上品ですらりとしているやさしげな男)
平尾杏美(ひらお・あずみ):3年生女子。クラブ活動である科学部電脳班の副部長。まじめだが、ふまじめな部員に愛想をつかしている。(あきれて、いやになっている)キノコみたいなショートヘアーで、メガネをかけている。
武田芽久(たけだ・めぐ):2年2組の新米担任教師。
笹本希実(ささもと・のぞみ):科学部電脳班所属の新一年生の新部員
北村ユーマ:アイドル出身の若手俳優。彼のペットがハエトリグモだそうです。
いわゆる物語の区切りである『章』が、蟲(むし)の名前です。
カミキリムシ→カナヘビ(これは、ヘビでしょう)→ワラジムシ(これは、微生物ではなかろうか(微生物ではありませんでした。ダンゴムシに似た虫でした))→カ(血を吸います)→ハエトリグモ(益虫えきちゅうだろうか)→ミジンコ(これも微生物ではなかろうか)→ミジンコの研究(ミジンコが好きなのね)→終章として、山口アビゲイル華奈(やまぐちアビゲイルはな。これは、人間です)
Ⅰ カミキリムシ(昆虫網甲虫目カミキリムシ科)
藤堂ミハイルのひとり語りで、物語が進んでいきます。
ときに、藤堂ミハイルの言葉が、愚痴に(ぐちに)聞こえて、読むのがイヤな気分になるときがあります。なにをぐずぐず文句ばっかり言っているんだと、読んでいて、あまりいい気持がしないのです。
29ページまで、読んできて、おもしろい。
自分も小学生の頃、林へカミキリムシを捕まえに行って、何匹も捕まえました。噛まれて痛い思いも体験しました。たしか、ゴマダラカミキリでした。
そうか、山口アビゲイル華奈は、蟲(むし)が好きで、藤堂ミハイルは、隠れ虫好き人間で、ふたりの間にラブが芽生えるのだな。この物語は。たぶん……(最後まで読んで、ラブらしき恋は芽生えませんでした)
(つづく)
Ⅱ カナヘビ(爬虫網有鱗目カナヘビ科)
いい感じの表現として『山口さんはボッチにもかかわらず、機嫌良さそうにしていた……(マイペースです。仲間はずれにされても、へこみません)』
カナヘビ:ネットで調べました。しっぽの長いトカゲですな。
山口アビゲイル華奈さんの意識は、蟲(むし)への愛情ですが、さらに、人類愛にまで達するものがあります。生き物を大切にしょうです。されど、いいわいいわのかわいがりではなく、弱肉強食の食物連鎖を受け入れる厳しさもあります。命に感謝しようです。
生きものの分類階級として、
カイモンコーモクカーゾクシュ!
界・門・網・目・科・属・種
Ⅲ ワラジムシ(軟甲網等脚目ワラジムシ科)
ワラジムシ:ネットで調べました。ダンゴムシみたいですが、ダンゴムシではない。体の前後がとんがっている。足が14本もある。
ちなみに、藤堂ミハイルは、幼稚園の時にダンゴムシが大好きだったそうです。
ほう、そうなのかと納得させられた山口アビゲイル華奈の言葉です。
『カナヘビは人間みたいに、毎日食べなくていいの。三日か四日に一回くらい』
『(カナヘビにワラジムシを食べさせたあと)はい、ワラジムシの命は、カナヘビの体にお引越ししました』
読んでいて思ったことです。
今、自分がつくって推敲している(すいこう。見直し)しているこどもさん向けの短い物語作品『へんてこりんとはなんだろう』とこの物語の本題、主題、趣旨、メッセージが重なります。
へんてこりん=個性で、各自が生まれ持った自分の根っこである『個性』を生かしながらまっすぐに生きていきましょうというのがつくり手からのメッセージです。自分の根っこである『個性』を否定せずに肯定(こうてい。そのとおりだと思う)して前進すれば道は開かれるのです。
Ⅳ(よん) カ(昆虫網ハエ目カ科)
山口アビゲイル華奈が、理科準備室に蚊の幼虫であるボウフラを持ち込みます。当然、騒動がもちあがります。
されど、読んでいると、ボウフラが可愛く思えてくるのです。錯覚でしょうか。心優しい人は、ボウフラに愛着を抱くでしょう。
オニボウフラ:蚊のさなぎだそうです。
なるほどとうなったのが、蚊の能力の高さです。
熱感知センサーと二酸化炭素センサーと汗の成分を感知するセンサーが備わっているそうです。みっつのセンサーを駆使して、人間の手のひらから逃げ回り、しぶとく人間の血を吸うのです。そして、産卵をして、命を次世代へとつなぐのです。たいしたものです。たいした根性です。
蚊を嫌うのは、人間の都合で、人間の勝手なのです。
山口アビゲイル華奈の理屈です。
正解です。同意します。
話はなんだか、山口アビゲイル華奈への「いじめ」の方向へと移っていきます。
ルーペが見つかりません。(山口アビゲイル華奈の亡くなった日本人母方祖母の形見)
自分も昔、職場で大事なものを上司に隠されて、くそったれと思ったことを思い出しました。もういちど、くそったれです。いじめ、ハンターイ!
もうたぶんその上司は、天国へ召されているぐらいの年齢ですからこの世にはいないでしょう。
それはさておき、山口アビゲイル華奈の大事なルーペはどこへ隠されたのか。探さねばなりません。
セイタカアワダチソウという黄色い花を咲かせる日本では迷惑だとされている植物の話が出ます。雑草ですから生命力は強い。
昔、若い頃、職場で仲が良かった同世代の同僚から、自分たちは貧乏人の部類に入る人間だけれど、ふたりで雑草のように、強くたくましく生きて働いて行こう!と提案されて賛同したことがあります。踏まれても踏まれても立ち上がる雑草魂でがんばろうということです。ふたりともがんばりすぎて、体を壊して、歳をとってしまいました。
ロシアの北方領土占有とか、ウクライナの文字も出てきます。
読んでいて、現実の出来事と重なって、ビミョーな雰囲気になります。
藤堂ミハイルの兄であるユーリーは、ロシア軍で働くと主張しています。
バイリンガル:幼児期に覚えた2か国語を話せる人。
Ⅴ(ご) ハエトリグモ(クモ網クモ目ハエトリグモ科)
山口アビゲイル華奈のいい言葉があります。『自力で、全力で泣き止みました(なきやみました)』そうだ! がんばれ!!
ピレスロイド:殺虫剤の成分
山口アビゲイル華奈の優しいおばあちゃんの話があります。(おばあちゃんは高校の理科の先生だった)
キーワード(鍵になる言葉)は『三十七兆個の細胞』(意味は自分で本を読んで理解してください)
戦争なんかやめようというメッセージが含まれています。
ワラダン:ワラジムシとダンゴムシの曲
便所バエとチョウバエ:昔、建物管理の仕事をしていたときに、トイレとか下水溝に発生するチョウバエの数を確認して(捕虫器を設置する)、衛生管理に気をつけていたことを思い出しました。
山口アビゲイル華奈を嫌う人がいます。たぶん複数います。虫が嫌いだから彼女が嫌いということもあります。ハーフだからどうこうとなると問題があります。見た目で標準規格からはずれた者を除外するのは根拠のない差別です。
山口アビゲイル華奈のひとりクラブ科学部生物班の活動を停止しなさいと教頭先生から圧力がかかります。
背の高いやせたおばさんに見える女性校長もからんできます。
ふたりとも意地悪です。
こんな先生がいるとは思えません。
いばっている先生はよく見かけます。
校長から条件が提示されました。
『科学とは、物事の本質について考察して、その考えの正確さをデータや論理で検証すること』だそうです。何かテーマを決めて研究・検証した結果を校長に示しなさいということなのでしょう。
Ⅵ(ろく) ミジンコ(さいきゃく網双殻目ミジンコ科)
ちょっとややこしい話になります。
山口アビゲイル華奈のアフリカ系アメリカ人でシステムエンジニア(SE)の父親は、結婚していて妻子もいたのに山口アビゲイル華奈の母親と付き合って山口アビゲイル華奈が生まれて、さらに、今回、山口アビゲイル華奈の母親は山口アビゲイル華奈の実父以外の男性と結婚したのです。本では『まま父』と書いてあります。まま母は聞いたことがありますが、まま父は初めて聞きました。
そのいわゆる継父(けいふ)が、虫がにがてなのです。
そして、山口アビゲイル華奈は実父と会ったことがありません。
そこからさらに、メスだけで子孫を遺す(のこす)生き物がいるお話につながっていきます。ミジンコです。『単為生殖(たんいせいしょく)』
たしか、ミミズもそんなふうだった記憶です。1匹の体の中にオスとメスの部分がある。『雌雄同体(しゆうどうたい)』
ハリウッドスターの『ウィル・スミス』が出てきます。
なんというか、この本には、予知能力があります。
2021年10月の発行ですが、ロシアとウクライナの記事がありますし、ウィル・スミスは、米国アカデミー賞の授賞式で平手打ちの暴力トラブルを起こしています。
さらに、藤堂ミハイルの兄がホームセンターで働いていて、その後やめています。地方自治体から誤って振込みされた多額の新型コロナウィルス対策臨時特別給付金を返還せずに、ネットカジノで使ってしまった事件を思い出します。犯人がホームセンターで働いていました。
偶然とはいえびっくりしました。
山口アビゲイル華奈の悲しい生い立ちの話があります。
人生はバラ色ではありません。
たしか邦画『男はつらいよ』に出てくるフーテンの寅さんも腹違い(はらちがい。母親違い)の寅さんが(とらさんが)、異母妹のさくらさんとからみます。
昔は、異母兄弟というのはよく聞きました。養子とか養女とか、お妾さん(おめかけさん)ということもよくありました。複雑な生い立ちをもつこどもがいました。異母兄弟姉妹というのは、仲が悪いというわけでなく、じっさいは、仲がいい人が多いという印象をもった記憶があります。
今は、こどもの数自体が減りました。
K W H M カナヘビ ワラジムシ ハエトリグモ ミジンコ
山口アビゲイル華奈は、研究のテーマをミジンコにしました。単為生殖だからだそうです。彼女は父親なしの母方家系の母子家庭です。
仮説を立てる。仮説は、仮定であって、理論的に成立している内容です。
ミジンコの心拍数を調べる。
仮説の主題として『ミジンコの心拍数は、1分間に300回ぐらい』
部員たちは、そのことを証明するために一生懸命になります。
お金がないからお金はかけられません。
お金がなくても知恵があれば、実行できるときもあります。
192ページまで読んできて、逆境に負けずに気持ちを強くもって生きていこうという作者からのメッセージがだんだん弱くなっていく文脈になってきた感覚が自分にあります。
理由は、理屈っぽいからです。
感動を生むには、理屈よりも感情優先のほうがいい。
虫=自分たちの存在(二重国籍のハーフ)
世間から、異質なものとされる。
標準からはずれた存在。
どちらかといえば、いやがれる存在。例として、植物のホテイアオイとかセイタカアワダチソウとか。
セアカゴケグモとか、カミツキガメとか、ヒアリもそう。
いわゆる外来種。
外来種は、雑種なのか。
山口アビゲイル華奈から提示があります。人間はひとつなのです。『哺乳網霊長目ヒト科ヒト属ホモ・サピエンス種』
クラウド(クラウド・コンピューティング):インターネットを通じて、サービスを利用する。ソフトウェアの利用。データの保存、共有。コミュニケーションのツール(道具)など。
(つづく)
読み終えました。
最後の方の章は、Ⅶ(しち)として、「ミジンコの研究」、最終章として「山口アビゲイル華奈(はな)」でした。
なんというか、最後のほうに向かって、尻すぼみでした。
前半でばらまいた伏線(種たね)の回収がうまくいっておらず、わかりにくいまとめになっています。
① 国籍差別問題「主に(おもに)見た目で判断されて誤解される」 ②二重国籍者の意識問題「自分はナニモノ」 ③虫に関する科学のこと。検証と研究
それらが、うまくかみ合わさっていません。
お話がわかりにくい。
事実を最初は隠してあとから出すよりも、初めから明らかにして進行していくほうがわかりやすかった。
中学生は、まだ、中学生です。
一般的には人生体験が少ないので、読んでもなんのことか実感が湧かないでしょう。
スマホを活用できている。あるいは、利用している中学生の数が多いとは思えません。お金がかかる話です。見ためだけができているように見えるだけです。
おとなでも同様で、大部分の人は、キーボードを見ないでタッチタイピングすることはできないし、ワードやエクセル、パワーポイントを使いこなせる人はそれほど多くはありません。
グリセリン:アルコールの一種。粘りがあるので、今回の実験で使いやすい。自分はお店で売っているのを見たことがありませんが、ネットで買えるようです。お化粧に使うことができるようです。
シチー:ロシア料理。キャベツを下地にしたスープ
USB:ユニバーサル・シリアル・バス。パソコン本体と機器をつなぐ規格。USBケーブルがある。
パソコンのそばに液体(麦茶)を置く行為は、自分には信じられません。
パソコンが水をかぶれば処理していたデータはパーになって、パソコンもパーになります。
以前、パソコンのそばにコーヒーカップを置いていた人がカップを倒して、パソコンにコーヒーがぶちまけられて、パソコンがだめになったことがありました。いろいろとびっくりしました。
ペリメニ:ロシア料理。水餃子(すいぎょうざ)に似ている。
キンカメ:キンキラに光カメムシ。そういえば、去年の今ごろに、カメムシの本を読みました。『わたしたちのカメムシずかん やっかいものが宝ものになった話 鈴木海花(すずき・かいか)・文 はた こうしろう・絵 福音館』でした。岩手県の小学生たちが、自分たちの町にいるカメムシの種類などを調べて図鑑をつくるのです。読書メモをふりかえって読むと『カメムシもまた地球にすむ家族なのです。』という自分のコメントが残っていました。
アビゲイル:アビゲイルの解説は無理やりなこじつけのような気がしました。アビゲイル=父の喜び。山口アビゲイル華奈の出生に関する父親の喜びが「アビゲイル」です。
既婚者の男(山口アビゲイル華奈の生物学上の父親)が、愛人との間にこどもができたとして、既婚の父親は、子の誕生を喜ぶだろうか。いいえです。たいてい、妊娠判明の時点から、すさまじくもめます。
わたしは、自分が結婚して妻が妊娠して、こどもが生まれる直前ぐらいに『こんな自分でも親になれるのだ』という深くて大きな喜びを体感しました。とてもうれしかった。最初のこどもでしたから、一生に1回しか味わうことができない大切な喜びだと感じました。
だから、自分は、できちゃった婚というのは、もったいないと思うのです。一生に1回しか味わえない喜びを味わえなくなるのです。
こどもができたから男が責任をとるような形で結婚するのはいいのだろうか。
こどもにとっても迷惑だと思うのです。こどもができたからではなくて、ちゃんと当事者(男女)同士が愛情を確認し合って結婚したほうがいい。それから生活を安定させて、こどもに誕生してもらったほうがいい。
先日車を運転していて、たまたまラジオから流れてきた人生相談の内容です。できちゃった婚をした女性から、夫婦関係がうまくいっていない。別れようかどうしようか迷っているというものでした。
『本質を追求する』ということで終わりを迎えているお話でした。
むずかしい。いいこともあればそうでないこともある。
本質に背を向けて、今を楽しむという生き方もあります。
なにが幸せな状態なのかを自分で決めて楽しむ。
ロシアのことわざがときおり出ます。
ピロシキ:東ヨーロッパ地方の総菜パン(そうざいぱん。中に調理済みの食品が入っている)調理パン。
18ページ『飢えは叔母さんではないから、ピロシキをくれたりしない』(困った時は自分でなんとかしろ)
87ページ『言葉はスズメではないから、飛び立ったら捕まえられない』(一度口に出した言葉は取り消せない。言葉には注意しろ)そうだろうか。いくらでも言い直しをする人はいますし、そんなこと言ったことないとしらばっくれる人もいます。(知らないふりをする)
218ページ『おでこより高いところに耳は生えてこない』(だれにでも限界はある)
キャラバン:砂漠を進む商人の関係者一団。キャラバン隊。
『犬が吠え(ほえ)、風が伝える。それでもキャラバンは進む』(人の言うことは気にするな。ただ前を見て進め)うーむ。そうかもしれない。ただ、人が離れていきます。
いずれのことわざも極端すぎるような気がします。物事には二面性があり、バランスのとりかたが大事です。
35ページまで読んだところで感想を書き始めます。
レアケース(あまり事例がないことがら)の話という印象を受けます。
日本人だけれど、ハーフなので、外国人の外見(がいけん)をしている。
外国人に見えるけれど、ほとんど日本育ちで、外国語はしゃべれない。
そんなことで、いろいろと困っている。
そんな中学生たちのお話のようです。
じっさいには、自分は、ハーフと呼ばれる人と会ったことがありません。テレビで見るだけです。
あまりない事例を主題にもってきている本が読書感想文の課題図書に選ばれる傾向にはあります。なにか、趣旨があるのでしょう。
14ページに両親の国籍が異なる夫婦に生まれたこどもの気持ちが書いてあります。自分は何者(ナニモノ)なのだろうという疑問と悩みがあります。
自分たちの世代は『ハーフ』とか『クォーター(4分の1)』と聞きましたが、今は『ダブル』とか『ミックス』とも言うようです。いずれも差別言葉になるのだろうか。相手を差別しているという実感はありません。
ふと、本のカバーを見たら、登場人物のことが書いてありました。
中学校の話です。本の中身のことも含めて、まとめて書いてみます。
堤中学校(つつみちゅうがっこう) 科学部電脳班(活動場所はパソコンルーム。校舎の3階にある) 3年生2人 2年生3人のところへ、山口アビゲイル華奈が転校して入部して、2年生が4人になります。
パソコンのタイピングとか操作を練習するクラブらしい。
本のカバーをめくると、裏表紙に登場人物の絵が描いてあります。なかなかいい。左手に虫メガネを持っているのが、山口アビゲイル華奈(はな)でしょう(アメリカ黒人系女子中学生)、山口アビゲイル華奈の右側で右手を上げているのが、藤堂ミハイル(ロシア系美男子王子さまのような顔)です。そのふたりの下で、やめてよ!言っているようなポーズをとっているのが、水野梨々花(みずの・りりか。藤堂ミハイルの幼なじみ)ですな。
藤堂ミハイル:中学2年生男子。父親は日本人、母親はロシア人(ロシアのウクライナ侵攻による戦争中の今、これを読むのはなにかしら微妙な気持ちになります)外見はイケメンでかっこいい。女子から王子さまとも呼ばれる中学2年生男子です。白人系の外国人に見られる。でも、顔はいいけれど、女子には無愛想(ぶあいそう)です。ねくらでクヨクヨしているタイプだそうです。
モスクワにロシア人のおじさんがいる。
自分は、日本人だと思っている。
おだやかで優しかった兄の話が出ますが、過去形です。(亡くなったのだろうか(読み続けて、どうも引きこもりに近いみたいです))(102ページに兄の名前が「ユーリー」で出てきます。藤堂ミハイルより4歳半ぐらい年上の兄はロシアの人になったようです。ロシアのウクライナ侵攻で戦争になっている今この本を読むと複雑な思いにかられます。二重国籍の人はたしか、二十歳になる頃ぐらいまでに、どちらかの国籍を選択するという国籍法の規定があったと思います。どちらかといえば和風の顔立ちをした植物が大好きだったお兄さんだそうです)
山口アビゲイル華奈(やまぐち・あびげいる・はな):中学2年生女子。転校生。藤堂ミハイルのクラスに入る。イメージとして、プロテニスプレーヤーの大坂なおみさんの容貌(ようぼう。姿形(すがたかたち))です。(たぶんアフリカ系アメリカ黒人の父親)と日本人母親のハーフ、肌はコーヒー色。がっちり体形。この子が、虫が好きなのです。変わっています。
以前、太川陽介さんと村井美樹さんの路線バスと鉄道の対決旅で、村井美樹さんチームに参加した女性タレント井上咲楽さん(いのうえ・さくらさん)の言動と重なる部分があります。(昆虫食が好きな人です。この本の設定にはないでしょうが、虫が大好きというところはよく似ています。ただ、食べるのが好きなのが井上咲楽さんです(61ページに虫を食べるような話が出て来ておやッと思いましたが、カナヘビがワラジムシを食べる話でした。だけど、山口アビゲイル華奈さんは、人間が食べるなら油で揚げると(あげる)のがいいと提案します))
『蟲(むし)』が好きだそうです。蟲は、昆虫以外の生きものを含むそうです。(クモ、ヘビ、カエルなど)
科学部生物班という所属に入ります。(活動場所は、理科準備室)たったひとりの班員です。
山口アビゲイル華奈の母方祖母は日本人で、高校の理科の先生だったそうです。そういえば、高校の授業科目で『生物』がありました。
水野梨々花(みずの・りりか):藤堂ミハイルと幼なじみだか、とくべつ恋人関係があるわけではなさそうです。水野梨々花は、地道な努力は嫌いで、派手なパフォーマンス(演技、披露)は好きな性格だそうです。和風美人顔だそうです。なんだか、この物語の登場人物はみんなかっこいい。マンガっぽい雰囲気ありです。
鎌田仁(かまた・じん):2年生男子。難関高校を目指して進学塾に通っている。つねに勉学優先。
大橋涼(おおはし・りょう):3年生男子。クラブ活動である科学部電脳班の部長。ツーブロックの頭髪(段差がある髪型)で、長身の優男(やさおとこ。上品ですらりとしているやさしげな男)
平尾杏美(ひらお・あずみ):3年生女子。クラブ活動である科学部電脳班の副部長。まじめだが、ふまじめな部員に愛想をつかしている。(あきれて、いやになっている)キノコみたいなショートヘアーで、メガネをかけている。
武田芽久(たけだ・めぐ):2年2組の新米担任教師。
笹本希実(ささもと・のぞみ):科学部電脳班所属の新一年生の新部員
北村ユーマ:アイドル出身の若手俳優。彼のペットがハエトリグモだそうです。
いわゆる物語の区切りである『章』が、蟲(むし)の名前です。
カミキリムシ→カナヘビ(これは、ヘビでしょう)→ワラジムシ(これは、微生物ではなかろうか(微生物ではありませんでした。ダンゴムシに似た虫でした))→カ(血を吸います)→ハエトリグモ(益虫えきちゅうだろうか)→ミジンコ(これも微生物ではなかろうか)→ミジンコの研究(ミジンコが好きなのね)→終章として、山口アビゲイル華奈(やまぐちアビゲイルはな。これは、人間です)
Ⅰ カミキリムシ(昆虫網甲虫目カミキリムシ科)
藤堂ミハイルのひとり語りで、物語が進んでいきます。
ときに、藤堂ミハイルの言葉が、愚痴に(ぐちに)聞こえて、読むのがイヤな気分になるときがあります。なにをぐずぐず文句ばっかり言っているんだと、読んでいて、あまりいい気持がしないのです。
29ページまで、読んできて、おもしろい。
自分も小学生の頃、林へカミキリムシを捕まえに行って、何匹も捕まえました。噛まれて痛い思いも体験しました。たしか、ゴマダラカミキリでした。
そうか、山口アビゲイル華奈は、蟲(むし)が好きで、藤堂ミハイルは、隠れ虫好き人間で、ふたりの間にラブが芽生えるのだな。この物語は。たぶん……(最後まで読んで、ラブらしき恋は芽生えませんでした)
(つづく)
Ⅱ カナヘビ(爬虫網有鱗目カナヘビ科)
いい感じの表現として『山口さんはボッチにもかかわらず、機嫌良さそうにしていた……(マイペースです。仲間はずれにされても、へこみません)』
カナヘビ:ネットで調べました。しっぽの長いトカゲですな。
山口アビゲイル華奈さんの意識は、蟲(むし)への愛情ですが、さらに、人類愛にまで達するものがあります。生き物を大切にしょうです。されど、いいわいいわのかわいがりではなく、弱肉強食の食物連鎖を受け入れる厳しさもあります。命に感謝しようです。
生きものの分類階級として、
カイモンコーモクカーゾクシュ!
界・門・網・目・科・属・種
Ⅲ ワラジムシ(軟甲網等脚目ワラジムシ科)
ワラジムシ:ネットで調べました。ダンゴムシみたいですが、ダンゴムシではない。体の前後がとんがっている。足が14本もある。
ちなみに、藤堂ミハイルは、幼稚園の時にダンゴムシが大好きだったそうです。
ほう、そうなのかと納得させられた山口アビゲイル華奈の言葉です。
『カナヘビは人間みたいに、毎日食べなくていいの。三日か四日に一回くらい』
『(カナヘビにワラジムシを食べさせたあと)はい、ワラジムシの命は、カナヘビの体にお引越ししました』
読んでいて思ったことです。
今、自分がつくって推敲している(すいこう。見直し)しているこどもさん向けの短い物語作品『へんてこりんとはなんだろう』とこの物語の本題、主題、趣旨、メッセージが重なります。
へんてこりん=個性で、各自が生まれ持った自分の根っこである『個性』を生かしながらまっすぐに生きていきましょうというのがつくり手からのメッセージです。自分の根っこである『個性』を否定せずに肯定(こうてい。そのとおりだと思う)して前進すれば道は開かれるのです。
Ⅳ(よん) カ(昆虫網ハエ目カ科)
山口アビゲイル華奈が、理科準備室に蚊の幼虫であるボウフラを持ち込みます。当然、騒動がもちあがります。
されど、読んでいると、ボウフラが可愛く思えてくるのです。錯覚でしょうか。心優しい人は、ボウフラに愛着を抱くでしょう。
オニボウフラ:蚊のさなぎだそうです。
なるほどとうなったのが、蚊の能力の高さです。
熱感知センサーと二酸化炭素センサーと汗の成分を感知するセンサーが備わっているそうです。みっつのセンサーを駆使して、人間の手のひらから逃げ回り、しぶとく人間の血を吸うのです。そして、産卵をして、命を次世代へとつなぐのです。たいしたものです。たいした根性です。
蚊を嫌うのは、人間の都合で、人間の勝手なのです。
山口アビゲイル華奈の理屈です。
正解です。同意します。
話はなんだか、山口アビゲイル華奈への「いじめ」の方向へと移っていきます。
ルーペが見つかりません。(山口アビゲイル華奈の亡くなった日本人母方祖母の形見)
自分も昔、職場で大事なものを上司に隠されて、くそったれと思ったことを思い出しました。もういちど、くそったれです。いじめ、ハンターイ!
もうたぶんその上司は、天国へ召されているぐらいの年齢ですからこの世にはいないでしょう。
それはさておき、山口アビゲイル華奈の大事なルーペはどこへ隠されたのか。探さねばなりません。
セイタカアワダチソウという黄色い花を咲かせる日本では迷惑だとされている植物の話が出ます。雑草ですから生命力は強い。
昔、若い頃、職場で仲が良かった同世代の同僚から、自分たちは貧乏人の部類に入る人間だけれど、ふたりで雑草のように、強くたくましく生きて働いて行こう!と提案されて賛同したことがあります。踏まれても踏まれても立ち上がる雑草魂でがんばろうということです。ふたりともがんばりすぎて、体を壊して、歳をとってしまいました。
ロシアの北方領土占有とか、ウクライナの文字も出てきます。
読んでいて、現実の出来事と重なって、ビミョーな雰囲気になります。
藤堂ミハイルの兄であるユーリーは、ロシア軍で働くと主張しています。
バイリンガル:幼児期に覚えた2か国語を話せる人。
Ⅴ(ご) ハエトリグモ(クモ網クモ目ハエトリグモ科)
山口アビゲイル華奈のいい言葉があります。『自力で、全力で泣き止みました(なきやみました)』そうだ! がんばれ!!
ピレスロイド:殺虫剤の成分
山口アビゲイル華奈の優しいおばあちゃんの話があります。(おばあちゃんは高校の理科の先生だった)
キーワード(鍵になる言葉)は『三十七兆個の細胞』(意味は自分で本を読んで理解してください)
戦争なんかやめようというメッセージが含まれています。
ワラダン:ワラジムシとダンゴムシの曲
便所バエとチョウバエ:昔、建物管理の仕事をしていたときに、トイレとか下水溝に発生するチョウバエの数を確認して(捕虫器を設置する)、衛生管理に気をつけていたことを思い出しました。
山口アビゲイル華奈を嫌う人がいます。たぶん複数います。虫が嫌いだから彼女が嫌いということもあります。ハーフだからどうこうとなると問題があります。見た目で標準規格からはずれた者を除外するのは根拠のない差別です。
山口アビゲイル華奈のひとりクラブ科学部生物班の活動を停止しなさいと教頭先生から圧力がかかります。
背の高いやせたおばさんに見える女性校長もからんできます。
ふたりとも意地悪です。
こんな先生がいるとは思えません。
いばっている先生はよく見かけます。
校長から条件が提示されました。
『科学とは、物事の本質について考察して、その考えの正確さをデータや論理で検証すること』だそうです。何かテーマを決めて研究・検証した結果を校長に示しなさいということなのでしょう。
Ⅵ(ろく) ミジンコ(さいきゃく網双殻目ミジンコ科)
ちょっとややこしい話になります。
山口アビゲイル華奈のアフリカ系アメリカ人でシステムエンジニア(SE)の父親は、結婚していて妻子もいたのに山口アビゲイル華奈の母親と付き合って山口アビゲイル華奈が生まれて、さらに、今回、山口アビゲイル華奈の母親は山口アビゲイル華奈の実父以外の男性と結婚したのです。本では『まま父』と書いてあります。まま母は聞いたことがありますが、まま父は初めて聞きました。
そのいわゆる継父(けいふ)が、虫がにがてなのです。
そして、山口アビゲイル華奈は実父と会ったことがありません。
そこからさらに、メスだけで子孫を遺す(のこす)生き物がいるお話につながっていきます。ミジンコです。『単為生殖(たんいせいしょく)』
たしか、ミミズもそんなふうだった記憶です。1匹の体の中にオスとメスの部分がある。『雌雄同体(しゆうどうたい)』
ハリウッドスターの『ウィル・スミス』が出てきます。
なんというか、この本には、予知能力があります。
2021年10月の発行ですが、ロシアとウクライナの記事がありますし、ウィル・スミスは、米国アカデミー賞の授賞式で平手打ちの暴力トラブルを起こしています。
さらに、藤堂ミハイルの兄がホームセンターで働いていて、その後やめています。地方自治体から誤って振込みされた多額の新型コロナウィルス対策臨時特別給付金を返還せずに、ネットカジノで使ってしまった事件を思い出します。犯人がホームセンターで働いていました。
偶然とはいえびっくりしました。
山口アビゲイル華奈の悲しい生い立ちの話があります。
人生はバラ色ではありません。
たしか邦画『男はつらいよ』に出てくるフーテンの寅さんも腹違い(はらちがい。母親違い)の寅さんが(とらさんが)、異母妹のさくらさんとからみます。
昔は、異母兄弟というのはよく聞きました。養子とか養女とか、お妾さん(おめかけさん)ということもよくありました。複雑な生い立ちをもつこどもがいました。異母兄弟姉妹というのは、仲が悪いというわけでなく、じっさいは、仲がいい人が多いという印象をもった記憶があります。
今は、こどもの数自体が減りました。
K W H M カナヘビ ワラジムシ ハエトリグモ ミジンコ
山口アビゲイル華奈は、研究のテーマをミジンコにしました。単為生殖だからだそうです。彼女は父親なしの母方家系の母子家庭です。
仮説を立てる。仮説は、仮定であって、理論的に成立している内容です。
ミジンコの心拍数を調べる。
仮説の主題として『ミジンコの心拍数は、1分間に300回ぐらい』
部員たちは、そのことを証明するために一生懸命になります。
お金がないからお金はかけられません。
お金がなくても知恵があれば、実行できるときもあります。
192ページまで読んできて、逆境に負けずに気持ちを強くもって生きていこうという作者からのメッセージがだんだん弱くなっていく文脈になってきた感覚が自分にあります。
理由は、理屈っぽいからです。
感動を生むには、理屈よりも感情優先のほうがいい。
虫=自分たちの存在(二重国籍のハーフ)
世間から、異質なものとされる。
標準からはずれた存在。
どちらかといえば、いやがれる存在。例として、植物のホテイアオイとかセイタカアワダチソウとか。
セアカゴケグモとか、カミツキガメとか、ヒアリもそう。
いわゆる外来種。
外来種は、雑種なのか。
山口アビゲイル華奈から提示があります。人間はひとつなのです。『哺乳網霊長目ヒト科ヒト属ホモ・サピエンス種』
クラウド(クラウド・コンピューティング):インターネットを通じて、サービスを利用する。ソフトウェアの利用。データの保存、共有。コミュニケーションのツール(道具)など。
(つづく)
読み終えました。
最後の方の章は、Ⅶ(しち)として、「ミジンコの研究」、最終章として「山口アビゲイル華奈(はな)」でした。
なんというか、最後のほうに向かって、尻すぼみでした。
前半でばらまいた伏線(種たね)の回収がうまくいっておらず、わかりにくいまとめになっています。
① 国籍差別問題「主に(おもに)見た目で判断されて誤解される」 ②二重国籍者の意識問題「自分はナニモノ」 ③虫に関する科学のこと。検証と研究
それらが、うまくかみ合わさっていません。
お話がわかりにくい。
事実を最初は隠してあとから出すよりも、初めから明らかにして進行していくほうがわかりやすかった。
中学生は、まだ、中学生です。
一般的には人生体験が少ないので、読んでもなんのことか実感が湧かないでしょう。
スマホを活用できている。あるいは、利用している中学生の数が多いとは思えません。お金がかかる話です。見ためだけができているように見えるだけです。
おとなでも同様で、大部分の人は、キーボードを見ないでタッチタイピングすることはできないし、ワードやエクセル、パワーポイントを使いこなせる人はそれほど多くはありません。
グリセリン:アルコールの一種。粘りがあるので、今回の実験で使いやすい。自分はお店で売っているのを見たことがありませんが、ネットで買えるようです。お化粧に使うことができるようです。
シチー:ロシア料理。キャベツを下地にしたスープ
USB:ユニバーサル・シリアル・バス。パソコン本体と機器をつなぐ規格。USBケーブルがある。
パソコンのそばに液体(麦茶)を置く行為は、自分には信じられません。
パソコンが水をかぶれば処理していたデータはパーになって、パソコンもパーになります。
以前、パソコンのそばにコーヒーカップを置いていた人がカップを倒して、パソコンにコーヒーがぶちまけられて、パソコンがだめになったことがありました。いろいろとびっくりしました。
ペリメニ:ロシア料理。水餃子(すいぎょうざ)に似ている。
キンカメ:キンキラに光カメムシ。そういえば、去年の今ごろに、カメムシの本を読みました。『わたしたちのカメムシずかん やっかいものが宝ものになった話 鈴木海花(すずき・かいか)・文 はた こうしろう・絵 福音館』でした。岩手県の小学生たちが、自分たちの町にいるカメムシの種類などを調べて図鑑をつくるのです。読書メモをふりかえって読むと『カメムシもまた地球にすむ家族なのです。』という自分のコメントが残っていました。
アビゲイル:アビゲイルの解説は無理やりなこじつけのような気がしました。アビゲイル=父の喜び。山口アビゲイル華奈の出生に関する父親の喜びが「アビゲイル」です。
既婚者の男(山口アビゲイル華奈の生物学上の父親)が、愛人との間にこどもができたとして、既婚の父親は、子の誕生を喜ぶだろうか。いいえです。たいてい、妊娠判明の時点から、すさまじくもめます。
わたしは、自分が結婚して妻が妊娠して、こどもが生まれる直前ぐらいに『こんな自分でも親になれるのだ』という深くて大きな喜びを体感しました。とてもうれしかった。最初のこどもでしたから、一生に1回しか味わうことができない大切な喜びだと感じました。
だから、自分は、できちゃった婚というのは、もったいないと思うのです。一生に1回しか味わえない喜びを味わえなくなるのです。
こどもができたから男が責任をとるような形で結婚するのはいいのだろうか。
こどもにとっても迷惑だと思うのです。こどもができたからではなくて、ちゃんと当事者(男女)同士が愛情を確認し合って結婚したほうがいい。それから生活を安定させて、こどもに誕生してもらったほうがいい。
先日車を運転していて、たまたまラジオから流れてきた人生相談の内容です。できちゃった婚をした女性から、夫婦関係がうまくいっていない。別れようかどうしようか迷っているというものでした。
『本質を追求する』ということで終わりを迎えているお話でした。
むずかしい。いいこともあればそうでないこともある。
本質に背を向けて、今を楽しむという生き方もあります。
なにが幸せな状態なのかを自分で決めて楽しむ。
ロシアのことわざがときおり出ます。
ピロシキ:東ヨーロッパ地方の総菜パン(そうざいぱん。中に調理済みの食品が入っている)調理パン。
18ページ『飢えは叔母さんではないから、ピロシキをくれたりしない』(困った時は自分でなんとかしろ)
87ページ『言葉はスズメではないから、飛び立ったら捕まえられない』(一度口に出した言葉は取り消せない。言葉には注意しろ)そうだろうか。いくらでも言い直しをする人はいますし、そんなこと言ったことないとしらばっくれる人もいます。(知らないふりをする)
218ページ『おでこより高いところに耳は生えてこない』(だれにでも限界はある)
キャラバン:砂漠を進む商人の関係者一団。キャラバン隊。
『犬が吠え(ほえ)、風が伝える。それでもキャラバンは進む』(人の言うことは気にするな。ただ前を見て進め)うーむ。そうかもしれない。ただ、人が離れていきます。
いずれのことわざも極端すぎるような気がします。物事には二面性があり、バランスのとりかたが大事です。