2021年10月06日

うどんのうーやん 岡田よしたか

うどんのうーやん 岡田よしたか ブロンズ新社

 2012年(平成24年)発行の絵本です。
 平成時代の絵本ですが、絵の雰囲気は、昭和時代です。
 そして、関西弁で進行していきます。
 主人公は、きつねうどんですが、だんだん、なにうどんかわからなくなっていきます。
 奇想天外でおもしろい。
 こどもさんにもうけるでしょう。

 「ほな いってきますう」
 うどんの出前ですが、人手不足なので、うどんの「うーやん」が自分で歩いていきます。
 心優しいうーやんです。アンパンマンのようでもあります。
 関西弁での表現が、気持ちをなごやかにしてくれます。
 めざしが、「うどんのおつゆは海じゃ」と言って、どんぶりに入ってきます。
 みんなを受け入れる。来るものはこばまない。
 すき焼き風鍋どんぶりのようになっていきます。
 力強い。
 物語性が高い質の良い絵本です。
 オチもおもしろい。
 わたしもきつねうどんが好きです。  

Posted by 熊太郎 at 07:13Comments(0)TrackBack(0)読書感想文