2022年10月24日

わたし 谷川俊太郎・ぶん 長新太(ちょう・しんた)・え

わたし 谷川俊太郎・ぶん 長新太(ちょう・しんた)・え 福音館

 おもしろい絵本です。
 りくつっぽいかなとも思います。
 1981年(昭和56年)の絵本です。

 『わたし』とは、何かを考えます。
 人間とは、何か、人間とは、何者かを考えます。
 
 絵が明瞭でわかりやすい。(めいりょう:はっきりしている)
 
 主人公は、やまぐちみちこさんで、5さいです。

 おかあさんが新聞を読んでいて、おとうさんがお料理をしています。
 一般的な夫婦だと、役割分担が逆です。
 そんな絵があります。
 どんな意図があるのかはわかりません。(いと:くわだて。意味。目的)
 
 『わたし』は、社会の中で、いろいろな『立場』があります。
 『立場』は、時と場所に応じて変わります。
 
 犬におひげがあるような絵がおもしろい。

 『わたしがわたしであること』は、ステキに思えてくる内容です。
 自信をもって生きる。
 『わたし』は、地球上で最強なのです。

 おおぜいの中のひとり。
 だけど、たったひとりの『わたし』です。
 読み終えて、しみじみと胸に広がるものがあります。
 今年読んで良かった一冊でした。

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