2023年05月24日
あつかったらぬげばいい ヨシタケシンスケ
あつかったらぬげばいい ヨシタケシンスケ 白泉社
絵のふちのほうの模様がすごい。
昔のラーメン丼の模様のようです。
読み終えて、おとなのための絵本でした。良書です。
『あつかったら ぬげばいい』から始まります。
(そりゃそうだ)
『ふとっちゃったら なかまをみつければいい』
(笑いました。仲間はすぐに見つかるでしょう)
大事な人が亡くなったときのことが書いてあります。
悲しむだけ悲しんだら、次のステップに進めばいいと思います。
路線バス乗り継ぎ旅のえびすさんは、最初の奥さんを病気で亡くして号泣したあと、さびしさに耐えきれなくなって再婚されました。悲しみをいつまでもひきずっていても、つらいだけです。亡くなった奥さんも『いいよ』と許してくれます。
ひとつのことにゆきづまったら、次にいけない人がいます。
『いみのわからないページがあったら バンバンとばして わかるとこだけ よめばいい』
省略ができるようになれば、気持ちが楽になれます。
まじめだけではなくて、したたかに生きる手法も例示してあります。
人生訓です。(悩み多き人生を、人はどう生きるのかの秘けつ(コツ))
人生相談の答えのようでもあります。
どれもなかなかいい。
こどもさん向けではなく、大人向けの絵本で、昔読んだエドワード・ゴーリーの絵本のイメージがあると気づきました。絵本の大きさもこの絵本と同じぐらいの小型判です。
うちには『優雅に叱責する自転車 柴田元幸・訳 河出書房新社』『ギャシュリークラムのちびっ子たち 柴田元幸・訳 河出書房新社』『うろんな客 柴田元幸・訳 河出書房新社』の三冊が本棚にあります。ブラックユーモアです。不幸が連続します。内容は、明るくはありません。
読んでいると、熊じいさんのモットーである(信条:自分が正しいと信じる)自分で作った言葉を思い出します。『人生は60点で十分生きていける』
絵本でのアドバイスは、どちらかといえば、後ろ向きです。『逃げ』があります。
ときには、立ち向かって、壁を打ち破るなり、ハードルを飛び越えるなりしなければならないときがあります。
動物が危機に面した時の行動の順番です。
①じっとしている。
②逃げる
③拳(こぶし)を上げて相手にぶつかっていく。闘う(たたかう)
環境を変える。
先日思ったことがあるのです。
学校でイジメがあると、いじめられた被害者のほうが転校します。
いじめた加害者のほうが転校すべきです。
『せかいがかわってしまったら じぶんもかわってしまえばいい』
第二次世界大戦後の日本人のアメリカ合衆国に対する態度の変化が思い出されます。
戦時中は敵国で憎む(にくむ)対象だったのに、戦後はあこがれて讃えて(たたえて)、ついていきます。
日本人の変わり身のすばやさは、なかなかのものです。(とにかく生きていかねばならないのです)
『すぐになくしてしまうなら ひもでむすんでおけばいい』
(クスッと笑ってしまいました。忘れ物を何度も繰り返す人はいます)
『136おくねんのうちゅうのれきしに……』とあります。
わたしの手書き歴史メモノートだと、宇宙の始まりが138億年前(こちらの絵本とは、2億年の差があります)、46億年前に地球誕生、BC2億年~BC6600万年が、恐竜時代とあります。人類が出てくるのは、1万年前ぐらいからです。その当時の日本は縄文時代です。
老いて(おいて)からのことが書いてあります。
四十代後半から、体のあちこちが、順番のように壊れていきます。女性も更年期障害でたいへんだと聞きます。
いちど壊れたら戻らなくなることが多い。あきらめます。
熊じいさんは、歳をとってきて、もう遠い国外まで旅行へ行く自信がありません。最近は、坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)で右足が痛くて整形外科に通っています。
テレビの映像を見て、旅をした気分になる日々を送っています。先日は、出川哲朗さんの充電バイクの旅47都道府県全国制覇を観ながら、海や山に囲まれた日本の自然は素敵だなと感心しました。日本各地に絶景の景色があります。
絵本では、最後の締めがいい。
なるほど。最初に戻るのです。
『さむかったら きればいい』
いい本でした。
絵のふちのほうの模様がすごい。
昔のラーメン丼の模様のようです。
読み終えて、おとなのための絵本でした。良書です。
『あつかったら ぬげばいい』から始まります。
(そりゃそうだ)
『ふとっちゃったら なかまをみつければいい』
(笑いました。仲間はすぐに見つかるでしょう)
大事な人が亡くなったときのことが書いてあります。
悲しむだけ悲しんだら、次のステップに進めばいいと思います。
路線バス乗り継ぎ旅のえびすさんは、最初の奥さんを病気で亡くして号泣したあと、さびしさに耐えきれなくなって再婚されました。悲しみをいつまでもひきずっていても、つらいだけです。亡くなった奥さんも『いいよ』と許してくれます。
ひとつのことにゆきづまったら、次にいけない人がいます。
『いみのわからないページがあったら バンバンとばして わかるとこだけ よめばいい』
省略ができるようになれば、気持ちが楽になれます。
まじめだけではなくて、したたかに生きる手法も例示してあります。
人生訓です。(悩み多き人生を、人はどう生きるのかの秘けつ(コツ))
人生相談の答えのようでもあります。
どれもなかなかいい。
こどもさん向けではなく、大人向けの絵本で、昔読んだエドワード・ゴーリーの絵本のイメージがあると気づきました。絵本の大きさもこの絵本と同じぐらいの小型判です。
うちには『優雅に叱責する自転車 柴田元幸・訳 河出書房新社』『ギャシュリークラムのちびっ子たち 柴田元幸・訳 河出書房新社』『うろんな客 柴田元幸・訳 河出書房新社』の三冊が本棚にあります。ブラックユーモアです。不幸が連続します。内容は、明るくはありません。
読んでいると、熊じいさんのモットーである(信条:自分が正しいと信じる)自分で作った言葉を思い出します。『人生は60点で十分生きていける』
絵本でのアドバイスは、どちらかといえば、後ろ向きです。『逃げ』があります。
ときには、立ち向かって、壁を打ち破るなり、ハードルを飛び越えるなりしなければならないときがあります。
動物が危機に面した時の行動の順番です。
①じっとしている。
②逃げる
③拳(こぶし)を上げて相手にぶつかっていく。闘う(たたかう)
環境を変える。
先日思ったことがあるのです。
学校でイジメがあると、いじめられた被害者のほうが転校します。
いじめた加害者のほうが転校すべきです。
『せかいがかわってしまったら じぶんもかわってしまえばいい』
第二次世界大戦後の日本人のアメリカ合衆国に対する態度の変化が思い出されます。
戦時中は敵国で憎む(にくむ)対象だったのに、戦後はあこがれて讃えて(たたえて)、ついていきます。
日本人の変わり身のすばやさは、なかなかのものです。(とにかく生きていかねばならないのです)
『すぐになくしてしまうなら ひもでむすんでおけばいい』
(クスッと笑ってしまいました。忘れ物を何度も繰り返す人はいます)
『136おくねんのうちゅうのれきしに……』とあります。
わたしの手書き歴史メモノートだと、宇宙の始まりが138億年前(こちらの絵本とは、2億年の差があります)、46億年前に地球誕生、BC2億年~BC6600万年が、恐竜時代とあります。人類が出てくるのは、1万年前ぐらいからです。その当時の日本は縄文時代です。
老いて(おいて)からのことが書いてあります。
四十代後半から、体のあちこちが、順番のように壊れていきます。女性も更年期障害でたいへんだと聞きます。
いちど壊れたら戻らなくなることが多い。あきらめます。
熊じいさんは、歳をとってきて、もう遠い国外まで旅行へ行く自信がありません。最近は、坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)で右足が痛くて整形外科に通っています。
テレビの映像を見て、旅をした気分になる日々を送っています。先日は、出川哲朗さんの充電バイクの旅47都道府県全国制覇を観ながら、海や山に囲まれた日本の自然は素敵だなと感心しました。日本各地に絶景の景色があります。
絵本では、最後の締めがいい。
なるほど。最初に戻るのです。
『さむかったら きればいい』
いい本でした。
2023年05月22日
決定版 かんたんあやとり 野口廣・監修 野口とも・著
決定版 かんたんあやとり 野口廣・監修 野口とも・著 主婦の友社
完全版 あやとり大全集 監修・野口廣 主婦の友社
スーパーマーケットのレジ近くにあった割引商品のワゴンに置かれていました。ほかにもたくさんの本が値引きされて販売してありました。
自分の孫のうちのひとり(小学校低学年)が、しばらく前から夢中になってあやとり遊びをしています。プレゼントしたら喜ぶに違いないという思惑で手に入れました。(おもわく:良かれと思ってやる)
本の中で教えてくれるのは二冊とも同じ人の企画で、決定版のほうはご夫婦です。あやとりをするこどもさんはモデルさんです。
講師は、かなり高齢のご夫婦です。ご存命なのだろうか。
野口廣:1925年(大正14年)-2017年(平成29年) 91歳没 やはりお亡くなりになっておられました。数学者、国際あやとり協会顧問。奥さんのことは、わかりませんでした。
自分はあやとりは小学生の時に学校の教室で、女の子たちと遊びでやりましたが、苦手なほうです。
孫に本を与えて反応をみるのが楽しみです。きっと喜んでくれると思います。
(追記:その後)
本にのっているあやとりのやりかたは、簡単なものが多いので、やりやすいそうです。
じょうずにきれいにあやとりができていました。
1本の結んだ糸からたくさんの形ができていきます。不思議なものです。
完全版 あやとり大全集 監修・野口廣 主婦の友社
スーパーマーケットのレジ近くにあった割引商品のワゴンに置かれていました。ほかにもたくさんの本が値引きされて販売してありました。
自分の孫のうちのひとり(小学校低学年)が、しばらく前から夢中になってあやとり遊びをしています。プレゼントしたら喜ぶに違いないという思惑で手に入れました。(おもわく:良かれと思ってやる)
本の中で教えてくれるのは二冊とも同じ人の企画で、決定版のほうはご夫婦です。あやとりをするこどもさんはモデルさんです。
講師は、かなり高齢のご夫婦です。ご存命なのだろうか。
野口廣:1925年(大正14年)-2017年(平成29年) 91歳没 やはりお亡くなりになっておられました。数学者、国際あやとり協会顧問。奥さんのことは、わかりませんでした。
自分はあやとりは小学生の時に学校の教室で、女の子たちと遊びでやりましたが、苦手なほうです。
孫に本を与えて反応をみるのが楽しみです。きっと喜んでくれると思います。
(追記:その後)
本にのっているあやとりのやりかたは、簡単なものが多いので、やりやすいそうです。
じょうずにきれいにあやとりができていました。
1本の結んだ糸からたくさんの形ができていきます。不思議なものです。
2023年05月20日
けんかのたね ラッセル・ホーバン・作
けんかのたね ラッセル・ホーバン・作 小宮由(こみやゆう。男性)・訳 大野八生(おおのやよい。女性)・絵 岩波書店
トラブル発生の物語です。
トラブルの原因を調査するのです。
ざーっと目をとおしましたが、かなりややこしい。もう1回読み直してみます。
人間が6人(男2人、女4人。お父さんとお母さんとこどもが4人(男1人、女3人))に、ねこといぬがからみます。
1 お父さん:仕事からくたくたになって帰宅します。
2 ねこのプッス:いぬのボンゾーにほえられます。ミーナとソファーに座っていたとき、プッスは、ミーナをひっかいて、ボンゾーのあたまにとびのった。
3 いぬのボンゾー:ねこのプッスをほえます。
4 お母さん:お母さんはけんかの原因に関与していません。
5 長女ドラ:長男フランクになぐられた。頭にきたドラは、フランクの髪の毛をひっぱった。
6 長男フランク:次女エミリーが長女ドラに絵の具を投げつけたら、ドラが長男フランクの船の「もけい」にしりもちをついた。
7 次女エミリー:長女ドラに絵の具をなげつけた。いぬのボンゾーが、絵の道具の水入れに足をつっこんで、水をかぶったエミリーの姿をドラが笑ったから腹が立ってドラに絵の具をなげつけた。
8 三女(末っ子)ミーナ:ねこのプッスが、いぬのボンゾーの頭にのっかったから、びっくりしたボンゾーが、次女エミリーの絵画道具の水入れに、足を突っ込んだ。末っ子ミーナは、ねこのプッスとソファーに座っていただけで、ケンカの原因になるようなことはなにもしていないように見えます。だけど、ミーナがねこのプッスにのっかったという事実があります。ソファーのうえにプッスがいるのがわからなかったようです。
お父さんは、いぬのボンゾーをしかった。
ボンゾーは、しょぼんとして、部屋のすみっこへいった。
お父さんは、ねこのプッスをしかった。ミーナをきゅうにひっかいて、ボンゾーのあたまにのったからねこのプッスをしかった。
お父さんにしかられたねこのプッスは、ソファーのしたへもぐりこんだ。
お父さんの指示です。
ドラ、フランク、エミリー、ミーナは、ばんごはんを食べたら、すぐねること。
ねこのプッスといぬのボンゾーは、らいしゅうまで、こどもべやでねることはきんしとした。
命令と罰(ばつ)です。
こどもたち4人が、ねこのプッスをせめます。おまえがわるい。
ねずみ登場です。
プッスがねずみをおいかけます。
プッスがミーナをひっかいたのは、ねずみが原因なのです。
プッスは、ねずみが出入りしている穴をみはっていたのです。
ミーナが急にねこのプッスにのっかってきたから、とつぜん押しつぶされたプッスはびっくりして、ミーナをひっかいたそうです。
びっくりしておこったミーナは、ねこのプッスをいぬのボンゾーの頭めがけてほうりなげた。
プッスは、ボンゾーをおもわずひっかいた。
おこったボンゾーが、プッスをおいかけてきて、ボンゾーは、エミリーの水入れに足をつっこんだ。エミリーが水でびしょぬれになって、それを見たドラがおおわらいした。
エミリーは、自分を笑ったドラに絵の具をなげつけた。絵の具をよけたドラが、フランクの「もけい」にしりもちをついた。フランクは、ドラをなぐった。ドラは、フランクのかみの毛をひっぱった。
ねこのプッスは、ボンゾーにおいかけられて、大きな古時計の上にとびのった。そこへお父さんが帰宅した。
すべての騒ぎの原因は、ねずみにあるというねこのプッスの主張と意見です。
ねずみはすなおに、自分が悪いと、責任を認めます。
ねずみは、ねこのプッスに殺してもらっていいと言います。
ねこのプッスは、ねずみの反発を予測・期待していたので、拍子抜けします。(ひょうしぬけ:張り合いがなくなる。力がぬける)
ねこのプッスは、ねずみに、おまえを(勇気と責任感がある)英雄にはしたくないと言い、その場を去ります。
ねこのプッスは、いぬのボンゾーにあやまりにいきます。
ミーナにほうりなげられたとき、びっくりして、ボンゾーをひっかいてごめんね。
いぬのボンゾーは、ミーナの謝罪を受けて入れて、ふたりで(二匹で)みんなにあやまりに行こうとプッスに提案します。
4人のこどもたちは、二匹の謝罪を受けて入れて、末っ子のミーナは、両親に話をしに行きます。
『許容(きょよう。謝罪を受け入れて相手を許す)』があります。
ミーナはうそをついたと言います。
まわりをよく見ないでソファーにすわったら、プッスがいて、プッスのうえにのっかってしまったそうです。
それぞれわけあって、しかたなく相手にひどいことをしてしまったとこどもたちがあやまります。絵の具をドラに投げつけたエミリー、一か月ぐらいかけてつくった船の「もけい」をこわされて頭にきてドラをなぐったフランク、エミリーを笑って、フランクのかみの毛をひっぱったドラ、『ごめんなさい』が続きます。
ねこのプッスにつかまって、ころされるかもしれないというこわい思いをしたねずみのおとうさんが自分の家に帰り着きました。
家の中では、さきほどの6人家族と二匹の家のように、大げんかで大さわぎをしています。
ねずみのおとうさんは、この本の最初のページあった人間のお父さんと同じセリフを言うのです。
『おいおい、いったどうしたんだ? つかれてかえってきたっていうのに、おかえりなさいも、いってもらえないのかい?』
なにかしら、1945年終戦の第二次世界大戦とか、今、現在進行中のロシアとウクライナとの戦争と重なります。
絵本の中の物語では、ケンカの連鎖があります。
途中で、だれかが止めることができたのに、連鎖してしまいました。
ちょっとしたことで、ケンカがくりかえされて、おおきな悲しみに発展していくのです。
戦争の暗示があります。
戦争反対です。
作者 ラッセル・ホーバン 1925年(日本だと大正14年)-2011年(平成23年) 86歳没 児童文学作家
彼がこの世に残したかったメッセージは『平和』と『協調(きょうちょう。譲り合い(ゆずりあい))』だと受け取りました。
トラブル発生の物語です。
トラブルの原因を調査するのです。
ざーっと目をとおしましたが、かなりややこしい。もう1回読み直してみます。
人間が6人(男2人、女4人。お父さんとお母さんとこどもが4人(男1人、女3人))に、ねこといぬがからみます。
1 お父さん:仕事からくたくたになって帰宅します。
2 ねこのプッス:いぬのボンゾーにほえられます。ミーナとソファーに座っていたとき、プッスは、ミーナをひっかいて、ボンゾーのあたまにとびのった。
3 いぬのボンゾー:ねこのプッスをほえます。
4 お母さん:お母さんはけんかの原因に関与していません。
5 長女ドラ:長男フランクになぐられた。頭にきたドラは、フランクの髪の毛をひっぱった。
6 長男フランク:次女エミリーが長女ドラに絵の具を投げつけたら、ドラが長男フランクの船の「もけい」にしりもちをついた。
7 次女エミリー:長女ドラに絵の具をなげつけた。いぬのボンゾーが、絵の道具の水入れに足をつっこんで、水をかぶったエミリーの姿をドラが笑ったから腹が立ってドラに絵の具をなげつけた。
8 三女(末っ子)ミーナ:ねこのプッスが、いぬのボンゾーの頭にのっかったから、びっくりしたボンゾーが、次女エミリーの絵画道具の水入れに、足を突っ込んだ。末っ子ミーナは、ねこのプッスとソファーに座っていただけで、ケンカの原因になるようなことはなにもしていないように見えます。だけど、ミーナがねこのプッスにのっかったという事実があります。ソファーのうえにプッスがいるのがわからなかったようです。
お父さんは、いぬのボンゾーをしかった。
ボンゾーは、しょぼんとして、部屋のすみっこへいった。
お父さんは、ねこのプッスをしかった。ミーナをきゅうにひっかいて、ボンゾーのあたまにのったからねこのプッスをしかった。
お父さんにしかられたねこのプッスは、ソファーのしたへもぐりこんだ。
お父さんの指示です。
ドラ、フランク、エミリー、ミーナは、ばんごはんを食べたら、すぐねること。
ねこのプッスといぬのボンゾーは、らいしゅうまで、こどもべやでねることはきんしとした。
命令と罰(ばつ)です。
こどもたち4人が、ねこのプッスをせめます。おまえがわるい。
ねずみ登場です。
プッスがねずみをおいかけます。
プッスがミーナをひっかいたのは、ねずみが原因なのです。
プッスは、ねずみが出入りしている穴をみはっていたのです。
ミーナが急にねこのプッスにのっかってきたから、とつぜん押しつぶされたプッスはびっくりして、ミーナをひっかいたそうです。
びっくりしておこったミーナは、ねこのプッスをいぬのボンゾーの頭めがけてほうりなげた。
プッスは、ボンゾーをおもわずひっかいた。
おこったボンゾーが、プッスをおいかけてきて、ボンゾーは、エミリーの水入れに足をつっこんだ。エミリーが水でびしょぬれになって、それを見たドラがおおわらいした。
エミリーは、自分を笑ったドラに絵の具をなげつけた。絵の具をよけたドラが、フランクの「もけい」にしりもちをついた。フランクは、ドラをなぐった。ドラは、フランクのかみの毛をひっぱった。
ねこのプッスは、ボンゾーにおいかけられて、大きな古時計の上にとびのった。そこへお父さんが帰宅した。
すべての騒ぎの原因は、ねずみにあるというねこのプッスの主張と意見です。
ねずみはすなおに、自分が悪いと、責任を認めます。
ねずみは、ねこのプッスに殺してもらっていいと言います。
ねこのプッスは、ねずみの反発を予測・期待していたので、拍子抜けします。(ひょうしぬけ:張り合いがなくなる。力がぬける)
ねこのプッスは、ねずみに、おまえを(勇気と責任感がある)英雄にはしたくないと言い、その場を去ります。
ねこのプッスは、いぬのボンゾーにあやまりにいきます。
ミーナにほうりなげられたとき、びっくりして、ボンゾーをひっかいてごめんね。
いぬのボンゾーは、ミーナの謝罪を受けて入れて、ふたりで(二匹で)みんなにあやまりに行こうとプッスに提案します。
4人のこどもたちは、二匹の謝罪を受けて入れて、末っ子のミーナは、両親に話をしに行きます。
『許容(きょよう。謝罪を受け入れて相手を許す)』があります。
ミーナはうそをついたと言います。
まわりをよく見ないでソファーにすわったら、プッスがいて、プッスのうえにのっかってしまったそうです。
それぞれわけあって、しかたなく相手にひどいことをしてしまったとこどもたちがあやまります。絵の具をドラに投げつけたエミリー、一か月ぐらいかけてつくった船の「もけい」をこわされて頭にきてドラをなぐったフランク、エミリーを笑って、フランクのかみの毛をひっぱったドラ、『ごめんなさい』が続きます。
ねこのプッスにつかまって、ころされるかもしれないというこわい思いをしたねずみのおとうさんが自分の家に帰り着きました。
家の中では、さきほどの6人家族と二匹の家のように、大げんかで大さわぎをしています。
ねずみのおとうさんは、この本の最初のページあった人間のお父さんと同じセリフを言うのです。
『おいおい、いったどうしたんだ? つかれてかえってきたっていうのに、おかえりなさいも、いってもらえないのかい?』
なにかしら、1945年終戦の第二次世界大戦とか、今、現在進行中のロシアとウクライナとの戦争と重なります。
絵本の中の物語では、ケンカの連鎖があります。
途中で、だれかが止めることができたのに、連鎖してしまいました。
ちょっとしたことで、ケンカがくりかえされて、おおきな悲しみに発展していくのです。
戦争の暗示があります。
戦争反対です。
作者 ラッセル・ホーバン 1925年(日本だと大正14年)-2011年(平成23年) 86歳没 児童文学作家
彼がこの世に残したかったメッセージは『平和』と『協調(きょうちょう。譲り合い(ゆずりあい))』だと受け取りました。
2023年05月19日
給食室のいちにち 大塚菜生・文 イシヤマアズサ・絵
給食室のいちにち 大塚菜生(おおつか・なお)・文 イシヤマアズサ・絵 少年写真新聞社
(1回目の本読みです)
まずは、ざーっと目をとおしてみます。
表紙をめくるとメンバー紹介です。
給食センターで働く人たちなのでしょう(本では「給食室」です)
山川:栄養士。男性
田中:今年から働いている女性
川村:30年勤務のベテランさん。男性か女性か、どっちかな。(読み終えて、男性に思えましたが自信がありません)
矢野:若い女性。耳が聴こえにくいそうです。障害者枠の採用かもしれません。
出口:再雇用嘱託員だろうか。年配男性です。元消防士
アニカ:外国人女性。将来自分のレストランを開きたいそうです。
ロイ:外国人男性。最近調理師免許を取得した。アニメとゲームが得意だそうです。
安井戸(やすいど):丸坊主でメガネをかけた男性。お年寄りかと思ったらあんがい若そう。みどり小学校の卒業生だそうです。
以上、8人です。
舞台は『みどり小学校』という学校です。
給食室でのリーダーは、栄養士の山川さんのようです。
ページの左上とか右上の現在の時刻が表示されています。
午前7時30分
昼ごはんの準備が仕事ですから、朝が早い仕事です。そのかわり、終わりの時刻が早いのでしょう。
出勤者の健康チェックがあります。インフルエンザなど、人に感染する病気にかかっていないか注意が必要です。食べ物を扱う仕事ですからね。
食材が届きます。野菜やお肉などです。
受け取った食材に異常がないか点検します。
午前8時50分
先日機会があって、自分が小学生だった時の通信簿を見ました。もう60年ぐらい前のものですが保管してあります。先生のコメントが書いてありました。『給食係でがんばっています』と書いてありました。思えば、小学生の時は、学年が変わっても、たいてい、給食係か、給食委員をしていました。
いちど、5年生ぐらいの時に、給食室に呼ばれて、あなたのクラスはおかずの食べ残しが多いと給食をつくるおばちゃんにおこられたことがあります。そんなことを思い出しました。当時の世間は『もったいない』が徹底していました。
以前なにかの記事で、外国人観光客の方が日本人の性質である『もったいない』は、もういいです(お断りします)と意見を主張されているのを読んだことがあります。むだがあってもいい。人生を楽しみたい。日本人は生活の楽しみ方を知らない。そんな趣旨でした。
さて、絵本では、8人で協力して、児童と先生の分450人分の給食をつくるそうです。早番の人たちが、すでにとりかかっていて、これから全員でつくるそうです。チームワークは大事です。
メニューは、カレーライス、サラダ、ゼリーです。
仕事を始める前に打合せをします。打合せは大事です。一日の予定の確認をして、全員で情報を共有します。朝礼みたいなものです。朝礼は大事です。
午前9時10分
お米をたきます。80人分用のおかまを6個使います。450人分をつくります。算数の勉強です。おかま5個で400人分、あとの1個で50人分をたくのでしょう。
午前9時30分
野菜の調理を始めます。
つくるのはカレーです。
たまねぎ、にんじんですな。
カレーのルーもつくります。(ルー:カレーの汁)
量が多くても少なくても、料理は食べる人のことを考えて、心をこめてつくります。
午前9時50分
家庭料理とは違います。
大きなお鍋で、大量のたまねぎを炒めます(いためます)。にんにくとしょうがを混ぜます
牛肉も炒めます(いためます)。さとう、水、ローリエを入れるそうです。(ローリエ:香辛料。月桂樹の葉を乾燥させたもの)
別のチームでは、デザートのゼリーづくりが進んでいます。
午前11時
だんだん昼食の時刻が近づいてきました。
サラダづくりのスタートです。
ブロッコリーをゆでて、パプリカとスイートコーンを湯にとおして網ですくいあげます。
最後がドレッシングかけです。(ドレッシング:サラダにかける味付けの調味料)
ごはんがたけるとメロディーが流れるそうです。
熊じいさんの家の電気釜だと、ピーピーピーと何回か音が鳴って、音でごはんがたけたことを知らせてくれます。
クラスの人数ごとに、ごはんの量を分けていくそうです。なかなかたいへんそうです。細かい作業があります。
午前11時30分
カレーの仕上げだそうです。
ルーに合わせるのが、牛肉と野菜です。加えるのが、調味料、スキムミルク(加工した脱脂粉乳。水に溶けやすい)です。
味見役が、栄養士の山川さんです。
へーぇ。食中毒の関係で、つくったものを50グラムずつ2週間保存しておくきまりになっているそうです。食中毒が発生した時は、その保存した食べ物に、ばい菌がいないか調べるのでしょう。原因究明です。
午前11時45分
給食が、だいじょうぶかチェックがあるそうです
チェックするのは校長先生です。(以前、ネットのニュースで、校長が変だと思って給食のおかずの一部出すのをやめたという事件があった記憶です。そのおかずを調べたら「大腸菌」が入っていたそうです)
江戸時代とか武士の時代の、お殿さまが食べる料理のお毒味役の武士のポジションを思い出しました。映画で見たことがあります。
午後12時
給食が教室へ運ばれていきます。
午後12時10分
わいわいがやがやとこどもたちが給食の配膳をしています。
コロナ禍だったときは、いろいろと制限があったことでしょう。あれだめ、これだめです。不自由でした。
騒ぎが始まって、三年がたって、ようやくコロナウィルス感染拡大が収まってきました。長かった。
栄養士の山川さんが、児童たちになにかを約束していたようです。
午後12時30分
クイズ大会です。
栄養士の山川さんが、こどもたちにクイズを出します。
調味料のクイズです。
「ソース」と「しょうゆ」が答です。
両方がカレーに入っているように読めますが、しょうゆだけのようにも読めます。よくわかりません。
しょうゆでいい香りを付けるそうです。
午後12時45分
給食室のメンバーが同じ部屋に集まって、みんなで、自分たちでつくった給食を食べます。
午後1時30分
給食を食べたあとの後片付けです。
どれだけたべてくれたかのチェックをします。
熊じいさんは、小学生低学年のとき、おみそ汁に入ったワカメが口の中でぬるぬるして気持ち悪くて飲み込むことができませんでした。同じく、もうひとりそういう子がいて、全部食べるまで許さないみたいなことを言われて、給食の時間が終わって、掃除の時間が始まったときも、黒板の前にふたりで並んで正座させられて、涙をこぼしながら、食べられないワカメを食べようとしていました。でも結局食べることはできませんでした。人間には、食べられないものもあるのです。体罰反対です。(でも、おとなになった今は、簡単にワカメを食べることができます。あと、チーズがにがてでした。昔の給食に出てくるチーズは、せっけんのような感じがして自分は、食べられませんでした)
午後2時10分
せんじょう室で食器をみんなで洗います。後片付けもたいへんです。
ばいきんが発生しないように、消毒もします。
栄養士の山川さんは、これからの献立(こんだて)づくりです。頭を使います。
いろんな献立が絵になって、並んでいます。どれもおいしそうです。
絵本の絵を見ていて、熊じいさんは、病気で何度か入院したことがあるので、病院の食事を思い出しました。朝、昼、夕と一日三食出ます。入院中の楽しみは、食事でした。祝日などは、記念日に、ちなんだ献立が出たり、ときおりは、二種類あるうちのどちらか好きなほうを選択できたりもしました。
午後4時
仕事の終了です。おつかれさまでした。
働くことは、人の役にたつことです。
労働について考える絵本でした。
働く人に『感謝』する絵本でした。
そして、料理の本でした。
裏表紙の部分の絵についてです。
給食室のレイアウト(配置)があります。
整理整とんは、事故防止のためです。
清潔を保つのは、食中毒の防止のためです。
きちんとする習慣をつけましょう。
ゆっくりていねいにが、安全の基本です。
裏表紙にある『6年1組新聞』の絵が、見ていて感じが良かった。
そういえば、絵本の最後のほうに、栄養士の山川さんに取材があると書いてありました。取材の結果が新聞です。
1回目の本読みで、ざーっと何が書いてあるのか把握(はあく:全体像をつかむ)するつもりでしたが、かなり詳しく読書メモをつくってしまいました。
短いお話なので、もういちど、2回目の本読みをしてみます。
(2回目の本読み)
表紙をめくって、二列に人の絵が並んでいるのですが、下の段の人について書きます。
たんとうするしごとによって(作業をする部屋によって)、着用する衣服が異なりますと書いてあります。
エプロン、手袋、靴の色が分けてあるそうです。
けんしゅう室、下しょり室での:青いエプロン、青いくつ
けんしゅう室、下しょり室での:(肉や卵をあつかうとき)黄色のエプロン、つかいすての水色のてぶくろ
ちょうり室での:ピンクのエプロン、白いくつ
ちょうり室での:(火をつかうとき)ピンクのゴムてぶくろ
ちょうり室での:(調理が終わったものをあつかうとき。なべとか、ほかん容器など)オレンジのエプロンにつかいすての水色の手ぶくろ
あらいものやそうじをするときは:みどりのエプロンと青いゴム手ぶくろ、せんじょう室では青いくつ
色で区別する理由は書いてありません。(汚れやばいきん防止のためでしょう。清潔を保ち、衛生的な環境をつくります)
制服としてのエプロンを着用するときのことです。
頭の髪の毛の上にネットをかぶせてから、ぼうしをかぶります。(髪の毛が料理に入らないようにするのだなと理解しました。次のページにそのように書いてあったので、当たり!といい気分になりました)
手洗いは2回で、爪の先はブラシで洗うそうです。徹底しています。
絵がわかりやすい。
いろいろ細かいマニュアル(手引き。手順書)があります。
手抜きはしないでほしい。
この給食のことだけではなくて、世間では、仕事で手を抜く人がいます。
マニュアルを無視して仕事をして、そのやりかたが日常的なやり方になってしまうパターンがあります。いずれ、事件や事故が起きます。不祥事が起きて、組織はそれを隠そうとします。話はどんどん深刻になって解決がむずかしくなっていきます。手抜きはやめましょう。めんどくさくても、自分の身を守るためにていねいにやりましょう。
人は『仕事は楽で、給料が良くて、休み多いほうがいい』と思っています。まずは『自分は世のため人のために働いている』という強い動機と意識をもたないと不祥事が起きます。(不祥事:信用を失う残念な出来事)
後半に、毎日の献立料理の絵があります。
それぞれの料理の名前はわかりません。
文字で表示してあると、わかりやすかった。
8パターンあります。
裏表紙の絵で、けんしゅう室やじゅんび室の位置がわかります。
じゅんび室に、エプロンがかけてあります。
部屋がきちんと作業ごとに分けてあるのは、食中毒防止のためでしょう。ばいきんが料理に入らないようにして清潔な環境を保つためでしょう。
(1回目の本読みです)
まずは、ざーっと目をとおしてみます。
表紙をめくるとメンバー紹介です。
給食センターで働く人たちなのでしょう(本では「給食室」です)
山川:栄養士。男性
田中:今年から働いている女性
川村:30年勤務のベテランさん。男性か女性か、どっちかな。(読み終えて、男性に思えましたが自信がありません)
矢野:若い女性。耳が聴こえにくいそうです。障害者枠の採用かもしれません。
出口:再雇用嘱託員だろうか。年配男性です。元消防士
アニカ:外国人女性。将来自分のレストランを開きたいそうです。
ロイ:外国人男性。最近調理師免許を取得した。アニメとゲームが得意だそうです。
安井戸(やすいど):丸坊主でメガネをかけた男性。お年寄りかと思ったらあんがい若そう。みどり小学校の卒業生だそうです。
以上、8人です。
舞台は『みどり小学校』という学校です。
給食室でのリーダーは、栄養士の山川さんのようです。
ページの左上とか右上の現在の時刻が表示されています。
午前7時30分
昼ごはんの準備が仕事ですから、朝が早い仕事です。そのかわり、終わりの時刻が早いのでしょう。
出勤者の健康チェックがあります。インフルエンザなど、人に感染する病気にかかっていないか注意が必要です。食べ物を扱う仕事ですからね。
食材が届きます。野菜やお肉などです。
受け取った食材に異常がないか点検します。
午前8時50分
先日機会があって、自分が小学生だった時の通信簿を見ました。もう60年ぐらい前のものですが保管してあります。先生のコメントが書いてありました。『給食係でがんばっています』と書いてありました。思えば、小学生の時は、学年が変わっても、たいてい、給食係か、給食委員をしていました。
いちど、5年生ぐらいの時に、給食室に呼ばれて、あなたのクラスはおかずの食べ残しが多いと給食をつくるおばちゃんにおこられたことがあります。そんなことを思い出しました。当時の世間は『もったいない』が徹底していました。
以前なにかの記事で、外国人観光客の方が日本人の性質である『もったいない』は、もういいです(お断りします)と意見を主張されているのを読んだことがあります。むだがあってもいい。人生を楽しみたい。日本人は生活の楽しみ方を知らない。そんな趣旨でした。
さて、絵本では、8人で協力して、児童と先生の分450人分の給食をつくるそうです。早番の人たちが、すでにとりかかっていて、これから全員でつくるそうです。チームワークは大事です。
メニューは、カレーライス、サラダ、ゼリーです。
仕事を始める前に打合せをします。打合せは大事です。一日の予定の確認をして、全員で情報を共有します。朝礼みたいなものです。朝礼は大事です。
午前9時10分
お米をたきます。80人分用のおかまを6個使います。450人分をつくります。算数の勉強です。おかま5個で400人分、あとの1個で50人分をたくのでしょう。
午前9時30分
野菜の調理を始めます。
つくるのはカレーです。
たまねぎ、にんじんですな。
カレーのルーもつくります。(ルー:カレーの汁)
量が多くても少なくても、料理は食べる人のことを考えて、心をこめてつくります。
午前9時50分
家庭料理とは違います。
大きなお鍋で、大量のたまねぎを炒めます(いためます)。にんにくとしょうがを混ぜます
牛肉も炒めます(いためます)。さとう、水、ローリエを入れるそうです。(ローリエ:香辛料。月桂樹の葉を乾燥させたもの)
別のチームでは、デザートのゼリーづくりが進んでいます。
午前11時
だんだん昼食の時刻が近づいてきました。
サラダづくりのスタートです。
ブロッコリーをゆでて、パプリカとスイートコーンを湯にとおして網ですくいあげます。
最後がドレッシングかけです。(ドレッシング:サラダにかける味付けの調味料)
ごはんがたけるとメロディーが流れるそうです。
熊じいさんの家の電気釜だと、ピーピーピーと何回か音が鳴って、音でごはんがたけたことを知らせてくれます。
クラスの人数ごとに、ごはんの量を分けていくそうです。なかなかたいへんそうです。細かい作業があります。
午前11時30分
カレーの仕上げだそうです。
ルーに合わせるのが、牛肉と野菜です。加えるのが、調味料、スキムミルク(加工した脱脂粉乳。水に溶けやすい)です。
味見役が、栄養士の山川さんです。
へーぇ。食中毒の関係で、つくったものを50グラムずつ2週間保存しておくきまりになっているそうです。食中毒が発生した時は、その保存した食べ物に、ばい菌がいないか調べるのでしょう。原因究明です。
午前11時45分
給食が、だいじょうぶかチェックがあるそうです
チェックするのは校長先生です。(以前、ネットのニュースで、校長が変だと思って給食のおかずの一部出すのをやめたという事件があった記憶です。そのおかずを調べたら「大腸菌」が入っていたそうです)
江戸時代とか武士の時代の、お殿さまが食べる料理のお毒味役の武士のポジションを思い出しました。映画で見たことがあります。
午後12時
給食が教室へ運ばれていきます。
午後12時10分
わいわいがやがやとこどもたちが給食の配膳をしています。
コロナ禍だったときは、いろいろと制限があったことでしょう。あれだめ、これだめです。不自由でした。
騒ぎが始まって、三年がたって、ようやくコロナウィルス感染拡大が収まってきました。長かった。
栄養士の山川さんが、児童たちになにかを約束していたようです。
午後12時30分
クイズ大会です。
栄養士の山川さんが、こどもたちにクイズを出します。
調味料のクイズです。
「ソース」と「しょうゆ」が答です。
両方がカレーに入っているように読めますが、しょうゆだけのようにも読めます。よくわかりません。
しょうゆでいい香りを付けるそうです。
午後12時45分
給食室のメンバーが同じ部屋に集まって、みんなで、自分たちでつくった給食を食べます。
午後1時30分
給食を食べたあとの後片付けです。
どれだけたべてくれたかのチェックをします。
熊じいさんは、小学生低学年のとき、おみそ汁に入ったワカメが口の中でぬるぬるして気持ち悪くて飲み込むことができませんでした。同じく、もうひとりそういう子がいて、全部食べるまで許さないみたいなことを言われて、給食の時間が終わって、掃除の時間が始まったときも、黒板の前にふたりで並んで正座させられて、涙をこぼしながら、食べられないワカメを食べようとしていました。でも結局食べることはできませんでした。人間には、食べられないものもあるのです。体罰反対です。(でも、おとなになった今は、簡単にワカメを食べることができます。あと、チーズがにがてでした。昔の給食に出てくるチーズは、せっけんのような感じがして自分は、食べられませんでした)
午後2時10分
せんじょう室で食器をみんなで洗います。後片付けもたいへんです。
ばいきんが発生しないように、消毒もします。
栄養士の山川さんは、これからの献立(こんだて)づくりです。頭を使います。
いろんな献立が絵になって、並んでいます。どれもおいしそうです。
絵本の絵を見ていて、熊じいさんは、病気で何度か入院したことがあるので、病院の食事を思い出しました。朝、昼、夕と一日三食出ます。入院中の楽しみは、食事でした。祝日などは、記念日に、ちなんだ献立が出たり、ときおりは、二種類あるうちのどちらか好きなほうを選択できたりもしました。
午後4時
仕事の終了です。おつかれさまでした。
働くことは、人の役にたつことです。
労働について考える絵本でした。
働く人に『感謝』する絵本でした。
そして、料理の本でした。
裏表紙の部分の絵についてです。
給食室のレイアウト(配置)があります。
整理整とんは、事故防止のためです。
清潔を保つのは、食中毒の防止のためです。
きちんとする習慣をつけましょう。
ゆっくりていねいにが、安全の基本です。
裏表紙にある『6年1組新聞』の絵が、見ていて感じが良かった。
そういえば、絵本の最後のほうに、栄養士の山川さんに取材があると書いてありました。取材の結果が新聞です。
1回目の本読みで、ざーっと何が書いてあるのか把握(はあく:全体像をつかむ)するつもりでしたが、かなり詳しく読書メモをつくってしまいました。
短いお話なので、もういちど、2回目の本読みをしてみます。
(2回目の本読み)
表紙をめくって、二列に人の絵が並んでいるのですが、下の段の人について書きます。
たんとうするしごとによって(作業をする部屋によって)、着用する衣服が異なりますと書いてあります。
エプロン、手袋、靴の色が分けてあるそうです。
けんしゅう室、下しょり室での:青いエプロン、青いくつ
けんしゅう室、下しょり室での:(肉や卵をあつかうとき)黄色のエプロン、つかいすての水色のてぶくろ
ちょうり室での:ピンクのエプロン、白いくつ
ちょうり室での:(火をつかうとき)ピンクのゴムてぶくろ
ちょうり室での:(調理が終わったものをあつかうとき。なべとか、ほかん容器など)オレンジのエプロンにつかいすての水色の手ぶくろ
あらいものやそうじをするときは:みどりのエプロンと青いゴム手ぶくろ、せんじょう室では青いくつ
色で区別する理由は書いてありません。(汚れやばいきん防止のためでしょう。清潔を保ち、衛生的な環境をつくります)
制服としてのエプロンを着用するときのことです。
頭の髪の毛の上にネットをかぶせてから、ぼうしをかぶります。(髪の毛が料理に入らないようにするのだなと理解しました。次のページにそのように書いてあったので、当たり!といい気分になりました)
手洗いは2回で、爪の先はブラシで洗うそうです。徹底しています。
絵がわかりやすい。
いろいろ細かいマニュアル(手引き。手順書)があります。
手抜きはしないでほしい。
この給食のことだけではなくて、世間では、仕事で手を抜く人がいます。
マニュアルを無視して仕事をして、そのやりかたが日常的なやり方になってしまうパターンがあります。いずれ、事件や事故が起きます。不祥事が起きて、組織はそれを隠そうとします。話はどんどん深刻になって解決がむずかしくなっていきます。手抜きはやめましょう。めんどくさくても、自分の身を守るためにていねいにやりましょう。
人は『仕事は楽で、給料が良くて、休み多いほうがいい』と思っています。まずは『自分は世のため人のために働いている』という強い動機と意識をもたないと不祥事が起きます。(不祥事:信用を失う残念な出来事)
後半に、毎日の献立料理の絵があります。
それぞれの料理の名前はわかりません。
文字で表示してあると、わかりやすかった。
8パターンあります。
裏表紙の絵で、けんしゅう室やじゅんび室の位置がわかります。
じゅんび室に、エプロンがかけてあります。
部屋がきちんと作業ごとに分けてあるのは、食中毒防止のためでしょう。ばいきんが料理に入らないようにして清潔な環境を保つためでしょう。
2023年05月18日
心理的安全性のつくりかた 石井遼介
心理的安全性のつくりかた 石井遼介 日本能率協会マネジメントセンター
なにかの記事を読んでいて、いい本ですと紹介されていたので読むことにしました。
タイトルから見ると、個人の心のもちかたに関するアドバイスに見えるのですが、読み始めてみると、会社組織運営のコツを教えてくれるアドバイス本のようです。
もうリタイアしたので、どこかの組織に属して働くことはありませんが、内容に興味はあるので、読みながら感想を書き足していきます。
人間関係のコミュニケーションのことが書いてあります。
腹を割って話ができることが『心理的安全性』に結びつくというようなことが書いてあります。組織の目標に向かって、①率直な意見 ②素朴な疑問 ③違和感の指摘が、いつでも、だれとでも、気兼ねなく言えることとあります。同感です。
自分がにがてな人は、しゃべらない人、黙っている人です。
黙っている人は、たいてい、心の中に不満をもっています。
意思表示を求めても、その場では発言してくれません。
文句を言いたい相手がいないところで、本人のおしゃべりが爆発します。
悪口ざんまいです。
自分はいい人で、相手は悪い人です。(この本の67ページに類似のことが書いてありました。『相手に問題がある。それに私は困っている』と書いてあります)
困るのはこちらです。チームワークを形成できません。意思表示をしてほしい。
組織運営のコツが書いてあります。
離職率が低く、収益性が高い組織をつくる。
雇う側からすれば、採用してすぐ辞められるのは痛手です。
人ひとり雇うのにも、経費がかかっています。金と時間と労力がつぎこまれています。辞めるなら、あなたを採用するためにかかった費用を払ってくださいと反発したくもなるのです。なんでもタダだと思っている新卒就職者がいます。辞めるのは雇う側の対応が悪いからだと主張されると、もう二度と顔も見たくないとため息をつくのです。
読み進めていくと、本の説明はむずかしくなります。
正解があるかないかで、時代が変化してきているとあります。
これまでは、正解があった。これからは、ないというような表現です。
未来のことです。どうしたらいいですかです。
懐疑的な気持ちで読み始める読書です。(かいぎてき:疑問をもちがらの)
理屈の本だと思います。人間は、感情の生き物です。理屈どおりには、ことは運びません。
第1章 チームの心理的安全性
時代により、小中学校義務教育の中身が変化しました。
昭和の時代は、軍国主義教育の延長でした。みんなで、社会に貢献するために必要な標準的な人間像をつくるのです。大量生産方式です。
『組織』を中心にして、個々の個性を押さえて、集団の力を最大限に発揮できる人材を育成することが学校教育の目標でした。(わたしは1960年代のあの時代をふりかえってそう思います)組織というマシーンの歯車製作活動です。
ゆとり教育のころから、個人の個性が優先されるようになりました。
組織目標を達成するのではなく、個々の個人が幸福感をもって満足することが優先になりました。
その結果、組織では、役職者の成り手が激減しました。
日本の労働者のマンパワーは、弱体化したように見えます。
昔は、役職者になりたい人間が多かった。なることが当然のことだと、だれもが思っていた。
今は、役職者の成り手がいないと『指名方式』で、あなたは、いついつから役職ですと指名する時代です。いやなら辞めてくださいです。
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
第4章 言葉で高める心理的安全性
第5章 心理的安全性 導入アイデア集
以上の構成になっています。
まずは、第1章 チームの心理的安全性から。
『罰(ばつ)』について書いてあります。
罰があるから言いたいことがいえないということでしょう。
提案しても否定する人間がいる。
せかされる。空気を読めと言われる。細かいと指摘される。上司だから気を使って言えないこともある。
まず、保身を考える。
不安だから、保身を考える。
集合体『チーム』について書いてあります。
小集団編成でのチームが違っていると、後ろの席に座っている人間の名前も知らない。覚える気もないという人がいたりもします。同じ組織にいても他人扱いです。その無関心さに驚かされることがあります。
リモートワークのことが書いてあります。
あなたは、自分が働いている会社の社員の名前と顔がどれだけわかりますか。
組織の幹部職の名前を知らない人もいます。
誤解について書いてあります。
仲良しごっこや、なれ合いでは、いい仕事は出来上がりません。(この本では『ヌルい職場』と表現されています)
なれあいでは、不祥事を隠す集団ができあがります。不祥事が発覚したときに、組織は崩壊の危機に陥ります。
本では、個々の人間の技能が、同じぐらいの能力水準(それも高い水準での)能力をもつグループについて書いてあります。
現実には、各自の能力は凸凹(でこぼこ)です。お互いに足りない部分を補い合って働くのがチームワークです。
「キツい職場」について書いてあります。
パワハラありです。いじめありです。
著者が求めていているのは『学習して成長する職場』です。
なにごとでも『学び』は大切です。それをやることによって、なにかしら自分にとって『得(とく)』がある。得こそ、人間の欲望を満たし、進路を開拓していく動機です。損か得かを考えて動くのが、人間の性質です。
『基準は高くする』(現実には、それがむずかしい。ずばぬけた能力をもつ人材がほしいという以前に、普通の能力をもつ人材をそろえたい)
採用時の物差しとして、楽をしてきた人間はいらない。
苦労人こそ人材です。
サーベイ:調査
心理的安全性を感じられるとき
①話しやすい ②お互いに助け合う気持ちがある ③挑戦する心意気がある ④新奇歓迎
というようなことが書いてあります。
新奇(しんき):新しい発想、奇抜な発想ということでしょう。『異能、どんと来い』と書いてあります。
チームとして仕事をするときのグループと個人についての姿勢に関する記事が書いてある本です。この本は、リーダーやこれからリーダーになるメンバーが読む本です。
中小企業ではむずかしい。人間関係のしがらみが多い。
この本は、大企業向けのテキストです。
裁量の分量分担分けがむずかしい。
うまくいくこともあるし、いかないこともあります。
結局『人材』が大事です。
だれしも楽をしたいと考えるのが人情です。
リーダー同士の関係もあります。
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
個人の利益のために組織を利用されるということがあります。
組織・チームの歴史について書いてあります。
昔は組織の中に、雇われ人を村人とする村社会がありました。村長がいて、村人がいる。組織のルールとは別に、村の掟(おきて)がある。掟は、組織のためにあるのではなく、村社会の利益のためにある。村人たちが儲かれば(もうかれば)、不正も良しとする。自分たちの利益のためなら、不正はOK。そんな組織の体質が歴史になって、次世代に引き継がれていく。
人事権を握っている人間に組織運営を左右される。
リーダーシップについて書いてあります。
①取引型:アメとムチ。成果主義とあります。織田信長タイプでしょうか。
②変革型:ビジョンと啓発とあります。やはり織田信長型だろうか。豊臣秀吉型の要素もあるような。
③サーバント:奉仕者だろうか。直訳は使用人です。メンバーにサービスを提供するリーダーだろうか。
④オーセンティック:直訳は「本物の」「正真正銘の」です。自分らしく、弱さも見せられると書いてあります。
ページをめくるごとに『考え』が表(ひょう)になっています。
縦軸と横軸があって、それぞれの特徴が書いてあります。
本のテーマは『メンバーが心理的に安全なチーム』をつくることです。
むずかしいことが書いてあります。
『社会構成主義』とは、現実だと思っていることは、客観的な事実ではない。読みを深めると、個々の人間がもっている考えを全員がもつ。考えを共有してこそ(合意)現実になると読み取れます。だから『対話型組織開発』が必要だと読めます。
『行動』をどうするこうするということが書いてあります。
昔聞いた、野球の名選手が名監督になれるわけでもないというような話が書いてあります。
立場によって、やりかたを変えなければならないのです。『心理的柔軟性は、状況・立場・文脈に応じて行動を切り替えること』というような説明があります。
心理的安全性の因子として、①話しやすさ ②助け合い ③挑戦 ④新奇歓迎 です。
これはこうだという思い込みをもって人と接することを『色眼鏡をかけて見ている』と表現があります。いまどきのロシア大統領のようです。
トラブルを乗り切る時の手法として『それはちょーどよかった』と発言する方法が紹介されていますが、自分にはピンとくるものがありませんでした。
このテキストは、講演会の台本のようでもあります。
(つづく)
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
『凝り固まった関係性・カルチャーを解きほぐす』とあります。
読みながら思うことは、それが正しいこととして、実行するためには、個人ひとりの力では無理です。集団でないとコントロールできません。研修担当の部署などで組織的な取り組みが必要です。
『歴史を変えることが必要です』とあります。長年続いてきた職場風土の歴史を変えるためには人を変えなければなりません。どちらかといえば、ベテランの入れ替えが必要ですが、そこがむずかしい。個々がもつ人間の脳みそは簡単には変えられません。厳しい話ですが、使うか捨てるかの判断をしなければならないこともあります。リーダーは、ときに非情で孤独です。
鎌倉時代の鎌倉幕府『御恩と奉公』のような話が出てきます。
行動に対するみかえりがあります。人間のもつ欲の本質でしょう。
本では『増えるみかえり:好子(こうし)』と『減るみかえり:(嫌子(けんし)』という言葉で説明があります。
読みながら思いついたことです。
会話のキャッチボールがじょうずな人になる。
そういう人を見つけて自分もその人の真似をする。
よく話し合って、方針を決めて実行する。
決めたとおりにやって、うまくいかないこともあります。
そのときは、また話し合う。
その繰り返しで、全体がいい方向へと動いて行けるようにコントロールする。
『効率』は、ビジネスの世界だけにして欲しい。
プラベートに効率はいりません。ムダがあっても心がリラックスできたほうがいい。
個人は、自分にとって強い分野をもつ。(得意なことを身につける。自信をつける)
自分が弱い分野は、委任する。
そんなことが書いてあります。同感です。だれしも得手不得手はあります。
協力して、チームワークを発揮することが大事です。
細かすぎる手段にこだわらない。
言われたことをやるだけの人間にならない。
イエスマンや太鼓持ち(たいこもち。相手をいい気分にさせる。内容のよしあしは関係なくほめる)にならない。
異質を否定しない。
理解するために対話を続ける。
そんなことが書いてあります。上達のヒントです。
あれはイヤだ。これもイヤだと言って、されど、代替え案は示さない人は、グループにとっては、いなくてもいい人なのかもしれません。むしろ、グループ全体にとって、いないほうがいい人なのでしょう。
プロンプト:補助的なもの。正しい行動につながる確率を高める補助的なもの。
第4章 言葉で高める心理的安全性
人間はイメージ(みための先入観、第一印象)に感化(かんか。気持ちや感情が影響される)されやすい性質をもっている。キャッチフレーズの連呼とか、イケメンとか美女とか、可愛いとか、スタイルがいいとか。シンボルカラーの色とか。企業はそれをコマーシャルで利用する。活用する。宣伝効果で利益を得る。選挙もそうなのでしょう。
読みながら思いついたこととして、仕事場の人は、自分の周囲2.5mのことしか関心がない。その狭さをどう広げていくか、どうやって、各自に、空間の広さと全体の流れを体感させていくか、言葉で表現していかなければなりません。仕事をしているときの個人の視界は狭い。
チームのことが書いてあります。「営業チーム」「採用チーム」「開発チーム」「経理チーム」それぞれに目標があります。
仕事は『感謝』から始める。
だれかのおかげで、自分は自分の仕事ができているのです。
『ありがとう』と言われて、怒る人はいません。(おこる人はいない)
いろいろ有益なアドバイスがあります。
『あなたをいつも(優しく)見ています』ということを言葉で表現する。気にかける。
なんでもすべてを知っているリーダーはいない。リーダーは、謙虚に教えてもらう態度を忘れない。助けてもらう。お礼を言う。
のび太力(のびたりょく):のび太のように、ドラえもんに頼る。
296ページの『人生で大切なことは、「判断すること」よりも「選択」した方が良い場面があります。』ですが、「判断ではなく、選択しよう」の部分は読んでいて、ピンときませんでした。
全体をざーっとですが、読み終えました。
なかなかいい本でした。
なにかの記事を読んでいて、いい本ですと紹介されていたので読むことにしました。
タイトルから見ると、個人の心のもちかたに関するアドバイスに見えるのですが、読み始めてみると、会社組織運営のコツを教えてくれるアドバイス本のようです。
もうリタイアしたので、どこかの組織に属して働くことはありませんが、内容に興味はあるので、読みながら感想を書き足していきます。
人間関係のコミュニケーションのことが書いてあります。
腹を割って話ができることが『心理的安全性』に結びつくというようなことが書いてあります。組織の目標に向かって、①率直な意見 ②素朴な疑問 ③違和感の指摘が、いつでも、だれとでも、気兼ねなく言えることとあります。同感です。
自分がにがてな人は、しゃべらない人、黙っている人です。
黙っている人は、たいてい、心の中に不満をもっています。
意思表示を求めても、その場では発言してくれません。
文句を言いたい相手がいないところで、本人のおしゃべりが爆発します。
悪口ざんまいです。
自分はいい人で、相手は悪い人です。(この本の67ページに類似のことが書いてありました。『相手に問題がある。それに私は困っている』と書いてあります)
困るのはこちらです。チームワークを形成できません。意思表示をしてほしい。
組織運営のコツが書いてあります。
離職率が低く、収益性が高い組織をつくる。
雇う側からすれば、採用してすぐ辞められるのは痛手です。
人ひとり雇うのにも、経費がかかっています。金と時間と労力がつぎこまれています。辞めるなら、あなたを採用するためにかかった費用を払ってくださいと反発したくもなるのです。なんでもタダだと思っている新卒就職者がいます。辞めるのは雇う側の対応が悪いからだと主張されると、もう二度と顔も見たくないとため息をつくのです。
読み進めていくと、本の説明はむずかしくなります。
正解があるかないかで、時代が変化してきているとあります。
これまでは、正解があった。これからは、ないというような表現です。
未来のことです。どうしたらいいですかです。
懐疑的な気持ちで読み始める読書です。(かいぎてき:疑問をもちがらの)
理屈の本だと思います。人間は、感情の生き物です。理屈どおりには、ことは運びません。
第1章 チームの心理的安全性
時代により、小中学校義務教育の中身が変化しました。
昭和の時代は、軍国主義教育の延長でした。みんなで、社会に貢献するために必要な標準的な人間像をつくるのです。大量生産方式です。
『組織』を中心にして、個々の個性を押さえて、集団の力を最大限に発揮できる人材を育成することが学校教育の目標でした。(わたしは1960年代のあの時代をふりかえってそう思います)組織というマシーンの歯車製作活動です。
ゆとり教育のころから、個人の個性が優先されるようになりました。
組織目標を達成するのではなく、個々の個人が幸福感をもって満足することが優先になりました。
その結果、組織では、役職者の成り手が激減しました。
日本の労働者のマンパワーは、弱体化したように見えます。
昔は、役職者になりたい人間が多かった。なることが当然のことだと、だれもが思っていた。
今は、役職者の成り手がいないと『指名方式』で、あなたは、いついつから役職ですと指名する時代です。いやなら辞めてくださいです。
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
第4章 言葉で高める心理的安全性
第5章 心理的安全性 導入アイデア集
以上の構成になっています。
まずは、第1章 チームの心理的安全性から。
『罰(ばつ)』について書いてあります。
罰があるから言いたいことがいえないということでしょう。
提案しても否定する人間がいる。
せかされる。空気を読めと言われる。細かいと指摘される。上司だから気を使って言えないこともある。
まず、保身を考える。
不安だから、保身を考える。
集合体『チーム』について書いてあります。
小集団編成でのチームが違っていると、後ろの席に座っている人間の名前も知らない。覚える気もないという人がいたりもします。同じ組織にいても他人扱いです。その無関心さに驚かされることがあります。
リモートワークのことが書いてあります。
あなたは、自分が働いている会社の社員の名前と顔がどれだけわかりますか。
組織の幹部職の名前を知らない人もいます。
誤解について書いてあります。
仲良しごっこや、なれ合いでは、いい仕事は出来上がりません。(この本では『ヌルい職場』と表現されています)
なれあいでは、不祥事を隠す集団ができあがります。不祥事が発覚したときに、組織は崩壊の危機に陥ります。
本では、個々の人間の技能が、同じぐらいの能力水準(それも高い水準での)能力をもつグループについて書いてあります。
現実には、各自の能力は凸凹(でこぼこ)です。お互いに足りない部分を補い合って働くのがチームワークです。
「キツい職場」について書いてあります。
パワハラありです。いじめありです。
著者が求めていているのは『学習して成長する職場』です。
なにごとでも『学び』は大切です。それをやることによって、なにかしら自分にとって『得(とく)』がある。得こそ、人間の欲望を満たし、進路を開拓していく動機です。損か得かを考えて動くのが、人間の性質です。
『基準は高くする』(現実には、それがむずかしい。ずばぬけた能力をもつ人材がほしいという以前に、普通の能力をもつ人材をそろえたい)
採用時の物差しとして、楽をしてきた人間はいらない。
苦労人こそ人材です。
サーベイ:調査
心理的安全性を感じられるとき
①話しやすい ②お互いに助け合う気持ちがある ③挑戦する心意気がある ④新奇歓迎
というようなことが書いてあります。
新奇(しんき):新しい発想、奇抜な発想ということでしょう。『異能、どんと来い』と書いてあります。
チームとして仕事をするときのグループと個人についての姿勢に関する記事が書いてある本です。この本は、リーダーやこれからリーダーになるメンバーが読む本です。
中小企業ではむずかしい。人間関係のしがらみが多い。
この本は、大企業向けのテキストです。
裁量の分量分担分けがむずかしい。
うまくいくこともあるし、いかないこともあります。
結局『人材』が大事です。
だれしも楽をしたいと考えるのが人情です。
リーダー同士の関係もあります。
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
個人の利益のために組織を利用されるということがあります。
組織・チームの歴史について書いてあります。
昔は組織の中に、雇われ人を村人とする村社会がありました。村長がいて、村人がいる。組織のルールとは別に、村の掟(おきて)がある。掟は、組織のためにあるのではなく、村社会の利益のためにある。村人たちが儲かれば(もうかれば)、不正も良しとする。自分たちの利益のためなら、不正はOK。そんな組織の体質が歴史になって、次世代に引き継がれていく。
人事権を握っている人間に組織運営を左右される。
リーダーシップについて書いてあります。
①取引型:アメとムチ。成果主義とあります。織田信長タイプでしょうか。
②変革型:ビジョンと啓発とあります。やはり織田信長型だろうか。豊臣秀吉型の要素もあるような。
③サーバント:奉仕者だろうか。直訳は使用人です。メンバーにサービスを提供するリーダーだろうか。
④オーセンティック:直訳は「本物の」「正真正銘の」です。自分らしく、弱さも見せられると書いてあります。
ページをめくるごとに『考え』が表(ひょう)になっています。
縦軸と横軸があって、それぞれの特徴が書いてあります。
本のテーマは『メンバーが心理的に安全なチーム』をつくることです。
むずかしいことが書いてあります。
『社会構成主義』とは、現実だと思っていることは、客観的な事実ではない。読みを深めると、個々の人間がもっている考えを全員がもつ。考えを共有してこそ(合意)現実になると読み取れます。だから『対話型組織開発』が必要だと読めます。
『行動』をどうするこうするということが書いてあります。
昔聞いた、野球の名選手が名監督になれるわけでもないというような話が書いてあります。
立場によって、やりかたを変えなければならないのです。『心理的柔軟性は、状況・立場・文脈に応じて行動を切り替えること』というような説明があります。
心理的安全性の因子として、①話しやすさ ②助け合い ③挑戦 ④新奇歓迎 です。
これはこうだという思い込みをもって人と接することを『色眼鏡をかけて見ている』と表現があります。いまどきのロシア大統領のようです。
トラブルを乗り切る時の手法として『それはちょーどよかった』と発言する方法が紹介されていますが、自分にはピンとくるものがありませんでした。
このテキストは、講演会の台本のようでもあります。
(つづく)
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
『凝り固まった関係性・カルチャーを解きほぐす』とあります。
読みながら思うことは、それが正しいこととして、実行するためには、個人ひとりの力では無理です。集団でないとコントロールできません。研修担当の部署などで組織的な取り組みが必要です。
『歴史を変えることが必要です』とあります。長年続いてきた職場風土の歴史を変えるためには人を変えなければなりません。どちらかといえば、ベテランの入れ替えが必要ですが、そこがむずかしい。個々がもつ人間の脳みそは簡単には変えられません。厳しい話ですが、使うか捨てるかの判断をしなければならないこともあります。リーダーは、ときに非情で孤独です。
鎌倉時代の鎌倉幕府『御恩と奉公』のような話が出てきます。
行動に対するみかえりがあります。人間のもつ欲の本質でしょう。
本では『増えるみかえり:好子(こうし)』と『減るみかえり:(嫌子(けんし)』という言葉で説明があります。
読みながら思いついたことです。
会話のキャッチボールがじょうずな人になる。
そういう人を見つけて自分もその人の真似をする。
よく話し合って、方針を決めて実行する。
決めたとおりにやって、うまくいかないこともあります。
そのときは、また話し合う。
その繰り返しで、全体がいい方向へと動いて行けるようにコントロールする。
『効率』は、ビジネスの世界だけにして欲しい。
プラベートに効率はいりません。ムダがあっても心がリラックスできたほうがいい。
個人は、自分にとって強い分野をもつ。(得意なことを身につける。自信をつける)
自分が弱い分野は、委任する。
そんなことが書いてあります。同感です。だれしも得手不得手はあります。
協力して、チームワークを発揮することが大事です。
細かすぎる手段にこだわらない。
言われたことをやるだけの人間にならない。
イエスマンや太鼓持ち(たいこもち。相手をいい気分にさせる。内容のよしあしは関係なくほめる)にならない。
異質を否定しない。
理解するために対話を続ける。
そんなことが書いてあります。上達のヒントです。
あれはイヤだ。これもイヤだと言って、されど、代替え案は示さない人は、グループにとっては、いなくてもいい人なのかもしれません。むしろ、グループ全体にとって、いないほうがいい人なのでしょう。
プロンプト:補助的なもの。正しい行動につながる確率を高める補助的なもの。
第4章 言葉で高める心理的安全性
人間はイメージ(みための先入観、第一印象)に感化(かんか。気持ちや感情が影響される)されやすい性質をもっている。キャッチフレーズの連呼とか、イケメンとか美女とか、可愛いとか、スタイルがいいとか。シンボルカラーの色とか。企業はそれをコマーシャルで利用する。活用する。宣伝効果で利益を得る。選挙もそうなのでしょう。
読みながら思いついたこととして、仕事場の人は、自分の周囲2.5mのことしか関心がない。その狭さをどう広げていくか、どうやって、各自に、空間の広さと全体の流れを体感させていくか、言葉で表現していかなければなりません。仕事をしているときの個人の視界は狭い。
チームのことが書いてあります。「営業チーム」「採用チーム」「開発チーム」「経理チーム」それぞれに目標があります。
仕事は『感謝』から始める。
だれかのおかげで、自分は自分の仕事ができているのです。
『ありがとう』と言われて、怒る人はいません。(おこる人はいない)
いろいろ有益なアドバイスがあります。
『あなたをいつも(優しく)見ています』ということを言葉で表現する。気にかける。
なんでもすべてを知っているリーダーはいない。リーダーは、謙虚に教えてもらう態度を忘れない。助けてもらう。お礼を言う。
のび太力(のびたりょく):のび太のように、ドラえもんに頼る。
296ページの『人生で大切なことは、「判断すること」よりも「選択」した方が良い場面があります。』ですが、「判断ではなく、選択しよう」の部分は読んでいて、ピンときませんでした。
全体をざーっとですが、読み終えました。
なかなかいい本でした。
2023年05月17日
りんごかもしれない ヨシタケシンスケ
りんごかもしれない ヨシタケシンスケ ブロンズ新社
おもしろそう。
りんごに見えるけれど、りんごではないというお話になりそうです。
表紙をめくると、たくさんのパターンが書いてあります。
りんごではないのです。
サッカーボール、地球儀、ボーリングのボール、自動車のタイヤ、バドミントンのシャトルコック、雨、ビリヤードの玉、ハンバーグの具、イス、靴、アイスクリーム、ボクシングのグローブでした。
さらにめくります。
見た目はりんごの形をしたものを、りんごじゃないとして、じゃなんだということで想像します。
『多角的な視点での考察』です。物事には多面性があるのです。いっぽうからだけの立場で見ると誤解を生むのです。
この絵本の目的が、『多角的な視点での考察』でなければ『素直ではない根性がひんまがっているという表現』になります。
本当はりんごなのに、りんごじゃないとするのです。
素直な性格のわたしには合わない性質をもつ絵本です。まずはとにかく、読み続けてみよう。
いろいろあります。
列記されているアイデアは、出来がいい発想です。
りんごの内部がエンジンのような機械になっています。
りんごは、実は卵で、卵からいろいろな生き物や物が生れてきます。恐竜とか、ビルディングとか、エイリアン(宇宙生物)みたいなものもいます。
(そういえば、以前、孫の誕生日にお店で売っていた恐竜の卵をプレゼントしたことがあります。1週間ぐらいバケツにためた水につけていた卵から生まれてきた『パラサウロロフス』という恐竜は、水分を含んで、最初のうちは大きかったのですが、乾燥してから、手のひらにちょこんとのるぐらい、ちっちゃくなってしまいました)
見開き2ページで、りんごに水やりをして育てたら一戸建ての家屋になったという絵があります。
わたしは、その絵を見て、自分が小学二年生のときに画用紙に描いたタコの形をした潜水艦を思い出しました。八本の足がありました。りんごは、形が、海底にいるタコにも似ています。赤いのです。
職場研修のブレインストーミングみたいです。(脳の嵐。自由奔放(じゆうほんぽう)なアイデア出し)おもしろい。
作者のアイデアは、あいかわらず理屈っぽいのですが、ちいさい子が読んだらどう思うのだろう。今度聞いてみます。
りんごのおしりをこしょこしょしさわりながら『ここをさわると、くすぐったいのかもしれない』の部分はいい感じです。
りんごの五十音が出てきます。あんご・いんご・うんご……と続きます。
ちんごの絵はやばいかもしれない。下ネタです。
発想はどんどん広がっていきます。
りんごは、亡くなったおじいちゃんの生まれ変わりかもしれない。
わたしは、だれかに、昆虫のクモは、先祖のだれかの生まれ変わりと教わった覚えがあります。
宗教的です。科学的に考えて、そんなことはないのです。洗脳されないようにしよう。
その下の絵がおもしろい。
鳥を捕まえるように、おびきだす餌としてのりんごが置かれています。
りんごをとろうとすると、上から籠(かご)が落ちてきて逃げられなくなるのです。
りんごの歴史が描いてあります。
りんごはどこからきて、どこにいたことがあって、この先どこへいくのだろうかです。
りんごが人のようにも思えます。人生のようです。
あるいは、動く生き物です。
作者はオチ(話の締め(しめ)くくり)を、どうするのだろう?
りんごの皮の赤い色がベース(基本。下地(したじ))の絵本です。(色調)
りんご人間たちの世界があります。
右側にあるりんごと人間が入れ替わるストーリーがおもしろい。
ページをめくって、さらに、おもしろい。
ちびっこの男の子が怪獣みたいな巨人になりました。
落ち着いたラストページで、安心しました。
おもしろそう。
りんごに見えるけれど、りんごではないというお話になりそうです。
表紙をめくると、たくさんのパターンが書いてあります。
りんごではないのです。
サッカーボール、地球儀、ボーリングのボール、自動車のタイヤ、バドミントンのシャトルコック、雨、ビリヤードの玉、ハンバーグの具、イス、靴、アイスクリーム、ボクシングのグローブでした。
さらにめくります。
見た目はりんごの形をしたものを、りんごじゃないとして、じゃなんだということで想像します。
『多角的な視点での考察』です。物事には多面性があるのです。いっぽうからだけの立場で見ると誤解を生むのです。
この絵本の目的が、『多角的な視点での考察』でなければ『素直ではない根性がひんまがっているという表現』になります。
本当はりんごなのに、りんごじゃないとするのです。
素直な性格のわたしには合わない性質をもつ絵本です。まずはとにかく、読み続けてみよう。
いろいろあります。
列記されているアイデアは、出来がいい発想です。
りんごの内部がエンジンのような機械になっています。
りんごは、実は卵で、卵からいろいろな生き物や物が生れてきます。恐竜とか、ビルディングとか、エイリアン(宇宙生物)みたいなものもいます。
(そういえば、以前、孫の誕生日にお店で売っていた恐竜の卵をプレゼントしたことがあります。1週間ぐらいバケツにためた水につけていた卵から生まれてきた『パラサウロロフス』という恐竜は、水分を含んで、最初のうちは大きかったのですが、乾燥してから、手のひらにちょこんとのるぐらい、ちっちゃくなってしまいました)
見開き2ページで、りんごに水やりをして育てたら一戸建ての家屋になったという絵があります。
わたしは、その絵を見て、自分が小学二年生のときに画用紙に描いたタコの形をした潜水艦を思い出しました。八本の足がありました。りんごは、形が、海底にいるタコにも似ています。赤いのです。
職場研修のブレインストーミングみたいです。(脳の嵐。自由奔放(じゆうほんぽう)なアイデア出し)おもしろい。
作者のアイデアは、あいかわらず理屈っぽいのですが、ちいさい子が読んだらどう思うのだろう。今度聞いてみます。
りんごのおしりをこしょこしょしさわりながら『ここをさわると、くすぐったいのかもしれない』の部分はいい感じです。
りんごの五十音が出てきます。あんご・いんご・うんご……と続きます。
ちんごの絵はやばいかもしれない。下ネタです。
発想はどんどん広がっていきます。
りんごは、亡くなったおじいちゃんの生まれ変わりかもしれない。
わたしは、だれかに、昆虫のクモは、先祖のだれかの生まれ変わりと教わった覚えがあります。
宗教的です。科学的に考えて、そんなことはないのです。洗脳されないようにしよう。
その下の絵がおもしろい。
鳥を捕まえるように、おびきだす餌としてのりんごが置かれています。
りんごをとろうとすると、上から籠(かご)が落ちてきて逃げられなくなるのです。
りんごの歴史が描いてあります。
りんごはどこからきて、どこにいたことがあって、この先どこへいくのだろうかです。
りんごが人のようにも思えます。人生のようです。
あるいは、動く生き物です。
作者はオチ(話の締め(しめ)くくり)を、どうするのだろう?
りんごの皮の赤い色がベース(基本。下地(したじ))の絵本です。(色調)
りんご人間たちの世界があります。
右側にあるりんごと人間が入れ替わるストーリーがおもしろい。
ページをめくって、さらに、おもしろい。
ちびっこの男の子が怪獣みたいな巨人になりました。
落ち着いたラストページで、安心しました。