2019年12月29日

2019年 今年読んでよかった本

2019年 今年読んでよかった本

ニルスの不思議な旅 セルマ=ラーゲルレーフ 山室静訳 講談社青い鳥文庫
 小学5年生11歳の頃に読みました。さらに、紙芝居のように物語に沿って水彩画を描いた記憶があります。覚えているのは、ニルスが悪い子で、こびとにされて、鳥のガンの背中にのって北ヨーロッパの半島あたりを旅して、さまざまな経験をしながら、心優しい人間に成長していくことと、鳥のリーダーの名前が、アッカさん(メス)だったことです。最後のシーンが、ニルスがこびとから人間に戻って、アッカさんたちと会話ができなくなって終わりを迎えた気がします。何十年も経って再読してみるとどんな感想になるのか、楽しみです。

もしも宇宙でくらしたら 山本省三 WAVE出版
 優れた絵本です。ためになります。おもしろい。
 小学生を含む家族が宇宙ステーションで暮らして、天野光くんがレポ―してくれます。
 読めば読むほど人間の英知はすごいと感心します。

日本国紀 百田尚樹 幻冬舎
 よく売れている日本史の本です。以前読んだ同氏の本に、他の国では、ありもしなかったことをあったとして、日本を攻撃してくると書いてあり、目からうろこが落ちる思いでした。読書がきっかけで、物事の真実の実態が別の方向から見えるようになってすっきりと理解ができました。

なにからできているでしょーか? 大森裕子(おおもり・ひろこ) 白泉社
 子どもさん向けの絵本です。
 読み聞かせをするとどんな反応をみせてくれるか楽しみです。
 食べ物の材料を紹介する絵本です。
 ねずみくんたちの絵がかわいい。
 ねこさんもかわいい。
 分解元は、おにぎり、ハンバーガーときて、ラーメンです。

ふらいぱんじいさん 神沢利子(かんざわ・としこ)作 堀内誠一絵 あかね書房
 おもしろい! 愛情あふれる作品です。今年読んで良かった1冊になりました。
 ぜんぶひらがなでかかれたこどもさんむけのほんです。
 元気をなくしたふらいぱんのおじいさん、ふらいぱんじいさんが、ごきぶりにはげまされるという発想に笑いました。
 じいさんは旅に出ます。

サイド・トラック ダイアナ・ハーモン・アシャー 評論社
主人公の名前が、ジョセフ・フリードマン(ニックネームはジョーイ)で、物語は彼の一人称、ひとり語りで進行していきます。彼がたぶん好きなのが、ヘザーという名前のメイン州チェリーフィールドから転校してきた女子で、身長180cmのスポーツウーマンです。
ふたりは、レイクビュー中学校の7年生なので、日本では中学1年生です。ふたりともこれから陸上チームで活躍するようです。

ノンタン いたいのとんでけ~★ キヨノサチコ 偕成社
 にぎやかな絵がいい。動物たちが遊びを楽しんでいます。くま、うさぎ、ぶた、たぬき、そして、ノンタンというおおきいほうのしろいねこ、タータンというちいさいほうのしろいねこです。
 ノンタンとタータンがトラブルです。あかいじどうしゃの所有権のことでノンタンがタータンをつきとばします。遊び道具の取り合いです。よくあるシーンです。

かんかんかん のむらさや文 川本美制作 塩田正幸写真 福音館書店
 0.1.2歳向けの絵本です。10見開きです。
 「かんかんかん」は、鉄道線路の横にある遮断機がなる音の「かんかんかん」です。かんかんかんの音とともに物語がスタートします。

ヒマラヤに学校をつくる 吉岡大祐(よしおか・だいすけ) 旬報社
 ネパール人が貧しいこと。貧しいから幸福ではないとはいいきれないこと。写真を見ます。こどもたちの悲しそうな顔がならんでいます。日本でいうところの虐待とはまた違う苦しい境遇があるようようです。かれらの目には、だれかをうらんでいるような強い光が宿っています。母子家庭が多いようです。

はれときどきぶた 矢玉四郎(やだま・しろう) 岩崎書店
 はれときどきくもりとかあめとか、天気予報ではそうなるのですが、「ぶた」が空からふってくることはないので、なんとなく、ふざけているのかなという悪い印象をもって読み始めました。小学校3年生の畠山則安くん、あだなが「十円やす」というのは、「則安」という名前から着ているのでしょうが意味はわかりません。彼が、日記を書くのです。絵日記です。四コママンガみたいな絵日記ですが、最初の日記はふたコマでした。

14歳、明日の時間割 鈴木るりか 小学館
 奇跡の中学生作家、青春群像小説という謳い(強調、宣伝)文句です。
 科目などにあわせてつくられた短編7本です。
「国語」
 ベース(下地、基礎)は、中学生作家の日常生活においてあります。14歳とは思えないような文章作成能力に驚かされます。語彙力(ごい)が高い。(言葉をたくさん知っている。あわせて、自由自在に言葉の組み合わせを使いこなしている)その能力に怖さを感じました。国語辞典の読破でもしたのだろうか。

泥の家族 東野幸治 幻冬舎よしもと文庫
 「東野・岡村の旅猿」で又吉直樹さんが出演した時に、東野さんが紹介していた自身が描いた小説です。もう20年ぐらい前のものです。読んでみました。
 200ページぐらい。ひとつのお話が5分ぐらいで読めます。文章に文学的な情緒はありませんが、笑えますし、しみじみとした人間的な味わいがあります。

このゴミは収集できません マシンガンズ 滝沢秀一(たきざわ・しゅういち) 白夜書房
 話題になっている本です。お笑い芸人をしながら、それだけでは生活できないので、ごみ収集員もしている。まだ、読み始めですが、どちらかといえば、ごみ収集が本業で、お笑いの仕事があればそちらもやるような比重のようです。

コンビニたそがれ堂 村山早紀 ポプラ文庫ピュアフル
 短編6本です。
「コンビニたそがれ堂」
 ファンタジー神がかり(お稲荷さん神社関係)ショートショート(不思議物語)です。はじめて読みました。ロマンチック(男女の愛をからめて情緒的)です。ミステリーっぽく、読後感は胸がすく(すっとした心持ち)ような感じです。

ふるさとって呼んでもいいですか ナディ 大月書店
 外見は外国人、中身は日本人、日本をふるさとと呼んでもいいですかという問い。①いいですよ②呼ぶのはあなたの自由です。だれかの許可を得るものではありません③だめですよ。①が答えになるのでしょう。
 イラン人1991年に来日した30代イラン人女性ですが、6才から日本育ちです。日本人同様の文章作成能力があります。

白狐魔記(しらこまき) 源平の嵐 斉藤洋 偕成社
 妖怪白狐のお話みたいな感じで、源氏と平家の対立と戦の終末期を描くものだろうという予想で読み始めました。こういう児童文学作品があったことを初めて知りました。おもしろい。秀作です。
 ひとりだちのために、住み家から、母親ぎつねに、きつく追い払われたきつねの話から始まります。物語の3分の2ぐらいを読みましたが、彼にはまだ名前がありません。同じく追い出された弟らしききつねがいますが、その存在には詳しくは触れられていません。きつねの一人称、ひとり語りで物語は続いていきます。

タンポポの金メダル 山本早苗 BL出版
 子どもさん向けの絵本です。発想がいい。今年読んで良かった1冊になりました。
 山奥のバス停です。バスの絵は、思い出のなかにある古い型のバスのようでもあり、現代の過疎化した地域のバスのようでもあります。道をはさんだバス停同士が会話をするのです。そのような発想は初めてです。新鮮でした。バス停1本なら発想できますが、2本はなかなか発想できません。そこのところが重要なポイントです。

まじょのナニーさん まほうでおせわいたします 藤真利子 ポプラ社
 子どもさん向け、小学3年生ぐらい向けの本です。初めて読みました。おもしろかった。今年読んで良かった1冊です。家政婦さんが魔法使いです。魔法使いではないけれど、サウンドオブミュージックのマリアさんを思い出します。あとは、サリーちゃんとか、アッコちゃんとか、アニメのキャラクターを思い浮かべました。

図解でわかる14歳からの天皇と皇室入門 太田出版
 天皇の系図というのは、西暦400年ぐらいから始まったと勘違いしていたことにこの本を立ち読みして気づきました。紀元前660年神武天皇から始まっています。2019年の今年、中華人民共和国は建国して、まだわずか70年です。大韓民国と北朝鮮が71年、アメリカ合衆国が243年です。日本は、2679年です。驚きました。世界一です。すごい。

生きる どんなにひどい世界でも 茂木健一郎 長谷川博一 主婦と生活社
 いい本に出会えたようです。まだ、55ページまでしか読んでいませんが、今年読んで良かった1冊です。おふたりの水準の高い会話が続きます。

レオ・レオニの絵本2冊
 レオ・レオニ:オランダアムステルダム生まれ。ユダヤ人。アメリカ合衆国に亡命後、イタリアで過ごす。1910年生まれ。1999年89歳没。1959年、孫のためにつくった「あおくんときいろちゃん」で絵本作家としてデビュー。
「フレデリック」 谷川俊太郎訳
 のねずみの名前が、フレデリックです。彼をふくめて、5匹ののねずみのお話です。
 1969年初版、79刷されているロングセラーです。はじめて読みました。こういう絵本があるのかと驚きました。
「あおくんときいろちゃん」 藤田圭雄(ふじた・たまお) 訳 志光社 国際版絵本
 色がついた玉の絵しかありません。しかし、心豊かに人間を表現してあります。

明日への一歩 津村節子 河出書房新社
 津村節子さん:小説家。1928年(昭和3年)生まれ。1965年(昭和40年)「玩具」で芥川賞受賞。
 吉村昭さん:小説家。1927年(昭和2年)生まれ。2006年(平成18年)79歳没。「星への旅」、「戦艦ムサシ」、「三陸海岸大津波」

このつぎ なあに 山中恒(やまなか・ひさし) 栗田八重子・絵 あかね書房
 楽しみました。こどもさん向けの児童文学です。たぬきがおじいさんを化かすのですが、化けかたがへたくそなので、おじいさんに気づかれてしまいます。男の孫とおじいさんの風景のような読後感でした。ベースは、「愛情」で、心ぬくもるお話でした。

おふろだいすき 松岡亨子(まつおか・きょうこ)・作 林明子・絵 福音館書店
 今年読んで良かった1冊です。こどもさん向けの絵本です。いわゆる「ほら話」です。落語のようでもあります。ふつうは、「うそをついてはいけません」と教えますが、物語の世界のなかでは、うそをついてもかまわないのです。むしろ、おおうそつきにならねばならないのです。その気楽さがいい。

言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか ナイツ 塙宣之(はなわ・のぶゆき) 聞き手 中村計 集英社新書
 50ページぐらいまで読んだところです。今年読んで良かった1冊になりそうです。
 うまいだけでは、M1でチャンピョンにはなれない。コンテストでのその瞬間に、「芸人としての強さ」がいると書いてあります。

ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治(みやぐち・こうじ) 新潮新書
 売れている本です。児童精神科医、医療少年院勤務歴ありの著者です。
 非行の原因に迫る内容のようです。意外な理由があるというメッセージだと思って読み始めました。
 「認知機能:記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断」に問題があるそうです。病院では、根本的には治せない。そうなのかと、疑問が解ける内容でした。  

Posted by 熊太郎 at 06:44Comments(0)TrackBack(0)読書感想文