2023年12月25日

株式投資 避けたい業種

株式投資 避けたい業種

 株式投資を始めて3年目です。普通預金・定期預金の利子が微々たるものなので株式投資を始めました。
 最初の1年間は、年2回の配当金と株主優待券目的で、株の売却はしませんでした。
 1年間が過ぎて、株価が高かったときに売却しておけばいい儲けになったと気づきました。
 2年目は、けっこうな回数売買を繰り返しました。得をしたこともあるし、損をしたこともあります。幸いにこれまでのトータルでは浮いています。
 3年目の今年は、この3か月間ぐらいは、売り買いはしていません。タイミングが合いません。売って利益を得たとしても、次に買いたい株とか、買うべき株が見当たりません。動かず。現状維持です。
 来年から新しいNISA(ニーサ)の制度が始まるので、今はプランの準備期間だと思っています。非課税の特典は大きい。利益に対する2割を超える税金の支払いは重い負担です。(所得税15.315% 地方税5% 合計20.315%)
 今保有しているいくつかの株はいったん引き上げて、別の株について、新制度のNISA(ニーサ)を活用して再構築を考えています。

 現在は、逆転の発想なのですが、どこの株を買うかよりも、どの業種の株は購入を避けたほうがいいかを考えています。
 自分自身のメモも兼ねて、自分にとっての避けたほうがいい業種をここに落としておきます。わたしの体験による判断ですので考えにかたよりがあるかもしれません。

 以下、自分がこれから先、購入は避けたい業種です。

①化学:調子が良かった期間は短期間でした。長いことがまんして保有していましたが、結局損する価格で手離しました。

②石油・石炭製品と鉱業:原油がらみの株は、原油の価格が変動しやすく、コントロールが難しく感じました。上がっても短期間で下がります。

③医薬品:薬の認可が下りても、実際に薬を使用されて会社の業績があがるのはだいぶ先のことです。薬はむずかしいなあと感じました。長期保有が基本です。気長にいったほうがいい。
 余談ですが、億り人(おくりびと。株式投資で1億円以上の資産形成に成功した人)になったという年配女性のコメントで、『何度も修羅場(しゅらば。戦乱、悲壮な戦い)をくぐりぬけてきました』というものがありました。説得力があるお言葉でした。修羅場をくぐりぬけることができれば、億り人になれる道が開かれる可能性があると受け取りました。度胸とがまんがいります。

④その他製品(玩具とかゲームとか):なんというか、会社が株式運用に対して興味がないようです。製品をつくることには熱意や注意が払われるようですが、株式投資家のほうに会社の顔は向いていないと感じました。何かのきっかけで、株価は急上昇しますが長続きがしません。

⑤保険業:お金はたくさんあるのでしょうが、不正がありそうな業種です。談合とか、保険金詐欺とか。ちょっと嫌気がさしました。保有していましたが、応援する気持ちがなくなり手離しました。  

Posted by 熊太郎 at 06:45Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2023年10月19日

10歳から知っておきたいお金の心得 キッズ・ステーション

10歳から知っておきたいお金の心得 大切なのは稼ぎ方・使い方・考え方 監修 キッズ・ステーション 八木陽子 えほんの杜(もり)

 『にゃんこ大戦争で学ぶ! お金のヒミツ KADOKAWA』を読んで、類似のこどもさん向けお金の取り扱い本をないかと探したら見つかった本です。文章構成のつくりは似ていますが、こちらの本は薄くて読みやすそうです。イラストやマンガも見やすい。

 思うに、世の中は『仕事』で成り立っています。
 スポーツ選手でも芸能人でも慈善事業だけが目的で体を動かしているわけではありません。大きな感動を与える仕事でも地味で目立たない仕事でも、お金を生活の糧に(かてに。生きていくための食べもの)するために人は働いています。
 こどもたちには、まず働いて、自分で稼いで、食べていくことを教えます。自立と自活をめざすのです。

 本を読んで、小学生がどこまで理解できるかそのこどもさん次第です。そのときは、なんだかわからなくても、そういえばこの本になにか書いてあったと、いつか役に立つであろう本です。

 さて、読み始めます。

 強調されていることです。
 お金の稼ぎ方(かせぎかた)と、お金の使い方と、お金の考え方です。

 『はじめに ~おうちの方へ~ 』に、「日本はお金の教育が遅れていると言われています。」とあります。
 外国のことはわかりませんが、ペーパーテストに備える勉強は徹底していても、お店で買い物をする力は教えられていないような気がします。
 貯金しなさいとは教えられていても、お金を効果的に使いなさいとは教えられていないような気もします。

 『お金は社会の血液』とあります。そのとおりです。
 働いて、社会貢献をして、投資で会社を応援するというメッセージがあります。
 まずは、世のために人のために働くという動機付けがないと、仕事場での不祥事が横行します。不正をして人のお金を自分のポケットに入れようとする人が出てきます。内部の担当者の犯行はなかなかとめられません。人間同士の『信用』がだいじです。約束を破った者には厳罰が待ち受けています。

 価格の設定のされかた。
 『円』の価値
 『インフレ』『デフレ』の説明
 キャッシュレス決済
 暗号資産
 銀行
 投資。株式投資
 税金、社会保障。医療費の支払い、年金制度
 以上のような構成になっています。

 需要と供給の部分を読みながら思ったのは、わかりやすいということでした。
 山の上では同じものでも価格が高いのはなぜか。その説明文は小学生でも理解できる内容でした。

 100円玉くんが、「昨日(きのう)の私と今日の私はちがうの!」というセリフので出てきます。わかりやすいマンガ描写です。

 円安になると、輸入品が高くなる。
 景気がいい:世の中でお金がたくさん回っている。
 インフレ:物価が上昇する。給料があがらない人は困窮する。
 デフレ:物価が下がる。給料が下がる。不景気になる。
 
 いろいろな物の価格について、昔と今の比較があります。「はがき」「銭湯(せんとう)」「タクシー代」みんな、価格が上昇しています。

 原価の説明があります。材料費、人件費、運搬費など。原価よりも高く売らなければもうけが出ません。
 
 キャッシュレス決済のことが書いてあります。
 「前払い」:電子マネー(交通系、流通系)。事前にお金をカードにチャージしておく。
 「即時払い」:銀行発行のデビッドカード(預金から即時落ちる)
 「後払い」:クレジットカード

 端末のタイプとして、「QRコード」「バーコード」「ICチップ」「磁気テープ」未来においては「顔認証」が予想されているそうです。

 キャッシュレス決済の危険性について書いてあります。悪いことをする人がいる。防衛のための対策が書いてあります。

 暗号資産(仮想通貨)について書いてあります。
 お金のように使えるデータのこと。
 「ビットコイン」
 暗号を知っている人たちが共有できるお金だそうです。
 暗号資産の歴史のようなことが書いてあります。インターネットゲーム内で使われていた通貨から始まったそうです。
 お金ではなくて「資産」。インターネット上でやりとりができる価値のあるモノ。(知らないほうがいいような気がします)

 お金の歴史があります。硬貨ではなくてモノです。貝から始まっていろいろあります。

 スティーブ・ジョブズ氏の言葉がいい。『墓場で一番の金持ちになることは私には重要ではない……』ひたすら節約をして、たくさんのお金を残してあの世に逝く(いく)人は多い。

 銀行について書いてあります。
 役割、業務内容、日本銀行です。
 半世紀前までは、銀行の窓口で用紙に記入してお金を出したり入れたりしていました。もうその時代を思い出すこともなくなりました。なんというか、自分たちの世代は、世の中のありようが急速に変わった時代を体験しています。変化についていけているという実感はありません。ついていっているようなふりをしているという実感はあります。

 「預金」「貸出」「為替(かわせ。預かったお金を他の人の口座に振り込む)」

 日本銀行:中央銀行。お金を発行できる。金利を調整している。日本政府とは別組織。自立している。政治家の言動に左右されない。

 投資のことについて書いてあります。
 株式投資の勧めがあります。
 『投資は会社を応援すること』基本です。でも、目先の金もうけばかりに目がいく目が血走った投資家もいます。うまくいくこともあるし、うまくいかないこともあるのが投資です。少しもうかればそれでいい。
 株式優待のことも書いてあります。
 「株」「投資信託」「国債」そして、「ジュニアNISA(ニーサ)」「株式ミニ投資」について書いてあります。
 
 最後のほうで、自分に投資すること。お金を自分の能力向上に使って、能力を生かして働いて稼ぐこと。

 ユダヤの教えというのがなかなかいいと感じました。
 3分の1は、不動産で保有する。(価値ある不動産。家と土地)
 3分の1は、投資で使う。
 3分の1は、預金で保有する。

 税金や社会保障の話があります。
 税金が何に使われているかが書いてあります。なかなかすんなりこどもに説明できるおとなは少ない。払いたくないという人は多いけれど、払わないと社会はまわっていきません。経済を下支えしているのが税金制度だと思います。集まった税金の固まりが潤滑油になって経済活動が回ります。
 社会生活で恩恵があるものが、なんでもタダというわけではないのです。
 税金の種類の説明があり、やがて、選挙制度の説明につながります。今は小学生ですが、18歳になったら選挙権を獲得できます。
 こどもも払っている税金が、「消費税」とあります。半世紀ぐらい前は、「消費税」はありませんでした。

 社会保障について書いてあります。なんだか、社会科の勉強のようになってきました。
 医療保険(健康保険)、雇用保険(失業保険)、年金保険(年金制度)です。そして、公衆衛生について書いてあります。なかなかいい本です。高齢者福祉、母子福祉、児童福祉、障害者福祉、生活保護制度、なかなか範囲が広い。

 おこづかい帳の作り方があります。おとなでも収支管理のための家計簿をつけていない人は多い。こどものときから習慣づけをしましょう。お金をコントロールしないと生活が破たんします。

 おもしろいなあと思った名言があります。
 『お金がないから何もできないという人は、お金があっても何もできない』小林一三(こばやし・いちぞう)日本の実業家。初めて聞きました。ユーモアがあります。

 『おわりに』の言葉も良かった。
 メッセージとして、『学校の授業ではお金のことはあまり教えてくれないよね。でも、よのなかに出るとお金はとても大切……』(そのとおりです)

 私事ですが、『人生ゲーム』が大好きで、おもちゃのお札をみんなに配ったり、みんなから集めたりする小学生の孫がいるので、その孫にこの本をプレゼントするつもりです。きっと役に立つと思います。

(その後のこと)
 東京へミュージカルを観に行きましたが、開演までに時間があったので、東京駅近くのお金にまつわる施設を見学しました。

 最初に見学したのは、東京証券取引所です。東証アローズです。
 無料で見学ができました。写真撮影もできました。そこそこの人数の見学者がありました。外国の人も見学されていました。
 なんというか、いい職場だなーーと勝手な解釈をしました。静かです。見学者の人たちはどなたも上品そうです。
 医療とか福祉の仕事だと、生きるか死ぬかで悩んだり、すったもんだしたりするのですが、お金扱いのことだけなら生きるか死ぬかまではいかないので安心な仕事だと、熊太郎夫婦は見学を終えて話をしたのでした。こちらは、『損か得か』の世界です。



 儀式の時に鳴らす鐘です。



 次のパネル写真は、大河ドラマの素材になった渋沢栄一さんです。
 以前本を読んだことがあります。『現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一 守屋淳・訳 ちくま新書』渋沢栄一:1840年(天保11年)-1931年(昭和6年)91歳没 1968年が明治元年 農家、武士、官僚、実業家、慈善家。この本は、渋沢栄一さんが書いたものではなく、渋沢栄一さんの講演の口述をまとめたものだという説明が冒頭にあります。
 渋沢栄一さんは、「近代日本の設計者の一人」と「はじめに」の記述にあります。設立に関わった会社が481社、500以上の慈善事業に関わった。
 資本主義は、金もうけが推進力だから、ときに、大きな惨事を引き起こす。バブル経済の崩壊、金融危機があったとあります。それにブレーキをかけるのが孔子の「論語」とあります。「人はどう生きるべきか」を前提にして経済活動を行う。











 先日三重テレビの株式の番組を観ていたときに、次の写真のまんなかにある空間で上場の儀式が行われていました。エスカレーターをおりて、わたしたち夫婦もその場所に立ってみました。とても静かでした。



 見学を終えて川沿いに歩き始めたら、『兜神社(かぶとじんじゃ)』がありました。
 世界が平和で、みんながお金持ちになりますようにと、おさいせんを100円入れてお参りしておきました。



 日本橋のモニュメントです。橋の欄干(らんかん)にある青銅の麒麟像(きりんぞう)です。モニュメント:記念碑(きねんひ)



 日本銀行と道をへだてて建っている『貨幣博物館』を見学しました。無料です。手荷物検査があります。館内の写真撮影はできません。
 孫たちが好きな『人生ゲーム』が、ガラス張りの中にある棚に展示してあったので、ひっくりかえるほどびっくりしました。ただし、孫の人生ゲームは、ドラえもん版の人生ゲームです。細長い紙の箱に、おもちゃのお札が種類別に差し込んであるつくりはいっしょです。
 館内では、貨幣の歴史が詳しく、実物を展示しながら説明がなされていました。小判とか紙幣とか、外国のものも含めて展示があります。けっこうたくさんの人が見学されていました。



 貨幣博物館の出入口付近から日本銀行の建物を撮影しました。木の枝がいっぱいでうまく撮影できませんでした。
 昨年12月末は、日銀総裁の黒田バズーカという日銀の金融緩和があって、メガバンクの株価が垂直上昇してびっくりしました。新しく総裁になられた植田さんのバズーカは、いつ発砲(はっぽう)されるのだろうかと楽しみにしています。


  

Posted by 熊太郎 at 06:41Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2023年10月16日

配当金&優待で悠々自適!配当生活マニュアル

配当金&優待で悠々自適!配当生活マニュアル 株式会社ダイアップレス 電子書籍

 こちらの本の書評は芳しくなかったのですが、自分にとっては有益でした。
 わかりやすい。安定していて収益の確実性が高い会社が紹介してあります。

 いままで何冊か株式投資の本を読んできました。
 なんというか、こういうときはこうする。こうしたほうがいいというようなマニュアル(手引き、手続き)が書いてある本がほとんどです。
 じっさい株式投資をしていて思うのは、自分の思うようにはならないということです。
 イメージとしては、アメーバーとかスライムのような、ぐにょぐにょの状態で、先が読めない未来のすきまに入り込んで、だいたいでいいので、利益を少し、あるいは、もうちょっと多く手にしていく。
 数学における公式のように、こういうときはこうするという公式にしばられないほうがいい。思考を繰り返して、しばられない発想でのぞんだほうがよい。なんでもあり。考える。考える。考える。考える時間はたっぷりとって、プランを実行する回数はできるだけ少なくする。動きすぎると損をすることが多い。

 株は優良株の長期保有が基本でしょう。下落したからといって、慌てて売ると、売ったあとで株価が回復することが多い。これまでの体験として、下落しても『全治3か月』ぐらいの気分でいると株価が元に戻ることが多い。

 株式を始めたころ、配当金というものは、基本的に年に2回決まった月に出るのだと思いこんでいました。
 違っていました。会社によって、出る月が異なります。ということは、組み合わせを工夫すれば、年に10回ぐらいは異なる月に配当金が入ってくると気づきました。
 そこまで細かくしなくても、配当権利日のある月が、9月・3月、6月・12月とおおまかに2パターンある会社を組み合わせると年に4回配当金を得られることに気がつきました。手数料と税金で利益がマイナスにならないようにお金を移動させて、配当金と株の売却益を手に入れます。
 こちらの本には権利確定月が記載されています。

 こちらの本では、有名企業の高配当が得られる一覧があります。
 文字や図がいっぱいですから、全部の文章はとても読めません。
 おおまかに情報を拾います。

 自分の好みですが、優待はカタログギフトがいい。
 自分の好きなものが選べます。
 本では、優待品の紹介があります。

 観ていて、数値の誤植があるようです。(そこがこの本の評価を下げているのでしょう。「優待」のところの「最低投資額」)

 NISA(ニーサ)の説明があります。
 2024年から、世の中の預貯金が大量にNISAに流れるのだろうか。半信半疑ですが、多少は流れるのでしょう。なにせ、非課税枠ですから。株式取引の税率20%はかなり痛い。加えて手数料の支払いがあります。

 米国のことは興味がないので、記事は読み飛ばします。

 後半には用語集のようなページがあります。
 老眼なので、小さくて大量の文字は読めません。
 まあ、100%ことがらを把握していなくても株式投資はできると割り切っています。  

Posted by 熊太郎 at 08:11Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2023年08月29日

株式投資の楽しみ 社会との接点

株式投資の楽しみ 社会との接点

 株式投資を始めて二年ぐらいがたって、いくつかの経験をして、ためになるものがありました。
 最初の一年は、普通預金や定期預金の利息は無いに等しいので、配当金がもらえればいいとして、株を買ってからは放置していました。
 二年目を迎えるころ、株価が高くなっていたときに売却しておけばいいもうけになったと気づきました。
 ちょこちょこ売り買いをするうちに、世の中でニュースになっている出来事と自分の株式取引がつながるようになりました。ちょっとした楽しさがあります。自分も社会とつながっていると実感できます。

1 こども向け衣料品や玩具などを販売する会社の株を売買しました。
 政府が少子化対策でこども向けの施策を発表するのですが、しばらくすると、施策が世間の批判を浴びて、政府が一度出した施策の内容を変えるのです。
 会社の株価は、最初は上がるのですが、政府がたびたび方向を変化させるので、こども向け商品の株に興味があった人たちが、政府の施策に不信感を抱いて離れていくようすが肌で感じられました。

2 商社株の売買をしました。
 最初は、立派な会社なのにどうしてこんなにひと株あたりの単価が安いのだろうかと思いながら購入しました。(だんだん株価が上昇する途中で複数回の売買をしました)
 2023年になって、アメリカ合衆国から来日していた投資の神さまと呼ばれているウォーレンバフェット氏のインタビューがあってから、自分が買った銘柄を含む日本商社株全体の株価が急上昇しました。(夏が終わる今は低迷気味です)

3 メガバンク株の売買をしました。
 こちらの株価もはじめは安かった。(そのうち上昇しました。その経過のなかで複数回売買をしました)
 2022年12月下旬午後に日銀が金融緩和を発表して、銀行株が垂直上昇で高騰しました。びっくりしました。
 されど、翌年2023年3月、米国シリコンバレーバンクの破たんがあって、株価は急速に下落を始め、かなり下がりました。その後、全治3か月みたいな感じで、株価が回復していきました

4 製造業の会社の株を売買しました。
 日本企業による月への着陸挑戦がありました。結果的には失敗したのですが、着陸船に使用されていた電池が、自分が保有する株の会社のものだということが報道のなかでわかり、うれしい気持ちになりました。

5 原油とか金属・鉱物を扱う会社の株の売買をしました。
 鉱物関係の会社でもうけた銘柄もありますが、原油の価格はけっこう上下に動くことが多く、株価はするすると高くなっても、あれよあれよという間に下落していくので、運用がむずかしいと感じました。
 鉱物も含めて、資源株は管理がむずかしい。たぶんだいじょうぶだろうとか、待っていればそのうち上がるだろうとか、ぼーっとしていると株価はみるみる下がっていきます。

6 製薬会社の株を買いました。
 今年初夏のころに購入しました。E社の認知症の治療薬が世界中で認可される方向で話が進んでいますが、株価は、いろいろ思惑(おもわく。目先のお金が欲しい)があるようで乱高下(らんこうげ)しています。
 報道で何度も薬剤の名称を耳にしているので、自分が社会活動に参加している気分があって、それなりに満足しています。
 ちなみに、路線バス乗り継ぎ人情旅の太川陽介さんとえびすよしかずさんとゲストの森下千里さんが、第14弾 名古屋から能登半島コースの旅の途中で、岐阜県各務原市(かかみがはらし)にあるE社の「くすり博物館」を見学したシーンを見ていたことが、バス旅ファンである自分がE社の株を購入した動機です。
 購入後株価は乱高下していますが、自分は株価が急上昇する前に買ったので安心して保有しています。
 話題の薬は、病気の進行を遅らせるだけで完治はしないというご指摘もありますが、高齢者の介護を体験した者からすると、症状の進行が遅れるだけでもずいぶん助かるのです。介護体験があるかないかで、この薬に対する評価はずいぶん異なってくると思います。

7 保険会社の株の売買をしました。
 大手中古車販売業者の不祥事が発覚して、へんな感じになっています。
 優良株だと思って保険会社の株を購入したのに、保険会社も不正行為の仲間だみたいな解釈があって、ほんとうにがっかりしました。  

Posted by 熊太郎 at 07:11Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2023年06月14日

60歳から10万円で始める高配当株投資術 坂本彰 あさ出版

60歳から10万円で始める高配当株投資術 買ってはいけない株 買うべき株の選び方を大公開! 坂本彰 あさ出版 Kindle Unlimited 電子書籍

 熊じいさんが実用書を読むときは、まず1回ざーっと最後のページまで、すべてのページに目を通します。
 堅い(かたい。ゆとりや遊びがない)雰囲気がある本だと感じましたが、基本を踏まえてある印象でした。たくさん書いてある銘柄も自分の今後の投資活動の参考にしたい。
 これから2回目の本読みをします。
 1回目で目を通したときに興味がわいた部分を重点的に読んで、自分のこれまでの投資体験と重ねてみます。

 投資信託について書いてあります。
 熊じいさんもやっています。今は、購入したまま放置してあります。
 あまり、興味はわきません。コロナとウクライナの影響で、得はしていません。でも、この5月から盛り返してきました。(この本では、投資信託よりも株式優先と書いてあります。同感です。本には株式のいいところが書いてあります。株式には自分で運用を細かくコントロールできる楽しさがあります。定年退職後年金生活で、時間がある人間には向いています)

 『年金以外に100万円を得られる生活』と書いてあります。毎年100万円ぐらいの利益を得るためには、元手(もとで)が1000万円ぐらいはいりそうです。実感として、初心者の人たちは300万円ぐらいから始めている。本格的に取り組んでいるサラリーマンは500万円ぐらいつぎこんでいるような気がします。
 普通預金や定期預金に預けても利息が付かないという現実があります。お金の置き場所を考える。利益を生む場所にお金を置く。

 株式投資について、細かい決め事が書いてあります。指南書です。(しなんしょ。技術習得のための手引き書)

 老後の財産形成と生活設計について書いてあります。
 そのことの本を読みなさいとあります。(株式投資の本のこと)
 新聞も読みなさいです。
 会社説明会とか、イベントにも参加しましょうです。(家では新聞をとっていますが、わたし自身は新聞を読みません。もう読んでもしかたがないと思っている長く生きてきた老齢者です。毎年、同じような時期に同じような記事が書いてあります。人事異動で当地に赴任(ふにん)してきた記者にとっては新鮮な情報でも、長いこと住んでいる人間にとっては既知(きち。とうの昔から知っている)のことがらです。事件や事故は、人間を変えながら繰り返されていくパターンです。それから本の提案にある会合にも行きません。なにかしら束縛(そくばく。負担になること)はされたくありません。ネットで見る情報とテレビの経済情報番組、そして、証券会社担当者からの情報を参考にしています。ただ仕入れた情報を丸のみはしません。自分で判断して決断します。情報は半分信用して、半分信用しない姿勢で聞きます)

 過去の株式投資の歴史について書いてあります。

 株主優待制度について書いてあります。
 熊じいさんが株式投資を始めた頃は、その店舗で使用できる商品券(金券)などをいくつももらいましたが、その後、それらの株は売却して、今は、株主優待制度のある銘柄はもっていません。利益をもらう方法に、人それぞれ好みがあるでしょう。

 株価が10倍、100倍になる株について書いてあります。
 テンバガーです。
 サービス業、IT、ネット系、人材関連だそうです。ほかにも条件があります。
 
 『退職金を投資信託だけで運用しない』
 ほかのことにも活用する。
 投資信託については、自分はよくわかりませんが、ファンドラップという投資信託は要注意だそうです。忘れないようにここにメモしておきます。

 こちらの本の読書は、「買ってはいけない株」の項目まできました。
 材料株の会社は買ってはいけない:よくわかりませんが、一時時にその場限りで株価があがる銘柄を指すようです。
 景気循環株の会社は買ってはいけない:業種として、紙・パルプ、化学、鉄鋼ほか素材産業、自動車、機械、電気機器、建設業だそうです。
 熊じいさんが損切り(マイナスで売却)した自分がもっていた株をふりかえってチェックしてみました。化学、非鉄金属、ガラス・土石製品、鉄鋼、銀行業、建設業でした。売却したときにもうすぐマイナスになりそうで低利益だった株が、鉱業、ゴム製品でした。
 こちらの本に書いていることが当たっている部分もありますが、そのままアドバイスを受け入れると、買える株がなくなってしまいそうです。
 高すぎるPERの会社は買ってはいけない:こういうアルファベット3文字略字のものは、熊じいさんは、説明文を読んでも、なんのことかわかりません。株価収益率。株価÷(発行済み?)株数=なんとか倍(PER)平均は15倍前後。40倍以上は購入の対象外にする。(自分が保有する株のPERを点検してみました。8.29~24.39にあるものがほとんどでしたが、ひとつだけ71.73もありました。この本によると対象外ですが、その株の株価は最近上昇中です。ケースバイケース(個別事情)もあるのでしょう)
 本業がいくつもある会社は買ってはいけない:多角化経営は不祥事が起きやすい。(ときどき点検や検査がいいかげんだったというようなニュースが流れてきます)
 
 本では以降、投資の楽しみ方が書いてあります。

 最後に投資にいい銘柄の紹介が続きます。
 最初から読みながら、ずーっと会社名を拾ったところ、28社出てきましたので、これから1社ずつチェックして、気に入る銘柄があったら投資先としてチャレンジしてみます。ありがとう。(その後:1社だけ興味をもったところがありました。同社の株価の動きをしばらくみてみます)

 最後に著者は、預金口座と同じように証券口座ももちましょうと提言されています。
 昔のように高金利の定期預金はのぞめないので、いたしかたありません。  

Posted by 熊太郎 at 06:52Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2023年06月07日

「株で1000万円を失ってわかった!!」投資の心理 中村紀典

なぜ損切りできないのか? 「株で1000万円を失ってわかった!!」投資の心理 NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会 理事 中村紀典 Kindle Unlimited 電子書籍

 この本の主題である『カウンセリング』の部分には関心は湧かないのですが、損をしないためにあえてマイナスで株を売却しようという視点に関心が湧いたので読んでみることにしました。

 ご本人の株式投資体験において、1990年代のバブル崩壊で1000万円を失ったそうです。
 31歳から52年間株式投資を続けて、現在は82歳の方です。(この本の出版時)ベテラン投資家です。
 自分のような失敗をほかの人たちには、しないでほしいそうです。
 最近、政府は『投資』を勧めているけれど、気をつけてほしいというメッセージがあるのです。良心的です。
 
 株式投資の人生をふりかえって計算し直すと、適切に『損切り』をしていれば、600万円が手元に残っていたそうです。

 損切りして、手元に戻ってきた資金で、別の有望株に投資しなおしたほうが、損が少ないということはあります。
 下がってしまった株の株価が再び上がる可能性は4割ぐらいで、6割の株の株価は下がり続ける。
 
 ご自身は、10%株価が下がったら『損切り』すると決めていたのに実行できなかった。どうして実行できなかったのかを考えるのがこの本の素材です。『心理上のカラクリ』があるそうです。

 しろうと投資家がもうかっている状態は、単に経済の景気がいいからだった。高度経済成長期のご自身のことをそう割り切られています。自分の実力ではなかった。だれがやっても、だれもが、もうかった時代だった。
 1989年日経平均株価最高¥38,915-が、2003年には¥7,607-です。
 重ねての記述になりますが、そのときに、ご自身の保有する株の含み益1000万円が、溶けてなくなっています。当時著者は63歳です。

 ご自身の投資が失敗した原因は、株式相場の動きではなく、ご自身の心の働きにあると決定づけられておられます。
 10%下落したら『損切りする』というご自身で決めたルールを守っていたら、1000万円を失うことはなかった。記録をもとに計算したところ、手もとに600万円が残っていたそうです。

 自己管理というような、自分で自分の心の動きをコントロールする力をつけるというようなご趣旨の本に思えます。うーむ。熊じいさん自身はわりと自分で自分をコントロールできるとうぬぼれています。ときに失敗もありますが、完ぺきにはできないし、完ぺきをめざしてもいません。
 さて、どんなことが書いてあるのだろうか。

 自分の欲望を満たす理屈をつくることを『やりくり』と表現されています。(なるほど)
 
 1971年3月から始まる思い出話です。昭和46年です。昭和45年が大阪万博でした。
 『商船三井』『日立』『新潟鉄工』の3つの株を購入されています。
 1973年第一次石油ショック(昭和48年)中東情勢の悪化が原因:店舗からトイレットペーパーが消えました。
 『信用取引』というものは、自分は知りませんが、知らないほうがいいと思っています。著者は手を出しておられます。(証券会社から株(お金)を借りて取引するようです)
 1979年第二次石油ショック(昭和54年)イラン革命:これまでのもうけ300万円全てを失った。

 読んでいると、今とはシステムがだいぶ違うことがわかります。パソコンもスマホもない時代です。
 グラフであるチャートも今のように簡単に見ることはできなかった。

 バブル景気:利益が800万円になった。
 バブル経済の崩壊:1989年12月がピークで、大暴落になった。その後も、いつかは株価が上がると思い込んでいて、株を売却しなかった。株価は上がらなかった。『損をしたくない』という気持ちが、株の売却を思いとどまらせていた。結果的に1000万円の大損になってしまった。

 先日読んだ『最短でラクラク2000万 手堅く稼ぐ! 成長株 集中投資術 株の買い時・著 KADOKAWA Kindle Unlimited 電子書籍』では『損切り』について、「7~8%損失が出たら売る」と書いてありました。こちらの本では「10%」です。だいたいそのあたりが、損切りをするときの目安(めやす。基準)なのでしょう。

 この本を読んでいて歴史が感じられたので、思いついたことがあります。
 わたしが保有する株ではありませんが、わたしの親族が保有する株をわたしが管理している銘柄があります。わたしに売買する権利はありません。めんどくさがりやで、事務仕事がにがてな親族なので、わたしが代わりに値動きなどを記録して管理しているだけです。かなり古い取得年月日です。購入後放置状態になっています。銘柄は書きにくいので、アルファベットにして考察してみます。
A社:1988年10月17日取得(昭和63年)1株8,610円 2023年5月某日現在1株13,165円
B社:1989年3月28日取得(平成元年。この年の12月がピークで大暴落します)1株4,210円 2023年5月某日現在1株2,003円
C社:1998年10月13日取得(平成10年)1株4,880円 2023年5月某日現在1株8,080円
D社:2001年2月20日取得(平成13年)1株21,710円 2023年5月某日現在1株2,411円
 銘柄によって、大きく上がっているものもありますし、逆に、10分の1ぐらいに下がっているものもあります。合計では損失が出ています。まあ、なんともいいようがありません。購入した本人は、高齢になったあと、もう天国へ行かれてしまいました。形見として相続で保管してあるだけの株です。売却の予定もなく、配当金だけは相続した親族が毎年受け取り続けています。これらの株は、このまま次の世代へ引き継いでいく財産になる可能性が高いです。
 なんというか、人は自分の死期が近づくにつれて思うことがあります。『自分がこの時代に、この場所にいたという証拠を残しておきたい』
 そのひとつが『株』であったりもします。自分が残した株が子孫代々引き継がれていきます。株からは毎年『配当金』が子孫に対して支給されます。遺族年金のようなものです。子孫は先祖に感謝するでしょう。先祖の名前を忘れず、代々語り継がれることでしょう。あの人はいい人だったと。

 こちらの本の著者は、株価が波瀾万丈(はらんばんじょう。いろいろ苦労があった)の経過をたどる時代を生き抜かれて、現在八十代になっておられるという実感をもって、この本を読み続けてみます。
 
 人間の欲求について考える。
 自分を肯定したい。
 自分を否定したくない。
 『やりくり』(自分の欲望を満たすための理由づくり)が始まると、現実と妄想との距離ができる。乖離(かいり。離れている状態)が起きる。喜怒哀楽の感情を抜いての理論的な判断ができなくなる。

 参考になるかどうかわかりませんが、わたしは、ああしたい、こうしたいという欲望が満ちてきたときは、自分がつくった言葉に従うようにしています。『ひとつがまんすれば、ふたついいことがある』お得なのです。たいてい、ふたついいことがあります。ひとつは災難を避けることができる。(株取引の場合は、思いがけない下落があります)、そして、もうひとつは、「もうかる」です。あんがい、いい確率でラッキーなことがあります。『ひとつがまんすれば、ふたついいことがある』のです。

 自分の体験からいうと、株価の最高値ぐらい(ピーク)で売却することはとてもむずかしい。これまで、たいていは、売却したあと、株価はさらに上がりました。もうそのへんになると、個人が生まれ持っている『金運』次第だと割り切るようにしています。あきらめます。

 事前に、この価格になったら売る、この価格になったら買うと決めておいて、ロボットのような意識になって、機械的に処理したほうがいい結果につながる気がします。

 本のほうは、株の売買取引で、なかなか迷う著者です。優柔不断なところがあります。自分でつくったルールをなかなか守れません。悩みます。人間らしくていい。
 『やりくり』をしないことをめざしておられます。
 
 『ノートに書く』という手法はなかなかいいと思います。わたしもメモ魔なので、たくさん書きます。メモ用紙、手帳、小型のノート、広告の裏紙白紙などに書きまくります。
 書きながら頭の中を整理して行きます。ときには、言葉を図や大小の矢印に変えてみて思考したりもします。アイデアが湧いてきます。

 本の最後のほうに書いてありますが、現実の勝率は6割程度だという考察があります。同感です。わたしも自分の方針として『人生は60点で十分生きていける』という自分でつくった言葉があります。勝負も6勝4敗でいいのです。全戦全勝なんてできません。  

Posted by 熊太郎 at 06:51Comments(0)TrackBack(0)株式投資