2022年02月07日

チェロの木 いせひでこ

チェロの木 いせひでこ 偕成社

 美術品のような絵本です。
 水彩画の絵が輝いていて、独特ないい雰囲気が画面いっぱいに広がっています。

 日本のことだと思って読み始めましたが、外国のことでした。
 一度全体を読んでみました。
 これからもう一度目を通してみます。

 絵に、光と影があって、光線がまぶしく輝いています。
 
 小さな少年が出てきて、彼のものとなる楽器『チェロ』を木からつくるお話ですが、とても長い歳月がかかっています。

 ぐぜり:若鳥の不完全なさえずり。ここでは、ヤマバトの不完全なさえずりとされています。
 そういえば、数日前、早朝散歩をしていた時に、ウグイスのたぶんつがい(夫婦)らしき姿を見ました。枝から枝へと二羽が軽くジャンプしながら飛んで移動していました。
 ウグイスが、ホーホケキョと鳴く季節はまだ先ですが、春の暖かい日を迎える準備は進んでいるのでしょう。

 小さな少年(書中では「わたし」)には、おじいさんがいました。
 おじいさんと少年は森の中を散歩しました。
 おじいさんは、少年が小学生になる前に亡くなりました。
 おじいさんは、職業として、森の木を育てる人でした。

 少年の父は楽器をつくる職人でした。
 父はチェロをつくって、つくったチェロをチェリストに渡しました。
 
 少年は両親と三人で、チェリストの演奏を聴きに教会へいきます。
 絵本にある絵をながめていると、まるで音楽が耳元(みみもと)に聞こえてくるようです。
 
 歳月が流れて、少年はどんどんおとなへと成長していきます。
 秋のまばゆい紅葉風景、冬の冷たい雪の風景
 森の木々と鳥や虫や、空の雲や雪が降る自然の風景があります。
 雪の結晶である花びらのような粒子は軽くて、空気中を、降りたり、昇ったり、渦巻いたりします。
 空全体から、白い粉雪が落ちてきます。
 
 このあたりから、お話は幻想的になっていきます。
 少年は、チェロの材料になる木になったのではないかという錯覚が、読み手に生まれます。
 楽器職人の父親が、少年のために子ども用チェロを製作します。

 この物語は、今となっては老齢者になった少年が、過去をふりかえっているものです。
 もう祖父も父親もチェロリストも、そしておそらく母親もこの世にはおられません。
 楽器のチェロだけは、今も残っていて、老齢者になったかつての少年の手の中で音を奏でているのです(かなでている)。
 亡くなったみんなの霊魂がいるのは、かつての少年が父親につくってもらったチェロで演奏している音楽の中です。

 音楽や歌を聴くと、その当時のことを思い出すということはあります。
 歌謡曲やフォークソングや演歌が、人生のランドマーク(めじるし)になっているということはあります。今回の絵本の場合は、クラッシック音楽なのでしょう。

 いまはもう結婚して家を出て行ったうちのこどもたちが使っていたこども部屋に、古くなったクラッシックギターが3台とエレキギター数本、安物の初心者向けヴァイオリン、トランペット、キーボードなどの楽器がそのまま置いてあります。クラビノーバ(電子ピアノ)とフォークギターは、息子が持って行きました。
 孫たちがくると、部屋に置いてある楽器を遊び道具にして、じゃらんじゃらん、ギーコギーコ、ブーブーと弾いています。
 
 この物語は、親族のつながりを主題にして、チェロという楽器で各自の人生という時の流れを表現してあるのでしょう。  

Posted by 熊太郎 at 07:04Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2022年02月05日

マンガでよくわかる 株1年生 億り人 杉原杏璃

マンガでよくわかる 株1年生 億り人(おくりびと) 杉原杏璃と一緒に 杉原杏璃(すぎはら・あんり) 星井博文(シナリオ) 伊藤カズヒロ(マンガ) かんき出版

 普通預金や定期預金の利子は微々たるものになっています。
 少しでも利子相当部分がほしい人は、生命保険がらみの外貨建て商品を購入したり、NISA(ニーサ 少額投資非課税制度)を利用したり、株式投資をしたりしています。
 お金を消費するのではなく、お金の置き場所を銀行預金から別の場所に置き換えます。
 世の中には、行き先を探しているお金の固まりがあります。

 「億り人(おくりびと)」というのは、株式で儲けて(もうけて)、投資の結果、億万長者になった人をいうのだろうと、自分なりに解釈しています。
 そこまでいかなくてもいいから、昔の定期預金程度の利益は手にしたいと思うでしょう。あわせて、元金割れは避けたい。

 63ページまで読んだところで感想を書き始めてみます。
 億り人になったらしき杉原杏璃さん(すぎはら・あんり)さんという40歳ぐらいの女性が書いた本だろうと思って読み始めましたが、本人が文章を書いたようには見えません。(読み終えて、億り人になったというよりもこれからなりつつあるというようなお話に感じました)
 インタビューのように杉原杏璃さんから話を聞いて、別の人が文字に起こしたような雰囲気の文脈です。
 よく見ると三人ワンチームでつくってある本のようです。杉原杏璃さんは、お客さんをキャッチするための看板的存在に思えます。

 ちょちょいのちょいで、大金ができるとは思えません。
 以前読んだ株式投資をされている年配女性のメッセージでは、長い歳月をかけて、がまんにがまんを重ねて、修羅場を何度もくぐりぬけて、試練に耐え抜いて、ようやく、多額の蓄財にたどりついたのですと書いてありました。強い説得力があるお言葉でした。だれかと闘うのではないのです。自分自身のああしたい、こうしたいという欲求と闘うのです。耐えきれた人が、多額の蓄財を手に入れることができるのです。(この本でも82ページに、そのようなことが書いてあります)
 株とは自分のこどものようなものかもしれないと思いました。最後まで面倒をみるのです。出来のいい子もそうでない子もいます。ひとりのこどもでも、長い人生の流れの中で、出来がいい時とそうでない時があります。自分のこどもだったら、出来が悪いからといって見捨てることはできないのです。

 さて、読み始めます。

 「衣食住」に使うお金を株式に使ってはいけません。
 投資した金銭を失ったとしても、生活は破たんしないようにしなければなりません。
 企業からあらかじめ提示されている「配当金」と「株主優遇の特典」を期待して、そこまでにしておく。株価が上がろうが下がろうが気にしない。株価が将来上がるか下がるかはだれにもわからない。儲かる・儲からない(もうかるもうからない)は、各個人が生まれながらにもっている「金運」次第(しだい)だとする。

 株価の値上がり益(キャピタルゲイン)で稼ごう(かせごう)とすると、覚悟がいります。証券会社に支払う手数料もばかになりません。
 投資額もでかい。(以前、投資家の方が、1500万円ぐらいは、はした金とコメントしていてびっくりしました。でも、そういうものなのでしょう。ひとつの銘柄に500万円以上つぎ込んでいる人も多そうです。よほどの土地持ちで不動産収入のある方たちか、先祖代々なにがしかの裕福な生活環境にある方たち、カネ余りの事業主およびそのご親族の方たちだろうと勝手に推測しています)
 お金のゲームです。もうかったお金でなにかをしようという意識はそれほどないようです。家も土地も車も手に入れてそれでも余裕があるとなれば、株取引はお金のゲームになります。お金を何かに使うという目的はなく、お金の増減を楽しむゲームになります。あとは、年金生活者にとっては、配当金が第二の年金という発想はあります。

 株価の動きには、たいていの場合、銘柄によって、一定の価格で上下幅がある波になっています。上がったり下がったりします。下がったら買って、上がったら売って、その差額で利益を稼ぎます(かせぎます)。
 この本にも著者の体験としてそのような売り買いのコツと体験が書いてあります。(上がるというよりも、元の株価に戻るという感覚のほうが正しいときが多い)
 株価がとても下がった時が「買い時」だとする人もいます。度胸がいります。株価が下がった優良企業の株を買い集めて株価がいずれ上がるのを楽しみに待ちます。

 『買いたい人が多ければ、株価は上がり、売りたい人が多ければ、株価は下がる』
 上場している会社の数は3800社ぐらい。

 本のつくりです。
 基礎1 株式投資は誰だって始められる!
 基礎2 銘柄選び
 基礎3 投資の考え方とタイミング
 実践1 いざ、億り人へ
 実践2 「億り人」になるための情報収集と杏璃の1日

 株式市場 「前場(ぜんば):午前9時から午前11時半 後場(ごば):午後12時半から午後3時」
 PTS:夜間取引の場。私設取引システム。午前8時20分から午後4時と午後4時30分から午後11時59分。
 現物買い:現物売り:信用買い:信用売り
 指値(さしね)注文:株価を指定して注文する。
 成行(なりゆき)注文:今すぐの株価で売買希望
 
 現物売買というのは普通の売買でしょう。信用取引というのは自分にはわかりません。借金をして売買するような手法に思えます。自分は、知らないほうがいいと思っています。

 企業倒産の話が出てきます。
 倒産しないであろう企業の見極め方について書いてあります。(ここには書きません。本を買って読んでください)

 大きな組織(機関投資家。年金や保険の運用団体とか、銀行とかの金融機関など)が巨額の資金で株を売買しています。外国の大口投資家富裕層が同様に売買しています。
 巨大なお金の塊(かたまり)が、世界を舞台にして、あっちへいったり、こっちへきたりです。
 個人投資家は、そのすき間をぬって稼ぐ(かせぐ)イメージです。

 金融は、米国の市場が中心に回っています。
 日本の株式市場は、今は冷めています。

 複数の銘柄への投資が書いてあります。
 同感です。業種を分けながら複数の銘柄を保有して管理する。
 利益について、どこかの銘柄がへこめば、ほかのどこかの銘柄がでっぱるようにする。
 全体でプラスにもっていく。バランスをとります。(分散投資)
 最悪の事態が起こっても(倒産、上場廃止など)、その銘柄に投資しただけの範囲内で損害を被る(こうむる)ように危機管理をする。

 株式のことはあまり知らないので、読みながら言葉の意味を整理していきます。
 IR(Investor Relations):企業による投資家向けの広報活動
 ローソク足(あし):2種類ある。黒棒と白棒がある。黒棒は陰線といって、終値が始値(はじめね)よりも安い。白棒はその逆で陽線という。伸びた直線が「ひげ」上が高値で、下が安値。『押す』は株価が下がること。
 1分足(あし)。5分足。1時間足。日足(にちあし)。週足。月足。年足。
 出来高:取引された株数

 この本では、30万円ぐらいからスタートしましょうと提唱されています。

 杉原杏璃さんの投資に至る経過が書かれています。
 芸能界で、グラビアタレントとしてやっていくのはたいへんです。
 
 時勢について書いてあります。
 2005年ぐらいから始まって、サブプライム・ショック(米国住宅バブル崩壊)、リーマンショック(米国投資銀行リーマンブラザーズの破綻(はたん))と続きます。
 杉原杏璃さんは、23歳ぐらいから投資を始めておられるようです。
 
 インターネット証券の手数料がとても安いとあります。
 インターネットだと、安易に「注文確認ボタン」をクリックしてしまいそうで怖い。
 大金が簡単に動きます。株を買う時には熟慮が必要です。ちょっと待てとひと息つくために電話なり対面なりのほうが安心です。

 株価というものは、上がったり下がったりする。一般的には、ずっと上がり続けることはないし、ずっと下がり続けることもない。上がっていい気にならず、下がって悲観的にならず。
 株価が上がれば、売りたい人が出て、株価は下がる。下がれば、買いたい人が出て、株価は上がる。その繰り返しです。
 本の45ページに『需給バランス』としてまとめてあります。

 株価が下がったとしても売却しなければ実害は発生しない。
 株取引は度胸です。喜怒哀楽の感情を抜き、目の前にある確定している事実を下地にして、理屈でお金をコントロールしていきます。欲望で前のめりになって行動すると、失敗した時のショックが大きい。案外、成功することよりも失敗しないことを目標にしたほうが安全です。
 利益があるときとないときの差額幅が日によって大きい。毎日プラスマイナスが動きます。
 広い心と気持ちのゆとりが必要です。あせらない。心の修行です。
 
 本では、細かい売り買いで、資産を少しずつ増やしていく経過が披露されています。

 本の内容はそれほどむずかしいものでもなく、マンガの内容もそれほど参考になるようなものでもありませんでした。
 杉原杏璃さんの試練体験(苦難)のお話は、有益でした。(とある株の上場がなくなって、株券が紙きれになってしまったという体験がおありです)


(その後のこと 2022年夏追記)
 現役時代は、毎日、仕事に追われる生活をしていて、お金のやりくりには関心がありませんでした。
 定年退職をしたあと、銀行や郵便局の定期預金等の利息が、ほんのわずかな金額(なん円とか、何十円とかの単位です)しかないことに気づいたときには愕然としました。(がくぜんとした。非常に驚いた)
 銀行に勧められて、投資信託とか株式投資などの投資を始めました。
 大きくひともうけする気持ちはなく、昭和50年代のころの定期預金みたいに利息が5%ぐらいつけば十分だというのが目標で、その目標は今も変わっていません。
 元金割れだけは避けたいという気持ちがあるので冒険はしません。
 年2回受け取ることができる配当金と株主優待券めあてで投資活動を始めました。
 ど素人なので、知らないことも多く、いまでも専門用語の意味を理解できませんが、投資を始めて1年が経過して、できるだけ安価のときに購入した大会社の株のほとんどは、購入時の株価よりも大きく下がることもなく、安定を保っています。
 上記の『億り人』の本も、そんな途中の時期に読みました。
 株価というものは、上がれば下がるし、下がれば上がるということが実感としてわかりました。
 当初は、何年間も長期保有をすることを心に念じていましたが、1年間が経過して、株価の動きをふりかえったところ、株価が上昇したときに売却して、利益を確定させないともうけがないことに気づきました(あたりまえのことですが。ただ、配当金と株主優待券はいただきました)
 少しは動いたほうがいいと気づき、それからは、いくつかの会社の株を売却して利益を得ました。
 この株価になったら売却するとあらかじめ決めておいて、その価格を超えたらすみやかに売却しています。半年から一年間ぐらい育ててきた株を手ばなしたときには、思いどおりになったという快感があります。先日映画作品『そして、バトンは渡された』を観ましたが『株』というバトンを次の人に手渡した。あとはよろしくという気持ちになれます。
 そのあと、物色するように、安くなっている大会社の株価の動きを見ています。
 この会社はいいんじゃないかと思いつくと、実際はすぐには買いませんが、株価の動きを拾うようにしています。
 選んだ会社の半分ぐらいは株価が上がりますが、もう半分ぐらいはさっぱりです。やはり個人がもつ金運が必要です。
 いろいろ情報があふれていますが、どの情報もあてになりません。株価が上がるか下がるかはだれにもわからないのです。 大規模地震がいつどこで起きるのかという予測と同じぐらいむずかしいというか予測できない。
 大事なのは『運』を導き入れることです。わたしは、因果関係を考えるようにしています。どうしてこうなったのか(たいていは悪いことになったとき)時間をさかのぼって、ああ、あの言動がいけなかったと気づかされるのです。今度からは気をつけようと反省しつつ作戦を練る(ねる)のです。

(億り人 その後 2022年秋)
 銀行預金の利息が微々たるものであることがきっかけになって、株式投資の世界に足を踏み入れて一年数か月が経過しました。
 波乱含みで市場は動いていますが、運よく、選んだ銘柄が成長して、トータルで損失を出すことなく過ごすことができています。

 幅の広い泥色をした大河(たいが。おおきな川)の水面を、舵(かじ)が付いた笹舟に乗って、舟をコントロールしているような気分があります。
 転覆、沈没しないように、慎重に操作しています。
 『攻める』よりも『守る』気持ちを維持したほうがいい。消極的でいい。イチかバチかのバクチのようなお金の打ち込みはやめたほうがいい。それが、この一年で得た教訓です。
 『個人投資家はチリのようなもの』というコメントをネットで見ました。共感します。巨大な株式市場にあっては、個人投資家のほとんどは、ゴミの大きさにもならない、ちっちゃな存在です。自分で市場や値動きを動かそうなどというたいそうなこと思わず、自分が全体の動きに乗っていくように心がけています。

 欲しいなと思っている会社の株が安くなって手に入った時には快感があります。
 なにかしら、自分の人生において、関わりがあった会社とか業種を選ぶようにしています。
 その会社を応援するつもりで株を取得しています。
 金だけじゃないという気持ちをもっていると心に余裕が生まれます。
 応援というものは、応援する対象物が、調子が悪い時にするものです。
 調子がいいときに応援することはだれにでもできます。
 株の場合だと、市場全体が冷え込んだときに、大きな優良安定企業で低価格となっている株を無理のない株数で取得するようにしています。だれもその銘柄を見向きもしない時期が自分にとっての買い時です。
 高値掴み(たかねづかみ)は避けたい。高い株価がいったん下がると、なかなか上がってくれません。みんなが、この銘柄の株はいいなと思った時は、時すでに遅しです。購入をあきらめるようにしています。
 市場が回復して、その後、低下していた株価が上昇してきて、目標値に達して売却した時には、胸がすっとします。

 株式投資というものは、若い頃から始めて、長い年月をかけて、蓄財していくものだと思い込んでいました。
 最初は、十年間ぐらいはがまんして売却しないぞと固い決意がありましたが、一年が経過してそうではないことに気づきました。
 株=バトンなのです。
 自分が育てて、次の人にバトンを渡して、またその人に育ててもらう。
 子育て、孫育てにも似た感覚があります。

 株式投資をしながら、この本を読んで思ったことです。
 資金30万円からのスタートは、むずかしいものがあります。
 もう一ケタ上の金額の固まりから始めないと、なかなか資金がふくらみません。
 生活費に使わない資金を十分貯めてから挑戦されたほうがいい。心に余裕がないとあせります。あせると判断を誤ります。

 未来を予想しようとしない。未来を予想しても当たらない。
 自分でああしよう、こうしようとはせずに、自然とこうなるという形を見極める。
 いまある目の前の数値だけを根拠にして形をつくる。

 押したり引いたり、売ったり増資したり、さらに売ったり。
 雪だるま式に少しずつふくらませていきます。
 スライスして(薄く切って)、小銭をかき集める要領で、固まりを大きくしていく。

 あと思ったことは、ネットの掲示板に書き込みされていることは、なんの参考にもならない。
 書いてあることを信じて投資をすると失敗します。
 掲示板はなるべく見ないようにしています。
 それでも気になって見てしまうことがあります。だけど、見ても信用しないようにしています。

 いちおう株価の動きは毎日のようにチェックしていますが『勝負』するのはたまのことです。あらかじめ設定した目標数値の株価になるまで売り買いはしません。数か月間売り買いをしないこともあります。
 保険としての考え方で『配当金収入』があります。配当金の率がいいものを長く保有することを大前提としながら、守りの姿勢で、株取引に取り組んでいます。

(追記:2023年2月)
 ぼーっとしているとお金が消えていくぞという体験をしました。
 とある会社の決算結果が悪くて、配当額が『未定』になりました。みるみる株価が下落して、配当額が大幅減少あるいは、無配当になったら、さらに株価が下落することが予想できて、お金が溶けてしまうというような恐怖を味わいました。自分はのんびりした性格ですが、これはまずいと気づき、損失はそれなりにありましたが、その会社の株を売却して資金を引き上げました。ぼーっとしていてはいけないのです。お金を失ってしまいます。

(2023年7月下旬追記)
 普通預金や定期預金の利子がほぼつかないことに失望し、銀行に勧められて株取引を始めてから2年ぐらいが過ぎました。
 最初の1年は、昔の定期預金代わりの配当金で良しとしていました。
 1年がたって、株価がすごく上がったときに売っておけば良かったと後悔しました。
 2年目から売り買いをするようになりました。同じ会社の株を買ったり売ったりもしています。
 ここまで長い文章を読んでいただいた方へのサービスです。
 これまで自分が買って売った銘柄です。状況はその後変化しています。収益が出たのは、そのときの運が良かっただけでしょう。
1 DCMホールディングス 1087円→1172円 85円↑(7.8%上昇) 初めて買った株です。自分にとって身近なお店でした。「ホームセンターカーマ」
2 西松屋チェーン 1428.8円→1706円 277.2円↑(19.4%上昇) ちびっこたちへの(自分の孫やきょうだいの孫)プレゼントでよく利用しています。
3 ケーズホールディングス 1223.8円→1396円 172.2円↑(14.0%上昇) こちらも自分が昔からよく使う電気屋さんです。
4 丸紅 915.3円→1451円 535.7円↑(58.5%上昇) どうしてこんなに安い株価なのだろうかと疑問を持ちながらもしっかりした商社だろうからと購入しました。売却してその後、再購入して再び保有しています。
5 エイベックス 1265.7円→1550円 284.3円↑(22.4%上昇) コロナ禍の回復に期待をかけました。コンサートの再開です。
6 豊田合成 2048.7円→2311円 262.3円↑(12.8%上昇) トヨタ自動車系列の会社です。
7 三菱UHJフィナンシャルグループ 581.8円→773円 191.2円↑(32.8%上昇) 買った時は、どうしてこんなに株価が安いのだろうかと思いながら購入しました。2022年12月下旬の売却した翌日午後に日銀が金融の規制を緩和して、銀行株が垂直上昇で高騰しました。びっくりしました。UFJの株価は892.5円になりました。あと一日待てば良かったとショックを受けましたが、実害があったわけでもないのであきらめました。さらに株価は898円になりました。そして、900円を突破してもっと高くへと伸びました。とにかく、びっくりしました。(その後:一株(ひとかぶ)の価格がそれほど高くはないので、再度購入してようすをみようと作戦を立てています)(その後:群衆のこの株に対する群がり方が異様で、だいじょうぶだろうかと引く思いがあり、再購入はとりやめました。代わりに三菱UFJ系列で『三菱HCキャピタル』を購入しました)
8 住友金属鉱山 4264円→5235円 971円↑ (22.7%上昇) この会社の株は、低価格のときに仕入れておけば、やがて上がってまた下がるという株価の移動線を描くと感じています。
9 住友化学 523.2円→465円 58.2円↓ (11.1%下降) 失敗してしまいました。決算の状態が悪く、配当額が『未定』になってしまいました。基本的に配当金目的で投資しているので、もし無配当とか、かなり低い配当になったら、投資している意味がなくなるので(たぶん無配なら、おおぜいの株主が資金を引き上げる)いったん引きさがることにしました。無念です。
10 ENEOS 440.4円→459.7円 19.3円↑ (4.4%上昇) 石油とか天然ガスなどの資源株は扱いがむずかしいと感じました。ちょっとしたことで株価が上がったり下がったりします。ぼーっとしていて、高値の時に売却しそんじました。
11 日本ガイシ 1757円→1786円 29円↑ (1.7%上昇) さきほどのENEOSも、この日本ガイシも期待はずれだったのですが、配当金はしっかりいただきました。感謝しています。
12 TOYO TIRE 1574円→1616円 42円↑ (2.6%上昇)
13 INPEX 1461円→1473円 12円↑ (0.8%上昇) 証券会社に払う手数料を考えるとマイナスなのですが、配当金をもらったので、マイナスにはなりませんでした。石油とか天然ガス関連の資源株の扱いはむずかしい。
14 住友林業 2309円→2642円 333円↑ (14.4%上昇) たまたま運が良かった。(その後、再購入しています。非常に調子が良かった)
15 丸紅 1753円→1948円 195円↑ (11.1%上昇) アメリカ合衆国から来日していた投資の神さまと呼ばれているウォーレンバフェットさんのインタビューがあってから、この銘柄を含む日本商社株の株価が急上昇しました。されど、しばらくたってから停滞状態になりました。
16 アサヒホールディングス(ビールの会社ではありません。金属回収リサイクルが主な業務です)。
2080円→2012円 -68円 (3.2%下落) うまくいきませんでした。資源株がいい状態があったのですが、時遅しでした。
17 日本特殊陶業 2601円→2562円 39円↓ (1.5%下落) 下落直前まで、2800円ぐらいあったのですが、良くない決算があったとたん急落しました。びっくりしました。決算の結果について、株主が期待していたものと、ずいぶん異なっていたという記事が多数ありました。配当金はけっこう高率なのに残念でした。売却してほかの会社の株にのりかえました。
18 日本製鉄 3231円→2824.5円 406.5円↓ (12.6%下落) 大きな失敗をしてしまいました。決算が良くありませんでした。ほおっておくと、お金がどんどん溶けていくので、慌てて損切りをしました。
19 DMG森精機 2128円→2214円 86円↑ (4.0%上昇) ほかにどうしても買いたい株が出てきたので(任天堂)、売却して資金にあてました。
20 三菱UFJフィナンシャルグループ 964.4円→932.3円 32.1円↓ (4.6%下落) 株価が急上昇した後に下がったことがあって、チャンスと思い、勢いづいてこの銘柄を再購入して失敗しました。購入した翌日に、米国シリコンバレーバンクの破たんがあって、株価は急速に下落を始め、840円代ぐらいまで転落しました。ショックでした。その後、全治三か月みたいな感じで、株価が回復していきましたが、ほかの株に乗り換えるために売却しました。二匹目のどじょうはいませんでした。(一度成功した物事を、もう一度真似る(まねる))
21 三菱HCキャピタル 737円→769円 32円↑ (4.3%上昇)
22 キャノン 3187円→3503円 316円↑ (9.9%上昇) 途中、調子が悪い時期もあったのですが、ゴールデンウィーク明けから外国資本が投入してきて上昇が続きました。その後再び購入しました。
23 住友林業 3095円→3115円 20円↑ (0.6%上昇) 再購入したときのものです。思ったほど上がってくれませんでした。ところが、売却後急上昇しました。再々購入をしました。しぶとく強い株です。
24 AGC ガラスメーカーです。5180円→5253円 73円↑ (1.4%上昇)全体の株価が上昇しているのに、なかなか株価が動かない不思議な銘柄でした。ほかの銘柄に乗り換えました。
25 バンダイナムコホールディングス 3264円→3457円 193円↑ (5.9%上昇)思ったほど上がってくれませんでしたが、売却後、上がりました。
26 任天堂 6041円→6171円 130円↑ (2.1%上昇) 映画がヒットして、ゲームアプリも爆売れなのに株価がなかなか上がりませんでした。ほかの銘柄に乗り換えました。(売った翌日に爆上げになりました。悲しい)
27 キャノン 3642円→3834円 192円↑ (5.3%上昇) 自分にとっては、信頼度の高い銘柄です。一時期低調な時期がありましたが、2023年ゴールデンウィーク明けからは、外国資産が流れ込んできているのか堅調な上昇を続けていました。(配当金の権利確定後売却して、さらに繁盛している銀行株に乗り換えました。そのうちまた再購入する予定のうちの銘柄のひとつです)
28 住友林業 3397円→3520円 123円↑ (3.6%上昇) こちらの銘柄も自分にとっては、信頼度の高い銘柄です。売ったり買ったりをこれで3回しました。たぶん、さきざき再購入候補の銘柄です。初めて買ったときは、2309円でした。米国での木造戸建て住宅建築販売に期待が持てると理解しています。
29 丸紅 2044.5円→2454.5円 410円↑ (20%上昇) 3回目の購入でした。利益を確定しなければならないので1か月間の保有で売却しました。ウォーレンバフェット効果に感謝です。しばらくしたらまた購入する気持ちはあります。
30 DMG森精機 2525.5円→2483円 42.5円↓ (1.68%下落) 期待の銘柄でしたがぱっとしませんでした。放置しておくとどんどん下がりそうだったので売却しました。2回目の購入でした。
31 三菱商事 5817円→7094円 1277円↑ (21.9%上昇)ウォーレンバフェットさんのおかげです。感謝です。
32 東京海上ホールディングス 3005円→3213円 208円↑ (6.9%上昇) カルテルとか中古車販売業者の不祥事がありましたが、保険会社は安定株だと思います。利益確定のために半分だけ売却しました。

(2024年1月7日(日)追記 新型ニーサの募集が始まりました。銘柄選びの参考になると思うので、2023年7月下旬以降に取引した結果を加えておきます)

33 東京海上ホールディングス 3005円→3265円 260円↑ (8.65%上昇) この売却の一週間前に持ち株全体の半分を売却したのですが、この日、日経が爆上げになり、そもそも中古車販売業者の不祥事に絡んで保険会社の在り方が問題視された報道に嫌気がさして、いい機会だと思い売却しました。なんというか、金もうけだけでなく、その会社を応援したいという気持ちが低下しました。
34 三菱商事 5817円→7276円 1459円↑ (25%上昇) こちらも一週間前に半分売却した株です。この日は日経の上昇がものすごかった。目の前にある利益を拾いにいきました。売ったあと株価は7300円を超えました。株価の動きを読むことはとてもむずかしい。思い込まない。先入観をもたない。予想しない。そう思わないと心を安定させることがむずかしい。
35 MS&ADインシュランスグループホールディングス 5202円→5086円 116円↓ (2.2%下落) 大手中古車販売会社の不祥事が損害保険会社に飛び火して、保険会社の不祥事も疑われ株価が急速に下がっていきました。一日避難が遅れてしまいました。(前日であれば被害は小さかった)。失敗しました。ぼーっとしているとお金がとけるようになくなっていくのです。
36 大林組 1336円→1196円 140円↓ (10.47%下落) また失敗してしまいました。決算の結果が悪く、あれあれという間(ま)に下落していきました。またお金が溶けてなくなりました。がっかり。(その後回復しています。急落した時には、全治3か月ぐらいで回復すると思ったほうがいいと学びました)
37 サンゲツ 2849円→3125円 276円↑ (9.6%上昇) 自宅を建てたときに利用した会社で、壁紙とかカーテンとかの購入をしました。名古屋市西区にある本社を訪れて中を見学して注文を出しました。ちゃんとした会社だという印象があります。株式取引での難点は、売り買いの出来高が少ないことだと感じました。  

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2022年02月04日

太川&えびすの路線バス乗り継ぎ旅 北海道洞爺湖-知床半島

太川&えびすのローカル路線バス乗り継ぎ人情旅 北海道洞爺湖(とうやこ)-知床半島羅臼(らうす) 2015年6月(平成27年)放送分の再放送 BSテレ東

 観終えて、また、北海道に行きたいという気分になりました。三十代始めの頃に、二度家族旅行で訪れました。
 番組は、ずいぶん前の再放送ですが、観たのは初めてです。
 働いていた四十代、五十代の時は、仕事優先で、ニュースと天気予報以外、テレビはほとんど見ませんでした。リタイヤしてから、再放送を見て、知らずに通り過ぎた過去の出来事をさかのぼる作業を続けています。

 北海道は、車での移動に時間がかかります。
 以前レンタカーで回ったとき、結局車内にいた時間が一番長かったと、あとで気づきました。
 今回の番組でも、一乗車が2時間から3時間、次のバスまでの乗り換え待ち時間が1時間以上のところが多かった。
 その代わり、歩く時間帯はなかったという北海道旅行の特徴がありました。とても歩けるような距離ではありません。
 三人は、三泊四日で、路線バスを使って、1120kmを移動されました。ちなみに、東京都庁から九州の福岡市役所までが、車で、1089kmぐらいです。三人とも長時間のバス乗車で足腰が痛いと嘆いておられました。

 ゲストは、森尾由美さんでした。日曜日の朝の番組で、松居直美さんと磯野貴理子さんと、三人でなんだかんだよもやま話をされているのを見かけます。(この部分を書いたその後のことですが、2月6日日曜日の番組を朝の着替えをしながら見ていたら、松居直美さんが、こちらのブログで1月に紹介した本『ワケあり!?なるほど語源辞典 監修・冨樫純一 絵・さがわゆめこ 編者・グラフィオ 金の星社』に書いてある語源のお話をされていたので縁を感じました)
 えびすよしかずさんは気づかいをしない人なので、森尾由美さんに向かって『けっこう歳とってるね』と言葉をぶつけます(森尾由美さんが、当時48歳)
 森尾由美さんは、バスの車内で、登校途中の女子高生たちに『何時入り?』と質問します。笑いました。女子高生は芸能人ではありません。
 名言として、森尾由美さんが『15分しかない』えびすよしかずさんが『(バス旅の乗り換え時間の場合は)15分あれば、何でもできる』
 
 北海道はどこも雄大な景色が広がっています。
 なにもないのがいい。
 歳をとると、何もない景色を見て愛おしい(いとおしい)という気持ちが湧き、何もない風景の中に自分の身をおいて、ゆったりとした気分になって、十分満足できます。
 海が見えて、山があって、原野や森林が広がる。それだけでいい。
 
 登別(のぼりべつ)のクマ牧場には『ヒトのオリ』があって、人間が檻(おり)に入って、ヒグマやツキノワグマのみなさんを見学します。
 えびすよしかずさんが『くまもんを想像していたらだめだね(本物のクマは間近で見ると相当怖い(こわい)』

 苫小牧(とまこまい)の喫茶店に入ったら、そこは、三十年前、太川陽介さんが22歳のときにプライベートなひとり旅で訪れたお店だったということがわかりました。
 お店のご夫婦はそれから三十年間、喫茶店経営を続けながら子育てをされたわけで、当たり前のこととはいえ、たいしたものです。学校を卒業して、同じ仕事を、歳をとるまでずっと続ける時代でした。
 ご夫婦と太川陽介さんとは縁がありました。素敵な出会いでした。縁のある人とは、いつでもどこでも何度でも出会います。旅先で、偶然知り合いとばったり会うこともあります。どうして、今ここにいるの? ということがあります。

 襟裳岬(えりもみさき)へ向かうバスの中で、えびすよしかずさん『森進一さんが、なにもない(襟裳岬という歌で)と歌っていたから、(自分たちが泊る)ホテルもないよ』

 車窓に見える牧場の建物を見ながら三人でワイワイお話をします。
 えびすよしかずさんに対して『アルプスのおっさん ハイジジー(ハイジ)』

 えびすよしかずさんは、『ウェリントンホテル』のことを『クリントンホテル』と連呼します。
 太川陽介さんが、昔のアメリカ大統領の名前だと指摘します。
 なかなか楽しい。

 路線バスで通学している小学生たちが車内にいます。海を見ながら、あれが『親子岩』とか『エンルム岬』と教えてくれます。
 低学年のこどもたちです。男の子も女の子も可愛い。

 途中の案内所での女性とえびすよしかずさんの、とがったやりとりがおもしろかった。ごみ箱はないですか? とか、(予定のバスに乗り遅れそうになったら)バスを止めといて! とか。
 そのあと、砂浜に寄せる海の波でたわむれていたら、こけて、ズボンが濡れてしまったえびよしかずさんでしたが、リュックから替えのズボンを出して、太川陽介さんと森尾由美さんが目隠し代わりの壁になって、ズボンをはきかえていました。えびすさんは、お笑い芸人ではないのに笑いを誘います。
 さらに、襟裳岬にある『風の館(やかた)』風速25mの強風体験のようすは、テレビ番組「アメトーク」での、強風に吹かれながらアクションをするアンガールズ田中卓志(たなか・たくし)さんののびきった顔みたいで笑えました。
 
 えびすよしかずさんは魚介類が苦手なので味噌ラーメンを何度も食べます。

 森尾由美さんがする、スクールメイツのバックダンスのお話はなつかしい。

 鉄道が廃線になって、路線バスが廃線になって、北海道もなかなか大変です。
 都市部に人と経済力が集約されています。

 路線バスの中で、将来医師になりたいという中学生がふたりで塾通いです。
 片道2時間かけて塾まで路線バスで往復しているそうです。がんばれ! (もう6年間ぐらいが経っているので、今はどこかの大学生でしょう)
 えびすよしかずさんが中学生ふたりに、そんなにがんばっても思いどおりにはいかないよというような後ろ向きなことをしゃべろうとしたので、森尾由美さんが止めました。まだ夢をみることができる年齢です。おとなはこどもの夢を壊さないようにしましょう。

 知床半島にある雪をかぶった羅臼岳(らうすだけ)の美(び)の風景があります。
 いつか観てみたい。
 三人は、昼前に目的地にゴールしました。
 それまでで、最速時間、最長移動距離の旅だったそうです。

(その翌日)
 録画でNHKの番組『72時間』を見ました。そちらも再放送でした。
 舞台が、根室の大きなコンビニで、串カツ弁当がメインのインタビュー番組でした。
 登場された方が、これから中標津(なかしべつ)へ行くと言われて、太川陽介チームと同じルートで縁を感じました。  

2022年02月03日

出川哲朗の充電バイクの旅 島根県横断

出川哲朗の充電バイクの旅 島根県横断 足立美術館-出雲大社-石見銀山(いわみぎんざん) テレビ番組

 行き先の島根県は、ちょうど同時期に見ていた東野&岡村の旅猿と同じです。三人とも仲良しなので会えば話がはずむのでしょう。行き先の「稲佐の浜」「出雲大社」が同じです。
 ゲストは、藤原紀香さんとはるな愛さんでした。

 『ボードゲームのお店』なかなか楽しかった。出川哲朗さんの勝ちが続きます。強い。お見事でした。

 『玉造温泉(たまつくりおんせん)』ほっとする時間帯でした。夜間の時間帯の街灯照明がいい雰囲気を出しています。日本一大きい手掘りの露天風呂が紹介されていました。
 古い歴史を感じることができる温泉街でした。

 出川哲朗さんが、充電先の一般家庭にあった仏壇にお参りした時に、りん棒で、りん(鐘)ではなく、香炉(こうろ。線香立ての陶器の器)を叩いたのでびっくりしました。間違えたそうです。
 数え100歳になる高齢女性が出てきて、きょう、出川哲朗さんたちに会えて『100歳まで生きて良かった』とおっしゃいました。(そのお話を聞いていて思ったことです。自殺はやめましょう。自殺しなくても、だれでも最後はあの世へいけます。あわせて、相手を殺してやると思うことはまだ大丈夫ですが、殺してはいけません。殺さなくても、相手は、いつかは必ず死にます。相手よりも長生きしてやろうと思うようにしましょう)
 出川哲朗さまご一行は、ときに水戸黄門の諸国漫遊か、天皇の地方巡幸のようです。みんなに夢と希望を与えています。

 赤い鳥居が重なるようにたくさん直列で並んでいて、その途中を鉄道線路が横切っていて、線路を電車が走っているという、非常に珍しい神社が映像に出ました。太いしめ縄がはってあり、さすが、出雲大社のある県です。

 参道の映像が物足りなかったのですが、出雲大社では、参道の一部が工事中だったそうです。
 境内の樹木の神々しい(こうごうしい)雰囲気が、伊勢神宮の外宮(げくう)の樹木群に似ていると感じました。
 藤原紀香さんが、出雲大社参拝は初めての体験だと言われたので意外でした。

 『稲佐の浜(いなさのはま)』11月ごろの撮影であったのだろうか。マジックアワーといわれる、夕日のまあるい太陽が、海面に映った太陽とくっつく映像が放映されました。
 大きな夕日がオレンジ色と白色に輝いてきれいでした。藤原紀香さんが、ありがとーうと太陽に手を合わせました。共感しました。藤原紀香さんにとって、最高の一日だったことでしょう。
 海岸の堤防の上で踊るように手をふってくれていた男の子と女の子が可愛らしかった。二歳半ぐらいでしょう。まだオムツははずれていなさそうです。ちびっこは、それぐらいの年齢のときが、お人形さんみたいで、いちばん可愛らしく見えます。

 はるな愛さんが登場して、ちゃんこ屋さんでご飯を食べて、元力士の大将で、いい雰囲気でした。

 途中立ち寄ったブラジル人ご家族もあたたかい人たちでした。
 なんとか製作所というところで、外国の人たちがたくさん働いているそうです。
 島根県という人口が少ないところで、外国の人がいっぱい働いていて、これまた意外でした。
 オブリガード(ありがとう)は、ポルトガル語です。

 島根県の人口が、66万5000人ぐらい。県庁所在地の松江市の人口が、20万人とちょっとぐらいです。

 宿探しがうまくいかず、苦労して見つけたシニアカーに乗るオーナー年配女性に助けられました。
 89歳の宿主さんです。
 田舎で地道に生きる人たちの強さを見ました。

 海の景色がきれいです。同時に、砂浜の白い砂がきれいです。
 座敷わらしのお話も楽しい。  

2022年02月02日

東野・岡村の旅猿 島根県の旅

東野・岡村の旅猿 島根県の旅 動画配信サービス

 以前、テレビ番組『旅猿』で、鳥取県の旅を観たことがあります。
 東野さんが、今回の番組の冒頭でお話しされていますが、行政(県庁の観光担当課)とずぶずぶ(いい意味として良好な関係)になりそうですというコメントにあるように、鳥取県のときは鳥取県の観光PR番組になっていました。
 島根県も鳥取県と類似の雰囲気の県ですからそのようになるのでしょう。かまいません。

 本州の西に位置する日本海側にある県は、人口が少ない県というイメージがあります。
 2021年のデータです。
 島根県:約665,200人
 鳥取県:約550,000人
 福井県:約760,000人
 県としての全体人口ですから、都市部にある市の人口と比較すると、とても少ない。

 ゲストは、ブラックマヨネーズの小杉竜一さんです。

 おそばを食べに行って、(どうも地理を間違えたらしい)遠回りをして出雲大社を目指すようです。
 出雲大社は行ったことがないので、いずれ行ってみようと家族と話をしています。番組を参考にさせてもらいます。
 出雲大社は、朝、訪れるのが雰囲気的にいいそうです。
 それから松江城の紹介がありました。
 島根県庁の担当者の方の説明がわかりやすくて良かった。グルメのぜんざいの解説も良かった。出雲地方(いずもちほう)は、ぜんざい発祥の地だそうです。知りませんでした。

 スマホで通話をした島根県が出身者であるという「かまいたち」の山内さんの物言いが優しかった。『楽しんでください』
 もうひとり島根県出身のお笑い芸人ということで、ネゴシックスさんが電話の相手として登場します。今読んでいる本、『天才はあきらめた』山里亮太朝日文庫にも登場してくる人です。
 鳥の動物園みたいなところの話がありました。(鳥の楽園は、その後見た動画配信サービス『相席食堂』で、案内人がイジリー岡田さんで、ハシビロコウという大きなあまり動かない鳥とのやりとりで笑いが出るシーンが流れました。この場所をいろいろな芸能人さんが訪問しています)
 鳥のテーマパークは『松江フォーゲルパーク』というところでした。フォーゲル:ドイツ語で「鳥」
 テーマパークでの鷹匠(たかしょう。鷹を使って獲物を捕る)体験も楽しい。

 刀鍛冶(かたなかじ)の場所を訪れて体験をします。『奥出雲たたらと刀剣館』
 たたら:昔の製鉄法。
 『かわりばんこ』の由来ですという説明文が興味深かった。
 足踏み式で、風を起こします。足で踏んで風を送ります。炎をつくる炉(ろ)になっています。金属を溶解する設備。
 
 『稲佐の浜』は、先日見た出川哲朗の充電バイクの旅でも観ました。
 出雲大社の西にある砂浜で、いつか出雲大社を訪れることがあったら立ち寄りたい。

 泊まった旅館が超豪華なところでびっくりしました。
 一泊おひとり様4万3500円です。各自が1万円を自己負担することになりました。
 高級旅館のお部屋にあるお風呂では三人とも恒例のすっぽんぽんのまる裸です。
 あまりにも高級すぎてお風呂のシャワーの使い方がわかりません。
 以前、『47都道府県女ひとりで行ってみよう』益田ミリ著幻冬舎を参考にして宿泊した京都駅にある京都グランヴィアホテルに宿泊したときの、壁が透きとおったお風呂に似ていました。
 小杉竜一さんの薄い頭髪を洗いながらのお話があって、食事時などには、小杉隆一さんが、洋画トップガンのトム・クルーズにあこがれた話、バイクの話などが出ました。
 夕食で出た『おうなめし』がおいしそうでした。うなぎ、ごぼう、しいたけにのりや薬味(やくみ。香味野菜)をかけて食べます。

 出雲大社は、正式には『いずもたいしゃ』と読むのではなく『いずもおおやしろ』と呼称するということは初めて知りました。それから、大きくて太いしめ縄が下がっているのは『本殿(ほんでん)』ではなく『神楽殿(かぐらでん)』であることも初めて知りました。まだまだ知らないことばかりです。
 二礼四拍手一礼であることも初耳です。一般的には、二礼、二拍手、一礼と教わりました。
 朝、参拝すると気持ちが良さそうです。
 神気(しんき):神さまの霊気に触れたような雰囲気、気分。  

2022年02月01日

ドラえもん 第40巻~第45巻 第0巻 藤子・F・不二雄

ドラえもん 第40巻~第45巻 第0巻 藤子・F・不二雄 てんとう虫コミックス 小学館

 第1巻から読み続けて、ようやく1990年初版の第40巻まできました。1990年は、平成2年です。
 内容が、なにかしらお上品になってきていると感じた矢先に、やっぱりギャグに戻りました。
 のび太もジャイアンもスネ夫も、すっぽんぽんのまるはだかで、おちんちん丸出し、おっぴろげの絵です。しずかちゃんも成長したのか、胸がふくらんできました。
 このマンガが誕生してから20年ぐらいが経過しています。パターンとしてマンネリ化(惰性。ときめきがなくなった)しているのですが、アンパンマンシリーズのような力強さと安定感があります。(泣く子も黙らせるアンパンマンは偉大です)
 マンガの内容展開に変化はありませんが、読み手としてのちびっこメンバーが成長してきて、新たな読者が誕生します。読者が世代交代しながら延々と創作が続いていくのです。

 『いつでもどこでもスケッチセット』現代のグーグルマップのような道具が登場します。しかも、時代別で、その土地の様子を表示できます。
 
 サイパン島とかグァム島でのスキューバダイビングのことが出てきます。同島でのレジャーは、最近はあまり聞かなくなりました。観光で生活が成り立っている島ですから、今ごろはコロナ禍で困っているような気がします。

 地震津波とは関連がありませんが、マンガでは、一戸建て家屋の屋根に漁船がのっかっています。
 2011年東日本大震災津波災害後に映像で観た光景です。

 『どこでもドア』と『タケコプター』が、どちらも修理中だそうです。そんなことがあるのか。代用品が『コノ道トーリャンセチャート』だそうです。チャートを使っている絵は、まるでテレビゲームのようでした。(チャート:地図、図表、案内図)

 のび太は、ジャイアントスネ夫にいじめられているわけで。そのくせ、のび太が、仲間はずれにされないのは、野球のメンバー9人の大事な埋め合わせ要員であるからで、野球というチームプレースポーツのおかげで、のび太はひとりぼっちにならずにすんでいます。

 『運動神経コントローラー』がおもしろかった。人間にアンテナを付けて、ラジコン操作をするように人間を動かします。

 『男女入れかえ物語』では、邦画『転校生』を思い出しました。尾身としのり君と小林聡美(こばやし・さとみ)さんでした。1982年(昭和57年)の映画です。古女房(ふるにょうぼう)と一緒に映画館で見ました。

 しずかちゃんのママの絵があります。ママは、美しい。

 ジャイアンの決まり文句のパターンです。『〇〇の物はおれの物、おれの物もおれの物』

 定番のパターンがあります。ジャイアンの悪声リサイタル(演者ひとりの歌謡ショー)。のび太のパパの禁煙ネタ。しずかちゃんの入浴シーン。

 のび太のパパのお説教があります。『日本は戦争に負けたばかりのビンボーな国で…… 食べるものがなんにもなくて、バッタや野草までとってきて食べたもんだ』もう今どきは、そういくことを言う親はいなくなりました。

 時おり、巻の末尾付近で、ジャイアンの妹ジャイ子のお話が出ます。ジャイ子は漫画家志望です。ジャイアンはジャイ子にとても優しい。

 第45巻まできました。1996年初版です。この年に作者の藤子不二雄さんが病気でお亡くなりになられました。ご冥福(めいふく。死後の幸福)をお祈りいたします。

 マンガのなかで、のび太が学校図書館で借りて来た本に『宝島』があります。自分は、小学4年生のころに読みました。なつかしい。子ども向けの海洋冒険小説でした。


『第0巻』 0巻というものがあることを知りました。前半のほうは、色付きのカラーページです。
 ドラえもんの姿が今とは異なります。猫背で、かわいらしさが今よりも欠けています。
 ママやパパやのび太も昭和40年代の絵です。
 1970年(昭和45年)を起点として、それ以降のことが未来の予想として書かれています。1978年のび太は大学受験に失敗しています。1988年父親の会社を継ぐ(パパは雇われサラリーマンだったような気がするのですが、ここではそうなっています)。1993年に火災で会社が焼失。1995年に倒産。いいところがありません。1970年の作品です。
 ドラえもんというマンガの誕生話があります。昭和44年11月のことです。相当苦労された結果、アイデアとしてのドラえもんが誕生しています。
 
 
『ドラえもん+(プラス)』全部で6巻あります。
 第4巻のカバーに、「のび太は自分のことです」と作者の藤子・F・不二雄さんの言葉があります。
 たぶんそうだろうと思いました。
 2月3日の鬼の日(節分)までに、ドラえもん好きになった小学生の孫に文庫一式をプレゼントするので感想はここまでにしておきます。
 友だちにも貸してあげて、みんなで回し読みなどをして楽しむようにと勧めるつもりです。貸した本が返って来なくても友だちに返してくれとの催促はしなくていい。また、年金が入ったら買ってあげると言葉を添えるつもりです。みんなで回し読みをして楽しめばいい。藤子不二雄さんも喜んでくれると思います。  

Posted by 熊太郎 at 07:16Comments(0)TrackBack(0)読書感想文