2024年08月08日
サンセット大通り アメリカ映画 1950年
サンセット大通り アメリカ映画 1950年(昭和25年) 動画配信サービス
名画紹介の文章を読んでいて、タイトルは聞いたことがあるけれど、内容は知らない映画がいくつかピックアップされていて、いっちょ観てみるかという気分になりました。
白黒映画です。時代も、第二次世界大戦が終戦してから、5年ぐらいしかたっていません。
無声映画から発声映画に変化した時期がありました。
それまで栄華を誇っていた女優が使われなくなって没落していきました。
それでもばく大な資産は保有されています。
無声映画時代の大女優(役名ノーマ・デズモンド)は、まだ50歳なのに、老害扱いです。
昭和25年当時の平均寿命は何歳だったのだろう。
調べてみました。
日本人が、男性59.57年、女性62.97年です。今から考えると短い。その時代なら、わたしはもう死んでいます。
当時の米国人が、男性が65.6歳、女性が71.1歳です。日本人より長い。
拳銃で撃たれて、プールに落ちて死んでいる状態の脚本家(シナリオライター役名ジョー・ギリス)ですが、映画の中では、半年さかのぼって、ナレーターとして、死んでいるのに、ストーリーを進行していきます。この手法は、ありですな。
お金のないシナリオライターが、大金持ちの元大女優に女優の大邸宅で、お金で囲われて、大女優が復活をかけるための脚本の執筆に専念します。体の関係はないものの、ヒモとか、ツバメ(年長の女性に愛されている男)とかのイメージです。
この邸宅の車の運転手には秘密がありますが、ここには書きません。映画を観てください。
『今もスターよ。最近の映画は、ひどいわよ』
彼女は、すごい大金持ちです。
女優として、自分で自分の美しさに惚れる(ほれる)。
この時代は、喫煙時代で、タバコシーンがたくさんです。
自動車はクラシックカーです。とても大きい。わたしは四十代はじめのころ、何度か知り合いにオープンカーのそういう車に乗せてもらったことがあります。度胸がいります。人目につきます。エンジンが止まったら、押さねばなりません。商業施設の駐車場に停めるときは、1台分のスペースではおさまりません。
女優は、なんというか、まあ、最後まで観て、心が病気の人でした。
うつ気味だった時期があって、家の中の部屋の鍵はすべて取り除かれています。緊急時(自殺)対応のためです。
お金がたくさんあっても不幸です。
さきほども書きましたが、自殺企図もあります。
おばさんにほれられた売れないシナリオライターの男子です。無声映画時代の大スターに見込まれて、同じ邸宅で部屋をあてがわれて、女優が出演する映画のシナリオを書きます。
無声映画の大女優は、時代が変化しているのに、時代の変化を受け入れることができない人です。
認知症の女の人みたいでもあります。過去の栄光にいつまで浸っています。(ひたっています)
一般人でもいそうです。
いけないことだとは思いません。
努力しても時代の変化についていけないということはあります。
周囲の関係者の目的はお金です。
お金で芸能の世界が動いています。
大女優のチャップリンの物まねがおもしろい。
使えるかもと思ってしまいました。
映画会社をここまで大きくできたことはわたしのおかげだと豪語されます。(態度は良くありませんが、事実であり本当だと、当時を知る人たちが証言するようにセリフを話します)
過去があるから現在があるのです。
大女優は、老齢になって老害扱いされています。でもまだ60歳です。
恋愛話はややこしい。
婚約している男女がいて、その女性が、シナリオライターを好きになってしまいます。お互いに脚本づくりのパートナーとして気が合うのです。ふたりの合作方式でシナリオづくりをします。
英文タイプライターでシナリオを打つシナリオライターです。いい感じです。
気持ちを大事にする映画です。
大女優に対して、現実の本当のことを伝えることができない大女優の元同僚たちです。
公開される予定のない映画のために準備に専念する元大女優です。
映画のセットの通りが出てきます。そこがサンセット大通りかと思ったらどうも違うようです。
大女優が住んでいる豪邸があるところが、サンセット大通りです。
にせものの通りは、段ボールと鏡でできているそうです。
にせものの街を通る男女がいます。
二時間ぐらいの上映時間ですが、なにもないところに積み木で形をつくっていくような時間の流れがあります。時間の部分、部分に濃淡があります。作業です。
名作洋画、『カサブランカ』パターンだろうか。
厳しい若い男女の別れがあります。
悲劇です。
大女優は明らかに、心の病人です。
そう状態です。(心ウキウキ上機嫌(じょうきげん)が続く。突然気分が奈落の底に落ちる)
『映画こそ、ワタシの人生』なのです。
(その後思ったこと)
まあ、映画なので、しかも1950年(昭和25年)の昔の映画であり、真剣に考える必要はないのですが、あれやこれやとりとめもないことを考えてしまいました。
今の時代に置き換えて考えました。
大女優だったのに、映画の中で大女優は殺人犯人です。警察に逮捕されて取り調べを受けて裁判にかけられます。
されど、明らかに本人は心身喪失状態であるので、不起訴になるでしょう。
強制的に精神科の病院に入院となるのでしょう。
入院期間が長くなるのかそうでないのかはわかりません。
ご本人にはばく大な財産があります。
相続人はいません。
財産は、税金の滞納で国庫没収でしょうが、だれがどのように手続きをするのだろう。
税金担当部署で対応するのかもしれません。税金分以外の財産はどう処理するのだろう。
まあ、いろいろたいへんな状況が生まれます。
だれかが言っていました。人生において、自殺と殺人はとりかえしがつかない。
まあ、個人的な思考です。大女優のその後の手続きの流れには、勘違いや間違いがあるかもしれません。
名画紹介の文章を読んでいて、タイトルは聞いたことがあるけれど、内容は知らない映画がいくつかピックアップされていて、いっちょ観てみるかという気分になりました。
白黒映画です。時代も、第二次世界大戦が終戦してから、5年ぐらいしかたっていません。
無声映画から発声映画に変化した時期がありました。
それまで栄華を誇っていた女優が使われなくなって没落していきました。
それでもばく大な資産は保有されています。
無声映画時代の大女優(役名ノーマ・デズモンド)は、まだ50歳なのに、老害扱いです。
昭和25年当時の平均寿命は何歳だったのだろう。
調べてみました。
日本人が、男性59.57年、女性62.97年です。今から考えると短い。その時代なら、わたしはもう死んでいます。
当時の米国人が、男性が65.6歳、女性が71.1歳です。日本人より長い。
拳銃で撃たれて、プールに落ちて死んでいる状態の脚本家(シナリオライター役名ジョー・ギリス)ですが、映画の中では、半年さかのぼって、ナレーターとして、死んでいるのに、ストーリーを進行していきます。この手法は、ありですな。
お金のないシナリオライターが、大金持ちの元大女優に女優の大邸宅で、お金で囲われて、大女優が復活をかけるための脚本の執筆に専念します。体の関係はないものの、ヒモとか、ツバメ(年長の女性に愛されている男)とかのイメージです。
この邸宅の車の運転手には秘密がありますが、ここには書きません。映画を観てください。
『今もスターよ。最近の映画は、ひどいわよ』
彼女は、すごい大金持ちです。
女優として、自分で自分の美しさに惚れる(ほれる)。
この時代は、喫煙時代で、タバコシーンがたくさんです。
自動車はクラシックカーです。とても大きい。わたしは四十代はじめのころ、何度か知り合いにオープンカーのそういう車に乗せてもらったことがあります。度胸がいります。人目につきます。エンジンが止まったら、押さねばなりません。商業施設の駐車場に停めるときは、1台分のスペースではおさまりません。
女優は、なんというか、まあ、最後まで観て、心が病気の人でした。
うつ気味だった時期があって、家の中の部屋の鍵はすべて取り除かれています。緊急時(自殺)対応のためです。
お金がたくさんあっても不幸です。
さきほども書きましたが、自殺企図もあります。
おばさんにほれられた売れないシナリオライターの男子です。無声映画時代の大スターに見込まれて、同じ邸宅で部屋をあてがわれて、女優が出演する映画のシナリオを書きます。
無声映画の大女優は、時代が変化しているのに、時代の変化を受け入れることができない人です。
認知症の女の人みたいでもあります。過去の栄光にいつまで浸っています。(ひたっています)
一般人でもいそうです。
いけないことだとは思いません。
努力しても時代の変化についていけないということはあります。
周囲の関係者の目的はお金です。
お金で芸能の世界が動いています。
大女優のチャップリンの物まねがおもしろい。
使えるかもと思ってしまいました。
映画会社をここまで大きくできたことはわたしのおかげだと豪語されます。(態度は良くありませんが、事実であり本当だと、当時を知る人たちが証言するようにセリフを話します)
過去があるから現在があるのです。
大女優は、老齢になって老害扱いされています。でもまだ60歳です。
恋愛話はややこしい。
婚約している男女がいて、その女性が、シナリオライターを好きになってしまいます。お互いに脚本づくりのパートナーとして気が合うのです。ふたりの合作方式でシナリオづくりをします。
英文タイプライターでシナリオを打つシナリオライターです。いい感じです。
気持ちを大事にする映画です。
大女優に対して、現実の本当のことを伝えることができない大女優の元同僚たちです。
公開される予定のない映画のために準備に専念する元大女優です。
映画のセットの通りが出てきます。そこがサンセット大通りかと思ったらどうも違うようです。
大女優が住んでいる豪邸があるところが、サンセット大通りです。
にせものの通りは、段ボールと鏡でできているそうです。
にせものの街を通る男女がいます。
二時間ぐらいの上映時間ですが、なにもないところに積み木で形をつくっていくような時間の流れがあります。時間の部分、部分に濃淡があります。作業です。
名作洋画、『カサブランカ』パターンだろうか。
厳しい若い男女の別れがあります。
悲劇です。
大女優は明らかに、心の病人です。
そう状態です。(心ウキウキ上機嫌(じょうきげん)が続く。突然気分が奈落の底に落ちる)
『映画こそ、ワタシの人生』なのです。
(その後思ったこと)
まあ、映画なので、しかも1950年(昭和25年)の昔の映画であり、真剣に考える必要はないのですが、あれやこれやとりとめもないことを考えてしまいました。
今の時代に置き換えて考えました。
大女優だったのに、映画の中で大女優は殺人犯人です。警察に逮捕されて取り調べを受けて裁判にかけられます。
されど、明らかに本人は心身喪失状態であるので、不起訴になるでしょう。
強制的に精神科の病院に入院となるのでしょう。
入院期間が長くなるのかそうでないのかはわかりません。
ご本人にはばく大な財産があります。
相続人はいません。
財産は、税金の滞納で国庫没収でしょうが、だれがどのように手続きをするのだろう。
税金担当部署で対応するのかもしれません。税金分以外の財産はどう処理するのだろう。
まあ、いろいろたいへんな状況が生まれます。
だれかが言っていました。人生において、自殺と殺人はとりかえしがつかない。
まあ、個人的な思考です。大女優のその後の手続きの流れには、勘違いや間違いがあるかもしれません。
2024年08月05日
ローカル路線バス対決旅 路線バスで鬼ごっこ 栃木・群馬
ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 第10弾 路線バスで鬼ごっこ夏休み対決 in栃木・群馬 TVer(ティーバー)
スリルがあってなかなか良かった。両チームのかけひきが、観ていて、うまくかみ合っていました。ハラハラドキドキシーンも多く、じょうずにできた企画でした。
太川陽介チーム これまでに5勝:俳優和田正人 椿鬼奴(つばき・おにやっこ。どこまで行っても今回は、「(自分の名前が)鬼(逃げ子の役割になっても)」という表現がおもしろかった)
EXILE(エグザイル)松本利夫チーム 4勝:つるの剛士(つるの・たけし。相手チームの行き先予想が冴えて(さえて)いました) 小沢真珠(おざわ・まじゅ。昔ドラマに出たときのセリフ、『遅いのよ! この役立たずのブタ!!』というのが、ロケシーンにぴったり合っていた時があって、おもしろかった)
途中、渡良瀬川(わたらせがわ)が出てきてなつかしかった。わたしは小学生のときに、上流の町で数年間過ごしたことがあります。
たしか自分が49歳ぐらいだったころに妻と群馬県の渡良瀬川沿いにある星野富弘美術館を訪れたことがあります。栃木県日光駅前でレンタカーを借りて運転していきました。星野富弘さんは、中学校の体育教師をしていたときに体操で失敗して首から下がマヒして車いすの障害者になってしまったのですが、苦労を克服されて、口で筆をくわえて詩画集を描く詩人、画家さんになられました。その後長い時が流れて、今年4月に78歳で永眠されました。
最近は、自分と同じ時代に生きた人たちが次々と亡くなっていくのでさみしく残念です。
さて、番組のほうは、なかなかにぎやかでした。
オリンピック競技観戦の合間を見て、こちらの番組も見ました。
箱根駅伝に出たことがあるという和田正人さんが、『(鬼のたすきが)箱根のタスキよりも重い(重量的に)』と言われたので納得しました。
バス旅で鬼が肩からかけるタスキは、幅が広くて大きいです。赤色の線が入っています。(のちのちその赤いタスキがレストランの窓の外から見えたことが原因で、鬼役の松本チームが、逃げ子役の太川チームを捕まえられなかったシーンがありました。待ち伏せしていた鬼の松本チームを、逃げ子の太川チームがそのたすきを見て発見しました)
おもしろい=タクシーの運転手と太川陽介さんとの会話のやりとりが楽しい。笑えます。推理小説みたい。
最終的に太川陽介チームが勝つわけですが、太川チームのメンバーであった和田正人さんと椿鬼奴さんの路線バスの路線を読む能力が抜群に高い。
椿鬼奴さんが、『太川さんはすぐに歩こうとするので、(わたしは歩きたくないから)必死で路線図とにらめっこをしてバスルートを探しました』というコメントが良かった。
うまくつくってある企画です。抜きつ抜かれつでおもしろい。
バスの発車時刻という縛り(しばり)が効いています。(きいています)
これは旅というよりも、競争ですな。試練のようでもあります。修行とも言えます。
松本さんも基本的には思い切りがいい。たまに、ぐずぐずしますが、思考内容に間違いはありません。勝負師です。
太川陽介さんは自身の予想がはずれるとみじめです。あわせて、バス停の位置を間違えることもあります。
つるの剛士さんの名言がありました。『おとなになってからの勉強って楽しいですよね』。自分がしたいことをエンジョイするために学ぶのです。テストの点数なんか関係ありません。
松本さんの名言が出ます。
『太川さんは(歩いているとき)うしろを振り返らない』
以前、鉄道チームとの勝負のとき、けして振り返らない太川さんは、自分たちのうしろからついてくる村井美樹さんの鉄道チームに気づけず、チェックポイントの手前で村井チームに走って追い抜かれたことがありました。
松本さんは太川さんの思考傾向を把握されています。太川さんは、チェックポイント場所の選択として、アクティビティ(体験して遊ぶ活動)をやらない。当たっています。
途中いくつも料理や食べ物が出てきます。どれもおいしそうでした。ボリュームもありました。
ギャンブルのような瞬間も何度か出てきました。
当たればいいけれど、はずれたらショックです。
パスタ屋さんでの松本利夫チームの待ち伏せと、待ち伏せを見破った太川陽介チームと、そこが見どころでした。
太川陽介さんの策略がいい。北へ行くと見せかけて、南へ下るバスを利用して鬼を混乱させました。
本編を見たあと、答え合わせの動画も観ました。
GPS(二日目は、鬼は、逃げ子の位置を画面で確認できる)に頼り過ぎた鬼役の松本チームという指摘がありました。
やはり最後は、アナログ(人間の知恵)が勝負を決めたのでした。目で見て、路線図を読み込む。
太川さんは、軍師官兵衛みたいでした。
太川さんは、鉄道の村井美樹さんに、こてんぱんにやられているので、次回の村井さんとの対戦では太川さんを勝たせてあげたい。
松本さんは、『(次回は自分自身に対して)心を鬼にする』と誓っておられました。ご健闘をお祈りします。太川さんに勝ってください。
スリルがあってなかなか良かった。両チームのかけひきが、観ていて、うまくかみ合っていました。ハラハラドキドキシーンも多く、じょうずにできた企画でした。
太川陽介チーム これまでに5勝:俳優和田正人 椿鬼奴(つばき・おにやっこ。どこまで行っても今回は、「(自分の名前が)鬼(逃げ子の役割になっても)」という表現がおもしろかった)
EXILE(エグザイル)松本利夫チーム 4勝:つるの剛士(つるの・たけし。相手チームの行き先予想が冴えて(さえて)いました) 小沢真珠(おざわ・まじゅ。昔ドラマに出たときのセリフ、『遅いのよ! この役立たずのブタ!!』というのが、ロケシーンにぴったり合っていた時があって、おもしろかった)
途中、渡良瀬川(わたらせがわ)が出てきてなつかしかった。わたしは小学生のときに、上流の町で数年間過ごしたことがあります。
たしか自分が49歳ぐらいだったころに妻と群馬県の渡良瀬川沿いにある星野富弘美術館を訪れたことがあります。栃木県日光駅前でレンタカーを借りて運転していきました。星野富弘さんは、中学校の体育教師をしていたときに体操で失敗して首から下がマヒして車いすの障害者になってしまったのですが、苦労を克服されて、口で筆をくわえて詩画集を描く詩人、画家さんになられました。その後長い時が流れて、今年4月に78歳で永眠されました。
最近は、自分と同じ時代に生きた人たちが次々と亡くなっていくのでさみしく残念です。
さて、番組のほうは、なかなかにぎやかでした。
オリンピック競技観戦の合間を見て、こちらの番組も見ました。
箱根駅伝に出たことがあるという和田正人さんが、『(鬼のたすきが)箱根のタスキよりも重い(重量的に)』と言われたので納得しました。
バス旅で鬼が肩からかけるタスキは、幅が広くて大きいです。赤色の線が入っています。(のちのちその赤いタスキがレストランの窓の外から見えたことが原因で、鬼役の松本チームが、逃げ子役の太川チームを捕まえられなかったシーンがありました。待ち伏せしていた鬼の松本チームを、逃げ子の太川チームがそのたすきを見て発見しました)
おもしろい=タクシーの運転手と太川陽介さんとの会話のやりとりが楽しい。笑えます。推理小説みたい。
最終的に太川陽介チームが勝つわけですが、太川チームのメンバーであった和田正人さんと椿鬼奴さんの路線バスの路線を読む能力が抜群に高い。
椿鬼奴さんが、『太川さんはすぐに歩こうとするので、(わたしは歩きたくないから)必死で路線図とにらめっこをしてバスルートを探しました』というコメントが良かった。
うまくつくってある企画です。抜きつ抜かれつでおもしろい。
バスの発車時刻という縛り(しばり)が効いています。(きいています)
これは旅というよりも、競争ですな。試練のようでもあります。修行とも言えます。
松本さんも基本的には思い切りがいい。たまに、ぐずぐずしますが、思考内容に間違いはありません。勝負師です。
太川陽介さんは自身の予想がはずれるとみじめです。あわせて、バス停の位置を間違えることもあります。
つるの剛士さんの名言がありました。『おとなになってからの勉強って楽しいですよね』。自分がしたいことをエンジョイするために学ぶのです。テストの点数なんか関係ありません。
松本さんの名言が出ます。
『太川さんは(歩いているとき)うしろを振り返らない』
以前、鉄道チームとの勝負のとき、けして振り返らない太川さんは、自分たちのうしろからついてくる村井美樹さんの鉄道チームに気づけず、チェックポイントの手前で村井チームに走って追い抜かれたことがありました。
松本さんは太川さんの思考傾向を把握されています。太川さんは、チェックポイント場所の選択として、アクティビティ(体験して遊ぶ活動)をやらない。当たっています。
途中いくつも料理や食べ物が出てきます。どれもおいしそうでした。ボリュームもありました。
ギャンブルのような瞬間も何度か出てきました。
当たればいいけれど、はずれたらショックです。
パスタ屋さんでの松本利夫チームの待ち伏せと、待ち伏せを見破った太川陽介チームと、そこが見どころでした。
太川陽介さんの策略がいい。北へ行くと見せかけて、南へ下るバスを利用して鬼を混乱させました。
本編を見たあと、答え合わせの動画も観ました。
GPS(二日目は、鬼は、逃げ子の位置を画面で確認できる)に頼り過ぎた鬼役の松本チームという指摘がありました。
やはり最後は、アナログ(人間の知恵)が勝負を決めたのでした。目で見て、路線図を読み込む。
太川さんは、軍師官兵衛みたいでした。
太川さんは、鉄道の村井美樹さんに、こてんぱんにやられているので、次回の村井さんとの対戦では太川さんを勝たせてあげたい。
松本さんは、『(次回は自分自身に対して)心を鬼にする』と誓っておられました。ご健闘をお祈りします。太川さんに勝ってください。
2024年08月04日
ミッドウェイ 洋画 2020年
ミッドウェイ 洋画 2020年(令和2年) 2時間18分 動画配信サービス
先日観たのが邦画の、『トラ・トラ・トラ』でした。
その映画もこちらの映画も、太平洋戦争開始における、『真珠湾攻撃』が起点になっています。
『トラ・トラ・トラ』は、日本側から見た真珠湾攻撃、『ミッドウェイ』は、米国側から見た真珠湾攻撃とその後の日本海軍が大敗したミッドウェイ開戦を描いています。
『ミッドウェイ』は、米国から見た復讐劇です。結果としてタイミングが宣戦布告前に日本軍による奇襲攻撃となってしまったのですが、真珠湾攻撃に対する米国側の報復がミッドウェイ開戦という位置づけで、この映画は進行していきます。真珠湾攻撃は、日本軍による米国への奇襲という卑怯な(ひきょうな)やりかただったのです。
米国留学歴がある山本五十六(やまもといそろく)連合艦隊司令官は、戦争で戦っても、日本は巨大な力をもつ米国には勝てないという持論をもちながらも、軍上層部の強引な方針に引っ張られて行って命を落とされます。
石油の80%を米国に依存している日本だそうです。長い戦いになれば、日本はアメリカ合衆国に勝てない。軍事に使用する艦船や戦闘機の燃料を敵対国である米国から確保できなくなるのでしょう。本来なら日本国は、アメリカ合衆国に燃料を依存して国家の生き残りを図らなければならない立場だったようです。どこで、歯車が狂ってしまったのだろう。
山本五十六氏の言葉です。『眠れる巨人を起こし、恐ろしい(おそろしい)決断をさせてしまった』、もうひとつ、『現実は受け入れなければならぬ』
山本五十六氏は、1943年(昭和18年)4月18日ソロモン諸島で乗っていた飛行機が撃墜されて戦死されました。59歳没。
全体を観終えてですが、娯楽も含んだアメリカ合衆国の映画です。
史実を下地にしながら、物語は進んでいきますが、非現実的な人間模様です。つくったお話の映画でした。脚本が弱い。日本映画の『トラ・トラ・トラ』のほうが、真剣味がありました。
こちらの映画では、制服職場(上官や上層部からの命令には絶対的な服従あり)なのに、オレが(ひとりで日本軍を)やっつけてやるみたいな人物が出てきてヒーロー扱いです。現実にはありえません。命令違反は出来がいい仕事をしたとしても処罰の対象です。それが許されたら組織の秩序を保てません。
トラ・トラ・トラの特撮映像もすごかったのですが、こちらのミッドウェイも迫力がありました。
アクションシーンが続きます。なんだろう。戦争ゆえに、アクションシーンを観ても感動はしません。米軍戦闘機が、日本軍戦闘機を撃ち落とします。人間がアリを踏みつぶすように無慈悲に死んでいきます。命が消えていきます。
戦争です。米軍の罠(わな)があります。日本軍はみごとにひっかかります。
日本軍の通信暗号は、米国に解読されています。
勝負事はかけひきです。感情的になって怒りをぶつけても理論で優れた(すぐれた)相手にはかわされます。冷静になって、作戦を組んで実行します。そして、うまくいかないときは、引き時、負け時を知らねばなりません。上手に(じょうずに)負けて、その後時間をかけて盛り返すこともできないことはありません。
ミッドウェイ開戦:1942年(昭和17年。日米開戦の翌年)6月5日から同月7日のこと。日本が大敗して、主導権が米国に移った。日本軍は3057人が戦死した。米軍は362人戦死。(史実をたどると、日本軍が元気だったのは、真珠湾攻撃(12月)から翌年6月までの短い期間だったのだとわかります)。それから3年間もかけて戦争が続いたのは悲劇です。1945年8月終戦。
650マイル:1マイルが、1609mぐらい。1942年(昭和17年)4月18日日本の東1045.85kmあたりの話が出ます。ドーリットル空襲というそうです。米国がそんな早い時期に、東京を空襲した話は、この映画を観て初めて知りました。東京、名古屋、神戸などを空襲した。
なんというか、タバコ映画です。あんなにタバコばかりを吸っていたら、仕事がやりにくいだろうに。
途中、日本軍に捕まった米国軍人が、『真珠湾で友だちがおおぜい死んだ』と言って、米軍の軍事秘密を言えという日本軍人の指示に従わなかったことを理由に海に落とされて沈められていきます。彼は死にました。
昔読んだ本に、中国人で同じようなことが書いてありました。中国の領土を奪う日本の軍人に対して、『ひざまずいて生きるよりも、立って死にたい』と言ったそうです。
日本は、第二次世界大戦をした結果、のちのちの世代までも、恨まれる(うらまれる)立場の民族になってしまいました。
尊い(とうとい)命がどんどん消えていきます。
世界中で起きる戦争は、だれが仕組んだのか。
自分がだれかのために死んでもいいと思って戦ってはいけません。
戦死を美談にしてはいけません。
『真珠湾のお返しだ!』
ラスト近くに、感動的なシーンが待ち受けています。
生きてて良かった(生還)です。
現代人には通用しない言葉もありました。『陛下に忠誠を尽くすこと』
1945年9月2日、日本降伏調印式。
ミッドウェイ島:ハワイホノルルの西北方向に位置する。
先日観たのが邦画の、『トラ・トラ・トラ』でした。
その映画もこちらの映画も、太平洋戦争開始における、『真珠湾攻撃』が起点になっています。
『トラ・トラ・トラ』は、日本側から見た真珠湾攻撃、『ミッドウェイ』は、米国側から見た真珠湾攻撃とその後の日本海軍が大敗したミッドウェイ開戦を描いています。
『ミッドウェイ』は、米国から見た復讐劇です。結果としてタイミングが宣戦布告前に日本軍による奇襲攻撃となってしまったのですが、真珠湾攻撃に対する米国側の報復がミッドウェイ開戦という位置づけで、この映画は進行していきます。真珠湾攻撃は、日本軍による米国への奇襲という卑怯な(ひきょうな)やりかただったのです。
米国留学歴がある山本五十六(やまもといそろく)連合艦隊司令官は、戦争で戦っても、日本は巨大な力をもつ米国には勝てないという持論をもちながらも、軍上層部の強引な方針に引っ張られて行って命を落とされます。
石油の80%を米国に依存している日本だそうです。長い戦いになれば、日本はアメリカ合衆国に勝てない。軍事に使用する艦船や戦闘機の燃料を敵対国である米国から確保できなくなるのでしょう。本来なら日本国は、アメリカ合衆国に燃料を依存して国家の生き残りを図らなければならない立場だったようです。どこで、歯車が狂ってしまったのだろう。
山本五十六氏の言葉です。『眠れる巨人を起こし、恐ろしい(おそろしい)決断をさせてしまった』、もうひとつ、『現実は受け入れなければならぬ』
山本五十六氏は、1943年(昭和18年)4月18日ソロモン諸島で乗っていた飛行機が撃墜されて戦死されました。59歳没。
全体を観終えてですが、娯楽も含んだアメリカ合衆国の映画です。
史実を下地にしながら、物語は進んでいきますが、非現実的な人間模様です。つくったお話の映画でした。脚本が弱い。日本映画の『トラ・トラ・トラ』のほうが、真剣味がありました。
こちらの映画では、制服職場(上官や上層部からの命令には絶対的な服従あり)なのに、オレが(ひとりで日本軍を)やっつけてやるみたいな人物が出てきてヒーロー扱いです。現実にはありえません。命令違反は出来がいい仕事をしたとしても処罰の対象です。それが許されたら組織の秩序を保てません。
トラ・トラ・トラの特撮映像もすごかったのですが、こちらのミッドウェイも迫力がありました。
アクションシーンが続きます。なんだろう。戦争ゆえに、アクションシーンを観ても感動はしません。米軍戦闘機が、日本軍戦闘機を撃ち落とします。人間がアリを踏みつぶすように無慈悲に死んでいきます。命が消えていきます。
戦争です。米軍の罠(わな)があります。日本軍はみごとにひっかかります。
日本軍の通信暗号は、米国に解読されています。
勝負事はかけひきです。感情的になって怒りをぶつけても理論で優れた(すぐれた)相手にはかわされます。冷静になって、作戦を組んで実行します。そして、うまくいかないときは、引き時、負け時を知らねばなりません。上手に(じょうずに)負けて、その後時間をかけて盛り返すこともできないことはありません。
ミッドウェイ開戦:1942年(昭和17年。日米開戦の翌年)6月5日から同月7日のこと。日本が大敗して、主導権が米国に移った。日本軍は3057人が戦死した。米軍は362人戦死。(史実をたどると、日本軍が元気だったのは、真珠湾攻撃(12月)から翌年6月までの短い期間だったのだとわかります)。それから3年間もかけて戦争が続いたのは悲劇です。1945年8月終戦。
650マイル:1マイルが、1609mぐらい。1942年(昭和17年)4月18日日本の東1045.85kmあたりの話が出ます。ドーリットル空襲というそうです。米国がそんな早い時期に、東京を空襲した話は、この映画を観て初めて知りました。東京、名古屋、神戸などを空襲した。
なんというか、タバコ映画です。あんなにタバコばかりを吸っていたら、仕事がやりにくいだろうに。
途中、日本軍に捕まった米国軍人が、『真珠湾で友だちがおおぜい死んだ』と言って、米軍の軍事秘密を言えという日本軍人の指示に従わなかったことを理由に海に落とされて沈められていきます。彼は死にました。
昔読んだ本に、中国人で同じようなことが書いてありました。中国の領土を奪う日本の軍人に対して、『ひざまずいて生きるよりも、立って死にたい』と言ったそうです。
日本は、第二次世界大戦をした結果、のちのちの世代までも、恨まれる(うらまれる)立場の民族になってしまいました。
尊い(とうとい)命がどんどん消えていきます。
世界中で起きる戦争は、だれが仕組んだのか。
自分がだれかのために死んでもいいと思って戦ってはいけません。
戦死を美談にしてはいけません。
『真珠湾のお返しだ!』
ラスト近くに、感動的なシーンが待ち受けています。
生きてて良かった(生還)です。
現代人には通用しない言葉もありました。『陛下に忠誠を尽くすこと』
1945年9月2日、日本降伏調印式。
ミッドウェイ島:ハワイホノルルの西北方向に位置する。
2024年08月03日
トラ・トラ・トラ 邦画 1970年
トラ・トラ・トラ 邦画 1970年(昭和45年) 2時間28分 動画配信サービス
タイトルは聞いたことがありますが、初めて観ました。
なかなか良かった。
中学生のころ、授業中にたしか、英語の先生がこの映画のことを話してくれました。
戦地に行ったことがある兵隊経験がある男の先生でした。
1965年代(昭和40年代)のあのころは、ほかにも軍隊経験がある先生がいて、中学や高校の授業中に自分たちが南方(なんぽう。東南アジア)の国で戦ったときのことなどを話してくれました。第二次世界大戦が身近でした。
暗号についてですが、たしか、『ニイタカヤマノボレ』が、真珠湾(ハワイ)を攻撃せよで、『トラ・トラ・トラ』が、真珠湾攻撃に成功したという意味だったと教わった記憶です。さらにニイタカヤマは、台湾にある山だと中学の先生から教えてもらった覚えがあります。
それから、映画が公開された1975年(昭和45年)は、大阪万博が開催された年でした。だんだん生活が豊かになっていく勢いがあった時代でした。
シンプルな映画だと思いました。
史実に沿ってつくってあるのでしょう。
登場人物はたくさんです。
前半の一時間は、宣戦布告を米国に伝達する経過における日本の段取りの悪さと、米国の開戦危機に対する気のゆるみが映像で表現されています。
途中、休憩タイムがあって、そのあとの一時間はすさまじい日本軍の真珠湾攻撃シーンです。びっくりしました。映像は古いのですが、ど迫力です。戦闘機は模型だとわかるのですが、音がリアルですさまじい。
米軍ハワイ基地という、その場にいるような怖さがあります。青空広がるいなか風景の中で、部分的に大爆発が起こります。農地で働く人たちと無数の戦闘機が低空で飛ぶ映像が、現実でもそのようであっただろうと推測できます。
いまでは、ハワイは日本人が好む観光地となりましたが、この真珠湾攻撃のことを知っている人にとっては、複雑な気持ちをいだくでしょう。訪れても観光気分は味わえないかもしれません。それはそれ、これはこれと割り切って、ハワイのためにお金を落とそうと思えばハワイを楽しめるかもしれません。
日本は段取りが悪かった。意思疎通がまずかった。米国への宣戦布告の伝達が遅れた。
映画では、米国に宣戦布告をする55分前に、350機という大量の爆撃機が真珠湾を攻撃して、米軍基地をメチャクチャにしてしまいました。
宣戦布告前ですから、合法的な奇襲ではありません。卑怯な手段をとったとみられてもしかたがありません。
米国民の怒りは大きかったと思います。だから、仕返しとして、戦争末期に、広島・長崎に原子爆弾が落とされたとは思いたくはありませんが、思わざるを得ない部分もあります。やったら、やりかえされるのが、人間界の常(つね。変わらないありよう)です。
山本五十六(やまもといそろく)連合艦隊司令長官の言葉が重い。日本は、米国と戦争をしたら勝てないと開戦前に語っておられます。米国の実力をきちんと把握しておられました。米国での留学歴があられます。
そして、宣戦布告前の真珠湾攻撃が米国人のファイト(闘志)を燃えたたせたと分析をされています。非常にまずいことになったと映画の中でも終わりのほうで語られました。ご本人は、1943年(昭和18年)に戦死されています。59歳没。惜しい人を亡くしました。
山本五十六氏のセリフとして、『眠れる巨人を起こし、奮い立たせる結果を招いたも同然である』
いっぽう米国軍部と政府は、日本が奇襲してくることを十分把握していたのに、準備を怠りました。危機管理意識の低さに驚きました。もし、米国側が対策をとっておれば、真珠湾攻撃はどうなっていたかわかりません。真珠湾攻撃自体が起きなかった可能性もあります。
やはり、責任者というものは常に危機管理意識をもっておくことが必要だと再確認できました。
プロペラ式戦闘機の戦いは、80年以上前のものであり、現代のジェット機ではないので、手作業が基本の戦いです。単発集団連続攻撃で、手づくり感がある発砲のしかたです。日本における戦国時代の騎馬武者隊とか鉄砲隊の交代順番発砲方式のようです。
日本軍の攻撃に参加した戦闘用飛行機の数が350機。死者が、約2400名、そのほかに、約1200名が負傷です。米国の被害は、かなりひどい。
映画では、真珠湾攻撃は、現地時間の午前7時55分から始まって、映像の中ではかなりの長時間日本軍による攻撃が続きます。すさまじい爆発です。すごい撮影の技量です。
ハワイには13万人の日系人がいた。米国側は、外部からの攻撃よりも日系人による内乱を恐れていたそうです。
渥美清さんと松山栄太郎さんの台所シーンがあり、ああ、こんなところに出ておられたのだとなにかしらほっとした気持ちになりました。兵隊の食事をつくっていたのでしょう。日付変更線をめぐっての『時差』について、コメディのような雰囲気で会話をされていました。
昭和天皇は最後まで、戦争は望んでいなかったということがわかりました。
軍部が主導して、戦争に突入しています。
外交での解決は無理だったのです。
簡単な話ではなさそうです。
米国側が意図的に、日本が開戦せざるをえない状況に日本を追い込んだというような流れが見えました。いわゆる日本に対する経済的な制裁措置なのでしょう。米国産石油の日本に対する供給を絞っています。日本が米国に戦争を起こすようにしむける。そして、日本を叩く(たたく)。日本軍は、米国の罠(わな)にはまった。
当時の日本には、『国民』という意識がないように見えました。軍部独裁者グループが独走し、迷走します。
名作です。
タイトルは聞いたことがありますが、初めて観ました。
なかなか良かった。
中学生のころ、授業中にたしか、英語の先生がこの映画のことを話してくれました。
戦地に行ったことがある兵隊経験がある男の先生でした。
1965年代(昭和40年代)のあのころは、ほかにも軍隊経験がある先生がいて、中学や高校の授業中に自分たちが南方(なんぽう。東南アジア)の国で戦ったときのことなどを話してくれました。第二次世界大戦が身近でした。
暗号についてですが、たしか、『ニイタカヤマノボレ』が、真珠湾(ハワイ)を攻撃せよで、『トラ・トラ・トラ』が、真珠湾攻撃に成功したという意味だったと教わった記憶です。さらにニイタカヤマは、台湾にある山だと中学の先生から教えてもらった覚えがあります。
それから、映画が公開された1975年(昭和45年)は、大阪万博が開催された年でした。だんだん生活が豊かになっていく勢いがあった時代でした。
シンプルな映画だと思いました。
史実に沿ってつくってあるのでしょう。
登場人物はたくさんです。
前半の一時間は、宣戦布告を米国に伝達する経過における日本の段取りの悪さと、米国の開戦危機に対する気のゆるみが映像で表現されています。
途中、休憩タイムがあって、そのあとの一時間はすさまじい日本軍の真珠湾攻撃シーンです。びっくりしました。映像は古いのですが、ど迫力です。戦闘機は模型だとわかるのですが、音がリアルですさまじい。
米軍ハワイ基地という、その場にいるような怖さがあります。青空広がるいなか風景の中で、部分的に大爆発が起こります。農地で働く人たちと無数の戦闘機が低空で飛ぶ映像が、現実でもそのようであっただろうと推測できます。
いまでは、ハワイは日本人が好む観光地となりましたが、この真珠湾攻撃のことを知っている人にとっては、複雑な気持ちをいだくでしょう。訪れても観光気分は味わえないかもしれません。それはそれ、これはこれと割り切って、ハワイのためにお金を落とそうと思えばハワイを楽しめるかもしれません。
日本は段取りが悪かった。意思疎通がまずかった。米国への宣戦布告の伝達が遅れた。
映画では、米国に宣戦布告をする55分前に、350機という大量の爆撃機が真珠湾を攻撃して、米軍基地をメチャクチャにしてしまいました。
宣戦布告前ですから、合法的な奇襲ではありません。卑怯な手段をとったとみられてもしかたがありません。
米国民の怒りは大きかったと思います。だから、仕返しとして、戦争末期に、広島・長崎に原子爆弾が落とされたとは思いたくはありませんが、思わざるを得ない部分もあります。やったら、やりかえされるのが、人間界の常(つね。変わらないありよう)です。
山本五十六(やまもといそろく)連合艦隊司令長官の言葉が重い。日本は、米国と戦争をしたら勝てないと開戦前に語っておられます。米国の実力をきちんと把握しておられました。米国での留学歴があられます。
そして、宣戦布告前の真珠湾攻撃が米国人のファイト(闘志)を燃えたたせたと分析をされています。非常にまずいことになったと映画の中でも終わりのほうで語られました。ご本人は、1943年(昭和18年)に戦死されています。59歳没。惜しい人を亡くしました。
山本五十六氏のセリフとして、『眠れる巨人を起こし、奮い立たせる結果を招いたも同然である』
いっぽう米国軍部と政府は、日本が奇襲してくることを十分把握していたのに、準備を怠りました。危機管理意識の低さに驚きました。もし、米国側が対策をとっておれば、真珠湾攻撃はどうなっていたかわかりません。真珠湾攻撃自体が起きなかった可能性もあります。
やはり、責任者というものは常に危機管理意識をもっておくことが必要だと再確認できました。
プロペラ式戦闘機の戦いは、80年以上前のものであり、現代のジェット機ではないので、手作業が基本の戦いです。単発集団連続攻撃で、手づくり感がある発砲のしかたです。日本における戦国時代の騎馬武者隊とか鉄砲隊の交代順番発砲方式のようです。
日本軍の攻撃に参加した戦闘用飛行機の数が350機。死者が、約2400名、そのほかに、約1200名が負傷です。米国の被害は、かなりひどい。
映画では、真珠湾攻撃は、現地時間の午前7時55分から始まって、映像の中ではかなりの長時間日本軍による攻撃が続きます。すさまじい爆発です。すごい撮影の技量です。
ハワイには13万人の日系人がいた。米国側は、外部からの攻撃よりも日系人による内乱を恐れていたそうです。
渥美清さんと松山栄太郎さんの台所シーンがあり、ああ、こんなところに出ておられたのだとなにかしらほっとした気持ちになりました。兵隊の食事をつくっていたのでしょう。日付変更線をめぐっての『時差』について、コメディのような雰囲気で会話をされていました。
昭和天皇は最後まで、戦争は望んでいなかったということがわかりました。
軍部が主導して、戦争に突入しています。
外交での解決は無理だったのです。
簡単な話ではなさそうです。
米国側が意図的に、日本が開戦せざるをえない状況に日本を追い込んだというような流れが見えました。いわゆる日本に対する経済的な制裁措置なのでしょう。米国産石油の日本に対する供給を絞っています。日本が米国に戦争を起こすようにしむける。そして、日本を叩く(たたく)。日本軍は、米国の罠(わな)にはまった。
当時の日本には、『国民』という意識がないように見えました。軍部独裁者グループが独走し、迷走します。
名作です。
2024年07月29日
インセプション アメリカ映画 2010年
インセプション アメリカ映画 2010年(平成22年) 2時間28分 動画配信サービス
インセプション:原因、起点。『開始』、『発端(ほったん)』
ドム・コブ(レオナルド・デカプリオ):夢をみている間に、脳内にある潜在意識から、貴重な秘密を盗み出すことを業務とするスペシャリスト(特定の分野に専門的で深い知識をもっている。特殊な技術をもっている)。産業スパイ。国際指名手配されている。アイデアを盗むことが仕事。そのことをエクストラクトという。エクストラクトは、『絞り出す。抽出する。取り出す』という意味。
サイトー(渡辺謙):日本人実業家。お金持ち
アーサー:ドム・コブの右腕。チームの頭脳
モル:ドム・コブの妻。死んでいる。
アリアドネ:大学生。チームの設計士。優秀な人材
イームス:偽装師。変装のプロ
ユスフ:調合師。薬剤師。睡眠薬を提供する。
ロバート・フィッシャー:産業スパイグループにとってのターゲット(獲物。えもの)。エネルギー複合企業の経営者。親から継いだ事業だが、父親とは仲が悪い。サイトーは、その企業をつぶしたい。ロバート・フィッシャーは、インセプションのことを知っていて、自分自身の脳に防衛のための対策をほどこしてある。
モーリス・フィッシャー:ロバート・フィッシャーの父親。
ピーター・ブラウニング:モーリス・フィッシャーの部下、ロバート・フィッシャーの同僚
ナッシュ:ドム・コブたちの同僚
マイルス教授:ドム・コブの妻であるモルの父親。ドム・コブの義父。
エレベータ―が出てきます。
重力が関係あります。
上の階層の重力は軽くて、下の階層の重力は重い。
時間は、上の階層の時間経過は速くて、下の階層の時間の経過は遅い。
第4階層:ドム・コブの夢(虚無)
第3階層:イームスの夢
第2階層:アーサーの夢
第1階層:ユスフの夢
第0階層:現実
なかなかややこしい。すんなり理解できない内容です。
なんの話かわからない。
夢の世界⇔現実の世界。
対象者が寝ている世界に入っていく。
今が夢か現実かを判断する道具が、金属製のコマです。
夢の中に入りこんで、アイデアを植え付けることができる。
俺たちが、心に種を植える。
夢の中なら妻子といっしょにいられる。(現実では、妻は死んでいる)
飛行機の中にいる大企業の経営者を眠らせて、意識の中に入っていく。
夢の中はおそらくニューヨークの市街地で、ドンパチ打ち合いが始まる。
観ていて何が何だかわかりません。
夢の中なのに、敵がいます。(夢の中に入られている人間は、この手法を知っていて、防衛のための対策が脳になされているのです)
最終的に、復活できないほどの状態(死んだみたい)になると、『虚無(きょむ)』という世界に堕ちる(おちる)らしい。現実に帰ってくることができなくなる。
なにやらむずかしい。想像ができない。
トーテムというのだろうか、金属製のコマが、映画全体の流れを象徴します。
時間の流れを表現していると感じます。
眠りながら異世界へ行く。
異世界で、敵(潜在意識)と戦う。
わけがわからなまま映像を観ています。
大きな音のBGM(バックグランドミュージック)が緊張感を高めます。うるさいと思うぐらい大きな音です。
爆発アクションシーンがあります。でもそれは、夢の中の出来事なのです。
父親と息子の対立があって、でも、最後にお互いの誤解が解けて、息子は復活したような状態になります。
父親からのメッセージは、父親である自分の物まねをするな(企業経営において)、息子に対して、自分のやり方で、経営をしなさいというアドバイスがあります。(ふたりが、厳しく対立するほどの問題点とは思えないのですが……)
金庫の中に遺言書があって、金庫を開けるための番号を知りたい。
夢の中で夢をみさせて、その夢の中でまた何かをする。ややこしい。
眠っている人たちは、仮死状態みたいになっています。ちょっとやそっとでは目覚めません。
階層の世界は先日観た宇宙SF映画の、『インターステラー アメリカ合衆国映画 2014年(平成26年)』みたいですが、先にできたのは、こちらのほうの映画です。(2010年の作品)。
あとで調べたら同じ監督でした。クリストファー・ノーラン氏です。さらに同監督は、先日アカデミー賞を受賞した、『オッペンハイマー』の監督でもあられました。わたしは無知でした。
わたしは、映画も文学も、なんとか賞受賞作品というものには興味が湧かない人間です。なんとか賞の授与式という儀式は、売上向上のための宣伝目的がメインで、審査の内容ほかは、仲間内(なかまうち)の自画自賛に見えてしまうのです。
受賞作というのは、主催者側にとって都合のいい作品が賞に選ばれるものだと判断しています。まあ、経過や結果として、演者や作家を育てるという意味合いはあると思います。
夢の中での『アイデア』は、ウィルスみたいなものらしい。
夢の中で、登場人物たちが、潜在意識(姿は人間たち)に追われています。夢をみている当事者は、夢にへんなものを植え付けられないために、敵に対抗する手段として、潜在意識をもつ訓練を受けているらしい。
登場人物たちが陰謀(いんぼう)をもって(夢をみている人物が経営する企業をつぶしたい。ライバル会社の経営者が渡辺謙さん。今回は、渡辺謙さん発端の悪だくみ計画の実行です)、夢をみている相手企業トップの夢の中に入って行ったという流れです。
死後の世界のような層があります。
主人公ドム・コブの妻モルがいる世界です。
どちらが現実?
なんとでも想像と設定ができてしまいます。
なんだかわからないまま観終えたのですが、最後に思ったのは、『人間は生きてなきゃいけない』ということでした。
ほかの方の感想を読みました。
高評価でした。
わたしにとっては、この映画は、難解でした。
インセプション:原因、起点。『開始』、『発端(ほったん)』
ドム・コブ(レオナルド・デカプリオ):夢をみている間に、脳内にある潜在意識から、貴重な秘密を盗み出すことを業務とするスペシャリスト(特定の分野に専門的で深い知識をもっている。特殊な技術をもっている)。産業スパイ。国際指名手配されている。アイデアを盗むことが仕事。そのことをエクストラクトという。エクストラクトは、『絞り出す。抽出する。取り出す』という意味。
サイトー(渡辺謙):日本人実業家。お金持ち
アーサー:ドム・コブの右腕。チームの頭脳
モル:ドム・コブの妻。死んでいる。
アリアドネ:大学生。チームの設計士。優秀な人材
イームス:偽装師。変装のプロ
ユスフ:調合師。薬剤師。睡眠薬を提供する。
ロバート・フィッシャー:産業スパイグループにとってのターゲット(獲物。えもの)。エネルギー複合企業の経営者。親から継いだ事業だが、父親とは仲が悪い。サイトーは、その企業をつぶしたい。ロバート・フィッシャーは、インセプションのことを知っていて、自分自身の脳に防衛のための対策をほどこしてある。
モーリス・フィッシャー:ロバート・フィッシャーの父親。
ピーター・ブラウニング:モーリス・フィッシャーの部下、ロバート・フィッシャーの同僚
ナッシュ:ドム・コブたちの同僚
マイルス教授:ドム・コブの妻であるモルの父親。ドム・コブの義父。
エレベータ―が出てきます。
重力が関係あります。
上の階層の重力は軽くて、下の階層の重力は重い。
時間は、上の階層の時間経過は速くて、下の階層の時間の経過は遅い。
第4階層:ドム・コブの夢(虚無)
第3階層:イームスの夢
第2階層:アーサーの夢
第1階層:ユスフの夢
第0階層:現実
なかなかややこしい。すんなり理解できない内容です。
なんの話かわからない。
夢の世界⇔現実の世界。
対象者が寝ている世界に入っていく。
今が夢か現実かを判断する道具が、金属製のコマです。
夢の中に入りこんで、アイデアを植え付けることができる。
俺たちが、心に種を植える。
夢の中なら妻子といっしょにいられる。(現実では、妻は死んでいる)
飛行機の中にいる大企業の経営者を眠らせて、意識の中に入っていく。
夢の中はおそらくニューヨークの市街地で、ドンパチ打ち合いが始まる。
観ていて何が何だかわかりません。
夢の中なのに、敵がいます。(夢の中に入られている人間は、この手法を知っていて、防衛のための対策が脳になされているのです)
最終的に、復活できないほどの状態(死んだみたい)になると、『虚無(きょむ)』という世界に堕ちる(おちる)らしい。現実に帰ってくることができなくなる。
なにやらむずかしい。想像ができない。
トーテムというのだろうか、金属製のコマが、映画全体の流れを象徴します。
時間の流れを表現していると感じます。
眠りながら異世界へ行く。
異世界で、敵(潜在意識)と戦う。
わけがわからなまま映像を観ています。
大きな音のBGM(バックグランドミュージック)が緊張感を高めます。うるさいと思うぐらい大きな音です。
爆発アクションシーンがあります。でもそれは、夢の中の出来事なのです。
父親と息子の対立があって、でも、最後にお互いの誤解が解けて、息子は復活したような状態になります。
父親からのメッセージは、父親である自分の物まねをするな(企業経営において)、息子に対して、自分のやり方で、経営をしなさいというアドバイスがあります。(ふたりが、厳しく対立するほどの問題点とは思えないのですが……)
金庫の中に遺言書があって、金庫を開けるための番号を知りたい。
夢の中で夢をみさせて、その夢の中でまた何かをする。ややこしい。
眠っている人たちは、仮死状態みたいになっています。ちょっとやそっとでは目覚めません。
階層の世界は先日観た宇宙SF映画の、『インターステラー アメリカ合衆国映画 2014年(平成26年)』みたいですが、先にできたのは、こちらのほうの映画です。(2010年の作品)。
あとで調べたら同じ監督でした。クリストファー・ノーラン氏です。さらに同監督は、先日アカデミー賞を受賞した、『オッペンハイマー』の監督でもあられました。わたしは無知でした。
わたしは、映画も文学も、なんとか賞受賞作品というものには興味が湧かない人間です。なんとか賞の授与式という儀式は、売上向上のための宣伝目的がメインで、審査の内容ほかは、仲間内(なかまうち)の自画自賛に見えてしまうのです。
受賞作というのは、主催者側にとって都合のいい作品が賞に選ばれるものだと判断しています。まあ、経過や結果として、演者や作家を育てるという意味合いはあると思います。
夢の中での『アイデア』は、ウィルスみたいなものらしい。
夢の中で、登場人物たちが、潜在意識(姿は人間たち)に追われています。夢をみている当事者は、夢にへんなものを植え付けられないために、敵に対抗する手段として、潜在意識をもつ訓練を受けているらしい。
登場人物たちが陰謀(いんぼう)をもって(夢をみている人物が経営する企業をつぶしたい。ライバル会社の経営者が渡辺謙さん。今回は、渡辺謙さん発端の悪だくみ計画の実行です)、夢をみている相手企業トップの夢の中に入って行ったという流れです。
死後の世界のような層があります。
主人公ドム・コブの妻モルがいる世界です。
どちらが現実?
なんとでも想像と設定ができてしまいます。
なんだかわからないまま観終えたのですが、最後に思ったのは、『人間は生きてなきゃいけない』ということでした。
ほかの方の感想を読みました。
高評価でした。
わたしにとっては、この映画は、難解でした。
2024年07月25日
隣人X 邦画 2023年
隣人X 邦画 2023年(令和5年) 2時間 動画配信サービス
観始めからしばらくは、なんだこの映画は? という感じでしたが、終わってみればいい映画でした。さわやかな気持ちが最後に胸に残ります。
以下鑑賞しながらの感想の経過です。
宇宙人が、人間になりかわっているという無茶で無理な設定です。
SF映画の未来感覚はなく、週刊誌編集部記者たちの現実的な映像が続きます。
サイエンスフィクションだけど、うそくさい。
冒頭しばらくして、観ている自分は、主人公である林遣都さんが、宇宙人Xなんじゃなかろうかと思ってしまう。
人間が、宇宙人にスキャンされて、トレースされる。スキャンはわかりますが、トレースがわかりませんでした。
トレース:なぞるようにして、人間に姿を変えるということか。
ふたつの恋愛話が同時進行で流れていくストーリーでした。
途中、ありえないような状況設定なので、なんだかばかばかしくなって、どう楽しめばいい映画なのか困惑しました。
いえることは、週刊誌のネタにしてお金をもうけるために、ひとりの女性をだまして犠牲者にするという動機は不純です。つまらない。
雨の匂いが好き:変な表現だと思いました。
本がちらちらと出てくるのです。自分が読んだ本もあります。
『あひる 今村夏子 書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)』、『博士の愛した数式 小川洋子 小学館』、青山美智子作品として、『赤と青とエスキース 青山美智子 PHP(かなりいい作品です)』、『お探し物は図書室まで 青山美智子 ポプラ社(読みました。なかなかおもしろい、いい本です。)』、『猫のお告げは樹の下で 青山美智子 宝島社文庫(読んだことがありません。そのうち読んでみます)』、『星の王子さま サン・テグジュペリ 新潮文庫(読んだことはありますが、良さがピンときませんでした)』
なんだか、盛り上がらない内容です。
宇宙人の何が恐怖なの?
宇宙人は、侵略者なの? そうではないような雰囲気です。
強調されることは、『相手を色眼鏡で観ない(先入観をもたない。とくに悪い方向で先入観をもたない』、『相手を外見で見るのではなく、自分の心で、相手の心を観る』、『かんじんなことは、目には見えないんだよ』
おとなが、ごっこ遊びをしているような映像に見えます。
施設に入所している認知症のおばあちゃんが、自分の指輪を息子の恋人である女性に渡しました。でも、息子は、週刊誌のトクダネ記事を書くために女性をだましているのです。とんでもない男です。
宇宙人の髪の毛のDNA鑑定はどうなっているのか。
握手をしたときに、電気が走ったのはどういう現象なのか。
いろいろあいまいです。
ロケ地は北海道の湖のほとりかと思っていたら琵琶湖周辺でした。彦根とか長浜はよく訪れたのですが、映像を観ても気づけませんでした。
伏線があります。
こどものころにすごした木造の古い家屋、宝くじ(スクラッチで、9マスのうちタテヨコナナメのいずれかで、同じマークが並べば当たりです)、おばあさんの大きな石がついた指輪(願いとか祈りがこめられています)。
マスコミの人間の傍若無人さがあります。ぼうじゃくぶじん:まわりに人がいても、勝手に押しかけてひどい行為を平然とする。かれらは、正義の味方ではありません。
トカゲのしっぽ切り、担当者のせいにして、担当者に責任をとってもらう。(手切れ金は渡す)
恋愛は、破談の方向へとものすごいスピードで進んでいきます。二組ともです。カップルは破たんします。ただ、映画ですから、ただそれだけでは終われません。現実では、お別れでしょう。とくに主人公は、あまりにもひどいことをしでかしました。
う~む。認知症入所施設の利用料が払えない理由がわかりませんでした。
年金に応じて払っているだろうし、払える人が入所できているはずです。利用料をとりはぐれたら施設は経営がたちいかなくなってしまいます。
よかれと思ってやっていても、相手に迷惑をかけていたということは、よくあることです。
人間の生活は、そんなものなのです。
時間が過ぎてから、あれはあれで良かったと思うしかないのです。
差別や偏見をのりこえて、共存しましょうというメッセージです。
いい映画でした。
(疑問)
途中、同じ人間が、いっぽうは逮捕されて、もういっぽうはふつうに生活しています。
意味を理解できませんでした。
もともと人間だった人物がいて、その人物をコピーした宇宙人がいるというように想像しました。
それぞれの存在の理屈はわかりません。同一人物の犯罪と逮捕というシーンはないほうが、話がすっきりします。
観始めからしばらくは、なんだこの映画は? という感じでしたが、終わってみればいい映画でした。さわやかな気持ちが最後に胸に残ります。
以下鑑賞しながらの感想の経過です。
宇宙人が、人間になりかわっているという無茶で無理な設定です。
SF映画の未来感覚はなく、週刊誌編集部記者たちの現実的な映像が続きます。
サイエンスフィクションだけど、うそくさい。
冒頭しばらくして、観ている自分は、主人公である林遣都さんが、宇宙人Xなんじゃなかろうかと思ってしまう。
人間が、宇宙人にスキャンされて、トレースされる。スキャンはわかりますが、トレースがわかりませんでした。
トレース:なぞるようにして、人間に姿を変えるということか。
ふたつの恋愛話が同時進行で流れていくストーリーでした。
途中、ありえないような状況設定なので、なんだかばかばかしくなって、どう楽しめばいい映画なのか困惑しました。
いえることは、週刊誌のネタにしてお金をもうけるために、ひとりの女性をだまして犠牲者にするという動機は不純です。つまらない。
雨の匂いが好き:変な表現だと思いました。
本がちらちらと出てくるのです。自分が読んだ本もあります。
『あひる 今村夏子 書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)』、『博士の愛した数式 小川洋子 小学館』、青山美智子作品として、『赤と青とエスキース 青山美智子 PHP(かなりいい作品です)』、『お探し物は図書室まで 青山美智子 ポプラ社(読みました。なかなかおもしろい、いい本です。)』、『猫のお告げは樹の下で 青山美智子 宝島社文庫(読んだことがありません。そのうち読んでみます)』、『星の王子さま サン・テグジュペリ 新潮文庫(読んだことはありますが、良さがピンときませんでした)』
なんだか、盛り上がらない内容です。
宇宙人の何が恐怖なの?
宇宙人は、侵略者なの? そうではないような雰囲気です。
強調されることは、『相手を色眼鏡で観ない(先入観をもたない。とくに悪い方向で先入観をもたない』、『相手を外見で見るのではなく、自分の心で、相手の心を観る』、『かんじんなことは、目には見えないんだよ』
おとなが、ごっこ遊びをしているような映像に見えます。
施設に入所している認知症のおばあちゃんが、自分の指輪を息子の恋人である女性に渡しました。でも、息子は、週刊誌のトクダネ記事を書くために女性をだましているのです。とんでもない男です。
宇宙人の髪の毛のDNA鑑定はどうなっているのか。
握手をしたときに、電気が走ったのはどういう現象なのか。
いろいろあいまいです。
ロケ地は北海道の湖のほとりかと思っていたら琵琶湖周辺でした。彦根とか長浜はよく訪れたのですが、映像を観ても気づけませんでした。
伏線があります。
こどものころにすごした木造の古い家屋、宝くじ(スクラッチで、9マスのうちタテヨコナナメのいずれかで、同じマークが並べば当たりです)、おばあさんの大きな石がついた指輪(願いとか祈りがこめられています)。
マスコミの人間の傍若無人さがあります。ぼうじゃくぶじん:まわりに人がいても、勝手に押しかけてひどい行為を平然とする。かれらは、正義の味方ではありません。
トカゲのしっぽ切り、担当者のせいにして、担当者に責任をとってもらう。(手切れ金は渡す)
恋愛は、破談の方向へとものすごいスピードで進んでいきます。二組ともです。カップルは破たんします。ただ、映画ですから、ただそれだけでは終われません。現実では、お別れでしょう。とくに主人公は、あまりにもひどいことをしでかしました。
う~む。認知症入所施設の利用料が払えない理由がわかりませんでした。
年金に応じて払っているだろうし、払える人が入所できているはずです。利用料をとりはぐれたら施設は経営がたちいかなくなってしまいます。
よかれと思ってやっていても、相手に迷惑をかけていたということは、よくあることです。
人間の生活は、そんなものなのです。
時間が過ぎてから、あれはあれで良かったと思うしかないのです。
差別や偏見をのりこえて、共存しましょうというメッセージです。
いい映画でした。
(疑問)
途中、同じ人間が、いっぽうは逮捕されて、もういっぽうはふつうに生活しています。
意味を理解できませんでした。
もともと人間だった人物がいて、その人物をコピーした宇宙人がいるというように想像しました。
それぞれの存在の理屈はわかりません。同一人物の犯罪と逮捕というシーンはないほうが、話がすっきりします。