2012年02月25日

ひまわり 映画 行定勲監督作品

ひまわり 映画 行定勲監督作品(ゆきさだいさお) 真鍋朋美 ケーブルTV録画

 人間の心には悪がある。
 誰の心にも悪がいる。
 悪を暴き出す(あばきだす)ことが小説の命題となっている。
 それでも悪はなくならない。
 人間がいる限りなくならない。
 留守録に小学校同級生女性の録音が残っている。
 彼女はそのあと釣り船の転覆事故で亡くなった。
 同級生たちが葬儀に集う(つどう)。
 同窓会のようになる。
 複数の男たちが亡くなった真鍋朋美と関係をもったことが判明する。
 彼女は小学生の頃「存在無視」といういじめを受けていた。
 伏線はドッチボール。だれも彼女にボールをあてない。
 遺体もなしに葬式は始まる。
 生きている頃から存在が無いから遺体がなくても葬儀は行われる。
 むごい。本人の気持は孤独を通り越している。
 ひまわりというタイトルなのに太陽のコロナが映し出される。
 彼女は太陽(男性)をみていたのではなく、彼女自身が太陽で、周りにいる人間がひまわりだった。
 ひまわりは太陽から目をそむけていた。
 才能に満ちた監督です。葬式で礼服なし、てんぷら油を新聞紙で吸収したから真鍋朋美の顔写真がつぶれている。上下するエスカレーターでのふたりの会話。雨の中、靴を隠されてのダッシュシーン。
 感服しました。
 過去への回顧(かいこ、過ぎ去ったことを思い出す。)があります。だれもがだれかをいじめたことがある。(わたしもある。)映像のワンシーンごとに意味がある。人間とは何者なのかという壁に突き当たる。うまい。
 姿かたちは大人に見える登場人物たちは実はこどもです。大人になっていない。こどもです。


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