2022年04月13日

運び屋 アメリカ映画

運び屋 アメリカ映画 1時間56分 2018年 動画配信サービス

 『死にたくない 一億総終活時代の人生観』 蛭子能収(えびす・よしかず) 角川新書のなかで、えびすよしかずさんが、いい映画ですと推薦されていたので、観てみました。
 映画を観たなあという気分に浸れました。(ひたれました)
 今年観て良かった一本です。

 主役のクリントイーストウッドさんは、お年を取られました。
 90歳の麻薬や銃の運び人としての役を演じておられます。たいしたものです。
 2022年5月で、92歳になられます。

 主人公であるクリントイーストウッドさんは、家族よりも仕事優先のクソオヤジだったという設定です。
 歳をとって、家族からは見放されて、孤独でカネなしです。
 彼が一人暮らしをしている家は、お金を払えなくて、差し押さえられました。

 伏線として『花』があります。
 映像は、花に始まり、花で終わる流れです。
 お花や緑の植物の映像がきれいでした。

 まともな父親でも夫でもなかった。(妻から責められます)
 仕事バカです。
 家族がたいへんな肝心(かんじん)なときに、仕事を優先して、家庭にいなかったのです。
 日本でも、どこにでもいそうなタイプの男性像ではあります。
 主人公は、親族一同から、冷たい視線を浴びせられます。
 あんたなんか、いなくていい。いなほうがいいという存在です。(職場での英雄は、家庭ではいなくてもいい存在です)
 親族の集まりでは、主人公の居場所がありません。
 
 主人公は反省しています。家族に対して申し訳なかったと心から思っています。
 だけど、お金がありません。
 『車で走るだけでいい。いい収入が入る』
 主人公は、無事故無違反のお年寄りです。
 警察からは目をつけられにくいタイプです。
 ギャングから悪事の誘いがあります。ものを運ぶだけで高収入の支払いを確約する。
 だけど、何を運ぶのかは教えてくれません。

 主人公は最後に気づきます。
 『お金』よりも『(家族と過ごす)時間』のほうが大事だった。

 主人公が大金を手にして、ポンコツトラックから買い替えた黒いトラックがかっこいい。
 
 どうなるのだろう。(まあ、最後は、逮捕されるのだろう)

 稼いだお金で家族に奉仕して、いいところを見せたい。いい人だと認められたい。賞賛されたい。
 ただ、ブツを運ぶだけで、1回当たり、100万円から300万円ぐらいの大金が、手に入っているようです。
 ふつうは、破産寸前だった人が、急に金回りがよくなると、なにかやらかしているなと疑われるのですが、まあ、映画ですからそういうことはありません。

 気に入ったセリフなどです。
 『戦場で(第二次世界大戦)で戦ったんだ。おまえなんか怖くない』
 怖いものはありません。もう超高齢です。いつ死んだってどうってことないという度胸があります。加えて、お気楽じいさんです。ギャングのほうが、あきれます。
 『人生を楽しめ! 俺みたいに』(これは、ギャングのボスの言葉です。この助言に対しての返答が)『あんたは、楽しみすぎだ』(主人公のじいさんの言葉です)
 
 映像を見ながら、お金持ちは、レベルの高い生活を続けるための維持費がかかると考察しました。

 (妻の言葉)『ここで何しているの?』
 (主人公である夫の言葉)『失った時間を取り戻そうとしている』
 
 主人公『まったく、(どこもかしこも)携帯電話ばかりだ。(携帯電話を手離して)ほかに人生を生きられないのか』

 主人公『家族のことを考えなきゃいけない。女は記念日が好きなんだ』

 主人公『娘が口をきいてくれない。娘と12年間、話をしていない』

 映画だなあと安心して観ていられます。

 奥さんが亡くなる少し前に夫にかけた言葉『あなたが家族に愛されるのに、お金持ちになる必要はなかった』
 ひどい父親だったと主人公は落ち込みます。
 妻は夫に、そばにいてくれるだけでよかったのに。
 あなたは、いつも、仕事だといって、家族のイベントに顔を出してくれなかった。

 映画です。胸にジーンとくるものがありました。

 主人公は、裁判所で立ち上がって『(自分は)有罪です(服役します)有罪です。やりました。』
 傍聴席に座っていたご家族が、主人公であるご主人を励まします。
 『(刑務所に)会いに行く!』
 『(これからさき)何度でも会いたい』
 『(孫の言葉として。祖父の)花畑の世話もする』  

2022年04月11日

太川&えびすの路線バス旅 函館から宗谷岬 2008年分

太川陽介&えびすよしかずのローカル路線バス乗り継ぎ人情旅 第3弾 北海道函館から宗谷岬 2008年(平成20年)ロケ分 動画配信サービス

 動画配信サービスで過去の回のいくつかを観ることができることを知り、観たことがない回だったので、観てみました。
 楽しかった。
 たいしたものです。函館から最北端の地、稚内の先にある宗谷岬まで、路線バスだけで到達されています。ほんとうにたいしたものです。

 えびすよしかずさんの言動がとにかくおもしろい。笑えました。
 ゲストは、伊藤かずえさんで、ざっくばらんな人でした。
 三泊四日の旅です。
 お疲れさまでした。

 えびすよしかずさん語録として、
①『(昔、池袋で)大きないなり寿司をほおばって、あごがはずれたことがある』
②(太川陽介さんが、気をきかして、イクラごはんを買って用意してくれたのに)『おれ、イクラだめなんだよ。イクラとウニは食えない!』
③(これを書いているわたしが思うに、たぶん)えびすよしかずさんは、じゃんけんのときに、最初にパーしか出さないような気がします。だから、そのことを知っている太川陽介さんにはじゃんけんではいつも負けるのだと思います。
④『どこにいっても、カレーはおいしい(えびすさんは、その土地の名物は食べない)』
⑤えびすよしかずさんはいつも、トイレに行ったあと、水道で洗ったあと濡れている両手をズボンでふいている。
⑥バス案内所でたいへんお世話になった女性職員さんに『お名前は一生忘れません』と言ったのに、数分後に太川陽介さんが、さっきの人の名前は? とえびすよしかずさんに聞くと間違った名前を言う。(もう忘れている)
⑦熱心にバスルートを調べてくれた人に対して『しつこく調べてくれてありがとう』と変な感謝の表現をする。
⑧太川陽介さんに指摘されて、時刻が間違っているえびすさんの腕時計の針を正しく直したら、以降、えびすさんは、時刻を間違えてばかりいた。(腕時計はもともと意図的に時刻を進めてあった)えびすさんは、さらに時間の感覚がおかしくなって、バスセンターの構内で、おそらく、観ていた一般の人たちも巻き込んで、爆笑の渦に包まれていました。一般の人たちの姿は映っていませんが、まわりにいるみなさんが大笑いされているようすが、映像から伝わってきました。えびすよしかずさんはおもしろい。

 海に沈む大きなオレンジ色の夕日がきれいでした。
 地球の大きさとか、丸い水平線で地球の形を感じることができて、さすが、北海道の景色だと感心しました。(枝幸町三笠山展望閣:えさちちょうみかさやまてんぼうかく)
 途中の食事が、あんぱん1個とか、おにぎり1個とかで、やはり芸能人の方は少食を心がけておられるのだろうと察しました。(えびすよしかずさんは除く)
 札幌市内はやはり都会で、映像で見るだけでいいと満足しました。歳をとってきたので、コンクリートやアスファルトに囲まれた世界での移動が、たいへんそうに感じました。

 ルート選択が大変そうでした。ルートが見つかったと思っても、北海道は、高速道路を走るバスが中心なので、路線バスルートで行くのはたいへんです。どちらかというと、ルートは直線的なものではなく、ジグザグで、東西を行ったり来たりしながら北上していく感じでした。

 伊藤かずえさんが、バスの待ち時間に20分程度ですが、マッサージに行かれて、そのときのことをお話しされているのを聞きましたが、マッサージは疲労をとる効果があるものだと再確認できました。

 どこで泊まるか、ルートはどうするかで、太川陽介さんとえびすよしかずさんが、かなり強いやりとり打合せをされていたのですが、(どちらも退かない(ひかない))シーンがありました。最後に、えびすよしかずさんが、最終的には太川陽介さんというリーダーに従いますよと発言されたのでほっとしました。
 
 すごいなあ。路線バスだけで、函館から北海道の北の果てにある宗谷岬まで移動できました。
 バンザーイ バンザーイ バンザーイの970kmでした。
 ジグザグルートでした。  

2022年04月10日

明治村にある夏目漱石邸を訪ねる 愛知県犬山市

明治村にある夏目漱石邸を訪ねる 愛知県犬山市

 ようやく行くことができました。
 思い立ったのは、2021年2月のことでした。その頃に読んだ『吾輩は猫である』集英社文庫の表紙をめくったところに白黒写真で、東京本郷千駄木から明治村に移築された家の写真を見た時でした。
 自宅から自家用車で行けば1時間もかからないところにあるのですが、コロナ禍の自粛が続いて遠い場所になっていました。

 夏目漱石氏が住んでいた家が、明治村にあることはそれまで知りませんでした。(同じ家屋に夏目漱石氏の前に、時を異にして、森鴎外氏も住んでいたそうです)
 あわせて、2020年の夏に読んだ「廉太郎ノオト(れんたろうノオト) 谷津矢車(やつ・やぐるま著 男性) 中央公論新社」に出てくる「幸田露伴邸(こうだ・ろはん邸)」がそばに建っていることも知り見学したくなりました。
 森鴎外、夏目漱石、幸田露伴の三氏は、日本の近代文学を代表する小説家です。
 幸田露伴邸は、作品「廉太郎ノオト」の85ページに、「蝸牛庵(かぎゅうあん。かたつむり)」という名で登場して、東京音楽学校の生徒である瀧廉太郎さんと幸田露伴氏の妹さんであるピアニストの幸田延(こうだ・のぶ)さん、ヴァイオリンを弾く幸さん(こうさん)姉妹との交流があります。
 瀧廉太郎氏の師匠が幸田延さんという位置づけでした。
 滝廉太郎:1879年(明治12年)-1903年(明治45年)26歳没 肺結核
 参考までに、1872年(明治5年)鉄道開業東京新橋-横浜。
 1878年(明治11年)東京で電灯が点灯。1879年(明治12年)琉球藩が(りゅうきゅうはんが)沖縄県になる。

 夏目漱石邸にある書斎で自分も座って原稿を書くポーズをとりながら、かみさんに記念写真を撮ってもらいました。なにかしら嬉しかった。机の前に猫の置物が置いてあって、センサーが反応すると、ニャーと鳴いて説明が始まります。
 ここで、夏目漱石氏は、「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「草枕」を執筆されたそうな。













 次の写真が幸田露伴邸です。この部屋で、滝廉太郎氏や幸田露伴氏、彼の妹である幸田延、幸田幸(こうだ・こう)姉妹ほかが集まって、ヴァイオリンなどの楽器を演奏したり音楽談義をしたりしたのだろうと想像しました。





 本『廉太郎ノウト』の90ページには『厠(かわや)から戻った廉太郎は蝸牛庵(かぎゅうあん)の縁側をよたつく足取りで歩いていた。』とあります。次の写真にある縁側のことなのでしょう。









 明治村は、桜が散り始めで、桜吹雪が舞い始めていました。
 大きな白いシデコブシの花は満開で絶景でした。
 たくさん生えている青紫色のヤマツツジは、太陽光線を浴びながらきらきらと輝いていました。
 赤色と白色のまじったモクレンもきれいでした。
 丘の上から見える入鹿池(いるかいけ)の湖面はのどかで、景色としては、空中に池が浮かんでいるように見えて不思議でした。
 園内を回っているのは、わたしたちのような年配の夫婦が多い平日の訪問でした。













 そのほか、昨年大河ドラマで話題になった渋沢栄一氏が設立の発起人になった帝国ホテルの建物の中にある中二階のような喫茶室でホットコーヒーを飲んでのんびりしました。
 次の写真が帝国ホテルの玄関です。





 明治村(愛知県犬山市)、大正村(岐阜県明智町)、昭和村(岐阜県美濃加茂市)には、それぞれ行ったことがあります。
 明治村は、半世紀ぶりぐらいに訪れました。前回来たときは、まだ中学校を卒業してまもなくの弟とふたりで、駅前からバスに乗って来ました。
 永い(ながい)時が流れて、いまでは、ふたりともおじいさんになって、孫たちに囲まれる生活となりました。
 みっつの村はこれから先、五十年後も存在することでしょう。

(2023年10月追記)
 東京の日比谷公園付近を散策しました。
 次の写真は、「帝国ホテル」です。
 明治村で観た「帝国ホテル」の建物が、日比谷公園のあの位置に立っていたとイメージすると、文化的なデザインの建築物がたいしたものだと思えるのです。
 


  

Posted by 熊太郎 at 07:17Comments(0)TrackBack(0)愛知県

2022年04月08日

東野&岡村の旅猿 鹿児島県と熊本県の旅

東野&岡村の旅猿 鹿児島県と熊本県の旅 動画配信サービス

 この番組は、数回に分けて、1か月ぐらいかけて放送されていました。
 鹿児島空港の駐車場にある通路上で長いオープニングの会話です。
 同空港には行ったことがあるので、なつかしく思い出しながら映像を楽しみました。
 ゲストはキャイーンの天野ひろゆきさんで、三人とも仲がいいのか、ずっと笑顔で、笑い声が絶えません。かなりリラックスしていて、いい雰囲気です。
 天野ひろゆきさんは、番組『旅猿』に初参加だそうです。天野ひろゆきさんの相方のウド鈴木さんは、山形県の旅で『旅猿』に参加したことがありますが、同じ場所を訪れて同じ人に会ったのに、ウド鈴木さんは相手さんのことを忘れていて、相手さんからあきれられていました。本人と相手に恥をかかせないように、マネージャーなり、付き添いの人が気をつけたほうがいいです。

 今回の旅のテーマとして『白と黒』にこだわる旅にするそうです。
 白で思い出すのは、たしか焼酎で(しょうちゅうで)『しろ』という銘柄がありました。黒は『黒豚』があります。
 グルメ旅にしようという提案があります。肉がうまい。
 魚もさばこうという話になりました。以前の番組で岡村隆史さんが大阪府堺市内の専門店で購入した高級包丁もスタッフが持参したそうです。
 二泊三日の旅が始まりました。

 スタッフさんの苦労がしのばれます
 東野幸治さんが、演者はちゃんとしたところに泊まるけれど、スタッフはいっしょには泊れないので(たぶん予算的に)、以前やむなく、スタッフが男二人でラブホテルに泊まったことがあると紹介していました。
 スタッフの車中泊も多そうです。夜間車の中で編集作業をやっていそうです。
 出川哲朗さんの充電バイクの旅では、演者の撮影が終わったあと、スタッフだけで同じルートを通って、仕上げの撮影をしているそうです。
 お世話になった地元の人たちに、お礼のあいさつまわりもしていることでしょう。だからいいシーンが撮れるのです。裏方には苦労がつきものですが、やりがいもあります。見ている人はちゃんと裏方さんの動きも見ています。

 天野ひろゆきさんは、料理上手だそうです。この番組では、料理上手がたくさんいます。ジミー大西さんとメッセンジャーの黒田さんです。岡村隆史さんもバーベキューでの焼き上手です。

 天文館という鹿児島市内の繁華街が映りました。最初のうなぎ屋さんを見て、先日読んだ本を思い出しました。メーター検針員テゲテゲ日記 川島徹 三五館シンシャ フォレスト出版という本でした。天文館がある地域の電気メーターの検針は、街路や建物が整然としているのでやりやすかったと書いてあった記憶です。

 うなぎ食べたいなあと映像を観ながら思いました。
 最後に食べたのは、2018年千葉県成田市新勝寺のそばにあるうなぎ屋さんでした。そのあとは、店内が満員だったり、お休みだったりで、からぶりでした。そして、コロナ禍で外食を控えています。(この部分の文章を書いたあと、半月ぐらいがたったときに、かみさんに誘われて、繁華街にある百貨店の中にあるうなぎ屋さんで、入口で名前を書いて40分ぐらい待ったあと、ひつまぶしの昼食を食べることができました。おいしかったです。さらに半月ぐらいが過ぎたころに、愛知県知多半島の親せき宅へ行く途中のうなぎ屋さんで、うなぎ弁当を手に入れて持参して喜ばれました。こちらもおいしかったです)
 テレビの映像では、肝串焼き370円が、にがみがあってうまいそうです。白焼き2100円は、皮がパリパリ、ほどよい弾力だそうです。いいなー
 ウッチャンナンチャンの話が出ます。ビビアンスーさんの話もなつかしい。今ごろ台湾でタレント活動をされているのでしょう。
 もちろんうなぎの蒲焼がおいしい。ちびっこたちもうなぎが大好きです。柔らかい。香ばしい。ご飯と合う。そういえば、うなぎのかばやきがらみの絵本は見かけません。
 映像では、メシを食いながらの昔話が、ハハハという笑い声とともに続きます。

 その後のコーヒータイムでは、車の中で待っている東野さんに気を使わなかった天野さんです。
 天野さんには、いまだに少年の雰囲気があります。

 白くてでっかい鳥居がある照國神社(てるくにじんじゃ)を訪問しました。
 日本国の国旗の起源が島津家にあるということは初めて知りました。
 1855年島津藩の昇平丸という船が江戸の品川に入港した時に、日の丸を掲げて入港したそうです。(明治維新が、1868年)

 三人は、クビ折れサバとか、クエを市場で買いました。
 自分たちでさばいて、料理をします。偉い!
 メッセンジャーの黒田さんもスマホで登場しました。

 芋焼酎(いもじょうちゅう)で白麹(しろこうじ)を使った酒蔵が登場します。
 職人の手仕事があります。
 天野ひろゆきさんはお酒を飲めないので、レンタカーの運転に専念です。
 東野幸治さんと岡村隆史さんは、試飲で楽しそうです。

 映像を観ていて、コロナ禍ですが、ロケができて、旅行に行けてが、うらやましい。
 それでも、いずこもマスクを着用したマスクマンばかりです。
 もうずーっと遠出をがまんしています。
 新たなウィルス株は出てこないでねー

 白熊のアイスクリームのくだり(小芝居のような駆け引き)は、つまらなかった。アイスクリームを店で食べるか、テイクアウトをするかです。
 
 桜島が見えました。映像では、頂上付近が雲で隠れているように見えるのですが、白い噴煙だそうです。なるほど。

 スーパーマーケットに立ち寄って、袋入りうどんひと玉の値段にびっくりする三人です。見ていて、芸能人だなと思いました。
 ひと玉が13円です。かなり安い。自分が毎日のように買い物に行くスーパーは、一番安いのは、うどんもやきそばも、ひと袋が26円です。

 三人さんは、これから、クエ鍋、カキの炊き込みご飯、クビ折れサバの刺身をつくるそうです。
 楽しみです。
 お酒を飲んで、露天風呂に入って、白熊のアイスクリームを食べます。
 盛りだくさんの企画です。

 古民家のお宿は豪華です。
 こどものころに暮らしていた父方実家のある熊本県の農家を思い出します。囲炉裏が(いろりが)あって、正月になると、いとこたちとぐるりと囲炉裏を囲んで白黒記念写真を撮りました。

 自分達で夕食のお料理をするのはたいへんそうです。
 時間も手間もかかります。
 仕事とはいえ、妻帯者とはいえ、独身男性三人の集まりに見えます。

 おふろのあと、白熊のかき氷を食べます。
 凍っているかき氷を、いろりの横でとかすのは珍しい。
 
 夜が明けて、いろりの前であぐらをかいたり、横座りをしたりしての朝食はけっこうつらい。
 自分は、やはり、テーブル席がいい。

(つづく)
 
 熊本県で忍者屋敷です。
 漫画家、タレントの矢部太郎さんがびっくりゲストで隠れて登場しました。
 黒装束で顔を隠していたのに、声で簡単にばれてしまいました。
 手裏剣に挑戦は、スリルがありました。怖い。
 罰ゲームが、股間に風船をはさんでの風船割りです。
 ショーとして、おもしろかった。
 火打石で火を簡単に起こします。すばらしい。麻網が燃えだします。
 矢部太郎さんのやり方はあぶない。だめさをアピールする芸です。
 矢部太郎さんの『大家さんと僕』は、2017年(平成29年)に読んだことがあります。あまり強い印象は残っていません。ほのぼの話でした。されど、番組では、矢部太郎さんから、中国、台湾、韓国で出版されていて、今度、フランスでも出版されるそうです。びっくりしました。
 東野幸治さんは、金もうけのために矢部太郎さんに講演会を勧めますが、矢部太郎さんは乗り気ではありません。あと、矢部太郎さんは、芸人のほんこんさんが、苦手らしい。なんとなくわかります。

(つづく)
 
 みんなで、熊本ラーメンを食べに行きます。
 『黒』のラーメンだそうです。
 見た目と違って、あっさりした味です。
 ギトギトしていない。
 香ばしい(こうばしい)
 熊本へ来たという感じがするそうです。
 おいしそうでした。

 あいにくの雨天の中、黒にちなんだ黒川温泉へ行く途中で、元気チャレンジ館という肉体年齢を計測する施設に立ち寄りました。
 ステップテストはおもしろそうです。リングストレッチというのは、二分間の間、点灯したボタンを押すもので、かなり大変そうです。
 東野さん54歳が測定した結果、48歳でした。天野さん51歳が54歳。矢部さん44歳が54歳、笑いが出ました。漫画家は運動不足なのでしょう。岡村さん51歳が58歳でした。あんなにダンスがうまいのに意外でした。

(つづく)
 
 阿蘇の草千里はあいにくの雨天で残念でした。雨の時は景色もよくありません。
 されど、雨天の旅もあります。
 
 黒川温泉では、ふりちん丸出しで大騒ぎです。
 こどもたちの修学旅行のようです。
 ちょっと思いつきましたが、最近の修学旅行は、ホテルのツインルームで、大浴場には入らないのかもしれません。

 旅館の夕食が豪華です。
 馬刺しがおいしそう。
 カミカミして食べたら、元気が湧いてきそうです。
 談笑中に東野幸治さんが『嫁がこれだもんで』と、手で大きなおなかをつくって、嫁さんが妊娠しているジェスチャーをします。
 岡村隆史さんのお子さんが生まれたことを、東野幸治さんは、このロケの時に知っていたのかもしれません。

 景色やレジャーを楽しんで、ほどよく疲れて温泉に入って、おいしいものを食べて、いっぱいおしゃべりをして、日頃のストレスを発散します。旅の基本です。
 仕事の撮影とはいえ、いつも旅程の半分以上は、メンバーの楽しみです。観るほうも演じる方も気楽な番組です。  

2022年04月07日

久しぶりの動物園

久しぶりの動物園

東山動物園のそばで用事をすませたあと、少しだけ立ち寄ってみました。

いつもかわいらしいオグロプレーリードック




あくびをしているコビトカバ




仲の良いハクトウワシのカップル(2020年4月から同居開始)




動物園には、『平和』があります。  

Posted by 熊太郎 at 06:27Comments(0)TrackBack(0)名古屋市

2022年04月06日

ドライブ・マイ・カー 邦画 動画配信サービス

ドライブ・マイ・カー インターナショナル版 R+15 2021年 邦画 動画配信サービス

 この映画がまだ賞をもらう前に読んだ映画を観た人の感想には『眠い映画』とありました。
 なになに賞という作品は、主催者側にとって、都合のいい作品が選ばれるものだと思っています。質は最優先の選択基準ではないのです。
 村上春樹小説作品は『海辺のカフカ』が好きなくらいで、ほかに何冊か読みましたが、自分には合いません。以前中国の報道で、下品なエロ描写作品というような判断が下されている文章を読んだことがあります。怒られるかもしれませんが同感です。

 あまり、気が進みませんでしたが、動画配信サービスの宣伝画像に出てきたので、とりあえず観てみるかという気分になって観ました。3時間ぐらい。けっこう長い。途中、やはり眠くなります。人間の会話のキャッチボールとは思えないようなセリフのやりとりが続きます。喜怒哀楽の薄い、冷淡で機械的な言葉のやりとりです。劇中劇とか、劇中でセリフ覚えの練習とかのシーンが混在するのですが、人間は映画にあるようには会話をしません。何をどう感じればいいのかわかりませんでした。セリフが子守唄のようでした。
 けだるい出だしで、以降もだらだらと映像が流れ続けます。感情の起伏がないセリフが続きます。
 途中何度か、もう観るのをやめようかと思いましたが、うつらうつらとしながら最後まで観ました。
 同じような心の傷をもつ男と女が生きる希望をつかむお話でした。終わってみれば、受賞に値する(あたいする。価値がある)作品でした。
 
 嫌だった部分も書き記しておきます。
 この映画もまた、タバコ(宣伝)映画です。そんなにタバコを吸うと肺がんになりますよ。がん治療はつらいですよ。喫煙は自殺行為です。
 車の宣伝かと思うぐらい車の映像が出ます。
 まあ、エロ描写ありです。前半は、下ネタばかりです。
 かろうじて納得できたセリフは『細かくて伝わらない』

 新しい発見として、日本語、英語、韓国語、手話と多言語でひとつの演劇が表現されています。国籍とか母国語とかは関係ない。みんな地球人だという広い範囲の心持ちをもてました。
 舞台にいる演者が、それぞれの言語でしゃべって、通じているという状態で演劇が進行していきます。背景に文章文字で通訳のように表示が出ます。立体感を感じる映画でした。
 韓国語がいっぱい流れる映画です。日韓関係が冷えている今観ると不思議です。
 以前観光で韓国へ旅行をしたことがありますが、日本人女性たちは、老いも若きも観光旅行を楽しんでおられました。男社会はだめです。すぐ、戦争になります。女社会で、平和な国際社会にしてほしい。

 あとでわかることですが、車の色は小説が黄色、映画は赤でした。

 うわべだけの夫婦関係があります。
 奥さんは痴女なのかと思わせるほどです。
 奥さんは、精神的に満たされないものがある心の病をもつ病人なのか。
 奥さんの前世は『ヤツメウナギ』だそうです。わたしには、よくわかりません。
 この世界は、水の中に似ている。この部屋の沈黙は、過去と現在の区別ができなくなるそうです(なんのこっちゃいな。棺桶の中の世界じゃ)
 暗い夫婦です。
 車の中でのふたりの会話は、夫婦の会話とは思えません。
 表面上の夫婦を演じている世界です。自分ではないだれかを演じている夫婦に見えます。
 そして、奥さんは、突然、くも膜下出血で他界されました。

 渡利みさき(わたり・みさき)さんは、いいドライバーです。彼女の左頬に横方向の傷跡あり。(のちに理由が判明します。ここには書きません)

 たぶん瀬戸内であろう海と山の景色がきれいです。

 亡くなった人のことをひきずる映画です。
 過去を変えることはできません。
 もう終わったことだと、気持ちを切り替えないと未来が見えてきません。

 人間は、音さん(おとさん。主人公の妻)ほど、もろくはありません。現実を生きている人間はもっと強くてたくましいはずです。創作者によってつくられた音の人物像です。
 
 自分の行動が、相方の死因につながったとするのは、自意識過剰で、考えすぎではなかろうか。
 人間は、だれだって、いつかは死ぬのです。死期が早いか遅いかだけです。

 不完全な人間の哀しさを表現してある映画でした。
 自然災害の危機に直面して、自分を虐待する母親の命を発災現場から助けることを自分の体は拒否したという娘がいます。
 浮気を繰り返している妻の命を見捨てた夫がいます。
 似た者同士のふたりが、互いの傷をなめあうように言葉を交わします。
 暗い世界の中で、ひとつぶの明るい光を探すのです。

(追記)
 映画を観ている途中で気づきました。
 2014年に、原作を読んだことがありました。
 読書メモを見つけました。
 しっかりと記録してありました。自分が書いたことなのに忘れていて驚きました。
 加齢で記憶力が低下してきています。
 たくさん記憶しすぎて、脳内にある個別の記憶の引き出しがどこにあるのかがわからなくなってきました。

女のいない男たち 村上春樹 文芸春秋
 短編6本です。
「ドライブ・マイ・カー」
 男優と女優の結婚。そして、女優は病死。ひとりになった男優と男優のドライバーとして雇われた北海道出身24歳美人ではない女子渡利みさき(わたり・みさき)身長165cmがっちり体型・喫煙者、無表情で感情を表に出さない、とのやりとり。自問自答のようでもあります。
 家福悠介(かふく・ゆうすけ)は端役の男優49歳。マイカーのなかでセリフを覚えたいから私設ドライバーを雇う。車は、黄色のサーブ900。コンバーチブル(幌付き)。走行距離10万km。
 病死した妻(生きていれば今47歳)は、3日間だけ生きた子ども(生きていれば、今、渡利みさきと同じ24歳)を亡くしてから、家福が知る複数の男優と浮気をしていた。女性の性(さが)がそうさせたと渡利は言う。制御できない本能。妻の浮気を知りつつ、フツーに暮らす仮面夫婦の苦痛。
 カセットテープとか、喫煙とか、アルコールとか、ベートーヴェン弦楽四重奏、古いアメリカンロック、車サーブもそうだが、古いものへのこだわりあり。思い出の中に今だにいる男優家福。彼は生活を演じている。愛妻を失って、気持ちは死んでいる。死にながら生きている。「孤独」がある。「友人」はない。
 自分が相手を友だちだと思っていても、相手は自分を友だちだとは思っていない。
 読み手は、亡くなった妻子に手を合わせて、眠るしかないと思う。