2025年05月19日
対岸の家事 第7話 認知症に…? 気付いた家事の意味
対岸の家事 第7話 認知症に…? 気付いた家事の意味 TBS火曜ドラマ 22:00~22:57 動画配信サービス
原作:『対岸の家事 朱野帰子(あけの・かえるこ) 講談社』
俳優:
多部未華子:専業主婦。村上詩穂。娘が、苺(いちご)2歳半ぐらいに見えます。調べたら3歳の子役さんでした。もうすぐ4歳です。かなり演技がうまい。
一ノ瀬ワタル:村上虎朗むらかみ・とらお 多部未華子さんのだんなさん役。かなり優しい性格です。
江口のりこ:長野礼子。こどもふたりを保育園に預けて働いている。だんなの長野量平(川西賢志郎)は仕事で多忙なようす。実質ひとりで子育てと家庭のきりもり(物事をとりさばく)をしているように見えます。息子が、篤正(あつまさ。4歳か5歳ぐらいに見えます)で、娘が、星香(ほしか。まだ1歳半ぐらいに見えます。
ディーン・フジオカ:中谷達也。妻はアラブ首長国連邦都市型国家であるドバイで働くキャリアウーマン。中谷達也本人は、厚生労働省の職員)。中谷達也は、2年間の育児休業中です。娘は1歳ぐらいの佳恋(かれん)です。
田中美佐子:坂上知美さかがみ・ともみ。多部未華子さんを支える心の友。ご近所さん。ひとり暮らし。娘がいるが、結婚はしないし、こどももつくらないという主義の仕事一筋で働く女性。孫は生まれてこないと娘に言われた。
わたしは、自分が20代だったころ、田中美佐子さんみたいな人と結婚したいと思ったことがあります。それから50年近くがたって、田中美佐子さんは今回のドラマで、認知症の高齢者を演じられました。
症状として、同じ物をいくつも買う、スーパーでレジを通さずに万引き状態となる。料理の手順を間違える、火の始末を忘れて、火事を出しそうになる。本人の行方(ゆくえ)がわからなくなる徘徊(はいかい)などのシーンが出ました。時がたつのは早いものです。だれでも、肉体や心身の耐用年数が近づいてきて、頭の中が壊れる年寄りになるのだと実感しました。
ドラマでは、キャリアウーマンの娘は、世間体をきらってか、これは(身内が認知症)、家族の問題ですと主張して、多部未華子さんを田中美佐子さんのことから排除しようとします。
まあいろいろ考察があります。
よかれと思ってやっても、相手にとっては、迷惑ということはあります。
親切の押し売りです。
介抱(かいほう。世話を)されるほうは、プライド(自尊心。自分が大事という気持ち、心)が傷つくのです。
『悪意がある善意』ってあります。自分がいい人と思われたい人が行う行為です。
自分に余裕がないとき(みじめな思いをかかえているとき)に優しくされると、よけいにみじめな気持ちになる。同情は迷惑なのです。
さんざん苦労してきて、認知症になってしまう。がんばったのに…… という人間の悲しみがあります。
田中美佐子さんの娘から排除されそうになる多部未華子さんにも主張があります。おせっかい(でしゃばり)→『(専業)主婦って、そういうものです』
太川陽介さんとえびすよしかずさんの路線バス乗り継ぎ人情旅のロケシーンを思い出しました。今は完璧な認知症になってしまいましたが、えびすさんには認知症の症状がロケ中から出ていました。
瀬戸内海に近い本州のどこかのお城のバルコニーのようなところで、太川陽介さんと女性ゲストとえびすさんが景色を眺めていて、えびすさんが、『これからぼくたちは新幹線でどこに行くんだっけ』と真顔で質問をされました。
番組としてのバス旅のロケ中なのです。あのときえびすさんの頭の中は、別の世界に自分がいる状態だったのです。
恩人とか、人情とか、考えさせられる内容でした。
ディーン・フジオカさんが、正論を吐きます。毒がありますが、言っていることは正しい。そして、厳しい。なのに、ディーン・フジオカさんの奥さんは自分の会社の部長と不倫をしているようです。ディーン・フジオカさんが、まっすぐでまじめなだけに、かわいそうに見えます。
『アジサイって、(専業)主婦みたい。陽の当たらないところで、じっとだれかのために家事をする』
江口のりこさん宅もたいへんです。だんなさんが鹿児島転勤です。江口のりこさんは、家族全員の幸せを思って、だんなさんを単身赴任にはさせない。自分は、今の仕事を辞めて、こどもふたりもいっしょに鹿児島へ行くのだという決意を、ディーン・フジオカさんに対して表明されました。
ディーン・フジオカさんも悩んでいます。1歳児ぐらいの娘さんの夜泣きがつらいのです。佳恋(かれん)ちゃんです。
それを見ていて、わたしも自分の娘のときの夜泣きを思い出しました。つらかった。
生後半年ぐらいからひどかった覚えです。深夜2時ごろ、泣きやませようと、胸に抱いて、何度もキッチンであやしました。賃貸マンションに住んでいたので、鳴き声が外に響くことがとても気になりました。
そんなつらい日々が続いたのですが、半年ぐらいがたって、夜泣きはなくなりました。そして、日にちがたつごとに、そんなことがあったことも忘れてしまいました。
あかちゃんの成長過程において、あかちゃんの脳みそのなかで、いろいろなものが渦巻いて、だんだん脳みその中が、整理整頓されていく経過での夜泣きであったのだろうと判断するのです。がんばれ中谷さん(ディーン・フジオカさん)、耐えろ中谷さんです。そうやって、人は親になるのです。子育ては、気が遠くなるほどの忍耐の積み重ねです。
過去を振り返るシーンでの、ピアノのバックグラウンドミュージックがいい感じでした。しみじみしました。
多部未華子:(専業)主婦は、ひとりぼっち。
田中美佐子:だいじょうぶよ。いつか笑って話せる日がくる。それまでゆっくりゆっくり、おかあさんになればいい。うちにいらっしゃいよ。わたし専業主婦だから、時間がいっぱいある。
遠くに光が見える作品です。名作ドラマになるでしょう。
応援。家族のために応援することが、専業主婦の役割なのです。
原作:『対岸の家事 朱野帰子(あけの・かえるこ) 講談社』
俳優:
多部未華子:専業主婦。村上詩穂。娘が、苺(いちご)2歳半ぐらいに見えます。調べたら3歳の子役さんでした。もうすぐ4歳です。かなり演技がうまい。
一ノ瀬ワタル:村上虎朗むらかみ・とらお 多部未華子さんのだんなさん役。かなり優しい性格です。
江口のりこ:長野礼子。こどもふたりを保育園に預けて働いている。だんなの長野量平(川西賢志郎)は仕事で多忙なようす。実質ひとりで子育てと家庭のきりもり(物事をとりさばく)をしているように見えます。息子が、篤正(あつまさ。4歳か5歳ぐらいに見えます)で、娘が、星香(ほしか。まだ1歳半ぐらいに見えます。
ディーン・フジオカ:中谷達也。妻はアラブ首長国連邦都市型国家であるドバイで働くキャリアウーマン。中谷達也本人は、厚生労働省の職員)。中谷達也は、2年間の育児休業中です。娘は1歳ぐらいの佳恋(かれん)です。
田中美佐子:坂上知美さかがみ・ともみ。多部未華子さんを支える心の友。ご近所さん。ひとり暮らし。娘がいるが、結婚はしないし、こどももつくらないという主義の仕事一筋で働く女性。孫は生まれてこないと娘に言われた。
わたしは、自分が20代だったころ、田中美佐子さんみたいな人と結婚したいと思ったことがあります。それから50年近くがたって、田中美佐子さんは今回のドラマで、認知症の高齢者を演じられました。
症状として、同じ物をいくつも買う、スーパーでレジを通さずに万引き状態となる。料理の手順を間違える、火の始末を忘れて、火事を出しそうになる。本人の行方(ゆくえ)がわからなくなる徘徊(はいかい)などのシーンが出ました。時がたつのは早いものです。だれでも、肉体や心身の耐用年数が近づいてきて、頭の中が壊れる年寄りになるのだと実感しました。
ドラマでは、キャリアウーマンの娘は、世間体をきらってか、これは(身内が認知症)、家族の問題ですと主張して、多部未華子さんを田中美佐子さんのことから排除しようとします。
まあいろいろ考察があります。
よかれと思ってやっても、相手にとっては、迷惑ということはあります。
親切の押し売りです。
介抱(かいほう。世話を)されるほうは、プライド(自尊心。自分が大事という気持ち、心)が傷つくのです。
『悪意がある善意』ってあります。自分がいい人と思われたい人が行う行為です。
自分に余裕がないとき(みじめな思いをかかえているとき)に優しくされると、よけいにみじめな気持ちになる。同情は迷惑なのです。
さんざん苦労してきて、認知症になってしまう。がんばったのに…… という人間の悲しみがあります。
田中美佐子さんの娘から排除されそうになる多部未華子さんにも主張があります。おせっかい(でしゃばり)→『(専業)主婦って、そういうものです』
太川陽介さんとえびすよしかずさんの路線バス乗り継ぎ人情旅のロケシーンを思い出しました。今は完璧な認知症になってしまいましたが、えびすさんには認知症の症状がロケ中から出ていました。
瀬戸内海に近い本州のどこかのお城のバルコニーのようなところで、太川陽介さんと女性ゲストとえびすさんが景色を眺めていて、えびすさんが、『これからぼくたちは新幹線でどこに行くんだっけ』と真顔で質問をされました。
番組としてのバス旅のロケ中なのです。あのときえびすさんの頭の中は、別の世界に自分がいる状態だったのです。
恩人とか、人情とか、考えさせられる内容でした。
ディーン・フジオカさんが、正論を吐きます。毒がありますが、言っていることは正しい。そして、厳しい。なのに、ディーン・フジオカさんの奥さんは自分の会社の部長と不倫をしているようです。ディーン・フジオカさんが、まっすぐでまじめなだけに、かわいそうに見えます。
『アジサイって、(専業)主婦みたい。陽の当たらないところで、じっとだれかのために家事をする』
江口のりこさん宅もたいへんです。だんなさんが鹿児島転勤です。江口のりこさんは、家族全員の幸せを思って、だんなさんを単身赴任にはさせない。自分は、今の仕事を辞めて、こどもふたりもいっしょに鹿児島へ行くのだという決意を、ディーン・フジオカさんに対して表明されました。
ディーン・フジオカさんも悩んでいます。1歳児ぐらいの娘さんの夜泣きがつらいのです。佳恋(かれん)ちゃんです。
それを見ていて、わたしも自分の娘のときの夜泣きを思い出しました。つらかった。
生後半年ぐらいからひどかった覚えです。深夜2時ごろ、泣きやませようと、胸に抱いて、何度もキッチンであやしました。賃貸マンションに住んでいたので、鳴き声が外に響くことがとても気になりました。
そんなつらい日々が続いたのですが、半年ぐらいがたって、夜泣きはなくなりました。そして、日にちがたつごとに、そんなことがあったことも忘れてしまいました。
あかちゃんの成長過程において、あかちゃんの脳みそのなかで、いろいろなものが渦巻いて、だんだん脳みその中が、整理整頓されていく経過での夜泣きであったのだろうと判断するのです。がんばれ中谷さん(ディーン・フジオカさん)、耐えろ中谷さんです。そうやって、人は親になるのです。子育ては、気が遠くなるほどの忍耐の積み重ねです。
過去を振り返るシーンでの、ピアノのバックグラウンドミュージックがいい感じでした。しみじみしました。
多部未華子:(専業)主婦は、ひとりぼっち。
田中美佐子:だいじょうぶよ。いつか笑って話せる日がくる。それまでゆっくりゆっくり、おかあさんになればいい。うちにいらっしゃいよ。わたし専業主婦だから、時間がいっぱいある。
遠くに光が見える作品です。名作ドラマになるでしょう。
応援。家族のために応援することが、専業主婦の役割なのです。
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