2011年10月08日

がんばれ! ベアーズ DVD

がんばれ! ベアーズ DVD

 もう古い少年少女野球映画です。これもまた「するめ映画館」吉本由美編にあったので見ました。76年の作品です。映画館が盛りあがっていた頃です。最近映画館へ通い始めました。予告編を見ると次は何を見ようかと楽しみです。入場券売り場も意外に混みあっていることが多くなりました。近いうちに映画が復興する予感があります。
 ベアーズのメンバーは、ユダヤ人、メキシコ人、黒人、女、ひきこもり少年と差別される側の人種ばかりのうえに、監督はアルコール中毒でヘビースモーカー、野球のプレイはへたっピーという規格外のチームです。
 有能な個人プレイヤー2人を入れて勝てるようになります。汚い手を使ってでも勝ちにいきます。アメリカらしい。フェアプレイなんて見せかけだけです。アメリカという国の反省があります。最後はチームプレイに徹して負けます。負けてもいいのです。目的は野球を楽しむことです。プロ野球じゃありません。小学生たちの野球で教育です。
 監督もこどもたちも悩みをかかえています。それぞれの家庭、親子関係はうまくいっていません。みな暗い影を背負っています。社会は強者のためにある。アメリカは自由と平等の国ではない。子役たちは演技がうまい。彼らも今は40代の大人でしょう。ありがちなヘボプレイですが、だれもめげません。自分のせいとは思いません。負けても相手に向かっていきます。ある男の子は体が小さいのに大きな体の年長者に向かっていきます。素敵です。自分の非を認めないのは、外国人らしい。勝つか負けるか、ふたつしかない世界は息苦しい。勝ったり負けたりが勝負です。全戦全勝は勝負事ではありません。謀(はかりごと)です。
 この映画は、ひきこもり少年ルーパスがフライをキャッチする瞬間のために長い道のりをつくりました。おちこぼれたちの反撃です。明るさがいい。監督の「一度あきらめたら習慣になる。(だから今はあきらめない)」というセリフがよかった。ハンク・アーロンのエラー話もよかった。そして、映画全体のおおざっぱさがよかった。現代は緻密な映画ばかりです。アル中の監督さんからは、漫画あぶさんを思い出しました。可能性を否定しないが映画です。


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