2024年08月01日

雀荘(じゃんそう)のこと。

雀荘(じゃんそう)のこと。

 NHK朝ドラの、『虎と翼』を見ていたら、主人公の裁判所職員を演じる伊藤沙莉さん(いとうさいりさん)が、マージャンを知人たちとやって交流を深めたいというなシーンに出会いました。そんなことから、ちょっと文章を寄せてみることにしました。

 基本的に、マージャンは賭け事(かけごと)ですから、裁判所で働く伊藤沙莉さんはやらないほうがいいでしょう。でも、伊藤沙莉さんは、マージャンというものを知らないのでやりたがります。それなら賭けずにやりましょう。賭けなくてもゲーム自体はおもしろいものです。スリルもあるし、予想外の展開も期待できます。ストレスがたまるときもありますが、解放感と充実感を体感できることもあります。スポーツと同じで、奇跡的な大逆転シーンが起きることもあります。

 わたしは月に2回ぐらい二十代から付き合いがある雀友(じゃんゆう。マージャン友だち)と、繁華街にある雀荘でマージャン卓(たく)を囲みます。
 それぞれ歳(とし)は異なりますが、もうみんなおじいさんです。
 雀荘には、おばあさんたちもたくさん来ています。
 マージャンという世界を知らない人には、見たこともない世界でしょうが、80歳前後の女性が多い。60代というよりも、70代の女性が多い感じです。
 マージャンは基本的に4人で行うゲームです。女性たちは、6卓ぐらいを囲んでおられます。
 24人ぐらいのマダムたち(奥様たち、ご婦人たち)がずらりと全自動マージャン卓を囲んでおられて壮観です。
 歳はいっていますが、女子高生たちのように元気で、かん高い声が響くこともあります。
 わたしたちおじいさんもいい手があがれたときは、大きな声をあげて喜びます。拍手も湧きます。
 平日昼間の雀荘には、老齢者たちの復活した青春時代があります。

 マージャンは、囲碁将棋とは違って、運に左右されます。
 運がいい人が勝てます。
 だいたい同じようなレベルでマージャン卓を囲んで戦います。
 勝ったり負けたりです。
 マージャンでいいことは、考えながらの作業なのでしょっちゅうではありませんが、ときおり雑談ができることです。おしゃべりの相手は大切です。(競技マージャンとか健康マージャンでは私語は慎む(つつしむ)ようですが、わたしたちは自由なマージャンを打っています)
 勝ち負けは二の次で心の交流を楽しみます。
 頭をかなり使います。脳みその運動です。認知症の予防目的もありますが、たまにチョンボ(ルール違反とかうっかりミス)も生まれます。それはそれで楽しい。チョンボ料を払うと、みなさんに喜ばれます。

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