2025年05月13日

わたしは食べるのが下手 天川栄人

わたしは食べるのが下手 天川栄人(てんかわ・えいと) 小峰書店

 タイトルを見て思うのは、拒食症の学生さんのお話だろうかということでした。中学生向けの児童文学です。
 本の帯やカバーに書いてある文章を読んで、まだ読み始めていないのですが、ふと思うのは、働いていた頃、大卒新人に悩まされていたことでした。

 どうやったら、こういう人ができあがるのだろうかというような新人を複数見ました。
 自分のなかでは、「長男さん」「長女さん」と名づけていました。
 いつでも、どこでも、だれかが、自分のことを、ただで助けてくれると思い込んでいるのです。
 親や先生たちが、本来自分でやるべきことをやってあげていたのでしょう。
 お客さま気分なのです。
 自分の頭で考えないのです。質問ばかりです。他者に判断させます。もうつきあいきれないと思ったことが何度もあります。プライドは高く、気に入らないことがあると、仕事を辞めると言うのです。
 そんなふうになるこどもさんのことが書いてあるのだろうか。(読み続けていたら、180ページに、『カホゴ(過保護)』という言葉が出てきました。(やっぱり)

 これから読みますが、食べたら吐いてしまう人のことが書いてあるのだろうと察しがつきます。
 なんというか、食べる前に、自分で料理をつくることを発想してほしい。サービスの受け手ではなく、提供側の気持ちになれば、食べたものを吐くなんてことはなくなると思うのです。(このあと、読み続けていたら、115ページにごはんをつくる話になりました。それでいい)
 それも、植物なら種を植えるところから、家畜なら育ててさばくところから考える。その次に、料理の方法です。
 食べ物に感謝するとか、料理の手法に凝る(こる)とか、そういう基本的なことからやれば、食べたものを吐くなんていう行為はできないと思うのです。
 別の本になりますが、『食堂かたつむり 小川糸 ポプラ社』では、言葉を失った(精神的なもので口がきけなくなった)シェフの倫子(りんこ)さんが、エルメスと自分で名付けたブタを愛情込めて育てて、最後に自分で捌(さば)いて食べます(殺して包丁で切り分ける)。吐いたりしません。自分がつくる料理になってくれた、ブタのエルメスに感謝するのです。

 もし吐くのなら、吐かないために、自分で料理をつくってほしい。今ちょうど、NHKドラマで、『しあせは食べて寝て待て』というドラマを毎週火曜日の夜10時にやっています。薬膳を素材にしたドラマです。薬膳(やくぜん):健康のための食事

 まあ、読み始めてみます。
 中学生女子である葵という人物と咲子という人物が、かわるがわるに語る形式になっています。
 
小林葵:鳴橋中学校1年1組。1組の隣に保健室が位置している。葵は、保健室の利用者となる。保健室の先には、給食室がある。葵の身長は低い。手足は細い。小鳥みたい。髪は、猫っ毛(猫の毛のよう。細くて柔らかくて少ない)。弱そうな子に見える。存在感が薄い。
 葵の母親がおかしい。SNSの投稿をしているらしく、スマホで料理を撮影して投稿することに熱中していて、家庭や子育てのことがおろそかになっている。家族のようすより、フォロワーの数が気になる人です。母親は、料理教室の先生をしている。
 なお、保健室には、食料が常備してあるそうです。

遠藤咲子:中学1年生。ストレートヘア。背は高い。足が太い。骨太の体格。のっぺりしている。(立体感がなく平板(へいばん)に見える)。お尻がまるっこい。やせたい。学校は午後から登校する。給食がイヤ。半分登校拒否気味。親は放任主義(やりたいことをやらせてくれるが、ほったらかし)。小学生の頃、バレエ教室でバレエを習っていた。バレエでは、太ってはいけない。

遠藤咲子のママ:若くてきれいな女性。細い体。足も細い。やせている。パパにとってのアクセサリー(付属物。パパが自慢するときの付属物のような存在)。ママは、高度な知識はもちあわせていない。パパのお飾り。ママは、ここ数年、包丁を持ったことはない。料理はしない。

遠藤咲子のパパ:浮気をしている。娘の咲子はパパが浮気をしていることを知っている。パパは、仕事を理由にして、月に数回しか自宅に帰ってこない。愛人宅にいるのでしょう。

紗衣:クラスメート。小林葵の髪を編む

ゆかり:クラスメート

キッカワ先生:橘川拓真。栄養教諭(給食の栄養管理担当)。30歳ぐらい。すらりとした細身。暑いのに(9月上旬)、スタンドカラー(襟(えり)が立っている)の黒シャツの上に、長袖の白衣(はくい)を着用している。塩顔(しおがお。あっさりとした顔立ちで、スッキリとした目元(めもと)、鼻は高い、色白、全般的に顔のパーツ(部分)が控えめ(ひかえめ))。能面(のうめん)みたいで無表情。韓国アイドルみたいな顔。(葵が付けたあだなが、「陰陽師(おんみょうじ。平安時代の占い師)」

給食調理員のおばさん(うちの小学生男の孫が、今年度は、クラスの給食委員になったことをふと思い出しました)

朝野先生:担任

久野浩平:中学校1年1組の生徒。ニックネームは、コッペ。コッペパンが由来。給食をたくさん食べる。料理上手(じょうず)、包丁さばきがうまい。父親は心の病気をかかえて、夜勤をしている。母親はパートだが、妊娠している。浩平が料理をつくっている。近くに住んでいる祖母の年金収入に頼っている。

黒岩先生:中学校の養護教諭。めがねをかけたおばあちゃん先生。優しい。されど、生徒との適度な距離感は保っている。

保健室:田んぼの、「田」の字のように区分けされて利用されている。入口の左:診察室 入口の右:生徒が自由にすごせるスペース 入口の左奥:黒岩先生の事務スペース 入口の右奥:カーテン付きのベッドがふたつ。遠藤咲子は保健室を、『避難所』と呼んでいる。

 保健室の表現について、類似する設定の小説がありました。
 『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 伊予原新(いよはら・しん) 文藝春秋』
 名取佳純(なとり・かすみ):定時制高校1年生。3人家族。母と姉。父親は、佳純が7歳のときに家を出て行った。母親がおかしい。姉と妹を比較して、妹を差別する。佳純は中学時代不登校になった。中学3年生からリストカット(カミソリで手首を切る。自殺企図だが死ねない)を始める。定時制高校では、名取佳純は、5月23日から保健室登校になり、3週間が経過している。教室は1A。
定時制高校を火星とし、ハブ(火星基地。人間が呼吸補助用具なしでいられるエリア)を保健室とする。名取佳純は、ハブでしか、呼吸ができない。名取佳純は、EVA(エバ。宇宙服)を着て、教室に行く。決死の覚悟がいる。

佐久間:定時制高校保健室の先生。養護教諭。読んでいて最初保健師かと思いましたが、元看護師でした。いろいろわけありです。髪を真っ赤に染めている。30歳より上ぐらい。

 さて、話を戻します。給食のシステムです。30分間(配膳(はいぜん)、食事、後片付け)
 まず全員分、同じ量を盛り付ける
 受け取った生徒は、食べられない量のときは、食べる前に、食缶(しょっかん)に戻す。
 食べ始めてから、担任の朝野先生が、食缶に残っているおかずを、食べるスピードが早い生徒の器に入れて回る。おかずを完食することが目的です。
 
『めざせ完食月間(9月15日~10月15日)』、各学年で、一番残食量が少なったクラスへの商品が、「好きな給食のおかずリクエスト権」です。(市原隼人さんの給食の映画を思い出しました)『劇場版 おいしい給食 Final Battle 邦画 2020年公開』
わたしはふと、小学6年生のときに自分が、クラスで給食委員をしていたことを思い出しました。
 おかずの食べ残しが多かったときに、給食室に呼ばれて、給食のおばさんに叱られたことがあります。食べ物はのこさない。『もったいない(ムダにしてはいけない)』の時代でした。食欲がなくても食べなければならない時代でした。遠因は、第二次世界大戦の敗戦による貧困生活でしょう。

油淋鶏(ゆーりんちー):揚げた(あげた)鶏肉(とりにく)に、醤油(しょうゆ)を下地(したじ)につくった甘酸っぱいソースをかけた料理

シンク:台所の流しの水槽(すいそう)

会食恐怖症:かいしょくきょうふしょう。精神疾患。他者との食事がストレスになる。学校給食の完食指導が原因ともいわれている。

禁止されているスマホを中学校の保健室に持ち込んでいる遠藤咲子です。
スマホは中学校には持ち込まないほうがいい。スマホを持ち込むと、不幸せが近づいてきそうです。

豪胆(ごうたん):度胸がある。ピンチに動じない。
社交不安症:以前は、対人恐怖症とか赤面症(せきめんしょう)と表現されていた。人の視線がにがて。

 登場人物のセリフが、一本調子な感じがします。(いっぽんちょうし。発声者が複数いても、おなじ感じ。単調)

 読んでいて気になるのが、『咲子ちゃん』の、『ちゃん』の部分です。いらないのではないか。『咲子』だけのほうが、読みやすく、文章が締まります。『葵(あおい)』のほうは、ちゃん付けがありません。読みやすい。

 イヤなことはイヤ、できないことはできませんと言いましょうというアドバイスがあります。『私は食べたくないんです』。なんというか、基本的なことに戻って、彼女たちは、おなかはすいていないのだろうか。食欲はないのだろうか。おなかがすくほど、体を動かしていない。勉強に精神が集中していないともとれます。人間、腹が減ったら、食事をします。

エキセントリック:風変り。普通とは違う。

 食べたくなければ食べなくてよいとか、(学校に)来たくなければ来なくて(こなくて)いいとか、その言葉に従うと、置いてきぼりにされます。存在なしの扱いになります。
 学校とつながりがあるうちはいいですが、学校とつながりがなくなると、はるか長い人生をひとりで生きることになります。ひきこもりです。日本には、1億人以上の人がいるわけですから、そういう人もいるのでしょう。なにせ、本人がその気にならないと、ひきこもりの解消はむずかしい。

ラマワティ:中学のクラスメート。インドネシア人。ムスリム(イスラム教徒)。口に入れてはいけないものとして、豚肉、アルコール。給食に食べてはいけないものが出るときは、自宅からお弁当を持参している。

ハラール:イスラム教徒でも食べることができる料理。ハラール:許されたもの。ハラーム:禁じられたもの。

チキる:臆病(おくびょう)になる。弱腰になる。

 なんというか、給食ごときで、こんなにごたごたしなければならないとは思えない。

 栄養教諭の橘川先生VS遠藤咲子と小林葵(女子ふたりは給食の時に、いったん自分の器(うつわ)に盛られたおかずを、全部、食缶に戻して、給食を食べなかった)です。
 橘川先生が言うには、彼に対する宣戦布告だそうです。

ビビンバ:韓国の混ぜご飯

教育委員会からの指示:食品ロス(食べ残し)の削減を目標にする。
SDGs(エスディージーズ):持続可能な開発目標。バランスのとれた社会をつくる。

 80ページにある項目の意味がとれません。「物言わぬは腹(はら)ふくるるわざなり―葵」。
 (黙っていれば、おなかはすかないということだろうか。給食に文句を付けているということだろうか。よくわかりません)

 親に対して、不満を吐き出す(はきだす)。

 給食に不満がある。給食の内容に不満がある。(そうかな。まわりに人の目があるから食べるときに緊張するわけだから、給食のおかずを攻撃対象にするのはおかしい)

 給食に不満があるから、『要望書』を出す。発起人は、小林葵と、遠藤咲子と、ラマワティ・ハサナ・ アプリヤニ(インドネシア人。イスラム教徒)です。
 要望書の趣旨として、完食を強制しないで(この項目だけでいいんじゃないかな)、給食をなくて弁当にしてほしい(それでは困る人もいます。コッペくんは困るそうです。久野浩平くんです)、ハラールのメニューにしてほしい(してほしくありません。豚肉を食べたいです)、カロリーの低いメニューにしてほしい(イヤです)、食べやすいメニューにしてほしい(多数の児童に提供するものです。お金をその場でいただく食堂ではありません)

 なんというか、中学生ですから、考え方にかたよりがあります。
 働いて給料をもらっていないためか、世の中の仕組みをまだ知りません。まあ、税金も納めていません(消費税は払っているでしょう)。
 『給食』という制度で、大きなお金が動いています。『給食』という制度で、給料をもらって、生活をしている人たちがいます。農業、運送業、サービス業、たくさんの人たちが、『給食』に集まっているのです。簡単に廃止はできません。『給食』を廃止するなら、職を失う人たちのあとの仕事のことも考えなければ、世の中は混乱します。
 さらに、『給食』には、税金の投資もあります。学校が保護者から集める給食費だけでは、給食の提供はできないでしょう。公費負担です。税金には、経済を循環させる役割があります。お金は使うことで人間の生活が豊かになるのです。お金をため込むだけでは、経済活動は回っていきません。
 
 なんだかんだありますが、それも、在学中だけのことです。
 卒業式は、あっという間にやってきます。
 メンバーが入れ替われば、また、同じことの繰り返しです。

 学校だから、先生なりが相手をしてくれます。
 社会に出たら、仕事場は冷たいものです。
 イヤならさよならです。会社、辞めて(やめて)ちょうだいです。
 ふつうは、給料がなくなって、生活していくことができなくなります。
 簡単に仕事を辞める人は、親の援助があるのでしょう。自立も自活もできていません。

 さて、要望書を書いた3人はどうなりますやら。

クレポン:インドネシアのお菓子。だんごのようなもの。緑色をしている。噛むと黒砂糖が口の中でとける。
 遠藤咲子は、クレポンを、がばがば食べました。

 『東京サラダボウル』というNHKのドラマ(警察ものでした。新宿あたり、東南アジア諸国の料理が出てきます)を思い出しました。前回の冬ドラマでした。
 それから、『しあわせは食べて寝て待て』という、薬膳(やくぜん)を素材にしたドラマが、今、NHKで、火曜日の夜10時に放送されています。なかなかいい感じのドラマです。膠原病(こうげんびょう。免疫(めんえき)が自分で自分の体を攻撃して内臓が壊れる)になって、大きな会社にいられなくなった主人公の女性が、競争しない世界で、食事を楽しみながら、静かに暮らしていくのです。

レジスタンス:権力者に対する抵抗運動

 給食のつくられかたを知る。あるいは、学ぶそうです。
 日曜日、午前10時、県営グランド集合だそうです。

ハミる:仲間はずれにする。仲間はずれにされる。(はみ出すということだろうか)
ダウンタイム:サービスを利用することができない時間帯
ヒアル:ヒアルロン酸。美容注射
モスク:イスラム教の教会
クルアーン:イスラム教の経典。コーランのこと。神の啓示(けいじ。神の教え)

 スタジアム(陸上競技場)の調理室で、大学陸上部員が食べる昼食をつくる。
 
アスリート:運動能力が優れた(すぐれた)スポーツ選手

 たくさん食べるのではなくて、正しく食べる。

栄養食事学:人間が、健康で豊かな食生活を送るために学ぶ学問

(最後まで読み終えました)

コッペ(久野浩平)の弟::久野修平。5歳くらい。

コッペの母

コッペの妹:久野奈美。最初は、母親のおなかの中、最後に誕生します。

 ところどころ、単語の意味がわからない難点がありました。書き手はわかっていても、読み手には理解できません。
カショオ:過食症ということでしょう。いっぱい食べて、いっぱい吐けば、体重は同じという感じ方だそうです。心の病気ですな。
マルタバ:インドネシア版お好み焼き
摂食障害(せっしょくしょうがい):適度な量の食事を自分でコントロールしながら食べることができない病気。精神的なストレスが原因。物語に出てくる小林葵と遠藤咲子には、どのような精神的ストレスがあるのだろう。過食をする遠藤咲子は、両親の夫婦関係がおかしいとか、お手伝いさん付きの豪邸に生まれて、生活の送り方がふつうと違うとか、やせなきゃいけないという自分への脅迫があります。小林葵の精神的ストレスの原因は明記されていません。生まれつき食が細い。精神的に人がにがてというのはありそうです。

 イスラム教信者のラマワティは、豚肉を食べられないのではなく、豚肉を食べたくないだけ。豚肉を食べたいという気持ちがない。犬を食べたいという気持ちがないのと同じ(なるほど)。

 遠藤咲子が過食する食べ物です。菓子パン、スナック菓子、カップ麺、ポテトチップス、バームクーヘン、どら焼き、シュークリーム。お金持ちにしては、栄養面でむちゃくちゃです。食事をちゃんと自分でつくればいい。目玉焼き、卵焼きから始まって、カレーライス、サンドイッチ、ホットケーキ、お好み焼き、やきそば、パスタ、焼き肉、焼き魚、野菜炒め、いろいろ簡単につくることでできる料理はあります。自分好みに味付けの工夫をすると楽しい。おいしいと嬉しくなります。

 遠藤咲子の自宅は豪邸です。シャンデリアがあります。パパはお金持ちで、ママは、パパの装飾品扱いの人物です。以前は、お手伝いさんを雇っていたそうです。そして、パパには愛人がいます。まあ、お金があっても幸せとはいえません。

 『給食改革』の話になっていきます。
 小林綾子は、脂っぽい(あぶらっぽい)もの、食べごたえのある食べ物がにがてだそうです。

クラムチャウダー:スープ。二枚貝(クラム)を使ったもの。
タンドリーチキン:鶏肉(とりにく)を土釜(つちがま)で焼いたもの。
シュガーグレーズ:薄い砂糖衣(さとうころも)。ドーナツの表面につけたりする。
 
 給食への反発がありますが、やがて、給食の価値、給食が栄養面で、きちんとしてものであることを理解し始める中学生たちです。
 
 家が貧困家庭である久野浩平の話を聞いていると本を一冊思い出します。写真集です。
 『土門拳(どもん・けん) 筑豊のこどもたち(ちくほうのこどもたち) 築地書館(つきじしょかん)』
 小学校の給食のときに、お弁当をもってくることができないこどもたちの白黒写真が載っています。むかーしあった、福岡県の炭鉱町での話です。貧困があります。同書の72ページ~74ページに、お弁当を持参できないこどもたちは、机に座って本を読んでいるふりをしています。そのまわりに、お弁当を食べているこどもたちがいます。(わたしの机で、左のほうにある本箱にその本があります)

 小林葵は母親と自宅で、ジャガイモコロッケをつくり始めました。
 
 なんというか、包丁で指を切ると危ないからとかいって、こどもに包丁を握らせないのはだめです。
 人間、指を切ると痛いけれど、指のかすり傷ぐらいで、人間は死にません。
 過保護はだめです。失敗してもいいのです。自活できるようにこどもを育てなければなりません。

 栄養教諭(給食の栄養管理担当)橘川先生(きっかわ先生)のいい言葉がありました。
 『…… みんな、喉(のど)に何かつかえたままで、生きているのかもしれませんよ』(そのとおりです)
 もうひとつ。
 『たかが食事です』

回鍋肉(ホイコーロー):中国の豚肉料理。ゆでて、いためる。
ナシクニン:インドネシアのお祝い用のごはん。黄色いごはん。

 最後は、暴風雨の中のエピソードでした。
 炊き出し体験があります。
 『人は、生きるために食べる』

 給食改革プロジェクトです。(正直、なんでこうなるのか、よくわかりません)
 
ナシゴレン:インドネシアのチャーハン

 いろんな騒動があって、いろんな変化があります。
 遠藤咲子の両親は、離婚へ向かっているそうです。
 
 ガトーショコラ:チョコレートケーキ

 まあ、いろいろあります。
 うわべだけ美しくしようとしても、中身はボロボロということはあります。
 ありのままに生きることができたら、苦労は小さいに違いない。  

Posted by 熊太郎 at 06:25Comments(0)TrackBack(0)読書感想文