2020年05月24日

よるくま クリスマスのまえのよる 酒井駒子

よるくま クリスマスのまえのよる 酒井駒子 白泉社

 絵と文章の雰囲気でなごむ童話です。

 クリスマスイブのお話です。
 前回読んだ「よるくま」もそうですが、まるで、生きているかのような子熊の登場です。
 おとこのこと子熊は友だちです。
 暗い夜空を、黄色い飛行機が飛ぶ空想の世界があります。
 まだ年齢を重ねていない小さなこどもさんにも、もっと自分が小さかったときの思い出があります。
 夜空に浮かぶ星々の絵を見ながら考えたことは、よるくまというこぐまは、もしかしたら、病気や事故で亡くなったこどもさんが生まれ変った妖精の姿ではなかろうか。この童話は、まだ幼いこどもさんを亡くされた母親の気持ちを表現した物語ではなかろうか。
 静かに眠りながら、プレゼントを待つこどもさんの寝顔があります。母親のこどもへの愛情が伝わってきます。
  

Posted by 熊太郎 at 07:33Comments(0)TrackBack(0)読書感想文