2021年11月09日

劇場版 進撃の巨人 アニメ映画2014年公開

劇場版 進撃の巨人 アニメ映画2014年公開 「紅蓮の弓矢(ぐれんのゆみや)」 fuluフールー動画配信サービス

 もうずいぶん前ですが、この話のことをプロ野球の巨人軍がらみの物語だと勘違いしていました。
  NHK番組ブラタモリの大分県日田市編で、作者が同市出身で、土地を囲む山々が「壁」で、壁の向こうに巨人の姿が現れるというような説明を聞きました。
 映画を観るのは初めてです。内容は知りません。

 今の時代にある日本と巨人(中国)のような設定に思えてしまいます。
 あるいは、巨人は「大規模な自然災害」であったりもします。
 巨人が生身の人間であることがこれまでにはない異色な創作物です。巨人は、すっぱだかでゆっくり歩く。男性ばかりで女性の姿はないようです。ふつうのおじさんやおにいさんの顔に見えます。巨人と顔が似ている人がいそうです。腰から上が大きくて、腰から下が小さい。口から光線を吐くのはゴジラみたい。数的にはうじゃうじゃいるわけではない。巨人はしゃべらないからロボットとか怪獣的存在です。巨人に意思を感じられません。

 発想の秘訣として、今あるものを「否定」するのではなく、今、どこにもないものを新たに想像して創り出すことが『創造』です。
 まあ、人を食うわけですから、グロテスクであります。(異様なようす。怪奇的)
 野蛮(やばん。粗野、粗暴)でもあります。
 一寸法師(3.03cm)が、大きな鬼と闘っているようでもあります。

 アニメのいちパターンです。AがいてBがいる。Aが正義で、悪のBと戦って勝利を手にする。人を食べるのは、鬼滅の刃の鬼と同じです。味わいをだすためにCをからませる。この作品ではC的な存在はなかったようです。『共存』という言葉はありません。お互いを徹底的に叩いて相手を消滅させるのです。

 昔、プロ野球選手だった新庄選手のグッズを思い出しました。彼の口の中に彼の顔があって、ロシア人形マトリョーシカのような形態になっていて、さいごの顔がしゃべるように動くというものでした。
 同選手は、今度監督になられるそうで楽しみです。
 集客力をもつ人物です。

 話の展開は理屈が多いです。攻撃に移るまでの前置きが長い。
 説明の時間帯が長くなると退屈になります。
 三国志みたい。フランス革命みたいでもあります。『ヒカルの碁』の雰囲気もあります。
 いきなり戦いが始まったりもします。
 長いお話の概要版なのでしょう。
 BGM(バックグラウンドミュージック)に助けられています。
 観ている人の感情の動きを音楽で操作します。
 自分の命と引き換えにみんなを助けるという行動の美化には抵抗感をもちます。
 生きて帰還することが戦争の目標です。
 ちょっと自分には、合わない作品でした。