2012年02月25日

ロード・オブ・ザ・リング 映画 ケーブルTV録画

ロード・オブ・ザ・リング 映画 ケーブルTV録画

 「ロード」は「道」ではなく「所有者あるいは支配者」でした。「指輪の所有者・支配者」なのです。されど、内容は「指輪の道」です。指輪の所有者は悪い意味で世界を支配できるのです。
 ニュージーランドと米国の合作ですが、舞台はニュージーランドでしょう。そして米国は資金を投下したのでしょう。お金がかかっている映画です。
 世の中を不幸にする指輪を奉納するためにバギンズという少年がその指輪をもって旅に出る。彼を守るために8人の民族が付き添うのです。まだこどもが小さかった頃「ワタル」というアニメをこどもが夢中になって見ていたことを思い出しました。似たような内容です。このパターンで1本作品を制作することができます。
 悪い欲望との戦いです。克服できなければ人類や民族は滅びます。ひとりの人間が世界を独占してはいけないのです。人生は苦難の連続です。彼らの旅は「克服」が目標です。次々と襲いかかってくるのは化け物たちですが、現実の社会も同じです。彼らは逃げます。逃げ切れなくなると闘います。助けを頼ることはできない。「勇気があっても助からん」というセリフが出てきます。同様に「力だけでも助からん」のです。助かるために何が必要かを問う映画です。
 映像は美しい。音楽は壮大です。戦いは迫力がありますが人工的です。アメリカ映画「ジュラッシックパーク」の応用があります。ブルーの瞳が強調されています。瞳は心を語るのです。
 好きなキャラクターはおデブのサムです。友情と誠実に基づく忠義があります。この世から「悪」はなくなりません。仲間は仲良しのように見えるけれどやがて仲間割れしてゆきます。みんなが「支配欲」をもっているからです。解決しない人類永遠のテーマに挑戦する映画です。

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