2022年01月27日

太川&えびすの路線バス乗り継ぎの旅 名古屋から能登半島

太川&えびすのローカル路線バス乗り継ぎの旅 第14弾 名古屋から能登半島最北端の岬 2013年4月放送分の再放送 BSテレ東

 2013年(平成25年)リアルタイム放送の時は、家族が見ていた自宅の居間にあるテレビで、ちらりと10分程度見ただけです。名古屋市内にある市役所交差点付近の映像でした。
 今回の再放送ではじめてきちんと最初から最後まで見ました。
 見慣れた場所の映像もあります。
 なかなか良かった。

 ゲストは、森下千里さんです。
 映像を観て、十年ぐらい前にこの方といっしょに写真におさまったことがあるのを思い出しました。
 知り合いから、タレントさんがいるので、一緒に写真を撮りましょうとお誘いを受けて、知り合いふたりと自分と森下千里さんの4人で横並びになって、かしこまったような姿で記念写真を撮ってもらいました。森下千里さんは、背が高くて、やせていて、すらりとした女性でした。
 その時は、森高千里さんという歌を歌う人は聞いたことがあるけれど、森下千里さんという人は知らないなあと思いました。あとで調べたら、レースクイーンとかグラビアギャルとかで、お色気系で売っているタレントさんだと知りました。
 現在は芸能界を引退されているようです。昨年あった衆議院選挙のときに、東北で立候補されて落選されています。波乱の人生を歩んでおられるようです。
 今回テレビで観た路線バスの旅では、前向きな姿勢で、ガンガンがんばる人でした。

 三人のチャレンジは、成功しました。
 名古屋駅前から石川県能登半島のさきっぽまで、路線バスというか、地域バス(コミュニティバス)のおかげで、乗り継いでたどり着くことができました。たいしたものです。とてもまねできません。
 名古屋駅前は、昔の駅前風景です。現在は、映像にある当時の建物が取り壊されて新しいビルが建ち、駅前の顔が変わっています。
 
 旅の途中、無料の地域バスに乗った三人です。
 無料と聞いてえびすさんが『よそ者でも無料?』(無料です。たぶん、乗車料金の収納事務が発生すると、人件費とか経費がかかってめんどうな負担になるのでしょう)

 愛知県小牧市内で乗り合わせた奥様方もあれから十年ぐらいが経過していますので、お元気でしょうかと気になります。みんな十歳ぐらい歳をとりました。映像での地元のおばちゃんたちとのあれやこれやが楽しい。車内ではずむような会話がありました。満開の桜並木の風景も良かった。
 時間のロスがありましたが、最終的にチャレンジは成功しました。しかもこの当時の最速時間で能登半島の最北端に到着しました。(午後1時40分)
 えびすよしかずさんは、当時65歳と番組内で発言しています。
 えびすさん語録として『雀荘(じゃんそう)で役満(やくまん)をあがった瞬間に死にたい。(太川陽介さんに向かって)俺が死んでも(路線バスの旅は)続けてね』えびすさんは死んではいませんが、認知症になってしまいました。
 
 名鉄バスのバス停で、テイクアウトのカレーを食べる三人さんです。
 名古屋駅から岐阜駅まで、電車なら20分から30分ぐらいだと思うのですが、三人は路線バスを乗り継いで、半日ぐらいかけて岐阜駅にたどりつきます。そもそも車なら一日で能登半島まで行けると思うのですが、路線バスだと四日間かかります。スピードじゃない旅です。達成感を味わうための旅です。観ていると、この世は『金』だけで動いているのではないと思えてくるのです。(効率優先の資本主義に反発したくなるのです)

 森下千里さんの男性のタイプをたずねるえびすよしかずさんです。『サムライみたいな人』『じゃ、オレは真逆だ』
 えびすよしかずさんとか、『男はつらいよ』の渥美清さんが演じるフーテンの寅さんは『だめな大人』という個性です。映像を観た男は、あれでいいのなら、自分だってできるとか、自分でもだいじょうぶだろうという安心感と勇気と自信をもちます。えびすさんも寅さんも未来への希望の光なのです。

 相手の気持ちを考えずに、相手が怒りそうなことを平気で言うえびすよしかずさんです。『(エーザイの薬博物館を見学にと勧められて)おもしろそうじゃない』『(旅館への宿泊について)旅館はいやだ。旅館はとんでもないところがある』

 この当時は、現在の太川陽介さんが出ている競争形式旅番組と違って、バス乗りかえの長い待ち時間を使って地元の観光をしています。
 えびすよしかずさんは、太川陽介さんのような熱血まじめタイプが苦手でしょうし、逆に太川陽介さんは、えびすよしかずさんのようなだらしない人は嫌だろうとわかります。絶妙なコンビでした。間に入るゲストの女性は気苦労が多かったことでしょう。

 富山駅前風景では、先日テレビのブラタモリで観た薬売りの像が映っていました。ブラタモリで流れた雪をかぶった立山連峰の景色をいつか観たい。

 新潟県に住む6歳の男の子から太川陽介さんへのお手紙が良かった。子どもさんは今ごろ15歳ぐらいに成長していると思います。太川陽介さんもこどもさんに返事を書いたと言っていました。太川陽介さんは、手紙をお守り代わりにしてがんばったのでゴールできたと喜んでおられました。
 
 富山県氷見市(ひみし)のバス停で、『笑ゥせぇるすまん』の藻黒福蔵(もぐろふくぞう)の背中の映像がチラリと見えました。今、ドラえもんのコミックを順番に読んでいるのですが、藤子不二雄さんの相方の安孫子元雄(あびこもとお)さんの作品なので縁を感じました。

 能登半島の漁村の海岸風景の映像を観ながら、自分が幼児期に暮らした漁村の風景を思い出しました。
 森下千里さんの『さようなら富山、こんにちは石川』という言葉が良かった。

 最後のバス停の名称が『狼煙(のろし)』
 ゴール達成の狼煙が上がったみたいでした。(煙の合図あいず)
 おめでとうございました。