2014年08月25日

「つらいことから逃げない」生き方 和田秀樹

「つらいことから逃げない」生き方 和田秀樹 新講社

 励ましの本です。
 項目は短く、文字は大きく、短時間で読むことができる読みやすい本です。
 「つらいことから逃げない」と言いつつも、書中の初めは、「やり過ごせばいい」という表現で始まります。逃げるなと言いつつ、やり過ごす、この2語が調和しておらず違和感をもちました。最後まで読んでみて、課題に対するなんらかの克服作業は必要だと感じました。そんな手法についていくつかの技術が紹介されている本でした。
 目標となる大前提をいつも見つめ続ける。○○になりたいという希望を中心におく。そこに至るまでの仔細(しさい、ささいなこと)なことは気にしない。
 悩みを分解する。ある部分では、周囲から期待されない人になる。
 いずれにしても、自分という個体だけではできないことです。そばに、助言者、サポーター、番頭さん、先生が必要です。あわせて、整理整頓、パソコン操作力を身に着ける。車の運転技術を身に着ける。書中にもあるように、他の人から感謝される何かひとつの得意技を身に着ける。
 書中では、点数による評価が紹介されています。私は、人生は100点満点のうちの60点で十分幸せに生きていけると信じています。
 勉強の仕方らしきことが書いてあります。自分としては、勉強というものは、ひとりで部屋にこもって、黙々と長時間考え続けるものと思っています。近頃見かける、人が大勢いるところで、テーブルに書物を広げて勉強している子どもたちは、勉強をしているのではなく、勉強をしているふりをしている、あるいは、しているつもりになっているとしか思えません。
 歳をとってくるとわかることがあります。過去において、つらいと思っていたことは、今になってみれば、たいしてつらいことではなかった。誤解含みの思いこみだった。自分で自分の首を絞めて苦しんでいた。世の中は案外いい加減なものだった。
 仕事は体で覚えるものです。動作を繰り返して、体にしみこませる。頭で考えなくても体が勝手に動いてくれるようになります。しゃべりも同様です。ぐずぐず考えず、とにかくやるべきことをさっさとやり終えてしまう。生活費を稼ぐためと割り切る。以上は著者と共通する自分の考えですが、書中では、「愚直(ぐちょく)」になると表現されています。
 自分が必要とされている人になる。相手に対しても同様の思いをもつ。
 総合力を勧める本でした。国立大学出身者のノーベル賞学者を例に出したり、共通一次試験の話題を出したり、幕の内弁当のおかずの話をしながら、得意なことも苦手なことも全体を包み込むようにやっていきましょうとメッセージを送っておられます。


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