2019年11月28日

デッドエンドの思い出 DVD

デッドエンドの思い出 DVD 2019年公開

 男性ひとり、女性ふたりの三角関係のうちのあまってしまったひとりの女性が町の人たちの人情で立ち直るという映画でした。
 撮影地が名古屋市で、地元の人間なので、映像を見ると場所がわかってしまい、かえって、よそ事を考えながら見てしまい、内容がわからなくなるときがありました。
 上品な映画でした。よけいなものが極力映っていません。家の中も、風景も清潔感にあふれていました。シンプルすぎて、前半はシーンが機械的につながっているようで内容がわかりませんでした。あと、後半の自然をもとにした風景シーンは、時間稼ぎのような、時間つぶしのような無音の世界に感じました
 おりしも日韓関係が緊張感をもっている昨今ですが、市民レベルでは、対立は望んでいません。残念なことです。
 主人公女性の左手薬指の指輪が強調される前半です。結婚を約束していた男性に裏切られた。なんともいいようがありません。
 カフェの西山くんが、こどもの頃、虐待されていたわけですが、彼が虐待していた父親をかばうセリフには理解も同意もできませんでした。
 デッドエンド=ゆきどまり。映画はゆきどまりが思い出になっているので、再出発できましたということでしょう。
 印象に残った言葉として、「韓国人が日本で暮らすのは大変」。後半部にある主人公女性のひとり語りでは、韓国の人は、心のなかを探る文節が好きなのかなという感じをもちました。詩のようです。感情を大事にしながら理屈っぽい。
 スポンサー向けなのか、車、名古屋メシ、商店街、喫茶店、モーニング、映像の興味をそいでしまうのですが、そこらあたりはいたしかたないのでしょう。