2022年09月23日
相棒 シーズン14 「伊丹刑事の失職」 「スポットライト」
相棒 シーズン14 「伊丹刑事の失職」 「スポットライト」 2016年(平成28年) 動画配信サービス
「第13話 伊丹刑事の失職」
伊丹刑事ががんばります。
他殺の転落死を自殺と処理した伊丹刑事が、新聞のスクープ記事で責任を問われます。
刑事部長が伊丹刑事に「(ここで働いて)何年だ?」とたずねるシーンがおもしろかった。
もう西暦2000年から続いている番組です。刑事部長も伊丹刑事と同じぐらいの年数をドラマの中で過ごしています。まるで、マンガサザエさんのようです。何年たっても年齢が増えていかないようなドラマ設定です。
虚偽の遺書メールがあります。
今どきは、現実の事件でも、加害者が被害者のスマホを使って、親族に嘘メールを送ったりもします。
伊丹刑事の正義感が強い。
高齢者を狙った詐欺(さぎ)がからんでいます。
介護付き老人ホームとか、相続とか、資産とか。
だまされて、お金をとられて、すってんてんになった高齢女性がいます。
正しい正義(杉下右京)と正しくない正義(犯人)との戦いでした。
1人の高齢者が死んで、犯人のうちの1人が死にました。
伊丹刑事が警察を辞めなくて良かった。
(この秋からの新シリーズでは、復帰する亀山薫(寺脇康文さん)に向かって、伊丹刑事がしゃくにさわって不愉快そうな渋い表情をつくっての『カ・メ・ヤ・マーー』という決めゼリフが復活しそうです。セリフも亀山刑事もなつかしい)
「第14話 スポットライト」
漫才コンビが出てきて、彼らを中心において、ラン栽培の経営者男性が刺殺されて、被害者男性には離婚した奥さんがいて、男性には同棲しているらしき若い女性がいて、犯人はだれでしょうと杉下右京が推理を進めます。
人間ドラマがあって、殺人事件犯人断定のための証拠品の探索があります。
杉下右京いわく、ないのが証拠なのです。
愛していた人間から裏切られると、愛していた人間を殺害してしまう。
人間の心は複雑です。
芸人は、まず『チャンス』がほしい。チャンスは、お金に直結します。
人生で取り返しがきかないこととして『殺人』はやめようというメッセージがあります。
売れない芸人の演技をする制限時間が『2分だけなら……』は、せつない。
杉下右京のやりかたとして、直線的な攻撃をするのではなく、受け止めて、包み込んで、(犯人の)息の根を止める。(自白させる)
つくりかたとして、BGM(バックグランドミュージック)に助けられているなと感じました。
音楽による視聴者の心理操作があります。
漫才コンビのありかたとして、自分を犠牲にして、相方を大スターに仕上げる。
相棒魂がありました。
「第13話 伊丹刑事の失職」
伊丹刑事ががんばります。
他殺の転落死を自殺と処理した伊丹刑事が、新聞のスクープ記事で責任を問われます。
刑事部長が伊丹刑事に「(ここで働いて)何年だ?」とたずねるシーンがおもしろかった。
もう西暦2000年から続いている番組です。刑事部長も伊丹刑事と同じぐらいの年数をドラマの中で過ごしています。まるで、マンガサザエさんのようです。何年たっても年齢が増えていかないようなドラマ設定です。
虚偽の遺書メールがあります。
今どきは、現実の事件でも、加害者が被害者のスマホを使って、親族に嘘メールを送ったりもします。
伊丹刑事の正義感が強い。
高齢者を狙った詐欺(さぎ)がからんでいます。
介護付き老人ホームとか、相続とか、資産とか。
だまされて、お金をとられて、すってんてんになった高齢女性がいます。
正しい正義(杉下右京)と正しくない正義(犯人)との戦いでした。
1人の高齢者が死んで、犯人のうちの1人が死にました。
伊丹刑事が警察を辞めなくて良かった。
(この秋からの新シリーズでは、復帰する亀山薫(寺脇康文さん)に向かって、伊丹刑事がしゃくにさわって不愉快そうな渋い表情をつくっての『カ・メ・ヤ・マーー』という決めゼリフが復活しそうです。セリフも亀山刑事もなつかしい)
「第14話 スポットライト」
漫才コンビが出てきて、彼らを中心において、ラン栽培の経営者男性が刺殺されて、被害者男性には離婚した奥さんがいて、男性には同棲しているらしき若い女性がいて、犯人はだれでしょうと杉下右京が推理を進めます。
人間ドラマがあって、殺人事件犯人断定のための証拠品の探索があります。
杉下右京いわく、ないのが証拠なのです。
愛していた人間から裏切られると、愛していた人間を殺害してしまう。
人間の心は複雑です。
芸人は、まず『チャンス』がほしい。チャンスは、お金に直結します。
人生で取り返しがきかないこととして『殺人』はやめようというメッセージがあります。
売れない芸人の演技をする制限時間が『2分だけなら……』は、せつない。
杉下右京のやりかたとして、直線的な攻撃をするのではなく、受け止めて、包み込んで、(犯人の)息の根を止める。(自白させる)
つくりかたとして、BGM(バックグランドミュージック)に助けられているなと感じました。
音楽による視聴者の心理操作があります。
漫才コンビのありかたとして、自分を犠牲にして、相方を大スターに仕上げる。
相棒魂がありました。
2022年09月22日
ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅陣取り合戦 三島大社-甲府城跡
ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 陣取り合戦 in富士山麓 三島大社-甲府城跡天守台 テレビ番組
太川陽介チーム:あの(歌手) こがけん
河合郁人チーム:久代萌美(くしろ・もえみ) 田村亮
あのちゃんという方は、自分は知りませんが、相当変わった人でした。
女性だと思うのですが、自分のことを『僕』と言っていました。年齢は非公表で不詳だそうです。見た感じは、30歳ぐらいに見えました。(もっと若いのかもしれません)
バス旅で、えびすよしかずさんを相棒にした太川陽介さんだから、あのちゃんの対応ができたのでしょう。
太川陽介さんは、がんこですが、我慢強く、寛容な面があります。番組中、昔、宇垣さんという元アナウンサーさんと組んだ時に宇垣さんが太川さんのルートどりで怒っていた話が太川さんから出ました。覚えています。あのときは、太川さんのルート選択ミスでした。
そういえば、安藤美姫さんと険悪になったこともありました。
まあ、この番組は、本気モードの取り組みですから対立もあるのでしょう。そう思うと、えびすよしかずさんは、太川陽介さんに迷惑をかけているようで、じつは、上手に太川さんの圧力をかわして前進していたような気がします。ああ見えて、ゴールするという目標達成の意欲は強かった。
あのちゃんの番組での出だしのようすを見て、今回は、太川陽介チームは、あのちゃんに足を引っ張られて負けると予想しましたが、みごと、河合郁人(かわいふみと)チームに大差をつけて勝ちました。たいしたものです。
以下、あのちゃん語録です。
『かわいい! このバス!』(見た目は大人なのに、頭の中は5歳児のようです)
『わけがわかんない』(見ていて、とまどいます。おとなからなにも教育をうけずに、こどものままおとなの姿になったような人物像です)
『(太川さんに向かって)歩くの、速い!』(友だちに話しかけるような乱暴な言葉づかいが目立ちました)
あのちゃんのOFFオフ。(カメラが回って撮影中なのに、バスの中で堂々と寝ています。ふつうなら、次回の出演はNGです。(ノーグッド。出演拒否))
(3人の自撮りシーンで)『3・2……5』のかけ声。(けっこうおもしろくて楽しかった)
あのちゃんが『オーマイゴー(ッド)』こがけんさんは、おいしいものを食べて『うーまいごーっど』あのちゃんが『そおいうお仕事をされているんですね(お笑いの仕事)』
『(こがけんさんに向かって、あなたは)優しいだけがとりえですね』
『家に帰りたいかも』
『(さっきのバス停でバスを降りたらよかったのにというタイミングで)ひよったんですね(ひよる:ひるむ。おじけづく。暗に判断ミスをおちょくる。責める)』
『ママにでんわしたい』
『おいぬかれたど』
『すごいショックだ』
『(負けたら)はずい(恥ずかしい。意外に負けず嫌いで驚きました)』
甲府市内の山の中で歩きながら、あのちゃんが30分おきに太川さんに『タクシー! タクシー!(に乗ろう!)』
あのちゃんという方は、OLは無理です。会社勤めは無理です。このまま芸能界にしがみついていてほしい。わが道を行かれたほうがいい。
太川さんの格言めいた言葉として、
『(メンバーのふたりに向かって)バス(が走ってくるのを)見たら、走るのは当たり前だよ!』
『(たがわさんが)敵は……』こがけんさんが『相手チームとは言わないんですね』
出発地の三島大社の映像はなつかしい。
三十年ぐらい昔に親族10人ぐらいで、一泊二日の旅行をしたときに立ち寄りました。
息子はまだあかちゃんで、本殿前の敷き詰められた白くて細かい石の上をハイハイしていた姿を覚えています。
あのときのメンバーのうちの4人は、すでに他界されました。自分たち親世代も歳をとりました。
番組を見て、夫婦でそのときの思い出話をいろいろしました。三島大社の近くで、みんなでうなぎ料理を食べたとか、翌日の東京浅草で、わたしがみんなとはぐれて迷子になったとか。
番組では、わきあいあいと楽しいスタート風景です。
あのちゃんの緑色の衣装とこがけんさんの同じような色のズボンがいい感じの雰囲気を出していました。
ルートどりは頭脳戦です。両チームともたいしたものです。
アンパンマンの絵が描いてあるバスが可愛い。
アジフライ1枚定食がおいしそう。食べたい。
焼き豚もおいしそうでした。食べたい。
駿河湾を臨む(のぞむ。面する)港町の風景がきれい。
なつかしいえびすよしかずさんの声でした。『ピンポンパンポン 陣(じん)とられましたよ』今どきすくなくなったガラ系の携帯電話でお知らせがあります。
太川さんが、乗るバスを間違えました。そのあと、リュックサックを置き忘れたシーンもありました。太川さんの加齢が進んでいます。
山中湖の水陸両用車アーゴは、気持ちよさそー いいなーー
白糸の滝がきれい。
忙しい旅です。
3Dうどんは、オニオンと目玉焼きとキムチがうどんにのっている。
BGM(バックグラウンドミュージック)が、画面の映像に合っていていい。緊迫感の演出がじょうずです。
太川チームは、のれんが出ているのにお店が開いていない。(開店までしばらく時間あり)お店の人が出てきて特別に開けてくれました。(よかったじゃん。えびすさんとの路線バス人情旅を思い出しました)
河合郁人チームもお店に着いたけど、開店前です。こちらも特別にお店の人がパフェをつくってくださいました。おいしそうな桃のパフェでした。
お店の人たちの好意にすがります。自分は、あれもだめ、これもだめといういまどきの世間の風潮に嫌気がさしているゆるい昭和世代です。これでいい。
白いとうもろこしは、甘くて梨の味がするそうです。
ゴール地点に、河合チームが来ない。
先日の路線バスVS鉄道対決旅で、村井美樹さんチームが時間切れ失格になったことを思い出しました。
河合チームは、負けたけど、ゴールできて良かった。
勝負は時の運です。
太川陽介チーム:あの(歌手) こがけん
河合郁人チーム:久代萌美(くしろ・もえみ) 田村亮
あのちゃんという方は、自分は知りませんが、相当変わった人でした。
女性だと思うのですが、自分のことを『僕』と言っていました。年齢は非公表で不詳だそうです。見た感じは、30歳ぐらいに見えました。(もっと若いのかもしれません)
バス旅で、えびすよしかずさんを相棒にした太川陽介さんだから、あのちゃんの対応ができたのでしょう。
太川陽介さんは、がんこですが、我慢強く、寛容な面があります。番組中、昔、宇垣さんという元アナウンサーさんと組んだ時に宇垣さんが太川さんのルートどりで怒っていた話が太川さんから出ました。覚えています。あのときは、太川さんのルート選択ミスでした。
そういえば、安藤美姫さんと険悪になったこともありました。
まあ、この番組は、本気モードの取り組みですから対立もあるのでしょう。そう思うと、えびすよしかずさんは、太川陽介さんに迷惑をかけているようで、じつは、上手に太川さんの圧力をかわして前進していたような気がします。ああ見えて、ゴールするという目標達成の意欲は強かった。
あのちゃんの番組での出だしのようすを見て、今回は、太川陽介チームは、あのちゃんに足を引っ張られて負けると予想しましたが、みごと、河合郁人(かわいふみと)チームに大差をつけて勝ちました。たいしたものです。
以下、あのちゃん語録です。
『かわいい! このバス!』(見た目は大人なのに、頭の中は5歳児のようです)
『わけがわかんない』(見ていて、とまどいます。おとなからなにも教育をうけずに、こどものままおとなの姿になったような人物像です)
『(太川さんに向かって)歩くの、速い!』(友だちに話しかけるような乱暴な言葉づかいが目立ちました)
あのちゃんのOFFオフ。(カメラが回って撮影中なのに、バスの中で堂々と寝ています。ふつうなら、次回の出演はNGです。(ノーグッド。出演拒否))
(3人の自撮りシーンで)『3・2……5』のかけ声。(けっこうおもしろくて楽しかった)
あのちゃんが『オーマイゴー(ッド)』こがけんさんは、おいしいものを食べて『うーまいごーっど』あのちゃんが『そおいうお仕事をされているんですね(お笑いの仕事)』
『(こがけんさんに向かって、あなたは)優しいだけがとりえですね』
『家に帰りたいかも』
『(さっきのバス停でバスを降りたらよかったのにというタイミングで)ひよったんですね(ひよる:ひるむ。おじけづく。暗に判断ミスをおちょくる。責める)』
『ママにでんわしたい』
『おいぬかれたど』
『すごいショックだ』
『(負けたら)はずい(恥ずかしい。意外に負けず嫌いで驚きました)』
甲府市内の山の中で歩きながら、あのちゃんが30分おきに太川さんに『タクシー! タクシー!(に乗ろう!)』
あのちゃんという方は、OLは無理です。会社勤めは無理です。このまま芸能界にしがみついていてほしい。わが道を行かれたほうがいい。
太川さんの格言めいた言葉として、
『(メンバーのふたりに向かって)バス(が走ってくるのを)見たら、走るのは当たり前だよ!』
『(たがわさんが)敵は……』こがけんさんが『相手チームとは言わないんですね』
出発地の三島大社の映像はなつかしい。
三十年ぐらい昔に親族10人ぐらいで、一泊二日の旅行をしたときに立ち寄りました。
息子はまだあかちゃんで、本殿前の敷き詰められた白くて細かい石の上をハイハイしていた姿を覚えています。
あのときのメンバーのうちの4人は、すでに他界されました。自分たち親世代も歳をとりました。
番組を見て、夫婦でそのときの思い出話をいろいろしました。三島大社の近くで、みんなでうなぎ料理を食べたとか、翌日の東京浅草で、わたしがみんなとはぐれて迷子になったとか。
番組では、わきあいあいと楽しいスタート風景です。
あのちゃんの緑色の衣装とこがけんさんの同じような色のズボンがいい感じの雰囲気を出していました。
ルートどりは頭脳戦です。両チームともたいしたものです。
アンパンマンの絵が描いてあるバスが可愛い。
アジフライ1枚定食がおいしそう。食べたい。
焼き豚もおいしそうでした。食べたい。
駿河湾を臨む(のぞむ。面する)港町の風景がきれい。
なつかしいえびすよしかずさんの声でした。『ピンポンパンポン 陣(じん)とられましたよ』今どきすくなくなったガラ系の携帯電話でお知らせがあります。
太川さんが、乗るバスを間違えました。そのあと、リュックサックを置き忘れたシーンもありました。太川さんの加齢が進んでいます。
山中湖の水陸両用車アーゴは、気持ちよさそー いいなーー
白糸の滝がきれい。
忙しい旅です。
3Dうどんは、オニオンと目玉焼きとキムチがうどんにのっている。
BGM(バックグラウンドミュージック)が、画面の映像に合っていていい。緊迫感の演出がじょうずです。
太川チームは、のれんが出ているのにお店が開いていない。(開店までしばらく時間あり)お店の人が出てきて特別に開けてくれました。(よかったじゃん。えびすさんとの路線バス人情旅を思い出しました)
河合郁人チームもお店に着いたけど、開店前です。こちらも特別にお店の人がパフェをつくってくださいました。おいしそうな桃のパフェでした。
お店の人たちの好意にすがります。自分は、あれもだめ、これもだめといういまどきの世間の風潮に嫌気がさしているゆるい昭和世代です。これでいい。
白いとうもろこしは、甘くて梨の味がするそうです。
ゴール地点に、河合チームが来ない。
先日の路線バスVS鉄道対決旅で、村井美樹さんチームが時間切れ失格になったことを思い出しました。
河合チームは、負けたけど、ゴールできて良かった。
勝負は時の運です。
2022年09月21日
ヒガンバナと一周忌とドラえもん
ヒガンバナと一周忌とドラえもん
先日、義父の一周忌で、お寺さんにお参りに行ってきました。
駅を出たところにある交差点にあった植え込みで、今年初めてのヒガンバナを見つけたので写真撮影をしました。
たった一輪(いちりん)だけが咲いているヒガンバナです。
ヒガンバナのまわりに植えてあったのは、オシロイバナです。夕方になると妖しげ(あやしげ)な雰囲気で咲く花です。
写真撮影を終えて、交差点の歩道で信号待ちをしていたら、自転車で通りかかった若い男の人が、自転車を止めて降りてきて、わたしと同じように同じヒガンバナの写真を撮り始めました。
自分と同じ行動をする人がいるのかと、びっくりしました。
ヒガンバナには、死者を弔う(とむらう)意味合いがあると自分は思っています。
お寺さんでまず若いお坊さんの法話を聴きました。アンパンマンのお話を例に出されて、この世には『バイキンマン』の要素(菌の存在)も必要だということを説かれていました。
参列していたのは年配の人たちばかりで、わたしたちのような夫婦やひとり者らしき方ばかりでした。見渡したところ三十人ぐらいのお参りの方がおられました。
仏さまに向かって左手にある隣接の幼稚園からは、女先生の声がマイクをとおして聞こえてきます。ちびっこたちがにぎやかに遊んでいるようすです。
反対の右側からは、お寺の儀式をしているのか、シンバルのような鐘をうつ音が聞こえてきて、数えたら7回鳴りました。
自分たちがいる広い本堂では、背中側にあたる南側から、心地よいさわやかな風が吹き込んでいました。気持ちが良かった。
法話のあと、複数のお坊さんたちが出てきてお経を読まれて、参列者たちは思い思いに前に出て焼香(しょうこう)をしました。
お年寄りばかりなので、一日一日、自分たちも極楽(ごくらく。天国)に近づいているのだという実感が湧きました。
帰路、お寺さんの隣にあるテレビ局の玄関前に、ドラえもんがいたので、夫婦で記念写真を撮りました。
ドラえもんの笑顔が素敵です。
先日、義父の一周忌で、お寺さんにお参りに行ってきました。
駅を出たところにある交差点にあった植え込みで、今年初めてのヒガンバナを見つけたので写真撮影をしました。
たった一輪(いちりん)だけが咲いているヒガンバナです。
ヒガンバナのまわりに植えてあったのは、オシロイバナです。夕方になると妖しげ(あやしげ)な雰囲気で咲く花です。
写真撮影を終えて、交差点の歩道で信号待ちをしていたら、自転車で通りかかった若い男の人が、自転車を止めて降りてきて、わたしと同じように同じヒガンバナの写真を撮り始めました。
自分と同じ行動をする人がいるのかと、びっくりしました。
ヒガンバナには、死者を弔う(とむらう)意味合いがあると自分は思っています。
お寺さんでまず若いお坊さんの法話を聴きました。アンパンマンのお話を例に出されて、この世には『バイキンマン』の要素(菌の存在)も必要だということを説かれていました。
参列していたのは年配の人たちばかりで、わたしたちのような夫婦やひとり者らしき方ばかりでした。見渡したところ三十人ぐらいのお参りの方がおられました。
仏さまに向かって左手にある隣接の幼稚園からは、女先生の声がマイクをとおして聞こえてきます。ちびっこたちがにぎやかに遊んでいるようすです。
反対の右側からは、お寺の儀式をしているのか、シンバルのような鐘をうつ音が聞こえてきて、数えたら7回鳴りました。
自分たちがいる広い本堂では、背中側にあたる南側から、心地よいさわやかな風が吹き込んでいました。気持ちが良かった。
法話のあと、複数のお坊さんたちが出てきてお経を読まれて、参列者たちは思い思いに前に出て焼香(しょうこう)をしました。
お年寄りばかりなので、一日一日、自分たちも極楽(ごくらく。天国)に近づいているのだという実感が湧きました。
帰路、お寺さんの隣にあるテレビ局の玄関前に、ドラえもんがいたので、夫婦で記念写真を撮りました。
ドラえもんの笑顔が素敵です。
2022年09月20日
出川哲朗の充電バイクの旅 北海道川湯温泉から野付半島
出川哲朗の充電バイクの旅 北海道川湯温泉(弟子屈町てしかがちょう)-野付半島 テレビ番組
今回のルートの一部は、もう35年ぐらい前に、自分たち家族がレンタカーで走ったことがある場所なので、映像を見ながら昔をなつかしむことができました。
火山風景である硫黄山(いおうざん)付近は、日暮れ時になると、幽玄(ゆうげん。あやしげ)で、あの世へ続くような青森県恐山(おそれざん)のような妖気(ようき。霊界のような雰囲気)が生まれて神秘的でした。樹木が枯れて、荒涼とした景色が良かった。
番組は、その硫黄山をスタート地点として始まりました。(たまたまこの番組放映中にNHKのブラタモリで恐山を放映していました。青森のほうも北海道と同じく火山なので、恐山にある湖の水は酸性だと説明がありました。恐山には温泉もあります)
前半のゲストは、ビビる大木さんで、後半はよゐこの濱口さんでした。
自分たちが硫黄山の近くにある川湯温泉のホテルに泊まった時は、おみやげ売り場にタレントさんが私的旅行で来ていてにぎやかでした。
自分はその人を知らなかったのですが、お色気女優さんで、イヴさんという女性でした。お店の方やお客さんたちと、もりあがっておられました。
北海道の道は、両側に原生林が続きます。
白樺の林が映像に映りました。
白樺並木を見ると、ああ北海道だなあという実感が湧きます。
充電バイクメンバーがバイクで走る目の前を、一頭のシカが横切りました。
このあと、別の場所で、シカ10頭ぐらいが、充電バイクと並走して(へいそうして)競走するように、道の横の草原を走っていました。北海道ならではのシーンです。
映像では、屈斜路湖(くっしゃろこ)の湖面の映像が続きます。
以前自分たちが屈斜路湖あたりを訪問した時は、湖のそばにある峠の頂上付近で、アイヌの民族衣装を着て、業者による記念写真を撮りました。
目を閉じて写っている写真が、どこかに残っています。
そのころ、屈斜路湖に『クッシー』という恐竜がいるような写真をテレビのお昼のワイドショーでやっていましたが、学者さんが、これはクマの親子が並んで泳いでいる写真ですと説明されて、まわりがしらけていたことを思い出しました。たぶん、クマなのでしょう。
ビビる大木さんが露天風呂の温泉に入浴するときに、すべって転落するようにお湯に落ちていったのでかわいそうでした。
白鳥をながめながら露天風呂に入浴できるという場所に行きましたが、季節はずれであり、渡り鳥の白鳥はいませんでした。
北海道では、鶏のから揚げ(とりのからあげ)のことを『ザンタレ』というそうです。
鶏から揚げはおいしい。ちびっこの好物です。
番組では、神奈川県の小田原市から観光に来ているというお客さんと出川哲朗さんの出会いがありました。
出川さんの『小田原の彼女と付き合っていた』という言葉がおもしろかった。
屈斜路湖まわりの露天風呂は、まわりから丸見えで、かつ、男湯と女湯ももろ見えで、壁も屋根もなく、豪快です。
摩周湖の風景がなつかしかった。
自分が摩周湖に行ったときは、駐車場は無料でしたが、現在は有料のようです。
自分たちが行ったときは、カラスがいっぱいいて、夏なのに風が冷たくて寒かった。
番組では、布施明さんの摩周湖の歌が流れました。久しぶりに布施明さんの歌を聴きました。
十代のころ、布施さんのコンサートを聴きに行ったことがあります。
歌唱力がある方です。美声でした。
番組では、結婚50周年のご夫婦が複数出られていました。いろいろあると思うのですが、夫婦はなるべく長くいっしょにいたほうがいい。
充電させてもらうお宅の玄関に松山千春さんのお写真が飾ってありました。
なつかしい。
うちの家族がレンタカーで足寄(あしょろ)の町を通り抜けた時、松山千春さんのご自宅が道路のそばにあったので、ちょっとだけ外から見学させていただいことを思い出しました。
ご自宅には、大きな肖像画の看板がかかっていました。叱られるかもしれませんが、当時の肖像画は、髪の毛がふさふさのお顔でした。
近くにJR足寄駅(あしょろえき)の古い木造の駅舎があった記憶です。(調べたら現在、廃駅、廃線になっていました。びっくりしました)
『大空と大地の中で』という松山さんの歌があるのですが、現地の風景は、大空も大地もなく、ふつうのいなかの市街地だったので意外でした。
近くの農協系列だったと思いますが、スーパーマーケットで買い物をした覚えがあります。
なにを買ったのかはもう覚えていません。あれから長い時が過ぎました。
番組では、雄大な景色が続きます。
赤い屋根の牧場の建物と、白と黒のもようの乳牛たちです。
北海道の人たちは心が広い。
出川さんたちは、神奈川県の横浜市内からバイクで日本一周をしていますという女性と出会いました。
すごいなあ。
スマホでガシャガシャと連写するシーンを見て、自分はやり方を知らないと気づきました。
やり方を、こんど調べてやってみます。(調べたら自分のスマホは、連写ができない機種でした)
うーん。大自然が気持ちいい。
やはり、旅はお天気がいいほうがいい。
牧場では、太いパイプから牛乳が出てきます。
牛乳は熱を加えて飲んで、甘いそうです。
充電させていただいたお礼のお手伝いということで、出川さんたちは、乳牛のあかちゃんの移動を手伝いました。
牛の年齢で、餌が異なるようです。
あかちゃん牛の移動は、牛が移動を嫌がってたいへんです。
てんてこ舞い。これはたいへんです。
子牛に足を踏まれると相当痛いそうです。
蟹を食べたり、ホタテ貝を食べたり、ごちそうが続きます。
野付半島とか、トドワラというところはガイドブックで見たことがあります。
よゐこの濱口さんが、野付半島のことを『能登半島』と言ったので笑いました。
今回のルートの一部は、もう35年ぐらい前に、自分たち家族がレンタカーで走ったことがある場所なので、映像を見ながら昔をなつかしむことができました。
火山風景である硫黄山(いおうざん)付近は、日暮れ時になると、幽玄(ゆうげん。あやしげ)で、あの世へ続くような青森県恐山(おそれざん)のような妖気(ようき。霊界のような雰囲気)が生まれて神秘的でした。樹木が枯れて、荒涼とした景色が良かった。
番組は、その硫黄山をスタート地点として始まりました。(たまたまこの番組放映中にNHKのブラタモリで恐山を放映していました。青森のほうも北海道と同じく火山なので、恐山にある湖の水は酸性だと説明がありました。恐山には温泉もあります)
前半のゲストは、ビビる大木さんで、後半はよゐこの濱口さんでした。
自分たちが硫黄山の近くにある川湯温泉のホテルに泊まった時は、おみやげ売り場にタレントさんが私的旅行で来ていてにぎやかでした。
自分はその人を知らなかったのですが、お色気女優さんで、イヴさんという女性でした。お店の方やお客さんたちと、もりあがっておられました。
北海道の道は、両側に原生林が続きます。
白樺の林が映像に映りました。
白樺並木を見ると、ああ北海道だなあという実感が湧きます。
充電バイクメンバーがバイクで走る目の前を、一頭のシカが横切りました。
このあと、別の場所で、シカ10頭ぐらいが、充電バイクと並走して(へいそうして)競走するように、道の横の草原を走っていました。北海道ならではのシーンです。
映像では、屈斜路湖(くっしゃろこ)の湖面の映像が続きます。
以前自分たちが屈斜路湖あたりを訪問した時は、湖のそばにある峠の頂上付近で、アイヌの民族衣装を着て、業者による記念写真を撮りました。
目を閉じて写っている写真が、どこかに残っています。
そのころ、屈斜路湖に『クッシー』という恐竜がいるような写真をテレビのお昼のワイドショーでやっていましたが、学者さんが、これはクマの親子が並んで泳いでいる写真ですと説明されて、まわりがしらけていたことを思い出しました。たぶん、クマなのでしょう。
ビビる大木さんが露天風呂の温泉に入浴するときに、すべって転落するようにお湯に落ちていったのでかわいそうでした。
白鳥をながめながら露天風呂に入浴できるという場所に行きましたが、季節はずれであり、渡り鳥の白鳥はいませんでした。
北海道では、鶏のから揚げ(とりのからあげ)のことを『ザンタレ』というそうです。
鶏から揚げはおいしい。ちびっこの好物です。
番組では、神奈川県の小田原市から観光に来ているというお客さんと出川哲朗さんの出会いがありました。
出川さんの『小田原の彼女と付き合っていた』という言葉がおもしろかった。
屈斜路湖まわりの露天風呂は、まわりから丸見えで、かつ、男湯と女湯ももろ見えで、壁も屋根もなく、豪快です。
摩周湖の風景がなつかしかった。
自分が摩周湖に行ったときは、駐車場は無料でしたが、現在は有料のようです。
自分たちが行ったときは、カラスがいっぱいいて、夏なのに風が冷たくて寒かった。
番組では、布施明さんの摩周湖の歌が流れました。久しぶりに布施明さんの歌を聴きました。
十代のころ、布施さんのコンサートを聴きに行ったことがあります。
歌唱力がある方です。美声でした。
番組では、結婚50周年のご夫婦が複数出られていました。いろいろあると思うのですが、夫婦はなるべく長くいっしょにいたほうがいい。
充電させてもらうお宅の玄関に松山千春さんのお写真が飾ってありました。
なつかしい。
うちの家族がレンタカーで足寄(あしょろ)の町を通り抜けた時、松山千春さんのご自宅が道路のそばにあったので、ちょっとだけ外から見学させていただいことを思い出しました。
ご自宅には、大きな肖像画の看板がかかっていました。叱られるかもしれませんが、当時の肖像画は、髪の毛がふさふさのお顔でした。
近くにJR足寄駅(あしょろえき)の古い木造の駅舎があった記憶です。(調べたら現在、廃駅、廃線になっていました。びっくりしました)
『大空と大地の中で』という松山さんの歌があるのですが、現地の風景は、大空も大地もなく、ふつうのいなかの市街地だったので意外でした。
近くの農協系列だったと思いますが、スーパーマーケットで買い物をした覚えがあります。
なにを買ったのかはもう覚えていません。あれから長い時が過ぎました。
番組では、雄大な景色が続きます。
赤い屋根の牧場の建物と、白と黒のもようの乳牛たちです。
北海道の人たちは心が広い。
出川さんたちは、神奈川県の横浜市内からバイクで日本一周をしていますという女性と出会いました。
すごいなあ。
スマホでガシャガシャと連写するシーンを見て、自分はやり方を知らないと気づきました。
やり方を、こんど調べてやってみます。(調べたら自分のスマホは、連写ができない機種でした)
うーん。大自然が気持ちいい。
やはり、旅はお天気がいいほうがいい。
牧場では、太いパイプから牛乳が出てきます。
牛乳は熱を加えて飲んで、甘いそうです。
充電させていただいたお礼のお手伝いということで、出川さんたちは、乳牛のあかちゃんの移動を手伝いました。
牛の年齢で、餌が異なるようです。
あかちゃん牛の移動は、牛が移動を嫌がってたいへんです。
てんてこ舞い。これはたいへんです。
子牛に足を踏まれると相当痛いそうです。
蟹を食べたり、ホタテ貝を食べたり、ごちそうが続きます。
野付半島とか、トドワラというところはガイドブックで見たことがあります。
よゐこの濱口さんが、野付半島のことを『能登半島』と言ったので笑いました。
2022年09月16日
その日のまえに 重松清
その日のまえに 重松清 文藝春秋
(邦画『余命10年』を観た時にこの作品を思い出したのですが、ブログに感想メモがないので、ここにあげることにしました。文章をつくったのは、2008年(平成20年)のお正月のころです)
書評ブログをまわっていて、たいへん評判がよいので、読み始めました。
読み終えてみて、どなたにも読んでいただきたい優れた1冊でした。
7つのお話が固まってひとつの物語になっています。
若くして癌で亡くなるということがお話の大きな流れです。
「ひこうき雲」
人が、遠い過去、小学生だった頃をふりかえっているような記述から始まっています。
わたしが中学生の頃に腎臓病で亡くなったS君を思い出しました。
クラスのみんなで病室までお見舞いにいきました。
上手な文章です。他人の死を願う微妙な心理、それはだれにでもあるような気がします。
いじめる子はいじめられる。病気の女子ガンリュウさんの涙は、卑屈で素直に感情表現ができない自分に対する怒りと悲しみの意味だと思います。
「朝日のあたる家」
女子イリエムさんの状況は深刻です。
人間は何もしなくなったら、狂うか、死んでしまうでしょう。
だからイリエムさんは暴力夫と闘うべきだとわたしは強く思いました。
自分のことを自分で考えさせて自分で実行させるようにしむけるのが、教師の仕事だと思います。
だから教師は、結論を提案する必要はありません。
「潮騒」
ここ数年、わたしの身の回りでは、毎年ひとりずつのペースで、同世代の仲間だった人が癌で亡くなっていきます。
Mさん、N君、T課長を思い出しました。
そこに今月亡くなった先輩Tさんが加わります。57歳でした。
そういえば、去年保育園でこどもの同級生の母親だった人が亡くなりました。48歳でした。
みなさん、志(こころざし)なかばでこどもを残して旅立たれました。
わたしは27歳のときに内臓の病気で死にそうになったことがあります。
何か月も入院して点滴投薬治療を受けたのですが、なかなか効果が現れませんでした。
そのとき、夢というのは努力を続けて、それでもかなわなくて、あきらめたときに、ようやくかなうものだと知りました。
この章の部分は宗教書のようです。
「ヒア・カムズ・ザ・サン」
何だろう、作者のやさしさ、その反面の弱さがわかります。
カオル君とおかあさんには何か秘密があります。
カオル君はよく喋る男です。後半はあざやかでした。しっかり死んでいきたい。言うべきことを言うべき人に言ってあの世へ行きたい。
作者はずるい。癌という深刻な病気を題材にして、どうにもならない状況をつくって読者を泣かせようとする。
「その日のまえに」
文中の言葉「数万円の支出は惜しくない」はいい言葉です。
わたしは本を読みながら自分が死ぬときは、自宅の和室で死にたいと思いました。
病院のベッドは嫌です。記述は大部分の人に共通する一般的な体験です。
書き方が、うまいなあ。物語の展開は計算されているようで、自然な流れから発生している部分もあり計略的ではありません。
作者の才能と資質なのでしょう。
「その日」
224ページは胸と目頭が痛くて熱くなります。
そのページのためにそれまでの223ページが存在していました。
なんといううまさでしょうか。
この本は人の生き方を変える力をもった1冊です。
236ページ、わたしが中学1年生のときに父を亡くした夜の状況がよみがえりました。
247ページ、わたしの病気体験からいうと、眠っているようにみえる意識がない状況でも、本人には周囲の声が聞こえています。
まぶたを開けたくてもあかない、からだを動かそうとしても動かない、声をだそうとしても出ない、そういう状況で意識はあります。耳も聞こえています。
気に入った言葉は「時計の針では計れない時間」
この本は今年読んで印象に残った1冊になるでしょう。
「その日のあとで」
この章を追加で書く意味はなんだろうかと首をかしげました。
「その日」で終わることが通常の小説ではなかろうかと。
携帯メールではできないことが書いてあります。
亡き妻の最後の言葉が胸に突き刺さりました。
この本を読んでよかった。
278ページの言葉「勉強ができていたのに、いちばん大事なことがわかっていなかった」
死んだ人と会話をしていくことは大事だと思いました。
読みながら、さだまさし氏の「精霊流し(しょうろう)」が頭に流れてきます。
作者は最終章にすさまじいエネルギーを注ぎ込んだことがわかります。
最後の2行は名句です。花火の爆発は人生そのものです。
(邦画『余命10年』を観た時にこの作品を思い出したのですが、ブログに感想メモがないので、ここにあげることにしました。文章をつくったのは、2008年(平成20年)のお正月のころです)
書評ブログをまわっていて、たいへん評判がよいので、読み始めました。
読み終えてみて、どなたにも読んでいただきたい優れた1冊でした。
7つのお話が固まってひとつの物語になっています。
若くして癌で亡くなるということがお話の大きな流れです。
「ひこうき雲」
人が、遠い過去、小学生だった頃をふりかえっているような記述から始まっています。
わたしが中学生の頃に腎臓病で亡くなったS君を思い出しました。
クラスのみんなで病室までお見舞いにいきました。
上手な文章です。他人の死を願う微妙な心理、それはだれにでもあるような気がします。
いじめる子はいじめられる。病気の女子ガンリュウさんの涙は、卑屈で素直に感情表現ができない自分に対する怒りと悲しみの意味だと思います。
「朝日のあたる家」
女子イリエムさんの状況は深刻です。
人間は何もしなくなったら、狂うか、死んでしまうでしょう。
だからイリエムさんは暴力夫と闘うべきだとわたしは強く思いました。
自分のことを自分で考えさせて自分で実行させるようにしむけるのが、教師の仕事だと思います。
だから教師は、結論を提案する必要はありません。
「潮騒」
ここ数年、わたしの身の回りでは、毎年ひとりずつのペースで、同世代の仲間だった人が癌で亡くなっていきます。
Mさん、N君、T課長を思い出しました。
そこに今月亡くなった先輩Tさんが加わります。57歳でした。
そういえば、去年保育園でこどもの同級生の母親だった人が亡くなりました。48歳でした。
みなさん、志(こころざし)なかばでこどもを残して旅立たれました。
わたしは27歳のときに内臓の病気で死にそうになったことがあります。
何か月も入院して点滴投薬治療を受けたのですが、なかなか効果が現れませんでした。
そのとき、夢というのは努力を続けて、それでもかなわなくて、あきらめたときに、ようやくかなうものだと知りました。
この章の部分は宗教書のようです。
「ヒア・カムズ・ザ・サン」
何だろう、作者のやさしさ、その反面の弱さがわかります。
カオル君とおかあさんには何か秘密があります。
カオル君はよく喋る男です。後半はあざやかでした。しっかり死んでいきたい。言うべきことを言うべき人に言ってあの世へ行きたい。
作者はずるい。癌という深刻な病気を題材にして、どうにもならない状況をつくって読者を泣かせようとする。
「その日のまえに」
文中の言葉「数万円の支出は惜しくない」はいい言葉です。
わたしは本を読みながら自分が死ぬときは、自宅の和室で死にたいと思いました。
病院のベッドは嫌です。記述は大部分の人に共通する一般的な体験です。
書き方が、うまいなあ。物語の展開は計算されているようで、自然な流れから発生している部分もあり計略的ではありません。
作者の才能と資質なのでしょう。
「その日」
224ページは胸と目頭が痛くて熱くなります。
そのページのためにそれまでの223ページが存在していました。
なんといううまさでしょうか。
この本は人の生き方を変える力をもった1冊です。
236ページ、わたしが中学1年生のときに父を亡くした夜の状況がよみがえりました。
247ページ、わたしの病気体験からいうと、眠っているようにみえる意識がない状況でも、本人には周囲の声が聞こえています。
まぶたを開けたくてもあかない、からだを動かそうとしても動かない、声をだそうとしても出ない、そういう状況で意識はあります。耳も聞こえています。
気に入った言葉は「時計の針では計れない時間」
この本は今年読んで印象に残った1冊になるでしょう。
「その日のあとで」
この章を追加で書く意味はなんだろうかと首をかしげました。
「その日」で終わることが通常の小説ではなかろうかと。
携帯メールではできないことが書いてあります。
亡き妻の最後の言葉が胸に突き刺さりました。
この本を読んでよかった。
278ページの言葉「勉強ができていたのに、いちばん大事なことがわかっていなかった」
死んだ人と会話をしていくことは大事だと思いました。
読みながら、さだまさし氏の「精霊流し(しょうろう)」が頭に流れてきます。
作者は最終章にすさまじいエネルギーを注ぎ込んだことがわかります。
最後の2行は名句です。花火の爆発は人生そのものです。
2022年09月15日
余命10年 邦画
余命10年 邦画 2022年公開 動画配信サービス
タイトルを見て、10年というのは、長くなかろうか。
ドラマとか映画とか小説だと、癌で、余命3か月とか、半年とか、1年とか……
老齢者であれば、10年先が寿命の終わりとも考えられる。いや、その手前のこともある。
前知識なしで観ました。
若い女性のお話で、余命10年という病気になって、余命3年~4年ぐらいのところから恋が始まっています。ラブストーリーです。
主人公女性は小説を書くらしい。
ワープロでの原稿作成だと思います。
ワープロがなつかしい。
ワープロは、見かけなくなりました。
映像で、東京オリンピック2020のことが流れます。
東京オリンピック2020は、無理やりのように開催されました。
今年ももうすぐ後半にさしかかっていますが、コロナ禍はまだ終息しません。
去年開催された東京オリンピックに関する贈収賄事件(ぞうしゅうわいじけん)が明らかになっています。大きなお金が動くから中止できなかったわけか。不正なことをした結果のお金だけど。
一部の人たちがいい思いをしたオリンピック東京大会2020でした。
昨年の夏は、国民は旅行の移動もできず、親きょうだいや、入院している親族の顔もなかなか見られず、がまんしていました。
映画では同窓会シーンです。
同窓会は、成功者が出席する会です。
タイムカプセルは、いいようでそうでもない。(冷めた(さめた)コメントが続いてすいません)
男女は『縁(えん)』がないとくっつけない。
障害年金を受給できるのなら、障害者枠の仕事に就けるような気がします。
主人公の名前「まつりちゃん」という呼びかけの言葉が何度も出てきます。
ちょっと多すぎです。
人はそんなに、相手の名前を呼んで会話をしません。
相手は目の前にいるのですから。
途中で、この映画の原作になっている小説があることに気づきました。
そうか。原作者は亡くなっているのか。
『余命十年 小坂流加(こさか・るか) 2017年38歳永眠』
むかし、いつだったか、20年ぐらい前に、やはり病気で若くして亡くなった女性がいました。
自費出版で何冊も絵本を出版されていました。
そんなことがありました。映画を観ていて思い出しました。
自分の読書メモのデータを調べました。楠ふき子さんという方でした。1981年生まれ。2006年永眠。25歳ぐらいで、絵本を何冊も出されて亡くなっています。
『1リットルの涙 木藤亜矢 幻冬舎文庫』も思い出しました。
木藤亜矢さんは、1988年25歳永眠。
こちらの映画の中の女性と同じような言葉が『1リットルの涙』という本の中で発されていました。
思うことはみな同じです。
「自分は何のために生きているのか。結婚したい」
こどものままで亡くなっていく人もいます。
『電池が切れるまで 宮本雅史 角川つばさ文庫』
思うに、病気というものは、数学の「集合」にたとえると、ものすごく大きな円になるわけで、その円のなかに小さな円があって、小さな円の部分が、病名とか治療法が判明している部分になるのでしょう。つまり、医学がすばらしく進歩しているように思われるのは錯覚で、今なお、病名が付けられないような未知の病気とか治療法がわからない病気のほうがたくさんあるのでしょう。
この本では、まだ年端もゆかないこどもたちが病院で亡くなっていきます。それを、命を動かす電池が切れるまでとたとえてあります。つらいお話です。
映画では、暗い雰囲気が続きます。
『桜の花』が伏線のひとつです。桜で始まり、桜で終わる映画です。
何度も桜のシーンが出て、歳月という時間が経過していきます。
ときおりの海のシーンが『カップル』とか『家族』を表現します。
いちょうの黄色い葉っぱがしきつめられた路上がきれいでした。
恋愛相手に、病気を隠しての交際はむずかしいと思います。
されど、小説であり映画です。
父親役の松重豊さんのセリフがほとんどなく、もったいなかった。
自殺願望のある人に見てもらいたい映画です。
「もっと生きたい」のに、死んでいく人がいます。
死にゆく者は、この世に何かを残したい。
自分がその時代にこの地球上にいたという記録を残すために、何かを残したい。
たいていは、自分のこどもだったりします。
なのに、主人公の女性は、ハンディカメラで撮った自分の過去記録データをひとつずつ消去していきます。
重松清作品に「その日の前に」があります。病気で亡くなった奥さんがご主人に「忘れてもいいよ」というメッセージを残します。
「(わたしを)忘れていいよ」ではなく「忘れてもいいよ」という言葉を残します。
自分のことを本当は忘れてほしくないのですが、あとに残るご主人の未来の幸せを考えて「忘れてもいいよ」と言葉を残したのです。別の女性と、再婚していいよということです。
こちらの映画でも同様のことが起きます。
主人公女性は、本当は残しておきたい自分が生きていたときの記録映像動画データをどんどん消していきます。
女性が亡くなったあと、恋人の男性がハンディカメラで、女性の映像を観ようとするシーンがあります。何も映っていないのです。男性は膝から崩れ落ちました。
男性にとっては、まだこれから先、長い人生が続きます。
亡くなった女性からのメッセージは流れませんが、桜の映像を観ているとわかるのです。
わたしのことは忘れてください。
(彼氏を含めた)みなさんは、みなさんの残りの人生を楽しんでください。
あなたは(彼氏は)、新しい女性を見つけて、ふたりで幸せになってください。
(でも、残された人たちは、彼女のことを忘れません。いつまでもずーっと覚えています)
ハンディカメラの動画映像は消えても、彼氏の脳みその中には彼女の笑顔が残っているのです。
タイトルを見て、10年というのは、長くなかろうか。
ドラマとか映画とか小説だと、癌で、余命3か月とか、半年とか、1年とか……
老齢者であれば、10年先が寿命の終わりとも考えられる。いや、その手前のこともある。
前知識なしで観ました。
若い女性のお話で、余命10年という病気になって、余命3年~4年ぐらいのところから恋が始まっています。ラブストーリーです。
主人公女性は小説を書くらしい。
ワープロでの原稿作成だと思います。
ワープロがなつかしい。
ワープロは、見かけなくなりました。
映像で、東京オリンピック2020のことが流れます。
東京オリンピック2020は、無理やりのように開催されました。
今年ももうすぐ後半にさしかかっていますが、コロナ禍はまだ終息しません。
去年開催された東京オリンピックに関する贈収賄事件(ぞうしゅうわいじけん)が明らかになっています。大きなお金が動くから中止できなかったわけか。不正なことをした結果のお金だけど。
一部の人たちがいい思いをしたオリンピック東京大会2020でした。
昨年の夏は、国民は旅行の移動もできず、親きょうだいや、入院している親族の顔もなかなか見られず、がまんしていました。
映画では同窓会シーンです。
同窓会は、成功者が出席する会です。
タイムカプセルは、いいようでそうでもない。(冷めた(さめた)コメントが続いてすいません)
男女は『縁(えん)』がないとくっつけない。
障害年金を受給できるのなら、障害者枠の仕事に就けるような気がします。
主人公の名前「まつりちゃん」という呼びかけの言葉が何度も出てきます。
ちょっと多すぎです。
人はそんなに、相手の名前を呼んで会話をしません。
相手は目の前にいるのですから。
途中で、この映画の原作になっている小説があることに気づきました。
そうか。原作者は亡くなっているのか。
『余命十年 小坂流加(こさか・るか) 2017年38歳永眠』
むかし、いつだったか、20年ぐらい前に、やはり病気で若くして亡くなった女性がいました。
自費出版で何冊も絵本を出版されていました。
そんなことがありました。映画を観ていて思い出しました。
自分の読書メモのデータを調べました。楠ふき子さんという方でした。1981年生まれ。2006年永眠。25歳ぐらいで、絵本を何冊も出されて亡くなっています。
『1リットルの涙 木藤亜矢 幻冬舎文庫』も思い出しました。
木藤亜矢さんは、1988年25歳永眠。
こちらの映画の中の女性と同じような言葉が『1リットルの涙』という本の中で発されていました。
思うことはみな同じです。
「自分は何のために生きているのか。結婚したい」
こどものままで亡くなっていく人もいます。
『電池が切れるまで 宮本雅史 角川つばさ文庫』
思うに、病気というものは、数学の「集合」にたとえると、ものすごく大きな円になるわけで、その円のなかに小さな円があって、小さな円の部分が、病名とか治療法が判明している部分になるのでしょう。つまり、医学がすばらしく進歩しているように思われるのは錯覚で、今なお、病名が付けられないような未知の病気とか治療法がわからない病気のほうがたくさんあるのでしょう。
この本では、まだ年端もゆかないこどもたちが病院で亡くなっていきます。それを、命を動かす電池が切れるまでとたとえてあります。つらいお話です。
映画では、暗い雰囲気が続きます。
『桜の花』が伏線のひとつです。桜で始まり、桜で終わる映画です。
何度も桜のシーンが出て、歳月という時間が経過していきます。
ときおりの海のシーンが『カップル』とか『家族』を表現します。
いちょうの黄色い葉っぱがしきつめられた路上がきれいでした。
恋愛相手に、病気を隠しての交際はむずかしいと思います。
されど、小説であり映画です。
父親役の松重豊さんのセリフがほとんどなく、もったいなかった。
自殺願望のある人に見てもらいたい映画です。
「もっと生きたい」のに、死んでいく人がいます。
死にゆく者は、この世に何かを残したい。
自分がその時代にこの地球上にいたという記録を残すために、何かを残したい。
たいていは、自分のこどもだったりします。
なのに、主人公の女性は、ハンディカメラで撮った自分の過去記録データをひとつずつ消去していきます。
重松清作品に「その日の前に」があります。病気で亡くなった奥さんがご主人に「忘れてもいいよ」というメッセージを残します。
「(わたしを)忘れていいよ」ではなく「忘れてもいいよ」という言葉を残します。
自分のことを本当は忘れてほしくないのですが、あとに残るご主人の未来の幸せを考えて「忘れてもいいよ」と言葉を残したのです。別の女性と、再婚していいよということです。
こちらの映画でも同様のことが起きます。
主人公女性は、本当は残しておきたい自分が生きていたときの記録映像動画データをどんどん消していきます。
女性が亡くなったあと、恋人の男性がハンディカメラで、女性の映像を観ようとするシーンがあります。何も映っていないのです。男性は膝から崩れ落ちました。
男性にとっては、まだこれから先、長い人生が続きます。
亡くなった女性からのメッセージは流れませんが、桜の映像を観ているとわかるのです。
わたしのことは忘れてください。
(彼氏を含めた)みなさんは、みなさんの残りの人生を楽しんでください。
あなたは(彼氏は)、新しい女性を見つけて、ふたりで幸せになってください。
(でも、残された人たちは、彼女のことを忘れません。いつまでもずーっと覚えています)
ハンディカメラの動画映像は消えても、彼氏の脳みその中には彼女の笑顔が残っているのです。