2022年02月01日

ドラえもん 第40巻~第45巻 第0巻 藤子・F・不二雄

ドラえもん 第40巻~第45巻 第0巻 藤子・F・不二雄 てんとう虫コミックス 小学館

 第1巻から読み続けて、ようやく1990年初版の第40巻まできました。1990年は、平成2年です。
 内容が、なにかしらお上品になってきていると感じた矢先に、やっぱりギャグに戻りました。
 のび太もジャイアンもスネ夫も、すっぽんぽんのまるはだかで、おちんちん丸出し、おっぴろげの絵です。しずかちゃんも成長したのか、胸がふくらんできました。
 このマンガが誕生してから20年ぐらいが経過しています。パターンとしてマンネリ化(惰性。ときめきがなくなった)しているのですが、アンパンマンシリーズのような力強さと安定感があります。(泣く子も黙らせるアンパンマンは偉大です)
 マンガの内容展開に変化はありませんが、読み手としてのちびっこメンバーが成長してきて、新たな読者が誕生します。読者が世代交代しながら延々と創作が続いていくのです。

 『いつでもどこでもスケッチセット』現代のグーグルマップのような道具が登場します。しかも、時代別で、その土地の様子を表示できます。
 
 サイパン島とかグァム島でのスキューバダイビングのことが出てきます。同島でのレジャーは、最近はあまり聞かなくなりました。観光で生活が成り立っている島ですから、今ごろはコロナ禍で困っているような気がします。

 地震津波とは関連がありませんが、マンガでは、一戸建て家屋の屋根に漁船がのっかっています。
 2011年東日本大震災津波災害後に映像で観た光景です。

 『どこでもドア』と『タケコプター』が、どちらも修理中だそうです。そんなことがあるのか。代用品が『コノ道トーリャンセチャート』だそうです。チャートを使っている絵は、まるでテレビゲームのようでした。(チャート:地図、図表、案内図)

 のび太は、ジャイアントスネ夫にいじめられているわけで。そのくせ、のび太が、仲間はずれにされないのは、野球のメンバー9人の大事な埋め合わせ要員であるからで、野球というチームプレースポーツのおかげで、のび太はひとりぼっちにならずにすんでいます。

 『運動神経コントローラー』がおもしろかった。人間にアンテナを付けて、ラジコン操作をするように人間を動かします。

 『男女入れかえ物語』では、邦画『転校生』を思い出しました。尾身としのり君と小林聡美(こばやし・さとみ)さんでした。1982年(昭和57年)の映画です。古女房(ふるにょうぼう)と一緒に映画館で見ました。

 しずかちゃんのママの絵があります。ママは、美しい。

 ジャイアンの決まり文句のパターンです。『〇〇の物はおれの物、おれの物もおれの物』

 定番のパターンがあります。ジャイアンの悪声リサイタル(演者ひとりの歌謡ショー)。のび太のパパの禁煙ネタ。しずかちゃんの入浴シーン。

 のび太のパパのお説教があります。『日本は戦争に負けたばかりのビンボーな国で…… 食べるものがなんにもなくて、バッタや野草までとってきて食べたもんだ』もう今どきは、そういくことを言う親はいなくなりました。

 時おり、巻の末尾付近で、ジャイアンの妹ジャイ子のお話が出ます。ジャイ子は漫画家志望です。ジャイアンはジャイ子にとても優しい。

 第45巻まできました。1996年初版です。この年に作者の藤子不二雄さんが病気でお亡くなりになられました。ご冥福(めいふく。死後の幸福)をお祈りいたします。

 マンガのなかで、のび太が学校図書館で借りて来た本に『宝島』があります。自分は、小学4年生のころに読みました。なつかしい。子ども向けの海洋冒険小説でした。


『第0巻』 0巻というものがあることを知りました。前半のほうは、色付きのカラーページです。
 ドラえもんの姿が今とは異なります。猫背で、かわいらしさが今よりも欠けています。
 ママやパパやのび太も昭和40年代の絵です。
 1970年(昭和45年)を起点として、それ以降のことが未来の予想として書かれています。1978年のび太は大学受験に失敗しています。1988年父親の会社を継ぐ(パパは雇われサラリーマンだったような気がするのですが、ここではそうなっています)。1993年に火災で会社が焼失。1995年に倒産。いいところがありません。1970年の作品です。
 ドラえもんというマンガの誕生話があります。昭和44年11月のことです。相当苦労された結果、アイデアとしてのドラえもんが誕生しています。
 
 
『ドラえもん+(プラス)』全部で6巻あります。
 第4巻のカバーに、「のび太は自分のことです」と作者の藤子・F・不二雄さんの言葉があります。
 たぶんそうだろうと思いました。
 2月3日の鬼の日(節分)までに、ドラえもん好きになった小学生の孫に文庫一式をプレゼントするので感想はここまでにしておきます。
 友だちにも貸してあげて、みんなで回し読みなどをして楽しむようにと勧めるつもりです。貸した本が返って来なくても友だちに返してくれとの催促はしなくていい。また、年金が入ったら買ってあげると言葉を添えるつもりです。みんなで回し読みをして楽しめばいい。藤子不二雄さんも喜んでくれると思います。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t146538
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい