2018年01月22日

書きあぐねている人のための小説入門 保坂和志

書きあぐねている人のための小説入門 保坂和志 中公文庫

 まだ、40ページ程度しか読んでいませんが、良書です。これから、小説家を目指す人が読む本です。

 特異であること。最初はそう受け取りました。個性。小説のスタート地点にあるものです。小説家は凡人とは違うこと。

 いろいろ、創作の参考になりそうです。

 けっこういいかげんです。著者は、勤務時間中に創作活動をしていました。

 小説とは、小説とは何かを問い続けながら書き続けること。答えはない。マニュアルはない。テクニックはいらない。
 新人賞は、千本を超える応募作品のうち、2・3本しか読めるものはない。新人とは、新しいものをもった人。

 著者は、文学賞新人賞の審査員です。読んでいて、小説を書くために真摯に突き詰めて物事を考えている人という印象です。

(つづく)

 ジャズのことはわかりません。拾い読みをしながら前へ進む読書です。
 古典文学の話も、自分には下地がなく、むずかしい。
 
 テーマに重きをおかない。ルールを設定する。

 小説を生き物ととらえて創作していくことかなと思いました。

 小説は1本ずつ書く。(複数同時進行でもいいような気がします。)

 現代人には、「出会いと別れ」がない。理由は、スマホがあるからという説には納得させられました。

 主人公は、ポジティブな人間にする。この本は、しばらく、間(あいだ)をおいて再読してもいい。

 実際の会話は、身振り手振りが入るから、文章で表すのはむずかしい。なるほど。

 名文である必要はないという言葉には励まされます。生身でごつごつした感じでも良さそうです。

 ストーリーは出尽くしているというのは、音楽界のメロディーは出尽くしていると共通します。物語のパターンは、旧約聖書の中にあり、そこにあるものがすべてに近いという趣旨に感心しましたが、あいにく旧約聖書を読んだことがありませんでした。

 遠回りが小説の道。

 なかなかいい本です。

(つづく)

 回想シーンに関して記述が長い。回想をどう考えるか。同調できない部分もある。

 15年前の本で、インタビューを書籍化してあるそうです。
 純文学の人という印象をもちました。

調べた単語です。「矮小化:わいしょうか。小さくすること」、「ドラスティック:徹底的で激烈」、「予定調和:読者の予定通りの進行をとる」、「カタルシス:気持ちが浄化される」、「自家撞着:じかどうちゃく。自己矛盾」

(以上を書いた数時間後)
 この本に書いてあるとおりに創作すると、世界が狭くなる。本にも書いてあるとおり、この本のとおりに書くものではないというところを押さえて読まねばなりません。


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