2012年10月29日

キューバでアミーゴ! たかのてるこ 

キューバでアミーゴ! たかのてるこ 幻冬舎

 アミーゴとはいかなる意味なのだろう。ネットで調べてみました。スペイン語で「親友」だそうです。キューバと聞いて思いつくのは、野球が強い社会主義の国家ぐらいです。
 読み始めの部分で、衝撃の強いにぎやかな場面が次々と出てきます。キューバの人たちは、過去も未来も考えずに、現在(いま)を楽しく生きる。日本人とはずいぶん違います。急場(キューバ)しのぎに生きる。
 キューバ人たちの作者に対するお金の無心は「たかり」にしか思えません。詐欺です。別世界が見えます。なんだかキューバの人たちは遊んでいるばかりなのです。いつ仕事をしているのだろう。貧困についての記述があるのですが、収入が欲しかったら働かなければならないのです。
 ストレスをダンスで消化する人たちです。人種差別とか貧困を克服するために社会主義の国となったそうです。うまく表現できないのですが、読んでいて、「鏡」を見ているような気持ちになりました。自分が鏡に写っていますが、鏡に写っている自分は正反対だから、姿だけではなくて、中身も正反対というものでした。同じ人間ではあるけれど違う。人間には二面性があるということと、どちらが真の姿かという定義はないということが交錯して、それが資本主義、社会主義に思えたのです。
 人種差別、白は善で、黒は悪、肌の色で人間の価値が分かれる。黒人をほとんど見ることがない日本人にとっては身近なことではないので関心が薄い部分です。
 離婚率や離婚回数が高いあるいは多いのは、離婚すると何か手当てでも受給できるのではなかろうかと勘ぐりました。
 ダンスが嫌いなキューバ人だっていると思う。この国の人たちのありようは、日本人には想像しがたいものです。いつもダンスを踊りだすとか、自由な恋愛関係とか、性生活とかです。挿入されている写真を1枚ずつ見直しました。キューバは日本人にとっては、奇想天外な国です。

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