2018年07月10日

女って何だ カレー沢薫

女って何だ カレー沢薫 キノブックス

 おもしろそうで手にとりましたが、読み始めたら、なんのことかわからない。なにせ、ことばがわからない。外国語の本を読んでいるようでもありますが、日本語です。
 失敗したかなー と、ザーッと読み始めて、ところどころはおもしろく、ほかは無益で、いわゆる自虐ネタです。自分で自分をさげすんで笑いを誘う。すっきりする部分があります。

「コミュ障:コミュニケーション障害。雑談が苦痛、苦手」、「クソリプ:クソ・リプライ返信。つまらない返信。ツイッター」、「ノマド:遊牧民。IT機器を活用してオフィス以外でも働く。」 「エロゲイ:エロの道具・環境」、「コバエコナーズ:チョウバエ用殺虫剤」、「マンガリッツア:ハンガリー固有の豚」、「無双する:圧倒的な力で周囲を蹴散らす。」、「キラキラ系女子:性格明るく楽しそう。ファッションもメイクも手を抜かない。」、「サマンサタバサ:株式会社名。ブランド。バッグほか。」、「アンクルージュ:ブランド名」、「ツンデレキャラ:人間関係でのツンツンとデレデレ。敵対的、好意的を使い分ける。」、「メンヘラ:メンタルヘルスの悩みをかかえる人たち」、「ギャルゲー:ギャルゲーム。魅力的な女の子が登場する。」、「ロッキング・オン・ジャパン:音楽雑誌」、「ビッチ感:尻軽女、ひどい意味で使用する。」、「中二病:背伸びしがちな言動」、「ウェイ系女:ウェイと叫ぶのりのいい若い女」、「モブ集団:突然公共空間などで集団で踊り出す。サプライズイベント」、「UMA:ユーマ。未確認生物。空気中を飛んでいる魚」、「ゆるふわの進化形:ファッション。ゆるとしてふわっとしている服装。性格とか人柄、雰囲気も含む気がします。」、「チュパカブラ:南米で目撃される未確認吸血生物」、「アルカイックスマイル:彫刻。口元の微笑」、「三下ポジション:さんしたぽじしょん。したっぱの人間」、「ジャンキー:何かに夢中になっている人」、「コンバース:アメリカの靴製造メーカー、スニーカーほか」、「爆誕率:ばくたんりつ。爆発的に誕生する割合」、「スカイフィッシュ女:未確認動物。空飛ぶ細長い魚。女がつくとどうなるのか。まだ未把握」、「ドロップアウト:高校退学。脱落。没落」、「JK:女子高生」、「トルネコの大冒険:スーパーファミコンゲーム」、「エゴサーチ:検索で自分に関する情報を調べる。」、「斬鉄剣:ざんてつけん。鉄を切断する刀剣」、「那由多:なゆた。数の単位。極めて大きい」、「サイコパス:精神病質。反社会的人格」

 手取り14万で30年働きうんぬんは、それはそれでいい気がする。

 女性の個性をパターン化する。分析と批評をする。読む前に期待していた内容とは違います。

 印象的だった表現の主旨として、「他人の不幸が主食」、「裏表がない人間は交友関係が広い」、「スピリチュアル女は、他力本願と責任転嫁で生きている。」、「こっちは友だちだと思っていたが、相手はそうは思っていなかった。」

 いろいろな女性のタイプを紹介してありますが、このパターンで、男性版もできると確信します。

 184ページからの第2部女の生き方、女友達の作り方からグッドです。それまでは、なにがなんだか、とにかく、言葉の意味調べばかりです。

 友だちは、利害関係のない若い頃に一緒に寝泊まり・食事の旅行などをした仲間が、その後も歳をとってからもいいつきあいができる友だちになりますが、本に書いてあることはごくまじめでまともなことです。途中までぐちゃぐちゃだったので感心しました。
 その部分以降も常識が記述されています。でもなんだか、ムダな長時間の読書をしたような、ただし、後半はまともで腹におちました。   

Posted by 熊太郎 at 06:14Comments(0)TrackBack(0)読書感想文