2018年02月15日

生きていくあなたへ 日野原重明

生きていくあなたへ -105歳どうしても遺したかった言葉- 日野原重明 幻冬舎

 短時間で読み終えることができる本です。
 これまで、興味が湧かなかったので、今回読んで初めて判明した事柄がいくつかありました。

 若いときに大病をした。(結核らしい)
 よど号ハイジャック事件の時、人質だった。
 地下鉄サリン事件の時、多数の犠牲者が運び込まれた病院で働いていた。そして、病院建設のときに広い廊下をつくったときに批判されたが、広い廊下が治療場所として活用できた。
戦時体験をもとにして、広い廊下をつくった。
 「生活習慣病」という言葉をつくった。
 父親は牧師
 
 「言葉」へのこだわりがあります。
 加えて、「対話」が大事です。
 黙っていては、伝わりません。
人は、察してくれません。

 「死」は恐ろしい。
 死にたいと願望を口にする人も、いざ病気にかかって高熱が出ると、お薬を求めます。

 後半部に、医者に相談すると言ったら、(病気の本人が)「わたしが、医者だ。」は笑えました。

 命は時間のなかにある。

 信仰と希望と愛

 妻は93歳で死去

 出会いと別れは一体のもの

 家族とは、一緒に食卓を囲む人(単身赴任にはつらい。)

 特別なことは書いてありません。あたりまえのことが書いてあります。

 友達とは、ぼくのために祈ってくれる人

 夫婦は困難をのりこえてこそ夫婦

 世界平和は必ずできる。(理想です。)

 古い自分が一度死んだ。生まれ変わる。

 人から受けた傷は忘れない。人につけた傷は忘れる。

 遠くを見る。表明する。実践する。

 子は、ほったらかしにして、自力で学ばせる。

 タイムイズマネー(わたしはそうは思いません。)

 エンカウンター:出会い、心のふれあい  

Posted by 熊太郎 at 18:34Comments(0)TrackBack(0)読書感想文