2015年08月31日

おくりびと 邦画 DVD

おくりびと 邦画 DVD

(観る前)
 小説は読んだことがありますが、内容をはっきり覚えていません。
 オーケストラでチェロを担当していた主人公の楽団がつぶれた。主人公は故郷の山形県へ帰って、納棺師(おくりびと)になった。

(観た後)
 今年観てよかった1本です。
 
「仕事」とは何かということに対する表現があります。
志をもって働く。お金のためだけじゃない。
やりがい。

「家族」とはということに対する表現があります。
対立するけれど許容する。

「人」に対する「人生」の重みがあります。
人にはやさしく。

最初の納棺シーンとなるオカマのトメオくんへの儀式はやるせない。
オーケストラの「解散!」はホームレス中学生を思い出しました。
主人公夫婦がタコを海に放つシーンは、なんだかいい感じ。
採用面接のやりとりが楽しくて面白くて笑いました。

音楽劇でもあります。
両手を合わせておがめばなんとかなるという勇気をさずけられます。
人生は後悔が多い。

石文(いしぶみ):言葉のなかった時代、気持ちに合った石を拾って相手に渡す。最初の大きな石は、息子に大きくたくましく育てという意味でしょう。最後の小さな石は主人公がこどもの頃に父親に渡したものですが、6歳のこどもを捨てて亡くなった今となってみると、父親から息子への「謝罪」の意味にとれました。

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