2024年04月22日

不思議な事 株式投資

不思議な事 株式投資

 先週は、4月19日金曜日にかけて、日経平均株価が急速に下落していきました。
 金曜日、一時は、1,346.64円も下がりました。かなりの下げです。

 今年に入って、日銀の金融緩和の発表が予想できたので、自分はそのことが発表される前に、持ち株の整理整頓(せいりせいとん)をしました。
 日本の金利が上がって円高になると予想して、いくつかの銘柄を手離しました。円高になれば、たいていの会社の株価が下がると判断しました。
 卸売業(おろしうりぎょう)、建設業、輸送用機器、その他金融業などの銘柄を売却しました。円高になった場合の安全策として、手元には、銀行業と医薬品の銘柄を保有しました。

 ところが、日銀の金融緩和が発表されても円高にはなりませんでした。ずーっと、極端ともいえるほどの円安ドル高が続いています。
 日銀が、金融緩和(利上げ)によって、経済に悪影響が出ないようにするために、とてもゆるやかに金利をあげると表明したからだと思います。(最近ちょっと日銀の態度が変わりつつありますが、3月の発表当時はそうでした)

 4月19日金曜日になって、日経平均株価が大きく下がって、がっかりしました。
 ところが、東証プライム値上がり率ランキングを見てびっくりしました。
 自分が持っている複数の銘柄(銀行、製薬会社)が、かなり上位の中にありました。
 どうしたことだろうか。株価がこんなに大暴落している日に、どうして自分がもっている株の株価が上がるのか理由がわかりません。自分は、損はしていないとはいえ、理屈が通らず不可解です。あいかわらずのひどいとも思える円安ドル高で、経済環境が変わったとも思えません。円安ならふつう株価は上がると思うのです。
 しばらくようすを見てみます。損得のことは度外視(どがいし。無視)して、不気味です。

(その後 4月22日月曜日朝のこと)
 へこんでいた株価は、全体的に上がってきました。
 上がってきたというよりも、元の株価に戻ってきたという感じです。
 上がったら下がる。下がったら上がるのが株価です。
 いろいろな情報を鵜呑み(うのみ)にせずに(丸飲みせずに)、自分の脳みそで、よーく考えて戦略を練ります。先がどうなるかは、だれにもわかりません。  

Posted by 熊太郎 at 10:14Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2024年04月05日

財布は踊る 原田ひ香

財布は踊る 原田ひ香 新潮社

 『会議は踊る』というタイトルの洋画を思い出しました。1931年(昭和6年)ドイツ製作の映画です。 
 さて、こちらは、短編6本です。

『第一話 財布は疑う』
 ルイ・ヴィトンの財布です:フランスのファッションブランド(葉月みづほが、欲しい物です)

 葉月みづほ(はづき・みずほ):母子家庭育ち。埼玉県川越生まれ。母親は川越に住んでいる。高校時代に両親は離婚した。自分自身は既婚で、長男が圭太(10ヶ月)。みづほは、元派遣社員で、派遣先の会社で夫(20代後半。みづほより3歳年上。年収450万円。手取り30万円前後)と知り合って結婚した。みづほは、毎月2万円を貯金している。
 みづほは、高校生の時、クラスメイトからハブられていた。(仲間外れ。村八分(むらはちぶ))
 みづほは、善財夏美(ぜんざい・なつみ)のコラム『お財布からこんにちは』が好き。主婦の節約雑誌『KATE(ケイト)』が愛読書で、そのコラムが掲載されている。図書館で読む。節約のために雑誌は買わない。
 夫が、雄太(生活オンチ。母親に甘やかされた。オタク。システムエンジニア。ヒマな時はゲームをしている)。
 母親教室で知り合った彩花(あやか)ちゃんママがみづほの友だち。

 名古屋人はケチというようなことが書いてあります。(同感です。人によりけりもありますが、びっくりするぐらい値切ったり、お金を出さなかったりするときがあります。あとは、節約家です)

 葉月みづほは主婦で、節約のことがいろいろ書いてあるのですが、お金が欲しかったら、働くべきです。葉月みずほは、結婚して仕事を辞めたことを後悔しています。お金が足りない。夫はお金のやりくりに無頓着(むとんちゃく)です。家賃は、10万8000円。夫が通勤も便利な新築マンションに決めた。(東京は家賃がめちゃ高い……)

(この短編部分を読み終えました)
 う~む。かなりリアルな家庭の家計事情です。
 あまりにリアルすぎて、身を引く思いがあります。
 よその家の金銭管理のしかたは知りませんが、こんなに、いいかげんなものなのか。
 正直、あきれました。

 葉月みづほファミリーは、念願のハワイ旅行に行って、みづほさんは、これまた念願のルイ・ヴィトンのお財布をハワイで買いますが、(10万円)、ご主人のいいかげんな金銭処理が原因で、家計が破たんしそうになります。ご主人の自覚のないカードローンの借金総額がすごい額です。
 みづほの母親から借金をして、ご主人の親からは借金を断られて、カード会社に返済方法の相談にのってもらって返済します。
 あやうくご主人は、自己破産しそうでした。
 みづほがハワイで買ったルイ・ヴィトンの財布は、メルカリで値切られて、売ってしまいました。そんなふうでは、一般的な若い家庭の夢である、『家』なんか買えません。
 読んでいて、書きたいことはたくさんありますが、長くなりそうなので、ポイントだけ落としていきます。

 ご主人が、こどもです。スマホゲームばかりしています。だらしない男性です。『離婚』という文字が見えてきます。衣食住の生活能力が低いというか、能力がない。お金のやりくりがたいへんな人は、ビールなんか飲んではいけません。(第三のビールですけど、ご主人は、それでも飲むようなご身分ではありません)
 ふと考えました。
 たとえば、芸能人同士とか有名人同士で結婚したとき、家計はどのように管理・運用していくのだろうか。
 あんがい、双方のふところぐあいは明かさないのではないか。
 お金がたくさんあっても、家計の全体像はお互いに見えない。
 もしかしたら、相手には、財産だけではなくて、大きな負債があるかもしれない。

 一般人でも、たとえば、親子がべったりで、結婚した息子や娘の預金通帳と印鑑を親が保管して管理していたりもするかもしれません。そんなふうに、結婚してもこどものまま夫婦をやっている夫婦がいるのかもしれません。ちょっとこわい。中学生同士が結婚しているようなものです。
 いまどきは、自立とか自活から遠い位置にいるおとながいてもおかしくない世の中です。

 『クレジットカードのリボ払い』
 毎月定額3万円の返済額のうち、元金の返済額は1500円だそうです。あとの2万8500円は、手数料だそうです。恐ろしい。そんなふうでは、いつまでたっても、借りた元金が減っていきません。
 紙の通帳ではないから、金銭管理ができない状態です。デジタル通帳というのでしょうか。夫の通帳の中身を、夫の許可がないと妻が見ることができません。夫自身も手元に通帳がないので、なにがどうなっているのか、把握できていません。
 ご主人がつくった多額の借金の返済のために、ご主人の親にお金を借りに行ったら、老後はあなたたちの世話になるつもりだったから、貯金はないと言われてしまいました。(それまでは、あいそのいい親だったのに)

 こんなことで苦しむ人生はつらい。

『第二話 財布は騙る(かたる。だますという意味)』
 第一話とつながります。第一話で葉月みづほがメルカリで売って手離したルイ・ヴィトンの財布が、水野文夫という男に渡ります。メルカリの落札者ですが、この水野文夫は、一筋縄ではいかない曲者(くせもの)で、悪人の類(たぐい)に入る人間です。
 第二話を読み終えて、その内容がまた、お金に関する生々しい話で驚きました。現実味があります。人をだまして大金を手に入れるのです。だまされたほうは悲惨(ひさん)な目に遭います。(あいます)

 お財布セミナー:参加費4800円。元タレントで今は実業家のお財布アドバイザー善財夏美が講師。財布と財布の中身がきれいな人は金銭管理がしっかりしている。(そのとおりです。財布の持ち主は、財布の中身の金額も把握できています)。いい財布をもちましょうというのが宣伝文句のセミナーです。

 ライフハック:アイデア、テクニック

 たくさん登場人物が出てきます。たいへんなので、ここには書きません。

 わたしは、メルカリというものは知りません。FXというものもわかりません。株式投資はしていますが、株式の用語など詳しい意味は知りません。それでも損はしていません。なんというか、ことこまかく、すべてのことを知らなくてもできるということはあります。以前テレビで、女子サッカーの澤穂希さん(さわ・ほまれさん)が、自分はサッカーのルールを知らないからサッカーチームの監督はできないと言っていました。それから、同様に選手だった丸山桂里奈さんも、自分はサッカーのルールはよくわからない。自分は勢いで、ビューンとやるだけだと言っていました。そういうものなのです。事細かい知識はいりません。仕事は、才能と努力と人間関係でまわっていきます。

 たくさん借金をかかえたどうしようもない人たちが、いっぱい出てきます。ひとりあたりの借金が、290万円とか450万円、900万とか、そして、いいかげんな借金のしかたをしているので、だれにいくら借りていて、返済がどうなっているのかもわかりません。メチャクチャです。
 舞台は新宿歌舞伎町です。だれから借りていて、だれに返しているのかもわからないホストの世界です。ホストクラブの顧客の三十代後半女性にも売掛金(うりかけきん)という種類の借金が500万円ぐらいのっかっています。
 ホストクラブの借金取り立ては、女性の実家がある栃木県まで行くのです。実家で親が追い詰められます。

 負債のある人間は、いつだれにいくら借りたかの記録もとっていないので、そんな人にお金を貸したら返済してくれるわけがありません。
 
 顔はきれいな男でも、金銭管理はできない男です。(ホスト)

 『…… 自分はもう一生、結婚は無理かもしれない。借金もあるし、今後、安定した職に就ける希望もない。』(されど、人生はまだはるかに長い。どこかで、腹を決めて(決断して)、給料が安くてもいいからちゃんとした仕事についたほうがいい。(ホストのことです)

 大学生がだまされていくようすを読むと、なんのために若者は東京に出るのだろうと思ってしまいました。
 詐欺師(さぎし)にだまされてお金を奪われるためにわざわざ東京に出てくる。人をだましてお金をせしめたい人間にとって、上京したての若い人は、いいカモ(被害者。だまされる人。だましやすい人)です。笑顔で近づいてくる人間は要注意です。下心があります。(したごころ:悪だくみ)
 友だちだからお金を貸してくれという人間も拒否しなければなりません。本当の友だちならお互いにお金の貸し借りなどしません。利用されているだけです。貸したお金は返ってきません。はっきり、わたしは、貸し借りはしませんと断りましょう。お金を貸してくれというような人とは付き合わないほうがいい。

 葉月みづほがハワイで買って、メルカリに出した新品のルイ・ヴィトンの財布は、落札した水野文夫の不始末があて、立ち飲み屋で盗まれて、どこかへいってしまいました。

『第三話 財布は盗む』
 かなりおもしろい内容です。この本が、いつかテレビドラマになるといいのになあ。

 葉月みづほがハワイで買って、メルカリに出したルイ・ヴィトンのお財布が、ぐるぐる回ります。(そしてなんと、葉月みづほがその財布に再会します)
 
 その財布を盗んだ野田裕一郎という若い男の転落話です。一時期は投資で何千万円も儲けたのに、仕手株(してかぶ。株式のだまし)詐欺(サギ)に遭って(あって)、すってんてんになります。野田裕一郎は、複数の窃盗事件を起こして逃避行中です。
 ツイッターとかツイートというのは、わたしにはなんのことかわかりませんが、本では、最後のツイートというものが、こう書いてあります。『――やってしまいました。あなたのUはついに退場です。皆様、短い間でしたが、ありがとうございます』
 一時期は大金持ちになって、SNSの世界では有名人になられたようですが、一瞬にして貧困に落ちていき、さらにご自身は、どろぼうの犯罪者になられてしまいました。今は、住所不定のホームレスです。

 アベノミクス、投資信託、昇給、年金、為替、インデックスファンド、ネット証券、アメリカ株、S&P500、いろいろ出てきます。クレジットカード、ポイント、お金の話ばかりです。

 書中で紹介される本、『金持ち父さん 貧乏父さん』は、読んだことがあります。そのときの感想の一部です。
 『金持ち父さん貧乏父さん ロバート・キヨサキ 筑摩書房』
 金持ち父さんとは、著者の友人の父さんです。実業家です。貧乏父さんとは著者の実父です。教員です。
 著者は友人の父さんをほめます。友人の父は不動産投資と株を軸にして、お金儲けをする人です。
 著者は、教員で、コツコツまじめに長年働く実父を否定します。人生における時間と労力がむだだと断定します。
 その本を読んだときには、違和感をもちました。著者にとっては、(お金のことに関しては)友人の父が理想で、実父はだめな人という評価だったからです。
 わたしは、仕事は、給料が安くても辞めてはいけない。仕事があるだけありがたいと思いなさいと教育されてがまんして働き続けました。その本の著者から見れば、否定されるほうの働き方です。
 わたしは、年金生活者の老齢期を迎えて、3年ぐらい前から、株式投資を始めてその違和感が消えました。お金でお金を増やすことを知ったからです。株式投資をやっているとわかるのですが、なにかのきっかけで複数の株の株価が急上昇して、1か月半ぐらいで、パートの主婦の年収分ぐらいの利益が生まれることがあります。パートの主婦が知ったらショックを受けると思います。いっぽう、なにかのきっかけで、複数の株の株価が急落して、半日程度のことで、パートの主婦の1か月分の収入が溶けるように消えていくこともあります。ハイリスク・ハイリターンです。されど、じょうずに運用すればお金が増えていきます。『業績がいい』『信用できる』会社を選べば、株価の上下動の幅は小さくても配当金や株主優待が得られます。

 デイパック:軽量・コンパクトなリュックサック

 野田裕一郎は、まず、マクドナルドの株で儲けます。(もうけます)数週間で5万円の儲けでした。
 野田裕一郎は、アラシ池田という詐欺師にひっかります。ツイッターでフォローします。(わたしには意味がわかりません。わからなくてもいいし、わからないほうがいいと思っています。深みにはまると、だまされます)
 ひとつの銘柄に全財産(3000万円ぐらい)をつぎこむのは、ギャンブルです。たいてい失敗します。(この人は、いったいいくらお金があれば満足するのだろうか。何かに使うためのお金ではありません。お金のゲームになっています)。なんだか、最近話題になった米国野球選手の通訳だった人みたいです。ギャンブル依存症です。おおきくもうけたら、パっとギャンブルをやめるのが金もうけのコツです。ギャンブルはしょせん損をするものです。中毒になるまでやってはいけません。
 野田裕一郎は、罠(わな)にはまったことが自分でわかっているのに、損切り(そんきり)ができません。(損した状態で資金を引き揚(あ)げる。それ以上の損失を止める)
 こんな人と結婚したらたいへんな目にあいます。金銭感覚がおかしい。
 たとえば、住宅ローンなら、完済すれば、不動産が残ります。財産を築くための借金返済です。借金返済ですが、貯金みたいな面もあります。
 株は、資金が消えたら終わりです。精神的には地獄にいるような気分です。だって、もともとはお金があったわけですから、消えたら、成果は、なんにもなしです。
 
 物語は、葉月みづほに戻ります。
 お金が欲しかったら共働きは必須です。
 葉月みづほは、金銭管理能力がない夫を軽蔑(けいべつ)します。どうして、こんな男と自分は結婚してしまったのだろうか。
 葉月みづほに、新しい発想の投資話が舞い込みます。
 安い家を買って、リフォームして、貸し出す。不動産収入を得る。これから葉月みづほが自身の名義で購入するボロ家の値段は、210万円ぐらいです。でも住める物件です。
 貧困ビジネスみたいな話になります。生活保護をもらっている人に貸せば、家賃は安く設定しても、生活保護で家賃が支給されるので必ず家賃が入ってきます。(話のうしろのほうに、役所が直接大家(おおや)に家賃を払ってくれるやり方を利用するそうです。生活保護をもらっている人の家賃滞納を避けるための役所にとっての手法なのでしょう。生活保護をもらっている本人から、「いいよ。了解します」の承諾書でもとっているのでしょう)
 生活保護は役所が支払いを保証してくれるような堅実さがあります。医療費とか、住宅費(家賃)とか、葬儀代とか。なにかトラブルがあれば、連絡すれば、役所の担当者が対応してくれるのでしょう。

 さて、これからお話はどうなるのだろう。
 おもしろい本です。

『第四話 財布は悩む』
 後半で、葉月みづほさんのがんばりが表現されます。応援したい。

 詐欺師、善財夏実こと蛇川茉美34歳(へびかわ・まみ。イニシャルM・H。葉月みづほと同じ。ルイ・ヴィトンのお財布に葉月が入れたイニシャルです。めぐり巡って、ルイ・ヴィトンのお財布は、蛇川茉美の手に渡ります)は悪人です。根拠のない迷信で人をだまします。風水です。風水(ふうすい):中国発祥、『気(き)』というものがあるらしい。(わたしは信じません)
 スピリチュアル:精神世界ということか。(こちらもわたしは信じません。目に見えないものをわたしは信じません)
 いい財布を持てば、お金がたまるそうな。(ふつうの財布でいいと思います)
 
 コンサバ:保守的、無難な服装

 保坂:雑誌の編集長

 稲盛瞳:蛇川茉美がOL時代の同僚。既婚。こどもが2歳。お金持ち
 上質なキャメルのAラインのコートを着ている。(Aの文字のように、末広がりのコート。ラクダの毛でつくった織物)

 鉄道の忘れ物市のことが書いてある部分を読んでいた時です。そういえば、もう何十年もむかし、自分が若かったころ、イベント会場で、忘れ物の傘を売る売り子をしたことがあります。何回かやりました。もうひとり若い男性とペアになって、『もうすぐ雨が降りそうですよーー』とゆきかう人に声をかけて、1本250円だったか、300円だったかぐらいで、忘れ物の傘売りの仕事をしました。もう、すっかり忘れていました

 雑誌が売れない事情が書いてあります。
 エロ記事や写真を載せないと男性向けの雑誌が売れないのです。
 あとは、お金に関するコラムで売ります。
 女性の裸記事を載せる関係者は、自分たちがお金を得るために働いています。

 マネーリテラシー:お金の知識をもってうまく活用する能力。
 せどり:転売(違法なときもあるようです。買い占めて高値で転売する。コロナ禍のときのマスクを思い出しました)

 セリーヌ:フランス・パリのファッションブランド。
 
 すごい迫力です。葉月みづほが覚醒します。(かくせい。不動産投資に目覚める)
 現在のマンションの家賃が10万8000円です。
 埼玉のボロ家の値段が210万円です。
 銀行からお金を210万円借り、ボロ家に住みながら、ローンを2年間で返済します。
 その後、家賃4万5000円で、自分たちが住んでいたリフォーム後の家を人に貸します。
 毎月4万5000円、年額54万円がみづほさんの不労所得になります。(単純計算ですが)
 自分たち家族は、2年後別の古い家をまた買って転居します。
 そうやって借家をふやしていく作戦です。葉月みづほさんは、不動産賃貸収入で資産をつくるつもりです。
 金銭管理能力のないだんなさんに対して、その作戦を了解しないなら離婚すると突き放します。大金のカードローンをつくるこんな男といっしょにいてもしかたがない。さよならあなた(わたしの夫)です。
 ご主人は了解します。通勤時間が長いと不満が出ますが、片道1時間以内の通勤で済むならいいほうです。サラリーマンの通勤時間が片道1時間半ぐらいは、めずらしくもありません。ありふれています。
 葉月みづほには、今はまだ2歳のこども(男児)に将来高等教育を受けさせたいという願いがあります。息子にお金の苦労をさせたくないという強い意思があります。
 最近、NHKドラマ、『正直不動産』という番組を動画配信サービスで観ています。最初のシリーズを観終えて、今は、セカンドのシリーズを少しずつ観ています。この短編部分と重なるような意思があります。
 すごいなあ。いい本です。今年読んで良かった一冊です。

『第五話 財布は学ぶ』
 奨学金の返済ができなくて、危険なめにあいそうになる若い女性の話でした。
 う~む。わたしも貧しい母子家庭育ちだったので、日本育英会の奨学金を借りましたが、結婚した時に一括返済をしました。
 へんな話ですが、昔は結婚式を挙げると、経費を差し引いてお金が残りました。それを原資にして奨学金を一括返済しました。
 昔は、結婚式をめでたいことだとして、親族、友人、職場の人たち、おおぜいで祝ってくださいました。相互扶助の精神がありました。(農耕民族の名残です。いざというとき、農家はお互いに助け合って作業をするのです。田植えの時期とか、稲刈りの時期とか、わらぶき屋根の大きな家のわら屋根のふきかえなど、各戸を順番に、おおぜいで共同作業をして協力するのです。近所に親類縁者が固まって住んでいたということもあります。昔は、先祖をたどると、たいていの人が農家につながりました)
 結婚式に出席しない人でもお祝いをくださいました。
 いただいたお金のうちの半分をお返しの物として送りました。
 残ったお金を結婚式の費用にあてましたが、とくに親族からは、たくさんお祝いをいただいたので、お金が残るのが普通だったと思います。結婚式はそれなりの式で、豪華にはしませんでした。
 今はもう、そういうことはないのでしょう。お葬式もそうでした。香典をたくさんいただけたので、葬式代にあてることができました。

 さて、短編の内容のほうです。
 平原麻衣子(ひらはら・まいこ):大卒。新宿観光案内所の案内員。派遣社員なので、契約を切られそうになっている。(期限を更新しない)。奨学金の借金が300万円ぐらいある。(すごい額です。どうしてそんなに借りたのだろう)
 月給手取り15万円。ボーナスなし。アパートの家賃6万円。食費等が1万5000円。携帯代約1万円。母へ仕送り1万円。光熱費1万円。手元に残るのは4万円ぐらい。そのうち3万円が奨学金の返済になる。貯金0円。金なし。カレシなし。他人に奨学金という借金があることを言えない。隠している。結婚がイメージできない。小学生のときに父親が心臓病で急死してお金がなくなった。母は働いたがうつ病になった。兄はバイトをしていたが、家を出て行った。平原麻衣子は、大学進学にあたって、月12万円支給される奨学金を申し込んだ。びっくりするような高額です。とても返済できません。自分で自分の未来をつぶしています。

 斉田彩(さいた・あや):新宿カラオケボックス勤務。大卒。奨学金の借金あり。複雑な家庭事情あり。ふたりとも奨学金の返済が、月3万円あります。
 
 お金がすべてという書き方の話が続きます。
 大卒なら就職OKというのは幻想です。(円滑に就職できる)
 借金は厳禁です。
 細く長く働いて、無職の期間をなるべく短くする。基本的に一度始めた仕事はずっと辞めない。
 昔は、欲しいものはお金がたまってから買いなさいと教えられました。今は、借金してから返せばいいと180度変化しているようです。

 若い女性ですから、男性の変態相手に体を売るような商売へと導かれていきます。
 そんなことまでしなければならないのなら、奨学金なんて借りなければいいのに。
 若いふたりは、変態おじさんに、ラブホテルで丸裸にされてしまいそうです。

 救世主があらわれます。
 これまでの話に何度か登場していたファイナンスアドバイザー善財夏美(本名蛇川茉美(へびかわまみ)ルイ・ヴィトンのお財布を持っている)です。

 いろいろアドバイスがあって、ルイ・ヴィトンのお財布は、若い二人へと引き継がれました。

『第六話 財布は踊る』
 本の全部を読み終えました。
 投資の本でした。
 葉月みづほは、不動産オーナーのお金持ちになりますが、夫婦関係は冷めました。(さめました)
 『そうだ。もう夫も手放そう(てばなそう)。』

 ルイ・ヴィトンのお財布をめぐって、いろいろドラマが生まれます。
 
 内見(ないけん):不動産物件の実地見学、調査
 自分の来しかた行く末:こしかたいくすえ。過去と未来。
 
 これまでの話で登場した人たちにつながりがでてきます。
 
 かぼちゃの馬車事件:女性専用シェアハウスのこと。経営破たんで、投資家たちが自己破産した。

 新宿のルノアール:高級喫茶店。コーヒーの値段は高いが、ゆったりできる。商談とか、大事な打ち合わせで使う場所。

 レバレッジ:てこの原理。他人の資本を使って、自己資本の利益率を高める。

 ルイ・ヴィトンのお財布が、関係者の間をめぐりました。お話は終わりましたが、これからもめぐるような気がします。
 なかなかいい本でした。女性の自立・自活が表現されています。
 今月始まったNHK朝ドラの、『虎に翼(鬼に金棒(かなぼう)の意味らしい)』で、女性差別撤廃のメッセージがあるのに似ています。  

Posted by 熊太郎 at 07:58Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2024年03月28日

株式取引 オンライントレードをする。

株式取引 オンライントレードをする。

 今年のはじめに、証券会社の担当者から、オンライントレードの申込書を書いてくれないかと依頼がありました。
 自分は、毎回電話をかけて、人間同士で会話をして、売買を申し込みたいと話しましたが、どうも書類提出のノルマ(割り当て)があるようで、書類を出したあとでも、電話取引はできるからとお願いされて、それならいいかと判断してオンライントレードの申し込みをしました。

 手続きをして、設定をして、オンライントレードができるようになりましたが、あいかわらず電話をかけて取引をお願いしていました。
 3月下旬になって、一度ぐらいオンライントレードというものが、どんなものかやってみるかと思い立ち、とある銘柄について指値(さしね)と期限を設定してやってみました。快適でした。
 画面で、売り買いの『板』というものが見えるようになりました。
 現時点で、売りたい人、買いたい人の申込み状況がわかります。売買したい株価の金額と株数が見えます。

 これまで、電話をかけて、受付担当の人たちと親しいやりとりをしていましたが、人とのふれあいがなくなってさみしくなるけれど、オンラインでやってもいいかなと思い立ちました。
 顔見知りではなく、声見知りの電話番担当の人たちとの交流が絶えるのは寂しいですが、こちらが相手のことを思うほど、相手はこちらのことを思ってくれてはいないということはあります。
 まあ、相手にとっては仕事です。いったん割り切って、オンライントレードを中心にやってみることにしました。
 オンライントレードのメリットは、手数料が今までの75%ぐらいですむことと、売買の結果が、証券会社からの電話ではなく、メールとアプリでわかることです。効率がいい。

 注意したいのは、数値等の入力間違いです。じっさいに、誤発注ということはあるようです。あとは、電話だと話しているさいちゅうに思いとどまることができても、システムだと、勢いで(いきおい)で、『確定ボタン』をクリックしてしまいそうです。よーく考えて、ていねいにやらないとチョンボをやってしまいそうです。

 日銀の金融緩和がありましたが、銀行の株価の上昇はぼちぼちで、期待したほどの急上昇ではありませんでした。
 銀行の利子がほぼない状態になって久しいです。
 3年ぐらい前から、銀行の人に勧められて株式投資を始めました。
 定期預金を解約して、証券会社の特定口座とかNISA口座を開設して、お金を銀行口座から証券会社の口座に移動させました。(余談ですが、NISA口座に銀行株の銘柄を置いておけば(銀行株以外でもいいのですが)、昔のマル優制度みたいに非課税の恩典が受けられると気づきました。年2回の配当金とか売却した時の利益が非課税になると証券会社の人に聞きました。課税だと20%ぐらい税金を引かれます)
 配当金と株主優待がもらえればいいやという気持ちで、最初の一年間は、口座に入れたままでした。配当金と株主優待はしっかりもらいました。
 ところが、一年間が経過してみると、株価は上がったり下がったりするわけで、上がったときに売っていたらけっこういい儲け(もうけ)になっていたことがわかりました。
 単純な話です。同じ銘柄でいいので、株価が下がった時に買って、上がったときに売ればいいのです。たいていの大企業の株価は、一定の範囲で、上がったり下がったりしていました。
 二年目は、複数の銘柄に手をつけて、かなりの回数売買をしました。儲かった時もあったし、損切(そんきり。損することがわかっていてそれ以上の損失を防ぐために損した状態で売却する)することも何度かありました。結果的には、期待したほどの儲けはありませんでしたが、マイナスにはなりませんでした。なかなかむずかしい。株式投資は、長期保有が有利だということがわかりました。
 三年目はじっくり構えてやっています。売買は月に1回ぐらいしかやりませんが、株価の動きは毎日のように把握しています。

 わたしが株式投資を始めた3年ぐらい前のころは、日経平均の株価は、26000円から28000円ぐらいだった記憶です。それが、3年ぐらいたつ今年は4万円を超えました。びっくりです。
 株式投資を始めたころ、どの銘柄を買っていいのかわからず、最初は、自分が身近に利用しているお店などの会社から始めました。
 次に、株式投資に関する電子書籍を読んで、これはいいんじゃないかという銘柄を拾って買ってみたりもしましたが、本だと情報が古いことがデメリットでした。
 その後は、ネットに掲載されている情報を参考にしましたが、当たり外れ(はずれ)があります。専門家が言うことでも、半分当たって、半分はずれます。
 結局だれにも未来の株価の動きは、完璧にはわからないということがわかりました。
 自分が信用できるのは、もう確定している目の前にある金額と過去のことです。わたしは、この三年間の自分の体験で物事を判断するようにしました。あのとき、こうだったから、今回はこうしようです。
 今は、自分がどうころんでも納得できる指値(さしね。自分が希望する売買価格)と期限を設定して取引をするようにしています。自分の希望がかなわなければあきらめます。
 新規で銘柄選びをするときには、保有銘柄をブログの中で公開されているほかの方のブログを参考にしています。されど、自分のもっている銘柄を表に出す人は少ないのが現状です。
 これまでに有益な情報提供をしていただいたお礼も兼ねて、ほかの方にも広く情報提供したいと思い、わたしが売買取引をしたことがあるいくつかの銘柄の株価の変化をここに落としてみます。ここ三年間ぐらいの動きです。すでに手離した銘柄もあります。また、同じ銘柄を買ったり売ったりしているものもあります。証券コードと社名、わたしが取得した時の株価と最近の株価を並べてみました。
 3050 DCMホールディングス 1087円 1503円
 7545 西松屋チェーン 1428.8円 2503円
 8282 ケーズホールディングス 1223.8円 1338.5円
 8306 三菱UFJフィナンシャルG 581.8円 1595.5円
 5020 ENEOSホールディングス 440.4円 736.1円
 8002 丸紅 915.3円 2678.5円
 7860 エイベックス 1265.7円 1314円
 7282 豊田合成 2048.7円 3418円
 5333 日本ガイシ 1757円 2053円
 1605 INPEX 1461円 2278円
 1911 住友林業 2309円 4561円
 5713 住友金属鉱山 4264円 4513円
 5105 TOYO TIRE 1574円 2834.5円
 5334 日本特殊陶業 2601円 5169円
 5401 日本製鉄 3231円 3774円
 6141 DMG森精機 2128円 4168円
 8593 三菱HCキャピタル 737円 1086円
 7751 キャノン 3187円 4516円
 5201 AGC(ガラスメーカーです) 5180円 5569円
 7974 任天堂 6041円 8356円
 8766 東京海上ホールディングス 3005円 4742円
 8058 三菱商事 5817円(その後、1株を3株に分割) 3562円
 8725 MS&ADインシュランスグループHD 5202円 7902円
 1802 大林組 1335.8円 1919円
 8130 サンゲツ 2849円 3435円
 1812 鹿島 2301円 3156円
 7202 いすゞ自動車 1857円 2105.5円  

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2024年02月20日

心豊かな老後を送る秘訣

心豊かな老後を送る秘訣(ひけつ。コツ)として、自分なりに考えたこと。(株式投資の項目に掲載)

 まずは、健康が一番です。健康でないと、やりたいこともできません。

1 加工食品を避けて、なるべく、手づくりのごはんを食べる。
2 アルコールは、できるだけ控える。
3 運動不足にならないように心がける。
4 孤独にならないようにする。

 ときおり旅行を兼ねて、夫婦でお互いの親族を訪ねて交流を深めています。
 金銭的な迷惑をかけないように、株式投資で得た利益で、親戚一同の食事会に奉仕しています。わたしの高齢の実母を除いて、もう年上の世代は他界して、年下の親戚ばかりになりました。三十代・二十代のこどもたちのメンバーが多いです。
 親戚のちびっこたちには、絵本やおもちゃのプレゼントを用意していきます。サンタクロース気分です。喜んでもらえます。中学の時に病気で亡くなったわたしの父が、いとこたちに手品をやって見せたり、こずかいを渡したりして喜ばれていました。自分も亡き父の真似をしています。
 そんなこんなのために使う費用を株式投資で得ることが楽しみです。三年ぐらい前から株式投資を始めて、時期が良かったようで、買った株の株価が最近の投資ブームで上昇して利益を得ています。これからも無理のない範囲内で楽しんでいきたいです。

 二十代のころから付き合いのある友人たちとは、月に2回とか、年に2回とか、メンバーを変えながら街や自宅で会って、楽しく過ごすようにしています。思うに、当時から泊りでいっしょに旅行をしたメンバーは、歳をとってからも付き合いが続いています。利害関係でのつながりがあった人たちとは、権利義務関係が消滅してからは、付き合いがなくなりました。  

Posted by 熊太郎 at 07:51Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2024年02月16日

ぼけてきた。(老齢化)(株式など)

ぼけてきた。(老齢化)(株式など)

 株式取引をするときには、証券会社に電話をかけて、受付担当社員と口頭でやりとりをしています。(わたしは、オンライントレード(電子取引)には抵抗感があります)
 本人確認のために住所氏名と生年月日を聞かれるのですが、先日、正確な住所を、突然、失念(しつねん。ど忘れ)してしまいました。町名のあとに、字名(あざめい)があったような…… ぼーっとしていて、番地を言い間違えて、そのまま氏名と生年月日を言って……
 受付担当社員から、「もう一度お願いします」と促されて(うながされて)しまいました。
 『歳をとってきて、ぼけてきました。』と話をして、最初からていねいにやり直しました。

 別の日には、自動車保険の保険料1年分が銀行口座から落ちていることを確認するために、銀行のATMコーナーに記帳をしに行きました。(Automatic Teller Machine。現金自動預け払い機)
 ATMの機械に通帳を差し入れたら、しばらくして、通帳がそのまま戻ってきました。ATMが、『もう一度最初からやり直してください』としゃべりました。
 再度、通帳をATMに入れました。(また通帳が戻ってきました。変な雰囲気がただよいだしました)
 なんだろう?
 (しばらくして気づきました)
 銀行が違っていました。(けっこうショックを受けました)違う銀行に入って、別の銀行の通帳を突っ込んで、『記帳』ボタンを押していました。
 ((自分の脳みそは)だいじょうぶだろうか? 不安です)

 また先日は、パソコンが起動しなくなってパニックになりました。時間がかかりましたが自力で直すことができました。されど、内容は、自分でやっておいて、やったという記憶が消えていたという、自分にとってはショッキングな出来事でした。
 固定電話の契約をNTTからほかの会社に変えたことがきっかけだったと思うのですが、屋内工事のあと、二週間以内に切り替わりますと言われて、屋内工事後5日目のお昼に電源を入れると変な画面が出てきました。
 起動したら、『BitLocker(ビットロッカー)回復』という表示が出て、『回復キー(48文字の数字)』の入力を求められました。なんのことかわからず、『回復キー』、そんなものは知らないと思いこみ四苦八苦しながら操作をしました。そのうち、パソコンは、電源を入れてもうんともすんともいわなくなりました。だけど、さらにがんばってみました。
 さんざん苦労して、パソコン購入時のマニュアルに、『回復キー』が、自分の手で鉛筆書きしてあるのを見つけました。恐ろしい思いをしました。業者に来てもらってお金を払うしかないとほとんど諦めていました。(あきらめていました)。良かった。本当に良かった。ほっとしました。
 されど、思うに、自分で、『回復キー』を冊子(マニュアル)に手書きで記録していたことを忘れていたことにショックを受けました。加齢によるもの。老化現象です。もう最近は、芸能人の名前が口から出てきません。顔はわかるけれど、脳みそのどこをいじくっても名前が思い浮かばなくなりました。
 最近国会で話題になっている、『忘れました』とか、『記憶にありません』、『うすうす覚えています』、『そんなことはありませんでした』というような答弁は、案外本当かもしれません。歳をとってそうなっている。あるいは、初期の認知症が始まっているきざしなのかもしれません。  

Posted by 熊太郎 at 07:03Comments(2)TrackBack(0)株式投資

2024年02月02日

指値(さしね) 株式取引

指値(さしね) 株式取引

(以下の部分は、1月27日土曜日に書きました)
 指値というのは、株式市場での株の取引で、この株価でこの株を買います。あるいは売りますという金額の設定をいいます。

 株の取引を始めたころは、価格設定が、なんだかめんどうくさくて、証券会社とのやりとりの電話のなかで、その場で買えそうな価格、売れそうな価格をその場で設定して、即決みたいなやりかたで売買をしていました。(わたしは、オンラインの電子取引ではなく、証券会社へ電話をかけて担当者と口頭でやりとりをして取引をしています。昭和時代のアナログ(昔風の手間と時間がかかるやりかたでよしとする。デジタル方式は合わない)な人間です。効率が悪くてもかまいません)

 その後、『(株というものは)買ったら安くなる。売ったら高くなる』という体験を何度かして、自分の気持ちの中で、この株価ならどう上下しても許せるという折り合いをつけるために、ふつうの指値方式(さしねほうしき)をとることに変更しました。
 この金額になったら買う。この金額になったら売るというやり方で、期限は、たいていは、週末金曜日の午後3時として、週の初めころに電話でお願いしています。
 魚釣りの気分に似ています。こちらから攻めていくのではなく、相手からやってくるのを待つのです。相手がやってこなかったらあきらめるのです。

 さて、2024年(令和6年)は、年明けから株価が急上昇してきました。新型NISA(ニーサ)の開始とか、中国の投資家が日本の株式市場に資金をつぎこんできたとかが理由のようです。
 自分としては、この時期、株を買うのではなく、株を売るほうの立場で挑んでいます(いどんでいます)。これまで保有していた株の利益確定です。指値を設定して、いくつかの株は日にちがかかりましたが売却できました。
 ひとつだけまだ売れない株があります。毎週チャレンジして、3週間うまくいきませんでした。自分なりにこれまでの投資経験から考えて、(まだ3年目ですが)、当該株式会社の2月発表の四半期決算発表の内容は良くないと予想しています。悪い決算発表後株価の下落が予想されるので、決算発表の日までに手離したい。

(その後のこと 2月1日木曜日に追記しました)
 昨日、売りたい株を売りたい株価で、指値を入れ続けた4週間目にやっと売却ができました。
 指値の金額設定の考察に時間を費やしました。最初に設定した指値の額を、自分が思い描くギリギリまで下げました。
 売却できたその日の取引期限時刻午後3時になる1分前か、30秒前のような感じで、取引が成立しました。スリルがありました。自分の株が売れたという実感がありました。
 午前9時のスタートからちょっと上げて、少し下げて、そのあと、ぐーっと株価が上昇して午前の取引が終わりました。それでもまだわたしが設定した指値には遠い。午後からの取引再開で、さらに右肩上がりで上昇していきました。すごい勢いでした。きょうはだめでも、あしたかあさってには指値に到達して売却できるかも。(翌日、株価は下がりました)
 株価はグングン上昇して、残り5分のとき、イケーイケーという気分になりました。残り時間少々で目標の数値でゴールテープを切ったときには胸に快感が広がりました。ヤッター!!

 来週、当該会社の四半期決算発表があります。自分が、当該銘柄の悪い決算とその後の株価下落を予想したことが吉だったか凶だったかは、今はまだわかりませんが、もう手離した株なので未練はありません。吉でも凶でもどちらでもかまいません。売却益でつくった今回の資金を別の銘柄に回す次のプランを思い描いているので、意識は未来にあります。  

Posted by 熊太郎 at 08:08Comments(0)TrackBack(0)株式投資