2010年09月19日

◎たそがれ清兵衛 DVD

たそがれ清兵衛 DVD

 舞台は山形県です。わたしは、最後に流れるエンドクレジット(テロップ)を見ることが好きです。昨日は「壬生義士伝(みぶぎしでん)」を見ていました。両者ともに協力地が秋田県角館市(かくのだてし)と出ます。ガイドブックには、武家屋敷があると紹介されています。壬生義士伝では、最後に徳川家を押す岩手県の南部藩と薩長を押す秋田の藩が戦って岩手は破れます。自分の意志に関わらず強いものに従わないと生き残れない世の無情があります。
 
 清兵衛さんがいて、彼の老いた認知症のおかあさんがいて、ちいさな娘がふたり、そして知的障害者らしき使用人男性がいる家族です。奥さんは貧乏暮らしの中で亡くなっています。わたしに言わせると「魔を呼ぶ女性」であるともえさんの登場によって、清兵衛さんの貧しいけれど堅実な生活が乱されたのです。彼は彼女のために剣の強豪と果し合いをすることになってしまいます。勝つには勝ちましたが、その腕を見込まれて、もっと凶暴な侍と闘わねばならなくなるのです。
 おとうさんを讃える映画でもあります。おとうさんは、家族のために耐えるのです。がんばるのです。男は強くなければならないのです。映画の始まりは紙芝居を見ているようでした。清兵衛さんとともえさんの兄が川で魚釣りをするシーンは、現代劇のようでした。全体をとおして、言葉で表現しすぎる部分が気になりました。
 ときおり背景に登場する雪をかぶった山脈の名前はわかりませんが、美しい。清兵衛さんの職場は役所です。物資の管理とか経理を担当しています。サムライ=公務員、最後には清兵衛さん以外の人たちは出世したと娘さんが語ります。彼女がまだ小さい頃、清兵衛さんに、勉強するとなにがどうなるの?と質問します。清兵衛さんは、もう剣の時代は終わったとつぶやくのです。開国に向かう幕末の物語でした。


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