2022年11月03日
私たちにはことばが必要だ イ・ミンギョン
私たちにはことばが必要だ -フェミニストは黙らない- イ・ミンギョン著 すんみ・小山内園子 訳 タバブックス
2018年発行で、2021年が第7刷でよく売れている韓国人女性ライターによる本です。
読み始めて今は22ページあたりです。ここまで読んでわかったのですが、韓国では女性差別がひどいそうです。女性であることは人間ではないというところまでの印象を、ここまでの読書でもちました。相当ひどい。
フェミニスト:女性解放思想。
江南事件(かんなむじけん):2016年(日本だと平成28年)5月17日、ソウルの繁華街江南の女子トイレで、無作為に選ばれた女性が、忍び込んだ男性に殺害された。殺害理由は『女だから』だそうです。自分には不可解ですが、韓国には『女性嫌悪社会』があるそうです。
韓国では、女のほうが、男よりも下という意識がある。深層心理がある。
この本は、韓国の女性が、韓国のよくないところを突き詰めるという構図(理論構成)をもっています。
男性と対等に合理的な話し合いをするために本のタイトルにある『私たち(韓国の女性たち)には、ことばが必要』なのです。
韓国女性は、作文の練習が不足しているそうです。
本を読んでいて『韓国語』って何なのだろうという疑問が生まれます。
昔は漢字でした。今はハングル語です。本では、英語をよく使うようなことが書いてあります。母国語(国籍と同じ言語)とか母語(最初に覚えた言語)というのが、希薄な面が韓国の言葉にはあるのだろうかという推測が生まれました。
以前別の本で、ハングル語を学び始めてからの世代は漢字を読めないので、新しい世代は、韓国の漢字で書かれた昔の本を読むことができないという内容がありました。
自分は、韓国の過去の歴史を違う内容でハングル語に書き換えられても、今の韓国人にはわからないということにつながると考えました。
韓国の『読書』と日本の『読書』には違いがありそうです。
男性からの理由付けとして『だっておまえは女だから……』と言われるそうです。
女は男に差別されることが当然だという男尊女卑の仕組み(社会的な制度とかシステム)が韓国にはあるそうです。
日本にも昔から男尊女卑思想がありますが、韓国と比較すると、韓国のほうがきつそうです。
セクシスト:性差別者
『答えない』という選択肢もある。
以下は、韓国でのことです。
男は女に対していじわるである。
男は女より自分のほうが強いと思っている。
男は女として生きたことがないから、女に対する差別がどれだけあるのか知らない。
<厳しい文章が続きます>
女であることで差別されたら、女は、話の途中でも話を打ち切る。
<攻撃的です>
女性は、女というだけで、不当な扱いを受けている。不公平がある。
ヘイト発言:(この本のメインテーマの場合)女性だからという理由で、差別、侮辱(ぶじょく)、脅迫、攻撃される。
社会では差別が蔓延(まんえん。いっぱい広がっている)している。
『男尊女卑』なにゆえ、そうなるのか、自分なりに考えてみました。
宗教の教えだろうか。儒教です。
世界の歴史では、古代より男上位の価値観が定着していた。
日本人の立場で読んでいて、感覚の違いを感じます。
韓国語の翻訳なので、ストレートに理解できない言い回しもあるようです。
『自分の経験を簡単に話さないこと』ということは、ピンときません。
読んでいると、人間って何だろうかという疑問が湧いてきます。
自分の頭の中では、人間って、不完全なものという答えが出てきます。
『知恵がなくても生きてこられたのんきな男たち』<痛烈な批判があります>
(つづく)
『昔より平等になった』(良くはなっているけれど、差別が完全になくなったわけではないそうです)
著者はかなりイライラしています。
興奮気味の文章です。
性差別への強い抗議があります。
『この社会は原則不平等』
家父長制:昔の日本の大家族のありようのようです。男性優位の家族制度です。女性は、男性に依存して生活する。
韓国には、男性のみの徴兵制がある。女性は行かなくていい。著者の主張として、女性が行く権利を奪われた。女性が見下された。徴兵に行かなくてもいい権利を女性が望んだわけではない。
男性の女性に対する職場内の性暴力とか大学内での大学教職員による性暴力の話が出ます。被害者なのに、被害者が責められる。被害者女性のほうが退職や退学に追い込まれるようです。被害者女性が自殺することもある。かなりひどい。
男は女の体を触る。最終的には女は男に殺されることもある。女性は大変です。男に従わないと男に命を奪われることもあるという恐怖感をもっておられます。異常な世界です。
男は反省しなければならない。女性には護身術と『護心術』が必要とアピールされています。
読んでいて、韓国の男性の脳みその中にある世界は男尊女卑で凝り固まっているという印象をもちます。
(女なら)オレの話を聞け。オレは相手の(女の)話を聞かなくてもいい立場にある。(男だから)
韓国人男性と結婚する日本人女性はだいじょうぶだろうかと心配になります。
『説教したがる男たち』レベッカ・ソルニット:書中で紹介されている本です。この本を読んだら読んでみます。男女関係を『斜面』と表現されているそうです。おそらく、斜面の上に男がいて、斜面の下に女がいるのでしょう。(どうも違うようです。男が殺す側、女が殺される側とあります。ちょっと理解できません)
今年読んで良かった一冊になりそうです。
全体のページの半分ぐらいを読みました。(今、100ページあたりにいます)
ここまで読んできて思ったことです。
歳をとってみてわかったのですが、ある程度年齢を重ねると体力と考える力が落ちてきて、男女関係の恋愛とかくっつくとかいう意識が薄れてきます。男としての機能も女としての機能も終わっているような状態が体にあるのを実感します。
体は水分を失って乾燥してきます。自分で自分の体が枯れていくのがわかります。意識のほうも『欲』が消えていくのです。もういまさら恋をしたいという意欲も情熱も湧いてきません。
歳をとると、性別というものが消えてきて『中性』のようなものになる感覚があります。全員が男性のようでもあるし、女性のようでもあります。全員がおじいさんのようでもあるし、おばあさんのようでもあります。あまり外には出ませんが、昔のイケメンや美女、スポーツマンだった人などが紙パンツ(紙おむつ)をはきながら生活していることもあると思います。当然人にはそんなことは言いません。もう性欲よりも、体の機能が低下してきて日常生活をどうやってしのいでいくのかで頭の中はいっぱいです。だれしも若いときにやれたことがやれなくなってきます。最終的には歩き方がペンギン歩きになります。腰が曲がることもあります。
加齢で脳みそが幼児化していくように、体もあかちゃんに戻るのでしょう。静かに心を落ち着けて考えれば、年寄りにとっての平和な世界です。もうがんばらなくていいのです。
だから、この本の記述においては『みなぎる若さ』を感じるのです。
若いから男と女の性別が、くっきりと分かれているのです。
(つづく)
男は女にいけないことをしておいて『悪気はなかった』では済まされないという強い主張があります。
被害者女性の声をさえぎるなという強い主張もあります。
『加害者が被害者の声を恐れるようにする』先日あった自衛隊での性暴力の事件を思い出しました。加害者は、自主退職では済みません。懲戒免職が妥当です。退職金は支給しない。年金は減額です。
この本のタイトルです。女性には『(男に抗議する)ことば』が必要なのです。男からの攻撃に対して反撃するのです。女性が男性に対して断固たる態度を身に着けることがこの本の目標です。
女性に優しくきれいごとを言う男性を信用するな。一見まともに見えるけれど、実態はそうではない。
紳士的な男を信用するな。下心がある。豹変する(ひょうへんする)。
トラブルが起きると男は女のせいにする。女が原因と断定する。
世の中では、女は男より低い位置を与えられている。
ネット右翼:差別的発言を繰り返す人。
女性嫌悪犯罪:この言葉は、日本では聞かないので、意味をとれませんでした。女だから嫌う。女だから殺す。どうしてそういう理屈になるのかわかりません。
女性が女性だから殺害されるということが、韓国以外の国でもあるそうです。
ものすごい文章量です。
文章というよりも、話したことを文字に転換しているようでもあります。
今まで男性からやられていたことを男性にやりかえす。
日本人の韓国人差別のことが出てきます。
白人は黒人のつらさを理解すべきだという訴えもあります。
『必ずしも男性が中心でなくても世界は回っていく』
日本人女性を『寿司女』と呼ぶ:男性に生活費等を依存して、自活・自立ができていない日本人女性のことを言うようです。
この本は、韓国人女性による韓国人女性向けの本です。
韓国人男性から『質問』と『評価』を奪い返すという強い意思表示があります。
韓国人女性が韓国人男性から質問をされるようないわれ(理由、根拠)はないのです。
評価するのは男性ではなくて、女性のほうだという激情があります。
この本は、韓国人男性と対決するための本です。
『平等』を訴える本です。
性別の違いは、物事の判断基準にはならないのです。
韓国人男性の頼りない男性像があります。
同じ労働をやっても男性のほうが女性よりも給料が高い。
読みながら、どの国も『男女平等化』の成長経過にあるのだろうと考えました。
韓国では『女性限定駐車場』(2008年(日本だと平成20年)からスタート)があるそうです。女性ドライバーは車庫入れや運転がへたくそなので、男性ドライバーから女性ドライバーに対する駐車場でのいやがらせがあるそうです。そういったいやがらせから女性を守るためにできた駐車場だそうです。ただ、自分なりによく考えると、へたくそな女性ドライバーと同じ駐車場に車を停めたくないという男性のわがまま勝手がみうけられます。
韓国人男性が韓国人女性に軍隊での苦労話を延々とすることが、聞かされる韓国人女性にとっては苦痛だそうです。
男性が女性に『(男も女も)仲良くしよう』と言う言葉は信用できないという主張があります。
男に都合のいい仲良しです。
男が女に強制する言葉と読み取れます。
この本は、女性を男性による束縛(そくばく。しばり)から解放する本です。
女性は、『不十分な存在』という地位、地点からスタートする。0点から点数が加算されていく。いっぽう男性は、100点満点からスタートして、減点されていく存在とあります。真逆です。
著者の立場として、自分は不完全な人間ではあるが、この現状について、黙っておれないという力強い意思表示があります。
女性は『道具』でも『奴隷』でもない。
男から言われっぱなしの状態から脱却するために『(女性には)ことばが必要だ』という本です。
女性であるということだけの理由で見ず知らずの男に殺された江南事件(かんなむじけん)の被害者女性の怨み(うらみ)を晴らす本です。
今年読んで良かった一冊になりました。
2018年発行で、2021年が第7刷でよく売れている韓国人女性ライターによる本です。
読み始めて今は22ページあたりです。ここまで読んでわかったのですが、韓国では女性差別がひどいそうです。女性であることは人間ではないというところまでの印象を、ここまでの読書でもちました。相当ひどい。
フェミニスト:女性解放思想。
江南事件(かんなむじけん):2016年(日本だと平成28年)5月17日、ソウルの繁華街江南の女子トイレで、無作為に選ばれた女性が、忍び込んだ男性に殺害された。殺害理由は『女だから』だそうです。自分には不可解ですが、韓国には『女性嫌悪社会』があるそうです。
韓国では、女のほうが、男よりも下という意識がある。深層心理がある。
この本は、韓国の女性が、韓国のよくないところを突き詰めるという構図(理論構成)をもっています。
男性と対等に合理的な話し合いをするために本のタイトルにある『私たち(韓国の女性たち)には、ことばが必要』なのです。
韓国女性は、作文の練習が不足しているそうです。
本を読んでいて『韓国語』って何なのだろうという疑問が生まれます。
昔は漢字でした。今はハングル語です。本では、英語をよく使うようなことが書いてあります。母国語(国籍と同じ言語)とか母語(最初に覚えた言語)というのが、希薄な面が韓国の言葉にはあるのだろうかという推測が生まれました。
以前別の本で、ハングル語を学び始めてからの世代は漢字を読めないので、新しい世代は、韓国の漢字で書かれた昔の本を読むことができないという内容がありました。
自分は、韓国の過去の歴史を違う内容でハングル語に書き換えられても、今の韓国人にはわからないということにつながると考えました。
韓国の『読書』と日本の『読書』には違いがありそうです。
男性からの理由付けとして『だっておまえは女だから……』と言われるそうです。
女は男に差別されることが当然だという男尊女卑の仕組み(社会的な制度とかシステム)が韓国にはあるそうです。
日本にも昔から男尊女卑思想がありますが、韓国と比較すると、韓国のほうがきつそうです。
セクシスト:性差別者
『答えない』という選択肢もある。
以下は、韓国でのことです。
男は女に対していじわるである。
男は女より自分のほうが強いと思っている。
男は女として生きたことがないから、女に対する差別がどれだけあるのか知らない。
<厳しい文章が続きます>
女であることで差別されたら、女は、話の途中でも話を打ち切る。
<攻撃的です>
女性は、女というだけで、不当な扱いを受けている。不公平がある。
ヘイト発言:(この本のメインテーマの場合)女性だからという理由で、差別、侮辱(ぶじょく)、脅迫、攻撃される。
社会では差別が蔓延(まんえん。いっぱい広がっている)している。
『男尊女卑』なにゆえ、そうなるのか、自分なりに考えてみました。
宗教の教えだろうか。儒教です。
世界の歴史では、古代より男上位の価値観が定着していた。
日本人の立場で読んでいて、感覚の違いを感じます。
韓国語の翻訳なので、ストレートに理解できない言い回しもあるようです。
『自分の経験を簡単に話さないこと』ということは、ピンときません。
読んでいると、人間って何だろうかという疑問が湧いてきます。
自分の頭の中では、人間って、不完全なものという答えが出てきます。
『知恵がなくても生きてこられたのんきな男たち』<痛烈な批判があります>
(つづく)
『昔より平等になった』(良くはなっているけれど、差別が完全になくなったわけではないそうです)
著者はかなりイライラしています。
興奮気味の文章です。
性差別への強い抗議があります。
『この社会は原則不平等』
家父長制:昔の日本の大家族のありようのようです。男性優位の家族制度です。女性は、男性に依存して生活する。
韓国には、男性のみの徴兵制がある。女性は行かなくていい。著者の主張として、女性が行く権利を奪われた。女性が見下された。徴兵に行かなくてもいい権利を女性が望んだわけではない。
男性の女性に対する職場内の性暴力とか大学内での大学教職員による性暴力の話が出ます。被害者なのに、被害者が責められる。被害者女性のほうが退職や退学に追い込まれるようです。被害者女性が自殺することもある。かなりひどい。
男は女の体を触る。最終的には女は男に殺されることもある。女性は大変です。男に従わないと男に命を奪われることもあるという恐怖感をもっておられます。異常な世界です。
男は反省しなければならない。女性には護身術と『護心術』が必要とアピールされています。
読んでいて、韓国の男性の脳みその中にある世界は男尊女卑で凝り固まっているという印象をもちます。
(女なら)オレの話を聞け。オレは相手の(女の)話を聞かなくてもいい立場にある。(男だから)
韓国人男性と結婚する日本人女性はだいじょうぶだろうかと心配になります。
『説教したがる男たち』レベッカ・ソルニット:書中で紹介されている本です。この本を読んだら読んでみます。男女関係を『斜面』と表現されているそうです。おそらく、斜面の上に男がいて、斜面の下に女がいるのでしょう。(どうも違うようです。男が殺す側、女が殺される側とあります。ちょっと理解できません)
今年読んで良かった一冊になりそうです。
全体のページの半分ぐらいを読みました。(今、100ページあたりにいます)
ここまで読んできて思ったことです。
歳をとってみてわかったのですが、ある程度年齢を重ねると体力と考える力が落ちてきて、男女関係の恋愛とかくっつくとかいう意識が薄れてきます。男としての機能も女としての機能も終わっているような状態が体にあるのを実感します。
体は水分を失って乾燥してきます。自分で自分の体が枯れていくのがわかります。意識のほうも『欲』が消えていくのです。もういまさら恋をしたいという意欲も情熱も湧いてきません。
歳をとると、性別というものが消えてきて『中性』のようなものになる感覚があります。全員が男性のようでもあるし、女性のようでもあります。全員がおじいさんのようでもあるし、おばあさんのようでもあります。あまり外には出ませんが、昔のイケメンや美女、スポーツマンだった人などが紙パンツ(紙おむつ)をはきながら生活していることもあると思います。当然人にはそんなことは言いません。もう性欲よりも、体の機能が低下してきて日常生活をどうやってしのいでいくのかで頭の中はいっぱいです。だれしも若いときにやれたことがやれなくなってきます。最終的には歩き方がペンギン歩きになります。腰が曲がることもあります。
加齢で脳みそが幼児化していくように、体もあかちゃんに戻るのでしょう。静かに心を落ち着けて考えれば、年寄りにとっての平和な世界です。もうがんばらなくていいのです。
だから、この本の記述においては『みなぎる若さ』を感じるのです。
若いから男と女の性別が、くっきりと分かれているのです。
(つづく)
男は女にいけないことをしておいて『悪気はなかった』では済まされないという強い主張があります。
被害者女性の声をさえぎるなという強い主張もあります。
『加害者が被害者の声を恐れるようにする』先日あった自衛隊での性暴力の事件を思い出しました。加害者は、自主退職では済みません。懲戒免職が妥当です。退職金は支給しない。年金は減額です。
この本のタイトルです。女性には『(男に抗議する)ことば』が必要なのです。男からの攻撃に対して反撃するのです。女性が男性に対して断固たる態度を身に着けることがこの本の目標です。
女性に優しくきれいごとを言う男性を信用するな。一見まともに見えるけれど、実態はそうではない。
紳士的な男を信用するな。下心がある。豹変する(ひょうへんする)。
トラブルが起きると男は女のせいにする。女が原因と断定する。
世の中では、女は男より低い位置を与えられている。
ネット右翼:差別的発言を繰り返す人。
女性嫌悪犯罪:この言葉は、日本では聞かないので、意味をとれませんでした。女だから嫌う。女だから殺す。どうしてそういう理屈になるのかわかりません。
女性が女性だから殺害されるということが、韓国以外の国でもあるそうです。
ものすごい文章量です。
文章というよりも、話したことを文字に転換しているようでもあります。
今まで男性からやられていたことを男性にやりかえす。
日本人の韓国人差別のことが出てきます。
白人は黒人のつらさを理解すべきだという訴えもあります。
『必ずしも男性が中心でなくても世界は回っていく』
日本人女性を『寿司女』と呼ぶ:男性に生活費等を依存して、自活・自立ができていない日本人女性のことを言うようです。
この本は、韓国人女性による韓国人女性向けの本です。
韓国人男性から『質問』と『評価』を奪い返すという強い意思表示があります。
韓国人女性が韓国人男性から質問をされるようないわれ(理由、根拠)はないのです。
評価するのは男性ではなくて、女性のほうだという激情があります。
この本は、韓国人男性と対決するための本です。
『平等』を訴える本です。
性別の違いは、物事の判断基準にはならないのです。
韓国人男性の頼りない男性像があります。
同じ労働をやっても男性のほうが女性よりも給料が高い。
読みながら、どの国も『男女平等化』の成長経過にあるのだろうと考えました。
韓国では『女性限定駐車場』(2008年(日本だと平成20年)からスタート)があるそうです。女性ドライバーは車庫入れや運転がへたくそなので、男性ドライバーから女性ドライバーに対する駐車場でのいやがらせがあるそうです。そういったいやがらせから女性を守るためにできた駐車場だそうです。ただ、自分なりによく考えると、へたくそな女性ドライバーと同じ駐車場に車を停めたくないという男性のわがまま勝手がみうけられます。
韓国人男性が韓国人女性に軍隊での苦労話を延々とすることが、聞かされる韓国人女性にとっては苦痛だそうです。
男性が女性に『(男も女も)仲良くしよう』と言う言葉は信用できないという主張があります。
男に都合のいい仲良しです。
男が女に強制する言葉と読み取れます。
この本は、女性を男性による束縛(そくばく。しばり)から解放する本です。
女性は、『不十分な存在』という地位、地点からスタートする。0点から点数が加算されていく。いっぽう男性は、100点満点からスタートして、減点されていく存在とあります。真逆です。
著者の立場として、自分は不完全な人間ではあるが、この現状について、黙っておれないという力強い意思表示があります。
女性は『道具』でも『奴隷』でもない。
男から言われっぱなしの状態から脱却するために『(女性には)ことばが必要だ』という本です。
女性であるということだけの理由で見ず知らずの男に殺された江南事件(かんなむじけん)の被害者女性の怨み(うらみ)を晴らす本です。
今年読んで良かった一冊になりました。
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