2012年02月06日

リトル・ブッダ 映画 ケーブルTV録画

リトル・ブッダ 映画 ケーブルTV録画

 93年、英・仏映画になります。リトル・ブッダはちいさなお釈迦さまで、3人の少年・少女が登場します。チベット仏教のダライ・ラマ師を思い浮かべる映画です。「輪廻転生(りんねてんせい)」人は生まれ変わる。この映画では、ドルジェ師の生まれ変わりとして3人のこどもが指名されます。アメリカ人9歳男児のジェシー、インドカトマンズの少年ラジェ、そして女児ギータです。
 ギャングも殺人もアクションも登場しない映画です。あるのは民族衣装、踊り、縦笛・太鼓・琵琶(びわ)の演奏音楽、念仏、建築物の彩りが美しい。香りもただよってきます。幻想的な世界が描かれています。
 現在と過去が交互に放映されます。3人のこどもを巡る現代とブッダ(王子)がたどった過去における運命とを紹介します。昔読んだ漫画「王家の紋章」パターンです。輪廻転生については、お茶とカップでたとえ話が出ます。カップは割れて消滅するがお茶はお茶のままで残る。お茶は「精神」で、カップが肉体です。チベット社会の精神的な支えになる人物を立てなければなりません。
 映画を観ながら思いついたことです。物事は常に最悪の方向へ流れていこうとする。どうやって防御すればいいのか。そのために宗教が存在する。
 ブッダは城郭の外の世界を観て民を救うことを決意します。ドルジェ師の生まれ変わった人物を探し当てたノルブ師は、自分のこの世での役割は終えたとし、瞑想に没入しながら死を迎えました。最後の言葉「何もない」が心に残りました。原因もない。苦しみ(老い・死・病)もない。ないがゆえに心に曇りはない。煩悩(ぼんのう)を断ち切った地、「涅槃(ねはん)」へ旅立ったとあります。
 人は生き、人は死に、人は生き、人は死んでゆく。生死は繰り返される。最近、40年前同級生だった人が何人も亡くなっていることを知りました。かなり悲しかった。高齢化社会といわれる時代ですが、だれもが長寿を全うできるわけではありません。映画では最後に流れるソプラノの歌が胸にしみました。

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