2013年07月30日

(再読)枕草子 清少納言

(再読)枕草子 清少納言 汐文社

 現代女性が書くところのエッセイ(身辺記録)です。いっきに読んでみます。1話読みきりのお話なので、どこから読んでもいいし、読み飛ばしてもいいし、読み手にとって読書方法の自由度が高い作品です。
 こどもさんを見る目は、こまやかなやさしい女性の視線です。貴族社会の上品さが伝わってきます。ていねいな観察には驚嘆する部分もあります。物、人、行事、さまざまなことが素材です。当時の京都のようすがありありと文章で表現されています。
 本を読んで本を書く。読み書きすること、できることが貴族社会に生まれた者の義務であり、役得でもある。
手紙が通信手段です。夏には扇、眉毛を抜く毛抜きはおしゃれのため、欠点のない男性(理想の男性)はいない。女性同士の友情、そして身分の上下。親子・夫婦関係もあって、現代と変わらぬ悩みがあります。  虫に重ねる人情、この頃もゴキブリはいたようです。
 連歌、ゆったりと流れる時間、自然との共生、現代都市生活にはないぜいたくが、平安時代にはありました。なにより、平和でした。


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