2012年02月03日

オーストラリア 映画

オーストラリア 映画 ケーブルTV録画

 オーストラリア人が観るオーストラリアの映画です。3時間ぐらいあります。
 離婚してこどものいない男と夫が殺されて子どもを産めない女と両親のいないアボリジニ(オーストラリアの原住民)の男の子が擬似家族を形成し互いを愛し尊敬する心あたたまる作品です。付け加えると、その経過で人種差別を克服したオーストラリア人を讃える映画でもあります。
 映画の舞台となるダウィーンは熱帯にあるところでシドニーからははるかに遠くオーストラリアというイメージが湧きません。多種多様な動植物が生息する生物の楽園です。
 時代背景は1930年代です。西部劇を見ているようでもあります。同国は農業国で、放映時間3時間ぐらいのうちの第一章が肉牛出荷のための移動となっています。第二章が擬似家族の形成、第三章が第二次世界大戦での日本軍来襲と続きます。侵略者と位置づけられる日本人にとっては複雑な心境になる後半です。日本人が戦争をしかけてこなかったら、今でも生きている命があると読み取れます。戦争は次世代以降にも影響を残します。
 風景描写はきれいですが旅行ガイドやパンフレットを見ているようでもあります。
 白豪主義を習いました。白人以外は人間と認めない政策です。そのきまりごとが撤廃されたのはそれほど大昔のことではありません。表面上の表現に終わっておりドラマ性(深み)に欠けるところが、魅力を感じない理由です。

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