2012年12月29日

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント 西原理恵子

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント 西原理恵子 文春新書

 映画「毎日かあさん」、小泉今日子さんのイメージが強く残っています。彼女にお坊さまからのお説教をいただいているような心もちで文章を読みました。
 60の質問があります。ひとつの質問に両面からの視点で答える工夫がなされています。答えられない質問に対しては、自分自身の体験を織りまぜて、明るく流す手法が用いられており、ほう、そういう切り口があるのかと感心させられました。基本姿勢は、「嘘」を肯定して生き抜くことです。マージャンの点数を知っている人が読むと面白い。夫婦の比較、同質化に関する記述内容は分析が深い。パートナーは鏡で、自分自身の姿ととらえる考察は的確です。
 「望み」のレベルを自分の能力に合わせるという解説に始まって、有益な決めゼリフが続きます。それらのいくつかをご紹介します。
 マニュアル的に考えない。夫婦はどちらも働いていないとダメ。わたしががまんすれば丸く収まるは嘘をつくのと一緒。大声を出してあいさつすることから始める。フィリピンの特産物は人です。借金があるから働く。太らないために家事・育児をする。そのうち(相手は)死ぬ。結婚は男と女の等価交換。がまんの箱がいっぱいになったら箱から涙が出てくる。


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