2014年07月21日
桂枝雀のわんだー・らんど CD
桂枝雀のわんだー・らんど CD
運転中の車の中で、AMラジオから流れてくる漫才とか落語を聴いていました。
思えば、子どものころは、テレビで、漫才や落語を聴いていました。もう45年ぐらい前です。
最近DVDで、落語家を素材にした映画「しゃべれども しゃべれども」を観ました。
そんなことがきっかけになって、CDショップの落語コーナーをのぞきました。
どの落語を聴こうかと迷いました。知っている落語家さんたちはすでに亡くなっています。遠い記憶をたどって、昔、好きだった桂枝雀(かつらしじゃく)さんにしました。病気のために若くしてすでに亡くなっています。(と、このときは思っていました。ところが)、CDを何度も繰り返して聴いたあと、彼の経歴を調べて驚きました。うつ病もちで、自殺して亡くなっていました。知りませんでした。寄席の高座では爆発的に明るい人でした。
このCDは、1990年の作品で、その9年後に亡くなっています。
CDの感想です。
SR集(ショート・落語)を聴いていました。犬がしゃべります。ソフトバンクのCMのヒントはここにあるのではないか。
「大前田博士の伝説」では、連続するダジャレに笑いました。
時空間移動という特徴があります。死後の世界から現生を見る作品が複数登場するのは、うつという病のせいかもしれません。
ひとり語りですが、落語ですから当然、複数の人間がしゃべっているように聴こえます。うまい。
英語落語の創始者でもあられます。日本語を英訳したときの苦労話を語っておられます。
最後になりましたが、命がけで真面目に落語に取り組んでいることが伝わってくる内容です。
命を削りながら落語を語っておられます。
運転中の車の中で、AMラジオから流れてくる漫才とか落語を聴いていました。
思えば、子どものころは、テレビで、漫才や落語を聴いていました。もう45年ぐらい前です。
最近DVDで、落語家を素材にした映画「しゃべれども しゃべれども」を観ました。
そんなことがきっかけになって、CDショップの落語コーナーをのぞきました。
どの落語を聴こうかと迷いました。知っている落語家さんたちはすでに亡くなっています。遠い記憶をたどって、昔、好きだった桂枝雀(かつらしじゃく)さんにしました。病気のために若くしてすでに亡くなっています。(と、このときは思っていました。ところが)、CDを何度も繰り返して聴いたあと、彼の経歴を調べて驚きました。うつ病もちで、自殺して亡くなっていました。知りませんでした。寄席の高座では爆発的に明るい人でした。
このCDは、1990年の作品で、その9年後に亡くなっています。
CDの感想です。
SR集(ショート・落語)を聴いていました。犬がしゃべります。ソフトバンクのCMのヒントはここにあるのではないか。
「大前田博士の伝説」では、連続するダジャレに笑いました。
時空間移動という特徴があります。死後の世界から現生を見る作品が複数登場するのは、うつという病のせいかもしれません。
ひとり語りですが、落語ですから当然、複数の人間がしゃべっているように聴こえます。うまい。
英語落語の創始者でもあられます。日本語を英訳したときの苦労話を語っておられます。
最後になりましたが、命がけで真面目に落語に取り組んでいることが伝わってくる内容です。
命を削りながら落語を語っておられます。
2014年06月09日
さよなら ウィンドウズXP
さよなら ウィンドウズXP
11年間使い続けてきたウィンドウズXPにお別れを告げました。
パソコン年齢に換算したら100歳を超えていたことでしょう。
思い起こせば、ウィンドウズ98が一番使いやすかったような気がします。
また、ウィンドウズ95が立ち上がる時の音もなつかしい。
行列に並んで整理券をもらって購入した安売りのウィンドウズ8.1は、メールの設定あたりから四苦八苦しだし、先週から痛む右肩は老化にともなう頸椎症で、右肩から右手指先までに激痛が広がり、ウィンドウズ8.1のトップ画面は、これまでのウィンドウズとは違うし、往生しました。スタート画面があって、次にデスクトップ画面があります。シャットダウンの仕方がわかりにくい。設定途中、やっぱり、ウィンドウズ7を買えばよかったと後悔もしました。
気持ちの中で、ぶつぶつ沸騰するものがありましたが、あれこれ触っているうちに、だんだん慣れてきて、少しは使いこなせるようになりました。
OSが古くなっていったように、自分の肉体も古くなりました。もうシステムの進歩についていけそうにありません。なんだかんだと、くたびれました。
11年間使い続けてきたウィンドウズXPにお別れを告げました。
パソコン年齢に換算したら100歳を超えていたことでしょう。
思い起こせば、ウィンドウズ98が一番使いやすかったような気がします。
また、ウィンドウズ95が立ち上がる時の音もなつかしい。
行列に並んで整理券をもらって購入した安売りのウィンドウズ8.1は、メールの設定あたりから四苦八苦しだし、先週から痛む右肩は老化にともなう頸椎症で、右肩から右手指先までに激痛が広がり、ウィンドウズ8.1のトップ画面は、これまでのウィンドウズとは違うし、往生しました。スタート画面があって、次にデスクトップ画面があります。シャットダウンの仕方がわかりにくい。設定途中、やっぱり、ウィンドウズ7を買えばよかったと後悔もしました。
気持ちの中で、ぶつぶつ沸騰するものがありましたが、あれこれ触っているうちに、だんだん慣れてきて、少しは使いこなせるようになりました。
OSが古くなっていったように、自分の肉体も古くなりました。もうシステムの進歩についていけそうにありません。なんだかんだと、くたびれました。
2013年12月29日
2013年 今年読んでよかった本
2013年 今年読んでよかった本
手鎖心中・江戸の夕立 井上ひさし 文春文庫
かなり面白い。「江戸の夕立」のほうがよかった。今年読んでよかった最初の物語です。力作です。まず、前提があります。一昨年の秋に車で東京湾を一周しました。都市高速道路の湾岸線を右回りに横浜-羽田-浦安-幕張-市川-海ほたると回りました。また、千葉県房総半島にある鋸山(のこぎりやま)に登りました。この物語の冒頭付近では、江戸時代末期の時代設定で、江戸の薬問屋の若旦那清之助とたいこもちの桃八が品川で時化(しけ、海が荒れる)に遭い遭難します。ふたりが東京湾内を漂流しながらながめる場所が、さきほど書いた地名の場所です。とても身近に感じました。
ふくわらい 西加奈子 朝日新聞出版
哀愁に満ちた幻想的な物語でした。人はかよわいものであることが、ひしひしとこの身に伝わってきます。主人公である鳴木戸定(なるきどさだ、25歳女性、編集者)の個性設定が成功しています。定は肉親がなくひとりぼっちです。母親は腎臓病でしたが、無理をして定を出産し、定が4歳のときに腎臓病で亡くなっています。父親は紀行作家でしたが、小学生だった定と一緒にアフリカ冒険旅行中、ワニに喰われて亡くなっています。おとなになった定の感情には、喜怒哀楽がありません。思考回路もふつうではありません。頭脳のなかには、幼児の頃から好きだった「ふくわらい」がぐるぐる回っています。
晴天の迷いクジラ 窪美澄 新潮社
登場人物は、田宮由人(ゆうと、24歳、広告デザイン会社勤務、うつ病、実家は北関東の盆地にある農家、26歳のひきこもり兄と22歳のヤンキー妹がいる)、中島野乃花(48歳、社員8人田宮由人が勤める倒産寸前の会社経営者)、正子(16歳、母親と対立しているリストカット少女)です。3人は一緒に車に乗り合わせます。3人の目的は自殺です。3人は、瀕死の状態で湾に打ち上げられているクジラの死を見てから自死したい。
楽園のカンヴァス 原田マハ 新潮社
どういった趣旨の物語なのだろうと思い描きながら読んだ最初の100ページでした。疑心暗鬼、つかみどころのない不安を伴いました。ところが、100ページを過ぎると、グイグイと展開にひきずりこまれました。いっきに最終ページ294ページまで疾走しました。フランスへ行きたいとまで思わせてくれたこの本は、読み手をヨーロピアン(ヨーロッパ人の意識)に変えてくれます。情景描写では、モンマルトルの丘とか、布施明さんのカルチェラタンの歌が聴こえてきます。
チャーシューの月 村中李衣(むらなかりえ) 小峰書店
読み始めで強い力に引っ張られました。午後3時前に読み始めて、午後4時37分に読み終えました。骨太な内容です。
児童養護施設で暮らす少年少女たちの暮らしぶりです。最初の数ページを過ぎたあたりから、泣けそうになります。最後は涙がにじみました。子どもを育てる気のない親はいらない。
はるかなるアフガニスタン アンドリュ-・クレメンツ 田中奈津子訳 講談社
いい作品でした。最後のページを読みながら、胸にジーンと湧いてくるものがありました。書名にある「はるかなる」は、アメリカ合衆国とアフガニスタンとの実測距離だけではなく、心の隔たりをさしています。第三者の立場であるアジア人として、仲介役をつとめるべき立場で、自分はなにをしたらいいのだろかという課題が浮かびあがってきます。両者を援助しつつ、「自由」の獲得とか、「平和」の維持をしていかねばなりません。「誠実に生きる」という言葉がぴったりの物語です。
娘が学校に行きません 野原広子 メディアファクトリー
作者の実体験を四コママンガ集にしてあります。不登校当時の作者の娘さんは、小学校5年生でしたが、巻末で、中学生に成長した娘さんが、描いていいと母親に賛意を表わしています。
親にとって、子の不登校は、重大かつ深刻な問題です。母親のとまどいの内容は素直です。日記のように書かれた四コママンガから母親の苦慮がよく伝わってきました。
ロンドン貧乏物語 ヘンリー・メイヒュー 悠書館
少年時代貧乏暮らしだったので、貧乏話には興味があります。この本は、英国作家によるロンドンで呼び売り商人(行商人、店舗をもたず商品を街頭で売る)から取材した結果をまとめた本です。作家は西暦1812年に弁護士の息子として生まれ、1887年に74歳で亡くなっています。日本の時代におきかえると、江戸時代後期から明治時代初期にあたります。141ページまで読みましたが、日本の50年ぐらい前の暮らしと共通する点もあります。読んでいると、過去へ行っている感覚があり、今年読んでよかった1冊になりそうです。
陽だまりの彼女 越谷オサム 新潮文庫
鎌ヶ谷西中学校で学年有数のバカと呼ばれたいじめられっ子の渡来真緒(わたらいまお)と25歳で再会した同級生奥田浩介のラブロマンスです。味付けのひとつは、真緒には、13歳以前の記憶がありません。 さわやかな出会いではあるけれど、どことなく、淋しさや悲しさがただよっています。冒頭部を読んで、ふたりは最後には結ばれないと予測しました。中学時代、イジメにあった女子と彼女をかばいつづけた男子が、仕事の取引の場で再会します。
手鎖心中・江戸の夕立 井上ひさし 文春文庫
かなり面白い。「江戸の夕立」のほうがよかった。今年読んでよかった最初の物語です。力作です。まず、前提があります。一昨年の秋に車で東京湾を一周しました。都市高速道路の湾岸線を右回りに横浜-羽田-浦安-幕張-市川-海ほたると回りました。また、千葉県房総半島にある鋸山(のこぎりやま)に登りました。この物語の冒頭付近では、江戸時代末期の時代設定で、江戸の薬問屋の若旦那清之助とたいこもちの桃八が品川で時化(しけ、海が荒れる)に遭い遭難します。ふたりが東京湾内を漂流しながらながめる場所が、さきほど書いた地名の場所です。とても身近に感じました。
ふくわらい 西加奈子 朝日新聞出版
哀愁に満ちた幻想的な物語でした。人はかよわいものであることが、ひしひしとこの身に伝わってきます。主人公である鳴木戸定(なるきどさだ、25歳女性、編集者)の個性設定が成功しています。定は肉親がなくひとりぼっちです。母親は腎臓病でしたが、無理をして定を出産し、定が4歳のときに腎臓病で亡くなっています。父親は紀行作家でしたが、小学生だった定と一緒にアフリカ冒険旅行中、ワニに喰われて亡くなっています。おとなになった定の感情には、喜怒哀楽がありません。思考回路もふつうではありません。頭脳のなかには、幼児の頃から好きだった「ふくわらい」がぐるぐる回っています。
晴天の迷いクジラ 窪美澄 新潮社
登場人物は、田宮由人(ゆうと、24歳、広告デザイン会社勤務、うつ病、実家は北関東の盆地にある農家、26歳のひきこもり兄と22歳のヤンキー妹がいる)、中島野乃花(48歳、社員8人田宮由人が勤める倒産寸前の会社経営者)、正子(16歳、母親と対立しているリストカット少女)です。3人は一緒に車に乗り合わせます。3人の目的は自殺です。3人は、瀕死の状態で湾に打ち上げられているクジラの死を見てから自死したい。
楽園のカンヴァス 原田マハ 新潮社
どういった趣旨の物語なのだろうと思い描きながら読んだ最初の100ページでした。疑心暗鬼、つかみどころのない不安を伴いました。ところが、100ページを過ぎると、グイグイと展開にひきずりこまれました。いっきに最終ページ294ページまで疾走しました。フランスへ行きたいとまで思わせてくれたこの本は、読み手をヨーロピアン(ヨーロッパ人の意識)に変えてくれます。情景描写では、モンマルトルの丘とか、布施明さんのカルチェラタンの歌が聴こえてきます。
チャーシューの月 村中李衣(むらなかりえ) 小峰書店
読み始めで強い力に引っ張られました。午後3時前に読み始めて、午後4時37分に読み終えました。骨太な内容です。
児童養護施設で暮らす少年少女たちの暮らしぶりです。最初の数ページを過ぎたあたりから、泣けそうになります。最後は涙がにじみました。子どもを育てる気のない親はいらない。
はるかなるアフガニスタン アンドリュ-・クレメンツ 田中奈津子訳 講談社
いい作品でした。最後のページを読みながら、胸にジーンと湧いてくるものがありました。書名にある「はるかなる」は、アメリカ合衆国とアフガニスタンとの実測距離だけではなく、心の隔たりをさしています。第三者の立場であるアジア人として、仲介役をつとめるべき立場で、自分はなにをしたらいいのだろかという課題が浮かびあがってきます。両者を援助しつつ、「自由」の獲得とか、「平和」の維持をしていかねばなりません。「誠実に生きる」という言葉がぴったりの物語です。
娘が学校に行きません 野原広子 メディアファクトリー
作者の実体験を四コママンガ集にしてあります。不登校当時の作者の娘さんは、小学校5年生でしたが、巻末で、中学生に成長した娘さんが、描いていいと母親に賛意を表わしています。
親にとって、子の不登校は、重大かつ深刻な問題です。母親のとまどいの内容は素直です。日記のように書かれた四コママンガから母親の苦慮がよく伝わってきました。
ロンドン貧乏物語 ヘンリー・メイヒュー 悠書館
少年時代貧乏暮らしだったので、貧乏話には興味があります。この本は、英国作家によるロンドンで呼び売り商人(行商人、店舗をもたず商品を街頭で売る)から取材した結果をまとめた本です。作家は西暦1812年に弁護士の息子として生まれ、1887年に74歳で亡くなっています。日本の時代におきかえると、江戸時代後期から明治時代初期にあたります。141ページまで読みましたが、日本の50年ぐらい前の暮らしと共通する点もあります。読んでいると、過去へ行っている感覚があり、今年読んでよかった1冊になりそうです。
陽だまりの彼女 越谷オサム 新潮文庫
鎌ヶ谷西中学校で学年有数のバカと呼ばれたいじめられっ子の渡来真緒(わたらいまお)と25歳で再会した同級生奥田浩介のラブロマンスです。味付けのひとつは、真緒には、13歳以前の記憶がありません。 さわやかな出会いではあるけれど、どことなく、淋しさや悲しさがただよっています。冒頭部を読んで、ふたりは最後には結ばれないと予測しました。中学時代、イジメにあった女子と彼女をかばいつづけた男子が、仕事の取引の場で再会します。
2013年12月28日
2013年 今年観てよかった映画
2013年 今年観てよかった映画
転々 映画 DVD
奇妙な筋書きですが、とても楽しめました。「転々」とは、東京都内を転々と散歩することを指します。散歩するのは、三浦友和さんとオダギリジョーさんです。福原愛一郎を演じる三浦さんは、夫婦喧嘩の最中にカッときて、どうも奥さんを殺してしまったらしい。自首するために自宅賃貸マンションから霞ヶ関にある警視庁方向へ歩き出します。途中で拾った大学8年生のオダギリジョーさんが、道連れです。オダギリさんは、天涯孤独、感情をもたない人格設定で、涙を流すことがありません。
のど自慢 映画 DVD
久しぶりに泣ける映画でした。なにゆえかは書きません。人それぞれ、映像に現れる登場人物たちと共通体験があるかないかです。
歌。昔、歌と人は密着していました。歌は世につれ、世は歌につれ。歌を聴くと、その当時の思い出がよみがえりました。また、昔のように、歌がはやってほしい。
県庁の星 映画 DVD
いい出来です。心があたたまります。「本当に大事なものを見つける」映画です。
県庁から研修目的でスーパーマーケットに派遣された野村聡(みんなから県庁さんと呼ばれる)とスーパーで16才からバイトを続けて、今では裏店長と格付けされているパートの二宮あきさんとが対立します。ふたりは衝突を克服して仲良しになります。最後は結婚すればいいのにと視聴者は期待感をもつところで終わります。
陽だまりの彼女 映画館
小説の出来が良く、事前の調べでは、映画も好評だったので、映画館で観てきました。客層は、若い女性や女子高校生、カップルなどで、わたしたち中高年家族は場違いでしたが、館内が暗くなればわからないと気にしませんでした。映画の冒頭とラストは小説と異なりますが、映画は映画、小説は小説とわりきることができました。映画では、綿密に張りめぐらせてある伏線が観客の心を揺さぶる効果を生んでいます。
ゼログラビティ(無重力) 映画館 4DX
映画館で予告編を観て以来、ぜひ観たいと願っていた洋画です。宇宙で作業中の女性宇宙飛行士が、事故が起きて、宇宙空間でひとりぼっちになってしまう。最後は、地球に生還するのでしょうが、どうやってというところに強い興味をひかれました。
観賞前に見た映画評では、宇宙空間から見える地球が美しい。映像はいいが、中身がないというものでした。中身はありました。今年観てよかった映画の1本となりました。満足しています。
転々 映画 DVD
奇妙な筋書きですが、とても楽しめました。「転々」とは、東京都内を転々と散歩することを指します。散歩するのは、三浦友和さんとオダギリジョーさんです。福原愛一郎を演じる三浦さんは、夫婦喧嘩の最中にカッときて、どうも奥さんを殺してしまったらしい。自首するために自宅賃貸マンションから霞ヶ関にある警視庁方向へ歩き出します。途中で拾った大学8年生のオダギリジョーさんが、道連れです。オダギリさんは、天涯孤独、感情をもたない人格設定で、涙を流すことがありません。
のど自慢 映画 DVD
久しぶりに泣ける映画でした。なにゆえかは書きません。人それぞれ、映像に現れる登場人物たちと共通体験があるかないかです。
歌。昔、歌と人は密着していました。歌は世につれ、世は歌につれ。歌を聴くと、その当時の思い出がよみがえりました。また、昔のように、歌がはやってほしい。
県庁の星 映画 DVD
いい出来です。心があたたまります。「本当に大事なものを見つける」映画です。
県庁から研修目的でスーパーマーケットに派遣された野村聡(みんなから県庁さんと呼ばれる)とスーパーで16才からバイトを続けて、今では裏店長と格付けされているパートの二宮あきさんとが対立します。ふたりは衝突を克服して仲良しになります。最後は結婚すればいいのにと視聴者は期待感をもつところで終わります。
陽だまりの彼女 映画館
小説の出来が良く、事前の調べでは、映画も好評だったので、映画館で観てきました。客層は、若い女性や女子高校生、カップルなどで、わたしたち中高年家族は場違いでしたが、館内が暗くなればわからないと気にしませんでした。映画の冒頭とラストは小説と異なりますが、映画は映画、小説は小説とわりきることができました。映画では、綿密に張りめぐらせてある伏線が観客の心を揺さぶる効果を生んでいます。
ゼログラビティ(無重力) 映画館 4DX
映画館で予告編を観て以来、ぜひ観たいと願っていた洋画です。宇宙で作業中の女性宇宙飛行士が、事故が起きて、宇宙空間でひとりぼっちになってしまう。最後は、地球に生還するのでしょうが、どうやってというところに強い興味をひかれました。
観賞前に見た映画評では、宇宙空間から見える地球が美しい。映像はいいが、中身がないというものでした。中身はありました。今年観てよかった映画の1本となりました。満足しています。
2012年12月31日
2012年 今年観てよかった映画
2012年 今年観てよかった映画
ロボジー 映画館
映画館で予告編を観たときから楽しみにしていました。
おじいさんがロボットの中に入ってやりたい放題をするお話です。
スミス都へ行く 映画 DVD
ラストシーンでは、たどり着けないところに、ようやくたどり着けたという感動が押し寄せます。
原題は、「スミス、ワシントン(政治の都)へ行く」です。
スミスというヒーローがサンダースという女性秘書の力を借りて、政治家たちや裏社会のボスたちが形成する巨悪に挑戦するドラマです。
天使のくれた時間(THE FAMILY MAN) 映画 DVD
映画評を見て興味が湧き観ました。なかなかの感動ものです。ラストをどうまとめるのか予測がつきませんでした。
今年観てよかった映画の1本です。
地上5センチの恋心 映画 ケーブルTV録画
最初はミッションインポッシブルのように上から吊るされた人物が地上すれすれで恋をする物語を想像しました。作家に対する恋だったことから本読みの距離5cmかと思いましたが近すぎます。宙に浮かぶほど、うきうきする恋というたとえです。
椿三十郎 映画 三船敏郎 DVD
傑作です。痛快でした。
他の映画感想ブログ複数を見て好評だったので購入しました。
侍(さむらい)映画というと切腹とセットで血なまぐさく暗いイメージがあります。この映画はカラリと乾燥しています。ラストは西部劇シーンのようでした。人間臭いやりとりにユーモアがあり笑えます。ことに城代家老(じょうだいかろう)の奥方(おくがた、おくさん)とそのお嬢さんの言動が間延びしていてほっとします。三船さんはさすがです。豪放快活で万人から好かれる個性設定となっています。立ち回りはアーノルド・シュワルツネッガーのようでした。
ALWAYS 三丁目の夕日 映画 ケーブルTV録画
断片的なシーンをテレビで観たことがありますが、今回始めて、夕日町三丁目の春夏秋冬を最初から最後まで観ました。東京を中心として東北方面、東日本の人たちが観て楽しむ映画という先入観がありました。 主役の吉岡さんはドラマ「北の国から」での子役の印象が強く残っており、おとなになってからの彼の演技には違和感がありました。観終わってみると、後世に語り継がれる名作でした。世界中の人たちに観てほしい。
ALWAYS 続・三丁目の夕日 映画 ケーブルTV録画
昨日に引き続き続編を観ました。最初のものが2005年、今回のものが2007年の公開です。感情はラスト付近で凝縮されます。涙、涙で、むせかえります。
HOME 愛しの座敷わらし 映画館
お客さんは入っていませんでしたがいい映画でした。今が5月で、小説を読んだのは昨年の9月でした。その頃から映画の公開を楽しみにしていました。リアルで身につまされて泣けます。とくにお父さんを讃える映画となっています。
川の底からこんにちは 映画 ケーブルTV録画
いい映画です。久しぶりに映画を観たという実感にひたりました。
23才ぐらいの佐和子は東京での生活に疲れ果てていた。勤め先の×1子持ちおまけに会社クビになった健一と佐和子の実家へ帰郷する。
だらだらしたなりゆきと雰囲気にいやされます。フツーの生活を扱ったちょっぴり勇気をもらえる内容です。日本国の8割ぐらいの人口はこのような暮らしを送っているに違いない。
昔は、自分が中流階級という意識をもった人が多かった。今はどうかわからないけれど、作中で佐和子は「自分は中の下、あなたたちだって同じじゃない!」と叫びます。それで何が悪いと開き直り、家業であるシジミ売りにまい進してゆきます。素敵です。
ぼくは怖くない イタリア映画 ケーブルTV録画
自分の息子と同い年の少年を誘拐する父親なんているのだろうか。父親として思ったことです。
中身は深い。濃厚です。設定の発想がいい。名作にはいる1本です。
ロボジー 映画館
映画館で予告編を観たときから楽しみにしていました。
おじいさんがロボットの中に入ってやりたい放題をするお話です。
スミス都へ行く 映画 DVD
ラストシーンでは、たどり着けないところに、ようやくたどり着けたという感動が押し寄せます。
原題は、「スミス、ワシントン(政治の都)へ行く」です。
スミスというヒーローがサンダースという女性秘書の力を借りて、政治家たちや裏社会のボスたちが形成する巨悪に挑戦するドラマです。
天使のくれた時間(THE FAMILY MAN) 映画 DVD
映画評を見て興味が湧き観ました。なかなかの感動ものです。ラストをどうまとめるのか予測がつきませんでした。
今年観てよかった映画の1本です。
地上5センチの恋心 映画 ケーブルTV録画
最初はミッションインポッシブルのように上から吊るされた人物が地上すれすれで恋をする物語を想像しました。作家に対する恋だったことから本読みの距離5cmかと思いましたが近すぎます。宙に浮かぶほど、うきうきする恋というたとえです。
椿三十郎 映画 三船敏郎 DVD
傑作です。痛快でした。
他の映画感想ブログ複数を見て好評だったので購入しました。
侍(さむらい)映画というと切腹とセットで血なまぐさく暗いイメージがあります。この映画はカラリと乾燥しています。ラストは西部劇シーンのようでした。人間臭いやりとりにユーモアがあり笑えます。ことに城代家老(じょうだいかろう)の奥方(おくがた、おくさん)とそのお嬢さんの言動が間延びしていてほっとします。三船さんはさすがです。豪放快活で万人から好かれる個性設定となっています。立ち回りはアーノルド・シュワルツネッガーのようでした。
ALWAYS 三丁目の夕日 映画 ケーブルTV録画
断片的なシーンをテレビで観たことがありますが、今回始めて、夕日町三丁目の春夏秋冬を最初から最後まで観ました。東京を中心として東北方面、東日本の人たちが観て楽しむ映画という先入観がありました。 主役の吉岡さんはドラマ「北の国から」での子役の印象が強く残っており、おとなになってからの彼の演技には違和感がありました。観終わってみると、後世に語り継がれる名作でした。世界中の人たちに観てほしい。
ALWAYS 続・三丁目の夕日 映画 ケーブルTV録画
昨日に引き続き続編を観ました。最初のものが2005年、今回のものが2007年の公開です。感情はラスト付近で凝縮されます。涙、涙で、むせかえります。
HOME 愛しの座敷わらし 映画館
お客さんは入っていませんでしたがいい映画でした。今が5月で、小説を読んだのは昨年の9月でした。その頃から映画の公開を楽しみにしていました。リアルで身につまされて泣けます。とくにお父さんを讃える映画となっています。
川の底からこんにちは 映画 ケーブルTV録画
いい映画です。久しぶりに映画を観たという実感にひたりました。
23才ぐらいの佐和子は東京での生活に疲れ果てていた。勤め先の×1子持ちおまけに会社クビになった健一と佐和子の実家へ帰郷する。
だらだらしたなりゆきと雰囲気にいやされます。フツーの生活を扱ったちょっぴり勇気をもらえる内容です。日本国の8割ぐらいの人口はこのような暮らしを送っているに違いない。
昔は、自分が中流階級という意識をもった人が多かった。今はどうかわからないけれど、作中で佐和子は「自分は中の下、あなたたちだって同じじゃない!」と叫びます。それで何が悪いと開き直り、家業であるシジミ売りにまい進してゆきます。素敵です。
ぼくは怖くない イタリア映画 ケーブルTV録画
自分の息子と同い年の少年を誘拐する父親なんているのだろうか。父親として思ったことです。
中身は深い。濃厚です。設定の発想がいい。名作にはいる1本です。
2012年12月30日
2012年 今年読んでよかった本
2012年 今年読んでよかった本
更級日記 菅原孝標(すがわらのたかすえ)の女(娘) 平塚武ニ 童心社
訳者の前書きを読む。歴史をひと筋の川の流れにたとえてあります。過去と現在はつながっている。昔の人と今の人との心は溶け合っているとあります。しみじみしました。
まるまるまるのほん エルヴェ・テュレさく 谷川俊太郎訳 ポプラ社
お勧めの絵本です。発想が豊かです。感嘆しました。作者は巻頭で「びっくりさせます」とメッセージをおくっています。びっくりしました。
晩鐘 上・下 乃南アサ 双葉文庫
同作者著「風紋」の続編になります。風紋のおさらいをしておかなければなりません。車の中で、主婦高浜則子の死体が発見されます。殺された則子には17才の娘真裕子がいます。母を殺したのは高校教師松永秀之で、裁判途中で冤罪(えんざい)報道がなされます。松永の妻が香織で、長男が大輔です。「晩鐘」は、小学校5年生になった大輔の記述からスタートします。
日本人の知らない日本語3 蛇蔵&海野凪子 メディアファクトリー
いつものようになぎこさん登場です。3冊全部読みました。以前の記事で外国人留学生が「日本では駐車場までもが励ましてくれる」(「前向きに」という看板を見て)はおかしくて今も覚えています。読み終えてみると、このナンバー3が一番充実しています。
だじゃれ日本一周(だじゃれにっぽんいっしゅう絵本)長谷川義史 理論社
子どもさん向けです。まだ読みかけですが感想を書き始めます。なかなかいい本です。
(1回目の本よみ)
絵が力強い。かといってまじめで、がちがちではなく、ユーモラスでゆるゆる、ときには下品で笑えます。
ココロ屋 梨屋アリエ 文研出版
自分の心をお店「ココロ屋」においてある心と交換するという構成です。なかなかいい本でした。
キッドナップ・ツアー(再読) 角田光代 新潮文庫
実の父親と娘なのに「出会い」と「別れ」があります。夫婦仲がうまくいかなくて別居状態の父親が路上で小学校5年生の娘ハルに声をかけ、借用中の車に彼女を乗せてユウカイするところからお話は始まります。父親に女の影はありません。ただひたすら貧困です。
更級日記 菅原孝標(すがわらのたかすえ)の女(娘) 平塚武ニ 童心社
訳者の前書きを読む。歴史をひと筋の川の流れにたとえてあります。過去と現在はつながっている。昔の人と今の人との心は溶け合っているとあります。しみじみしました。
まるまるまるのほん エルヴェ・テュレさく 谷川俊太郎訳 ポプラ社
お勧めの絵本です。発想が豊かです。感嘆しました。作者は巻頭で「びっくりさせます」とメッセージをおくっています。びっくりしました。
晩鐘 上・下 乃南アサ 双葉文庫
同作者著「風紋」の続編になります。風紋のおさらいをしておかなければなりません。車の中で、主婦高浜則子の死体が発見されます。殺された則子には17才の娘真裕子がいます。母を殺したのは高校教師松永秀之で、裁判途中で冤罪(えんざい)報道がなされます。松永の妻が香織で、長男が大輔です。「晩鐘」は、小学校5年生になった大輔の記述からスタートします。
日本人の知らない日本語3 蛇蔵&海野凪子 メディアファクトリー
いつものようになぎこさん登場です。3冊全部読みました。以前の記事で外国人留学生が「日本では駐車場までもが励ましてくれる」(「前向きに」という看板を見て)はおかしくて今も覚えています。読み終えてみると、このナンバー3が一番充実しています。
だじゃれ日本一周(だじゃれにっぽんいっしゅう絵本)長谷川義史 理論社
子どもさん向けです。まだ読みかけですが感想を書き始めます。なかなかいい本です。
(1回目の本よみ)
絵が力強い。かといってまじめで、がちがちではなく、ユーモラスでゆるゆる、ときには下品で笑えます。
ココロ屋 梨屋アリエ 文研出版
自分の心をお店「ココロ屋」においてある心と交換するという構成です。なかなかいい本でした。
キッドナップ・ツアー(再読) 角田光代 新潮文庫
実の父親と娘なのに「出会い」と「別れ」があります。夫婦仲がうまくいかなくて別居状態の父親が路上で小学校5年生の娘ハルに声をかけ、借用中の車に彼女を乗せてユウカイするところからお話は始まります。父親に女の影はありません。ただひたすら貧困です。