2025年01月29日
バニラな毎日 NHKドラマ 1話から4話
バニラな毎日 NHK夜ドラ 月曜日~金曜日夜10時45分~11時 NHKとかNHK+とか
『第1話・第2話・第3話・第4話』
わたしは、登場する永作博美(ながさく・ひろみ)さんが好きなので観ることにしました。芸達者な人です。
白井葵(しらい・あおい):蓮佛美沙子。れんぶつ・みさこ。仏さんみたいなお名前です。本名だそうです。蓮佛さんは、2話まで観て、セリフがない時の顔の表情だけで感情表現をする演技がとてもうまい。感心しました。
洋菓子店屋、『パティスリーベル・ブランシュ』をひとりで、自営でやっていたがつぶれてしまった。永作博美さんが演じる佐渡谷真奈美(さどや・まなみ)からは、『ブランシュさん』と呼ばれている。
佐渡谷真奈美(さどや・まなみ):永作博美。料理研究家。白井葵が廃業した店の厨房(ちゅうぼう)を借りて、マンツーマンのお菓子教室をする。白井葵がそこに立ち会う(白井葵に対しては、佐渡谷真奈美からの報酬があります)
順子:土居志央梨(どい・しおり)。外資系コンサルタント。マニュアル型世界に閉じ込められている東大卒エリート人間です。自分の思い描いた世界の中に自分がいないと精神状態の糸が切れて極端な興奮状態になり、自分を守るために相手のせいにする攻撃をします。異常です。仕事のストレスに満ちた暮らし方をしています。完璧でないと気がすまない順子です。
現実社会でも、自分の思いどおりにならないと、机をたたいたり、椅子を蹴ったりするコワイ人がいます。パワハラ上司ですな。心を病んで(やんで)おられます。
土居志央梨さんの演技は、ドラマ、『虎に翼』、『無能の鷹』で拝見しました。たいしたものです。ふだんのご本人は明るく元気な方でよく笑う人です。(NHKの番組、『あさイチ』にゲストとして出られました)
原作:賀十つばさ(かとう・つばさ)
作品:『バニラな毎日』、『バニラなバカンス』、発行幻冬舎
脚本:倉光泰子
2話まで観て言えるのは、心を病んでいる生徒さんを料理教室で癒す(いやす)パターンのドラマ内容です。メンタル病で病んでいる(やんでいる)人物を再生するストーリーではなかろうか。
1話の出だしがきれいな映像でした。『メレンゲ』というものをつくっているのでしょう。白くてふわふわで、あたたかなぬくもりがある映像です。
メレンゲ:卵白を泡立ててつくる食材で、お菓子づくりにつかう。
ずうずうしい佐渡谷真奈美VS神経質で心が狭い白井葵の対決です。おもしろい。
佐渡谷真奈美がお金で白井葵を操ります。(あやつります)
ドラマでは、『対立』と『お金』の話題は必須です。
対立する者どうしをぶつけると、ドラマの内容はおもしろくなります。
おもしろいなあ。音楽もいい。
料理教室においては、時間の経過は関係ない。いくら時間がかかってもいい。ゆっくりていねいに、根気よく、集中して、お菓子づくりに熱中する。
自分が、加齢で耳が遠くなってきたのか、役者さんのセリフを聞き取れない部分があります。
最初は、テレビ放送、それから録画を見て、どちらも何を言っているのかわからなくて、動画配信サービスのNHK+(プラス)にして、字幕を入れてみたらよくわかりました。以下、その部分です。
(白井葵が経営する洋菓子店がつぶれたあとも、白井が、家賃を支払って、建物物件を借り続ける理由)
室内を原状復帰すると150万円ぐらいかかる。居抜き(いぬき。原状復帰せずにそのままの状態)で借りてくれる人が見つかるまで家賃を払って粘る。
開業資金の返済と自宅アパート・お店の賃貸料金が、12万円+15万円で、合計毎月27万円を払い続けなければなりません。白井葵は、アルバイトの掛け持ちをします。なにせお金が欲しい。借金をかかえた女性です。
(白井葵がアルバイト先へ自転車通勤中に、自転車がパンクしたような状態で壊れます。自転車を持ち込んだ店主男性のセリフを聞き取れませんでした)
「部品取り寄せなあきませんわ」でした。
第3話を観て、良質ないいドラマに仕上がっているという実感をもちました。今年観て良かった一本になりそうです。
心優しい(こころやさしい)ドラマです。心温まる(こころあたたまる)ドラマです。
『タルトタタン』洋菓子。タタン姉妹の失敗から生まれたフランスのお菓子だそうです。なかなかおいしいそうです。NHKの『あさイチ』で紹介がありました。
順子(土居志央梨さん(どい・しおりさん))が告白します。
東京大学を卒業生して経済産業省に入った。
勉強はできたが、仕事はできなかった。
今はメンタル病で休職している。
勉強ができることと仕事ができることは違います。
学歴で仕事はできません。資格とか体験を生かして仕事をすることはできます。仕事とはそういうものです。
順子の口から、自分の仕事上の悩みについて、正直な気持ちが吐露(とろ)されます。とろ:気持ちや意見を周囲に打ち明ける。
順子を襲うものを、大声で追い払います。佐渡谷真奈美と、白井葵が、奇妙な大声を出して、目には見えない順子の悪霊を追い払います。
薄気味悪いのですが、笑いました。
料理心理治療院みたいです。
食材に対して、『ありがとう』と思いをこめると、おいしい洋菓子が仕上がる。
第4話です。
白井葵さんがバイト先の洋菓子店を解雇されてしまいました。自営で洋菓子店をしていたことを採用面接に出した履歴書には書かなかったそうです。会社側は、料理の専門家に自社のレシピの情報を盗用されたくないそうです。そういう契約ルールがあるそうです。しかたがありません。
ルセット:フランス語で、料理のつくり方。レシピ
解雇された白井葵はお金がないのに加えて、借金があって困ります。
『(人さまの)お金に助けてもらう』というシーンは、長い人生において、何度かありえます。恥ずかしいことではありません。助けてもらったら、また誰かを助けてあげればいい。お互いさまです。
なんというか、ギブ・アンド・テイクは、助けたり、助けられたりが基本スタイルです。でも、助けを求める人は、いつも助けを求めていて、助けるほうは、いつも助けていて、そのうち、関係が悪化していくのが現実です。助けられる方(ほう)の誠実な態度は大切です。
これまでの放送の雰囲気として、昨年秋のNHKドラマ、『宙わたる教室(そらわたる教室)』と類似の雰囲気があります。ドラマに、『学び』があります。
白井葵が吠えます(ほえます)。経済産業省で勤務する順子のことについて、国家公務員の身分保障は手厚い。休職中でも給料が支給されるとか、不満がいろいろあります。妬んでは(ねたむ。うらやむ)だめです。人は人、自分は自分です。
佐渡谷真奈美が言います。『それがいいかはわからない』。(みな、サラリーマンより儲かる(もうかる)から自営業をやるのです。そして、自営業者は自由度が高い)
今の時点では苦しくても、時間が経って(たって)みないと、今が良かったか悪かったかはわかりません。このドラマのテーマは、『失敗から成功をめざす』です。
『第1話・第2話・第3話・第4話』
わたしは、登場する永作博美(ながさく・ひろみ)さんが好きなので観ることにしました。芸達者な人です。
白井葵(しらい・あおい):蓮佛美沙子。れんぶつ・みさこ。仏さんみたいなお名前です。本名だそうです。蓮佛さんは、2話まで観て、セリフがない時の顔の表情だけで感情表現をする演技がとてもうまい。感心しました。
洋菓子店屋、『パティスリーベル・ブランシュ』をひとりで、自営でやっていたがつぶれてしまった。永作博美さんが演じる佐渡谷真奈美(さどや・まなみ)からは、『ブランシュさん』と呼ばれている。
佐渡谷真奈美(さどや・まなみ):永作博美。料理研究家。白井葵が廃業した店の厨房(ちゅうぼう)を借りて、マンツーマンのお菓子教室をする。白井葵がそこに立ち会う(白井葵に対しては、佐渡谷真奈美からの報酬があります)
順子:土居志央梨(どい・しおり)。外資系コンサルタント。マニュアル型世界に閉じ込められている東大卒エリート人間です。自分の思い描いた世界の中に自分がいないと精神状態の糸が切れて極端な興奮状態になり、自分を守るために相手のせいにする攻撃をします。異常です。仕事のストレスに満ちた暮らし方をしています。完璧でないと気がすまない順子です。
現実社会でも、自分の思いどおりにならないと、机をたたいたり、椅子を蹴ったりするコワイ人がいます。パワハラ上司ですな。心を病んで(やんで)おられます。
土居志央梨さんの演技は、ドラマ、『虎に翼』、『無能の鷹』で拝見しました。たいしたものです。ふだんのご本人は明るく元気な方でよく笑う人です。(NHKの番組、『あさイチ』にゲストとして出られました)
原作:賀十つばさ(かとう・つばさ)
作品:『バニラな毎日』、『バニラなバカンス』、発行幻冬舎
脚本:倉光泰子
2話まで観て言えるのは、心を病んでいる生徒さんを料理教室で癒す(いやす)パターンのドラマ内容です。メンタル病で病んでいる(やんでいる)人物を再生するストーリーではなかろうか。
1話の出だしがきれいな映像でした。『メレンゲ』というものをつくっているのでしょう。白くてふわふわで、あたたかなぬくもりがある映像です。
メレンゲ:卵白を泡立ててつくる食材で、お菓子づくりにつかう。
ずうずうしい佐渡谷真奈美VS神経質で心が狭い白井葵の対決です。おもしろい。
佐渡谷真奈美がお金で白井葵を操ります。(あやつります)
ドラマでは、『対立』と『お金』の話題は必須です。
対立する者どうしをぶつけると、ドラマの内容はおもしろくなります。
おもしろいなあ。音楽もいい。
料理教室においては、時間の経過は関係ない。いくら時間がかかってもいい。ゆっくりていねいに、根気よく、集中して、お菓子づくりに熱中する。
自分が、加齢で耳が遠くなってきたのか、役者さんのセリフを聞き取れない部分があります。
最初は、テレビ放送、それから録画を見て、どちらも何を言っているのかわからなくて、動画配信サービスのNHK+(プラス)にして、字幕を入れてみたらよくわかりました。以下、その部分です。
(白井葵が経営する洋菓子店がつぶれたあとも、白井が、家賃を支払って、建物物件を借り続ける理由)
室内を原状復帰すると150万円ぐらいかかる。居抜き(いぬき。原状復帰せずにそのままの状態)で借りてくれる人が見つかるまで家賃を払って粘る。
開業資金の返済と自宅アパート・お店の賃貸料金が、12万円+15万円で、合計毎月27万円を払い続けなければなりません。白井葵は、アルバイトの掛け持ちをします。なにせお金が欲しい。借金をかかえた女性です。
(白井葵がアルバイト先へ自転車通勤中に、自転車がパンクしたような状態で壊れます。自転車を持ち込んだ店主男性のセリフを聞き取れませんでした)
「部品取り寄せなあきませんわ」でした。
第3話を観て、良質ないいドラマに仕上がっているという実感をもちました。今年観て良かった一本になりそうです。
心優しい(こころやさしい)ドラマです。心温まる(こころあたたまる)ドラマです。
『タルトタタン』洋菓子。タタン姉妹の失敗から生まれたフランスのお菓子だそうです。なかなかおいしいそうです。NHKの『あさイチ』で紹介がありました。
順子(土居志央梨さん(どい・しおりさん))が告白します。
東京大学を卒業生して経済産業省に入った。
勉強はできたが、仕事はできなかった。
今はメンタル病で休職している。
勉強ができることと仕事ができることは違います。
学歴で仕事はできません。資格とか体験を生かして仕事をすることはできます。仕事とはそういうものです。
順子の口から、自分の仕事上の悩みについて、正直な気持ちが吐露(とろ)されます。とろ:気持ちや意見を周囲に打ち明ける。
順子を襲うものを、大声で追い払います。佐渡谷真奈美と、白井葵が、奇妙な大声を出して、目には見えない順子の悪霊を追い払います。
薄気味悪いのですが、笑いました。
料理心理治療院みたいです。
食材に対して、『ありがとう』と思いをこめると、おいしい洋菓子が仕上がる。
第4話です。
白井葵さんがバイト先の洋菓子店を解雇されてしまいました。自営で洋菓子店をしていたことを採用面接に出した履歴書には書かなかったそうです。会社側は、料理の専門家に自社のレシピの情報を盗用されたくないそうです。そういう契約ルールがあるそうです。しかたがありません。
ルセット:フランス語で、料理のつくり方。レシピ
解雇された白井葵はお金がないのに加えて、借金があって困ります。
『(人さまの)お金に助けてもらう』というシーンは、長い人生において、何度かありえます。恥ずかしいことではありません。助けてもらったら、また誰かを助けてあげればいい。お互いさまです。
なんというか、ギブ・アンド・テイクは、助けたり、助けられたりが基本スタイルです。でも、助けを求める人は、いつも助けを求めていて、助けるほうは、いつも助けていて、そのうち、関係が悪化していくのが現実です。助けられる方(ほう)の誠実な態度は大切です。
これまでの放送の雰囲気として、昨年秋のNHKドラマ、『宙わたる教室(そらわたる教室)』と類似の雰囲気があります。ドラマに、『学び』があります。
白井葵が吠えます(ほえます)。経済産業省で勤務する順子のことについて、国家公務員の身分保障は手厚い。休職中でも給料が支給されるとか、不満がいろいろあります。妬んでは(ねたむ。うらやむ)だめです。人は人、自分は自分です。
佐渡谷真奈美が言います。『それがいいかはわからない』。(みな、サラリーマンより儲かる(もうかる)から自営業をやるのです。そして、自営業者は自由度が高い)
今の時点では苦しくても、時間が経って(たって)みないと、今が良かったか悪かったかはわかりません。このドラマのテーマは、『失敗から成功をめざす』です。
2025年01月25日
PERFECT DAYS パーフェクトデイズ 映画
PERFECT DAYS パーフェクトデイズ 日本・ドイツ合作 2023年 2時間4分 動画配信サービス
監督:ヴィム・ヴェンダース
俳優:役所広司、柄本時生、石川さゆり、三浦友和、田中泯(たなか・みん)、アオイヤマダ、中野有紗
東京都内、公共トイレの清掃員が、平山(役所広司さん)です。
同僚というか、相方の若い男タカシが、柄本時生さんです。
タカシのあこがれが、ガールズバーのアヤ(アオイヤマダさん)、平山の姪(めい)ニコが、中野有紗さん、姪ニコの母親(平山の姉)が麻生祐未さん、平山の行きつけの居酒屋のママが、石川さゆりさんで、彼女の元夫が三浦友和さんで、踊りを踊るホームレスが田中泯さんです。
う~む。物語の、『起承転結』がないような。
松重豊さんの『孤独のグルメ』を思い出しました。
グルメではないけれど、いろんな公共トイレを、役所広司さんがお掃除するのです。
男ひとりで黙々とトイレをふいているのです。おじょうずです。手際(てぎわ)がいい。よほど練習されたのでしょう。たいしたものです。
トイレ清掃においての、ときおりの相棒が、柄本時生さんですが、いいかげんな若者を演じておられます。
役所広司さんを見ながら思ったことです。
家族をもたずにひとりで暮らす人が増えました。ひとり暮らしです。
なつかしい曲、『朝日のあたる家』が流れました。
わたしが、中学生か、高校生のときに、クラッシックギターで弾いていた曲です。老いた今は、もうつまびく能力が、わたしにはありません。能力はないけれど、ギターはいろいろ何本か家に置いてあります。もう中年近くになってしまった息子が、ときおり弾いています。
東京都内の観光案内のような映像が続きます。
わたしが知っている場所の映像がいくつか出てきました。
トイレの中はとても散らかっています。
役所広司さんが、てきぱきと片付けていきます。
セリフがほとんどありません。
昔見たことがある新藤兼人監督さんの作品、『裸の島』を思い出しました。セリフがない無言映画でしたが、強烈な感情表現が伝わってきました。
とある家族が、小さな島で暮らすようすを長期間のこととしてストーリーにのせて撮影してありました。たしか、白黒映画でした。1965年(昭和30年)の作品で、95分間の映像でした。
清潔で美しい空間(環境)で生活する。
規則正しいきちんとした生活をおくる。
己は(おのれは)、人間であることを心がける。
いろんな形態の公衆トイレがあるのね。
トイレの中は、ごみだらけですなあ。
忘れ物や貴重品もあるかもね。
こどもの忘れ物(忘れ物がこども)ということもあるのか。母親が怒りながら、ぼくちゃんを𠮟りつけました。
東京にも自然があります。公園です。
平山は、小さな植物の芽を家に持ち帰ってていねいに育てます。
世の中には、いろんな人がいます。生活のしかたは、人それぞれです。
給料をもらって、生活するために働きます。体を動かす仕事をします。
銭湯に入浴している役所広司さんを見て、役所さんも歳をとったなあ。同世代なので、自分も老いを感じます。
NHKの番組、『ドキュメント72時間』に出ていた、浅草駅の地下にある飲み屋通路が出てきました。なかなか古い。昭和の風情(ふぜい)が残っています。
自分の思いどおりに、自分の時間をすごしているから、パーフェクトデイなのだろう。完璧な日常生活です。
ときおり東京スカイツリーの雄姿(ゆうし)が、映像に出てきて強調されます。
お金のかからない生活です。
淡々と単純労務作業を続けます。
平山には、別れた妻やこどもがいるのではないかと思わせるのですが、その話は出ませんでした。
音楽や歌曲を録音したカセットテープです。
カセットテープは、最近は使いません。
1970年代、80年代はよく使いました。たしか、途中から録音する媒体(ばいたい)が、CDになって、今ではCDもあまり見かけません。
柄本時生さんを中心にして、金銭的には、底辺の生活が描かれています。
シンプルな映画です。
白黒映像でときおり、夢のような、幻のような、何の映像なのか形がはっきりしないものが画面に出てきます。
過去の記憶、思い出したくない思い出のように見えます。
カセットテープ同様に、フィルム式のカメラが出てきます。いまどきは珍しい。
知的障害のような若い男子が出てきます。
彼は、柄本時生さんの耳が好きだそうです。
車が多い。高速道路、自動車専用道路、渋滞しています。
『さんならべ』か、なつかしい。三目並べ。小学生のときにやったなあ。
『ありがとう』
人の心と心をつなぐ言葉が、『ありがとう』
『ありがとう』と言われて、怒る人はいません。
オモシロイ女の子がいます。若い女の子です。
ほっぺにチューされて、うれしそうな役所さんです。
役所さんも、女の子も洋楽が好きです。
主人公の平山という人物は、学(がく)がある人です。自室に、本とカセットテープがたくさんあります。
昔、NHKドラマで観た鶴田浩二さんを思い出します。『男たちの旅路』というドラマでした。東京で警備の仕事を辞めた鶴田浩二さんが、北海道、たしか根室(ねむろ)か釧路(くしろ)あたりの飲食店で、皿洗いの仕事をしているシーンでした。
水谷豊さんが、(東京では、役付きの仕事をしていたのに)もっといい仕事があるでしょうにというようなことを言ったあと、鶴田浩二さんが、この年齢でやれる仕事はこういう仕事しかないと反論したような覚えがあります。
映画の中の平山さんは、フィルムを使用する写真機で、木の葉(このは)や木の幹の写真を撮って現像・プリントアウトに出しています。
何十年か前の世界(環境)で平山さんは生きています。
そういう人って、けっこういるような気がします。
きちょうめんで、きちんとした人間、血液型A型人間です。
幸田文(こうだ・あや):随筆家、小説家。1990年(平成2年)86歳没。こちらの映画では、『木』という作品が出てきます。小説家幸田露伴(こうだろはん)の次女
石川さゆりさんが、生ギターで、『朝日のあたる家』を歌います。
石川さゆりさんも歳を重ねられました。わたしと同世代です。
たまには、お酒を飲まないと、やってられないわよね。
『時間』と、『空間』を楽しむ。
利益の追求のために心身を酷使しない生き方をする。
姪(めい)が叔父(おじ)に言う。
『その木は、おじさんの友だちでしょ』
『そうだね』
弟(平山さん)がいる世界と姉(姪の母親)がいる世界は違う。
詩的、哲学的です。
父親と対立があった。
父親は認知症になった。
『にいさん、久しぶり』
(認知症になったとはいえ、あの父親に)会うことは、心が許さない。
(親は、こどもの意向に反対しないほうがいい(とくに、進学先、就職先、結婚相手の選択において)。こじれると親子は絶縁状態になることもあります。こどもの人生はこどものものです。親がこどもを支配してはいけないのです。親があきらめないと、お互いに苦しい思いをかかえながら生きていくことになります)
今どきの若い人は、簡単に仕事を辞めてしまう。(柄本時生さんが演じるタカシのことです)
東京って、こんな人がたくさん暮らしているのかなあ。平山さんのような孤独に見えるひとり暮らしです。
そしてまたタバコか。
平山さんも石川さゆりさんの元夫も、ふたりともこれまで禁煙していたのか。
むせている。
へんなの。
そこまでして、タバコを吸いたいのか。へんです。
石川さゆりさんが演じる役についてです。
別れてから7年、元夫は再婚している。
元夫と7年ぶりに会った。
(どうもふたりが会った時、元夫には、病気で余命宣告がされていたようです)
元夫は、死ぬ前に元妻(石川さゆりさん)に会っておきたかった。
(手元にある缶ビールだか、酎ハイだかを)『飲みますか?』
飲まないと、(人生は)やってられませんから。
結局、何もわからないまま、終わっちゃうんだなあ。(あの世へいく)
タバコを吸って、酒を飲んで終わる人生はわびしくもある。
されど、それを、パーフェクトデイとするのです。なんか、もやもやします。モヤモヤさまぁ~ずですな。
自己肯定の映画だと受け止めました。
オレは、これでいい。
映画の映像は、たぶん朝日なのでしょうが、夕映えに見えました。(劇中に流れた歌曲が、『朝日のあたる家』だったから)
不思議な雰囲気がある映画でした。
監督:ヴィム・ヴェンダース
俳優:役所広司、柄本時生、石川さゆり、三浦友和、田中泯(たなか・みん)、アオイヤマダ、中野有紗
東京都内、公共トイレの清掃員が、平山(役所広司さん)です。
同僚というか、相方の若い男タカシが、柄本時生さんです。
タカシのあこがれが、ガールズバーのアヤ(アオイヤマダさん)、平山の姪(めい)ニコが、中野有紗さん、姪ニコの母親(平山の姉)が麻生祐未さん、平山の行きつけの居酒屋のママが、石川さゆりさんで、彼女の元夫が三浦友和さんで、踊りを踊るホームレスが田中泯さんです。
う~む。物語の、『起承転結』がないような。
松重豊さんの『孤独のグルメ』を思い出しました。
グルメではないけれど、いろんな公共トイレを、役所広司さんがお掃除するのです。
男ひとりで黙々とトイレをふいているのです。おじょうずです。手際(てぎわ)がいい。よほど練習されたのでしょう。たいしたものです。
トイレ清掃においての、ときおりの相棒が、柄本時生さんですが、いいかげんな若者を演じておられます。
役所広司さんを見ながら思ったことです。
家族をもたずにひとりで暮らす人が増えました。ひとり暮らしです。
なつかしい曲、『朝日のあたる家』が流れました。
わたしが、中学生か、高校生のときに、クラッシックギターで弾いていた曲です。老いた今は、もうつまびく能力が、わたしにはありません。能力はないけれど、ギターはいろいろ何本か家に置いてあります。もう中年近くになってしまった息子が、ときおり弾いています。
東京都内の観光案内のような映像が続きます。
わたしが知っている場所の映像がいくつか出てきました。
トイレの中はとても散らかっています。
役所広司さんが、てきぱきと片付けていきます。
セリフがほとんどありません。
昔見たことがある新藤兼人監督さんの作品、『裸の島』を思い出しました。セリフがない無言映画でしたが、強烈な感情表現が伝わってきました。
とある家族が、小さな島で暮らすようすを長期間のこととしてストーリーにのせて撮影してありました。たしか、白黒映画でした。1965年(昭和30年)の作品で、95分間の映像でした。
清潔で美しい空間(環境)で生活する。
規則正しいきちんとした生活をおくる。
己は(おのれは)、人間であることを心がける。
いろんな形態の公衆トイレがあるのね。
トイレの中は、ごみだらけですなあ。
忘れ物や貴重品もあるかもね。
こどもの忘れ物(忘れ物がこども)ということもあるのか。母親が怒りながら、ぼくちゃんを𠮟りつけました。
東京にも自然があります。公園です。
平山は、小さな植物の芽を家に持ち帰ってていねいに育てます。
世の中には、いろんな人がいます。生活のしかたは、人それぞれです。
給料をもらって、生活するために働きます。体を動かす仕事をします。
銭湯に入浴している役所広司さんを見て、役所さんも歳をとったなあ。同世代なので、自分も老いを感じます。
NHKの番組、『ドキュメント72時間』に出ていた、浅草駅の地下にある飲み屋通路が出てきました。なかなか古い。昭和の風情(ふぜい)が残っています。
自分の思いどおりに、自分の時間をすごしているから、パーフェクトデイなのだろう。完璧な日常生活です。
ときおり東京スカイツリーの雄姿(ゆうし)が、映像に出てきて強調されます。
お金のかからない生活です。
淡々と単純労務作業を続けます。
平山には、別れた妻やこどもがいるのではないかと思わせるのですが、その話は出ませんでした。
音楽や歌曲を録音したカセットテープです。
カセットテープは、最近は使いません。
1970年代、80年代はよく使いました。たしか、途中から録音する媒体(ばいたい)が、CDになって、今ではCDもあまり見かけません。
柄本時生さんを中心にして、金銭的には、底辺の生活が描かれています。
シンプルな映画です。
白黒映像でときおり、夢のような、幻のような、何の映像なのか形がはっきりしないものが画面に出てきます。
過去の記憶、思い出したくない思い出のように見えます。
カセットテープ同様に、フィルム式のカメラが出てきます。いまどきは珍しい。
知的障害のような若い男子が出てきます。
彼は、柄本時生さんの耳が好きだそうです。
車が多い。高速道路、自動車専用道路、渋滞しています。
『さんならべ』か、なつかしい。三目並べ。小学生のときにやったなあ。
『ありがとう』
人の心と心をつなぐ言葉が、『ありがとう』
『ありがとう』と言われて、怒る人はいません。
オモシロイ女の子がいます。若い女の子です。
ほっぺにチューされて、うれしそうな役所さんです。
役所さんも、女の子も洋楽が好きです。
主人公の平山という人物は、学(がく)がある人です。自室に、本とカセットテープがたくさんあります。
昔、NHKドラマで観た鶴田浩二さんを思い出します。『男たちの旅路』というドラマでした。東京で警備の仕事を辞めた鶴田浩二さんが、北海道、たしか根室(ねむろ)か釧路(くしろ)あたりの飲食店で、皿洗いの仕事をしているシーンでした。
水谷豊さんが、(東京では、役付きの仕事をしていたのに)もっといい仕事があるでしょうにというようなことを言ったあと、鶴田浩二さんが、この年齢でやれる仕事はこういう仕事しかないと反論したような覚えがあります。
映画の中の平山さんは、フィルムを使用する写真機で、木の葉(このは)や木の幹の写真を撮って現像・プリントアウトに出しています。
何十年か前の世界(環境)で平山さんは生きています。
そういう人って、けっこういるような気がします。
きちょうめんで、きちんとした人間、血液型A型人間です。
幸田文(こうだ・あや):随筆家、小説家。1990年(平成2年)86歳没。こちらの映画では、『木』という作品が出てきます。小説家幸田露伴(こうだろはん)の次女
石川さゆりさんが、生ギターで、『朝日のあたる家』を歌います。
石川さゆりさんも歳を重ねられました。わたしと同世代です。
たまには、お酒を飲まないと、やってられないわよね。
『時間』と、『空間』を楽しむ。
利益の追求のために心身を酷使しない生き方をする。
姪(めい)が叔父(おじ)に言う。
『その木は、おじさんの友だちでしょ』
『そうだね』
弟(平山さん)がいる世界と姉(姪の母親)がいる世界は違う。
詩的、哲学的です。
父親と対立があった。
父親は認知症になった。
『にいさん、久しぶり』
(認知症になったとはいえ、あの父親に)会うことは、心が許さない。
(親は、こどもの意向に反対しないほうがいい(とくに、進学先、就職先、結婚相手の選択において)。こじれると親子は絶縁状態になることもあります。こどもの人生はこどものものです。親がこどもを支配してはいけないのです。親があきらめないと、お互いに苦しい思いをかかえながら生きていくことになります)
今どきの若い人は、簡単に仕事を辞めてしまう。(柄本時生さんが演じるタカシのことです)
東京って、こんな人がたくさん暮らしているのかなあ。平山さんのような孤独に見えるひとり暮らしです。
そしてまたタバコか。
平山さんも石川さゆりさんの元夫も、ふたりともこれまで禁煙していたのか。
むせている。
へんなの。
そこまでして、タバコを吸いたいのか。へんです。
石川さゆりさんが演じる役についてです。
別れてから7年、元夫は再婚している。
元夫と7年ぶりに会った。
(どうもふたりが会った時、元夫には、病気で余命宣告がされていたようです)
元夫は、死ぬ前に元妻(石川さゆりさん)に会っておきたかった。
(手元にある缶ビールだか、酎ハイだかを)『飲みますか?』
飲まないと、(人生は)やってられませんから。
結局、何もわからないまま、終わっちゃうんだなあ。(あの世へいく)
タバコを吸って、酒を飲んで終わる人生はわびしくもある。
されど、それを、パーフェクトデイとするのです。なんか、もやもやします。モヤモヤさまぁ~ずですな。
自己肯定の映画だと受け止めました。
オレは、これでいい。
映画の映像は、たぶん朝日なのでしょうが、夕映えに見えました。(劇中に流れた歌曲が、『朝日のあたる家』だったから)
不思議な雰囲気がある映画でした。
2025年01月23日
名もなき世界のエンドロール 邦画
名もなき世界のエンドロール 2021年(令和3年) 邦画 1時間40分 動画配信サービス
監督:佐藤祐市
俳優:岩田剛典(いわた・たかのり)、新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)、山田杏奈(やまだ・あんな)、中村アン
原作小説は読み終えました。(前日のブログに感想を載せておきました)
『名もなき世界のエンドロール 行成薫(ゆきなり・かおる 男性) 集英社文庫』です。
10日間ぐらいかけて読んだ本を、映画では、1時間40分で観ます。
小説とは反対で、映画での冒頭シーンは、小説のラストシーンのはしり(始まりの部分)からスタートです。映像は途中で切れて、過去へと戻ります。三人ともまだ中学生です。
『ドッキリ』を強調します。
『プロポーズ大作戦』です。結婚ではありません。にっくき相手を殺害するのです。
コーラ爆弾のエピソードです。おもしろい。
担任女教師の楠田(クスダ)先生は、クソダ先生です。
三人の友情がなかなかいい感じです。三人とも親がいません。
小説を読んだので、内容はわかっています。小説の文章に沿いながら、ドラマは進行していきます。
演者の演技を観察する映画鑑賞です。
キダくんは、タバコばっかり吸っていますなあ。(禁煙しましょう)
川畑洋行:輸入代行業。横浜にある。裏社会と通じている。殺し屋とか、交渉屋がいる。
ファミリーレストランのナポリタンにこだわりがあります。
おとなの世界ですから、『お金』の世界があります。
4000万円の札束(さつたば)と、4500万円で売り買いする会社(会社の価値が4500万円)の話が出ます。
うんこをもらして、人生が終わった若い男性がいます。
完璧主義者は、欠陥品だそうです。
復讐劇です。
冬の空に打ち上げ花火です。
(クリスマスの夜の爆破につながります)
パパと(実父)花火をしたことがヨッチのいい思い出です。
チーム『みなしご』か。
強烈なものがあります。
『さびしい』と『さみしい』は、ちがう。
『だれかになにかを伝えるってむずかしい』
脳みその中にあることを言葉に変えて、相手に伝えることを学ばないと、自分の気持ちが相手には伝わりません。
神さま、そして宗教、雨が降っています。
ああ…… ヨッチは、マコトよりもキダちゃんのほうが好きだった。キダちゃんのプロポーズは、出遅れだった。(こういう場合、最初の結婚する約束を破棄して、次のプロポーズを受けるということはできると思うのですが、まあ、この物語の中では無理なのでしょう)
リサというバカ女がいます。
リサに、小さな幸せを奪われた。
奪った人間とその関係者たちは、のうのうと今を生きている。(のうのう:心配なくのんびりと)
悪人たちを許せなかった男ふたりです。
友情物語であり、愛情物語です。
後半は、かなり冒険をする映像です。
ヨッチに渡すはずだった婚約指輪、ヨッチを死に至らしめたスポーツカーのヘッドライトの破片
写真に写っているのは、『オレと親友と犬だ』(ヨッチは、犬じゃない)
うらみは深い。
権力者たちは、情報管理、情報統制をする。
悪人たちがいます。
臭いものにフタをする。
あったはずの事故を、なかったことにする。
『権力ってすごいなあ』(国会議員の力で、庶民の生活がつぶされていった)
世の中には、ウソつき人間がいます。
ヨッチの存在を地球上から消す。
だから、ヨッチが今の時代に確かに存在していたということをアピール(主張)する。
キーワードは、『押しボタン』です。
暗い映画でした。
最後は、小説に書いてあったとおりで、『ポケット』というものでした。
監督:佐藤祐市
俳優:岩田剛典(いわた・たかのり)、新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)、山田杏奈(やまだ・あんな)、中村アン
原作小説は読み終えました。(前日のブログに感想を載せておきました)
『名もなき世界のエンドロール 行成薫(ゆきなり・かおる 男性) 集英社文庫』です。
10日間ぐらいかけて読んだ本を、映画では、1時間40分で観ます。
小説とは反対で、映画での冒頭シーンは、小説のラストシーンのはしり(始まりの部分)からスタートです。映像は途中で切れて、過去へと戻ります。三人ともまだ中学生です。
『ドッキリ』を強調します。
『プロポーズ大作戦』です。結婚ではありません。にっくき相手を殺害するのです。
コーラ爆弾のエピソードです。おもしろい。
担任女教師の楠田(クスダ)先生は、クソダ先生です。
三人の友情がなかなかいい感じです。三人とも親がいません。
小説を読んだので、内容はわかっています。小説の文章に沿いながら、ドラマは進行していきます。
演者の演技を観察する映画鑑賞です。
キダくんは、タバコばっかり吸っていますなあ。(禁煙しましょう)
川畑洋行:輸入代行業。横浜にある。裏社会と通じている。殺し屋とか、交渉屋がいる。
ファミリーレストランのナポリタンにこだわりがあります。
おとなの世界ですから、『お金』の世界があります。
4000万円の札束(さつたば)と、4500万円で売り買いする会社(会社の価値が4500万円)の話が出ます。
うんこをもらして、人生が終わった若い男性がいます。
完璧主義者は、欠陥品だそうです。
復讐劇です。
冬の空に打ち上げ花火です。
(クリスマスの夜の爆破につながります)
パパと(実父)花火をしたことがヨッチのいい思い出です。
チーム『みなしご』か。
強烈なものがあります。
『さびしい』と『さみしい』は、ちがう。
『だれかになにかを伝えるってむずかしい』
脳みその中にあることを言葉に変えて、相手に伝えることを学ばないと、自分の気持ちが相手には伝わりません。
神さま、そして宗教、雨が降っています。
ああ…… ヨッチは、マコトよりもキダちゃんのほうが好きだった。キダちゃんのプロポーズは、出遅れだった。(こういう場合、最初の結婚する約束を破棄して、次のプロポーズを受けるということはできると思うのですが、まあ、この物語の中では無理なのでしょう)
リサというバカ女がいます。
リサに、小さな幸せを奪われた。
奪った人間とその関係者たちは、のうのうと今を生きている。(のうのう:心配なくのんびりと)
悪人たちを許せなかった男ふたりです。
友情物語であり、愛情物語です。
後半は、かなり冒険をする映像です。
ヨッチに渡すはずだった婚約指輪、ヨッチを死に至らしめたスポーツカーのヘッドライトの破片
写真に写っているのは、『オレと親友と犬だ』(ヨッチは、犬じゃない)
うらみは深い。
権力者たちは、情報管理、情報統制をする。
悪人たちがいます。
臭いものにフタをする。
あったはずの事故を、なかったことにする。
『権力ってすごいなあ』(国会議員の力で、庶民の生活がつぶされていった)
世の中には、ウソつき人間がいます。
ヨッチの存在を地球上から消す。
だから、ヨッチが今の時代に確かに存在していたということをアピール(主張)する。
キーワードは、『押しボタン』です。
暗い映画でした。
最後は、小説に書いてあったとおりで、『ポケット』というものでした。
2025年01月21日
出川哲朗の充電させてもらえませんか? 茨城県息栖神社
出川哲朗の充電させてもらえませんか? 茨城県虹の塔から息栖神社(いきすじんじゃ) TVer
■<霞ヶ浦>沿いをパワスポ街道124キロ■<牛久大仏>に寄ってゴールは東国三社の<息栖神社>ですが■モグライダー芝&柏木由紀がパワー全開!ヤバイよヤバイよSP
茨城県にある湖の霞ケ浦をぐるーっと回っていくコースです。
地元住民のみなさんは、おとなしい人たちが多い。
風景を見ていると、日本列島中国地方の日本海側、島根県とか鳥取県の風景に見えます。ゲストで、鹿児島市出身の柏木由紀さんは、自分の実家のまわりの風景に似ているとお話されていました。どちらも、身近に里山が見える緑が広がる風景です。
冒頭あたり、モグライダー芝さんが、水が多いれんこん畑の中にいて、出川さんを沼地に引き込んで、倒れて、水びたし、泥付きの体になるあたりのくだり(アクション。ひとつの出来事)は、ムダな時間帯に思えました。わざとらしい。
だけど、出川さん始め内輪では、あれは良かったとあとから話が出ていました。まあいいか。
映像で、れんこん畑というものが、どういうものかがわかったことは良かった。
水戸黄門の諸国漫遊のような番組です。黄門さんにあたるのが、出川哲朗さんです。
ゲストの柏木由紀さんが、運転免許をとって、一度も車を運転したことがない。バイクも運転したことがないと言うので、だいじょうぶだろうかと心配しました。いなかなので、車が少ない道を自転車のように進むのでだいじょうぶでした。
食事は、ラーメンを大量に食べました。
そばを食べて、うなぎを食べました。とんかつもありました。
わたしも働いていた時は、たまにうなぎ(ひつまぶし)を食べに行くことが楽しみでした。
おいしいものを食べると、今までいろいろ苦労があったけれど、生きていて良かったなーーと思うことが何度もありました。
また、このごはんを食べるために、いっしょうけんめい働こうと、食べることが、働くことを継続する動機になっていた時代がありました。
おいしいごはんは、だいじです。
土地の人たちがざっくばらんです。変な見栄(みえ。いばっているとか、自慢するとか)はありません。ありのままです。
充電させてもらった家で、ごはんをつくろうかとか、そうじをしようかとか、みなさんリラックスされています。
この番組を知らない店主の方だったみたいで、充電させてくださいと頼まれて、ケータイ電話の充電だと思った人がいました。おもしろかった。
土方ディレクター(ひじかたディレクター)は、あいかわらず、まわりにいる人の話を聞かないマイペースな方(かた)でおもしろい。
柏木由紀さんは、鹿児島から東京へ出てきて、なんだかんだあって、今は、友だちと呼べるような友だちはいないそうです。まあ、芸能界は、ライバルが多いからたいへんそうです。
柏木さんは、ロケの現地では、知名度がない部分もあるのか、人々は、出川さんめあてに集まって来ており、ときおりゲストの柏木さんが置き去りみたいな状況になっていました。柏木さん、がんばりましょう。
牛久大仏(うしくだいぶつ)の建築年について、出川さんが勘違いをしていて、奈良の大仏みたいに、何百年も前に建った大仏だから、体内にあるエレベーターを後付けだと思っていたことがおもしろかった。牛久大仏は、1993年(平成5)年の建築でした。32歳ぐらいですな。
出川さんが、『(牛久大仏は)オレより年下』と言ったシーンがおもしろかった。
車の展示がありました。
集まった人たちが、出川さんたちを囲みながら、手を伸ばして、スマホを自分の頭の上に掲げて動画を撮影している風景は、さすがに異様に見えました。
直接自分の目で見て、記憶に焼き付けておけばいいのになと思ったのですが、撮った動画を人に見せたいわけかと考えを察しました。スマホがなかったころは、そんな光景は見ませんでした。なにか変です。
お食事処の複数が営業をしていません。店舗の建物が古くなっています。
やはり地方はさびれています。
柏木由紀さんが、優柔不断で、物事を決められない人だということがわかりました。う~む。いい歳(とし。30過ぎぐらい)なんだから、自分で考えて、自分はどうするのかを決められる人になってほしい。
神社のおみくじで、柏木由紀さんが、『凶(きょう。何をやってもうまくいかない)』を引きます。この番組で、凶が出たのは初めてのような気がしますが事実はわかりません。
神社というのは、江戸時代は、旅館のような役割を果たしていたのでしょ。お寺もそうでしょう。なにせ、建物の中には畳がいっぱい敷いてあって、たくさんの人が泊まれそうです。
■<霞ヶ浦>沿いをパワスポ街道124キロ■<牛久大仏>に寄ってゴールは東国三社の<息栖神社>ですが■モグライダー芝&柏木由紀がパワー全開!ヤバイよヤバイよSP
茨城県にある湖の霞ケ浦をぐるーっと回っていくコースです。
地元住民のみなさんは、おとなしい人たちが多い。
風景を見ていると、日本列島中国地方の日本海側、島根県とか鳥取県の風景に見えます。ゲストで、鹿児島市出身の柏木由紀さんは、自分の実家のまわりの風景に似ているとお話されていました。どちらも、身近に里山が見える緑が広がる風景です。
冒頭あたり、モグライダー芝さんが、水が多いれんこん畑の中にいて、出川さんを沼地に引き込んで、倒れて、水びたし、泥付きの体になるあたりのくだり(アクション。ひとつの出来事)は、ムダな時間帯に思えました。わざとらしい。
だけど、出川さん始め内輪では、あれは良かったとあとから話が出ていました。まあいいか。
映像で、れんこん畑というものが、どういうものかがわかったことは良かった。
水戸黄門の諸国漫遊のような番組です。黄門さんにあたるのが、出川哲朗さんです。
ゲストの柏木由紀さんが、運転免許をとって、一度も車を運転したことがない。バイクも運転したことがないと言うので、だいじょうぶだろうかと心配しました。いなかなので、車が少ない道を自転車のように進むのでだいじょうぶでした。
食事は、ラーメンを大量に食べました。
そばを食べて、うなぎを食べました。とんかつもありました。
わたしも働いていた時は、たまにうなぎ(ひつまぶし)を食べに行くことが楽しみでした。
おいしいものを食べると、今までいろいろ苦労があったけれど、生きていて良かったなーーと思うことが何度もありました。
また、このごはんを食べるために、いっしょうけんめい働こうと、食べることが、働くことを継続する動機になっていた時代がありました。
おいしいごはんは、だいじです。
土地の人たちがざっくばらんです。変な見栄(みえ。いばっているとか、自慢するとか)はありません。ありのままです。
充電させてもらった家で、ごはんをつくろうかとか、そうじをしようかとか、みなさんリラックスされています。
この番組を知らない店主の方だったみたいで、充電させてくださいと頼まれて、ケータイ電話の充電だと思った人がいました。おもしろかった。
土方ディレクター(ひじかたディレクター)は、あいかわらず、まわりにいる人の話を聞かないマイペースな方(かた)でおもしろい。
柏木由紀さんは、鹿児島から東京へ出てきて、なんだかんだあって、今は、友だちと呼べるような友だちはいないそうです。まあ、芸能界は、ライバルが多いからたいへんそうです。
柏木さんは、ロケの現地では、知名度がない部分もあるのか、人々は、出川さんめあてに集まって来ており、ときおりゲストの柏木さんが置き去りみたいな状況になっていました。柏木さん、がんばりましょう。
牛久大仏(うしくだいぶつ)の建築年について、出川さんが勘違いをしていて、奈良の大仏みたいに、何百年も前に建った大仏だから、体内にあるエレベーターを後付けだと思っていたことがおもしろかった。牛久大仏は、1993年(平成5)年の建築でした。32歳ぐらいですな。
出川さんが、『(牛久大仏は)オレより年下』と言ったシーンがおもしろかった。
車の展示がありました。
集まった人たちが、出川さんたちを囲みながら、手を伸ばして、スマホを自分の頭の上に掲げて動画を撮影している風景は、さすがに異様に見えました。
直接自分の目で見て、記憶に焼き付けておけばいいのになと思ったのですが、撮った動画を人に見せたいわけかと考えを察しました。スマホがなかったころは、そんな光景は見ませんでした。なにか変です。
お食事処の複数が営業をしていません。店舗の建物が古くなっています。
やはり地方はさびれています。
柏木由紀さんが、優柔不断で、物事を決められない人だということがわかりました。う~む。いい歳(とし。30過ぎぐらい)なんだから、自分で考えて、自分はどうするのかを決められる人になってほしい。
神社のおみくじで、柏木由紀さんが、『凶(きょう。何をやってもうまくいかない)』を引きます。この番組で、凶が出たのは初めてのような気がしますが事実はわかりません。
神社というのは、江戸時代は、旅館のような役割を果たしていたのでしょ。お寺もそうでしょう。なにせ、建物の中には畳がいっぱい敷いてあって、たくさんの人が泊まれそうです。
2025年01月16日
ドラマ、『ライオンの隠れ家』
ドラマ、『ライオンの隠れ家』 動画配信サービス
NHKドラマの、『団地のふたり』とか、『3000万』とか、『宙かける教室(そらかけるきょうしつ)』のほうに目がいっていたので、以下の民放ドラマ3本は見落としていました。
動画配信サービスでざーっと見てみます。ドラマ、『ライオンの隠れ家』と『無能の鷹』と『海に眠るダイヤモンド』です。
今回は、『ライオンの隠れ家』の感想です。
『ライオンの隠れ家』 TBS金曜ドラマ 午後10時から。わたしは、TVer(ティーバー)で観ました。
小森洸人(こもり・ひろと):柳楽優弥(やぎら・ゆうや)。市役所福祉課職員
小森美路人(こもり・みちと):坂東龍汰(ばんどう・りょうた)。小森洸人の弟。自閉症スペクトラム症あり。
橘愁人(たちばな・しゅうと):佐藤大空(さとうたすく)。彼が、タイトルにある『ライオン』という存在です。まだ幼児です。テレビで最初に見たときは、4歳児か5歳児に見えました。(子役さん本人は5歳児)。家庭に恵まれないこどもという設定で、小森兄弟の家に住みつきます。
第1話の全編と、第1話から第6話までのダイジェスト版(各10分ぐらい)を観ました。
わたしには、合わない作品だと感じました。
役所モノ、福祉モノ(DV家庭内暴力とか障害とか、貧困とか)です。
動物図鑑のエピソードが良かった。(同じ本が2冊あった)
『プライド』という言葉が良かった。『そのプライドは安全ですか』(プライドは、ライオンの群れという意味)
親の役割を果たせない親の話です。こどもが迷惑をしています。
現実社会でも、親の役割を果たす能力をもちあわせていない親はいます。
親であるご本人が努力してもどうしてもできないのです。しかたがありません。
ドラマでは、そこをなんとかしようとするのですが、むだです。(わたしは、割り切る人間です)
こどものめんどうをみることができない親に対して、こどもの立場にある者から言わせると、『サヨナラ』です。もうめんどうをみてもらわなくてもいいです。自分でなんとかやっていきます。
こどもというのは、いつまでもこどもではありません。こどもでいる時間・期間は案外短い。すぐに成人して、社会に出て、あっという間に、三十代になっていきます。そして、すぐ四十代です。自分で自分のことがやれるような年齢になります。親を頼り過ぎないほうがいい。自分のことは自分でやるのです。
『第10話 愛の掛け違い』
テレビで観ることができました。
血のつながりについて、DV男が主張します。自分とこどもは、血のつながりがあるから、他人のおまえは関係ない、あっち行け!という主張です。
血のつながりがあるからといって、暴力をふるわれて、ケガをさせられたり、殺されたりしたらたまりません。わたしはあなたの所有物ではありませんと反論します。あなたに(親に)、支配される筋合い(合理的な理由)はございません。わたしはわたしという人格、あなたはあなたという人格です。
血がつながっていても、こどもが親を親だと思わなければ、その人は親ではないのです。
血がつながっていなくても、こどもが親だと思えば、その人は親なのです。
毒親がいます。
子離れができない親です。
いつまでたっても、こどもを支配しようとする親です。
長いこと生きてきて思うのは、親は次のシーンでは、こどもの意見や意向に反対しないほうがいい。うまくいかないと、さきざき親子関係がかなりこじれます。修復不可能なくらい対立します。深刻です。
シーンとして、進学先の決定、就職先の決定、結婚相手の決定のときです。親はこどもの希望を受け入れるべきです。
たとえば、父親というのは、娘が結婚したい相手として、どんな男を連れてこようが、『おめでとう』と言うしかないのです。それが、父親の役目なのです。
ドラマでは、ライオンを演じるこどもさんが可愛い。
現実のちびっこは、映像にあるような物言いや行動はしてくれませんが、ドラマはいい雰囲気でした。
親というものは、自分が育ててもらったように自分のこどもを育てます。こどもの育て方を教えてくれるのは、自分の親です。なかなか子育てはむずかしい。
NHKドラマの、『団地のふたり』とか、『3000万』とか、『宙かける教室(そらかけるきょうしつ)』のほうに目がいっていたので、以下の民放ドラマ3本は見落としていました。
動画配信サービスでざーっと見てみます。ドラマ、『ライオンの隠れ家』と『無能の鷹』と『海に眠るダイヤモンド』です。
今回は、『ライオンの隠れ家』の感想です。
『ライオンの隠れ家』 TBS金曜ドラマ 午後10時から。わたしは、TVer(ティーバー)で観ました。
小森洸人(こもり・ひろと):柳楽優弥(やぎら・ゆうや)。市役所福祉課職員
小森美路人(こもり・みちと):坂東龍汰(ばんどう・りょうた)。小森洸人の弟。自閉症スペクトラム症あり。
橘愁人(たちばな・しゅうと):佐藤大空(さとうたすく)。彼が、タイトルにある『ライオン』という存在です。まだ幼児です。テレビで最初に見たときは、4歳児か5歳児に見えました。(子役さん本人は5歳児)。家庭に恵まれないこどもという設定で、小森兄弟の家に住みつきます。
第1話の全編と、第1話から第6話までのダイジェスト版(各10分ぐらい)を観ました。
わたしには、合わない作品だと感じました。
役所モノ、福祉モノ(DV家庭内暴力とか障害とか、貧困とか)です。
動物図鑑のエピソードが良かった。(同じ本が2冊あった)
『プライド』という言葉が良かった。『そのプライドは安全ですか』(プライドは、ライオンの群れという意味)
親の役割を果たせない親の話です。こどもが迷惑をしています。
現実社会でも、親の役割を果たす能力をもちあわせていない親はいます。
親であるご本人が努力してもどうしてもできないのです。しかたがありません。
ドラマでは、そこをなんとかしようとするのですが、むだです。(わたしは、割り切る人間です)
こどものめんどうをみることができない親に対して、こどもの立場にある者から言わせると、『サヨナラ』です。もうめんどうをみてもらわなくてもいいです。自分でなんとかやっていきます。
こどもというのは、いつまでもこどもではありません。こどもでいる時間・期間は案外短い。すぐに成人して、社会に出て、あっという間に、三十代になっていきます。そして、すぐ四十代です。自分で自分のことがやれるような年齢になります。親を頼り過ぎないほうがいい。自分のことは自分でやるのです。
『第10話 愛の掛け違い』
テレビで観ることができました。
血のつながりについて、DV男が主張します。自分とこどもは、血のつながりがあるから、他人のおまえは関係ない、あっち行け!という主張です。
血のつながりがあるからといって、暴力をふるわれて、ケガをさせられたり、殺されたりしたらたまりません。わたしはあなたの所有物ではありませんと反論します。あなたに(親に)、支配される筋合い(合理的な理由)はございません。わたしはわたしという人格、あなたはあなたという人格です。
血がつながっていても、こどもが親を親だと思わなければ、その人は親ではないのです。
血がつながっていなくても、こどもが親だと思えば、その人は親なのです。
毒親がいます。
子離れができない親です。
いつまでたっても、こどもを支配しようとする親です。
長いこと生きてきて思うのは、親は次のシーンでは、こどもの意見や意向に反対しないほうがいい。うまくいかないと、さきざき親子関係がかなりこじれます。修復不可能なくらい対立します。深刻です。
シーンとして、進学先の決定、就職先の決定、結婚相手の決定のときです。親はこどもの希望を受け入れるべきです。
たとえば、父親というのは、娘が結婚したい相手として、どんな男を連れてこようが、『おめでとう』と言うしかないのです。それが、父親の役目なのです。
ドラマでは、ライオンを演じるこどもさんが可愛い。
現実のちびっこは、映像にあるような物言いや行動はしてくれませんが、ドラマはいい雰囲気でした。
親というものは、自分が育ててもらったように自分のこどもを育てます。こどもの育て方を教えてくれるのは、自分の親です。なかなか子育てはむずかしい。
2025年01月15日
ドラマ、『海に眠るダイヤモンド』
ドラマ、『海に眠るダイヤモンド』 動画配信サービス
2024年秋のドラマで評判のいい3本です。
NHKドラマの、『団地のふたり』とか、『3000万』とか、『宙かける教室(そらかけるきょうしつ)』のほうに目がいっていたので、以下のタイトル3本は見落としていました。動画配信サービスでざーっと見てみます。『ライオンの隠れ家』と『無能の鷹』と『海に眠るダイヤモンド』です。
今回は、『海に眠るダイヤモンド』を観てみます。
長崎県にある、『端島(はしま。軍艦島)』は、わたしがこどもの頃から知っていた炭鉱です。もう半世紀ぐらい前から自分にある知識です。なぜ、いまさらという気持ちも湧きます。また、自分自身が、こどものころに福岡県、熊本県、茨城県の炭鉱町で炭坑長屋(炭住たんじゅうと言っていました)で過ごしたことがあるので、ドラマを観ると、なんだかなあという気持ちになりそうです。過去にじっさいあった現実とは、かけ離れているのだろうなあという気持ちです。(まだ見ていませんが)。見ながら感想をつぎ足していきます。
『海に眠るダイヤモンド』
昔は、『石炭』のことを、『黒ダイヤ』と呼んだものです。お金になるのです。
TBS日曜劇場。夜9時
『第1話 地底の闇を切り開く』
1955年(昭和30年)春。長崎端島(軍艦島。石炭採掘産業のための島)です。
玲央(れお):ホスト。神木隆之介
いづみ:謎のご婦人。宮本信子。(わたしは、昭和三十年代に端島(軍艦島)にいた草笛リナ(歌手。池田エライザさん)か、百合子(炭鉱夫の娘。土屋太鳳(つち・やたお)さん)ではなかろうかと第一話を観てピントくるものがありました。うまく話がつくってあります。(推理ははずれました)
宮本信子さんを見ていると、NHK朝ドラ、『あまちゃん』の夏ばっぱを思い出します。のんさんのおばあちゃん、小泉今日子さんの母親役、『天野夏』です。
『炭鉱員』と表現してありますが、当時は、『炭鉱夫(たんこうふ)』と言っていました。
荒木一平:炭鉱夫。国村準
荒木鉄平:一平の息子。神木隆之介(ふた役。昭和30年の人物。もうひと役は、現代のホスト玲央の役。じょうずに設定してあります。現代に生きるご婦人いづみとセットにしてあります。セリフに過去と現在の交流・交差があります)
荒木進平:鉄平の兄。斎藤工(さいとう・たくみ)。第二話でわかるのですが、結婚していた奥さんえいこさんは、台風の時に海に流されて行方不明になったそうです。(亡くなっている)
荒木ハル:一平の妻。鉄平と進平に母親
鷹羽鉱業:炭坑の持ち主。経営主体の会社
大学卒という設定が不可解ではありました。当時、炭鉱労働者のこどもで大学へ行ける人はいなかった記憶です。高校もなかなか行けなかった。親世代が中学卒で、親が教育に対して理解がなかった時代でした。
義務教育を卒業したら、炭鉱へ就職して肉体労働をしたか、都会へ出て住み込みで働いたか、ぐらいでした。集団就職でした。NHKドラマ『宙わたる教室(そらわたる教室)』の登場人物であった長嶺省造(ながみね・しょうぞう、演者:イッセー尾形)さんの立場です。
炭鉱夫を管理・監督する立場である炭坑経営者の側(がわ)の家のこどもだったら大学へ進学できたでしょう。
賢将(けんしょう):鉄平の幼なじみ。鉄平と賢将と百合子は、長崎大学の同級生。同時に卒業して端島(はしま。軍艦島)に戻ってきた。清水尋也(しみず・ひろや)
辰雄:賢将の父。鷹羽工業所の職員。沢村一樹(さわむら・いっき)
百合子:土屋太鳳(つちや・たお)。炭鉱夫の娘。母親はメンタルの病気があるようです。宗教に洗脳されているようなようすもみられます。
朝子:食堂で働く娘。杉咲花さん
草笛リナ:歌手。池田エライザさん
長崎市の街並みが映像に出てきました。
なつかしい。最後に行ったのは何年前だろう。思い出してみました。7歳の時、19歳の時、28歳のときに行きました。7歳の時は両親と、19歳の時は高校の友だち数人と、28歳の時は、妻と義父母と観光旅行をしました。妻のおなかの中にはこどもがいました。親戚の結婚式にも顔を出しました。もう義父母もあの世の人になってしまいました。
長崎ですから、キリスト教の教会が映像に出てきます。
『あなたがたは、世の光である』。宗教的なメッセージが流れました。
端島の炭坑は、1974年(昭和49年)に閉山したと出ました。
昔の端島を再現するわけか。
明治時代から1955年代(昭和30年代)に栄えた。以降全国にたくさんあった炭鉱の閉山は続きました。たくさんの労働者が仕事を失い、家族は転々と日本各地を引っ越しました。そういう時代がありましたが、もうそのことを口にする人は少なくなりました。苦労した思い出ですから、思い出したくないのです。
地下600m以上の深い場所で働く。8時間労働の3交代制で、24時間稼働する。(かどう:働く。機械も動かす。現代のコンビニみたいです)。劣悪な労働環境です。恐怖感には慣れるのでしょう。
現代の女性相手のホスト(玲央役の神木隆之介)と、昭和30年の炭坑職員(一平役の神木隆之介)をどうつないでいくのだろう。この物語におけるひとつのポイントです。
『人生で、さからうとは』。さからうことがない人生。さからったことがない人生を否定します。さからいなさい!です。
ビジネスの話です。
雇う者と雇われる者がいます。人間です。基本的に上下関係はありません。
でも、現実は違います。
女性差別がきつい時代です。職業差別もあります。
炭鉱夫以外でも、いくらでも差別があった時代です。
会社のえらいさんに、『たかが端島(のくせに)』とばかにされます。
『言い返しても良かったんじゃないですか』という声があります。
まあ、会社のえらいさんには、すけべオヤジもいます。頭の中は、女性のおっぱいとおしりのことばかりです。部下も困ります。でもさからえません。ひどい世界です。
労働者は、労働組合をつくって、雇用主と話し合います。そういうシステムができつつあった時代でもありました。
さだまさしさんが住職の役で出てきたので端島にお寺があったのだろうかと疑問をもちました。調べたらありました。すごいなあ。やはり、人間にとって宗教はだいじなのでしょう。
『人生を変えたくないか、ここから変えたくないか』(このあたりのセリフ回しがうまい)
炭鉱町に映画館、あったなあ。炭坑ではありませんが、栃木県の山奥にある銅山の町で暮らした時は、プロレスの興行とか、歌謡ショーとかもあった記憶です。まだこどもだったので、記憶はあやふやですが、労働者家族へのサービスイベントがよくありました。運動会とかお祭りとか。楽しみでした。
白洲次郎さんという人の本を思い出しました。炭坑とは関連がありませんが、労働者をだいじにした人でした。
『プリンシプルのない日本 白洲次郎 新潮文庫』
「プリンシプル principle」 著者本人が記した言葉ですが、文中で本人はどう訳せばいいのかわからないと言明しています。「原則」だろうかという解釈になっています。
あたりまえのことをあたりまえにやりましょうと呼びかけておられると思います。彼の考えの背景には、正直者が馬鹿をみる世の中にしてはいけませんという正義感があります。若者に対する教育に情熱がある人です。
『風の男 白洲次郎(しらす) 青柳恵介 新潮文庫』
戦後の新しい日本を築くことを目的として吉田茂首相の側近にいた重要人物という位置づけです。白洲氏の信条として紹介されている「自分で見て、自分の頭で考えて、自分が責任をとる」、ともすれば、だれしもが、「力が強いと思われる他人にやらせて、その人に責任をとってもらう」となりがちです。その信条は、本人の気質でしょう。
若い男女が複数いるので、三角関係になりそうです。じっさいは、四画関係みたいで複雑です。
映像では、海の夕映えがきれいです。
途中、炭鉱の立て坑(たてこう)の映像が出るのですが、福岡県田川市にある石炭・歴史博物館で見学したことがある立て坑にそっくりでした。たぶんそこからひっぱってきてある映像なのだろうと勝手な推測をしました。
動画は、1話から3話まで、ダイジェスト版があって、第7話とあります。第8話はこれから放送です。見ることができる部分だけ見て感想を終えるつもりです。
『第2話 スクエアダンス』
う~む。想像していたものとなにか違う。なんだろう。なんか、ゆるいのです。(進行とか、内容とか)
炭鉱の話ではないのだろうか。今回は、『恋愛』と『水』の話です。
昔はよく停電しました。だから、劇中台風で停電するのですが、映像にあるような大騒ぎはしませんでした。電気がなくても生きていける。台風が去るまでのがまんでした。
さしあたって、『人生変えたくないか? ここから、変えたくないか!』(これが、ドラマ全体を貫くテーマ(主題)でしょう。
ホストの売掛金の話が出ます。しばらく前に社会でいけないこととしてニュースで流れたことです。女の人がホストに入れ込んで支払いができなくなって、売春したり、取り立てが、女の人の実家まで押しかけたり、そんな話がありました。
端島(はしま)では、男女関係の赤い糸がもつれています。いわゆる三角関係っぽいものがあります。
以下は、わたしの予想です。あたりはずれがあるかもしれません。
草笛リナ:歌手。池田エライザさんは、やがて、荒木進平:鉄平の兄。斎藤工(さいとう・たくみ)と男女の仲になるのでしょう。
朝子:食堂で働く娘。杉咲花さんは、荒木鉄平(神木隆之介)が好きですが、荒木鉄平はまだそのことに気がついていません。
百合子:土屋太鳳(つちや・たお)さん。炭鉱夫の娘は、賢将(けんしょう):鉄平の幼なじみ。鉄平と賢将と百合子は、長崎大学の同級生。同時に卒業して端島に戻ってきた。清水尋也(しみず・ひろや)とできているように見えるが実はそうではない。賢将は、朝子(杉咲花)が好きだとわたしは見抜いているつもりです。そして、百合子は、自分が賢将に愛されていないことを自覚しているのです。
(現代の)玲央(れお。ホスト。神木隆之介)は、昭和30年の端島(はしま)にいる荒木鉄平(神木隆之介。炭坑で働く労働者とその家族の世話役。労務管理の職務を担当している)
片桐はいりさんが、映画館のもぎりをされています。
片桐はいりさんが書いた本を昔読んだことがあります。
『もぎりよ今夜も有難う 片桐はいり 幻冬舎文庫』(石原裕次郎さんの歌曲「夜霧よ今夜も有難う」にあやかったタイトルでしょう。もぎりは、映画館の入場券のはしっこを切り取る動作です。
映画好き、を超えて、映画館好き、雑然とした暗い映画館の中にある雰囲気が好きな女子の思い出と映画に対する愛着・愛情の記録です。60代の方が読むと共感が生まれるでしょう。
最初のほうでは、18歳から7年間、アルバイトで映画館の入場券もぎりをしていたことが、東京銀座の映画館「銀座文化劇場(現在のシネスイッチ銀座)」を舞台に熱く語られます。片桐はいりさんはやがて、映画を観る立場から出る立場(女優)に変わって、もぎりの仕事がやりにくくなり、やめてしまうのですが、心中(しんちゅう)では、一生「もぎり」をやりたいのです。
スクエアダンス:アメリカ合衆国のフォークダンス。4組のカップル、8人でダンスをする。指示者の合図に合わせながら隊列を変化させていくそうです。
『水』の話が出ます。端島では、長崎から毎日、一日三回、船で水が運ばれてくるそうです。
思い出してみると、島でなくても、昔の炭坑では、水道は、炭鉱住宅があるひとつのかたまりに水道の蛇口が1個あって、共同で使っていたことがありました。
それから、井戸です。手押し式のポンプが集落にいくつかあって、共同で使っていました。
いずれにしても、バケツでくんだ水を自宅の台所にあるコンクリート製の甕(かめ)に溜めて(ためて)使っていた記憶です。
あとは、里山に湧き出る水があると、バケツをもって汲みに行っていました。小学生でも水くみが仕事でした。
そんなわけで、衛生上はよくない水の使い方でした。今は本当に便利になりました。
まあ、なにをやるにしても昔は共同でした。がまんして協力して分担された仕事をやらないと生活がやれないということはありました。お互いに助け合うという仲間意識は強かったと思います。
端島での住宅の部屋割りは、公営住宅の抽選みたいです。
昔は、公営住宅に入りたい人がとても多かった。
今はどうかわかりません。家賃が安い民間アパートも増えました。
『第3話 孤島の花(桜のことでした)』
1957年10月、昭和32年です。端島に水道が開通しました。長崎県からパイプでつないだのでしょう。昭和32年だと、まだ、上下水道が未整備の島はたくさんありました。
ウソの映画撮影、オーディションの話があります。
いずみ(宮本信子。現代のおばさん)と婚約者の玲央(れお。現代。神木隆之介。昭和30年代の荒木鉄平と二役)です。
なんというか、設定があまりにも極端です。78歳ぐらいのいずみと28歳ぐらいの玲央が婚約中とは思えません。おばあさんと孫の年齢です。
ドラマは、『炭坑』の話ではないようです。『恋愛』と、『お金』、そして、『家族とか家庭』のお話です。
『気持ち』をだいじにしようとしています。
現代にいるホストの「玲央」は、昭和30年代にいる炭坑労務管理職員の「荒木鉄平」の孫だろうか。
現代にいる「いずみ(宮本信子)」は、昭和30年代にいる「朝子(杉咲花。食堂の娘)」本人だろうか。
第4話以降は、TVerで見ることはできませんでした。ダイジェスト版を見てみます。
『第1話から第5話までのダイジェスト版』
冒頭、女とあかちゃんが、端島を脱出・脱走するように小舟で海を陸へと渡るシーンが出ます。女はだれなのか、そして、あかちゃんはだれなのか。
炭鉱ですから、労働者と経営者で対立します。昭和30年代ですから暴力も起きます。そういう時代背景でした。昭和40年代になると大学生が暴れます。激しい学生運動がありました。
昭和の時代の職場でよく用いられた言葉に、『なになに一家(いっか)』というものがありました。「なになに」の部分には、会社名とか、所属名とかが入りました。職場のメンバーは、家族の集まりなのです。協力して仕事を仕上げていくのです。
こちらのドラマでは第五話で、『一島一家(いっとういっか)』と表現されました。
第4話では、わたしは観ることはできませんでしたが、『精霊流し(しょうろうながし)』が描かれました。わたしは、実際に精霊流しを12歳のときに熊本の離島で観たことがあります。病死したわたしの父親の精霊舟でした。さだまさしさんの歌曲、『精霊流し』を聴くとそのときのことを思い出して、胸にこみあげてくるものがあります。
やっぱり、朝子(杉咲花)さんが、いずみでした。
第6話はわたしの契約の場合動画配信サービスを見ることができないので、次は第7話を観てみます。
内容は、今の若い人が見たら感動するのでしょう。
過去という歴史の事実を体験した高齢の世代が見ると、こんなだったかなと首をかしげるでしょう。
日本人の生活のしかたが、かなり変化しました。
『第6話 希望の種』(パス)わたしは観ることができませんでした。
『第7話 消えない火』
荒木進平とリナが夫婦のようなものになっている。1歳の息子がいる。
進平と鉄平の両親である荒木一平とハルは、孫の誕生も含めて喜んでいる。
賢将と百合子は結婚している。
鉄平と朝子は、結婚待ちの状態にある。
でも、海底深くにある炭坑の穴の先端で、ガス爆発が起きます。
炭鉱の事故で、わたしが自分の人生で知っているところでは、わたしがこどものころにあった、福岡県大牟田市にあった三井三池炭鉱の爆発事故が1963年(昭和38年)でした。死者458人、一酸化炭素中毒が約839人と記録が残っています。
同じく、福岡県にあった三井山野炭坑(当時の稲築町(いなつきまち)、現在の嘉麻市(かまし))の爆発事故が1965年(昭和40年)で、死者237人、負傷者38人と記録が残っています。
1984年(昭和59年)福岡県高田町(現在は、みやま市)三井三池炭鉱有明坑で火災が発生し、死者83人が出ています。
人間は、生きているのが一番です。
生きているだけで、家族は安心です。
映像を見ていて思ったのですが、小学生ぐらいのこどもは、『いってきまーす』と言って学校へ行って、『ただいまーー』と言って帰って来てくれたら、何も言うことはありません。勉強ができるとかできないとか、運動ができるとかできないとかは関係ありません。
ドラマでは、火災をなかなか消火することができません。
進平とリナのこどもであるあかちゃんの演技がよかった。『ごちそうさまでした』の両手あわせのあいさつがじょうずでした。
いろいろ思うのですが、『産業構造の変化に逆らうことはできません。石炭の時代は終わっていくのです。坑内の火災を消火できてもできなくても、炭鉱は閉山へと向かっていくのです』
ちょっと気になったのは、女性は坑内に入ることはできなかったというドラマ内の説明でした。
端島はそうだったのかもしれませんが、福岡県内にある筑豊地区の炭坑では、たしか、明治時代のころから女性も坑内の作業をしていました。労働は過酷で、坑内で出産する女性もいたと聞いたことがあります。(戦後、法令の規制が入ったのだろうか。調べてみました。労働基準法がつくられて、女性やこどもの重労働が制限されたようです)
自宅の本箱にある一冊の本のページをめくったら、記事がありました。『画文集 炭鉱(ヤマ)に生きる 地の底の人生記録 山本作兵衛 講談社』、100ページに、「それにしても一番ひどかったのは、女坑夫であります…… 短い腰巻き(女性の下着)一つになって、スラを曳いたり(木製の箱型そりをひいたり)、セナを担うたり(運搬用の籠(かご)をになう(かつぐ))、命がけの重労働です……」とあります。
本の内容はおもに、明治・大正時代の炭鉱の記録です。山本作兵衛さんは、独学で絵を勉強して描かれています。克明な記録です。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の『世界記憶遺産』に指定されています。
『第8話 ダイヤモンド』
『推理』が主体の内容です。
苦言を書かせてもらえば、演者がセリフをしゃべっているときに背後で流れる歌詞入りのBGM(バックグラウンドミュージック)がわずらわしい。
神木くんのひとり語りが長すぎます。聞いていて疲れて暗い気持ちになります。
わけありのあかちゃんは、戸籍がないようです。救済措置はあるような気がします。だから、めげてはいけない。ドラマでは不正な取り扱いがなされています。戸籍がないならないと言って、正直にやればいいと思います。
秘書のおじいさんが関係していたのね。
『第9話 あの夜』
名探偵コナンの推理みたいです。
『第10話 記憶は眠る』
尻すぼみか。人間はもっと自由に生活できます。う~ん。どうかなあ。意図的に一定の枠にあてはめようとしています。
『外勤(がいきん)』という言葉がピンときませんでした。
外勤:事務室、事務所の外で働く。営業とか、作業とか。
鉄平さんのお仕事は、社員のために、社員のことを考えながら働く、人事・労務管理を中心とした総務の仕事でした。
まあ、正直にいろいろ書いてみました。
2024年秋のドラマで評判のいい3本です。
NHKドラマの、『団地のふたり』とか、『3000万』とか、『宙かける教室(そらかけるきょうしつ)』のほうに目がいっていたので、以下のタイトル3本は見落としていました。動画配信サービスでざーっと見てみます。『ライオンの隠れ家』と『無能の鷹』と『海に眠るダイヤモンド』です。
今回は、『海に眠るダイヤモンド』を観てみます。
長崎県にある、『端島(はしま。軍艦島)』は、わたしがこどもの頃から知っていた炭鉱です。もう半世紀ぐらい前から自分にある知識です。なぜ、いまさらという気持ちも湧きます。また、自分自身が、こどものころに福岡県、熊本県、茨城県の炭鉱町で炭坑長屋(炭住たんじゅうと言っていました)で過ごしたことがあるので、ドラマを観ると、なんだかなあという気持ちになりそうです。過去にじっさいあった現実とは、かけ離れているのだろうなあという気持ちです。(まだ見ていませんが)。見ながら感想をつぎ足していきます。
『海に眠るダイヤモンド』
昔は、『石炭』のことを、『黒ダイヤ』と呼んだものです。お金になるのです。
TBS日曜劇場。夜9時
『第1話 地底の闇を切り開く』
1955年(昭和30年)春。長崎端島(軍艦島。石炭採掘産業のための島)です。
玲央(れお):ホスト。神木隆之介
いづみ:謎のご婦人。宮本信子。(わたしは、昭和三十年代に端島(軍艦島)にいた草笛リナ(歌手。池田エライザさん)か、百合子(炭鉱夫の娘。土屋太鳳(つち・やたお)さん)ではなかろうかと第一話を観てピントくるものがありました。うまく話がつくってあります。(推理ははずれました)
宮本信子さんを見ていると、NHK朝ドラ、『あまちゃん』の夏ばっぱを思い出します。のんさんのおばあちゃん、小泉今日子さんの母親役、『天野夏』です。
『炭鉱員』と表現してありますが、当時は、『炭鉱夫(たんこうふ)』と言っていました。
荒木一平:炭鉱夫。国村準
荒木鉄平:一平の息子。神木隆之介(ふた役。昭和30年の人物。もうひと役は、現代のホスト玲央の役。じょうずに設定してあります。現代に生きるご婦人いづみとセットにしてあります。セリフに過去と現在の交流・交差があります)
荒木進平:鉄平の兄。斎藤工(さいとう・たくみ)。第二話でわかるのですが、結婚していた奥さんえいこさんは、台風の時に海に流されて行方不明になったそうです。(亡くなっている)
荒木ハル:一平の妻。鉄平と進平に母親
鷹羽鉱業:炭坑の持ち主。経営主体の会社
大学卒という設定が不可解ではありました。当時、炭鉱労働者のこどもで大学へ行ける人はいなかった記憶です。高校もなかなか行けなかった。親世代が中学卒で、親が教育に対して理解がなかった時代でした。
義務教育を卒業したら、炭鉱へ就職して肉体労働をしたか、都会へ出て住み込みで働いたか、ぐらいでした。集団就職でした。NHKドラマ『宙わたる教室(そらわたる教室)』の登場人物であった長嶺省造(ながみね・しょうぞう、演者:イッセー尾形)さんの立場です。
炭鉱夫を管理・監督する立場である炭坑経営者の側(がわ)の家のこどもだったら大学へ進学できたでしょう。
賢将(けんしょう):鉄平の幼なじみ。鉄平と賢将と百合子は、長崎大学の同級生。同時に卒業して端島(はしま。軍艦島)に戻ってきた。清水尋也(しみず・ひろや)
辰雄:賢将の父。鷹羽工業所の職員。沢村一樹(さわむら・いっき)
百合子:土屋太鳳(つちや・たお)。炭鉱夫の娘。母親はメンタルの病気があるようです。宗教に洗脳されているようなようすもみられます。
朝子:食堂で働く娘。杉咲花さん
草笛リナ:歌手。池田エライザさん
長崎市の街並みが映像に出てきました。
なつかしい。最後に行ったのは何年前だろう。思い出してみました。7歳の時、19歳の時、28歳のときに行きました。7歳の時は両親と、19歳の時は高校の友だち数人と、28歳の時は、妻と義父母と観光旅行をしました。妻のおなかの中にはこどもがいました。親戚の結婚式にも顔を出しました。もう義父母もあの世の人になってしまいました。
長崎ですから、キリスト教の教会が映像に出てきます。
『あなたがたは、世の光である』。宗教的なメッセージが流れました。
端島の炭坑は、1974年(昭和49年)に閉山したと出ました。
昔の端島を再現するわけか。
明治時代から1955年代(昭和30年代)に栄えた。以降全国にたくさんあった炭鉱の閉山は続きました。たくさんの労働者が仕事を失い、家族は転々と日本各地を引っ越しました。そういう時代がありましたが、もうそのことを口にする人は少なくなりました。苦労した思い出ですから、思い出したくないのです。
地下600m以上の深い場所で働く。8時間労働の3交代制で、24時間稼働する。(かどう:働く。機械も動かす。現代のコンビニみたいです)。劣悪な労働環境です。恐怖感には慣れるのでしょう。
現代の女性相手のホスト(玲央役の神木隆之介)と、昭和30年の炭坑職員(一平役の神木隆之介)をどうつないでいくのだろう。この物語におけるひとつのポイントです。
『人生で、さからうとは』。さからうことがない人生。さからったことがない人生を否定します。さからいなさい!です。
ビジネスの話です。
雇う者と雇われる者がいます。人間です。基本的に上下関係はありません。
でも、現実は違います。
女性差別がきつい時代です。職業差別もあります。
炭鉱夫以外でも、いくらでも差別があった時代です。
会社のえらいさんに、『たかが端島(のくせに)』とばかにされます。
『言い返しても良かったんじゃないですか』という声があります。
まあ、会社のえらいさんには、すけべオヤジもいます。頭の中は、女性のおっぱいとおしりのことばかりです。部下も困ります。でもさからえません。ひどい世界です。
労働者は、労働組合をつくって、雇用主と話し合います。そういうシステムができつつあった時代でもありました。
さだまさしさんが住職の役で出てきたので端島にお寺があったのだろうかと疑問をもちました。調べたらありました。すごいなあ。やはり、人間にとって宗教はだいじなのでしょう。
『人生を変えたくないか、ここから変えたくないか』(このあたりのセリフ回しがうまい)
炭鉱町に映画館、あったなあ。炭坑ではありませんが、栃木県の山奥にある銅山の町で暮らした時は、プロレスの興行とか、歌謡ショーとかもあった記憶です。まだこどもだったので、記憶はあやふやですが、労働者家族へのサービスイベントがよくありました。運動会とかお祭りとか。楽しみでした。
白洲次郎さんという人の本を思い出しました。炭坑とは関連がありませんが、労働者をだいじにした人でした。
『プリンシプルのない日本 白洲次郎 新潮文庫』
「プリンシプル principle」 著者本人が記した言葉ですが、文中で本人はどう訳せばいいのかわからないと言明しています。「原則」だろうかという解釈になっています。
あたりまえのことをあたりまえにやりましょうと呼びかけておられると思います。彼の考えの背景には、正直者が馬鹿をみる世の中にしてはいけませんという正義感があります。若者に対する教育に情熱がある人です。
『風の男 白洲次郎(しらす) 青柳恵介 新潮文庫』
戦後の新しい日本を築くことを目的として吉田茂首相の側近にいた重要人物という位置づけです。白洲氏の信条として紹介されている「自分で見て、自分の頭で考えて、自分が責任をとる」、ともすれば、だれしもが、「力が強いと思われる他人にやらせて、その人に責任をとってもらう」となりがちです。その信条は、本人の気質でしょう。
若い男女が複数いるので、三角関係になりそうです。じっさいは、四画関係みたいで複雑です。
映像では、海の夕映えがきれいです。
途中、炭鉱の立て坑(たてこう)の映像が出るのですが、福岡県田川市にある石炭・歴史博物館で見学したことがある立て坑にそっくりでした。たぶんそこからひっぱってきてある映像なのだろうと勝手な推測をしました。
動画は、1話から3話まで、ダイジェスト版があって、第7話とあります。第8話はこれから放送です。見ることができる部分だけ見て感想を終えるつもりです。
『第2話 スクエアダンス』
う~む。想像していたものとなにか違う。なんだろう。なんか、ゆるいのです。(進行とか、内容とか)
炭鉱の話ではないのだろうか。今回は、『恋愛』と『水』の話です。
昔はよく停電しました。だから、劇中台風で停電するのですが、映像にあるような大騒ぎはしませんでした。電気がなくても生きていける。台風が去るまでのがまんでした。
さしあたって、『人生変えたくないか? ここから、変えたくないか!』(これが、ドラマ全体を貫くテーマ(主題)でしょう。
ホストの売掛金の話が出ます。しばらく前に社会でいけないこととしてニュースで流れたことです。女の人がホストに入れ込んで支払いができなくなって、売春したり、取り立てが、女の人の実家まで押しかけたり、そんな話がありました。
端島(はしま)では、男女関係の赤い糸がもつれています。いわゆる三角関係っぽいものがあります。
以下は、わたしの予想です。あたりはずれがあるかもしれません。
草笛リナ:歌手。池田エライザさんは、やがて、荒木進平:鉄平の兄。斎藤工(さいとう・たくみ)と男女の仲になるのでしょう。
朝子:食堂で働く娘。杉咲花さんは、荒木鉄平(神木隆之介)が好きですが、荒木鉄平はまだそのことに気がついていません。
百合子:土屋太鳳(つちや・たお)さん。炭鉱夫の娘は、賢将(けんしょう):鉄平の幼なじみ。鉄平と賢将と百合子は、長崎大学の同級生。同時に卒業して端島に戻ってきた。清水尋也(しみず・ひろや)とできているように見えるが実はそうではない。賢将は、朝子(杉咲花)が好きだとわたしは見抜いているつもりです。そして、百合子は、自分が賢将に愛されていないことを自覚しているのです。
(現代の)玲央(れお。ホスト。神木隆之介)は、昭和30年の端島(はしま)にいる荒木鉄平(神木隆之介。炭坑で働く労働者とその家族の世話役。労務管理の職務を担当している)
片桐はいりさんが、映画館のもぎりをされています。
片桐はいりさんが書いた本を昔読んだことがあります。
『もぎりよ今夜も有難う 片桐はいり 幻冬舎文庫』(石原裕次郎さんの歌曲「夜霧よ今夜も有難う」にあやかったタイトルでしょう。もぎりは、映画館の入場券のはしっこを切り取る動作です。
映画好き、を超えて、映画館好き、雑然とした暗い映画館の中にある雰囲気が好きな女子の思い出と映画に対する愛着・愛情の記録です。60代の方が読むと共感が生まれるでしょう。
最初のほうでは、18歳から7年間、アルバイトで映画館の入場券もぎりをしていたことが、東京銀座の映画館「銀座文化劇場(現在のシネスイッチ銀座)」を舞台に熱く語られます。片桐はいりさんはやがて、映画を観る立場から出る立場(女優)に変わって、もぎりの仕事がやりにくくなり、やめてしまうのですが、心中(しんちゅう)では、一生「もぎり」をやりたいのです。
スクエアダンス:アメリカ合衆国のフォークダンス。4組のカップル、8人でダンスをする。指示者の合図に合わせながら隊列を変化させていくそうです。
『水』の話が出ます。端島では、長崎から毎日、一日三回、船で水が運ばれてくるそうです。
思い出してみると、島でなくても、昔の炭坑では、水道は、炭鉱住宅があるひとつのかたまりに水道の蛇口が1個あって、共同で使っていたことがありました。
それから、井戸です。手押し式のポンプが集落にいくつかあって、共同で使っていました。
いずれにしても、バケツでくんだ水を自宅の台所にあるコンクリート製の甕(かめ)に溜めて(ためて)使っていた記憶です。
あとは、里山に湧き出る水があると、バケツをもって汲みに行っていました。小学生でも水くみが仕事でした。
そんなわけで、衛生上はよくない水の使い方でした。今は本当に便利になりました。
まあ、なにをやるにしても昔は共同でした。がまんして協力して分担された仕事をやらないと生活がやれないということはありました。お互いに助け合うという仲間意識は強かったと思います。
端島での住宅の部屋割りは、公営住宅の抽選みたいです。
昔は、公営住宅に入りたい人がとても多かった。
今はどうかわかりません。家賃が安い民間アパートも増えました。
『第3話 孤島の花(桜のことでした)』
1957年10月、昭和32年です。端島に水道が開通しました。長崎県からパイプでつないだのでしょう。昭和32年だと、まだ、上下水道が未整備の島はたくさんありました。
ウソの映画撮影、オーディションの話があります。
いずみ(宮本信子。現代のおばさん)と婚約者の玲央(れお。現代。神木隆之介。昭和30年代の荒木鉄平と二役)です。
なんというか、設定があまりにも極端です。78歳ぐらいのいずみと28歳ぐらいの玲央が婚約中とは思えません。おばあさんと孫の年齢です。
ドラマは、『炭坑』の話ではないようです。『恋愛』と、『お金』、そして、『家族とか家庭』のお話です。
『気持ち』をだいじにしようとしています。
現代にいるホストの「玲央」は、昭和30年代にいる炭坑労務管理職員の「荒木鉄平」の孫だろうか。
現代にいる「いずみ(宮本信子)」は、昭和30年代にいる「朝子(杉咲花。食堂の娘)」本人だろうか。
第4話以降は、TVerで見ることはできませんでした。ダイジェスト版を見てみます。
『第1話から第5話までのダイジェスト版』
冒頭、女とあかちゃんが、端島を脱出・脱走するように小舟で海を陸へと渡るシーンが出ます。女はだれなのか、そして、あかちゃんはだれなのか。
炭鉱ですから、労働者と経営者で対立します。昭和30年代ですから暴力も起きます。そういう時代背景でした。昭和40年代になると大学生が暴れます。激しい学生運動がありました。
昭和の時代の職場でよく用いられた言葉に、『なになに一家(いっか)』というものがありました。「なになに」の部分には、会社名とか、所属名とかが入りました。職場のメンバーは、家族の集まりなのです。協力して仕事を仕上げていくのです。
こちらのドラマでは第五話で、『一島一家(いっとういっか)』と表現されました。
第4話では、わたしは観ることはできませんでしたが、『精霊流し(しょうろうながし)』が描かれました。わたしは、実際に精霊流しを12歳のときに熊本の離島で観たことがあります。病死したわたしの父親の精霊舟でした。さだまさしさんの歌曲、『精霊流し』を聴くとそのときのことを思い出して、胸にこみあげてくるものがあります。
やっぱり、朝子(杉咲花)さんが、いずみでした。
第6話はわたしの契約の場合動画配信サービスを見ることができないので、次は第7話を観てみます。
内容は、今の若い人が見たら感動するのでしょう。
過去という歴史の事実を体験した高齢の世代が見ると、こんなだったかなと首をかしげるでしょう。
日本人の生活のしかたが、かなり変化しました。
『第6話 希望の種』(パス)わたしは観ることができませんでした。
『第7話 消えない火』
荒木進平とリナが夫婦のようなものになっている。1歳の息子がいる。
進平と鉄平の両親である荒木一平とハルは、孫の誕生も含めて喜んでいる。
賢将と百合子は結婚している。
鉄平と朝子は、結婚待ちの状態にある。
でも、海底深くにある炭坑の穴の先端で、ガス爆発が起きます。
炭鉱の事故で、わたしが自分の人生で知っているところでは、わたしがこどものころにあった、福岡県大牟田市にあった三井三池炭鉱の爆発事故が1963年(昭和38年)でした。死者458人、一酸化炭素中毒が約839人と記録が残っています。
同じく、福岡県にあった三井山野炭坑(当時の稲築町(いなつきまち)、現在の嘉麻市(かまし))の爆発事故が1965年(昭和40年)で、死者237人、負傷者38人と記録が残っています。
1984年(昭和59年)福岡県高田町(現在は、みやま市)三井三池炭鉱有明坑で火災が発生し、死者83人が出ています。
人間は、生きているのが一番です。
生きているだけで、家族は安心です。
映像を見ていて思ったのですが、小学生ぐらいのこどもは、『いってきまーす』と言って学校へ行って、『ただいまーー』と言って帰って来てくれたら、何も言うことはありません。勉強ができるとかできないとか、運動ができるとかできないとかは関係ありません。
ドラマでは、火災をなかなか消火することができません。
進平とリナのこどもであるあかちゃんの演技がよかった。『ごちそうさまでした』の両手あわせのあいさつがじょうずでした。
いろいろ思うのですが、『産業構造の変化に逆らうことはできません。石炭の時代は終わっていくのです。坑内の火災を消火できてもできなくても、炭鉱は閉山へと向かっていくのです』
ちょっと気になったのは、女性は坑内に入ることはできなかったというドラマ内の説明でした。
端島はそうだったのかもしれませんが、福岡県内にある筑豊地区の炭坑では、たしか、明治時代のころから女性も坑内の作業をしていました。労働は過酷で、坑内で出産する女性もいたと聞いたことがあります。(戦後、法令の規制が入ったのだろうか。調べてみました。労働基準法がつくられて、女性やこどもの重労働が制限されたようです)
自宅の本箱にある一冊の本のページをめくったら、記事がありました。『画文集 炭鉱(ヤマ)に生きる 地の底の人生記録 山本作兵衛 講談社』、100ページに、「それにしても一番ひどかったのは、女坑夫であります…… 短い腰巻き(女性の下着)一つになって、スラを曳いたり(木製の箱型そりをひいたり)、セナを担うたり(運搬用の籠(かご)をになう(かつぐ))、命がけの重労働です……」とあります。
本の内容はおもに、明治・大正時代の炭鉱の記録です。山本作兵衛さんは、独学で絵を勉強して描かれています。克明な記録です。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の『世界記憶遺産』に指定されています。
『第8話 ダイヤモンド』
『推理』が主体の内容です。
苦言を書かせてもらえば、演者がセリフをしゃべっているときに背後で流れる歌詞入りのBGM(バックグラウンドミュージック)がわずらわしい。
神木くんのひとり語りが長すぎます。聞いていて疲れて暗い気持ちになります。
わけありのあかちゃんは、戸籍がないようです。救済措置はあるような気がします。だから、めげてはいけない。ドラマでは不正な取り扱いがなされています。戸籍がないならないと言って、正直にやればいいと思います。
秘書のおじいさんが関係していたのね。
『第9話 あの夜』
名探偵コナンの推理みたいです。
『第10話 記憶は眠る』
尻すぼみか。人間はもっと自由に生活できます。う~ん。どうかなあ。意図的に一定の枠にあてはめようとしています。
『外勤(がいきん)』という言葉がピンときませんでした。
外勤:事務室、事務所の外で働く。営業とか、作業とか。
鉄平さんのお仕事は、社員のために、社員のことを考えながら働く、人事・労務管理を中心とした総務の仕事でした。
まあ、正直にいろいろ書いてみました。