2014年01月21日

渋滞 映画 DVD

渋滞 映画 DVD

 映画評は芳しくないものでした。所帯持ち、子持ちが観る映画です。
 年末年始に、千葉県から四国瀬戸内海の島まで車で帰省する夫婦・こども4人家族のお話です。「渋滞」というタイトルにあるとおり、高速道路が100kmぐらい渋滞して、12月30日中にふるさとへたどりつけないのです。ただ、「渋滞」といいつつ、渋滞シーンはそれほど長くありません。家族は、高速道路をおりて、下道で四国へ向かいます。タイトルとしては、「帰郷」のほうが内容にぴったりします。
 夫婦げんかあり、姉弟(きょうだいげんか)ありで、暗い内容が続きます。この点で鑑賞者は不快感をもよおし、評価がおちるのでしょうが、類似体験者にとっては、胸にじーんとくるものがあります。
 91年(平成3年)頃の映画です。今はもう天国の人となられたかたたちが俳優として演技をしておられます。車の形式も古い。携帯電話はありません。カーナビもないから、道路地図を見ながら夫婦でけんかになります。
 親子関係の交流を大事に扱った作品です。女性にとっては、昭和時代の女性の哀しみがあります。「家庭や家族はつくるもの」という努力目標は昔も今も変わりありません。弱者にあたり散らす勝手な男性像は、今もあるのかどうかはわかりません。なにがなんでもこのひとと結婚したいからという行為は、今ではストーカーと呼ばれる犯罪行為になりました。
 「仕事人間」から「家庭重視の職業人」への転換期がこの頃のような映画の位置づけです。男性は仕事や会社のために働いているのではないというメッセージがこめられています。ギャラの出ないプライベートな時間帯は家族や親族、友人づきあいに使うべきなのです。

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