2025年05月12日

対岸の家事 第6話 “(女性が)働かない”はダメ?

対岸の家事 第6話  TBS火曜ドラマ 22:00~22:57 動画配信サービス

第6話:“(女性が)働かない”はダメ?人生の選択肢

原作:『対岸の家事 朱野帰子(あけの・かえるこ) 講談社』

俳優:
多部未華子(専業主婦。村上詩穂。娘が、苺(いちご)2歳半ぐらいに見えます。調べたら3歳の子役さんでした。もうすぐ4歳です。かなり演技がうまい)

一ノ瀬ワタル(村上虎朗むらかみ・とらお 多部未華子さんのだんなさん役。かなり優しい性格です)

江口のりこ(長野礼子。こどもふたりを保育園に預けて働いている。だんなの長野量平(川西賢志郎)は仕事で多忙なようす。実質ひとりで子育てと家庭のきりもり(物事をとりさばく)をしているように見えます。息子が、篤正(あつまさ。4歳か5歳ぐらいに見えます)で、娘が、星香(ほしか。まだ1歳半ぐらいに見えます)

ディーン・フジオカ(中谷達也。妻はアラブ首長国連邦都市型国家であるドバイで働くキャリアウーマン。中谷達也本人は、厚生労働省の職員)。中谷達也は、2年間の育児休業中です。娘は1歳ぐらいの佳恋(かれん)です。

 いくつかポイントがあります。頭の中を整理するように、書き落としてみます。

 今の時代、女性は、専業主婦ではだめです。女性は、仕事も育児も両立させて、社会活動に貢献してくださいというメッセージがあります。
 それに対して多部未華子さんが、自分は、働かないのではなくて、ふたつのことを両立させる能力がありませんと反発します。働けないのです。能力的に、家庭と仕事の両立ができないのです。(なんというか、大前提として、人は、生活費を稼ぐために働きます。わたしは、妻が働かなくても家族が食べていけるのなら、働かなくていいと思います。うちは、わたしの給料だけでは食べていけなかったので共働きで子育てをしました)

 一馬力(いちばりき。夫だけの収入)だと、将来分譲マンションや一戸建てを買うとか、こどもを大学にやるとかいうときにお金が不足します。そのときになって、それなりの精神的な苦痛を味わうことになるのですが、それでもいいのなら働かなくていいと思います。
 あとはまあ、こどもさんが10歳ぐらいになって、自分のことが自分でできるようになったら、働きに出るという選択肢もあります。
 
 ロールモデル(女性が働いていくときに、模範となるような社員のことをいう)
 昔は、朝早く出勤して、夜遅くまで残業をやって、休日も出勤してという社員が、出世では優遇されたけれど、今、そして、これからは、仕事と子育てを両立させていく女性が、昇進においても優遇されるであろうというドラマの趣旨でした。
(この部分を読んでいて、以前読んだことがある小説の内容を思い出しました)
 出産・子育てをしながら働いてきた女性が、結婚も子育てもせず、仕事一筋でやってきて役職に昇進した女性にくってかかったのです。家事も育児もやって働いてきた自分だって、昇進して役付きになりたいと訴えるのです。自分は、女だから(しかたなく)、結婚して、出産して、子育てをしながら、がんばって仕事をしてきた。がまんをしながら仕事も育児も家事もやってきた自分こそが、職場では役職者になるべき立場の人間だと訴えるのです。その女性は未婚で昇進する女性に対して厳しい言葉をぶつけます。あんたは、仕事しかしてこなかった。仕事しかしてこなかったから、あんたには、家族がいないじゃない! 夫もこどもも孫もいないじゃない! わたしにはいる! と、激しい気持ちが出ていた記憶です。
 わたしは、その部分を読んで、目から鱗(うろこ)が落ちる思いでした。そうか。そうなんだ。うん、そのとおりだと思いました。
 昔は、未婚で仕事に集中して、それなりに幹部社員になった人を、自分の人生を会社に捧げた(ささげた)女性というように見ることがありました。よーく考えると、それは、いい考えではなかったようです。仕事よりも家族が大事です。歳をとってからのひとりぼっちは精神的にこたえます。

 ディーン・フジオカさんから奥さんに、ふたり目のお子さんについて、計画出産をやろうと提案があります。奥さんは、自分の仕事の予定があるからと、提案を拒否しました。
(わたしは、計画出産はやっていいと思います。今は、育児休業の制度がありますが、育児休業の制度がなかったころは、産休明けで、4月に保育園に入れるようにするために2月生まれぐらいで子づくりをしようかというような話はありました)

 ラスト付近では、いろいろと騒動の種がまかれました。夫の鹿児島転勤(単身赴任ですな。母子家庭状態になってしまいます。江口のりこさんのお宅)、妻の不倫(ディーン・フジオカさんのお宅)、頼りにしている女性が、認知症になっているらしい(多部未華子さんのお宅)。そんな話題で、次週に続きます。

 同時期に、テレ東で、『夫よ、死んでくれないか』というドラマをやっていて見ているのですが、ホラー、サスペンスの内容で、夫婦関係が壊れています。殺人の話も出てくるので、とくにそのドラマの感想を書く予定はないのですが、このドラマと対比すると、いろんな夫婦関係や家庭があるなあと感慨深いのです。

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