2024年07月02日

愛ちゃん物語 邦画 2022年

愛ちゃん物語 邦画 2022年(令和4年) 1時間27分 動画配信サービス

 最初のうちは、映像を観ていても、わからないこと、理解しがたいことが多くて、???の連続でした。
 最後半部で、それまでに散りばめられた伏線が順次回収されていって、なかなかいい脚本として、映画ができあがっているじゃないかと見直しました。
 まあ、奇妙と言えば奇妙な内容です。女装する男性が出てきます。

 5歳ぐらいの女児(清水愛)が、父親とふたり、家に残されて、母親が家を出て行くシーンがでます。
 なのに、その女児の母親は、女児を生んで間もなく死去しているそうです。わけがわかりません。
 父子家庭の娘のさびしさがあります。娘はほったらかしです。
 父親は仕事人間で、夜遅く帰ってくるのですれちがいの親子です。
 父が帰宅した時、娘はもう寝ているし、娘が朝起きたときには、父はもう出勤しています。
 とにかく、父は、お金のために働きます。けっこういい戸建てに住んでいる親子です。父親と娘は携帯電話のメールで用事をやりとりするだけの関係です。父子家庭の悲しみがあります。生身の会話ができない父と娘です。
 ただ、一般論として、親が、なにがなんでもお金を稼ごうとすると、親の子に対する態度は厳しくなります。生活を厳しくコントロールして、お金もうけの環境づくりをしていかないと、お金をきちんと手に入れることが難しくなります。親の気持ちはいつも張りつめています。そういうものです。

 16歳高校一年生、制服がなく、自由な設定ですので、私立高校でしょう。
 マンガの映像化かと思いましたが、そうではなさそうです。

 愛ちゃんの朝食は菓子パンです。
 愛ちゃんのクラスメートの男子がいます。転入生ですが、幼稚園の時に愛ちゃんをいじめた男子だそうです。
 愛ちゃんの門限は午後6時です。愛ちゃんは、門限を厳守します。
 愛ちゃんは、父親から、勉強と読書だけをしていればいいと言われ、その言いつけを守ります。その結果、愛ちゃんには、友だちがいません。友だちのつくりかたもわかりません。
 頼まれてなんでも従う愛ちゃんは、同じクラスの女子たちからに利用される都合のいい人間扱いです。
 
 映像は、シーンとして静かですが、ときおり、ミュージカルのようになります。
 愛ちゃんが、ダンスを踊りながら歌います。ときおりミュージックが、お寺さんのお経(おきょう)に聞こえます。

 女装した男性が出てきます。聖子さんというお名前の男性です。
 おもしろそう。愛ちゃんとふたりで、ピンク色のベンチに座っておしゃべりをして、ふたりは仲良くなりますが、それは、異性であっても女どうしの関係です。
 LOVEと書いて、愛と読む名前、そして、女装している男性は、MARIA(マリア?)と書いて聖子と読む名前だそうです。見ていて、理解できません。

 途中、う~む。眠くなって、寝てしまいました。
 目が覚めて(さめて)、自分がさっきまで起きていた位置まで映像を戻して、ふたたび観始めました。わたしは、時間はなんとでもなる年金生活者です。歳をとってみて、すべての期限は、自分が死ぬ時だと悟りました。(さとる。理解した)。もう仕事のノルマ(組織目標)に追われる毎日はこりごりです。

 女らしくなる。愛ちゃんは少しずつ変わっていきます。
 ファッションを楽しむ。洋服を買いに行く。化粧をする。化粧品を買いに行く。歌を歌う。カラオケに行く。愛ちゃんはまだ16歳です。何度もトライして、失敗して、体験を積んでいく。自分から自発的に行動して、愛ちゃんはだんだんおしゃれないい感じの女子に育っていきます。

 愛ちゃんは、ホラー映画を観ます。SF映画も観ます。ドラえもんも観ます。

 父親は娘の変化にとまどって、おろおろするばかりです。
 父親は、最初は怒鳴り散らしたものの、娘の自立の決意は強い。父親は娘に勝てません。

 伏線として、ミサンガみたいな手首飾りのようなお守りのような毛糸玉のようなふわふわした装飾物(ちょっとわたしには何かがわかりません。その物を何というのか言葉を知りません)があります。それから伏線として、バンドエイド、傘、バレンタインチョコレート、帽子の柄模様(がらもようが幼児のときと同じ)、そして、お花、家政婦のことなど、たくさんです。

 低予算の映画です。
 
 観ていて、父は父で、女がいるんじゃないかと思いましたがいませんでした。
 まじめな父親です。妻が死ななければ、平和な家庭だったと思います。
 父はおにぎりごはんをつくります。みそ汁が横に置いてあります。
 おにぎりには、海苔(のり)が付いています。
 ふたりだけの食事です。
 遠足みたいです。
 そのあと、目玉焼きが6個でてきました。ひとり3個ずつ食べます。

 なにがなんだかわからなかった人間関係の糸がほぐれてきます。
 それまでわからなかった影の部分が明らかになります。映画の冒頭付近に出てきた愛ちゃんの母親についてです。
 そうだったのか…… ここには書きません。
 
 空想みたいな話ですが、上手(じょうず)につくってある脚本でした。

 ラスト付近のひっくりかえしも、なんとはなく予想できましたが、うまくまとまっていました。
 
 おとうさんがつくってくれたカレーライスが少し辛い(からい)そうです。
 やっぱり手づくりの料理はだいじです。
 料理を囲んで、飲食を楽しんで、親子や友人との交流を深めます。  

2024年06月28日

東野・岡村の旅猿25 福島でラーメンと風呂巡りの旅

東野・岡村の旅猿25 プラベートでごめんなさい 福島でラーメンと風呂巡りの旅 Hulu(フールー)

 ゲストは、NHK大河ドラマに出ているロバート秋山(秋山竜次)さんです。相方(あいかた)の歴史好きなロバート山本さんはすでに複数回この旅猿番組でゲストとして登場されています。戦国時代とか、幕末・明治維新のことについて博学な方でした。

 今回は、いわゆる銭湯のような地元の共同浴場巡りと喜多方ラーメンをはしごしながら楽しむ内容だそうです。ゲストのロバート秋山さんの提案に沿った企画です。
 岡村隆史さんはいやがります。足のアキレスけんを切って治療が終わったところですので、おふろですべってころんでまたアキレスけんを切ってという展開になりたくない。
 ロバート秋山さんが、そこのところに気づいていて、すべり止めのために足裏にはるシールを持参してくれました。じっさいこのあとおふろで使いましたが、湯につかるときは、ほかのお客さんに迷惑だからと、足裏のシールをはがしていました。たいへんです。

 まあ、にぎやかです。
 ロバート秋山さんは福岡県の人で、以前お父さんが船でお店をやっているというシーンを映像で見たことがあります。明るいのはお父さん譲りでしょう。(お店は今はやっていないみたいです)

 共同浴場での三人は、こどものようにはしゃぎます。年齢を感じさせない若さがあります。
 入浴前に東野幸治さんが、のれんをめくるようにして、店内に声をかけるしぐさがとてもおもしろくて笑えました。
 そばにいる岡村隆史さんが、『それは、のれんちゃいますよ』と声をかけます。
 のれんに見えたのは、タオルが並べて干してあったのでした。とうぜん、タオルのむこうは窓口ではなく、板塀です。
 
 脱衣所でのロバート秋山さんがする梅宮辰夫さんギャグがおもしろかった。
 梅宮辰夫さんももう亡くなってしまいました。
 毎年、毎月のように、自分たちと同じ時代を過ごした歌手や俳優さんが亡くなっていきます。
 谷村新司さんも八代亜紀さんも亡くなりました。谷村新司さんは自分がまだ若い頃沖縄に旅した時に、ホテルのロビーにあるソファーで、たまたま休んでおられるところをお見かけしました。八代亜紀さんは、三重県長島温泉に昔あったステージでショーを見学しました。そんなことももう半世紀ぐらい前のことになりました。

 喜多方ラーメンの本店に行って、ロバート秋山さんお目当てのお店をPRする歌が店内に流れていなかったことが意外でした。本店以外のチェーン店で流しているそうです。車の中のトークで、ロバート秋山さんはお店のテーマ曲を聴くことをとても楽しみにされていたので残念でした。
 三人は、シナソバ、ニクソバを楽しみます。チャーシューがいっぱい麵(めん)の上にのっていておいしそうです。
 岡村隆史さんが、『このあと風呂に入るのは無理(さっき入浴したばかりですが、きょうは、共同浴場を次々と入ることが旅の目的です)です』といいますが、このあと、たくさん共同浴場に入りました。6か所か、7か所でした。すごい勢いでした。

 福島県にある主要な市の人口です。
 福島県全体の人口が、184.8万人。その内訳となる市の人口です。
 1位 いわき市:33万人ぐらい 2位 郡山市(こおりやまし)同じく33万人ぐらい 3位 福島市28万人ぐらい 4位 会津若松市12万人ぐらい 県庁所在地がもっとも人口が多いわけではないのですね。

(次回の放送に続く)

 奇想天外なロケになっています。
 ラーメンと入浴の繰り返しです。

 入浴場所の共同浴場のつくりが、思いつくこともできないびっくりするようなつくりです。
 入口は、男湯と女湯に分かれてはいますが、中に入ると、実質、男女別はないようなつくりです。
 まず、着替えるところが、布のカーテン1枚で区分けされているだけです。男女お互いの裸が丸見えです。男女の区分けといっても、右側の脱衣所も左側の脱衣所も通路から丸見えなのです。
 さらに扉を開けて中に入ると、浴槽部分の男女を分けるタイル壁の高さが低い。壁の上から向こう側にある異性の浴槽がお互いに丸見えです。笑いました。さらに、壁の境目の一部分は、布一枚のカーテンで区分けされています。シャワーを浴びる部分だそうです。シャワーは、男女共用なのだろうか。まあ、すごい。
 共同浴場の入口に、本日は日本テレビのロケがありますと注意書きがあって、浴室内には旅猿の演者三人だけが入浴しています。
 三人で、ロバート秋山さんが地元の人という設定で、小芝居のようなコントをやってとても楽しそうでした。
 場所は日本国内ですが、旅猿が始まったころのインド旅行の雰囲気似ていて笑いました。すごいロケです。
 あとさきになりましたが、アキレスけんを切って治療後で、足をかばいたい岡村さんが、ロバート秋山さんの足の甲の上に自分の足をのせて濡れた浴槽方向へ移動したのですが、ふたりともすっぱだかで、向かい合って抱き合って、お互いのオ〇ン〇ンをくっつけあって移動したので見ていて爆笑しました。ロバート秋山さんが、先輩のオ〇ン〇ンが自分のオ〇ン〇ンにくっついてどうのこうのと、こんなことをしていいのかと説明のような話をまじめにされるのがおかしかった。基本的にばかなことをやっていても、みなさんまじめです。
 (思うに、世の中には、コソコソ隠れて盗撮をする病的な脳みそをもっている人がいますが、これだけあけっぴろげにやれば、エロもエロではなくなります。エロ:性的欲求)

 昼食がまたラーメンです。2時間ぐらい前の朝食もラーメンでした。
 えらい極端な旅行のしかたです。まだ午後1時ぐらいです。
 ラーメンとフロを繰り返す。おいしい、おふろにつかって気持ちがいいの連続です。
 都会とは違う、日本のいなかの風情を楽しむことができます。
 深く考えると、もう仕事や学業での比較とか競争がいっぱいの生活のしかたはやめて、人間らしくのんびりと、おおらかに、食と入浴を楽しみましょうという気持ちになれます。
 
(次回、湯ノ花温泉に続く)

 まあ、すさまじい。
 共同浴場を4か所回って入浴を繰り返します。大騒ぎです。
 さいしょは、名称がきちんとしない放送だったのですが、神社でお参りをしました。演者の三人は、『湯泉神社(ゆせんじんじゃ)』と口々に言っていましたが、テレビ映像では、『温泉神社(おんせんじんじゃ)』とナレーションが出ていました。三人が見た掲示には、筆で、湯泉神社と書かれているように見えました。まあ、どちらでもいいです。

①湯端の湯(ゆばたのゆ)
 担当は町役場の人でした。いなかです。

②天神湯
 ここで大騒ぎです。
 おさるさん(岡村隆史さん)と阿弥陀菩薩(あみだぼさつ。ロバート秋山さん)が狭い浴槽につかって、そこに東野幸治さんが裸のおおまたびらきで無理やり入りこんで、東野さんのオ〇ン〇ンの袋がロバート秋山さんの頭を何回もこすって、もう、小学生の男児たちが、修学旅行とかクラブ活動の合宿で、大風呂ではしゃぎまわるような大騒ぎです。精神年齢が若い。仕事とはいえ、エンジョイされています。ロバート秋山さんは、東野さんのナニを<幸せ袋>と命名しました。

③弘法の湯
 広い。ロッカーあり。気持ちいいお湯かげんだったそうです。

④石湯
 大きな岩の一部が、おふろの小屋の中に突き刺さっている状態のお風呂小屋です。
 お湯が熱いから、水を入れて混ぜるのですが、どうも追いつかないようで、冷水を頭からかぶって瞬間的に熱い湯に飛びこんで飛び出します。バラエティ番組で出川哲朗さんたちがやっていた熱湯風呂(ねっとうぶろ)ですな。
 たいていどこの湯も温度が熱いから、自分たちで水を入れてお湯の温度を整えてから入浴するようです。
 三人とも元気がいい。
 岡村隆史さんが、アフリカ原住民の儀式のようなショートコントをやります。東野幸治さんが楽器代わりに柱をたたいて、ロバート秋山さんは自分の腹をたたいて場をもりあげます。なかなかうまかった。

 短時間で、つめこみロケで、大騒ぎです。体力いりますなあ。カメラが止まったあとは、ぐったりされている姿が目に浮かびます。

 次回の放送で、今回企画の福島は終わりだそうです。

(つづく)
 
 喜多方市内で晩御飯です。
 ロバート秋山さんは、もうラーメン以外のものを食べたいと言われますが、馬刺しとソースかつ丼を食べた後、しめにラーメンを食べておられました。
 ロバート秋山さんの、『おいしい』というリアクションがすごかった。
 
 ホテルに宿泊したあと、翌朝は、また朝ラーメンです。白河ラーメンだそうです。
 ラーメンのあと、また共同風呂に入浴して、三人ともすごい体力です。<体をだいじにしてください>
 おふろは、きれいなお風呂で、三人は、ぬるいことが嬉しいようすでした。(熱湯風呂が続きました)
 
 次回からは、マカオで世界遺産見まくりの旅だそうです。ゲストは、ダイアンのユースケさんのようです。
 自分はマカオというところに死ぬまで行くことはないだろうということで放送を楽しみにします。
 映像を観ているだけだ、自分もその場にいるような気分になれています。最近は、どの旅番組を見ていても、自分がその場にいるような気がしてなりません。歳をとって、ぼけがはじまりつつあります。  

2024年06月26日

シュシュシュの娘 邦画 2021年

シュシュシュの娘 邦画 2021年(令和3年) 1時間27分 動画配信サービス

 観始めてからしばらくは、(? ハテナ)の連続です。
 わけがわかりません。
 そのうち、だんだんわかるようになります。
 なかなかおもしろかった。
 つくりも、現代劇→時代劇→西部劇のような流れがあり、独特で、それはそれで勢いと迫力があって良かった。

 タイトルがまず?です。
 (最終的に、わたしは、忍者が投げる手裏剣(しゅりけん)が飛ぶ音、『シュシュシュ』だろうと意味付けしました。わたしがこどものころ観たどれかの忍者ドラマかマンガに、『手裏剣シュシュシュ……』、という歌詞があった記憶です。(調べたら、『仮面の忍者 赤影 主題歌 忍者マーチ』でした。何十年ぶりかで動画配信サービスで忍者マーチを聴きました。なつかしい)
 こちらの映画の主人公である娘さんが忍者の血筋なのです。

鴉丸未宇(からすま・みう):25歳女性未婚。福谷市役所職員。介護が必要な祖父吾郎とふたり暮らしです。ヤングケアラーみたいです。彼女本人は、ダンス好きのようです。毎朝、ラジオ体操のようなダンスを踊ります。
 お昼のお弁当に、朝、あっためたあとの竹輪(ちくわ)数本を入れて食べることが好き。(この竹輪が? でしたが、その後の経過で、忍者が使用する吹き矢と竹輪を重ねてあることがわかりました)

 防犯カメラの白黒映像:市役所における公文書改ざん指示シーンが録画されています。見ていて、以前、国会で問題になった公文書の改ざんを命じられて自殺した公務員の事件をモチーフ(着想ちゃくそう。思いつき、アイデア)にしていることがわかりました。現実の関係者は、もう表舞台からはいなくなりました。いろいろありました。

 移民排除条例(工場で働く外国人を追い出すための条例):福谷市議会で成立します。ちょっと考えられません。人種差別です。条例として成立するわけがありません。平等を根っことした日本国憲法に違反します。この条例のことで、市役所全体と市役所職員である主人公の祖父が対立します。祖父には、関東大震災のときのデマ(いいかげんな話、わざとあおるためにウソを流す)で多くの朝鮮人が殺傷された記憶があります。

 山と川と橋と畑が広がるいなかの風景です。

 『秘密を墓場までもっていく(わけありの秘密は絶対に口外しない)』→むかしは、そういうこととよく言いましたが、最近は、ベラベラしゃべる人が増えてきました。

 映画は復讐劇です。無念を晴らします。むねん:くやくしてたまらない気持ち。

 タイトルのシュシュシュについて、最初は手裏剣ではなく、ミシンで布を縫う音かと思いました。主人公女子は、黒い生地(きじ)を買ってきて、ミシンを使って、忍者の衣装をつくりました。そのときのミシンの針の音が、シュシュシュでした。

 奇妙な話です。
 原作はマンガかと思いましたが違っていました。オリジナルの脚本でした。
 吹き矢の練習があります。
 わたしは、吹き矢で大きな動物を眠らせるシーンをじっさいに見たことがあります。
 吹き矢ごときで、と思っていたのですが、すばらしい技術で、効果がありました。すごい。吹き矢はあなどれません。あなどる:ばかにする。みくびる。

 暴力が起きます。手を出したほうが負けです。両方が手を出すと、ややこしくなります。

 行政がもつ権力が表現してあります。
 強烈な権力者は、強大な力をもっています。
 事実をゆがめるし、あったことをなかったことにもできます
 おそろしいことです。
 役所の権利濫用(らんよう)があります。らんよう:むやみやたらに使う。

 主演女優さんは(福田沙紀さん)、コミカルなときもあります。コミカル:こっけい、喜劇みたい。

 正義の味方が、『忍者』です。
 国も県も、公文書の改ざんをやっている。だから、市もやっていいのよという自己肯定の雰囲気があります。
 国も県も市も、表向きは国民や県民や市民にいい顔をして、裏では悪いことをわからないようにやっているという主張があります。関係者だけがいい思いをするのです。

 いまどき、『非国民(ひこくみん)』という言葉が出ます。

 関東大震災の朝鮮人虐殺では、警察も加担した。かたん:力添えをして仲間になった。

 たくさん咲いている深紅(しんく)のヒガンバナが死を意味します。

 今の市長になってからひどいもんです。(市長を表に出す人間たちがいます)

 観ていて、島国JAPAN(ジャパン)だと思う。排他的です。
 外国人観光客の迷惑行為があります。
 円安だから、安い日本をめざして、それほど所得が多くもない外国人が日本へ旅行に来て、地元の人間の日常生活空間に入ってきて、地元に迷惑をかけて、知らん顔で帰国していきます。
 解決のひとつが、円高になることです。(銀行株を保有しているので円高が)待ち遠しい。日銀はこの円安を、いつまで放置しておくのだろう。そんなことがこの映画を観ていて頭をよぎりました。

 ダンス、拳法(けんぽう)、野草から薬をつくる。
 忍者になる!!

 口がうまい人間が出世する。
 まわりの人間たちが、口がうまいその人間を、自分の利益のために利用する。
 忍者がかれらを成敗する。せいばい:悪をやっつける。
 勧善懲悪の映画でした。(かんぜんちょうあく:悪人をやっつける)
 胸がすく時代劇みたい。
 『ざまあみろ』なのかなあ。
 暴力による解決です。合法的な手段ではありません。
 
 真の悪党は、表には出ない。

 なんともはや、奇想天外です。きそうてんがい:予想もつかない展開。
 破壊で終わりました。
 西部劇みたい。  

2024年06月20日

マイ・ブロークン・マリコ 邦画2022年

マイ・ブロークン・マリコ 邦画2022年(令和4年) 1時間25分 動画配信サービス

 テレビでたまたま女優の永野芽郁(ながの・めい)さんをお見かけしました。
 四国香川県小豆島(しょうどしま)ロケの様子で、中学校を訪問されていました。
 永野芽郁さんは、小豆島出身だと誤解しました。(東京都出身です)
 小豆島には行ったことがあるので、島の映像を観たいと思いました。
 『モニタリング』という、なんというか、相手をびっくりさせる内容のテレビ番組でした。現地の中学生たちが大喜びしていました。小豆島を舞台にした映画の宣伝が目的でのテレビ出演でした。
 永野芽郁さんをNHKの朝ドラで見たことがあります。『半分、青い。』でした。自分が行ったことがある岐阜県の地域がロケ地だったので関心をもって見ていました。舞台が東京に移ってからはほとんど見ませんでした。主人公が、漫画家になるような話だった記憶です。
 基本的にわたしは、地理に興味をもって、ドラマやバラエティを観る人間です。

 さて、そのつながりで、永野芽郁さんが出演している映画を観たいと思いました。
 こちらの映画はかなり暗い内容でした。小豆島の映画はだいじょうぶだろうか。
 『からかい上手の高木さん』という映画で、暗い映画ではなさそうです。よかった。

シイノ・トモヨ(永野芽郁):料理はできない。幼いころから知っているイナガワ・マリコのことを、『ダチ(友だちのだちでしょう)』と呼ぶ。

イナガワ・マリコ(奈緒):とてもかわいそうな設定です。母親は父親が原因で死んでいるようです。アル中の暴力父親から虐待や暴行を受けて育ちます。シイノ・トモヨの存在が心の支えです。シイノ・トモヨが、イナガワ・マリコの父親に立ち向かっていきますが、いかんせんまだこどもだったりもします。
 イナガガワ・マリコは、暴れる(あばれる)父親の存在や、すさんだ生活に耐えきれなくて、住宅の5階から転落死します。自殺です。シイノ・トモヨの心に、イナガワ・マリコを死に追いやった彼女の父親への復讐心が燃え上がります。

 回想シーンで、ふたりの子役さんたちがけっこうな回数出てきます。幼児期、小学生とか、中学生とか、時間帯が長く、見ていて、主役は子役さんたちではなかろうかと思うことがありました。

 クソ上司が出てきます。自分の会社はブラックだと大声で公言します。退職させてくれません。よくいうパワハラ上司です。もはやそれは犯罪行為です。脅迫、恐喝、権利侵害、いろいろあります。逮捕してもらいましょう。

 主役の永野芽郁さんにながながと、タバコを吸わせる映画だとあきれました。最初から最後までタバコと手紙でつなぎます。この映画は、タバコと手紙でできあがっています。昭和40年代・50年代の表現手法です。
 
 (葬儀・火葬における)直送(ちょくそう):お寺や親族一同を呼んでの葬式をあげない。挙げても簡単なもの。お坊さんは来ないか、来ても形だけの短時間、あるいは、葬儀社の職員がお坊さんの代わりに手を合わせるだけ。そんなイメージです。棺桶に入れて、一晩安置して、火葬場へ運んで焼いて、骨はほんの少しだけ拾うだけでしょう。
 あとでパワハラ上司が出てくるのですが、葬式よりも仕事が大事だとクソ上司がほえます。仕事よりも葬式のほうが大事です。お金よりも気持ちが大事です。それが人間です。おかしな世の中になってしまいました。

 虐待オヤジが壊れています。
 こういうオヤジっています。
 あんがい、ふだんはあいそがよくて、近所づきあいや仕事場では、協調性があったりもします。外面(そとずら)がいいのです。自分の精神的なストレスは家族にぶつけて解消します。家族は大迷惑です。
 気が弱いからアルコールを飲みます。アルコール中毒になります。自分で自分をコントロール(管理)できない。そういう人には、近づかないほうがいいけれど、それが、自分の父親だと最悪です。しなくてもいい苦労を体験することになります。映像にある状態までくると、児童相談所が対応する事例でしょう。

 親の役割を果たす能力をもっていない親っています。
 だから、こどもは大きくなると家を出て、自活する能力を身につけることができるとはいえます。

 この映画は、不幸を並べていく映画なのか。

 復讐劇です。永野芽郁さんは熱演です。
 ユーモラスな演技も鬼気迫る演技もじょうずです。

 なかほどまで観て、どうなっていくの、この映画という気持ちになりました。

 なぜ、そんなに、『海』に行きたいのだろう?
 映画やドラマだと、登場人物は、海に行きたがります。
 あまり海を見たことがないのでしょう。
 わたしは幼児期に海のそばに建つ家で暮らしたことがあります。
 毎日海が見えました。
 毎日、富士山が見えるところにいるようなものなのでしょう。
 わたしは、海はたまに見るだけでかまいません。目を閉じれば海の記憶がよみがえります。

 親友である自殺したイナガワ・マリコのお骨(おこつ)が入った箱があります。
 う~む。人生体験が薄い人にはわからないと思いますが、火葬場直送葬儀形式の場合、映像で出てくるような、立派なお骨箱に骨を入れるとは思えません。小さくて簡易的な骨箱です。骨箱には、ほんの少しの骨しか入っていません。なにせ、葬式代を最小限に抑えるための火葬場直送なのですから。
 まあ、全体的に、話をつくってある映画です。世の中は映像のようになっているとは思わないほうがいい。現実と映画は別物です。
 
 長距離深夜バスで移動します。
 イナガワ・マリコの骨を海に散骨するようです。

 男に支配される人生を送る女がいます。(それでいいのか)
 男の収入に依存する女がいて、女を母親代わり、家政婦がわりに使う男がいます。(女は、それでいいのか)

 映像は東北青森八戸(はちのへ)あたりなのに、登場人物の年配男性のセリフが九州弁です。『どこからきたと?』、不思議でした。

 リストカット(死にたくて手首を切るが、ためらうので、かすり傷になる。たくさん切り傷ができる)のシーンがありますが、演技だと思って見ているので、怖くはありません。演技がじょうずか、そうでないかを基準にして観ています。

 歯磨きとか、タバコとかの映像が出ます。まあ、タバコは薬物依存という、心、そして脳みその病気であり、治療が必要です。

 だめな男に依存するという女の生き方を問う作品です。

 観ていて、気が重くなってくる映画です。
 今放送されていているNHK朝ドラ、『虎に翼』の伊藤沙莉さんみたいに、気持ちを強くもって前進した方がいい。男に頼るな!です。女は、男のしもべ(召使い。めしつかい)になるなです。

 女性同士の同性愛のような面があるのだろかと思って観ていましたが、そういうことは感じられませんでした。
 
 死んだ人を、今も生きているかのように扱うのには、無理があります。
 非現実的です。
 近しい身内を亡くすことは珍しいことではありません。病気や事故、自然災害や事件など、人間は簡単に死にます。きょう隣にいる人が、あしたも隣にいるという保証はどこにもありません。だから、なにげない毎日は大切なのです。
 
 映画にメッセージがありますが、死んだ人のことを思い続けたいのなら、『(自分が)生きているしかない』のです。死んだ人のことは、自分の記憶の中にしか存在していないからです。

 鉄道駅のシーンが出てきます。
 跨線橋(こせんきょう。上り下りの線路が、空中に浮いた状態にある歩道橋のような形状の部分を通って移動する)の映像が、昔、北海道に行ったときに見た駅舎の風景に似ていました。今はもう廃線になったと思いますが、足寄駅(あしょろえき)だった記憶です。

 『シイノ・トモヨ、はずかしながら、帰ってまいりました』
 グアム島から帰還した横井正一さん(よこいしょういちさん)みたいな言葉づかいです。(1972年(昭和47年)帰還。終戦を知らずに、何十年間もグアム島のジャングルに潜んでいた(ひそんでいた))。今どきの若い女性がそんな言葉づかいをするとは思えないのです。
 
 線香花火です。
 映画の定番、終わり付近で、打ち上げ花火とか、線香花火のシーンです。う~む。平凡かなあ。

 イナガワ・マリコから、保護猫の話が出ます。自分と捨て猫を重ねてあるのでしょう。
 シイノ・トモヨの親子・きょだいのことは話が出てきませんでした。かたよったつくりで変です。

 イナガワ・マリコの父親と暮らしていた田村恭子という女性(吉田羊)からシイノ・トモヨに手紙が届きました。封筒の中に、自殺したイナガワ・マリコからシイノ・トモヨあての手紙が入っていました。
 遺書だと思うのですが、手紙の内容は映像に出てきませんでした。内容を出すべきです。つくり手の力量がないと感じました。  

2024年06月19日

出川哲朗の充電バイクの旅 新潟瓢湖→山形鼠ヶ関灯台

出川哲朗の充電バイクの旅 鬼奴&ノンスタ井上 新潟瓢湖(ひょうこ)あやめ園→山形鼠ヶ関灯台(ねずみがせきとうだい) TVer(ティーバー)

出川哲朗の充電させてもらえませんか? 行くぞ新潟!美しき日本海沿いを118キロ■目指すは絶景夕日の<鼠ヶ関灯台(ねずみがせきとうだい)>■ミラクルな出会いの連続で椿鬼奴&ノンスタ井上も大感激だ!ヤバイよヤバイよSP

 白鳥が飛来する新潟県にある瓢湖(ひょうこ)へは三十年ぐらい前に行ったことがあるので映像を楽しみにしていましたが、今回、湖は映りませんでした。残念。その代わりにあやめ園が出ましたが、いつもなにかしら企画でぬけているところがある土方(ひじかた)ディレクターなので、あやめの花はひとつも咲いていませんでした。でも、そのあと、花が満開のときの映像が流れましたのでよしとしましょう。

 そのあと長い時間帯で映像が流れた、『月岡温泉』には、宿泊したことがあるので、いろいろ思い出しました。まだ、自分はそのころ若かった。三十代でした。

 今回は、椿鬼奴さんが登場する前半を見て、なかなか楽しめました。
 小さいお子さんはおもしろいし、見ていて、生まれてきてくれてありがとうと言いたくなりました。
 また、年配の人にとっては、出川さんや芸能人に会えて、これまでいろいろあって苦労したけれど、(出川哲朗さんという超有名人に偶然出会えて)生きててよかったという人もいます。いい番組です。

 日本海の海のブルーがとてもきれいな景色です。
 田園は広々と広がっています。
 越後山脈は雪をかぶっています。
 
 出演者は、ラーメンを食べています。
 先日観た、『東野・岡村の旅猿』では、ゲストにロバート秋山さんを迎えて、福島県の旅で、喜多方ラーメンを食べておられました。
 こちらの番組とロケ地がなんとなく近く、イメージが重なります。

 月岡温泉は美肌の湯なのですが、旅館の女将さん(おかみさん)は年配の方で、自分は慢性だからもう効能がないというようなことを言われたのでおもしろかった。もう、美肌とか美人の効果が効かない(きかない)そうです。

 そのあと、おにぎりみたいに大きなイチゴに出会いました。
 椿鬼奴さんは、イチゴを買って、トマトも買って、タマネギも買うふうです。
 椿鬼奴さん夫婦は、夫が主婦のようなもので、料理をされるそうです。まあ、ふたりがそれで良いのならそれでいいと思います。いろんな夫婦の形があります。夫は、ボートレース(ギャンブル)で忙しいそうです。ふつう、考えられないパターンですが、妻がそれでいいのなら、ほかの人がなにか文句を言う筋合い(すじあい。理屈、根拠、立場)はありません。
 妻がおいしい食材を買って、夫に料理をしてもらう。夫婦というものは、ふたりがそれでいいならそれでいいのです。

 城跡でお祭りです。
 新発田城(しばたじょう)のさくらまつりだそうです。
 
 充電を依頼したお宅にいた孫の女の子が明るい。
 好きな食べ物は? と出川さんに質問して、出川さんが、カレーとハンバーグ、鬼奴さんが、焼き肉としゃぶしゃぶと答えました。
 孫娘さんは5歳ぐらいで、おさるさんのように動き回ります。遊具のトランポリンでジャンプして、てつぼうにからまって回って、動きがとてもいい。
 孫娘さんは、口が達者でおもしろい。生まれてきてくれてありがとうです。
 おじいさんは、71歳だそうです。
 孫娘さんの妹も出てきてにぎやかです。
 鬼奴さんがさっき買ったイチゴをみんなに配って、即席のおじいさんの誕生日会が始まりました。
 ハッピバースディおじいちゃんの歌をみんなで歌いました。いい誕生日になりました。
 孫娘さんは将来消防士になりたいそうです。お父さんが消防団に入っているので、お父さんといっしょに仕事をしてみたいそうです。エライ!

 ばかうけのお菓子の工場というところのそばを充電バイクで走りました。
 ばかうけのお菓子:ちょっとわたしは知らないお菓子です。

 タラフク亭というところ探しますが、なかなか見つかりません。
 地元の人たちが、信号を左とか右とか案内してくれますが、そこから信号までの距離がとても長い。なにせ信号機がないのです。距離感覚が都市部とは違います。信号までの距離がとても遠い。信号がいらない地域なのです。
 コミュニティセンター(公民館でしょうか)併設のレストランでした。地元の人でないとすんなりわかりません。
 やっとたどり着きました。
 ここまでで、椿鬼奴さんの出番は終わり、後半のゲストであるノンスタイル井上さんが登場しました。

(次週へ続く)

 ノンスタイル井上さんとゴールの山形県にある灯台をめざします。

 途中、スマホカメラの撮影会みたいになります。
 自分は芸能人といっしょに写真に写りたいとは強くは思いません。
 あいさつをして、握手をして、がんばってくださいとか、応援していますと声をかけるぐらいで十分です。
 自分の目で、じかに相手を見て、脳みそに記録なり、記憶ができたらそれでいい。
 なんというか、これまでの体験で、タレントさんとか有名人というのは、近くで実際に見てみると、テレビで見るのと同じだという感想があります。

 初対面の人同士です。
 ノンスタイルの井上さんは人に優しい。
 好感をもちました。
 井上さんが、2~3歳ぐらいの女の子を抱いて、抱かれた女の子が嫌がって、出川さんから、『さすが泣かれじょうず』と声をかけられました。おもしろい。

 玄関を入ると、家の中に、『非常口』という証明があったので、驚きました。
 昔民宿をやられていたそうです。宿泊施設だったので、非常口の緑の照明が残っているのです。

 地元のマラソンで、ゴールテープを切るシーンがとっても良かった。
 選手がゴールするたびに、出川さんと井上さんがもったゴールテープを切ってもらいます。
 ゴールした人たちが、どうして、タレントそこにいるのかとびっくりされます。
 
 あかちゃんを抱いた出川さんが、こどもさんの名前を聞いて、ハッピバースディの誕生祝の歌を歌っているシーンが不思議でした。
 誕生日ということは、満1歳であるはずで、満1歳といえば、歩き始めていてもおかしくない体つきなのに、映像に映っているあかちゃんは、どう見ても生後4か月ぐらいにしか見えないのです。
 やっぱり違っていました。その日は、あかちゃんのパパの誕生日だったそうです。

 日本海、新潟の海の風景がとてもきれいです。
 福井県の若狭(わかさ)あたりの海もとてもきれいです。
 わざわざ海外に行かなくても、日本には、美しい海の風景がたくさんあります。

 戸建てのお宅かと思ったら、レストランが併設されていました。
 古民家カフェレストランでした。
 きさくなご夫婦で、楽しい雰囲気が見ている者にも伝わってきました。
 
 そのあと行った公衆浴場で、なかなかいいシーンがありました。
 露天風呂につかりながら、出川さんたちと、6歳の弟を連れた10歳小学4年生のメガネの少年がおしゃべりします。
 ちゃんとおとなと会話ができる立派な少年でした。

 充電バイクの電気がなくなりそうになりますが、ギリギリ、目的地の灯台に着きました。
 見ていて、以前、出川さんが、福岡県博多にある福岡タワーにのぼったときの回をなんとなく思い出しました。
 お疲れさまでした。  

2024年06月06日

出川哲朗の充電バイクの旅 鳥取横断SP

出川哲朗の充電バイクの旅 鳥取横断SP 湖山池(こやまいけ)→大神山神社(おおがみやまじんじゃ) ゲスト 井桁弘恵 中村獅童 ネットもテレ東

出川哲朗の充電させてもらえませんか? ネットもテレ東
■行くぞ!鳥取を横断112キロ!■日本一<大きな池>からゴールは<霊峰大山(だいせん)>の大神山神社なんですが■初登場の井桁弘恵&中村獅童に哲朗もタジタジでヤバイよヤバイよSP■


 鳥取県にある大山(だいせん)には、自分が高校一年生だった15歳の夏に登ったことがあります。
 ふもとで一泊して、翌朝早くから登山を始めて、大山(だいせん)の幅が(はばが)狭い尾根を歩いて、蒜山(ひるせん)という山のほうへ縦走(じゅうそう)して、赤崎という海岸沿いの町に降りて、堤防のそばでテントをはって一泊して、翌日福岡県の実家へ列車に乗って帰りました。もう半世紀以上前のことになりました。
 今回、こちらの映像で大山の雄姿を見ることができたらいいなと楽しみにして見始めました。

 ゲストの井桁弘恵(いげた・ひろえ)さんも福岡県の人で、地元では進学校で有名な高校を出て早稲田大学に行かれて、その間にスカウトされてモデルになってという経歴で、今は毎週日曜日に山崎育三郎さんと、『おしゃれクリップ』という番組で、ゲストを迎えてインタビューをされています。自分は、毎週楽しみにしながら観ています。
 以前、山崎育三郎さんが、琵琶湖あたりが旅先で、この充電バイクの旅番組に出られたので、その番組つながりで、今度は井桁弘恵さんが出られたのかなあと推理しました。

 中村獅童さん(なかむら・しどうさん)は、先日、『徹子の部屋』で、ちいさな男の子のお子さんふたりといっしょに出ておられました。とてもかわいいお子さんでした。たしか、6歳(1年生)と3歳だったという記憶です。
 じょうずにご夫婦で子育てをされていることがわかりました。歌舞伎という世襲(せしゅう。子が親のあとをつぐ)の世界でたいへんなこともある子育てですが、お子さんふたりは歌舞伎の演技がうまくて、生まれもった才能は順調に開花することがわかりました。今はまだ幼いこどもさんたちが、さきざき歌舞伎界をしょってたつようになることが楽しみです。
 こちらの充電バイクの番組では今回、偶然ですが、中村獅童さんの登場時に、わんぱく大相撲大会のシーンにがちあいます。
 体の大きな佐渡ヶ嶽親方(元琴の若、さどかたけおやかた)とか、先日引退された琴恵光(ことえこう)さんとか本物が出てきてびっくりしましたが、自分は相撲ファンなので映像を観ていて嬉しくなりました。
 横綱だった琴櫻(ことざくら)は、鳥取県倉吉市の出身だそうです。自分が小中学生の時に白黒テレビの中継を母方の祖父と並んで観ていた時代の力士さんです。

 前半のゲストが井桁弘恵さんでした。みんなから、『イゲちゃん、イゲちゃん』と呼ばれています。
 井桁弘恵さんについての自分がもつイメージですが、ひとりで動くことが多い人というものです。夜、することがなく、あてもなく街をふらついていそうです。ひとりでニューヨークにも行ってしまいます。
 番組中何度か話題が出てきますが、仮面ライダーに出演されていたことは今回初めて知りました。
 番組中では、モデルという職業であるがゆえに、ラーメンはめったに食べないけれど、きょうは食べたいとか、食べた料理のにんにくの臭いが消えたとか、いろいろ苦労があることがわかりました。なにせ、太ってはいけないのです。
 映像では、金色スープのきれいなラーメンを初めて見ました。おいしそう。
 
 町内の歴史あるお祭りシーンです。すごくおもしろかった。良かった。
 自分も小学生のときに法被(はっぴ)を着て2度ほど山車を(だしを)ひいたことがあるので、祭りのときの楽しかった子ども時代を思い出しました。
 出川さんと井桁さんのおふたりが、山車(だし)に乗せられて、ちびっこたちが山車を引っ張ります。にぎやかです。

 旅番組によく出てくる、『鳥取のハワイ』が出てきました。昔、羽合町(はわいちょう)という地方自治体だったそうです。ハワイ州と姉妹都市として提携している。それから、羽合温泉があるそうです。現在は合併して、湯梨浜町(ゆりはまちょう)です。
 
 充電バイクで移動途中、テニスに挑戦です。たまたま見つけたテニスコートで、学生さんたちとテニス勝負です。強豪校の学生さんだったようです。(このあとも県で表彰された理容師の方とか、大相撲の力士の出身地とか、鳥取県は人口が少なくても人材が豊富な土地だと感心しました)
 井桁弘恵さんは学生時代硬式テニス部員だったそうです。でも、そのときのシーンは軟式テニスで、井桁さんはかなり苦労されていました。軟式と硬式は違うと思います。お気の毒でしたが、その場は盛り上がっていたようです。テニスはむずかしい。出川チームは、1点もとれませんでした。
 
 今回は、熊谷ディレクターでした。
 ゲストさんたちふたりが破天荒なところもあって、充電のタイミングがうまくいかないときもあり、ご苦労をお察しします。

 井桁弘恵さんは、仮面ライダーゼロワン(2019年。令和元年)という番組で、バルキリーという役をやっていたそうです。
 充電を依頼した先の奥さんは、仮面ライダーは知っているが、バルキリーは知らないと言い、そこのもう大きくなった息子さんが、自分は知っていると返答されていました。ぎりぎりで知っている世代だろうということでした。
 井桁弘恵さんは、充電依頼のコメントがにがてそうにしていました。すらすらと用件をしゃべるよりも、たどたどしくても、気持ちをこめて話せば、相手もわかってくれると思います。
 井桁さんは気を使って、おうちの人に声をかける前にスイカヘルメットをぬがれましたが、かぶったままのほうがいい。世間では、スイカヘルメットを見て、出川さんの番組が来たと、番組内容がすぐわかるようになっています。
 充電のお礼に、早稲田大学卒だから、玄関先で、中学三年生の息子さんの家庭教師をします。たいへんなロケです。

 温泉でのコメントで、ロビーの香りがとても良かったようで、『初恋の匂い(におい)』と紹介がありました。
 温泉に入れて良かった。
 透き通ったお湯です。温度も適温です。
 そのあと、お寿司屋さんに行って、井桁弘恵さんが発した(はっした)言葉がとても良かった。
 『胃袋の充電もさせてもらっていいですか?』
 お寿司がおいしそう。食べたい。1200円です。お手頃値段です。地方には、お手頃値段で、おいしいものがたくさんあります。
 井桁さんはモデルなので、食事にからんで、体形の管理がたいへんそうに見えました。
 みなさんのやりとりを見ていると、人間ってなんだろうなあと思うのです。
 おいしいものを食べて、楽しい時間を過ごすために、人の生活ってあるのだろうなあ。

 宿泊するホテルの従業員の方の動きを見ていて思ったことです。
 宿泊とか撮影の可否を責任者に判断してもらうのですが、責任者はその場に居ません。
 『支配人』は、いつでもどこでも連絡がとれる。責任者は常に判断を求められるので、気が休まるときがありません。お察しします。
 4月21日、本日わんぱく相撲大会(こどものすもう大会)があるという情報提供がホテルからありました。
 ゲストの井桁弘恵さんとは、泊まったホテルの朝でサヨナラです。井桁さん、なかなか良かった。また来てネ。

 中村獅童さんはやんちゃです。登場シーンの展開がすごい。いきなりわんぱく相撲(すもう)の土俵の近くに中村獅童さんが現れます。ハプニングみたいな流れです。倉吉市は、横綱琴櫻(ことざくら)の出身地と紹介がありました。
 豪華キャストがそろったわんぱく相撲大会でびっくりしました。
 地元の有力者もたくさんです。宣伝したい思惑(おもわく)があるから、大人の世界もからんできますが、それはそれでいいと思います。
 小学6年生のユウキくんと出川さんの相撲勝負です。どうも、出川さんは、すもうの技(わざ)を知らないみたいです。とても勝てません。
 勝負のあとは、ちゃんこ鍋です。アツアツの鳥ガラスープが抜群にうまいと、趣味でスープづくりをしている中村獅童さんがほめていました。
 中村獅童さんのスイカヘルメットをかぶった姿がかっこいい。
 
 倉吉白壁土蔵群を散策しました。静かでした。そういうものなのでしょう。
 江戸時代から明治時代の商家の街並みでした。
 中村獅童さんが、しきりに、わんぱく相撲のことをPRしていました。

 たんぼに咲く紫色のレンゲソウの群れがきれいでした。

 鳥取のラーメンは、とんこつではなく、牛骨(ぎゅうこつ)スープだそうです。
 
 町の床屋さんに立ち寄って、充電させてもらって、中村獅童さんが、シャンプーとカットをしてもらいました。たまたまですが、鳥取県で有能な理容師さんで表彰も受けておられる男性理容師の方でした。見た目がお若い方で、とても60歳には見えませんでした。お孫さんがあかちゃんでかわいい。
 店に入る前に出会った歴史好きのキャラクターの小学生少年がなかなかいい個性を出していました。中村獅童さんはNHKで歴史番組に出ているそうです。少年はその番組を見ているそうで、ふたりのやりとりがとてもおもしろかった。
 
 見ていて思うのは、いいなぁーー、東京以外の地方でも、人は生きています。

 ラーメン屋さんの店先は人がいなかったのに、店の中に入ったらとても混んでいたのでびっくりしました。
 おでんを食べます。セルフサービスです。牛すじ、たまご、厚揚げを頼みました。
 どこへ行っても、出川さんのまわりには、こどもさんがいっぱい集まってきます。
 世の中、どこが少子化なのだろうか。

 雨降りでたいへんです。
 わたしが楽しみしていた大山(だいせん)の山は見えないなあ。
 出演者は雨に濡れてびっちょびちょで、とてもひどいかっこうです。
 顔もびちょびちょです。
 温泉に入れて着替えができて良かった。
 体が冷えているから、温泉のお湯が熱く感じるのでしょう。
 映像を観ていて思ったのは、仕事で働く皆さんは、まだコロナ対策のマスクを着用されているのね。山陰地方の皆さんは、まじめでおとなしく感じました。
 
 カッパを来て、またバイクの運転です。
 転倒したあぶない雨降る道です。
 
 観たかったと思っていた大山(だいせん)の晴れていた時の映像が流れたことがうれしかった。
 ああ、あの刃物のような形をした尾根(おね)を15歳のときの自分は歩いたのだとなつかしかった。

 バイクの旅は最終盤を迎えて電池切れです。
 とりあえず、中村獅童さんだけが先着しました。
 出川さんもバイクを押してたどり着いて、なかなかいいゴールシーンでした。
 神社の中を流れる伏流水(ふくりゅうすい)の紹介がありました。
 人が少ないと自然がきれいです。
 そんなことを思いました。
 中村獅童さんにとっては、苦労した地方ロケの思い出になるでしょう。
 ときおり中村獅童さんが、出川さんがこの番組をやれなくなったら自分があとを引き継ぎたいと言われました。
 この番組が始まって8年と聞きました。
 この番組の起源は、東野・岡村の『旅猿』だと思うのです。ゲストで『旅猿』に出ていた出川さんが、自分の旅番組をもちたくて始めた充電バイクの旅です。出川さんも60歳になってしまいました。体に気をつけて、ケガにも気をつけてできるだけ長く続けてください。応援します。

(その後のこと。『ブランディング』)
 放送の途中で出川さんが、以前のロケ番組で井桁弘恵さんが激高した(げきこう。はげしくおこった)ようなことを話したのですが意味がわかりませんでした。そのときに、ふたりが、『ブランディング』という言葉を使いました。どうも、テレビ番組製作側が、意図的にゲストが怒るように、この時は、井桁弘恵さんを精神的に追い込んだというような出川さんの話でした。
 わたしは先日たまたま街中で、テレビ局がロケをしているのを見ましたが、スタッフは若い人たちばかりで、大学生たちのクラブ活動の延長のように見えてだいじょうぶだろうかと心配しました。なんだか頼りない。
 ブランディング:これはいいものだというイメージづくりと理解しました。
 なんというか、映像などで、人前に顔をさらしてする仕事は大変だと思います。自分は相手を知らなくても相手は自分を知っている。不安にもなります。いいイメージで映像に映らなければ安心できない。
 お笑いのためなら何をやってもいいとか、お金のためなら何をやってもいいとなると、イジメに通じる人間の悪の意識が垣間見える状態になります。(かいま見える。垣根の間から見える)。
 人が苦しんでいるのを見て楽しむのは、精神が幼稚な(ようちな)人間がやることです。

(そのほか)
 今回初めて、『ネットもテレ東』でこの番組を見ました。いままでは、『TVer(ティーバー)』で観ていました。その前は地上波のテレビ愛知とか三重テレビで観ていました。
 同じ番組でも、いろんな視聴方法があることにだんだん気づいてきました。こんなふうでは、テレビの地上波放送では、よほどいい番組を流さないと視聴者が離れていくでしょう。スポンサーも同様に離れていくでしょう。スポンサーはインターネット方式の番組に流れていくのでしょう。
 世の中では、いろんなことをする方法がどんどん変わってきていきます。わたしは歳(とし)をとってきましたが、なんとか変化についていきたいものです。