2012年10月24日

踊る大走査線 THE MOVIE 

踊る大走査線 THE MOVIE テレビ録画

 今頃になって初めて観ました。1998年秋の公開です。
 笑いと涙、スリルとサスペンスに満ちた名作娯楽作品だと感服しました。単純な欲、食欲、金銭欲を笑いのネタにしながら、仕事には真剣に取り組んでいく。本店と出先、キャリア(大卒)と高卒、会議室と現場などを対比しながら観客の気持ちを揺り動かしてくれます。
 物や領収書が署内でなくなるちいさな窃盗事件、人間の胃の中にくまのぬいぐるみを埋め込む気持ち悪い犯罪(小泉今日子さんの演技が光っています。)、警視庁副総監の誘拐事件、それらを上手にからみあわせながら糸がつむがれています。出演者のみなさんが熱演です。
 後半付近の殉職しそうなシーンには大笑いしました。冒頭のシーンもそうですが、緊迫感のあとふと力を抜く手法が心地良い。心に残ったシーンは、深津さんが辞表をながめながら「だれのために働らいてんだか」、室井さん(柳葉さん)の「正しいことができないんだ。信念を貫けない。」でした。
 ビート(叩く)のきいた音楽が場面を盛り上げてくれます。
 デスクトップパソコンとか、携帯電話がまだ普及していないから公衆電話、今では避けるであろう喫煙シーンなど、昭和時代の風情がただよう刑事ドラマで堪能しました。

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