2014年08月24日

転校生 映画 DVD

転校生 映画 DVD

 青春映画の名作です。
 始まってまもなく教室に姿を現した志保美悦子さんが若い。きれいな方です。
 白黒→カラー映像→白黒映像の効果で郷愁に誘われました。
 ストーリーの中身は覚えているようで、忘れていました。何度見ても初めて観るような感覚で同一作品をこれからも繰り返し観ていきたい。
 ふたりの親との関係はたくさんあるようであまりない。ふたりの関係にスポットがあてられています。ドラマづくりの基本的手法でしょう。
 小林聡美さんが演じる一夫くんは頼りがいがあって優しい。
 尾道には行ってきたので、見覚えがある景色が映画に出てきていい気分になりました。監督は、港町、船に愛着をもっていることが映像を観て伝わってきました。
 バックに流れるクラッシック音楽を気に入りました。カノン(パッヘルベル)がよかった。
 斉藤一美さんが転校してきて、斉藤一夫くんが横浜へ転校していく。だから「転校生」であります。
 缶けりの缶が飛んで、ふたりが階段を転落して、男女が入れ替わる。ありそうでない発想です。

(2012年8月22日の感想文)
転校生 映画 DVD
 近いうちに広島県尾道市へ行きます。知人にそのことを話したら、尾道を舞台にした映画を観てから行くといいと勧められました。劇中の景色を現地で見つけると感激するそうです。
 邦画「転校生」は、映画館で観ました。1982年の作品ですから、わたしは23才でした。30年ぶりぐらいの再鑑賞です。中学生男女の心が入れ替わるという内容の映画です。原作は山中恒著「おれがあいつであいつがおれで」です。
 出演しているふたりとも演技が上手です。ほんとうに男女が入れ替わったように見えます。物語設定も楽しい。観ている人間にとっては「喜劇」、当事者にとっては「悲劇」です。昔話の冒頭にあるおじいさんは芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にのように、当時はまだ男女の役割分担が明瞭でした。男らしさとか、女らしさとかが当然のごとく求められていました。ふたりの演技はその点で明確に使い分けがされています。
 街中の風景がなつかしい。殺虫剤を吹き付ける器具、アーケードがある商店街、赤い公衆電話など、郷愁にひたりました。白黒映像→カラー映像→白黒映像の転換もいい。
 男女が入れ替わったふたりのうちの女子は泣き続けます。そのうちふたりは助け合うようになり、最後は愛し合うようになります。「思いやり」の映画です。
 尾道は坂の街というイメージがあります。映画ではそこに路地が加わります。海は川のようで、尾道水道という名称になっています。来週の今頃は尾道にいます。今から楽しみです。尾道三部作の次は「時をかける少女」を観るつもりです。

(尾道市訪問後の感想)
最初はタイムトラベルをして過去へ行ったようでした。
40年ぐらい前、かすかに覚えている昭和40年代後半の風景です。
尾道市役所横の駐車場に車を駐車して歩き出したのですが、なにもかもが古い。
17時を過ぎていたためか、映画に出ていたアーケード街はシャッターがおりて、赤い公衆電話はありませんでしたが、赤い昔タイプの郵便ポストはありました。
翌日の午前中にも再度訪れました。市役所周辺は古い街並み、逆にJR尾道駅周辺は新しい街並みという印象をもちました。
映画のなかでふたりの性別が入れ替わったお寺の階段を見るつもりでしたが、猛暑の夏であり、やはり、坂はきつく、歩いていくことはあきらめました。
インターチェンジを下りてから市街地に向かう道幅は狭く、それでもバスは走っており、千光寺公園への山道というか路地もこれまた狭く、車と車、人と人とがお互いに譲り合いをするのが尾道という町と受け取りました。

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