2022年10月21日

よかったね ネッドくん シャーリップ

よかったね ネッドくん シャーリップ・さく やぎたよしこ・やく 偕成社

 1964年(昭和39年)アメリカ合衆国の絵本です。
 1969年(昭和44年)に日本で出版されています。

 日本語と英語の二か国語で文章が書かれてあります。

 ネッドくんというアメリカ人少年が、誕生日のお祝いに呼ばれてパーティにいくらしい。
 読み終えて、壮大な『ほら話』でした。
 文学の分野には『ほら話』を扱った世界があります。
 文学物語だからいいのです。
 うそをついてもいいのです。

 原題は『FORTUNATELY(フォーチュニュトリイ。副詞(単語や文章の意味を修飾する)幸運にも。ありがたいことには』です。

 ネッドくんに『サプライズパーティ(びっくりさせるパーティ)』の招待状が来ました。
 お祝い事の当事者に秘密でするのが、サプライズパーティですが、だれのお祝いをサプライズでやるのかはよくわかりません。(読み終えて、招待状を受け取ったネッドくんを驚かせるパーティでした。本人が招待状を受けとっては、ずばりのサプライズになりません。不思議です)

 ネッドくんはただ、おいしい料理や飲み物が楽しみです。

 日本語の文章では『でも、たいへん! パーティは とおい とおい フロリダで やるんだって……。』と書いてありますが、英語では、ネッドくんは、ニューヨークに住んでいると書いてあります。
 日本語では、ニューヨークからフロリダまで行くということは書いてありません。
 ニューヨークからフロリダですから、かなりの距離を南下するわけです。

 運がいいとか、悪いとかのお話が続きます。
 さだまさしさんの歌『無縁坂(むえんざか)』を思い出しました。

 haystack:ほし草の大きな山

 ページをめくる楽しさがあります。
 おもしろいです。
 ユーモアとギャグがあります。
 ギャグ:短い言葉や体の動きで笑いを生む。

 はでで、おおげさでもある。
 (サメに襲われるシーン)
 なんとでも話をつくることができます。
 ほら話の部類に属するストーリー流れの絵本です。
 アメリカ芸能界でのお笑いコンビによる漫才のような漫談のような雰囲気がただよっています。
 テッドくんが、虎たちに追いかけられて、ああ! 危ない!!
 dig:(地面などを)掘る。

 おーー (話の)オチはそれかーー(印象的な結末)
 お話は絵本の最初のことに戻ります。
 パーティの開催です。
 本人が知らないことがびっくりパーティなのですが、本人の誕生日をお祝いします。
 びっくりパーティの趣旨が少しずれているような気もしますが、まあいいでしょう。細かい理屈にはこだわらない、おおらかな気持ちでいこうというほら話の絵本です。
 まじめなこととして、いわゆるピンチはチャンスだから、めげずに楽天的にいけばいいことがある。なんとかなる、と読者を励ます作者からのメッセージがあります。
 
 絵本作りの手法として、『色彩』の区別による表現が効果的でした。
 無彩色(白黒)と有彩色(カラー)の変化があります。(訳者あとがきにもそのことが書いてありました)

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