2021年07月15日

出川哲朗の充電バイクの旅 青森浅虫温泉から八戸

出川哲朗の充電バイクの旅 青森浅虫温泉-八甲田山を眺めて-八戸 2018年6月放送分の再構成スペシャル

 ゲストは、ますだおかだの岡田圭右(おかだ・けいすけ)さんでした。
 浅虫温泉は宿泊したことがあるので、映像に映る青い海や緑色した島の風景に見覚えがあります。
 飲食店の大将のキャラクターが良かった。鷹揚で(おうよう:悠然(ゆうぜん)としていて、小さなことにこだわらず、ゆったりしていること)、「うぅーん……」のくちぐせで、最初は、大きな体格もあって、いったん引くのですが、会話が始まるとたいした方だと感心するのです。
 マグロ丼ほか、みなが、ボリュームたっぷりで、気前(きまえ:お金に細かくない)がいい。

 平内(ひらない)というところも訪れたことがあります。海の近くの港町で、渡り鳥である白鳥の飛来地でした。

 漁業や農業を基礎にして、飲食店や観光業で生活していく地域です。
 ときおり、北海道のような風景もあります。
 同級生と結婚して、こどもをつくって、商売を継いで生活していく。狭い世界ですがみなさん仲良しです。自己完結できる地域です。シンプルな生活で、人生を送っていく。

 みなさん、雑談がお上手です。
 
 温泉での熱湯風呂の反応がおもしろい。
 
 八甲田山の映像は「八甲田山死の彷徨(はっこうださんしのほうこう。ほうこう:さまようこと)」で、おおぜいの人たちが亡くなったとは思えないくらい白い雪をかぶって美しい。
 1902年(明治42年)日本陸軍の訓練中、吹雪の中で道を見失い199人の兵士が凍死した。
 たしか、1894年(明治27年)が日清戦争、1904年(明治37年)が日露戦争、1914年(大正3年)が第一次世界大戦で、日露戦争の準備のための訓練だったという自分の読書記憶です。10年おきということで暗記しています。

 牧場のジェラートがおいしそう。
 旅番組を見ていると、日本は南北に細長い国であることを実感します。

 おしゃれなカフェの外国人のうちのおひとりは、以前、別のテレビ番組で拝見した方と同じ方だと思います。人口の少ない地域ですからユニークな人はすぐ見つかるし目立ちます。
 外国人の方々を見ていて、自由な生き方は、いいこともあるし、そうでないこともあると考えました。

 十和田市現代美術館のシーンがありました。充電バイクの旅として、瀬戸内海の直島(なおしま)でも見た作者さんの作品がありました。草間彌生さんです。
 2018年のことなので、春まつりもみろく横丁もコロナ禍前で、どこもにぎやかで元気がいい。コロナウィルス感染拡大で日本中が、閉塞的な二年間になってしまいました。(へいそくてき。閉ざされている。遮断されている)  

2021年07月14日

東野&岡村の旅猿 極楽とんぼとBBQの旅 DVD

東野&岡村の旅猿 極楽とんぼとBBQ(バーベキュー)の旅 DVD 2019年6月撮影分

 ゲストは、極楽とんぼの加藤浩次さんと山本圭壱さんです。自分は、1990年代に見ていたテレビ番組「めちゃいけ」で加藤浩次さんが出ていたのは知っていますが、2000年代に近づいてから仕事優先の生活で、20年間ぐらいあまりテレビを見ていなかったので、山本圭壱さんという方は知りません。なにか不祥事があったようですが詳しいことは知りません。

 極楽とんぼのおふたりの出会いをふりかえる旅です。劇団東京ヴォードヴィルショーはわかります。佐藤B作さんとか山口良一さんとかは、昔テレビで見たことがあります。
 極楽とんぼのおふたりは、劇団東京ヴォードヴィルショーでがんばっていたそうです。

 東京高田馬場(たかだのばば)にあった劇団の練習所を訪ねます。いまはもう別の会社になっています。
 当時、練習をした近くの公園を探しますがなかなか見つからず、たぶんここだろうというお話でした。
 三十年ぐらい前のことだそうです。
 昔懐かしい場所を訪ねると、たいてい、嫌な思いをしたことを思い出します。そして、もういいという気分になります。詩や歌で、ふるさとが恋しいとか郷愁にかられるとかいいますが嘘です。常に未来をみていたほうが、精神衛生的には、心によろしいです。

 加藤浩次さんは、たばこ中毒になっています。怒られるかもしれませんが、体験として、たばこを吸う人にいい人はいません。ご自分とまわりにいる人のためにやめましょう。

 最後の昔ふたりで働いていたペンションは良かった。
 一か月住み込みで働いて、合間にオーナーの車を借りて東京赤坂へ、芸能の仕事に行っていたそうです。
 オーナーは変わっていましたが、人がつながる感動がありました。

 ペンションでは、雨天の悪天候でしたが、屋根付きのテラスでバーベキューをすることができました。
 「火」の担当がいつものように岡村隆史さん。オーナーからの差し入れのほたて、えび、ソーセージもありがたい。

 ダッチオーブン:鍋のこと。ぶ厚い金属製のふたの上に炭火をのせることができる。アメリカ合衆国西部開拓時代に使用した。

 食事中のようすは、テーブルを囲んで4人いるけれど、男の孤独がそれぞれただよっていました。観ていて、そんな感想をもちました。
 
 いじわるシーンがいつものようにあります。いじめみたいで、あまり好きではありません。今回のターゲットは山本圭壱さんでした。駐車した車から降りることがたいへんです。おなかが大きいので、ドアを開けたスペースが十分必要です。わざと壁になるようなところにぎりぎりに駐車する東野幸治さんです。彼は、心がゆがんでいます。車から降りようとドアを開けてもスペースがなくて、助手席に座っていた山本圭壱さんは苦労されていました。それともなにかの罰なのだろうか。

 旅というよりも仲間内の親睦懇親会です。番組「旅猿」は、だいぶ前からこのワンパターンのストーリー展開映像手法が続いています。わざわざテレビ電波にのせる必要性もないのではないかと思うこともあります。たぶん飽きられていると思いますがしかたがありません。

 土俵がある神社で相撲大会です。加藤浩次さんはやる気満々でした。

 太っている人は運転が得意です。(歩かないから太るから。山本圭壱さんのこと)
 
 蛤(はまぐり)を焼くと貝の実が上の貝殻にへばりつくことを強調する岡村隆史さんでした。
 おいしそうな蛤(はまぐり)でした。  

2021年07月13日

水バラ 路線バスで鬼ごっこ 第二弾in千葉 

水バラ 路線バスで鬼ごっこ 第二弾in千葉 テレビ番組

 2021年の4月上旬のロケだそうです。いまは7月です。

 太川陽介チーム:元女子サッカー選手 丸山桂里奈  (お笑いコンビ ハマカーン)  浜谷健司(はまたに・けんじ)

 松本利夫チーム:横粂勝仁(よこくめ・かつひと)弁護士・元国会議員・テレビコメンテーター  スギちゃん(最近太ったように見えます)

 丸山桂里奈さん:『半年って何か月?』という言葉に大いに笑わせてもらいました。それから脚力(走力)がすごい。さすが、サッカーひと試合で何キロも走る人です。

 横粂勝仁弁護士:意外なゲストです。さすがに賢い。横粂勝仁さんをコンピューターにたとえる。太川陽介さんをコンピューターウィルスにたとえる。『バグ(エラー。本来の英訳は虫。コンピューターの誤り、不具合)』発生というナレーターのコメントが、映像にぴったりと合っていて、わかりやすく、おもしろく楽しい時間帯を過ごせました。

 撮影地の区域は、用事があって何度も訪れたことがあります。車を運転してそばを通過したこともあり、土地勘があるので、観ていて身近で楽しめました。
 
 いい試合(勝負)でした。
 最後は、『運』でした。やはり、勝負事は時の運だと再認識できました。運を引き寄せるためにはどうしたらいいのか。非合理的な話ですが、全否定はできないのです。
 松本利夫チームは、今回の企画での『運』が良かった。
 サッカーボール的当て(まとあて)得点ゲットで、横粂勝仁さんの50点獲得とスギちゃんの30点獲得は劇的でした。拍手しました。
 
 青葉の森わんぱく広場のご当地キャラクターのマスコットキャラクター問題がけっこうむずかしくて意外でした。それ以外にもけっこう意外なシーンがたびたびあって、観たい感情が強まりました。

 CROSPO千葉浜野(クロスポ千葉浜野)は楽しそうです。今度千葉に行ったときに行きたい場所になりました。
 太川陽介チームのメンバーが、ボーリングで1回ストライクを出すだけなのに、なかなかストライクが出せなかったことが意外でした。太川陽介さんは、世代的にはボーリングが流行したときの世代です。

 田舎(いなか)だと鉄道沿いのバス路線は廃止になってしまうのですが、人口が多い都市部ならではのバス利用者の多さに驚かされました。

 チーバくんがからんでいるのは自治体の協力もあるのでしょう。

 両チームとも抜きつ抜かれつの緊張感があって良かった。太川陽介さんは相変わらず怖いぐらいに真剣です。

 松本利夫チームが挑戦したパークゴルフもなかなかむずかしい。体力と集中力がいるのでたいへんです。スギちゃんが悪戦苦闘です。
 
 後半は濃縮された密度の高い時間帯でした。
 タクシーの威力は強い。
 
 千葉北インターから穴川インターあたりの渋滞は厳しいです。何度か運転したことがありますが、車がなかなか前に進みません。
 最終盤で、路線バスが遅れていたのでバスに乗車することができて、太川陽介チームに幸運が訪れました。太川陽介チームの運も良かったと思いますが、最後は、松本利夫チームメンバーであるスギちゃんのボールキックの運が勝りました。

 ふれあい動物園でのミッション(課題)は、箱の中にいる動物に触れて動物名を当てるものでしたが、太川陽介さんが意外と臆病でした。人は見かけでは判断できないものです。だれしも、にがてなこともあります。

 これで両チームとも一勝一敗の五分(ごぶ)となりました。
 次回も楽しみしています。  

2021年07月12日

出川哲朗の充電バイクの旅 北海道富良野から小樽

出川哲朗の充電バイクの旅 北海道富良野から小樽 2017年放送分の再構成

 2017年の時はまだ現役で働いていたので、この映像の一部分をとびとびにテレビ画面で見たことがあるのですが、ちゃんと見たのは今回が初めてです。たいへんいい内容でした。
 ときおり、ドラマチックで感動しました。
 アンジャッシュの相方さんの不祥事がその後あり、今観ると、児嶋一哉さんの健闘が光っていてしみじみくるものがあります。

 67年間続けた薬局を閉める日に、出川哲朗さんが偶然出会った薬局経営者の高齢男性のようすには胸が熱くなりました。昔は義務教育が終わると丁稚奉公(でっちぼうこう)に出て、店の人たちと疑似家族のような暮しを送って、読み書き計算、礼儀作法を学んで働き続けました。
 自分がまだこどもだったころ、今は亡き明治生まれの母方祖父も奉公に出て働いて苦労したと教えてくれました。
 映像には心があって、気持ちがあたたかくなりました。
 その後、その薬局経営者の方の弟さんと出川哲朗さんが、別の回の別の地方での放送番組内で、偶然出会ったシーンをたまたま観ていて驚きました。さらに、その場所に過去に自分も立っていたことがあったのでびっくりが重なりました。昔は長野県、現在は岐阜県に所属する「馬籠宿(まごめしゅく)」にある島崎藤村の実家である島崎藤村記念館前でした。

 ロケの舞台は北海道です。
 番組を見ていて「石狩鍋」を現地で食べたくなりました。
 小樽にもいつか行ってみたい。
 昔、炭鉱の町だった地名がいくつか出てきます。そういう時代がありました。北海道の炭鉱、九州の炭鉱、常磐炭田(じょうばんたんでん。福島県、茨城県)、日本のあちこちに炭鉱町がありましたが、半世紀ぐらい前に石油資源への転換により、次々と閉山していきました。それに関連して商業等も衰退して、町の人口は減少しました。時代は流れて、いまは、ガソリン車から電気自動車への流れができています。エネルギー政策というのは半世紀ごとに大きな変化があるようです。
 
 ゲストの井森美幸さんがおもしろかった。彼女は、雨女です。たしか、別の回のときも雨でした。
 井森美幸さんを女性扱いしないのですが、差別というわけでもない井森さんのキャラクターです。お風呂でのシーンがおもしろかった。「恋に臆病だから結婚できない」そうです。まあ冗談なのでしょう。周囲を楽しくさせるための言葉遊びです。

 出川哲朗さんといっしょに写真をとってもらって「人生で一番、最高」という言葉が何度も出た小学二年生ぐらいの女の子がよかった。芸能人には人を励ます力があります。

 「ハスカップ」というのは、ブルーベリーみたい。

 北海道は、道路がしっかり整備されています。
 さきごろ集団登校班の交通事故が起きた千葉県内の道路と比較して見てしまい、千葉県の道路整備事業について残念な思いがしました。交通事故が起きたのは、白線も、ガードレールも、標識も、速度制限表示もない、農道のような通学路でした。そこだけでなく、千葉県内全体が、幹線道路をはずれると、そのような状態なのだろうと思えました。人の歩行よりも車の速度優先の道路です。
 
 海岸そばの砂浜での地元の人たちの撮影シーンが楽しかった。
 海の波の風景は人の気持ちをおだやかにさせてくれます。  

2021年07月09日

新解釈・三國志 邦画DVD

新解釈・三國志 邦画DVD 2020年公開

 (観る前に)映画館でこの映画を観た家族の話では、まじめに観る映画ではなさそうだ。
 それでも豪華な俳優陣だ。
 どういうことだろう。

 剣による戦いでのアクション(動きの激しい活劇)は、きれいで心地良い。
 されど、言葉づかいは現代のものであり、日本国内の現実社会でしている「三國志ごっこ」にも見える。
 渡辺直美さんの踊りがおもしろい。(これは、オリンピック開会式ショー関連で、太った女子をブタに見立てて批判を浴びた演技なのであろうが、いいか悪いかの判断はむずかしそうだ。おもしろくて楽しいけれど、さすがにまじめで厳粛な雰囲気が求められるオリンピック開会式の舞台では、拒否反応を示して怒る人もいるのだろう)
 この映画は、ふざけているようで、そうでもなさそうだ。
 最近はテレビ画面や映画映像で、俳優の佐藤二朗さんをよく見かけるようになった。
 大泉洋さんがおもしろい。変だけど“これでいいのだ”
 
 演じている人たちは楽しそうです。
 観ているほうもそれなりに楽しみますか。
 実写版のマンガみたいです。
 漫才のようでもある。
 娯楽というものは、これでいいのだという気分になれる。
 娯楽:娯楽とは、「制約」からの「解放」

 見続けていて、日本人が日本語のギャグを飛ばしながら中国人を演じていることが、不思議に見えてきました。

 敵から弓矢の矢をせしめた話が、おもしろかった。
 風上(かざかみ)風下(かざしも)の火攻めの話も良かった。
 
 戦(いくさ)前夜の兵士の飲み食いと腹踊りに、そんなこと、ありえないだろと思って観ていたら、兵士たちにやっぱり翌日腹痛と発熱の風邪症状が出ました。そこからコロナウィルスのような話になってきて、疫病(えきびょう)はマスクをすれば避けられるとか、NHKの番組「ためしてガッテン」で放映されていたとか。なんじゃらほい。

 山本美月さんたち女子が、木でつくったパイを使って、マージャンしているようすもおもしろい。

 賛否両論があって、批判のほうが多いのでしょうが、わたしは好みです。
 文化の世界では、ほら話もひとつのジャンルとして受け入れられています。
 なんとでもお話をつくれます。
 くだらなさに、心も体もリラックスできます。
 小学生の発表会のようにも見えます。(けれど、おもしろい)
 あんがい、幸せって、こんなところにあるんじゃないかと思わせてくれる映画でした。

 気に入ったセリフとして『これがわたしの保険です』


(その後)
 自分は「三国志」のことを知らないのでちゃんと勉強しようと、本棚にあった本「ムンディ先生こと山﨑圭一 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 SBクリエイティブ㈱」をめくってみました。
 147ページに記事がありました。
 三国時代:劉備(りゅうび。四川(しせん)を支配。味方として、軍師諸葛孔明(しょかつこうめい)関羽(かんう)張飛(ちょうひ)「蜀(しょく)」を建国) 曹操(そうそう。華北を支配。曹操の子どもの「そうひ」が「魏」王朝を建国した) 孫権(そんけん。江南を支配。「呉(ご)」を建国)
 小説「三国志演義(さんごくしえんぎ)」:明(みん。清(しん)の前の中国国家)の時代の小説と、もうひとつ、歴史書としての「三国志」がある。三国志演義のほうが庶民の読み物
 西暦184年黄巾の乱(こうきんのらん)農民の反乱
 西暦208年冬に赤壁の戦い(せきへきのたたかい)=映画「レッドクリフ」劉備と孫権の同盟軍が曹操軍を打ち破る。

 そういえば、「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に、邪馬台国とか卑弥呼の話がありました。
 卑弥呼が魏に使いを送ったのは、239年と暗記しています。  

2021年07月08日

一度死んでみた 邦画DVD

一度死んでみた 邦画DVD 2020年公開

 広瀬すずさんのファンのための映画です。最初から最後まで出ずっぱりで演技が続きます。加えて豪華なキャストです。軽いコメディ、笑いを誘う映画でした。

 「元素(げんそ)」のお話。この映画を観たときに、ちょうど読み終えた本が「科学者になりたい君へ 佐藤勝彦 河出書房新社」そしてそのあと読んだ本が「ホーキング博士の「宇宙への秘密の鍵」で、元素のことが重なりました。映画では、最後のほうのシーンで、スペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士の野口聡一さんが登場しました。

 化学元素の話ばかりをする製薬会社の野畑計(のばた・はかる)社長です。
 彼の娘が、広瀬すずさんが演じる野畑七瀬です。父は娘に自分の会社に入社して会社を継いでほしい。だけど、娘はそれを強く拒否しています。彼女は、ロックバンドの活動をしていて、ボーカル(歌唱担当)です。ミュージカルかと思うようなシーンが続きます。「デス(死)、デス(死)、デス(死)…… の連呼が延々と続きます」右手の人差し指を立てて『デス』という。ミヤンマーの人たちが三本指を立てて軍事政権に抗議し、自由獲得の意志表示をする姿を思い出します。
 「お元気ですかー」のステージからの呼びかけに対して、観客が「死んでまーす」と答えます。笑えました。
 娘は嫌いな父親にいちど死んでくれ-と訴え、父親は本当に死んでしまいました。ところが、化学者の父親は自分が研究開発した死んだ二日後に生き返る薬を自分の体で試したのです。
 なお、彼女のお母さんは病気で亡くなっています。ところが、仏壇の前に置いてあるガラス瓶の中で小さなお母さんが動き回っています。摩訶不思議な面がある映画です。(まかふしぎ 非常に不思議。人間の知恵を超えた不思議さ)

 若返る薬の開発をして、薬の名称を『ロミオ』と名付ける。
 少しだけ死ねる薬(1錠飲むと二日で生き返る)を『ジュリエット』と名付ける。

 いろいろな伏線が張り巡らしてあります。
 「元素」「臭い」「父親は何事も仕事優先で、母親が危篤のときに仕事をしていて死に目にかけつけなかった」「実験と観察」「キックボクシングの練習」「ミサというコンサート」「静電気」「身を隠すロッカー」

 始まってしばらくして、つまらなくなりました。暴力的で乱暴です。少し眠ってしまいました。

 ゴーストとなって出てくる父親です。リリー・フランキーさんもゴースト。
 これは、つくり手が楽しむ映画なのだろうか。
 ラーメン店での騒ぎ。

 時刻を早めて課題をクリアーするための「火葬」はありがちな設定です。
 オマージュ(尊敬とあこがれの模倣)もあります。洋画「ゴースト」それからネコタタキから中華料理店あたりの自転車で走るシーンとBGMに既視感がありました。
 読経(どっきょう)からのライブ演奏は、昔だったら宗教扱いとしてタブー(禁止事項)でしょう。

 胸にじんとくるドラマに仕上げてあります。ただ、『昔あったこと』をひきずって、いつまでも昔にしばられることは、『未来の生活』を送ることがとても苦しい。
 敬意をこめて『バカオヤジ』
 
 コマ送りのマンガみたいです。

 目に見えないもの:大事
 目に見えるもの:本物じゃない可能性あり。

 じょうずにつくってあります。
 ただ、人は一度死んだら、生き返りません。
 人には国家に対して、安全に歳(とし)をとることを要求する権利があります。
 映画の中の名言として、『大事な人といっしょに歳(とし)をとっていきたい』